JP2008258023A - パッケージ型燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】改質器に供給される燃料ガスの種類に関わらず、燃料ガスなどの漏洩を確実かつ迅速に検知すると共に、燃料電池の発電効率や改質器の改質効率も向上させるようにしたパッケージ型燃料電池を提供する。
【解決手段】燃料ガスと燃焼空気を燃焼させて改質触媒を加熱し、燃料ガスと水蒸気を加熱された改質触媒で反応させて改質ガスに改質する改質器44と、改質ガスを反応空気と反応させて発電する燃料電池12と、燃料電池12を収容する高温室84と改質器44などを収容する低温室82a〜82eに区画される筐体78とを備えたパッケージ型燃料電池10であって、高温室84と低温室82dの間に、改質器44と燃料電池12の内の少なくともいずれかに空気を供給する吸気口24aを配置すると共に、吸気口24aの近傍に、燃料ガスと改質ガスの内の少なくともいずれかの漏洩を検知するガスセンサ76を配置する。
【選択図】図2

Description

この発明はパッケージ型燃料電池に関し、より具体的には燃料ガスなどの漏洩を確実に検知するようにしたパッケージ型燃料電池に関する。
従来より、燃料電池と、燃料電池の発電に必要な補機類(例えば、改質器など)とを筐体に一体的に収容してパッケージ化した、いわゆるパッケージ型燃料電池において、燃料ガス(都市ガスなど)や改質ガス(水素を含有するアノードガス)の漏洩を検知する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の技術にあっては、ガス濃度を検知するガスセンサが筐体の上部内壁に配置されるように構成される。
特開2003−229148号公報(段落0055,0059、図2など)
しかしながら、筐体の上部内壁付近は燃料電池などの放熱によって比較的高温となるため、特許文献1のように構成すると、電気部品であるガスセンサに熱による不具合が生じ、燃料ガスなどの漏洩を確実に検知できないおそれがある。
また、改質器に供給される燃料ガスとして、上記した都市ガス以外に例えばLPガスなどを使用することがあるが、LPガスは空気より比重が大きいため、漏洩した燃料ガスは筐体の下方へ流れることとなる。そのため、特許文献1のように構成すると、ガスセンサが燃料ガスの漏洩を検知するまでに時間がかかるという不都合が生じる。
さらに、燃料電池には改質ガスと反応する反応空気(カソードガス)が、改質器には改質触媒を加熱するための燃焼空気がそれぞれ供給されるが、それらは、発電/改質効率を向上させる意味から、比較的高温の状態で供給されることが望ましい。しかしながら、特許文献1記載の技術は、その点について何等対策するものではなかった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、改質器に供給される燃料ガスの種類に関わらず、燃料ガスなどの漏洩を確実かつ迅速に検知すると共に、燃料電池の発電効率や改質器の改質効率も向上させるようにしたパッケージ型燃料電池を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、燃料ガスと燃焼空気を燃焼させて改質触媒を加熱し、前記燃料ガスと水蒸気を前記加熱された改質触媒で反応させて改質ガスに改質する改質器と、前記改質ガスを反応空気と反応させて発電する燃料電池と、前記燃料電池を収容する高温室と前記改質器を収容する低温室に区画される筐体とを備えたパッケージ型燃料電池であって、前記高温室と前記低温室の間に配置されると共に、前記改質器と前記燃料電池の内の少なくともいずれかに空気を供給する供給手段と、前記高温室と前記低温室の間において前記供給手段の近傍に配置されると共に、前記燃料ガスと前記改質ガスの内の少なくともいずれかの漏洩を検知するガス漏洩検知手段とを備えるように構成した。
請求項2にあっては、前記高温室は、前記筐体の内部の重力方向において上方に配置されるように構成した。
