JP2008261162A - 難漏洩縫製方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】布地に作用する張力によって、布地の縫合部分に生じる隙間から流体が漏洩したり、浸入するのを防ぐ。
【解決手段】布地1の端部を折返して隣り合う布地1同士を縫合する拝み縫い、において、布地1の折返し部分に、柔軟性を有する不透シート4を挟み込んで縫合する。不透シート4の、主縫合糸6よりも布地1の本体布3側を、布地1の伸びに追随しない自由端Aとしておく。布地1に張力が作用して、縫合糸6近くに隙間が生じたとき、布地1の伸びに追随しない不透シート4が隙間を埋めて、流体の漏洩や浸入を防ぐ。
【選択図】図1
【解決手段】布地1の端部を折返して隣り合う布地1同士を縫合する拝み縫い、において、布地1の折返し部分に、柔軟性を有する不透シート4を挟み込んで縫合する。不透シート4の、主縫合糸6よりも布地1の本体布3側を、布地1の伸びに追随しない自由端Aとしておく。布地1に張力が作用して、縫合糸6近くに隙間が生じたとき、布地1の伸びに追随しない不透シート4が隙間を埋めて、流体の漏洩や浸入を防ぐ。
【選択図】図1
Description
本発明は、流体を内部に充満、収納、密封したり、圧送などするときに使用する布製品の縫製する方法に関するものであり、特に縫合箇所から液体が漏洩や浸入し難い縫製方法に関するものである。
トンネル施工において、掘削地山の崩落を防ぐために、トンネルセグメントの地山側に布製の袋を配し、この袋(グラウトバッグ)に裏込め材を注入することが採用されている。
このような裏込め注入袋は、高い圧力でグラウト材を充満するため、その圧力に耐え得るような大きな強度が求められる。
或いは携帯用の布製の簡易バケツのようなものでも、水圧が作用するため、その強度が求められる。
更には、テントなどのような強度と携帯性を要求されるものとして、布製のものが広く使用されている。
このような裏込め注入袋は、高い圧力でグラウト材を充満するため、その圧力に耐え得るような大きな強度が求められる。
或いは携帯用の布製の簡易バケツのようなものでも、水圧が作用するため、その強度が求められる。
更には、テントなどのような強度と携帯性を要求されるものとして、布製のものが広く使用されている。
前記した布製の各種製品は、布であるがために強度は確保でき、平織りした部分は非常に密な状態で縦糸と横糸を織り込んでいるため、防水性も或る程度確保できている。
しかしながら課題は、縫い合わせ部分から水などの流体が洩れることであった。
使用される布としては、前記したように、一般的に縦糸と横糸を織り合わせて作った基本的な平織りの布地が採用されている。
このような布地の端部同士を継ぎ合わせる縫製方法として、端部を折返して、折返した部分同士を隣り合わせて、折返し部分同士を縫い合わせる拝み縫いという方法がある。
しかしながら課題は、縫い合わせ部分から水などの流体が洩れることであった。
使用される布としては、前記したように、一般的に縦糸と横糸を織り合わせて作った基本的な平織りの布地が採用されている。
このような布地の端部同士を継ぎ合わせる縫製方法として、端部を折返して、折返した部分同士を隣り合わせて、折返し部分同士を縫い合わせる拝み縫いという方法がある。
布に大きな圧力が作用したとき、これらの縫製部分に大きな張力が作用し、布地が引っ張られると、縦糸と一緒に横糸も引張られる。
しかし、引張られる方向に移動しようとした横糸が、縫い合わせるための縫合糸によって移動を阻止され、横糸が縦糸からズレて、ズレた部分に横糸の存在しない縦糸だけの隙間を作ってしまう。
この隙間が穴となって、袋製品の内部に充満した流体が洩れ出たり、雨水などがテントの内側に浸入することがあった。
隙間が生じた状態の縫合部分の写真を、図10として提示する。
しかし、引張られる方向に移動しようとした横糸が、縫い合わせるための縫合糸によって移動を阻止され、横糸が縦糸からズレて、ズレた部分に横糸の存在しない縦糸だけの隙間を作ってしまう。
