JP2008260669A - 結晶化ガラス粉末及びuv硬化型樹脂硬化物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、粒径が小さくても熱膨張係数が負に大きく、紫外線に対して高い透過率を有する結晶化ガラス粉末及び、その結晶化ガラス粉末を含有するUV硬化型硬化物を提供することである。
【解決手段】本発明の結晶化ガラス粉末は、−40〜100℃の温度範囲において熱膨張係数が−8×10-7/℃以下であり、波長350nmにおける厚さ1mmでの光透過率が50%以上である結晶化ガラスからなり、平均粒径が50μm以下であることを特徴とする。
また、本発明のUV硬化型樹脂硬化物は、−40〜100℃の温度範囲において熱膨張係数が−8×10-7/℃以下であり、波長350nmにおける厚さ1mmでの光透過率が50%以上である結晶化ガラスからなり、平均粒径が50μm以下である結晶化ガラス粉末と、樹脂組成物とを含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、結晶化ガラス粉末及びUV硬化型樹脂硬化物に関するものである。
紫外線(UV)照射により硬化する光学用接着剤が一般に市販されている。しかしながら、被接着物である光学部材の熱膨張係数に対し、接着剤の主成分であるUV硬化型樹脂硬化物は熱膨張係数が著しく大きいため、これらの熱膨張差により大きな応力が発生して、接着剤が光学部材(例えば、BK7)から剥がれやすかった。このような問題を解決するために、無機粉末充てん剤として、コージェライト粉末、タルク粉末、β−スポジュメン粉末、β−ユークリプタイト粉末、石英ガラス粉末、低線膨張率結晶化ガラス粉末等を含有したUV硬化型樹脂硬化物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平3−170576号公報
しかしながら、上記した無機粉末充填材のうち、大きな負膨張性を有するβ―ユークリプタイト粉末は、この負膨張性を得るために平均粒径が50μm以上の平均粒径を必要とするため、樹脂との混練時における作業性が悪い。さらに、紫外線波長域で透光性がないため、樹脂が重合せず、UV硬化型接着剤として使用できない。
また、コージェライト粉末、タルク粉末、β−スポジュメン粉末、石英ガラス粉末及び、低膨張結晶化ガラス粉末は、熱膨張係数が正である、あるいは負であったとしても大きくないため、これらの粉末を添加した接着剤は、熱膨張係数が充分に小さくならず、被接着物であるBK7(熱膨張係数:70×10-7/℃)等の光学部材から剥がれやすいものであった。
本発明の目的は、粒径が小さくても熱膨張係数が負に大きく、紫外線に対して高い透過率を有する結晶化ガラス粉末及び、その結晶化ガラス粉末を含有するUV硬化型硬化物を提供することである。
本発明の結晶化ガラス粉末は、−40〜100℃の温度範囲において熱膨張係数が−8×10-7/℃以下であり、波長350nmにおける厚さ1mmでの光透過率が50%以上である結晶化ガラスからなり、平均粒径が50μm以下であることを特徴とする。
また、本発明のUV硬化型樹脂硬化物は、−40〜100℃の温度範囲において熱膨張係数が−8×10-7/℃以下であり、波長350nmにおける厚さ1mmでの光透過率が50%以上である結晶化ガラスからなり、平均粒径が50μm以下である結晶化ガラス粉末と、樹脂組成物とを含有することを特徴とする。
本発明の結晶化ガラス粉末は、熱膨張係数が−8×10-7/℃以下であるため、熱膨張係数が大きな樹脂組成物と混合して作製された樹脂硬化物の熱膨張係数が小さくなり、被接着物と接着剤が剥離しにくい。また、波長350nmにおける厚さ1mmでの光透過率が50%以上である結晶化ガラスからなるため、紫外線が樹脂組成物と粉末との界面で散乱することなく透過するため、UV硬化型樹脂が充分に重合して機械的強度の高い樹脂硬化物が得られる。さらに、平均粒径が50μm以下であるため、樹脂組成物と結晶化ガラス粉末の混合時の作業性に優れる。
上述したように、本発明の結晶化ガラス粉末は、樹脂硬化物の熱膨張係数を小さくするためには、−40〜100℃の温度範囲において−8×10-7/℃よりも負に大きな熱膨張係数を有する結晶化ガラスからなることが必要であり、−15×10-7/℃以下であることが好ましい。
