JP2008260452A - 車両用シートの配線接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体側に備え付けられた制御装置と、車両用シート側に備え付けられた電装品とをジョイント部を介して配線によって接続しているとき、その配線の芯数が増加した場合であっても、配線の配索に支障が生じることがない車両用シートの配線接続構造を提供することである。
【解決手段】車体信号配線41bには、無線送信手段50が設けられている。シート信号配線41aには、無線送信手段50が送信する信号を受信可能な無線受信手段40が設けられている。車両用シートは、その下端に車両前後方向に沿ってロアレール11を備えており、そのロアレール11の前後端部は、前レッグLと後レッグLとによってそれぞれ車体フロアFに組み付けられている。無線受信手段40は、ロアレール11の下面に取り付けられており、無線送信手段50は、無線受信手段40と上下方向に対向するように車体フロアFの上面に取り付けられている。
【選択図】図1
【解決手段】車体信号配線41bには、無線送信手段50が設けられている。シート信号配線41aには、無線送信手段50が送信する信号を受信可能な無線受信手段40が設けられている。車両用シートは、その下端に車両前後方向に沿ってロアレール11を備えており、そのロアレール11の前後端部は、前レッグLと後レッグLとによってそれぞれ車体フロアFに組み付けられている。無線受信手段40は、ロアレール11の下面に取り付けられており、無線送信手段50は、無線受信手段40と上下方向に対向するように車体フロアFの上面に取り付けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車体側に配索された車体信号配線と、車両用シート側に配索されたシート信号配線とを接続する車両用シートの配線接続構造に関する。
従来より、図5に示すように、自動車等の車両用シート101には、各種の電装品(例えば、スピーカ、画像モニター等)131が備え付けられている。これらの電装品131は、車体側に備え付けられている出力源である図示しない制御装置(例えば、アンプ、ECU等)と配線(例えば、ワイヤーハーネス)141によって接続されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2004−34764号公報
上述した配線接続構造では、車両の製造工程において、車両用シート101を車体フロアfの上面に組み付けるときの作業効率を向上させる観点から、予め、電装品131と制御装置とを接続する配線141の途中部位にジョイント部(例えば、コネクタ結合部)140を設けておき、車両用シート101を車体フロアfの上面に組み付けるとき、このジョイント部140によって両配線141(141a、141b)を電気的に接続する構造であった。この接続構造の場合、ジョイント部140の接続作業を容易にする観点から、両配線141(141a、141b)に予め余長を設けておき、両配線141(141a、141b)の接続後、この余長を折り曲げて逃がさなければいけなかった。この逃がしスペースとして、車両用シート101の下面と、この下面に向かい合う車体フロアfの上面との間に形成されるシート下空間sが利用されていた。しかしながら、例えば、電装品131の数が増加すると、これに伴って、両配線141(141a、141b)の芯数の増加が必要となっていた。そのため、例えば、少芯数の配線を多芯数の配線に変更する、または、少芯数の配線の本数を少数から多数に変更する必要があった。一般的に、配線の外径が増加すると、これに伴ってその曲げ半径までも増加することになっている。そのため、前者のように、両配線141(141a、141b)の外径が肥大化すると、シート下空間sの限られたスペースの中で、曲げ半径を確保した状態で肥大化した両配線141(141a、141b)の余長を逃がして両配線141(141a、141b)を配索することは困難であった。一方、後者のように、両配線141(141a、141b)の本数が増加すると、シート下空間sの限られたスペースの中で、複数本の両配線141(141a、141b)を配索することは困難であった。