請求項1に係るパッケージ型燃料電池にあっては、燃料電池を収容する高温室と改質器などを収容する低温室の間において、改質器と燃料電池の内の少なくともいずれかに空気を供給する、具体的には、燃焼空気と反応空気の内の少なくともいずれかに使用される空気を吸気して改質器あるいは燃料電池に供給するように構成、即ち、高温室や低温室内の部品を冷却しつつ流通させられた空気(冷却風)を、改質器と燃料電池の内の少なくともいずれかに供給するように構成したので、外気温が比較的低いときであっても、燃料電池や改質器などを冷却することで比較的高温となった冷却風が、燃料電池あるいは改質器に供給されることとなり、よって燃料電池の発電効率、あるいは改質器の改質効率を向上させることができる。
また、高温室と低温室の間であり、かつ供給手段の近傍、換言すれば、供給手段によって筐体内を流通させられる冷却風の最下流側において、燃料ガスなどの漏洩を検知するように構成したので、改質器に供給される燃料ガスの種類に関わらず(具体的には、燃料ガスが都市ガスとLPガスのいずれの場合であっても)、漏洩した燃料ガスは前記した冷却風と共に供給手段の近傍に到達させられるため、燃料ガスなどの漏洩を1個のガスセンサで確実かつ迅速に検知することができる。
また、パッケージ型燃料電池における各部品にあってはその配置が複雑であるため、漏洩した燃料ガスなどが筐体内の特定の場所に滞留することも考えられるが、供給手段の近傍において、燃料ガスと改質ガスの内の少なくともいずれかの漏洩を検知するように構成したので、燃料ガスなどが筐体内のいずれの場所で漏洩した場合であっても、その燃料ガスなどは、前記した特定の場所に滞留することなく、冷却風と共に供給手段の近傍に到達させられることとなり、よって燃料ガスなどの漏洩をより一層確実かつ迅速に検知することができる。
請求項2に係るパッケージ型燃料電池にあっては、高温室は筐体の内部の重力方向において上方に配置されるように構成したので、上記した効果に加え、高温室に配置された燃料電池の熱は自然対流によって上方に伝達するため、燃料電池の熱が低温室の改質器などへ伝達されるのを防止でき、燃料電池の放熱による他の部品へ影響を防止することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係るパッケージ型燃料電池の最良の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係るパッケージ型燃料電池を説明するための概略図である。
図1において、符号10は、出力1.0[kW]程度の比較的小出力のパッケージ型燃料電池を示す。パッケージ型燃料電池10は、燃料電池(スタック)12と、燃料電池12のカソード極(空気極)にカソードガス(反応空気)を供給するカソードガス供給系14と、アノード極(燃料極)にアノードガス(改質ガス)を供給するアノードガス供給系16と、燃料電池12の排熱を冷却水を循環させて回収する冷却/熱出力系20と、燃料電池12で発生した電力を制御する電力制御系22とからなる。
燃料電池12は、電解質膜(固体高分子膜)と、それを挟持するカソード極とアノード極と、各電極の外側に配置されるセパレータ(いずれも図示せず)とから構成される単電池(セル)を複数個積層して形成された、公知の固体高分子型燃料電池である。
カソードガス供給系14は、カソードガスを流通させるカソードガス流路24を備える。カソードガス流路24の吸気口(入口。供給手段)24aは、後述する筐体の内部に配置される一方、出口24bは燃料電池12のカソードガス導入口(図示せず)に接続される。即ち、カソードガス流路24は、燃料電池12のカソードガス導入口を筐体の内部空間に連通する。
カソードガス流路24には、空気を吸引してカソードガスとして燃料電池12に圧送(供給)するカソードガスポンプ26と、カソードガスポンプ26の下流側においてカソードガス流路24を開閉する第1の開閉弁(遮断弁)30と、第1の開閉弁30の下流側においてカソードガスを燃料電池12から排出されるカソードガス(以下「カソードオフガス」という)などによって加湿する加湿器32とが設置される。尚、この明細書において「上流」「下流」とは、そこを流れる気体(流体)などの流れ方向における上流、下流を意味する。
カソードガス供給系14はさらに、その一端が燃料電池12のカソードオフガス排出口(図示せず)に接続される一方、他端が大気に開放され、カソードオフガスを流通させるカソードオフガス流路34を有する。カソードオフガス流路34の途中には、前記した加湿器32が配置される。
