JPWO2010119601A1 - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

燃料電池発電システムにおいて、脱硫器の交換時に落下する触媒の粉や埃が流量センサーに到達するのを防止する。燃料電池の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器3と、脱硫器3の上流側で脱硫器3を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサー17と、一端が脱硫器3の下端に接続され他端が流量センサー17に接続された原料配管11とを備え、原料ガスが脱硫器3内を上方向に流れ、脱硫器3が原料配管11に着脱可能に接続され、脱硫器3と流量センサー17が略上下方向に並ぶように近接して配置され、原料配管11の一端から進入した脱硫器3の触媒の粉または埃が流量センサー17に到達するのを防止するトラップ部16を原料配管11の途中に設けたものであり、トラップ部16の上流側がトラップ部16よりも高くなっている。

Description

本発明は、燃料電池を用いて発電を行なう燃料電池発電システムの本体構造に関するものである。
従来の燃料電池発電システムとしては、特許文献1に開示されているものがあった。以下、特許文献1に開示されている従来の燃料電池発電システムについて、図8を参照しながら説明する。図8は特許文献1に開示された従来の燃料電池発電システムのシステム構成を示すものである。
図8に示すように、従来の燃料電池発電システムは、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池1と、天然ガスなどの原料を水蒸気改質し水素リッチな改質ガスを生成する改質器2と、燃料電池1の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器3と、原料供給の入切を行なう遮断弁4と、原料ガスの圧力を上昇させ改質器2へ供給する昇圧ポンプ5と、燃料電池1に酸化剤ガスとして空気を供給する送風機6とを備える。脱硫器3と遮断弁4とは原料配管11で接続され、脱硫器3と昇圧ポンプ5とは脱硫後配管12で接続されている。
また、従来の燃料電池発電システムの脱硫器の搭載構成としては、特許文献2に開示されているものがあった。以下、特許文献2に開示されている従来の燃料電池発電システムの脱硫器の搭載構成について、図9を参照しながら説明する。図9は特許文献2に開示された従来の燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体構成を示すものである。
図9に示すように、従来の燃料電池発電システムは、燃料電池発電システム本体7に、脱硫器3を着脱するための点検窓8が設けられている。脱硫器3は円柱状に構成され、脱硫器3の下面に脱硫器入口9があり、脱硫器3の上面に脱硫器出口10がある。
図8および図9を参照しながら、従来の燃料電池発電システムの動作を説明する。
遮断弁4より供給された原料は、脱硫器3により硫黄分を除去された後、昇圧ポンプ5で加圧されて改質器2へ供給される。原料ガスは改質器2で水素リッチな燃料ガスとして燃料電池1に供給される。一方送風機6より酸化剤ガスとしての反応空気が燃料電池1に供給され、燃料ガスと反応空気とが電機化学的に反応して発電を行なう。
脱硫器3は、触媒の吸着現象を利用して原料に含まれる硫黄を除去しているため、使用時間とともに硫黄の除去性能が低下する。従って継続して使用するために、脱硫器3を定期的に新品に交換する必要がある。定期交換する際は、点検窓8より交換作業を行い、脱硫器3の脱硫器入口9と原料配管11との接続と、脱硫器出口10と脱硫後配管12との接続を外して交換する。
日本国特開2008−282572号公報 日本国特開2006−140164号公報
しかしながら、上記従来の構成では、昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わるため、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、特に原料の流れがなくなる機器停止中に、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入るといった現象が発生する。
また、脱硫器3を定期交換する際に、輸送振動によって脱硫器3内で発生した触媒の粉が交換用の新品の脱硫器3から原料配管11に進入し、または交換のために脱硫器3を取り外している間に、原料配管11の開口部分より空気中の埃が進入する可能性がある。
以上のように触媒の粉や空気中の埃が原料配管11に進入して、原料配管11に連通する遮断弁4に到達すると、遮断弁4の摺動部に入り込み、遮断弁4が開閉しない動作不良や、遮断弁4の弁座部に触媒の粉や空気中の埃が付着して発生する気密不良になるといった課題を有していた。
また、上記従来の構成では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機を遮断弁4としているが、実際には、脱硫器3と遮断弁4との間に、脱硫器3を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサーを設けることが考えられる。その場合は、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機が流量センサーとなり、触媒の粉や空気中の埃により、流量センサーの動作不良が発生する可能性がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、脱硫器の下面に設けた接続部に原料配管を介して連通する流量センサーを設ける燃料電池発電システムにおいて、流量センサーへの触媒の粉や空気中の埃の到達を防ぎ、その動作信頼性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池発電システムは、燃料電池の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器と、前記脱硫器の上流側で前記脱硫器を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサーと、一端が前記脱硫器の上流側に接続され他端が前記流量センサーに接続された原料配管とを備え、原料ガスが前記脱硫器内を流れ、前記脱硫器が前記原料配管に着脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、前記原料配管の一端から進入した前記脱硫器の触媒の粉または埃が前記流量センサーに到達するのを防止するトラップ部を前記原料配管の途中に設けたのである。
本構成によって、脱硫器の触媒の粉や空気中の埃は原料配管に入るものの、トラップ部が脱硫器の触媒の粉や空気中の埃を流量センサーに到達するのを防止することができる。
本発明の燃料電池発電システムによれば、トラップ部が配管に入った脱硫器の触媒の粉や空気中の埃の流量センサーへの進入を防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による流量センサーの動作不良を防止し、流量センサーの動作信頼性を向上することができることができる。
本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの概略構成図 本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 本発明の実施の形態2における燃料電池発電システムに用いた原料配管の斜視図 本発明の実施の形態2における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 本発明の実施の形態3における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 本発明の実施の形態4における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 本発明の実施の形態5における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 従来の燃料電池発電システムの概略構成図 従来の燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図
