JP3225886U - 防水用エア袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】防水用袋へ水に換えてエアを充填することで、迅速かつ簡便容易に施設が可能になると共に、経済性及び耐久性があり保存に優れた防水用エア袋を提供する。【解決手段】本体1が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されると共に、前後の傾斜面21、22、底面23及び両側面24で構成される。内部にエアを収容する断面形状が三角形である横長空間を有する袋状とする。前記本体1の一方の傾斜面21の頂部近傍に開閉手段を備えた給排口3が形成される。本体1の長手幅に亘って水圧受けシート4が、底面23から防水側に配置する傾斜面22の外側へ延設されている。前記本体1の両側面24に、長手方向に隣接して同一の防水用エア袋と連結する接続手段5を備える。【選択図】図3
Description
本考案は洪水時に堤防や家屋の周りに運搬して設置され、越水や冠水を止める防水用水袋に関する。
従来、河川等の氾濫による非常災害洪水対策工法としては、家屋の周りに土嚢を積み上げて防ぐもの、土を詰めた土嚢を製造して堤防天端の上に河川に沿って積み上げていく積み土嚢工法や、堤防天端に河川に沿って木杭を打ち込み、これに板を渡して堰を構成し、その内側に土や土嚢を盛って越水を防ぐ堰板工法が提案されている。
しかし、上記積み土嚢工法においては、膨大な人員と作業を必要とする上、その作業者の携わる手間と時間は無視できない。
また、堰板工法においても重量のある木板などの資材の運搬や、堰を構築する作業に多大な人員ならびに作業と時間を必要とする。
しかも、実際にこれらの作業は降雨の中で行わねばならず、大きな労力と困難が伴うのであり、さらに危難が去った後始末として土嚢の中の土を排出しなければならない。
また、土嚢の袋は使い捨て状態で廃棄されるため、経済的な廃棄コストがかかる上、資源の有効利用における環境上にも好ましくないものであった。
また、堰板工法においても重量のある木板などの資材の運搬や、堰を構築する作業に多大な人員ならびに作業と時間を必要とする。
しかも、実際にこれらの作業は降雨の中で行わねばならず、大きな労力と困難が伴うのであり、さらに危難が去った後始末として土嚢の中の土を排出しなければならない。
また、土嚢の袋は使い捨て状態で廃棄されるため、経済的な廃棄コストがかかる上、資源の有効利用における環境上にも好ましくないものであった。
一方、防水のために設置される越水防止袋においては、袋状の本体内に土等の固形物に換えて水を充填して膨らますと共に、水勢に耐えられる重量を付与して一時的な防水に対処する方策もとられている。
水を充填する例として、特開昭49−110088号公報、特開2011−99315号公報や特許第6209711号公報等がある。
水を充填する例として、特開昭49−110088号公報、特開2011−99315号公報や特許第6209711号公報等がある。
そのうち、特開2011−99315号公報では、膜材により構成され、内部に水を収容する空間が形成された本体と、前記本体に形成された注水口、及び排水口と、前記本体の両側部に設けられ、長手方向に隣接して配された前記越水防止装置を接続する接続手段と、前記本体内部に前記長手方向と略直交する方向に配された形状保持膜と、を備え、内部に注入された複数の前記越水防止装置が前記接続手段により一列に接続されて、越水を防止することを特徴とし、前記越水防止装置の断面形状は略三角形である越水防止装置が開示されている。
前記に関して、内部空間に水を充填する水袋では全体の重量が増大し運搬が困難である。
そこで、水の充填は設置場所の近辺で行なうのが効率的であり、簡易迅速に充填と連結及び設置がなされることが望まれる。
そして、充填する水は設置対象の川や湖の水を濾して利用するのが簡便であり、ある程度の大きさの流石や流木等は排除できるが非効率とならないように細小な流動物等はそのまま袋内に納入されことになる。
そのため、使用後の排水によっても袋内に残留する物質が原因で、品質の悪化をきたし保存に支障が生じ、使用回数も限られ経済的コストを期待できない。
そこで、水の充填は設置場所の近辺で行なうのが効率的であり、簡易迅速に充填と連結及び設置がなされることが望まれる。
そして、充填する水は設置対象の川や湖の水を濾して利用するのが簡便であり、ある程度の大きさの流石や流木等は排除できるが非効率とならないように細小な流動物等はそのまま袋内に納入されことになる。
そのため、使用後の排水によっても袋内に残留する物質が原因で、品質の悪化をきたし保存に支障が生じ、使用回数も限られ経済的コストを期待できない。