アノードガス供給系16は、アノードガスを流通させるアノードガス流路36と、アノードガス流路36に配置され、そこを通過する燃料ガス(例えば、都市ガス)の流量に応じた信号を出力する流量センサ38と、流量センサ38の下流側に配置されて燃料ガスの付臭剤、例えば有機硫黄化合物などを除去する脱硫器40と、脱硫器40の下流側に配置されてアノードガス流路36を開閉する第2の開閉弁(遮断弁)42と、第2の開閉弁42の下流側に配置されて燃料ガスと水蒸気を改質触媒(図示せず)で反応させてアノードガス(改質ガス)に改質する改質器44などを有する。アノードガス流路36の一端は図示しない燃料ガスの供給源に接続されると共に、他端は燃料電池12のアノードガス導入口(図示せず)に接続される。
前記した改質器44にはアノードガス流路36の他に、改質器44に供給される空気、具体的には、改質器44の改質触媒の加熱に用いられる燃焼空気を流通させる燃焼空気流路46と、改質器44での改質に使用される水(以下「改質用水」という)を流通させる改質用水流路48とが接続される。
燃焼空気流路46には、空気を吸引して燃焼空気として改質器44に圧送(供給)する燃焼空気ポンプ50と、燃焼空気ポンプ50の下流側において燃焼空気流路46を開閉する第3の開閉弁(遮断弁)52とが設置される。
燃焼空気流路46の一端は、図1に示す如く、カソードガス流路24のカソードガスポンプ26の上流側に接続される一方、他端は改質器44に接続される。換言すれば、燃焼空気流路46は、カソードガス流路24のカソードガスポンプ26の上流側から分岐されて改質器44に接続される。従って、吸気口24aは、燃料電池12にカソードガス(空気)を供給すると共に、改質器44にも燃焼空気(空気)を供給することとなる。
改質用水流路48には、水を吸引して改質用水として改質器44に圧送する送水ポンプ54と、送水ポンプ54の下流側において改質用水流路48を開閉する電磁弁56とが配置される。改質用水流路48の一端は水源(図示せず)に接続される一方、他端は改質器44に接続される。
冷却/熱出力系20は、冷却水を流通させる冷却水流路58と、冷却水流路58に配置され、冷却水を燃料電池12に圧送する冷却水ポンプ60と、冷却水流路58に配置されて冷却水と熱負荷(例えば、温水器など)62と熱の交換(授受)を行う熱交換器64とからなる。冷却水ポンプ60は、その吐出口が燃料電池12の冷却水導入口(共に図示せず)に接続されると共に、吸入口が熱交換器64を介して燃料電池12の冷却水排出口(共に図示せず)に接続される。
電力制御系22は、マイクロ・コンピュータなどからなる電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)66と、燃料電池12で発生する電力(直流電流)を所定の周波数の交流電流に変換するインバータ68と、電気負荷(交流電源機器)70やカソードガスポンプ26などの補機類が接続される電源部72などからなり、燃料電池12で発生した電力を出力する出力端子74に接続される。ECU66は、前記したカソードガスポンプ26や電磁弁56などの補機類と信号線(図示せず)を介して接続され、それらの動作を制御する。
また、カソードガス流路24の吸気口24aの近傍には、燃料ガスや改質ガスの漏洩を検知するガスセンサ(ガス漏洩検知手段)76が1個配置される。ガスセンサ76は、燃料ガスなどの可燃性ガスがプラチナなどから製作される検知素子に接触して起こる発熱反応を利用してガス濃度を検出する、いわゆる接触燃焼式の可燃性ガスセンサである。ガスセンサ76はパッケージ型燃料電池10の筐体の内部、正確には、吸気口24a付近のガス濃度を示す信号を出力し、その出力は信号線76aを介してECU66に入力される。
尚、ECU66はガスセンサ76から入力される信号に基づき、燃料ガスなどの漏洩の有無を判断する。ECU66は、検出されたガス濃度が所定値以上であって燃料ガスなどの漏洩が発生したと判断されるとき、危険回避動作を実行、具体的には、適宜な報知手段(図示せず)によって燃料ガスなどが漏洩していることを操作者や周囲に報知すると共に、各開閉弁などを閉弁して燃料ガス供給源から改質器44への燃料供給などを停止する。
図2は、上記の如く構成されたパッケージ型燃料電池10を示す正面図であり、図3は図2のIII−III線断面図である。尚、図2,3においては、パッケージ型燃料電池10を構成する各要素がよく示されるように、外壁パネルを取り外した状態で示した。