第1の発明は、燃料電池の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器と、前記脱硫器の上流側で前記脱硫器を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサーと、一端が前記脱硫器の上流側に接続され他端が前記流量センサーに接続された原料配管とを備え、原料ガスが前記脱硫器内を流れ、前記脱硫器が前記原料配管に着脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、前記原料配管の一端から進入した前記脱硫器の触媒の粉または埃が前記流量センサーに到達するのを防止するトラップ部を前記原料配管の途中に設けたものである。これにより、原料配管の一端から進入した脱硫器の触媒の粉または埃が流量センサーに到達するのを防止するトラップ部を原料配管の途中に設けたことにより、脱硫器の触媒の粉や埃は原料配管に入るものの、トラップ部が脱硫器の触媒の粉や埃を流量センサーに到達するのを防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による流量センサーの動作不良を防止し、流量センサーの動作信頼性を向上することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明における脱硫器の上流側が脱硫器の下流側より下方に位置するものであり、この場合には、脱硫器が鉛直方向に配置されるため、原料ガスがほとんどの触媒と反応することができる。逆に、脱硫器が水平方向に配置された場合には、脱硫器内の触媒が脱硫器内の下部に偏在するため、脱硫器内の上部に触媒の存在しない空間が形成され、この空間を原料ガスが流れて脱硫されない状態で脱硫器から排出される可能性が生じる。第2の発明によれば、このような可能性が排除することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明における前記トラップ部が、前記トラップ部の上流側が前記トラップ部よりも高くなっているものであり、トラップ部を、トラップ部の上流側がトラップ部よりも高くなっているものとすることができ、トラップ部を容易に構成することができる。
第4の発明は、特に、第1から第3の発明のうちいずれか1つの発明において、前記脱硫器と前記流量センサーとが略上下方向に並ぶように近接して配置されているものである。一般に、脱硫器は定期交換部品であるため、メンナンス性の良い構成位置に配置される。したがって、脱硫器と流量センサーとを略上下方向に並ぶように近接して配置したことにより、流量センサーの確認が容易となり、流量センサーのメンテナンス性が向上する。
第5の発明は、特に、第1から第3のうちいずれか1つの発明において、前記流量センサーの下流側の位置が前記脱硫器の上流側の位置より上方に配置されているものである。したがって、落下時に発生する触媒の粉または埃の有する位置エネルギーにより、触媒の粉または空気中の埃がトラップ部を通過して流量センサーに到達することを防止することができる。
第6の発明は、特に、第1から第3の発明のうちいずれか1つの発明における前記原料配管が、少なくとも一つの鉛直方向にループしている部分を有するものであり、原料配管のループ最下部がトラップ部として機能する。原料配管に少なくとも一つの鉛直方向にループしている部分を設けることにより、進入した触媒中の粉および空気中の埃は原料配管のループの最下部に溜まり、流量センサーまで到達することはなく、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサーの動作不良を防止することができる。
また、原料配管をループ形状にすることにより、流量センサーを脱硫器の直下近傍に配置することが容易にできる。さらに、運転中流量センサーは連通する昇圧ポンプが原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向である。しかし、原料配管はループ状で配管長が長くなって緩衝空間を大きくすることができるので、昇圧ポンプの圧力変動の影響が緩和され、流量センサーの測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
第7の発明は、特に、第1から第6の発明のうちいずれか1つの発明における前記トラップ部が、前記原料配管における前記トラップ部以外の部分よりも内径が大きいものであり、トラップ部に触媒中の粉および空気中の埃が溜まっても、トラップ部が、原料配管におけるトラップ部以外の部分よりも内径が大きいため、原料ガスの流れを妨げる可能性が少ない。
さらに、運転中、流量センサーは連通する昇圧ポンプが原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向である。しかし、原料配管の途中のトラップ部の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができるので、昇圧ポンプの圧力変動の影響が緩和され、流量センサーの測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
以下、本発明の燃料電池発電システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。また、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの概略構成図、図2は本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図である。
図1に示すように、本実施の形態1の燃料電池発電システムは、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池1と、天然ガスなどの原料を水蒸気改質し水素リッチな改質ガスを生成する改質器2と、燃料電池1の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器3と、原料供給の入切を行なう遮断弁4と、原料ガスの圧力を上昇させ改質器2へ供給する昇圧ポンプ5と、燃料電池1に酸化剤ガスとして空気を供給する送風機6と、脱硫器3の上流側で脱硫器3を通過する原料の流量を測定する流量センサー17と、脱硫器3の下面の脱硫器入口から流量センサー17まで連通接続する原料配管11と、遮断弁4と流量センサー17と昇圧ポンプ5と送風機6に接続され、遮断弁4と昇圧ポンプ5と送風機6を制御する制御器18とで構成されている。
制御器18は流量センサー17の流量の値に応じて、燃料電池1へ供給する必要空気量を求め、送風機6へ制御信号を送るなどの燃料電池発電システムの運転動作を制御する。また、上流側から下流側に向かって、遮断弁4、流量センサー17、原料配管11、脱硫器3、脱硫後配管12、昇圧ポンプ5、改質器2、燃料電池1の順番で接続されている。
図2に示すように、本実施の形態の燃料電池発電システムは、流量センサー17が、脱硫器3の直下付近に配置されて、略J字形状に曲げられた原料配管11で、脱硫器3と連通接続されている。原料配管11は、上方に開口し流量センサー17と接続する原料配管入口14と、上方に開口し脱硫器入口9と接続する原料配管出口15とを備え、原料配管11を燃料電池発電システム本体7に取り付けた時、流量センサー17と接続する原料配管入口14は、原料配管入口14より下方かつ原料配管11で最も下方に位置するトラップ部16より上方に位置するように構成されている。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池発電システムについて、以下、その動作を説明する。
遮断弁4より供給された原料は、流量センサー17を通過した後、脱硫器3により硫黄分を除去された後、昇圧ポンプ5で加圧されて改質器2へ供給される。原料ガスは改質器2で水素リッチな燃料ガスとして燃料電池1に供給される。一方、制御器18は流量センサー17で測定した原料の流量に応じて、燃料電池1に必要な空気量を演算し、送風機6に運転信号を送る。送風機6より酸化剤ガスとしての反応空気が燃料電池1に供給され、燃料ガスと反応空気とが電機化学的に反応して発電を行なう。
脱硫器3は、触媒の吸着現象を利用して原料に含まれる硫黄を除去しているため、使用時間とともに硫黄の除去性能が低下する。従って継続して使用するために、脱硫器3を定期的に新品に交換する必要がある。定期交換する際は、脱硫器3の脱硫器入口9と原料配管11との接続と、脱硫器出口10と脱硫後配管12との接続を外して交換する。
運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、略J字形状に曲げられた原料配管11を用いているため、原料配管11に入った触媒の粉や空気中の埃は、原料配管11の最下部であるトラップ部16に溜まるため、トラップ部16より上方にある流量センサー17へは到達せず、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。
以上説明したように本実施の形態の燃料電池発電システムは、燃料電池1の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器3と、脱硫器3の上流側で脱硫器3を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサー17と、一端が脱硫器3の下端に接続され他端が流量センサー17に接続された原料配管11とを備え、原料ガスが脱硫器3内を上方向に流れ、脱硫器3が原料配管11に着脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、脱硫器3と流量センサー17が略上下方向に並ぶように近接して配置され、原料配管11の一端から進入した脱硫器3の触媒の粉または埃が流量センサー17に到達するのを防止するトラップ部16を原料配管11の途中に設けたものである。また、トラップ部16は、トラップ部16の上流側がトラップ部16よりも高くなっているものである。