また、樹脂硬化物を充分に重合させるためには、波長350nmにおける厚さ1mmでの光透過率が50%以上である結晶化ガラスからなることが必要であり、60%以上であることが好ましい。このような紫外線の光透過率を達成するためには、結晶化ガラス中に析出する結晶粒径は0.5μm以下であることが好ましい。
また、樹脂組成物と粉末との混合時の作業性を良くするためには、平均粒径が50μm以下であることが必要であり、10μm以下であることが好ましく、より高い機械的強度を得るためには5μm以下であることがより好ましい。
また、本発明の結晶化ガラス粉末は、略球状であることが好ましい。このようにすれば、作業性を悪化させずに樹脂硬化物中の結晶化ガラス粉末の含有比率を高くすることができるため、樹脂硬化物の熱膨張係数をより低くすることが可能となる。尚、略球状の結晶化ガラス粉末は、原ガラスを溶射バーナー中に噴射し表面張力により略球状に成形し、その後結晶化処理を経て製造されることが好ましい。また、略球状の結晶化ガラス粉末は、その全表面が自由表面からなることがより好ましい。このようにすれば、樹脂硬化物中の結晶化ガラス粉末の含有比率をさらに高くすることができる。
また、結晶化ガラスが上記した熱膨張係数を得るためには、β‐石英固溶体又はβ‐ユークリプタイト固溶体を析出し、β‐スポジュメン結晶を析出しないことに加え、Li2O以外のアルカリ金属酸化物(K2O、Na2O)及びアルカリ土類金属酸化物(MgO、CaO、SrO、BaO)をできるだけ少なくすることが必要となる。また、紫外線の光透過率を高く保つ(波長350nmにおける厚さ1mmでの光透過率が50%以上である)ためには、TiO2及びFe23を極力含有させないことが必要となる。また紫外線の光透過率を高く保つためには、さらに析出結晶の平均結晶粒径を500nm以下にすることも重要である。上記した析出結晶の平均結晶粒径にするためには、結晶化条件をコントロールし、結晶性を低下させる成分であるNa2O、K2O、MgO、CaO、SrO、BaOを極力少なくすることが好ましい。
具体的には、ガラス組成が質量%で、SiO2 60〜72%、Al23 18〜26%、Li2O 3.8〜6.5%、ZrO2 1.5〜4.1%、P25 0〜4.5%、TiO2 0〜1%、Fe23 0〜300ppmを含有し、K2O、Na2O、MgO、CaO、SrO及びBaOを合量で0.5%以下にすることが望ましい。
上記したように、結晶化ガラスの組成を限定した理由は次のとおりである。
まずSiO2は、ガラスの網目を構成する主成分であると共に析出結晶の構成成分である。SiO2が60%より少ないと、ガラスが不安定になると共に所望の結晶粒径を有するβ−石英固溶体又はβ−ユークリプタイト固溶体を主結晶として析出させることが困難となる。一方、72%より多くなると、ガラスの溶融が困難となる。SiO2の好ましい範囲は、62〜70%、より好ましい範囲は、63〜69%である。
Al23も、ガラスの網目構成成分であると共に結晶構成成分である。Al23が18%より少ないと、所望の結晶を析出させることが困難となる。一方、26%より多くなると、ガラスが失透しやすくなる。Al23の好ましい範囲は、20〜24%、より好ましい範囲は、20.5〜23%である。
Li2Oは、β−石英固溶体結晶又はβ−ユークリプタイト固溶体結晶の構成成分である。Li2Oが3.8%より少ないと、結晶化度を70%以上にすることが困難となる。一方、6.5%より多くなると、ガラスが失透しやすくなると共に結晶粒径を0.5μm以下に制御することが困難となる。Li2Oの好ましい範囲は、4〜6%、より好ましい範囲は、4.2〜5.7%である。
ZrO2は、ガラス中に結晶核を形成する作用を有する成分である。ZrO2が1.5%より少ないと、核形成作用が不十分となり、所望の粒径を有する結晶を均一に析出させることができなくなる。一方、4.1%より多くなると、ガラスの溶融が困難となり、失透が発生しやすくなるため好ましくない。ZrO2の好ましい範囲は、1.8〜3.8%、より好ましい範囲は、2〜3.5%である。