この隙間が穴となって、袋製品の内部に充満した流体が洩れ出たり、雨水などがテントの内側に浸入することがあった。
隙間が生じた状態の縫合部分の写真を、図10として提示する。
防水性が高い素材として、合成樹脂製のシートを採用し、熱溶着によって端部同士を溶着する手段もある。
しかしながら、合成樹脂製シートそのものが強度が小さく、熱溶着部分も大きな圧力や張力に耐え得るようなものではない。
しかしながら、合成樹脂製シートそのものが強度が小さく、熱溶着部分も大きな圧力や張力に耐え得るようなものではない。
従って、大きな張力や圧力に耐えるように、合成樹脂製シートではなく、やはり布地を採用し、張力によって出来た隙間を埋めるための特別な手段を採用していた。
このような布地に出来た隙間を埋める手段としては、縫い目線に沿って、帯状にゴムなどの粘着材を塗布して隙間を埋めたり、帯状のテープ状材料を貼付けるなどがあった。
しかしながら引張力が大きくなると、布の変形が発生して、貼付けたテープ状材料が剥離したり、粘着材の布の伸びへの追従性が不足すると、縫い目に再び隙間が発生することがあった。
それを防ぐために、引張力によっても変形しない程の、強力な布地を使用しなくてはならず、非常に不経済であった。
特開平9−41208号公報
このような布地に出来た隙間を埋める手段としては、縫い目線に沿って、帯状にゴムなどの粘着材を塗布して隙間を埋めたり、帯状のテープ状材料を貼付けるなどがあった。
しかしながら引張力が大きくなると、布の変形が発生して、貼付けたテープ状材料が剥離したり、粘着材の布の伸びへの追従性が不足すると、縫い目に再び隙間が発生することがあった。
それを防ぐために、引張力によっても変形しない程の、強力な布地を使用しなくてはならず、非常に不経済であった。
本発明が解決しようとする課題は、張力が作用したときに布地が伸びて、縫合部分に隙間が生じることと、それを防ぐために、強度の大きな布地を使用しなければならなかったことである。
本発明にかかる難漏洩縫製方法は、
隣り合わせた布地の端部同士を、縫合糸によって繋ぐ縫製方法であって、
各布地の端部を折返して反転布とし、
前記各布地の本体布と反転布との間に、
柔軟性を有する不透シートを挟み込み、
前記縫合糸よりも布地の中間部側の前記不透シートの端部を、布地の伸びに追随しない自由端とするものである。
また、本発明にかかる他の難漏洩縫製方法は、
隣り合わせた布地の端部同士を、縫合糸によって繋ぐ縫製方法であって、
各布地の端部を折返して反転布とし、
前記各布地の本体布と反転布との間に、
柔軟性を有するとともに、かつ布地の本体布と反転布に添わして折返した不透シートを挟み込み、
前記不透シートの前記本体布に添わした部分であって、前記縫合糸よりも布地の中間部側を、布地の伸びに追随しない自由端とするものである。
更に、本発明にかかる他の難漏洩縫製方法は、
布地の端部は、隣り合わせて接触させた本体布の両側に反転布を位置させる外折返し拝み縫いによって縫合するものである。
更に、本発明にかかる他の難漏洩縫製方法は、
布地の端部は、反転布を互いに接触させる内折返し拝み縫いによって縫合するものである。
更に、本発明にかかる他の難漏洩縫製方法は、
不透シートは、布地に仮接着した状態で、布地の端部同士を縫合するものである。
隣り合わせた布地の端部同士を、縫合糸によって繋ぐ縫製方法であって、
各布地の端部を折返して反転布とし、
前記各布地の本体布と反転布との間に、
柔軟性を有する不透シートを挟み込み、
前記縫合糸よりも布地の中間部側の前記不透シートの端部を、布地の伸びに追随しない自由端とするものである。
また、本発明にかかる他の難漏洩縫製方法は、
隣り合わせた布地の端部同士を、縫合糸によって繋ぐ縫製方法であって、
各布地の端部を折返して反転布とし、
前記各布地の本体布と反転布との間に、
柔軟性を有するとともに、かつ布地の本体布と反転布に添わして折返した不透シートを挟み込み、
前記不透シートの前記本体布に添わした部分であって、前記縫合糸よりも布地の中間部側を、布地の伸びに追随しない自由端とするものである。
