JP2008257956A - X線管 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立て作業性が良好なX線管を提供する。
【解決手段】X線管1は、電子銃8を電子銃ハウジング7内で高精度に位置決めするにあたって、第1の開口部20を、電子銃8の装填後の位置確認を目的とする観察窓として利用することができるので、電子銃8と電子銃ハウジング7の内表面との接触の有無などの目視による確認や電子銃ハウジング7内で電子銃8の位置の微調整を容易ならしめている。さらに、X線管1を組み立てる際に、ターゲット収容ボディ4内に電子銃ハウジング7の第1の開口部20を配置させることができるので、電子銃ハウジング7の組み付け作業を容易にする。従って、電子銃ハウジング7の組み付け作業の容易化に伴って、X線管1の組立て作業性を良好にしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、工業用又は医療用などで利用される微小焦点型のマイクロフォーカスX線管に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2003−132826号公報がある。この公報に記載されたX線管は、ガラス製のバルブに棒状のターゲット支持体が固定され、バルブの開放端には金属製の胴部が固定されている。そして、ターゲット支持体の先端に設けられたターゲットには、電子銃から出射された電子が入射され、ターゲットからX線が発生し、胴部に設けられたX線出射窓から外部にX線が放出される。また、電子銃には電気供給用のステムピンが設けられ、ステムピンには、ヒータ、カソード、第1及び第2のグリッド電極が固定されている。このような構成の電子銃は、金属製の電子銃ハウジング内に収容されている。
特開2003−132826号公報 特開2005−38825号公報 米国特許6229876号明細書
前述した従来のX線管の電子銃が、電子銃ハウジング内で正確に位置決めされていないと、電子銃から出射された電子をターゲットに正確に当てることができず、所望のX線焦点を得ることができない。従って、電子銃を電子銃ハウジング内で正確に位置決めする必要があるが、X線管の小型化に伴って電子銃及び電子銃ハウジングが小型化していくと、例えば位置決めの確認といった組み立て時の作業が困難になるといった問題があった。
本発明は、組立て作業性が良好なX線管を提供することを目的とする。
本発明に係るX線管は、ステムピンを有する電子銃から出射された電子をターゲットに入射させて、ターゲットからX線を発生させるためのX線管において、
電子銃を収容すると共に、筒状のハウジング本体部に形成された第1の開口部を有する電子銃ハウジングと、
ターゲットが収容されるターゲット収容空間を内部に有する金属製のターゲット収容ボディとを備え、
電子銃ハウジングに設けられた第1の開口部はターゲット収容ボディ内に収容されていることを特徴とする。
電子銃を電子銃ハウジング内で高精度に位置決めするにあたって、第1の開口部を、電子銃の電子銃ハウジング内での位置確認を目的とする観察窓として利用することができるので、電子銃と電子銃ハウジングの内表面との接触の有無などの目視による確認や電子銃ハウジング内で電子銃の位置の微調整を容易ならしめている。さらに、X線管を組み立てる際に、ターゲット収容ボディ内に電子銃ハウジングの第1の開口部を配置させることができるので、ターゲット収容ボディに対する電子銃ハウジングの組み付け作業を容易にする。従って、電子銃ハウジングの組み付け作業の容易化に伴って、X線管の組立て作業性を良好にしている。
また、電子銃ハウジングの先端には、ハウジング本体部に一体的に形成された筒状の突出部を有し、電子銃の先端には、突出部内に挿入される筒状の集束電極部が設けられ、第1の開口部は、突出部に近接した形成されていると好適である。
電子銃ハウジングのハウジング本体部には、筒状の突出部に近接して第1の開口部が形成され、電子銃の先端に設けられた筒状の集束電極部を、電子銃ハウジングの先端に設けられた筒状の突出部内に挿入する必要がある本発明のX線管にあっては、電子銃側の集束電極部の先端と電子銃ハウジングの突出部の先端との距離にばらつきがあると、集束電極部での電子レンズ効果にばらつきが生じ、所望のX線焦点を有するX線管が得られない。そのために、電子銃側の集束電極部の先端と電子銃ハウジングの突出部の先端とを密着させた状態を所望の状態とするのが好適である。本発明のX線管にあっては、第1の開口部からピンセットなどの治具を挿入して、集束電極部の近傍をピンセットなどで直接摘むことができるので、集束電極部へ作業者の力を確実に伝えることができ、筒状の突出部内に筒状の集束電極部を確実に押し込むことができる。従って、集束電極部の先端と電子銃ハウジングの突出部の先端とを確実に密着させることができ、所望のX線焦点を有するX線管を得ることができる。