そして、原料配管11の一端から進入した脱硫器3の触媒の粉または埃が流量センサー17に到達するのを防止するトラップ部16を原料配管11の途中に設けたことにより、脱硫器3の触媒の粉や埃は原料配管11に入るものの、トラップ部16が脱硫器3の触媒の粉や埃を流量センサー17に到達するのを防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による流量センサー17の動作不良を防止し、流量センサー17の動作信頼性を向上することができる。
また、トラップ部16を、トラップ部16の上流側がトラップ部16よりも高くなっているものとすることができ、原料配管11を曲げるだけでトラップ部16を容易に構成することができる。
一般に、脱硫器3は定期交換部品であるため、メンテナンス性の良い構成位置に配置される。したがって、流量センサー17を脱硫器3の直下付近に配置したことにより、流量センサー3の確認が容易となり、流量センサー3のメンテナンス性が向上する。
なお、本実施の形態では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けた場合も、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における燃料電池発電システムに用いた原料配管の斜視図、図4は、同実施の形態における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図である。
図3に示すように、本実施の形態の燃料電池発電システムでは、原料配管11が、鉛直方向にループ状に曲げて形成され、下方に開口し流量センサー17と接続する原料配管入口14と、鉛直方向の上方に開口し脱硫器入口9と接続する原料配管出口15と、原料配管11のループ部の最下部となるトラップ部16とから構成される。
図4に示すように、本実施の形態2の燃料電池発電システムでは、流量センサー17が、脱硫器3の直下付近に配置され、原料配管11で脱硫器3と連通接続されている。
本実施の形態2は、実施の形態1の燃料電池発電システムにおいて、略J字形状に曲げられた原料配管11の代わりに、鉛直方向にループ状に曲げられた原料配管11を用いたものであり、その他の構成は、実施の形態1と同様である。
また、本実施の形態2の燃料電池発電システムの動作は、実施の形態1とほぼ同様であるので、異なる点について説明する。
本実施の形態2の燃料電池発電システムにおいても、運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に、交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、本実施の形態2の燃料電池発電システムでは、原料配管11が、鉛直方向にループ状に形成されているため、進入した触媒中の粉および空気中の埃は、原料配管11のループ部の最下部となるトラップ部16に溜まり、流量センサー17まで到達することはなく、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。
また、原料配管11をループ形状にしているため、容易に流量センサー17を脱硫器3の直下近傍に配置することができる。脱硫器3は定期交換部品であるため、メンテナンス性の良い構成位置に配置されており、脱硫器3の直下近傍に配置される流量センサー17はメンテナンス性に優れている。
さらに、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11はループ状で配管長が長くなって緩衝空間を大きくすることができるので、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。なお、本実施の形態では、原料配管11のループ形状を1周としているが、ループの数を増やし緩衝空間を大きくして、昇圧ポンプ5の影響をさらに低減することが可能である。
以上、説明したように本実施の形態2の燃料電池発電システムは、原料配管11が、少なくとも一つの鉛直方向にループしている部分を有するものであり、原料配管11のループ最下部がトラップ部16として機能する。原料配管11に少なくとも一つの鉛直方向にループしている部分を設けることにより、進入した触媒中の粉および空気中の埃は原料配管11のループ最下部のトラップ部16に溜まり、流量センサー17まで到達することはなく、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。また、原料配管11をループ形状にすることにより、流量センサー17を脱硫器3の直下近傍に配置することが容易にできる。
なお、本実施の形態2では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における燃料電池発電システムの脱硫器3の付近の本体の構成図である。
図5に示すように本実施の形態における燃料電池発電システムは、実施の形態1の燃料電池発電システムにおいて、トラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11より大きくした構成としている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
また、本実施の形態の燃料電池発電システムの動作は、実施の形態1とほぼ同様であるので、異なる点について説明する。
本実施の形態の燃料電池発電システムにおいても、運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に、交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、本実施の形態の燃料電池発電システムでは、略J字形状に曲げられた原料配管11を用いており、さらに原料配管11の最下部であるトラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11の内径より大きくしているため、原料配管11に入った触媒の粉や空気中の埃は、原料配管11の最下部であるトラップ部16に溜まるため、トラップ部16より上方にある流量センサー17へは到達せず、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。また、トラップ部16に触媒中の粉および空気中の埃が溜まっても、トラップ部16が、原料配管11におけるトラップ部16以外の部分よりも内径が大きいため、原料ガスの流れを妨げる可能性が少ない。
さらに、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11の途中のトラップ部16の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができる。このため、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
なお、本実施の形態では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図である。
図6に示すように本実施の形態4における燃料電池発電システムは、実施の形態2の燃料電池発電システムにおいて、トラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11より大きくした構成としている。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
また、本実施の形態の燃料電池発電システムの動作は、実施の形態2とほぼ同様であるので、異なる点について説明する。
本実施の形態の燃料電池発電システムにおいても、運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に、交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、本実施の形態の燃料電池発電システムでは、原料配管11が、鉛直方向にループ状に曲げて形成され、さらに原料配管11のループ最下部のトラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11の内径より大きくしているため、進入した触媒中の粉および空気中の埃は、原料配管11のループ部の最下部となるトラップ部16に溜まり、流量センサー17まで到達することはなく、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。また、トラップ部16に触媒中の粉および空気中の埃が溜まっても、トラップ部16が、原料配管11におけるトラップ部16以外の部分よりも内径が大きいため、原料ガスの流れを妨げる可能性が少ない。
また、原料配管11をループ形状にしているため、容易に流量センサー17を脱硫器3の直下近傍に配置することができる。脱硫器3は定期交換部品であるため、メンナンス性の良い構成位置に配置されており、脱硫器3の直下近傍に配置される流量センサー17はメンテナンス性に優れている。