更に、本発明にかかる他の難漏洩縫製方法は、
布地の端部は、隣り合わせて接触させた本体布の両側に反転布を位置させる外折返し拝み縫いによって縫合するものである。
更に、本発明にかかる他の難漏洩縫製方法は、
布地の端部は、反転布を互いに接触させる内折返し拝み縫いによって縫合するものである。
更に、本発明にかかる他の難漏洩縫製方法は、
不透シートは、布地に仮接着した状態で、布地の端部同士を縫合するものである。
本発明は以上のような構成を有し、以下の効果を得ることができる。
<a>布地であっても、不透シートによって縫合部分からの漏洩を防ぐことが出来、製品の強度の確保と、流体の漏洩防止の双方を達成できる。
<b>不透シートを布地の間に挟みこみ、布地が伸びたとしても、それによって出来た隙間を不透シートが塞ぎ、流体が洩れ出ることや、浸入を防ぐ。
<c>不透シートの端部を自由端とすることにより、張力によって布地が伸びても、自由端はその伸びに追随することなく、布地が引っ張られて出来た隙間を、不透シートが埋めることになる。
<d>不透シートは柔軟性を有するため、布地の端部の間に挟んだり、折返しても、自在にその曲げに対応する。
<a>布地であっても、不透シートによって縫合部分からの漏洩を防ぐことが出来、製品の強度の確保と、流体の漏洩防止の双方を達成できる。
<b>不透シートを布地の間に挟みこみ、布地が伸びたとしても、それによって出来た隙間を不透シートが塞ぎ、流体が洩れ出ることや、浸入を防ぐ。
<c>不透シートの端部を自由端とすることにより、張力によって布地が伸びても、自由端はその伸びに追随することなく、布地が引っ張られて出来た隙間を、不透シートが埋めることになる。
<d>不透シートは柔軟性を有するため、布地の端部の間に挟んだり、折返しても、自在にその曲げに対応する。
本発明にかかる難漏洩縫製方法は、布地の縫合部分に布地の伸びる方向側が自由端となった不透シートを挟み込み、その自由端が布地の伸びに追随しないようにして、布地に出来た隙間をシートが塞ぐものである。
<1>拝み縫い
本発明では、拝み縫いにて実施するものである。
重ね縫いであると、縫合糸部分で、横糸が大きくズレることとなるが、拝み縫いであると、横糸が折返した部分を縫合してあるため、横糸のズレも小さく、隙間も大きくならないのが特徴である。
図1乃至図4に示すのは、本発明の第1実施例であって、布地1を外折返し拝み縫いによって縫い合わせた場合である。
布地1の端部を、一定幅で折返して折り畳み、反転布2とし、布地1の本体布3と重ねる。
他方の布地1の端部を、折返し反転布2として、布地1の本体布3と重ね、左右の布地1・1の反転布2・2は、隣り合わせて接触させた本体布3・3の両側に位置することになる。
つまりは、隣り合う本体布3・3同士が接し、反転布2・2は、その両側に位置することになる。
隣り合わせた布地1・1は、異なる布地であってもよいs、一枚の布地1を筒状にして、その両端部を合わせて縫い合わせる場合も含む。
本発明では、拝み縫いにて実施するものである。
重ね縫いであると、縫合糸部分で、横糸が大きくズレることとなるが、拝み縫いであると、横糸が折返した部分を縫合してあるため、横糸のズレも小さく、隙間も大きくならないのが特徴である。
図1乃至図4に示すのは、本発明の第1実施例であって、布地1を外折返し拝み縫いによって縫い合わせた場合である。
布地1の端部を、一定幅で折返して折り畳み、反転布2とし、布地1の本体布3と重ねる。
他方の布地1の端部を、折返し反転布2として、布地1の本体布3と重ね、左右の布地1・1の反転布2・2は、隣り合わせて接触させた本体布3・3の両側に位置することになる。
つまりは、隣り合う本体布3・3同士が接し、反転布2・2は、その両側に位置することになる。
隣り合わせた布地1・1は、異なる布地であってもよいs、一枚の布地1を筒状にして、その両端部を合わせて縫い合わせる場合も含む。
<2>不透シート
以上のようには反転布2・2を折返すとき、反転布2と本体布3との間に、不透シート4を挟み込む。