また、ターゲット収容ボディには、ハウジング差込み孔とターゲット収容ボディのターゲット収容空間とを連通させる第2の開口部と、ターゲット収容空間と外部とを連通させると共に、第2の開口部に対向する位置でターゲット収容ボディに形成された第3の開口部と、第3の開口部を閉鎖する蓋部とを備えていると好適である。
このような構成によって、第2の開口部からターゲット収容空間内に電子銃ハウジングの突出部を臨ませることができ、第3の開口部から棒状の治具をターゲット収容空間内に差し込むことができる。よって、棒状の治具の先端を突出部の先端の開口内に差し込むことができるので、電子銃ハウジングの突出部を正確な位置にセッティングすることができる。その結果として、集束電極部から出射された電子をターゲットに正確に当てることができ、所望のX線焦点を得ることができる。
また、電子銃ハウジングの突出部は、ハウジング本体部の管軸線に対して偏心していると好適である。
このような構成は、電子銃の集束電極部が電子銃ハウジングの管軸線に一致しているX線管に比べてFODを短くすることができ、撮像される拡大透視画像の拡大率を高めることができる。そして、前述した第3の開口部の採用は、電子銃の集束電極部及び電子銃ハウジングの突出部が偏心している場合に特に有効である。
本発明によれば、電子銃の組立て作業性を良好にすることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るX線管の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、X線管1は、工業用又は医療用などで利用される微小焦点型のマイクロフォーカスX線管であり、真空が保持される密封構造を有している。このX線管1は、ガラス製のバルブ2を有し、このバルブ2の閉鎖された一端には、棒状の陽極3の基端が固定され、バルブ2の他端には、円筒状の金属製リング部2aが固定されている。なお、陽極3の先端には、電子の衝突によってX線を発生するために、タングステンからなる円板状のターゲット3aが埋設されている。
バルブ2に設けられた金属製のリング部2aには溶接によって金属(例えばステンレス)製のターゲット収容ボディ4が固定されている。このターゲット収容ボディ4の一方の下端側開口4dから陽極3が差し込まれ、ターゲット収容ボディ4の上端側開口4bには蓋板6が嵌め込まれ、蓋板6は溶接によってターゲット収容ボディ4に固定されている。また、この蓋板6の中央にはBe材からなるX線出力窓6aが設けられている。
さらに、ターゲット収容ボディ4には、X線出力窓6a及び後述する電子銃ハウジング7の管軸線に対して斜めに傾斜して配置されたターゲット3aが収容されるターゲット収容空間Sが設けられている。ターゲット収容ボディ4には、金属(例えばステンレス)製の電子銃ハウジング7内に電子銃8が装填された状態の電子銃組立体Aが、電子銃ハウジング7の管軸線と陽極3の軸線とが略垂直に交わるように取り付けられ、電子銃組立体Aの先端は、ターゲット収容空間S内に臨んでいる。よって、電子銃8から出射された電子はターゲット3aに衝突し、ターゲット3aから放出されたX線はX線出力窓6aを通って外部に出射される。
このX線管1では、ターゲット3a上の電子入射位置(X線焦点位置)とX線出射窓6aまでの距離(FOD)が短いほど、撮像される拡大透視画像の拡大率は大きくなり、非破壊・非接触観察によって行われる検査の精度が高くなる。X線管1では、FODを短くするために、陽極3に設けられたターゲット3aをX線出射窓6aに近づけ、それに伴って、電子銃8から出射される電子の出射位置をX線出射窓6aに近づけている。
続いて、このような位置に設置されたターゲット3aに向けて電子を出射するための電子銃8及び電子銃ハウジング7について説明する。
図1〜図3に示すように、電子銃8が収容される電子銃ハウジング7は円筒状のハウジング本体部9と、ハウジング本体部9の先端に一体的に形成された円筒状の突出部10とからなり、ハウジング本体部9の一端には突出部10に連続する縮径部9aが設けられている。突出部10は、ハウジング本体部9の中心を通る管軸線Lに対してX線出射窓6a側に偏心して配置されると共に、管軸L方向に延在している。このような偏心構造によって、突出部10を、X線出力窓6aに可能な限り近づけることができる。