そこで、本考案は防水用袋へ水に換えてエアを充填することで、迅速かつ簡便容易に施設が可能になると共に、経済性及び耐久性があり保存に優れた防水用エア袋に提供せんとするものである。
本考案の防水用エア袋は、本体が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されると共に、前後の傾斜面、底面及び両側面で構成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である横長空間を有する袋状であって、前記本体の一方の傾斜面の頂部近傍に開閉手段を備えた給排口が形成されていること、本体長手幅に亘って水圧受けシートが、底面から防水側に配置する傾斜面の外側へ底面から延設されていること、前記本体の両側面に、長手方向に隣接して同一の防水用エア袋と連結する接続手段を備えることを特徴とするものである。
請求項2の防水用エア袋の考案は、請求項1に記載の考案において、本体内に整形用仕切り幕が本体と同一の素材で側面と平行に内装されており、前記整形用仕切り幕に連通孔が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3の防水用エア袋の考案は、請求項2に記載の考案において、連通孔は本体の断面三角形状の角部及び中心部に位置していることを特徴とするものである。
請求項4の防水用エア袋の考案は、請求項1乃至3の何れかに記載の考案において、連結手段は、係止用リングと結着用紐を配設したことを特徴とするものである。
請求項5の防水用エア袋の考案は、請求項1乃至4の何れかに記載の考案において、長手方向に連結された本体の接続部において、隣接する互いの側部近傍の傾斜面に跨って包着するカバーを着脱可能に設けたことを特徴とするものである。
本考案の、防水用エア袋は、本体が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である空間を有する袋状であるためエアを注入すれば膨らみ、断面形状が三角形である立体を形成できるため、軽量で安定した自立及び定着を期待できる効果を有する。
また、斜面の底面から外側へ延設されている水圧受けシートは、シート上の水圧と同時に、防水側に位置せしめるため、防水面となる傾斜面を押圧する水勢が、下方への静水圧と成って前記水圧受けシートに作用することと相俟って、水圧受けシートに重圧がかかるため、本体が軽量であっても水勢で後退することなく、定着を安定化する効果を発揮する。
そして、長手方向に隣接して同一の防水用エア袋と接続手段で容易に連結していけること、本体はシートで形成されているため、常時は畳んで保管でき、経年の再使用に耐え得るものとなる。
請求項2の考案は、本体内に整形用仕切り幕が本体と同一の素材で側面と平行に内装されているため、その外周が前記本体の内周面と接続されていることにより、内部にエアが注入された前記本体の断面形状を拘束し、エアを注入しても丸く膨らまずに、断面形状を整形維持する効果を有する。
また、前記整形用仕切り幕に連通孔が設けられているため、連通孔からエアが流通し本体全体へエアを注入できる効果を有する。
そして、請求項3の連通孔の位置とすることで、整形作用を損なうことなく本体全体へ均質に効率よくエアを注入できる効果を有する。
そして、請求項3の連通孔の位置とすることで、整形作用を損なうことなく本体全体へ均質に効率よくエアを注入できる効果を有する。
請求項4の隣接する本体同士の連結手段が係止用リングと結着用紐であるため格別の技量を要せず作業が容易であること、請求項5の長手方向に連結された本体の接続部において、隣接する互いの側部近傍の傾斜面に跨って包着するカバーを着脱可能に設けたことで、防水効果を一層高めるものとなる。
本考案の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
本考案の防水用エア袋は、本体1が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されると共に、前後の傾斜面21,22、底面23及び両側面24,25で構成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である横長空間26を有する袋状である。
また、本体1の長手幅に亘って水圧受けシート4が、防水側に配置する傾斜面22の外側へ底面23から延設されている。
本考案の防水用エア袋は、本体1が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されると共に、前後の傾斜面21,22、底面23及び両側面24,25で構成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である横長空間26を有する袋状である。
また、本体1の長手幅に亘って水圧受けシート4が、防水側に配置する傾斜面22の外側へ底面23から延設されている。