また、上述したように両配線141(141a、141b)の芯数が増加すると、これに伴ってジョイント部140も肥大化することとなり(コネクタの数が増加することとなり)、肥大化したジョイント部140の配置スペースをシート下空間sに確保することは困難であった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、車体側に備え付けられた制御装置と、車両用シート側に備え付けられた電装品とをジョイント部を介して配線によって接続しているとき、その配線の芯数が増加した場合であっても、配線の配索に支障が生じることがない車両用シートの配線接続構造を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、車体側に配索された車体信号配線の車両用シート側の端部には、第1の無線送信手段が設けられており、車両用シート側に配索されたシート信号配線の車体側の端部には、第1の無線送信手段が送信する信号を受信可能な第1の無線受信手段が設けられており、車体信号配線から送られてくる信号を第1の無線送信手段および第1の無線受信手段を介してシート信号配線へ送る車両用シートの配線接続構造であって、車両用シートは、その下端に車両前後方向に沿ってロアレールを備えており、そのロアレールの前後端部は、前レッグと後レッグとによってそれぞれ車体フロアに組み付けられており、第1の無線受信手段は、ロアレールの下面に取り付けられており、第1の無線送信手段は、第1の無線受信手段と上下方向に対向するように車体フロアの上面に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の無線受信手段は、ロアレールの下面に取り付けられている。一方、第1の無線送信手段は、第1の無線受信手段と上下方向に対向するように車体フロアの上面に取り付けられている。そのため、これら無線送信手段および無線受信手段は、前後のレッグを結ぶ線上に取り付けられていることになる。したがって、前レッグによって、これら第1の無線送信手段および第1の無線受信手段は、車両用シートに着座した乗員の足と干渉することが防止されている。また、これと同様に、後レッグによって、これら第1の無線送信手段および第1の無線受信手段は、車両用シートの後方シートに着座した乗員の足と干渉することが防止されている。
請求項1に記載の発明は、車体側に配索された車体信号配線の車両用シート側の端部には、第1の無線送信手段が設けられており、車両用シート側に配索されたシート信号配線の車体側の端部には、第1の無線送信手段が送信する信号を受信可能な第1の無線受信手段が設けられており、車体信号配線から送られてくる信号を第1の無線送信手段および第1の無線受信手段を介してシート信号配線へ送る車両用シートの配線接続構造であって、車両用シートは、その下端に車両前後方向に沿ってロアレールを備えており、そのロアレールの前後端部は、前レッグと後レッグとによってそれぞれ車体フロアに組み付けられており、第1の無線受信手段は、ロアレールの下面に取り付けられており、第1の無線送信手段は、第1の無線受信手段と上下方向に対向するように車体フロアの上面に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の無線受信手段は、ロアレールの下面に取り付けられている。一方、第1の無線送信手段は、第1の無線受信手段と上下方向に対向するように車体フロアの上面に取り付けられている。そのため、これら無線送信手段および無線受信手段は、前後のレッグを結ぶ線上に取り付けられていることになる。したがって、前レッグによって、これら第1の無線送信手段および第1の無線受信手段は、車両用シートに着座した乗員の足と干渉することが防止されている。また、これと同様に、後レッグによって、これら第1の無線送信手段および第1の無線受信手段は、車両用シートの後方シートに着座した乗員の足と干渉することが防止されている。
また、請求項2に記載の発明は、車両用シート側に配索されたシート信号配線の車体側の端部には、第2の無線送信手段が設けられており、車体側に配索された車体信号配線の車両用シート側の端部には、第2の無線送信手段が送信する信号を受信可能な第2の無線受信手段が設けられており、シート信号配線から送られてくる信号を第2の無線送信手段および第2の無線受信手段を介して車体信号配線へ送る車両用シートの配線接続構造であって、車両用シートは、その下端に車両前後方向に沿ってロアレールを備えており、そのロアレールの前後端部は、前レッグと後レッグとによってそれぞれ車体フロアに組み付けられており、第2の無線送信手段は、ロアレールの下面に取り付けられており、第2の無線受信手段は、第2の無線送信手段と上下方向に対向するように車体フロアの上面に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、信号の出力源が車体側から車両用シート側に変更になった場合でも、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