図2および図3に示す如く、パッケージ型燃料電池10は、燃料電池12と、燃料電池12の発電に必要な補機類(例えば、改質器44など)とを、略直方体を呈する筐体78に一体的に収容してパッケージ化されてなる。筐体78の内部空間は、図2に良く示すように、区画壁80によって複数個(具体的には、6個)の空間に区画、より具体的には、運転時に比較的高温とならない部品(低温部品)や熱に弱い部品などが収容される第1から第5の低温室82a〜82eと、運転時に比較的高温となる部品(高温部品)や熱に強い部品などが収容される高温室84とに区画される。
以下、具体的に説明すると、第1から第5の低温室82a〜82eおよび高温室84は、その大きさは相違するが、全て略直方体を呈する。第1の低温室82aは、筐体78の内部空間の内、図2において左側面に位置させられる。第1の低温室82aの下部には、前記したインバータ68が配置されると共に、インバータ68の上方にはECU66が配置される。このように、第1の低温室82aには、電装制御部(電力制御系22の一部)が収容される。また、第1の低温室82aの区画壁80の左下部の適宜位置には、冷却風(後述)を筐体78に導入する第1の開口部80aが形成される。尚、この明細書において、上方、下方、あるいは上部や下部などの上下関係を示す記載は、全て重力方向における上下関係を表すものとする。
第2の低温室82bは、筐体78の内部の下方であって、第1の低温室82aの右側に近接して配置される。第2の低温室82bには、電源部72(電力制御系22の一部)が収容される。
第3の低温室82cは、筐体78の内部の下方であって、第2低温室82bの右側に隣接して配置される。第3の低温室82cには、燃焼空気ポンプ50、送水ポンプ54(図2,3で見えず)や電磁弁56などのいわゆる改質部補機(アノードガス供給系16の一部)が設置される。
上記した第2および第3の低温室82b,82cの上方には、第4の低温室82dが位置させられる。第4の低温室82dには、カソードガスポンプ26や加湿器32などのいわゆる発電部補機(カソードガス供給系14の一部)が収容される。
第5の低温室82eは、筐体78の内部空間の内、図2において右側面に配置される。第5の低温室82eには、第1から第3の開閉弁30,42,52、流量センサ38や改質器44などが収容されると共に、改質器44の下部付近には脱硫器40が設置される。このように、第5の低温室82eには、燃料改質部(アノードガス供給系16の一部)とカソード供給系14の一部が設置される。また、第5の低温室82eの区画壁80の右下部の適宜位置には、前述した第1の開口部80aと同様、冷却風を導入する第2の開口部80bが開口される。
筐体78の内部の重力方向において上方、具体的には、第2から4の低温室82b,82c,82dの上方には、高温室84が配置される。高温室84には、燃料電池12や熱交換器64などの発電部や冷却/熱出力系20の一部が収容される。このように、筐体78は、燃料電池12を収容する高温室84と改質器44などを収容する第1から第5の低温室82a〜82eに区画壁80によって区画される。
第1から第5の低温室82a〜82eと高温室84の区画壁80には、図2に示す如く、各室の内部空間同士を連通する開口部が形成される。具体的に説明すると、第1の低温室82aの区画壁80には、前記した第1の開口部80aに加え、第2の低温室82bと連通する第3の開口部80c、第4の低温室82dと連通する第4の開口部80d、高温室84と連通する第5の開口部80eが開口される。尚、第3の開口部80cと第4の開口部80dはそれぞれ、第2の低温室82bと第4の低温室82dの左下部に、第5の開口部80eは高温室84の左上部に開口される。
第2の低温室82bと第3の低温室82cの間には第6の開口部80fが上下に2個形成されると共に、第3の低温室82cと第4の低温室82dの間には第7の開口部80gが形成される。この第7の開口部80gは、第4の低温室82dの右下部に位置させられる。