さらに、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11の途中のトラップ部16の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができるので、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
なお、本実施の形態では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5における燃料電池発電システムの脱硫器3の付近の本体の構成図である。
図7に示すように本実施の形態5における燃料電池発電システムは、実施の形態1の燃料電池発電システムにおいて、流量センサー17の下流側の位置が脱硫器3の上流側の位置より上方に配置した構成としている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。なお、流量センサー17の下流側の位置とは、図7において流量センサー17の原料配管入口14側の位置を指す。また、脱硫器3の上流側の位置とは、図7において脱硫器3の原料配管出口15側の位置を指す。
また、本実施の形態の燃料電池発電システムの動作は、実施の形態1とほぼ同様であるので、異なる点について説明する。
本実施の形態5の燃料電池発電システムにおいても、運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に、交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、本実施の形態5の燃料電池発電システムでは、略J字形状に曲げられた原料配管11を用いており、さらに流量センサー17の下流側の位置が脱硫器3の上流側の位置より上方に配置したものである。このため、触媒の粉や空気中の埃が原料配管11を落下する時に発生する位置エネルギーでは、当該触媒の粉や空気中の埃がトラップ部16を通過し当該トラップ部16より上方にある流量センサー17に到達せず、進入した触媒中の粉および埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。
なお、本実施の形態5では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態5の変形例)
また、図7に示す原料配管11におけるトラップ部16は、図5に示すトラップ部16のように、トラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11の内径より大きくしたものを構成しても良い。この場合にも、本実施の形態5と同様に、触媒の粉や空気中の埃が原料配管11を落下する時に発生する位置エネルギーでは、当該触媒の粉や空気中の埃がトラップ部16を通過し当該トラップ部16より上方にある流量センサー17に到達せず、進入した触媒中の粉および埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。更に、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11の途中のトラップ部16の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができる。このため、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
本出願は、2009年4月13日出願の日本特許出願(特願2009−96860)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明にかかる燃料電池発電システムは、トラップ部が原料配管11に入った脱硫器の触媒の粉や空気中の埃の流量センサーへの進入を防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による流量センサーの動作不良を防止し、流量センサーの動作信頼性を向上することができる。このため、脱硫器と脱硫器の下方に配置された流量センサー等の燃料電池発電システムに使用する補機とが原料配管で接続され、脱硫器を定期的に交換する必要がある家庭用の燃料電池発電システムに有用である。
1 燃料電池
3 脱硫器
11 原料配管
16 トラップ部
17 流量センサー
【0003】
空気中の埃が進入する可能性がある。
[0012]
以上のように触媒の粉や空気中の埃が原料配管11に進入して、原料配管11に連通する遮断弁4に到達すると、遮断弁4の摺動部に入り込み、遮断弁4が開閉しない動作不良や、遮断弁4の弁座部に触媒の粉や空気中の埃が付着して発生する気密不良になるといった課題を有していた。
[0013]
また、上記従来の構成では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機を遮断弁4としているが、実際には、脱硫器3と遮断弁4との間に、脱硫器3を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサーを設けることが考えられる。その場合は、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機が流量センサーとなり、触媒の粉や空気中の埃により、流量センサーの動作不良が発生する可能性がある。
[0014]
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、脱硫器の下面に設けた接続部に原料配管を介して連通する補機を設ける燃料電池発電システムにおいて、補機への触媒の粉や空気中の埃の到達を防ぎ、その動作信頼性を向上させることを目的とする。
課題を解決するための手段
[0015]
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池発電システムは、燃料電池の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去し、上流側が下流側よりも下方に位置するように前記原料ガスが流される脱硫器と、前記脱硫器の上流側に配置される補機と、一端が前記脱硫器の上流側に接続され他端が前記補機に接続されている原料配管とを備え、前記脱硫器が前記原料配管に着脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、前記原料配管の一端から進入した前記脱硫器の触媒の粉または埃を溜めるトラップ部が、前記原料配管の途中に設けられ、前記トラップ部は、前記脱硫器の入り口及び前記補機の出口の両方よりも下方に位置する配管部分を設けるか、又は、鉛直方向にループ上に形成されている配管部分を設けて構成されているのである。
[0016]
本構成によって、脱硫器の触媒の粉や空気中の埃は原料配管に入るものの、トラップ部が脱硫器の触媒の粉や空気中の埃を補機に到達するの
【0004】
を防止することができる。
発明の効果
[0017]
本発明の燃料電池発電システムによれば、トラップ部が配管に入った脱硫器の触媒の粉や空気中の埃の補機への進入を防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による補機の動作不良を防止し、補機の動作信頼性を向上することができる。
図面の簡単な説明
[0018]
[図1]本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの概略構成図
[図2]本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図
[図3]本発明の実施の形態2における燃料電池発電システムに用いた原料配管の斜視図
[図4]本発明の実施の形態2における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図
[図5]本発明の実施の形態3における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図
[図6]本発明の実施の形態4における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図
[図7]本発明の実施の形態5における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図
[図8]従来の燃料電池発電システムの概略構成図
[図9]従来の燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図
発明を実施するための形態
[0019]
第1の発明は、燃料電池の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去し、上流側が下流側よりも下方に位置するように前記原料ガスが流される脱硫器と、前記脱硫器の上流側に配置される補機と、一端が前記脱硫器の上流側に接続され他端が前記補機に接続されている原料配管とを備え、前記脱硫器が前記原料配管に着
【0005】
脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、前記原料配管の一端から進入した前記脱硫器の触媒の粉または埃を溜めるトラップ部が、前記原料配管の途中に設けられ、前記トラップ部は、前記脱硫器の入り口及び前記流補機の出口の両方よりも下方に位置する配管部分を設けるか、又は、鉛直方向にループ上に形成されている配管部分を設けて構成されているものである。これにより、原料配管の一端から進入した脱硫器の触媒の粉または埃が流量センサーに到達するのを防止するトラップ部を原料配管の途中に設けたことにより、脱硫器の触媒の粉や埃は原料配管に入るものの、トラップ部が脱硫器の触媒の粉や埃を流量センサーに到達するのを防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による流量センサーの動作不良を防止し、流量センサーの動作信頼性を向上することができる。
[0020]
[0021]
第3の発明は、特に、第1または第2の発明における前記トラップ部が、前記トラップ部の上流側が前記トラップ部よりも高くなっているものであり、トラップ部を、トラップ部の上流側がトラップ部よりも高くなっているものとすることができ、トラップ部を容易に構成することができる。
[0022]
第4の発明は、特に、第1から第3の発明のうちいずれか1つの発明において、前記脱硫器と前記補機とが略上下方向に並ぶように近接して配置されているものである。一般に、脱硫器は定期交換部品であるため、メンナンス性の良い構成位置に配置される。したがって、脱硫器と補機とを略上下方向に並ぶように近接して配置したことにより、補機の確認が容易となり、補機のメンテナンス性が向上する。
[0023]
第5の発明は、特に、第1から第3のうちいずれか1つの発明において、前記補機の下流側の位置が前記脱硫器の上流側の位置より上方に配
【0006】
置されているものである。したがって、落下時に発生する触媒の粉または埃の有する位置エネルギーにより、触媒の粉または空気中の埃がトラップ部を通過して補機に到達することを防止することができる。
[0024]
[0025]
[0026]
第7の発明は、特に、第1から第6の発明のうちいずれか1つの発明における前記補機は流量センサーであり、前記トラップ部が、前記原料配管における前記トラップ部以外の部分よりも内径が大きいものであり、トラップ部に触媒中の粉および空気中の埃が溜まっても、トラップ部が、原料配管におけるトラップ部以外の部分よりも内径が大きいため、原料ガスの流れを妨げる可能性が少ない。
[0027]
さらに、運転中、流量センサーは連通する昇圧ポンプが原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向である。しかし、原料配管の途中のトラップ部の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができるので、昇圧ポンプの圧力変動の影響が緩和され、流量センサーの測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
【0016】
同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
[0075]
(実施の形態5の変形例)
また、図7に示す原料配管11におけるトラップ部16は、図5に示すトラップ部16のように、トラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11の内径より大きくしたものを構成しても良い。この場合にも、本実施の形態5と同様に、触媒の粉や空気中の埃が原料配管11を落下する時に発生する位置エネルギーでは、当該触媒の粉や空気中の埃がトラップ部16を通過し当該トラップ部16より上方にある流量センサー17に到達せず、進入した触媒中の粉および埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。更に、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11の途中のトラップ部16の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができる。このため、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
[0076]
本出願は、2009年4月13日出願の日本特許出願(特願2009−96860)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
産業上の利用可能性
[0077]
本発明にかかる燃料電池発電システムは、トラップ部が原料配管11に入った脱硫器の触媒の粉や空気中の埃の補機への進入を防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による流量センサーの動作不良を防止し、補機の動作信頼性を向上することができる。このため、脱硫器と脱硫器の下方に配置された流量センサー等の燃料電池発電システムに使用する補機とが原料配管で接続され、脱硫器を定期的に交換する必要がある家庭用の燃料電池発電システムに有用である。
符号の説明
本発明は、燃料電池を用いて発電を行なう燃料電池発電システムの本体構造に関するものである。
従来の燃料電池発電システムとしては、特許文献1に開示されているものがあった。以下、特許文献1に開示されている従来の燃料電池発電システムについて、図8を参照しながら説明する。図8は特許文献1に開示された従来の燃料電池発電システムのシステム構成を示すものである。
図8に示すように、従来の燃料電池発電システムは、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池1と、天然ガスなどの原料を水蒸気改質し水素リッチな改質ガスを生成する改質器2と、燃料電池1の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器3と、原料供給の入切を行なう遮断弁4と、原料ガスの圧力を上昇させ改質器2へ供給する昇圧ポンプ5と、燃料電池1に酸化剤ガスとして空気を供給する送風機6とを備える。脱硫器3と遮断弁4とは原料配管11で接続され、脱硫器3と昇圧ポンプ5とは脱硫後配管12で接続されている。
また、従来の燃料電池発電システムの脱硫器の搭載構成としては、特許文献2に開示されているものがあった。以下、特許文献2に開示されている従来の燃料電池発電システムの脱硫器の搭載構成について、図9を参照しながら説明する。図9は特許文献2に開示された従来の燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体構成を示すものである。
図9に示すように、従来の燃料電池発電システムは、燃料電池発電システム本体7に、脱硫器3を着脱するための点検窓8が設けられている。脱硫器3は円柱状に構成され、脱硫器3の下面に脱硫器入口9があり、脱硫器3の上面に脱硫器出口10がある。
図8および図9を参照しながら、従来の燃料電池発電システムの動作を説明する。
遮断弁4より供給された原料は、脱硫器3により硫黄分を除去された後、昇圧ポンプ5で加圧されて改質器2へ供給される。原料ガスは改質器2で水素リッチな燃料ガスとして燃料電池1に供給される。一方送風機6より酸化剤ガスとしての反応空気が燃料電池1に供給され、燃料ガスと反応空気とが電機化学的に反応して発電を行なう。
脱硫器3は、触媒の吸着現象を利用して原料に含まれる硫黄を除去しているため、使用時間とともに硫黄の除去性能が低下する。従って継続して使用するために、脱硫器3を定期的に新品に交換する必要がある。定期交換する際は、点検窓8より交換作業を行い、脱硫器3の脱硫器入口9と原料配管11との接続と、脱硫器出口10と脱硫後配管12との接続を外して交換する。
特開2008−282572号公報 特開2006−140164号公報
しかしながら、上記従来の構成では、昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わるため、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、特に原料の流れがなくなる機器停止中に、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入るといった現象が発生する。
また、脱硫器3を定期交換する際に、輸送振動によって脱硫器3内で発生した触媒の粉が交換用の新品の脱硫器3から原料配管11に進入し、または交換のために脱硫器3を取り外している間に、原料配管11の開口部分より空気中の埃が進入する可能性がある。
以上のように触媒の粉や空気中の埃が原料配管11に進入して、原料配管11に連通する遮断弁4に到達すると、遮断弁4の摺動部に入り込み、遮断弁4が開閉しない動作不良や、遮断弁4の弁座部に触媒の粉や空気中の埃が付着して発生する気密不良になるといった課題を有していた。