この構成によれば、信号の出力源が車体側から車両用シート側に変更になった場合でも、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれか1項に記載の車両用シートの配線接続構造であって、ロアレールの下面と、このロアレールの下面と対向する車体フロアの上面と、前レッグおよび後レッグとによって形成される空間をカバーリングするカバー部材を備えており、第1の無線送信手段と第1の無線受信手段または第2の無線送信手段と第2の無線受信手段は、カバー部材の内部に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、各無線送信手段および各無線受信手段は、カバー部材によってカバーリングされているため、塵や埃の侵入が防止され赤外線通信に誤作動が生じることがない。そのため、請求項1〜2のいずれか1項に記載の発明で説明した作用効果に、さらに、無線通信の誤作動を防止するといった作用効果を得ることができる。
この構成によれば、各無線送信手段および各無線受信手段は、カバー部材によってカバーリングされているため、塵や埃の侵入が防止され赤外線通信に誤作動が生じることがない。そのため、請求項1〜2のいずれか1項に記載の発明で説明した作用効果に、さらに、無線通信の誤作動を防止するといった作用効果を得ることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートの配線接続構造であって、車体側に配索された車体電源配線と、車両用シート側に配索されたシート電源配線とを備え、車体電源配線の車両用シート側の端部には、第1のコネクタが設けられており、シート電源配線の車体側の端部には、第1のコネクタと接続可能な第2のコネクタが設けられており、車体信号配線から送られてくる電源を第1のコネクタおよび第2のコネクタを介してシート電源配線へ送ることを特徴とする。
この構成によれば、車体側と車両用シート側との間で信号の送信と電源の供給の必要があっても、信号の送信には、上述した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明で説明した無線送信手段および無線受信手段を使用することができる。これにより、従来技術で説明したようなジョイント部は電源配線のみ適用されることになる。そのため、これら電源配線が肥大化することがなく、また、これら電源配線に余長が生じた場合でも、その外径が細いため、容易に余長を逃がすことができる。したがって、これら電源配線の配索に支障が生じることがない。
この構成によれば、車体側と車両用シート側との間で信号の送信と電源の供給の必要があっても、信号の送信には、上述した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明で説明した無線送信手段および無線受信手段を使用することができる。これにより、従来技術で説明したようなジョイント部は電源配線のみ適用されることになる。そのため、これら電源配線が肥大化することがなく、また、これら電源配線に余長が生じた場合でも、その外径が細いため、容易に余長を逃がすことができる。したがって、これら電源配線の配索に支障が生じることがない。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る車両用シートの斜視図である。図2は、図1の側面図である。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る車両用シートの斜視図である。図2は、図1の側面図である。
まず、図1、2を参照して、車両用シート1を説明する。車両用シート1は、乗員の着座部となるシートクッション10と、乗員の背凭れ部となりシートクッション10に対して傾動可能なシートバック20と、このシートバック20の頂部に組み付けられて乗員の後頭部を支承するヘッドレスト30とから主として構成されている。
この車両用シート1は、その下面に、ロアレール11と、このロアレール11に対して摺動可能なアッパーレール(図示しない)とからなる左右1対のスライド機構を備えている。これにより、車両用シート1は車体フロアFに対して車両前後方向にスライド可能となっている。また、この車両用シート1には、電装品としてヘッドレスト30に左右1対のスピーカ31が内蔵されている。なお、上述した車両用シート1、スライド機構およびスピーカ31は、公知のものであり、本発明の主要構成でないため、その詳細説明は省略する。