25は、核形成作用を促進する成分である。しかしながら4.5%より多くなると、ガラスの粘度が高くなり、溶融が困難となる。P25の好ましい範囲は、0〜4%、より好ましい範囲は、0〜3.5%である。
上記したように、核形成成分としてTiO2を1%まで加えることもできるが、TiO2は、β−石英固溶体又はβ−ユークリプタイト固溶体から、β−スポジュメン固溶体への転移を促進する作用を有する。そのためTiO2が1%より多くなると、β−スポジュメン固溶体が析出しやすくなり、−8×10-7/℃より小さい負の熱膨張係数が得られ難くなる。しかも紫外線波長域での透光性が低下する。よってTiO2は、好ましくは0.8%以下、より好ましくは0.7%以下、特に好ましくは実質的に含まないようにするべきである。
清澄性の低下を補う目的でSnO2を5%まで添加することができる。すなわちSnO2は、As23と同様、ガラスを清澄する作用を有するが、結晶の転移を促進する作用は殆ど見られないからである。さらに、SnO2は核形成能も有している。
Na2O、K2O、CaO、SrO及びBaOは、結晶化ガラス中において、結晶成分とはならず、マトリックスガラス中に存在して、熱膨張係数を大きくする働きを有し、MgOは、結晶成分となりうる(固溶する)ものの、結晶自身の熱膨張係数を大きくするため、Na2O、K2O、MgO、CaO、SrO及びBaOは、合量で0.5%以下に抑制することが好ましく、0.3%以下であるとより好ましく、本質的に含有しないことが特に好ましい。
ZnOは、結晶化ガラス中において、結晶成分となりうる(固溶する)成分であり、熱膨張係数を低下させることができるが、多すぎると余剰分は結晶成分とならずにマトリックスガラス中に存在するようになるため、2%以下に制限した方が良い。
また不純物としてFe23量は、紫外線の光透過率を高くするためには不要な成分であり、精製され、不純物が出来る限り少なくした原料を使うことによって最小限に抑制される。具体的には、Fe23の含有量は、300ppm以下にすることが好ましく、100ppm以下にすることがより好ましい。TiO2を含有しない場合、Fe23は500ppmまで含有していても紫外線の光透過率を高く保つことができる。
尚、本発明では、必要に応じて他の成分、例えばB23、Sb23、As23等の成分を添加することが可能である。例えば、ガラスの溶融性を向上するため、B23を4%まで添加することができる。
また、本発明で用いる結晶性ガラスは880〜1000℃の結晶化温度で熱処理することが望ましい。すなわち結晶化温度が880℃未満では、主結晶としてβ−石英固溶体又はβ−ユークリプタイト固溶体を析出させ、結晶化度を70質量%以上とすることが困難となり、1000℃より高いと、β−スポジュメン固溶体へ転移しやすくなるからである。
また、紫外線透過率が高いだけでなく、波長400〜1700nmにおいても厚さ1mmでの光透過率が50%以上である結晶化ガラスからなると、その光学特性を利用したデバイスにも適用できる。
以下、本発明を実施例と比較例を用いて詳細に説明する。表1は、本発明の実施例1及び比較例1〜4を示す。
Figure 2008260669
[実施例1]
質量%で、SiO2 67.3%、Al23 22.8%、Li2O 4.8%、ZrO2 2.4%、P25 1.4%、SnO2 1.3%、Fe 120ppmの組成となるように原料を調合した後、白金坩堝に入れ、1580℃で20時間溶融し、カーボン板上に流し出してロール成形することによって、厚さ4mmのガラス板を成形し、室温まで徐冷した。
次にガラス板を、780℃、2時間の核形成処理を施した後、880℃の結晶化温度で1時間の結晶化処理を施し、室温まで冷却させた。こうして得られた結晶化ガラスは、結晶粒径0.05μmのβ−石英固溶体を析出していた。得られた結晶化ガラスをボールミルで粉砕し、空気分級を行って平均粒径3μmの結晶化ガラス粉末を得た。この結晶化ガラス粉末とUV硬化型エポキシ接着剤とを、表に示す質量比で混練し、真空脱泡した後、約10μlの混錬物を光学部材(BK7)上に載置し、3500mW/cm2の出力を有するメタルハライドランプを使用して300〜400nmの紫外線(UV)を2秒間照射した後、100℃で5分間熱処理して硬化させた。
[比較例1]