そして、前記本体1の長手方向の一方の傾斜面21の頂部近傍に、開閉手段31を備えた給排口3が形成され、前記本体1の両側面24、25に、長手方向に隣接して設置する同一の防水用エア袋と連結する接続手段5を備える。
さらに、本体1内には整形用仕切り幕6が内装されており、前記整形用仕切り幕6に連通孔61が設けられている。
さらに、本体1内には整形用仕切り幕6が内装されており、前記整形用仕切り幕6に連通孔61が設けられている。
本体1の素材である機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートは、例えばポリ塩化ビニールシートの厚さ0.6mmのシートを選択でき、また、ポリエステル系の織布に塩化ビニル樹脂が含浸コーティングされたものなどがあり、他の同質の素材を適宜選択できる。
各パーツの連結は接着剤による接着、融着、又は縫着して該部を樹脂コーティング、或いは縫着して該部にテープを被着する等の方法が考えられ、その他適宜公知の方法を選択できる。
各パーツの連結は接着剤による接着、融着、又は縫着して該部を樹脂コーティング、或いは縫着して該部にテープを被着する等の方法が考えられ、その他適宜公知の方法を選択できる。
水圧受けシート4は、本体1と同一の素材で形成され、前記傾斜面22側の底面23から本体1の長手幅に亘って外側へ延設され、底面23とは重層部において適宜手段で接着されて一体化されている。
そして、延設した傾斜面22を河川等の流水側に配して設置するため、水圧受けシート4は増水した河川内に位置するものとなり、水圧受けシート4上の水圧と同時に、傾斜面22を押圧する水勢が、下方への静水圧と成って水圧受けシート4に作用して重圧がかかるため、本体1が軽量であっても水勢で後退することなく、定着を安定化する作用を奏する。
そして、延設した傾斜面22を河川等の流水側に配して設置するため、水圧受けシート4は増水した河川内に位置するものとなり、水圧受けシート4上の水圧と同時に、傾斜面22を押圧する水勢が、下方への静水圧と成って水圧受けシート4に作用して重圧がかかるため、本体1が軽量であっても水勢で後退することなく、定着を安定化する作用を奏する。
本体1の長手方向の一方の傾斜面21の頂部近傍に、開閉手段31を備えた給排口3が形成されており、開閉手段31は給排口3に開閉バルブを取り付けたたり、口栓やキャップを着脱する簡易なものまで設置場所や本体の大きさ等で適宜選択することができる。
使用時には、給排口3よりエアをコンプレッサー等で強制的に断面形状が三角形である本体1の横長空間26内に充填して目的の場所に設置する。
使用後は、給排口3を開口して排気し、折り畳んで保存するものである。
使用時には、給排口3よりエアをコンプレッサー等で強制的に断面形状が三角形である本体1の横長空間26内に充填して目的の場所に設置する。
使用後は、給排口3を開口して排気し、折り畳んで保存するものである。
また、本体1の横長空間26内には、整形用仕切り幕6が本体と同一の素材で側面と平行に定間隔で内装されている。
整形用仕切り幕6に連通孔61が設けられており、図面の例では連通孔61は本体1の断面三角形状の各角部と中心部に配置され、給排口3が一カ所であっても本体1の横長空間26内にエアを充填し、排気することができる。
そして、整形用仕切り幕6の外周が本体1の内周面と接続されていることにより、空間26の内部にエアが注入された際に、本体1の断面形状を拘束し、エア圧によって丸く膨らむことなく、本他1の断面形状を三角形状に整形維持する作用をなす。
整形用仕切り幕6に連通孔61が設けられており、図面の例では連通孔61は本体1の断面三角形状の各角部と中心部に配置され、給排口3が一カ所であっても本体1の横長空間26内にエアを充填し、排気することができる。
そして、整形用仕切り幕6の外周が本体1の内周面と接続されていることにより、空間26の内部にエアが注入された際に、本体1の断面形状を拘束し、エア圧によって丸く膨らむことなく、本他1の断面形状を三角形状に整形維持する作用をなす。
接続手段5は、図面において、各側面24,25にリング51と係止用ベルト52を、各側面24,25の周囲に定間隔で対応して設けた図面が例示されている。
連結は、本体1の長手方向に連接配置し、隣接する側面24,25同士の対応する接続手段5のリング51と対する係止用ベルト52を締着することで容易・迅速に連結できる。
対応する各リング51と係止用ベルト52の締着し易い一方の組を選択すればよく、2組共に締着すことまで要しない。
連結は、本体1の長手方向に連接配置し、隣接する側面24,25同士の対応する接続手段5のリング51と対する係止用ベルト52を締着することで容易・迅速に連結できる。