上述した構成からなる車両用シート1は、車体フロアFの上面に組み付けられている。この組み付け構造について説明すると、左右のロアレール11の前後端には、それぞれレッグLが取り付けられている。一方、車体フロアFの上面のうち、前後のレッグLと向かい合う位置には、車両左右方向に沿って組み付け部F1がそれぞれ突設されている。そして、両組み付け部F1に前後のレッグLを載置させボルト(図示しない)によってそれぞれ締結することで、車両用シート1は車体フロアFの上面に組み付けられている。
車両左右方向の外側(図1において、手前側)のロアレール11における車両前後方向の中央の下面には、後述する赤外線送信手段50が送信する信号を受信可能な赤外線受信手段40が取り付けられている。これら赤外線送信手段50および赤外線受信手段40は、無線通信手段であり、公知のものであるため、その詳細説明は省略する。この赤外線受信手段40とスピーカ31とは、車両用シート1内の図示しないアンプを介して車両用シート1内部に配索されたシート信号配線41aによって接続されている。
また、赤外線受信手段40と上下方向に対向するように車体フロアFの上面には、赤外線送信手段50が取り付けられている。この赤外線送信手段50と車体側に備え付けられている出力源である図示しない制御装置(例えば、アンプ、ECU等)とは、車体側に配索された車体信号配線41bによって接続されている。これらの接続によって、制御装置と電装品31とは、電気的に接続された状態となっている。そのため、例えば、制御装置が音声信号を送信すると、車両用シート1内のアンプを介してスピーカ31から音楽が出力されることになる。なお、これら赤外線送信手段50および赤外線受信手段40が、特許請求の範囲に記載の「第1の無線送信手段および第1の無線受信手段」に相当する。
この実施例1に係る車両用シートの配線接続構造は、上述したように構成されている。
この構成によれば、車体側に配索された車体信号配線41bと車両用シート1側に配索されたシート信号配線41aとは、赤外線送信手段50および赤外線受信手段40によって電気的に接続されている。そのため、従来技術の課題で説明したように、ジョイント部140が存在しないため、両配線41a、41bに予め余長を設ける必要がない。したがって、両配線41a、41bの外径が肥大化した場合、または、両配線41a、41bの本数が増加した場合であっても、これら両配線41a、41bの配索に支障が生じることがない。また、従来技術の課題で説明したジョイント部140が存在しないため、両配線41a、41bの外径が肥大化した場合、または、両配線41a、41bの本数が増加した場合であっても、これら両配線41a、41bの配索に支障が生じることがない。
この構成によれば、車体側に配索された車体信号配線41bと車両用シート1側に配索されたシート信号配線41aとは、赤外線送信手段50および赤外線受信手段40によって電気的に接続されている。そのため、従来技術の課題で説明したように、ジョイント部140が存在しないため、両配線41a、41bに予め余長を設ける必要がない。したがって、両配線41a、41bの外径が肥大化した場合、または、両配線41a、41bの本数が増加した場合であっても、これら両配線41a、41bの配索に支障が生じることがない。また、従来技術の課題で説明したジョイント部140が存在しないため、両配線41a、41bの外径が肥大化した場合、または、両配線41a、41bの本数が増加した場合であっても、これら両配線41a、41bの配索に支障が生じることがない。
また、この構成によれば、予め、赤外線送信手段50および赤外線受信手段40の取り付け位置が対応付けられているため、車両用シート1を車体フロアFの上面に組み付けるだけで、制御装置とスピーカ31とは、電気的に接続された状態となる。そのため、従来技術の課題で説明したジョイント部140の接続作業が不要となり、車両用シート1を組み付ける作業効率を向上させることができる。
また、この構成によれば、赤外線受信手段40は、ロアレール11における車両前後方向の中央の下面に取り付けられている。一方、赤外線送信手段50は、赤外線受信手段40と上下方向に対向するように車体フロアFの上面に取り付けられている。そのため、これら赤外線送信手段50および赤外線受信手段40は、前後のレッグLを結ぶ線上に取り付けられていることになる。したがって、前レッグLによって、これら赤外線送信手段50および赤外線受信手段40は、車両用シート1に着座した乗員の足と干渉することが防止されている。また、これと同様に、後レッグLによって、これら赤外線送信手段50および赤外線受信手段40は、車両用シート1の後方シート(図示しない)に着座した乗員の足と干渉することが防止されている。