さらに、第4の低温室82dと高温室84の間、具体的には、第4の低温室82dの右上部と高温室84の右下部の間には第8の開口部80hが開口される。また、第5の低温室82eと高温室84の間、正確には、第5の低温室82eの左上部と高温室84の右上部の間には第9の開口部80iが形成される。このように、上記した第1から第9の開口部80a〜80iは、各室において互いに離間する位置、例えば対角をなす位置となるように形成される。尚、第1から第9の開口部80a〜80iの開口面積は、後述する冷却風が筐体78内において十分に流通するように、圧力損失などを考慮して適宜に設定される。
高温室84と低温室(正確には、第4の低温室82d)の間、より具体的には、第8の開口部80h付近には、正面視略長方形を呈する吸気口24aが配置される。図3に良く示すように、吸気口24aとカソードガスポンプ26の吸入口26aとを接続するカソードガス流路24、および吸気口24aと燃焼空気ポンプ50の吸入口50aとを接続する燃焼空気流路46は共に吸気ダクトからなる。
高温室84と低温室(第4の低温室82d)の間において吸気口24aの近傍には、前記したガスセンサ76が配置される。尚、図2および図3においては、ガスセンサ76が配置されるべき位置を円で示した。
第1から第5の低温室82a〜82eと高温室84の区画壁80の内面、具体的には、各室の上下面と側面の六面、より具体的には、第1から第5の低温室82a〜82eと高温室84における各室の間、および各室の側面に配置される外壁パネルの内側は、それぞれ断熱材(例えば、グラスウールマットなど。図示せず)で被覆される。即ち、補機類などの部品がそれぞれ断熱材で被覆されるのではなく、各室ごとに断熱材で被覆される。また、高温室84の断熱材の厚さは、第1から第5の低温室82a〜82eの断熱材のそれに比して大きくなるように設定される。これにより、高温室84から各低温室82a〜82eへの放熱を効果的に遮断することができる。
次いで図1から図3を参照して、パッケージ型燃料電池10の発電動作あるいは作用について説明する。
先ずパッケージ型燃料電池10の改質器44において、アノードガス(改質ガス)が生成される。具体的には、燃焼空気ポンプ50が作動させられると、吸気口24aから空気が吸引される。吸気口24aは、前述した如く、高温室84と第4の低温室82dの間に配置されるため、その付近が負圧となり、よって第1および第2の開口部80a,80bから筐体78に空気(別言すれば、冷却風)が導入される。尚、図2および図3において、冷却風を符号90で示し、その向きを矢印で表した。
第1の開口部80aから第1の低温室82aに導入された冷却風90は、図2に示すように、第3から第5の開口部80c,80d,80eを介して第2、第4の低温室82b,82dおよび高温室84に流通させられる。第2の低温室82bに流通させられた冷却風90は、第6の開口部80f、第3の低温室82cを通過させられた後、第7の開口部80gを介して第4の低温室82dに流入させられる。
一方、第2の開口部80bから第5の低温室82eに導入された冷却風90は、第5の低温室82eの上方に向けて流通させられた後、第9の開口部80iを介して高温室84に流入させられる。上記した各経路によって第4の低温室82bと高温室84に流入させられた冷却風90は、第8の開口部80h付近に配置された吸気口24aを介して燃焼空気として燃焼空気ポンプ50の吸入口50aに吸引される。
燃料空気は、燃焼空気流路46においてエアクリーナ(図示せず)で粉塵が除去された後、燃焼空気ポンプ50と第3の遮断弁52を介して改質器44、正確には、図示しない改質器44の燃焼バーナに供給される。
改質器44の燃焼バーナには、燃料ガスが燃料ガス供給源からアノードガス流路36、流量センサ38、脱硫器40、第2の遮断弁42を介して供給される。改質器44の燃焼バーナは、燃料ガスと前記した燃焼空気を燃焼させて改質触媒などを改質可能な温度(例えば、700[℃]程度)になるまで加熱する。
改質器44の改質触媒が改質可能な温度まで加熱されると、アノードガス流路36の燃料ガスは改質器44の改質触媒にも供給される。また、送水ポンプ54も作動させられ、改質用水が改質用水流路48、送水ポンプ54および電磁弁56を介して改質器44に流入させられる。