不透シート4は、流体を透過させない柔軟性を有する部材であって、その材料としては、塩化ビニールなどの合成樹脂も採用可能であって、ゴムなども採用可能である。
この実施例では、不透シート4は折返さず、反転布2と本体布3との間にそのまま挟み込む。
以上のようには反転布2・2を折返すとき、反転布2と本体布3との間に、不透シート4を挟み込む。
不透シート4は、流体を透過させない柔軟性を有する部材であって、その材料としては、塩化ビニールなどの合成樹脂も採用可能であって、ゴムなども採用可能である。
この実施例では、不透シート4は折返さず、反転布2と本体布3との間にそのまま挟み込む。
<3>縫合
反転させた反転布2・2と、折返していない本体布3・3を、それぞれ副縫合糸5によって縫い合わせる。
このとき、副縫合糸5によっては、不透シート4は縫い合わさない。
背中合わせに接触させた2枚の本体布3・3と、反転布2・2を全て貫通させて、主縫合糸6によって縫合する。
主縫合糸6が不透シート4を貫通する位置は、不透シート4の幅方向の中間部である。
従って、不透シート4の主縫合糸6よりも布地1の中間部側、つまりは布地1の端部から離隔する側の部分は、布地1の伸びに追随しない自由端Aとなっている。
反転させた反転布2・2と、折返していない本体布3・3を、それぞれ副縫合糸5によって縫い合わせる。
このとき、副縫合糸5によっては、不透シート4は縫い合わさない。
背中合わせに接触させた2枚の本体布3・3と、反転布2・2を全て貫通させて、主縫合糸6によって縫合する。
主縫合糸6が不透シート4を貫通する位置は、不透シート4の幅方向の中間部である。
従って、不透シート4の主縫合糸6よりも布地1の中間部側、つまりは布地1の端部から離隔する側の部分は、布地1の伸びに追随しない自由端Aとなっている。
<4>張力の作用
布地1・1に、図1に矢印で示すような張力が作用すると、主縫合糸6によって横糸がズレて、主縫合糸6に近接した位置に、縦糸だけとなった隙間Sが生じる。この部分を図4に丸で囲ったS部として示す。
しかしながら、不透シート4の主縫合糸6よりも布地1の中間部側が自由端Aとなっており、布地1.1の伸びに追随しない。
不透シート4によって、前記した隙間を塞いで、流体の漏洩や浸入が防止される。
布地1・1に、図1に矢印で示すような張力が作用すると、主縫合糸6によって横糸がズレて、主縫合糸6に近接した位置に、縦糸だけとなった隙間Sが生じる。この部分を図4に丸で囲ったS部として示す。
しかしながら、不透シート4の主縫合糸6よりも布地1の中間部側が自由端Aとなっており、布地1.1の伸びに追随しない。
不透シート4によって、前記した隙間を塞いで、流体の漏洩や浸入が防止される。
<5>内折返し拝み縫い
図5に示すのは、内折返し拝み縫いにおいて本発明を実施した第2実施例であり、布地1・1の反転布2・2を、互いに隣り合う布地1側にして、反転布2・2同士を接触させて縫い合わせた場合である。
反転布2・2と、その各本体布3・3との間には、不透シート4をそれぞれ挟み込んである。
不透シート4の主縫合糸6よりも布地1の中間部側は、布地1の伸びに追随しない自由端Aとなっている。
このような縫合方法においても、布地1に張力が作用して主縫合糸6に近接した部分に隙間が生じても、布地1の伸びに追随しない不透シート4が隙間を埋めて流体の漏洩や浸入を防ぐ。
図5に示すのは、内折返し拝み縫いにおいて本発明を実施した第2実施例であり、布地1・1の反転布2・2を、互いに隣り合う布地1側にして、反転布2・2同士を接触させて縫い合わせた場合である。
反転布2・2と、その各本体布3・3との間には、不透シート4をそれぞれ挟み込んである。
不透シート4の主縫合糸6よりも布地1の中間部側は、布地1の伸びに追随しない自由端Aとなっている。
このような縫合方法においても、布地1に張力が作用して主縫合糸6に近接した部分に隙間が生じても、布地1の伸びに追随しない不透シート4が隙間を埋めて流体の漏洩や浸入を防ぐ。
<6>不透シートの折返し
図6乃至図8に示すのは、外折返し拝み縫いにおいて本発明を実施した第3実施例であり、反転布2・2と本体布3・3との間に、折返した不透シート4を挟み込む場合である。