無機充填材として、質量%で、SiO2 65.5%、Al23 22.1%、Li2O 4.2%、Na2O 0.5%、K2O 0.3%、MgO 0.5%、TiO2 1.9%、ZrO2 2.3%、P25 1.4%、As23 1.3%、Fe23 200ppmの組成を有する結晶化ガラス粉末(β−石英固溶体析出)を使用し、その平均粒径を5μmとした以外は、実施例1と同様に構成した。
[比較例2]
無機充填材として、質量%で、SiO2 55.8%、Al23 34.4%、Li2O 9.8%の組成となるように原料を調合して圧粉体を作製し、1350℃で5時間焼結させて得られたβ−ユークリプタイト多結晶焼結体粉末を使用し、その平均粒径を50μmとした以外は、実施例1と同様に構成した。
[比較例3]
無機充填材として、質量%で、SiO2 79.3%、Al23 0.3%、B23 18.6%、K2O 2%、CaO 0.2%の組成となるように原料を調合し、1600℃で10時間溶融して得られたガラス板を、結晶化せずに粉砕して得られたガラス粉末を使用し、平均粒径を3μmとした以外は、実施例1と同様に構成した。
[比較例4]
無機充填材を使用せず、UV硬化型樹脂のみを用いたこと以外は、実施例1と同様に構成した。
表1から明らかなように、実施例1は、樹脂硬化物の熱膨張係数が70×10-7/℃となり、光学部材(BK7)の熱膨張係数と近く、容易に剥がれず硬化状態も十分であった。
一方、比較例1は、無機充填材の熱膨張係数が−6×10-7/℃であるため、樹脂硬化物の熱膨張係数が大きく、また波長350nmの透過率が低いため、樹脂が十分には重合せず、UV硬化型接着剤として不適合であった。比較例2は、無機充填材自身は負に大きな熱膨張係数を示すものの紫外線を透過せず、硬化しなかった。また、平均粒径が50μmと粗いため、作業性が悪かった。比較例3は紫外線の透過率が高いものの、熱膨張係数が高いため、樹脂硬化物の熱膨張係数が大きく、樹脂硬化物が光学部材から容易に剥がれた。比較例4は樹脂組成物のみからなり、熱膨張係数が高く、接着剤が光学部材から容易に剥がれた。
なお、−40〜100℃における熱膨張係数は、熱膨張計(マックサイエンス製 TD−5000)を使用して測定した。平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所製 SALD2000)によって測定したD50を使用した。波長350nmにおける厚さ1mmの透過率は、分光光度計(島津製 UV−3100PC)を使用して測定した。樹脂硬化物の硬化状態の評価は十分硬化しているものを「○」とし、未重合の樹脂が残っているものを「×」とした。光学部材(ガラス材質:BK7)との接着性は、BK7の板上に同じガラス材質の棒を垂直に立てて、実施例又は比較例の樹脂硬化物を用いて接着し、棒を垂直方向に引っ張ったり(直接引き剥がし法)、棒を横に引き倒したり(引き倒し法)及び、棒をねじったり(ねじり法)し、いずれの方法でも剥がせないものを「○」とし、少なくとも一つの方法で剥がせたものを「×」とした。

Claims (4)

  1. −40〜100℃の温度範囲において熱膨張係数が−8×10-7/℃以下であり、波長350nmにおける厚さ1mmでの光透過率が50%以上である結晶化ガラスからなり、平均粒径が50μm以下であることを特徴とする結晶化ガラス粉末。
  2. 結晶化ガラスが、β‐石英固溶体又はβ‐ユークリプタイト固溶体を析出し、β‐スポジュメン結晶を析出せず、質量%で、SiO2 60〜72%、Al23 18〜26%、Li2O 3.8〜6.5%、ZrO2 1.5〜4.1%、P25 0〜4.5%、TiO2 0〜1%、Fe23 0〜300ppmを含有し、K2O+Na2O+MgO+CaO+SrO+BaOが合量で0.5%以下であることを特徴とする請求項1に記載の結晶化ガラス粉末。
  3. 結晶化ガラスが、TiO2を含有せず、Fe23 0〜500ppmであることを特徴とする請求項2に記載の結晶化ガラス粉末。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の結晶化ガラス粉末と、樹脂組成物とを含有することを特徴とするUV硬化型樹脂硬化物。
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