対応する各リング51と係止用ベルト52の締着し易い一方の組を選択すればよく、2組共に締着すことまで要しない。
本体1の長手方向に連結された接続部には、隣接する互いの側部近傍の傾斜面21,22に跨って包着するカバー7が着脱可能に設けられ、連結を強化すると共に、接続部からの水の漏出を防ぐものである。
カバー7は本体1の傾斜面21,22及び前述の水圧受けシート4を被覆する前後長を有し、両側部に面テープ8,8が装設されており、傾斜面21,22に対応して装設されている面テープ8,8同士が密着し、隣接する接続部に跨設される。
カバー7は本体1の傾斜面21,22及び前述の水圧受けシート4を被覆する前後長を有し、両側部に面テープ8,8が装設されており、傾斜面21,22に対応して装設されている面テープ8,8同士が密着し、隣接する接続部に跨設される。
以上説明した本考案の技術的範囲は、上記の実施の形態例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本考案が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
1 本体
21,22 傾斜面
23 底面
24,25 側面
26 空間
3 給排口
31 開閉手段
4 水圧受けシ−ト
5 接続手段
51 リング
52 係止用ベルト
6 整形用仕切り幕
61 連通孔
7 カバー
8 面テープ
21,22 傾斜面
23 底面
24,25 側面
26 空間
3 給排口
31 開閉手段
4 水圧受けシ−ト
5 接続手段
51 リング
52 係止用ベルト
6 整形用仕切り幕
61 連通孔
7 カバー
8 面テープ
本考案は洪水時に堤防や家屋の周りに運搬して設置され、越水や冠水を止める防水用水袋に関する。
従来、河川等の氾濫による非常災害洪水対策工法としては、家屋の周りに土嚢を積み上げて防ぐもの、土を詰めた土嚢を製造して堤防天端の上に河川に沿って積み上げていく積み土嚢工法や、堤防天端に河川に沿って木杭を打ち込み、これに板を渡して堰を構成し、その内側に土や土嚢を盛って越水を防ぐ堰板工法が提案されている。
しかし、上記積み土嚢工法においては、膨大な人員と作業を必要とする上、その作業者の携わる手間と時間は無視できない。
また、堰板工法においても重量のある木板などの資材の運搬や、堰を構築する作業に多大な人員ならびに作業と時間を必要とする。
しかも、実際にこれらの作業は降雨の中で行わねばならず、大きな労力と困難が伴うのであり、さらに危難が去った後始末として土嚢の中の土を排出しなければならない。
また、土嚢の袋は使い捨て状態で廃棄されるため、経済的な廃棄コストがかかる上、資源の有効利用における環境上にも好ましくないものであった。
また、堰板工法においても重量のある木板などの資材の運搬や、堰を構築する作業に多大な人員ならびに作業と時間を必要とする。
しかも、実際にこれらの作業は降雨の中で行わねばならず、大きな労力と困難が伴うのであり、さらに危難が去った後始末として土嚢の中の土を排出しなければならない。
また、土嚢の袋は使い捨て状態で廃棄されるため、経済的な廃棄コストがかかる上、資源の有効利用における環境上にも好ましくないものであった。
一方、防水のために設置される越水防止袋においては、袋状の本体内に土等の固形物に換えて水を充填して膨らますと共に、水勢に耐えられる重量を付与して一時的な防水に対処する方策もとられている。
水を充填する例として、特開昭49−110088号公報、特開2011−99315号公報や特許第6209711号公報等がある。
水を充填する例として、特開昭49−110088号公報、特開2011−99315号公報や特許第6209711号公報等がある。
そのうち、特開2011−99315号公報では、膜材により構成され、内部に水を収容する空間が形成された本体と、前記本体に形成された注水口、及び排水口と、前記本体の両側部に設けられ、長手方向に隣接して配された前記越水防止装置を接続する接続手段と、前記本体内部に前記長手方向と略直交する方向に配された形状保持膜と、を備え、内部に注入された複数の前記越水防止装置が前記接続手段により一列に接続されて、越水を防止することを特徴とし、前記越水防止装置の断面形状は略三角形である越水防止装置が開示されている。
前記に関して、内部空間に水を充填する水袋では全体の重量が増大し運搬が困難である。
そこで、水の充填は設置場所の近辺で行なうのが効率的であり、簡易迅速に充填と連結及び設置がなされることが望まれる。
そして、充填する水は設置対象の川や湖の水を濾して利用するのが簡便であり、ある程度の大きさの流石や流木等は排除できるが非効率とならないように細小な流動物等はそのまま袋内に納入されことになる。
そのため、使用後の排水によっても袋内に残留する物質が原因で、品質の悪化をきたし保存に支障が生じ、使用回数も限られ経済的コストを期待できない。