反転布2・2に不透シート4を添わして、反転布2・2と一緒に折返した部分を反転シート7とする。
図6乃至図8に示すのは、外折返し拝み縫いにおいて本発明を実施した第3実施例であり、反転布2・2と本体布3・3との間に、折返した不透シート4を挟み込む場合である。
反転布2・2に不透シート4を添わして、反転布2・2と一緒に折返した部分を反転シート7とする。
<7>縫合
反転シート7の残りの部分は、本体布3に添わした本体シート8とする。
反転シート7は、副縫合糸5によって、本体布3及び反転布2・2とともにそれぞれ縫い合わせてある。
但し、不透シート4の本体シート8部分は縫い合わせていない。
この縫い合わせていない部分が自由端Aとなる。
副縫合糸5よりも布地1の折り返し部分近くで、主縫合糸6によって、隣合う布地1の本体布3、不透シート4、反転布2・2を全て縫合してある。
反転シート7の残りの部分は、本体布3に添わした本体シート8とする。
反転シート7は、副縫合糸5によって、本体布3及び反転布2・2とともにそれぞれ縫い合わせてある。
但し、不透シート4の本体シート8部分は縫い合わせていない。
この縫い合わせていない部分が自由端Aとなる。
副縫合糸5よりも布地1の折り返し部分近くで、主縫合糸6によって、隣合う布地1の本体布3、不透シート4、反転布2・2を全て縫合してある。
<8>張力の作用
布地1に張力が作用して、主縫合糸6近傍に隙間Sが生じたとき、不透シート4の自由端Aはその伸びに追随しないため、隙間Sを埋めて、流体の漏洩や浸入を防ぐ。
布地1とともに、不透シート4も折返すことにより、不透シート4は端部を布地1の反転布2と合わせて縫い合わせるため、不透シート4の位置が確実となる。従って、布地1と不透シート4が必ず二重となり、信頼性が高くなる。
布地1に張力が作用して、主縫合糸6近傍に隙間Sが生じたとき、不透シート4の自由端Aはその伸びに追随しないため、隙間Sを埋めて、流体の漏洩や浸入を防ぐ。
布地1とともに、不透シート4も折返すことにより、不透シート4は端部を布地1の反転布2と合わせて縫い合わせるため、不透シート4の位置が確実となる。従って、布地1と不透シート4が必ず二重となり、信頼性が高くなる。
<9>内折返し拝み縫い
図9に示すのは、布地1の反転布2・2を内折返し拝み縫いによって縫合した第4実施例であって、その反転布2と、本体布3との間に、それぞれ折返した不透シート4を挟み込んだ例である。
不透シート4の、本体布3に添わした本体シート8部分は、副縫合糸5では縫い合わせていない。
したがって、不透シート4の、主縫合糸6よりも副縫合糸5側、布地1の中間部側の部分は、布地1の伸びに追随しない自由端Aとなっている。
図9に示すのは、布地1の反転布2・2を内折返し拝み縫いによって縫合した第4実施例であって、その反転布2と、本体布3との間に、それぞれ折返した不透シート4を挟み込んだ例である。
不透シート4の、本体布3に添わした本体シート8部分は、副縫合糸5では縫い合わせていない。
したがって、不透シート4の、主縫合糸6よりも副縫合糸5側、布地1の中間部側の部分は、布地1の伸びに追随しない自由端Aとなっている。
<10>張力の作用
布地1に張力が作用したとき、主縫合糸6の近傍に隙間Sが生じるが、不透シート4の自由端Aは、布地1の伸びに追随しないため、その隙間Sを埋めて、流体の漏洩や浸入を防止する。
内折返し拝み縫いであると、図9の下側から内圧が作用して、反転布2を本体布3側に押し付けて、より不透シート4と本体布3との密着が良好となって、隙間をより確実に塞ぐ。従って、外折返し拝み縫いよりも、有効な構成と言える。
布地1に張力が作用したとき、主縫合糸6の近傍に隙間Sが生じるが、不透シート4の自由端Aは、布地1の伸びに追随しないため、その隙間Sを埋めて、流体の漏洩や浸入を防止する。
内折返し拝み縫いであると、図9の下側から内圧が作用して、反転布2を本体布3側に押し付けて、より不透シート4と本体布3との密着が良好となって、隙間をより確実に塞ぐ。従って、外折返し拝み縫いよりも、有効な構成と言える。