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2に係る車両用シートの斜視図である。図4は、図3の側面図である。この実施例2は、既に説明した実施例1と比較して、実施例1の構成にシート下空間Sをカバーリングするカバー部材60を追加して備えた構成である。なお、以下の説明をするにあたって、実施例1で説明した部材と同一もしくは均等な部材には、図面において同一符号を付すことで重複する説明は省略する。
図3は、本発明の実施例2に係る車両用シートの斜視図である。図4は、図3の側面図である。この実施例2は、既に説明した実施例1と比較して、実施例1の構成にシート下空間Sをカバーリングするカバー部材60を追加して備えた構成である。なお、以下の説明をするにあたって、実施例1で説明した部材と同一もしくは均等な部材には、図面において同一符号を付すことで重複する説明は省略する。
図3、4を参照して、カバー部材60を説明する。カバー部材60は、ロアレール11の下面と、このロアレール11の下面と上下方向に対向する車体フロアFの上面と、前レッグLおよび後レッグLとによって形成される空間、すなわち、シート下空間Sをカバーリングする部材である。このカバー部材60は、例えば、合成樹脂等によって一体成形されている。そして、赤外線送信手段50および赤外線受信手段40は、カバー部材60の内部に配置されている。
この実施例2に係る車両用シートの配線接続構造は、上述したように構成されている。
この構成によれば、赤外線送信手段50および赤外線受信手段40は、カバー部材60によってカバーリングされているため、塵や埃の侵入が防止され赤外線通信に誤作動が生じることがない。そのため、実施例1で説明した作用効果に、さらに、赤外線通信の誤作動を防止するといった作用効果を得ることができる。
この構成によれば、赤外線送信手段50および赤外線受信手段40は、カバー部材60によってカバーリングされているため、塵や埃の侵入が防止され赤外線通信に誤作動が生じることがない。そのため、実施例1で説明した作用効果に、さらに、赤外線通信の誤作動を防止するといった作用効果を得ることができる。
(実施例3)
この実施例3は、既に説明した実施例1と比較して、電装品が、車両用シート1に乗員が着座したとき、乗員がシートベルトを着用したか否かを検出するためのセンサーの場合である。その場合、車両用シート1側から車体側へ信号が送られる構成となる。そのため、赤外線送信手段50はロアレール11の下面に取り付けられ、一方、赤外線受信手段40は車体フロアFの上面に取り付けられる。この実施例3においても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。なお、これら赤外線送信手段50および赤外線受信手段40が、特許請求の範囲に記載の「第2の無線送信手段および第2の無線受信手段」に相当する。
この実施例3は、既に説明した実施例1と比較して、電装品が、車両用シート1に乗員が着座したとき、乗員がシートベルトを着用したか否かを検出するためのセンサーの場合である。その場合、車両用シート1側から車体側へ信号が送られる構成となる。そのため、赤外線送信手段50はロアレール11の下面に取り付けられ、一方、赤外線受信手段40は車体フロアFの上面に取り付けられる。この実施例3においても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。なお、これら赤外線送信手段50および赤外線受信手段40が、特許請求の範囲に記載の「第2の無線送信手段および第2の無線受信手段」に相当する。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
各実施例では、無線送信手段および無線受信手段の例として赤外線による通信の場合を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、光による無線通信、または、電波による無線通信であっても構わない。
各実施例では、無線送信手段および無線受信手段の例として赤外線による通信の場合を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、光による無線通信、または、電波による無線通信であっても構わない。
また、実施例1、2では、車体側と車両用シート1側との間で信号(音声信号)を送信する構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、映像信号を送信する構成であっても構わない。その場合、例えば、電装品としてシートバック20の背面に画像モニター31が内蔵される構成になる。また、その場合、さらに、画像モニターに車体側の図示しないバッテリーから電源を供給する構成となる。