そこで、水の充填は設置場所の近辺で行なうのが効率的であり、簡易迅速に充填と連結及び設置がなされることが望まれる。
そして、充填する水は設置対象の川や湖の水を濾して利用するのが簡便であり、ある程度の大きさの流石や流木等は排除できるが非効率とならないように細小な流動物等はそのまま袋内に納入されことになる。
そのため、使用後の排水によっても袋内に残留する物質が原因で、品質の悪化をきたし保存に支障が生じ、使用回数も限られ経済的コストを期待できない。
そこで、本考案は防水用袋へ水に換えてエアを充填することで、迅速かつ簡便容易に施設が可能になると共に、経済性及び耐久性があり保存に優れた防水用エア袋に提供せんとするものである。
本考案の防水用エア袋は、本体が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されると共に、前後の傾斜面、底面及び両側面で構成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である横長空間を有する袋状であって、前記本体の一方の傾斜面の頂部近傍に開閉手段を備えた給排口が形成されていること、本体長手幅に亘って水圧受けシートが、底面から防水側に配置する傾斜面の外側へ底面から延設されていること、前記本体の両側面に、長手方向に隣接して同一の防水用エア袋と連結する接続手段を備えることを特徴とするものである。
請求項2の防水用エア袋の考案は、請求項1に記載の考案において、本体内に整形用仕切り幕が本体と同一の素材で側面と平行に内装されており、前記整形用仕切り幕に連通孔が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3の防水用エア袋の考案は、請求項2に記載の考案において、連通孔は本体の断面三角形状の角部及び中心部に位置していることを特徴とするものである。
請求項4の防水用エア袋の考案は、請求項1乃至3の何れかに記載の考案において、連結手段は、係止用リングと結着用紐を配設したことを特徴とするものである。
請求項5の防水用エア袋の考案は、請求項1乃至4の何れかに記載の考案において、長手方向に連結された本体の接続部において、隣接する互いの側部近傍の傾斜面に跨って包着するカバーを設けたことを特徴とするものである。
本考案の、防水用エア袋は、本体が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である空間を有する袋状であるためエアを注入すれば膨らみ、断面形状が三角形である立体を形成できるため、軽量で安定した自立及び定着を期待できる効果を有する。
また、斜面の底面から外側へ延設されている水圧受けシートは、シート上の水圧と同時に、防水側に位置せしめるため、防水面となる傾斜面を押圧する水勢が、下方への静水圧と成って前記水圧受けシートに作用することと相俟って、水圧受けシートに重圧がかかるため、本体が軽量であっても水勢で後退することなく、定着を安定化する効果を発揮する。
そして、長手方向に隣接して同一の防水用エア袋と接続手段で容易に連結していけること、本体はシートで形成されているため、常時は畳んで保管でき、経年の再使用に耐え得るものとなる。
請求項2の考案は、本体内に整形用仕切り幕が本体と同一の素材で側面と平行に内装されているため、その外周が前記本体の内周面と接続されていることにより、内部にエアが注入された前記本体の断面形状を拘束し、エアを注入しても丸く膨らまずに、断面形状を整形維持する効果を有する。
また、前記整形用仕切り幕に連通孔が設けられているため、連通孔からエアが流通し本体全体へエアを注入できる効果を有する。
そして、請求項3の連通孔の位置とすることで、整形作用を損なうことなく本体全体へ均質に効率よくエアを注入できる効果を有する。
そして、請求項3の連通孔の位置とすることで、整形作用を損なうことなく本体全体へ均質に効率よくエアを注入できる効果を有する。
請求項4の隣接する本体同士の連結手段が係止用リングと結着用紐であるため格別の技量を要せず作業が容易であること、請求項5の長手方向に連結された本体の接続部において、隣接する互いの側部近傍の傾斜面に跨って包着するカバーを設けたことで、防水効果を一層高めるものとなる。
本考案の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
本考案の防水用エア袋は、本体1が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されると共に、前後の傾斜面21,22、底面23及び両側面24,25で構成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である横長空間26を有する袋状である。