これにより、改質器44において改質動作が開始される。具体的には、改質器44において、改質用水は燃焼バーナなどによって加熱されて蒸発し、水蒸気となる。その水蒸気は燃料ガスと混合された後、加熱された改質触媒に供給され、そこで水蒸気改質反応が起こる、即ち、混合された燃料ガスと水蒸気からアノードガスが生成される。このように、改質器44は、燃料ガスと燃焼空気を燃焼させて改質触媒を加熱し、燃料ガスと水蒸気を加熱された改質触媒で反応させてアノードガス(改質ガス)に改質する。改質器44で生成されたアノードガスは、アノードガス流路36を介して燃料電池12のアノード極に供給される。
次いでカソードガスポンプ26が作動させられると、冷却風90は吸気口24aを介してカソードガスとしてカソードガスポンプ26の吸入口26aに吸引される。カソードガスは、カソードガス流路26において図示しないエアクリーナで粉塵が除去された後、カソードガスポンプ26、第1の遮断弁30を通過して加湿器32に流入させられる。カソードガスは、そこでカソードオフガスに含まれた水分などの供給を受けて所望の湿度となるまで加湿された後、燃料電池12のカソード極に供給される。
燃料電池12においては、アノード極に供給されたアノードガスをカソード極に供給されたカソードガスと電気化学反応させて発電動作が行われる。電気化学反応によって燃料電池12で発生した電力(直流電流)は、出力端子74から取り出され、インバータ68、電源部72を介して電気負荷70に供給される。
燃料電池12で発電が行われると、燃料電池12は比較的高温(具体的には、70[℃])になるため、高温室84を通過する冷却風90も比較的高温となる。しかしながら、高温の冷却風90は、高温室84と第4の低温室82dの間に配置された吸気口24aから吸引されるため、第4の低温室82dなどに流入させられることはなく、よって高温室84の熱が第1から第5の低温室82a〜82e内の部品へ伝達されて悪影響を及ぼすことはない。
また、燃料電池12の発電に伴って、第1から第5の低温室82a〜82eに収納される部品(例えば、インバータ68、ECU66などの電装制御部や電源部72など(電力制御系22))も発熱するが、それらは冷却風90によって冷却される。従って、吸気口24aには、高温室84や第1から第5の低温室82a〜82e内の部品を冷却することで比較的高温となった冷却風が吸入される。
燃料電池12から排出されたカソードオフガスは、加湿器32を通過してカソードガスを加湿させた後、カソードオフガス流路34を介して大気中に排出される。また、燃料電池12のアノードガス排出口(図示せず)から排出されたアノードオフガス(未反応ガス)は、アノードオフガス流路92を介してアノードガス流路36に還流されて燃料電池12に供給され、再利用される。
冷却水ポンプ60から吐出された冷却水は、高温となった燃料電池12の内部を通過して燃料電池12を冷却する。燃料電池12を冷却することによって昇温させられた冷却水は、熱交換器64に供給され、そこで温水器などの熱負荷62と熱の授受が行われる。熱交換器64を通過した冷却水は、冷却水ポンプ60に吸入され、上記した経路を再度循環する。
上記した如く、この発明の実施例にあっては、燃料ガスと燃焼空気を燃焼させて改質触媒を加熱し、前記燃料ガスと水蒸気を前記加熱された改質触媒で反応させて改質ガスに改質する改質器44と、前記改質ガスを反応空気と反応させて発電する燃料電池12と、前記燃料電池12を収容する高温室84と前記改質器44を収容する低温室(第1から第5の低温室82a〜82e)に区画される筐体78とを備えたパッケージ型燃料電池10であって、前記高温室84と前記低温室(具体的には、第4の低温室82d)の間に配置されると共に、前記改質器と前記燃料電池の内の少なくともいずれかに空気を供給する供給手段(吸気口24a)と、前記高温室84と前記低温室(具体的には、第4の低温室82d)の間において前記供給手段の近傍に配置されると共に、前記燃料ガスと前記改質ガスの内の少なくともいずれかの漏洩を検知するガス漏洩検知手段(ガスセンサ76)とを備えるように構成した。
このように、燃料電池12を収容する高温室84と改質器44などを収容する低温室(具体的には、第4の低温室82d)の間において、改質器44と燃料電池12の内の少なくともいずれかに空気を供給する、具体的には、燃焼空気と反応空気の内の少なくともいずれかに使用される空気を吸気して改質器44あるいは燃料電池12に供給するように構成、即ち、高温室84や第1から第5の低温室82a〜82e内の部品を冷却しつつ流通させられた空気(冷却風90)を、改質器44と燃料電池12の内の少なくともいずれかに供給するように構成したので、外気温が比較的低いときであっても、燃料電池12や改質器44などを冷却することで比較的高温となった冷却風90が、燃料電池12あるいは改質器44に供給されることとなり、よって燃料電池12の発電効率、あるいは改質器44の改質効率を向上させることができる。