電子銃8のステム板11には、ステムピン12と金属製の円筒状スカート部13とが固定され、ステムピン12a,12bにはヒータ16が接続されている。ステムピン12cには、ヒータ16から放出された電子の量を調整するための、平板状部の周縁にヒータ16を覆うような立設部を有する第1のグリッド電極部14が固定されている。ステムピン12dには、第1のグリッド電極部14を通過した電子を集束させるための円筒状の第2のグリッド電極部(集束電極部)15が固定されている。また、第1のグリッド電極部14と第2のグリッド電極部15との間は、図示しない絶縁部材でその間隔を保持されている。そして、この第2のグリッド電極部15は電子銃ハウジング7の突出部10内に挿入される。さらに、電子銃ハウジング7のハウジング本体部9の外周面における電子出射方向側端(縮径部9a側端)には、突出部10に近接した位置に矩形の第1の開口部20(図6参照)が形成され、この第1の開口部20はターゲット収容ボディ4内に収容される。
図4(a)に示すように、電子銃ハウジング7内に電子銃8を装填するにあたって、ステム板11に固定されたスカート部13を摘んで、ハウジング本体部9の後端開口9b内に電子銃8を先端側から入れ込んでいく。そして、図4(b)に示すように、第2のグリッド電極部15を電子銃ハウジング7の突出部10内に挿入させる。
電子銃8を電子銃ハウジング7内で高精度に位置決めするにあたって、前述した第1の開口部20は、電子銃8の電子銃ハウジング7内での位置確認を目的とする観察窓として利用することができるので、挿入時および挿入後の電子銃8と電子銃ハウジング7の内表面との接触の有無などの確認作業を、従来はX線透視等によって行っていたが、目視によって確認することができる。さらに、第1の開口部20は、ピンセットPなどの治具の挿入口としても利用することができるので、電子銃ハウジング7内で電子銃8の位置の微調整をも容易ならしめている。そして、電子銃ハウジング7内で電子銃8の位置調整が完了した後、電子銃8のスカート部13を電子銃ハウジング7に溶接して、電子銃組立体Aの組立て作業が完了する。
さらに、電子銃の円筒状の第2のグリッド電極部15を、電子銃ハウジング7の円筒状の突出部10内に挿入する際、電子銃8側の第2のグリッド電極部15の先端15aと電子銃ハウジング7の突出部10の先端10aとの距離にばらつきがあると、第2のグリッド電極部15での電子レンズ効果にばらつきが生じ、所望のX線焦点を有するX線管1が得られない。そこで、図5(a)に示すように、電子銃8側の第2のグリッド電極部15の先端15aと電子銃ハウジング7の突出部10の先端10aとを密着させた状態を所望の状態(設計上の配置)とするのが好適であり、そのため、それらの密着性を担保する必要がある。一方、図5(b)に示すように、第2のグリッド電極部15の先端15aと突出部10の先端10aとが離れていると、その離れた距離に応じて電子レンズの形成に変化が生じるために、所望のX線焦点を有するX線管を得ることは非常に困難となる。
そこで、電子銃ハウジング7のハウジング本体部9には、円筒状の突出部10に近接して第1の開口部20が形成されているので、図4(b)に示すように、第1の開口部20からピンセットPなどの治具を挿入して、第1のグリッド電極部14又は第2のグリッド電極部15をピンセットPなどで直接摘むことで、第2のグリッド電極部15へ作業者の力を確実に伝えることができ、円筒状の突出部10内に円筒状の第2のグリッド電極部15を確実に押し込むことができる。従って、第2のグリッド電極部15の先端15aと電子銃ハウジング7の突出部10の先端10aとを、強い押込み力によって確実に密着させることができる。
さらに、X線管1の小型化に伴って電子銃8及び電子銃ハウジング7をも小型化させる場合には、電子銃8のステムピン12やスカート部13の機械的強度も低下せざるを得ない。ここで、第1の開口部20がないとすると、電子銃ハウジング7内における電子銃8の位置決めは、ハウジング本体部9の後端開口9bから電子銃8を押し込むことのみで行う必要がある。しかしながら、ステムピン12やスカート部13の機械的強度の低下は、これらを介した十分な押し込みを困難とするため、結果的に電子銃ハウジング7内における電子銃8の位置決め精度が低下してしまう可能性がある。よって、電子銃ハウジング7に第1の開口部20を設けることは、電子銃8の小型化に多大な効果をもたらす。
また、前述したような種々の利点を有する第1の開口部20を塞ぐにあたって、例えば平板状の蓋と電子銃ハウジング7とを溶接やロウ付けによって接合すると、作業工程が煩雑になると同時に、接合箇所が電子銃8の近傍となるために、溶接又はロウ付け時の熱の影響が直接的であり、電子銃8に悪影響を与える虞もある。また、接合に伴う、電子銃ハウジング7内部空間側における第1の開口部20の周縁の形状変化が電子銃8の電子放出特性に変化をもたらす虞がある。