この構成を詳述すると、車体側には、図示しない車体電源配線が配索されている。この車体電源配線の一端は、バッテリーと接続されている。また、車体電源配線の他端には、第1のコネクタ(例えば、雄コネクタ)が設けられている。一方、車両用シート1には、図示しないシート電源配線が配索されている。このシート電源配線の一端は、電装品である画像モニター31と接続されている。また、シート電源配線の他端には、第1のコネクタと接続可能な第2のコネクタ(例えば、雌コネクタ)が設けられている。これら両コネクタの接続によって、車体側のバッテリーと画像モニター31とは、電気的に接続された状態となっている。そのため、このバッテリーから画像モニター31に電源を供給することができる。
この構成によれば、車体側と車両用シート1側との間で信号の送信と電源の供給の必要があっても、信号の送信には、上述した実施例1で説明した赤外線送信手段50および赤外線受信手段40を使用することができる。これにより、従来技術で説明したようなジョイント部140は電源配線のみ適用されることになる。そのため、電源配線が肥大化することがなく、また、電源配線に余長が生じた場合でも、その外径が細いため、容易に余長を逃がすことができる。したがって、電源配線の配索に支障が生じることがない。
1 車両用シート
41a シート信号配線
41b 車体信号配線
40 赤外線受信手段
50 赤外線送信手段
41a シート信号配線
41b 車体信号配線
40 赤外線受信手段
50 赤外線送信手段
Claims (4)
- 車体側に配索された車体信号配線の車両用シート側の端部には、第1の無線送信手段が設けられており、
車両用シート側に配索されたシート信号配線の車体側の端部には、第1の無線送信手段が送信する信号を受信可能な第1の無線受信手段が設けられており、
車体信号配線から送られてくる信号を第1の無線送信手段および第1の無線受信手段を介してシート信号配線へ送る車両用シートの配線接続構造であって、
車両用シートは、その下端に車両前後方向に沿ってロアレールを備えており、
そのロアレールの前後端部は、前レッグと後レッグとによってそれぞれ車体フロアに組み付けられており、
第1の無線受信手段は、ロアレールの下面に取り付けられており、
第1の無線送信手段は、第1の無線受信手段と上下方向に対向するように車体フロアの上面に取り付けられていることを特徴とする車両用シートの配線接続構造。 - 車両用シート側に配索されたシート信号配線の車体側の端部には、第2の無線送信手段が設けられており、
車体側に配索された車体信号配線の車両用シート側の端部には、第2の無線送信手段が送信する信号を受信可能な第2の無線受信手段が設けられており、
シート信号配線から送られてくる信号を第2の無線送信手段および第2の無線受信手段を介して車体信号配線へ送る車両用シートの配線接続構造であって、
車両用シートは、その下端に車両前後方向に沿ってロアレールを備えており、
そのロアレールの前後端部は、前レッグと後レッグとによってそれぞれ車体フロアに組み付けられており、
第2の無線送信手段は、ロアレールの下面に取り付けられており、
第2の無線受信手段は、第2の無線送信手段と上下方向に対向するように車体フロアの上面に取り付けられていることを特徴とする車両用シートの配線接続構造。 - 請求項1〜2のいずれか1項に記載の車両用シートの配線接続構造であって、
ロアレールの下面と、このロアレールの下面と対向する車体フロアの上面と、前レッグおよび後レッグとによって形成される空間をカバーリングするカバー部材を備えており、第1の無線送信手段と第1の無線受信手段または第2の無線送信手段と第2の無線受信手段は、カバー部材の内部に配置されていることを特徴とする車両用シートの配線接続構造。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートの配線接続構造であって、
車体側に配索された車体電源配線と、車両用シート側に配索されたシート電源配線とを備え、
車体電源配線の車両用シート側の端部には、第1のコネクタが設けられており、
シート電源配線の車体側の端部には、第1のコネクタと接続可能な第2のコネクタが設けられており、
車体信号配線から送られてくる電源を第1のコネクタおよび第2のコネクタを介してシート電源配線へ送ることを特徴とする車両用シートの配線接続構造。
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