また、上記従来の構成では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機を遮断弁4としているが、実際には、脱硫器3と遮断弁4との間に、脱硫器3を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサーを設けることが考えられる。その場合は、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機が流量センサーとなり、触媒の粉や空気中の埃により、流量センサーの動作不良が発生する可能性がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、脱硫器の下面に設けた接続部に原料配管を介して連通する補機を設ける燃料電池発電システムにおいて、補機への触媒の粉や空気中の埃の到達を防ぎ、その動作信頼性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池発電システムは、燃料電池の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去し、上流側が下流側よりも下方に位置するように前記原料ガスが流される脱硫器と、前記脱硫器の上流側に配置される補機と、一端が前記脱硫器の上流側に接続され他端が前記補機に接続されている原料配管とを備え、前記脱硫器が前記原料配管に着脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、前記原料配管の一端から進入した前記脱硫器の触媒の粉または埃を溜めるトラップ部が、前記原料配管の途中に設けられ、前記トラップ部は、前記脱硫器の入り口及び前記補機の出口の両方よりも下方に位置する配管部分を設けるか、又は、鉛直方向にループ上に形成されている配管部分を設けて構成されているのである。
本構成によって、脱硫器の触媒の粉や空気中の埃は原料配管に入るものの、トラップ部が脱硫器の触媒の粉や空気中の埃を補機に到達するのを防止することができる。
本発明の燃料電池発電システムによれば、トラップ部が配管に入った脱硫器の触媒の粉や空気中の埃の補機への進入を防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による補機の動作不良を防止し、補機の動作信頼性を向上することができることができる。
本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの概略構成図 本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 本発明の実施の形態2における燃料電池発電システムに用いた原料配管の斜視図 本発明の実施の形態2における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 本発明の実施の形態3における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 本発明の実施の形態4における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 本発明の実施の形態5における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図 従来の燃料電池発電システムの概略構成図 従来の燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図
第1の発明は、燃料電池の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去し、上流側が下流側よりも下方に位置するように前記原料ガスが流される脱硫器と、前記脱硫器の上流側に配置される補機と、一端が前記脱硫器の上流側に接続され他端が前記補機に接続されている原料配管とを備え、前記脱硫器が前記原料配管に着脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、前記原料配管の一端から進入した前記脱硫器の触媒の粉または埃を溜めるトラップ部が、前記原料配管の途中に設けられ、前記トラップ部は、前記脱硫器の入り口及び前記流補機の出口の両方よりも下方に位置する配管部分を設けるか、又は、鉛直方向にループ上に形成されている配管部分を設けて構成されているものである。これにより、原料配管の一端から進入した脱硫器の触媒の粉または埃が流量センサーに到達するのを防止するトラップ部を原料配管の途中に設けたことにより、脱硫器の触媒の粉や埃は原料配管に入るものの、トラップ部が脱硫器の触媒の粉や埃を流量センサーに到達するのを防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による流量センサーの動作不良を防止し、流量センサーの動作信頼性を向上することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明における前記トラップ部が、前記トラップ部の上流側が前記トラップ部よりも高くなっているものであり、トラップ部を、トラップ部の上流側がトラップ部よりも高くなっているものとすることができ、トラップ部を容易に構成することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記脱硫器と前記補機とが略上下方向に並ぶように近接して配置されているものである。一般に、脱硫器は定期交換部品であるため、メンテナンス性の良い構成位置に配置される。したがって、脱硫器と補機とを略上下方向に並ぶように近接して配置したことにより、補機の確認が容易となり、補機のメンテナンス性が向上する。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記補機の下流側の位置が前記脱硫器の上流側の位置より上方に配置されているものである。したがって、落下時に発生する触媒の粉または埃の有する位置エネルギーにより、触媒の粉または空気中の埃がトラップ部を通過して補機に到達することを防止することができる。
第5の発明は、特に、第1から第4の発明のうちいずれか1つの発明における前記トラップ部が、前記原料配管における前記トラップ部以外の部分よりも内径が大きいものであり、トラップ部に触媒中の粉および空気中の埃が溜まっても、トラップ部が、原料配管におけるトラップ部以外の部分よりも内径が大きいため、原料ガスの流れを妨げる可能性が少ない。
さらに、運転中、流量センサーは連通する昇圧ポンプが原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向である。しかし、原料配管の途中のトラップ部の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができるので、昇圧ポンプの圧力変動の影響が緩和され、流量センサーの測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
以下、本発明の燃料電池発電システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。また、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの概略構成図、図2は本発明の実施の形態1における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図である。
図1に示すように、本実施の形態1の燃料電池発電システムは、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池1と、天然ガスなどの原料を水蒸気改質し水素リッチな改質ガスを生成する改質器2と、燃料電池1の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器3と、原料供給の入切を行なう遮断弁4と、原料ガスの圧力を上昇させ改質器2へ供給する昇圧ポンプ5と、燃料電池1に酸化剤ガスとして空気を供給する送風機6と、脱硫器3の上流側で脱硫器3を通過する原料の流量を測定する流量センサー17と、脱硫器3の下面の脱硫器入口から流量センサー17まで連通接続する原料配管11と、遮断弁4と流量センサー17と昇圧ポンプ5と送風機6に接続され、遮断弁4と昇圧ポンプ5と送風機6を制御する制御器18とで構成されている。
制御器18は流量センサー17の流量の値に応じて、燃料電池1へ供給する必要空気量を求め、送風機6へ制御信号を送るなどの燃料電池発電システムの運転動作を制御する。また、上流側から下流側に向かって、遮断弁4、流量センサー17、原料配管11、脱硫器3、脱硫後配管12、昇圧ポンプ5、改質器2、燃料電池1の順番で接続されている。
図2に示すように、本実施の形態の燃料電池発電システムは、流量センサー17が、脱硫器3の直下付近に配置されて、略J字形状に曲げられた原料配管11で、脱硫器3と連通接続されている。原料配管11は、上方に開口し流量センサー17と接続する原料配管入口14と、上方に開口し脱硫器入口9と接続する原料配管出口15とを備え、原料配管11を燃料電池発電システム本体7に取り付けた時、流量センサー17と接続する原料配管入口14は、原料配管入口14より下方かつ原料配管11で最も下方に位置するトラップ部16より上方に位置するように構成されている。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池発電システムについて、以下、その動作を説明する。