そこで、図1〜図3及び図6に示すように、ターゲット収容空間Sを内部に有するターゲット収容ボディ4には、円板状のフランジ4aの径方向に突出する電子銃装着部21が一体的に形成される。なお、この電子銃装着部21は、フランジ4aの径方向においては、フランジ4aから突出せず、X線出射方向においてはX線出射窓6aの外側表面(ターゲット収容空間S側表面と対向する表面)から突出しないように設けられるのが好ましい。
これにより、ターゲット収容ボディ4の製造が容易となるとともに、電子銃装着部21が邪魔にならないので、X線管1をより被照射物に接近させることができる。そして、この電子銃装着部21内には、径方向に延在する断面円形のハウジング差込み孔22(図7参照)が形成され、このハウジング差込み孔22の直径は、電子銃組立体Aのハウジング本体部9の直径と略同一であり、ハウジング差込み孔22を形成する壁面22aはハウジング本体部9の外周面と密着する。この壁面22aによって第1の開口部20は蓋がなされる(図3参照)。そして、壁面22aの遊端とハウジング本体部9の外周面とで溶接(又はロウ付け)Dを行うことによって、ターゲット収容ボディ4と電子銃組立体Aの固定及び、第1の開口部20及びハウジング差込み孔22からのX線管1内への外部雰囲気の流入がないように密封保持を行う。
なお、第1の開口部20の形成領域としては、ハウジング本体部9の外周面であって、ステム板11側に関しては、壁面22aによって完全に蓋をされる範囲内であり、電子出射方向側に関しては、ターゲット収容空間Sに至らない範囲内となる。つまり、ハウジング本体部9の外周面のうち、ハウジング差込み孔22(壁面22a)に含まれる領域である。というのも、ステム板11側に関しては、密封保持を溶接(又はロウ付け)Dで行う必要があり、電子出射方向側に関しては、第1の開口部20がターゲット収容空間Sに含まれた場合、ターゲット収容空間Sに露出した第1の開口部20の縁部において電界の乱れが生じ、高電圧が印加された陽極3(ターゲット3a)から縁部への放電が生じる可能性があるためである。
このように、ハウジング差込み孔22を形成する壁面22aを、第1の開口部20の蓋(閉鎖手段)として活用しているので、簡単な差込み作業をもって第1の開口部20を簡単に塞ぐことができる。しかも、ターゲット収容ボディ4に電子銃組立体Aを固定及び相互間の密封保持をする際に、第1の開口部20をハウジング差込み孔22内部に収容した状態で溶接(又はロウ付け)Dを行うことができるために、第1の開口部20に対して溶接(又はロウ付け)Dの影響を及ぼすことなく塞ぐことができる。従って、X線管1を組み立てる際に、ターゲット収容ボディ4内に電子銃ハウジング7の第1の開口部20を配置させているので、ターゲット収容ボディ4に対する電子銃ハウジング7の組み付け作業が容易になる。そして、電子銃ハウジング7の組み付け作業の容易化に伴って、X線管1の組立て作業性を良好にしている。
さらに、ハウジング差込み孔22の奥側には、電子銃ハウジング7の突出部10をターゲット収容ボディ4のターゲット収容空間S内に臨ませるための第2の開口部30が形成されている。この第2の開口部30は、ハウジング差込み孔22とターゲット収容ボディ4のターゲット収容空間Sとを連通させている。また、ターゲット収容ボディ4には、第2の開口部30に対向する位置に第3の開口部40が形成され、この第3の開口部40は、ターゲット収容空間Sと外部とを連通させている。そして、この第3の開口部40は、円板状の蓋部56によって塞がれる。
この第3の開口部40は、電子をターゲット3aに正確に当てるために、ターゲット収容空間S内で電子銃ハウジング7の突出部10を正確にセッティングするために利用される。図6に示すように、位置出し調整治具として、例えば位置出し棒54が利用される。
次に、電子銃8と電子銃ハウジング7との組み立てが完了した電子銃組立体Aをターゲット収容ボディ4に組み付ける手順について説明する。
図7に示すように、作業台上に置かれた平板状の台座ブロックR上にターゲット収容ボディ4を配置し、第3の開口部40から位置出し棒54を差し込むとともに、ターゲット収容ボディ4のハウジング差込み孔22内に電子銃組立体Aを挿入し、電子銃ハウジング7の突出部10の開口10bを位置出し棒54の先端に差し込む。そして、電子銃組立体Aをハウジング差込み孔22の奥に突き当て、この状態を維持しながら、電子銃組立体Aのハウジング本体部9は溶接(又はロウ付け)Dによってターゲット収容ボディ4の電子銃装着部21に固定される。つまり、ハウジング差込み孔22と位置出し棒54との協同によってターゲット収容ボディ4に対する電子銃組立体Aの位置決めを行う。なお、この溶接Dは、気密性確保のために、ハウジング本体部9の全周に渡って施工される。