また、本体1の長手幅に亘って水圧受けシート4が、防水側に配置する傾斜面22の外側へ底面23から延設されている。
本考案の防水用エア袋は、本体1が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されると共に、前後の傾斜面21,22、底面23及び両側面24,25で構成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である横長空間26を有する袋状である。
また、本体1の長手幅に亘って水圧受けシート4が、防水側に配置する傾斜面22の外側へ底面23から延設されている。
そして、前記本体1の長手方向の一方の傾斜面21の頂部近傍に、開閉手段31を備えた給排口3が形成され、前記本体1の両側面24、25に、長手方向に隣接して設置する同一の防水用エア袋と連結する接続手段5を備える。
さらに、本体1内には整形用仕切り幕6が内装されており、前記整形用仕切り幕6に連通孔61が設けられている。
さらに、本体1内には整形用仕切り幕6が内装されており、前記整形用仕切り幕6に連通孔61が設けられている。
本体1の素材である機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートは、例えばポリ塩化ビニールシートの厚さ0.6mmのシートを選択でき、また、ポリエステル系の織布に塩化ビニル樹脂が含浸コーティングされたものなどがあり、他の同質の素材を適宜選択できる。
各パーツの連結は接着剤による接着、融着、又は縫着して該部を樹脂コーティング、或いは縫着して該部にテープを被着する等の方法が考えられ、その他適宜公知の方法を選択できる。
各パーツの連結は接着剤による接着、融着、又は縫着して該部を樹脂コーティング、或いは縫着して該部にテープを被着する等の方法が考えられ、その他適宜公知の方法を選択できる。
水圧受けシート4は、本体1と同一の素材で形成され、前記傾斜面22側の底面23から本体1の長手幅に亘って外側へ延設され、底面23とは重層部において適宜手段で接着されて一体化されている。
そして、延設した傾斜面22を河川等の流水側に配して設置するため、水圧受けシート4は増水した河川内に位置するものとなり、水圧受けシート4上の水圧と同時に、傾斜面22を押圧する水勢が、下方への静水圧と成って水圧受けシート4に作用して重圧がかかるため、本体1が軽量であっても水勢で後退することなく、定着を安定化する作用を奏する。
そして、延設した傾斜面22を河川等の流水側に配して設置するため、水圧受けシート4は増水した河川内に位置するものとなり、水圧受けシート4上の水圧と同時に、傾斜面22を押圧する水勢が、下方への静水圧と成って水圧受けシート4に作用して重圧がかかるため、本体1が軽量であっても水勢で後退することなく、定着を安定化する作用を奏する。
本体1の長手方向の一方の傾斜面21の頂部近傍に、開閉手段31を備えた給排口3が形成されており、開閉手段31は給排口3に開閉バルブを取り付けたたり、口栓やキャップを着脱する簡易なものまで設置場所や本体の大きさ等で適宜選択することができる。
使用時には、給排口3よりエアをコンプレッサー等で強制的に断面形状が三角形である本体1の横長空間26内に充填して目的の場所に設置する。
使用後は、給排口3を開口して排気し、折り畳んで保存するものである。
使用時には、給排口3よりエアをコンプレッサー等で強制的に断面形状が三角形である本体1の横長空間26内に充填して目的の場所に設置する。
使用後は、給排口3を開口して排気し、折り畳んで保存するものである。
また、本体1の横長空間26内には、整形用仕切り幕6が本体と同一の素材で側面と平行に定間隔で内装されている。
整形用仕切り幕6に連通孔61が設けられており、図面の例では連通孔61は本体1の断面三角形状の各角部と中心部に配置され、給排口3が一カ所であっても本体1の横長空間26内にエアを充填し、排気することができる。
そして、整形用仕切り幕6の外周が本体1の内周面と接続されていることにより、空間26の内部にエアが注入された際に、本体1の断面形状を拘束し、エア圧によって丸く膨らむことなく、本他1の断面形状を三角形状に整形維持する作用をなす。
整形用仕切り幕6に連通孔61が設けられており、図面の例では連通孔61は本体1の断面三角形状の各角部と中心部に配置され、給排口3が一カ所であっても本体1の横長空間26内にエアを充填し、排気することができる。
そして、整形用仕切り幕6の外周が本体1の内周面と接続されていることにより、空間26の内部にエアが注入された際に、本体1の断面形状を拘束し、エア圧によって丸く膨らむことなく、本他1の断面形状を三角形状に整形維持する作用をなす。
接続手段5は、図面において、各側面24,25にリング51と係止用ベルト52を、各側面24,25の周囲に定間隔で対応して設けた図面が例示されている。