また、高温室84と低温室(第4の低温室82d)の間であり、かつ供給手段(吸気口24a)の近傍、換言すれば、供給手段によって筐体78内を流通させられる冷却風90の最下流側において、燃料ガスなどの漏洩を検知するように構成したので、改質器44に供給される燃料ガスの種類に関わらず(具体的には、燃料ガスが都市ガスとLPガスのいずれの場合であっても)、漏洩した燃料ガスは前記した冷却風90と共に供給手段の近傍に到達させられるため、燃料ガスなどの漏洩を1個のガスセンサ76で確実かつ迅速に検知することができる。
また、パッケージ型燃料電池10における各部品にあってはその配置が複雑であるため、漏洩した燃料ガスなどが筐体78内の特定の場所に滞留することも考えられるが、供給手段(吸気口24a)の近傍において、燃料ガスと改質ガスの内の少なくともいずれかの漏洩を検知するように構成したので、燃料ガスなどが筐体78内のいずれの場所で漏洩した場合であっても、その燃料ガスなどは、前記した特定の場所に滞留することなく、冷却風90と共に供給手段の近傍に到達させられることとなり、よって燃料ガスなどの漏洩をより一層確実かつ迅速に検知することができる。
また、燃料電池12は発電動作中に比較的高温となるが、ガスセンサ76は、冷却風90が流動する吸気口24aの近傍に配置されるため、燃料電池12の放熱などによる不具合を生じ難くすることができる。
また、前記高温室84は、前記筐体78の内部の重力方向において上方に配置されるように構成した。これにより、高温室84に配置された燃料電池12の熱は自然対流によって上方に伝達するため、燃料電池12の熱が第1から第5の低温室82a〜82eの改質器44などへ伝達されるのを防止でき、燃料電池12の放熱による他の部品へ影響を防止することができる。
尚、上記において、冷却風90を1個の吸気口24aから吸気し、カソードガスと燃焼空気として燃料電池12と改質器44に供給するように構成したが、カソードガス流路24の吸気口と燃焼空気流路46の吸気口をそれぞれ独立して設け、それらを高温室84と低温室(第4の低温室82d)の間に配置するように構成しても良い。
また、燃料電池12を固体高分子型としたが、それに限られるものではなく、他の形式であっても良い。
また、改質触媒が改質可能な温度などを具体的な値で示したが、それらは例示であって限定されるものではない。
この発明の実施例に係るパッケージ型燃料電池を説明するための概略図である。 図1に示すパッケージ型燃料電池を示す正面図である。 図2のIII−III線断面図である。
符号の説明
10 パッケージ型燃料電池、12 燃料電池、24a 吸気口(供給手段)、44 改質器、76 ガスセンサ(ガス漏洩検知手段)、78 筐体、82a 第1の低温室(低温室)、82b 第2の低温室(低温室)、82c 第3の低温室(低温室)、82d 第4の低温室(低温室)、82e 第5の低温室(低温室)、84 高温室

Claims (2)

  1. 燃料ガスと燃焼空気を燃焼させて改質触媒を加熱し、前記燃料ガスと水蒸気を前記加熱された改質触媒で反応させて改質ガスに改質する改質器と、前記改質ガスを反応空気と反応させて発電する燃料電池と、前記燃料電池を収容する高温室と前記改質器を収容する低温室に区画される筐体とを備えたパッケージ型燃料電池であって、前記高温室と前記低温室の間に配置されると共に、前記改質器と前記燃料電池の内の少なくともいずれかに空気を供給する供給手段と、前記高温室と前記低温室の間において前記供給手段の近傍に配置されると共に、前記燃料ガスと前記改質ガスの内の少なくともいずれかの漏洩を検知するガス漏洩検知手段とを備えることを特徴とするパッケージ型燃料電池。
  2. 前記高温室は、前記筐体の内部の重力方向において上方に配置されることを特徴とする請求項1記載のパッケージ型燃料電池。
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