遮断弁4より供給された原料は、流量センサー17を通過した後、脱硫器3により硫黄分を除去された後、昇圧ポンプ5で加圧されて改質器2へ供給される。原料ガスは改質器2で水素リッチな燃料ガスとして燃料電池1に供給される。一方、制御器18は流量センサー17で測定した原料の流量に応じて、燃料電池1に必要な空気量を演算し、送風機6に運転信号を送る。送風機6より酸化剤ガスとしての反応空気が燃料電池1に供給され、燃料ガスと反応空気とが電機化学的に反応して発電を行なう。
脱硫器3は、触媒の吸着現象を利用して原料に含まれる硫黄を除去しているため、使用時間とともに硫黄の除去性能が低下する。従って継続して使用するために、脱硫器3を定期的に新品に交換する必要がある。定期交換する際は、脱硫器3の脱硫器入口9と原料配管11との接続と、脱硫器出口10と脱硫後配管12との接続を外して交換する。
運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、略J字形状に曲げられた原料配管11を用いているため、原料配管11に入った触媒の粉や空気中の埃は、原料配管11の最下部であるトラップ部16に溜まるため、トラップ部16より上方にある流量センサー17へは到達せず、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。
以上説明したように本実施の形態の燃料電池発電システムは、燃料電池1の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器3と、脱硫器3の上流側で脱硫器3を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサー17と、一端が脱硫器3の下端に接続され他端が流量センサー17に接続された原料配管11とを備え、原料ガスが脱硫器3内を上方向に流れ、脱硫器3が原料配管11に着脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、脱硫器3と流量センサー17が略上下方向に並ぶように近接して配置され、原料配管11の一端から進入した脱硫器3の触媒の粉または埃が流量センサー17に到達するのを防止するトラップ部16を原料配管11の途中に設けたものである。また、トラップ部16は、トラップ部16の上流側がトラップ部16よりも高くなっているものである。
そして、原料配管11の一端から進入した脱硫器3の触媒の粉または埃が流量センサー17に到達するのを防止するトラップ部16を原料配管11の途中に設けたことにより、脱硫器3の触媒の粉や埃は原料配管11に入るものの、トラップ部16が脱硫器3の触媒の粉や埃を流量センサー17に到達するのを防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による流量センサー17の動作不良を防止し、流量センサー17の動作信頼性を向上することができる。
また、トラップ部16を、トラップ部16の上流側がトラップ部16よりも高くなっているものとすることができ、原料配管11を曲げるだけでトラップ部16を容易に構成することができる。
一般に、脱硫器3は定期交換部品であるため、メンテナンス性の良い構成位置に配置される。したがって、流量センサー17を脱硫器3の直下付近に配置したことにより、流量センサー17の確認が容易となり、流量センサー17のメンテナンス性が向上する。
なお、本実施の形態では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けた場合も、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における燃料電池発電システムに用いた原料配管の斜視図、図4は、同実施の形態における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図である。
図3に示すように、本実施の形態の燃料電池発電システムでは、原料配管11が、鉛直方向にループ状に曲げて形成され、下方に開口し流量センサー17と接続する原料配管入口14と、鉛直方向の上方に開口し脱硫器入口9と接続する原料配管出口15と、原料配管11のループ部の最下部となるトラップ部16とから構成される。
図4に示すように、本実施の形態2の燃料電池発電システムでは、流量センサー17が、脱硫器3の直下付近に配置され、原料配管11で脱硫器3と連通接続されている。
本実施の形態2は、実施の形態1の燃料電池発電システムにおいて、略J字形状に曲げられた原料配管11の代わりに、鉛直方向にループ状に曲げられた原料配管11を用いたものであり、その他の構成は、実施の形態1と同様である。
また、本実施の形態2の燃料電池発電システムの動作は、実施の形態1とほぼ同様であるので、異なる点について説明する。
本実施の形態2の燃料電池発電システムにおいても、運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に、交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、本実施の形態2の燃料電池発電システムでは、原料配管11が、鉛直方向にループ状に形成されているため、進入した触媒中の粉および空気中の埃は、原料配管11のループ部の最下部となるトラップ部16に溜まり、流量センサー17まで到達することはなく、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。
また、原料配管11をループ形状にしているため、容易に流量センサー17を脱硫器3の直下近傍に配置することができる。脱硫器3は定期交換部品であるため、メンテナンス性の良い構成位置に配置されており、脱硫器3の直下近傍に配置される流量センサー17はメンテナンス性に優れている。
さらに、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11はループ状で配管長が長くなって緩衝空間を大きくすることができるので、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。なお、本実施の形態では、原料配管11のループ形状を1周としているが、ループの数を増やし緩衝空間を大きくして、昇圧ポンプ5の影響をさらに低減することが可能である。
以上、説明したように本実施の形態2の燃料電池発電システムは、原料配管11が、少なくとも一つの鉛直方向にループしている部分を有するものであり、原料配管11のループ最下部がトラップ部16として機能する。原料配管11に少なくとも一つの鉛直方向にループしている部分を設けることにより、進入した触媒中の粉および空気中の埃は原料配管11のループ最下部のトラップ部16に溜まり、流量センサー17まで到達することはなく、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。また、原料配管11をループ形状にすることにより、流量センサー17を脱硫器3の直下近傍に配置することが容易にできる。
なお、本実施の形態2では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における燃料電池発電システムの脱硫器3の付近の本体の構成図である。
図5に示すように本実施の形態における燃料電池発電システムは、実施の形態1の燃料電池発電システムにおいて、トラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11より大きくした構成としている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
また、本実施の形態の燃料電池発電システムの動作は、実施の形態1とほぼ同様であるので、異なる点について説明する。
本実施の形態の燃料電池発電システムにおいても、運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に、交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、本実施の形態の燃料電池発電システムでは、略J字形状に曲げられた原料配管11を用いており、さらに原料配管11の最下部であるトラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11の内径より大きくしているため、原料配管11に入った触媒の粉や空気中の埃は、原料配管11の最下部であるトラップ部16に溜まるため、トラップ部16より上方にある流量センサー17へは到達せず、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。また、トラップ部16に触媒中の粉および空気中の埃が溜まっても、トラップ部16が、原料配管11におけるトラップ部16以外の部分よりも内径が大きいため、原料ガスの流れを妨げる可能性が少ない。