<11>仮接着
以上の実施例では、不透シート4は、接着せずに、縫合糸6と副縫合糸5とによって縫い合わせしていた。
不透シート4は、主縫合糸6よりも布地1の中間部側、つまりは張力が作用する方向側の端部は、自由端Aとしてあって、縫合も接着もしていない。
しかしながら、不透シート4の自由端A側、或いは不透シート4の全面を、予め接着剤によって布地1表面に仮接着しておくことも可能である。
仮接着の接着剤は、布地1に張力が作用したとき、容易に剥がれるようにしておき、張力が作用すると接着剤が剥がれて自由端Aとなり、その端部は布地1の伸びに追随しないようになる。
以上の実施例では、不透シート4は、接着せずに、縫合糸6と副縫合糸5とによって縫い合わせしていた。
不透シート4は、主縫合糸6よりも布地1の中間部側、つまりは張力が作用する方向側の端部は、自由端Aとしてあって、縫合も接着もしていない。
しかしながら、不透シート4の自由端A側、或いは不透シート4の全面を、予め接着剤によって布地1表面に仮接着しておくことも可能である。
仮接着の接着剤は、布地1に張力が作用したとき、容易に剥がれるようにしておき、張力が作用すると接着剤が剥がれて自由端Aとなり、その端部は布地1の伸びに追随しないようになる。
1:布地
2:反転布
3:本体布
4:不透シート
5:縫合糸
6:副縫合糸
7:反転シート
8:本体シート
2:反転布
3:本体布
4:不透シート
5:縫合糸
6:副縫合糸
7:反転シート
8:本体シート
Claims (5)
- 隣り合わせた布地の端部同士を、縫合糸によって繋ぐ縫製方法であって、
各布地の端部を折返して反転布とし、
前記各布地の本体布と反転布との間に、
柔軟性を有する不透シートを挟み込み、
前記縫合糸よりも布地の中間部側の前記不透シートの端部を、布地の伸びに追随しない自由端としたことを特徴とする
難漏洩縫製方法。 - 隣り合わせた布地の端部同士を、縫合糸によって繋ぐ縫製方法であって、
各布地の端部を折返して反転布とし、
前記各布地の本体布と反転布との間に、
柔軟性を有するとともに、かつ布地の本体布と反転布に添わして折返した不透シートを挟み込み、
前記不透シートの前記本体布に添わした部分であって、前記縫合糸よりも布地の中間部側を、布地の伸びに追随しない自由端としたことを特徴とする
難漏洩縫製方法。 - 布地の端部は、隣り合わせて接触させた本体布の両側に反転布を位置させ、外折返し拝み縫いによって縫合したことを特徴とする
請求項1又は2記載の難漏洩縫製方法。 - 布地の端部は、反転布を互いに接触させる内折返し拝み縫いによって縫合したことを特徴とする
請求項1又は2記載の難漏洩縫製方法。 - 不透シートは、布地に仮接着した状態で、布地の端部同士を縫合することを特徴とする
請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の難漏洩縫製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007105218A JP2008261162A (ja) | 2007-04-12 | 2007-04-12 | 難漏洩縫製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008261162A true JP2008261162A (ja) | 2008-10-30 |
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ID=39983840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008261162A (ja) |
-
2007
- 2007-04-12 JP JP2007105218A patent/JP2008261162A/ja active Pending
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