連結は、本体1の長手方向に連接配置し、隣接する側面24,25同士の対応する接続手段5のリング51と対する係止用ベルト52を締着することで容易・迅速に連結できる。
対応する各リング51と係止用ベルト52の締着し易い一方の組を選択すればよく、2組共に締着すことまで要しない。
連結は、本体1の長手方向に連接配置し、隣接する側面24,25同士の対応する接続手段5のリング51と対する係止用ベルト52を締着することで容易・迅速に連結できる。
対応する各リング51と係止用ベルト52の締着し易い一方の組を選択すればよく、2組共に締着すことまで要しない。
本体1の長手方向に連結された接続部には、隣接する互いの側部近傍の傾斜面21,22に跨って包着するカバー7が設けられ、連結を強化すると共に、接続部からの水の漏出を防ぐものである。
カバー7は本体1の傾斜面21,22及び前述の水圧受けシート4を被覆する前後長を有し、両側部に面テープ8,8が装設されており、傾斜面21,22に対応して装設されている面テープ8,8同士が密着し、隣接する接続部へ着脱可能に跨設される。
カバー7は本体1の傾斜面21,22及び前述の水圧受けシート4を被覆する前後長を有し、両側部に面テープ8,8が装設されており、傾斜面21,22に対応して装設されている面テープ8,8同士が密着し、隣接する接続部へ着脱可能に跨設される。
以上説明した本考案の技術的範囲は、上記の実施の形態例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本考案が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
1 本体
21,22 傾斜面
23 底面
24,25 側面
26 空間
3 給排口
31 開閉手段
4 水圧受けシ−ト
5 接続手段
51 リング
52 係止用ベルト
6 整形用仕切り幕
61 連通孔
7 カバー
8 面テープ
21,22 傾斜面
23 底面
24,25 側面
26 空間
3 給排口
31 開閉手段
4 水圧受けシ−ト
5 接続手段
51 リング
52 係止用ベルト
6 整形用仕切り幕
61 連通孔
7 カバー
8 面テープ
Claims (5)
- 本体が機密性のある柔らかく折り曲げ自在なシートにより形成されると共に、前後の傾斜面、底面及び両側面で構成されており、内部にエアを収容する断面形状が三角形である横長空間を有する袋状であって、前記本体の一方の傾斜面の頂部近傍に開閉手段を備えた給排口が形成されていること、本体長手幅に亘って水圧受けシートが、防水側に配置する傾斜面の外側へ底面から延設されていること、前記本体の両側面に、長手方向に隣接して同一の防水用エア袋と連結する接続手段を備えることを特徴とする防水用エア袋。
- 本体内に整形用仕切り幕が本体と同一の素材で側面と平行に内装されており、前記整形用仕切り幕に連通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防水用エア袋。
- 連通孔は本体の断面三角形状の角部及び中心部に位置していることを特徴とする請求項2に記載の防水用エア袋。
- 連結手段は、係止用リングと結着用紐を配設したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の防水用エア袋。
- 長手方向に連結された本体の接続部において、隣接する互いの側部近傍の傾斜面に跨って包着するカバーを着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の防水用エア袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004908U JP3225886U (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 防水用エア袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004908U JP3225886U (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 防水用エア袋 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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2019
- 2019-12-25 JP JP2019004908U patent/JP3225886U/ja active Active
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