さらに、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11の途中のトラップ部16の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができる。このため、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
なお、本実施の形態では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における燃料電池発電システムの脱硫器付近の本体の構成図である。
図6に示すように本実施の形態4における燃料電池発電システムは、実施の形態2の燃料電池発電システムにおいて、トラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11より大きくした構成としている。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
また、本実施の形態の燃料電池発電システムの動作は、実施の形態2とほぼ同様であるので、異なる点について説明する。
本実施の形態の燃料電池発電システムにおいても、運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に、交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、本実施の形態の燃料電池発電システムでは、原料配管11が、鉛直方向にループ状に曲げて形成され、さらに原料配管11のループ最下部のトラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11の内径より大きくしているため、進入した触媒中の粉および空気中の埃は、原料配管11のループ部の最下部となるトラップ部16に溜まり、流量センサー17まで到達することはなく、進入した触媒中の粉および空気中の埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。また、トラップ部16に触媒中の粉および空気中の埃が溜まっても、トラップ部16が、原料配管11におけるトラップ部16以外の部分よりも内径が大きいため、原料ガスの流れを妨げる可能性が少ない。
また、原料配管11をループ形状にしているため、容易に流量センサー17を脱硫器3の直下近傍に配置することができる。脱硫器3は定期交換部品であるため、メンナンス性の良い構成位置に配置されており、脱硫器3の直下近傍に配置される流量センサー17はメンテナンス性に優れている。
さらに、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11の途中のトラップ部16の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができるので、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
なお、本実施の形態では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5における燃料電池発電システムの脱硫器3の付近の本体の構成図である。
図7に示すように本実施の形態5における燃料電池発電システムは、実施の形態1の燃料電池発電システムにおいて、流量センサー17の下流側の位置が脱硫器3の上流側の位置より上方に配置した構成としている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。なお、流量センサー17の下流側の位置とは、図7において流量センサー17の原料配管入口14側の位置を指す。また、脱硫器3の上流側の位置とは、図7において脱硫器3の原料配管出口15側の位置を指す。
また、本実施の形態の燃料電池発電システムの動作は、実施の形態1とほぼ同様であるので、異なる点について説明する。
本実施の形態5の燃料電池発電システムにおいても、運転中に昇圧ポンプ5の振動が脱硫後配管12を通じて脱硫器3に伝わって、その微振動により脱硫器3内の触媒が篩いに掛けられた状態になり、触媒中の粉が脱硫器3の下面にある脱硫器入口9から出て原料配管11に入ったり、脱硫器3を定期交換する際に、交換用の新品の脱硫器3より、輸送振動によって発生した触媒の粉が原料配管11に入ったり、更には脱硫器3の交換のために脱硫器3を取り外している間に、空気中の埃が原料配管出口15に入ることがある。
しかし、本実施の形態5の燃料電池発電システムでは、略J字形状に曲げられた原料配管11を用いており、さらに流量センサー17の下流側の位置が脱硫器3の上流側の位置より上方に配置したものである。このため、触媒の粉や空気中の埃が原料配管11を落下する時に発生する位置エネルギーでは、当該触媒の粉や空気中の埃がトラップ部16を通過し当該トラップ部16より上方にある流量センサー17に到達せず、進入した触媒中の粉および埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。
なお、本実施の形態5では、脱硫器3の下面に設けた接続入口部から原料配管11を介して連通する補機として流量センサー17を用いて説明したが、燃料電池発電システムに使用する遮断弁4、圧力センサー等の他の補機を同構成位置に設けても、触媒の粉や空気中の埃による補機の動作不良を防止することができる。
(実施の形態5の変形例)
また、図7に示す原料配管11におけるトラップ部16は、図5に示すトラップ部16のように、トラップ部16の内径をトラップ部16以外の原料配管11の内径より大きくしたものを構成しても良い。この場合にも、本実施の形態5と同様に、触媒の粉や空気中の埃が原料配管11を落下する時に発生する位置エネルギーでは、当該触媒の粉や空気中の埃がトラップ部16を通過し当該トラップ部16より上方にある流量センサー17に到達せず、進入した触媒中の粉および埃による流量センサー17の動作不良を防止することができる。更に、運転中、流量センサー17は連通する昇圧ポンプ5が原料を昇圧する際に発生する圧力変動の影響を受け易い傾向であるが、原料配管11の途中のトラップ部16の内径を大きくすることによって、内容積が大きくなり緩衝空間を大きくすることができる。このため、昇圧ポンプ5の圧力変動の影響が緩和され、流量センサー17の測定精度が向上し、安定した機器運転を実現することができる。
本出願は、2009年4月13日出願の日本特許出願(特願2009−96860)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明にかかる燃料電池発電システムは、トラップ部が原料配管11に入った脱硫器の触媒の粉や空気中の埃の補機への進入を防止するため、触媒の粉や空気中の埃の進入による補機の動作不良を防止し、補機の動作信頼性を向上することができる。このため、脱硫器と脱硫器の下方に配置された流量センサー等の燃料電池発電システムに使用する補機とが原料配管で接続され、脱硫器を定期的に交換する必要がある家庭用の燃料電池発電システムに有用である。
1 燃料電池
3 脱硫器
11 原料配管
16 トラップ部
17 流量センサー

Claims (7)

  1. 燃料電池の発電に必要な水素を主成分とする燃料ガスの原料となる原料ガスから硫黄成分を除去する脱硫器と、前記脱硫器の上流側で前記脱硫器を通過する原料ガスの流量を測定する流量センサーと、一端が前記脱硫器の上流側に接続され他端が前記流量センサーに接続された原料配管とを備え、原料ガスが前記脱硫器内を流れ、前記脱硫器が前記原料配管に着脱可能に接続された燃料電池発電システムであって、前記原料配管の一端から進入した前記脱硫器の触媒の粉または埃が前記流量センサーに到達するのを防止するトラップ部を前記原料配管の途中に設けた燃料電池発電システム。
  2. 前記脱硫器の上流側が前記脱硫器の下流側より下方に位置する請求項1記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記トラップ部は、前記トラップ部の上流側が前記トラップ部よりも高くなっているものである請求項1または2記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記脱硫器と前記流量センサーとが略上下方向に並ぶように近接して配置されている請求項1から3のうちいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  5. 前記流量センサーの下流側の位置が前記脱硫器の上流側の位置より上方に配置されている請求項1から3のうちいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  6. 前記原料配管は、少なくとも一つの鉛直方向にループしている部分を有する請求項1から3のうちいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  7. 前記トラップ部は、前記原料配管における前記トラップ部以外の部分よりも内径が大きい請求項1から6のうちいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
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