その後、位置出し棒54を第3の開口部40から抜く。そして、第3の開口部40内に円板状の蓋部56(図1及び図2参照)を嵌め込んで、ターゲット収容ボディ4に蓋部56を溶接し、第3の開口部40の閉鎖が完了する。
このように、ターゲット収容ボディ4に第3の開口部40を設けることで、第3の開口部40から位置出し棒54をターゲット収容空間S内に差し込むことができる。よって、ターゲット収容ボディ4のハウジング差込み孔22内に電子銃組立体Aを挿入するとともに位置出し棒54の先端を突出部10の先端側の開口10b内に差し込むことで、電子銃組立体Aの突出部10の開口10bを正確な位置にセッティングすることができる。その結果として、電子の出射位置をターゲット収容空間S内で正確に位置決めでき、第2のグリッド電極部15から出射された電子をターゲット3aに正確に当てることができ、所望のX線焦点を得ることができる。そして、電子銃8の第2のグリッド電極部15及び電子銃ハウジング7の突出部10が管軸線Lに対して偏心している場合、電子銃組立体Aの突出部10の開口10bの位置のずれが生じると、得られるX線焦点は全く変わってしまうために、この第3の開口部40は特に有効である。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、本発明に係るX線管に適用される第1の開口部20は、矩形でなくとも楕円形でもよい。電子銃ハウジング7の突出部10は、ハウジング本体部9の管軸線Lと一致していてもよい。
図8に示すように、他の実施形態に係るX線管60として、壁面22aで第1の開口部20の蓋をする場合に限らず、第1の開口部20と壁面22aとの間に間隔を有する状態で、ターゲット収容ボディ4の電子銃装着部21の遊端とハウジング本体部9の外周面とを溶接(又はロウ付け)Dによって接合しても良い。
本発明に係るX線管の一実施形態を示す断面図である。 図1に示されたX線管を分解した断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 電子銃組立体の組立て手順を示す断面図である。 (a)は電子銃ハウジングの突出部内に電子銃の集束電極部が十分に嵌め合わされている状態を示す断面図、(b)は嵌め合わせが不十分な状態を示す断面図である。 ターゲット収容ボディと電子銃組立体と位置出し棒とを示す斜視図である。 位置出し棒を利用して、ターゲット収容ボディに電子銃組立体が組み付けられた状態を示す断面図である。 本発明に係るX線管の他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1,60…X線管、3a…ターゲット、4…ターゲット収容ボディ、7…電子銃ハウジング、8…電子銃、9…ハウジング本体部、10…突出部、12…ステムピン、15…第2のグリッド電極部(集束電極部)、20…第1の開口部、22…ハウジング差込み孔、22a…ハウジング差込み孔の壁面(閉鎖手段)、30…第2の開口部、40…第3の開口部、56…蓋部、S…ターゲット収容空間、L…管軸線、P…ピンセット(治具)。

Claims (4)

  1. ステムピンを有する電子銃から出射された電子をターゲットに入射させて、前記ターゲットからX線を発生させるためのX線管において、
    前記電子銃を収容すると共に、筒状のハウジング本体部に形成された第1の開口部を有する電子銃ハウジングと、
    前記ターゲットが収容されるターゲット収容空間を内部に有する金属製のターゲット収容ボディとを備え、
    前記電子銃ハウジングに設けられた前記第1の開口部は前記ターゲット収容ボディ内に収容されていることを特徴とするX線管。
  2. 前記電子銃ハウジングの先端には、前記ハウジング本体部に一体的に形成された筒状の突出部を有し、前記電子銃の先端には、前記突出部内に挿入される筒状の集束電極部が設けられ、第1の開口部は、前記突出部に近接した形成されていることを特徴とする請求項1記載のX線管。
  3. 前記ターゲット収容ボディには、
    前記ハウジング差込み孔と前記ターゲット収容ボディの前記ターゲット収容空間とを連通させる第2の開口部と、
    前記ターゲット収容空間と外部とを連通させると共に、前記第2の開口部に対向する位置で前記ターゲット収容ボディに形成された第3の開口部と、
    前記第3の開口部を閉鎖する蓋部とを備えていることを特徴とする請求項2記載のX線管。
  4. 前記電子銃ハウジングの前記突出部は、前記ハウジング本体部の管軸線に対して偏心していることを特徴とする請求項2又は3記載のX線管。
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