JP2008256909A - 画像書込み装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置のスペースを有効に利用する光路設定とすることで、コンパクトな構成で装置を小型化することができるようにする。
【解決手段】レーザダイオード202a〜202dから収束手段に到達するまでの各レーザ光の光路を第1の光路とし、収束手段により収束されたレーザ光が反射手段に到達するまでの各レーザ光の光路を第2の光路とし、反射手段で反射してポリゴンミラーに到るまでの各レーザ光の光路を第3の光路とする。第1の光路及び第3の光路は、第2の光路のレーザ光の主走査方向Pdについて、第2の光路に対して常に同じ側にあるように光路設定を行う。つまり第1の光路と第3の光路は、第2の光路に対して主走査方向Pdについては、図示する方向Pd1側に設定される。これにより第1〜第3の光路がコの字型に設定され、スペースの有効利用を可能とし、装置を小型化させることができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像書込み装置及び画像形成装置に関し、より詳細には、デジタル複写機やプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に適用可能な画像書込み装置と、該画像書込み装置を備えた画像形成装置に関する。
デジタル複写機、レーザプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置が普及している。このような画像形成装置では、レーザ光を走査して感光体に画像を書込む画像書込み装置が用いられる。画像形成装置で画像形成する場合は、感光体を帯電装置で帯電した後、画像書込み装置によって画像情報に応じた書込みを行って、感光体に静電潜像を形成する。そして現像装置から供給されるトナーによって、感光体上の静電潜像を顕像化する。そして感光体上で顕像化されたトナー像を転写装置によって記録用紙に転写し、さらに定着装置によって記録用紙に定着することで、所望の画像が得られるようになっている。
またデジタル複写機やレーザプリンタなどのカラー画像形成装置では、その高速化に伴って複数の感光体をタンデム配列したタンデム方式の装置が実用化されている。ここでは、例えば4つの感光体ドラムを記録紙の搬送方向に配列し、これらの各感光体ドラムに対応した走査光学系によってこれら感光体を同時に露光して潜像をつくり、これらの潜像をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの各々異なる色の現像剤を使用する現像器で顕像化する。そしてこれら顕像化されたトナー像を同一の記録紙に順次重ね合わせて転写することにより、カラー画像を得るようにしている。
画像書込み装置に関し、例えば、特許文献1には、複数のレーザ光をシリンドリカルレンズで集光してポリゴンミラーに入射させるようにした装置が開示されている。
特開2002−90675号公報
複数の感光体に同時露光するタンデム方式は、1つの感光体で順次各色の画像形成を行う方式に対して、カラーもモノクロも同じ速度で出力できるため、高速プリントに有利である。その反面で、複数の感光体に対応する走査光学系を必要とする。このような走査光学系を構成するために、画像書込み装置には、レンズやミラー等の多数の光学要素がそれぞれ最適な位置に配置されている。これらの光学要素は、レーザダイオードによる発光素子から発光したレーザ光の光路を導き、また光ビームの形状を整えて感光体上に精度よく照射するために配置されている。
上記のような画像書込み装置では、感光体を露光するための装置が大型化する傾向があり、その小型化が課題となる。特に走査光学系の光学要素の配置に従う光路設定によっては、画像書込み装置の小型化が制限される。
例えば特許文献1のような構成は、複数の光源から出射した複数のレーザ光が収束されることなく個別にポリゴンミラーに入射する光路構成となっているため、光学系による占有スペースが大きくなり、装置の小型化に制限が生じる。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなれたもので、装置のスペースを有効に利用する光路設定とすることで、コンパクトな構成で装置を小型化することができる画像書込み装置と、該画像書込み装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、複数のレーザ光を出射する複数のレーザ出射部と、レーザ出射部から出射したレーザ光を反射して出射方向を変位させる回転多面鏡とを有し、複数のレーザ光が感光体を走査して露光することにより各感光体に潜像を書き込む画像書込み装置において、画像書込み装置は、複数のレーザ出射部から出射した複数のレーザ光を同一の方向に進行させるように収束する収束手段と、収束手段により収束された複数のレーザ光を特定の集光位置に集光させる集光手段と、収束手段で収束したレーザ光を回転多面鏡へ向けて反射させる反射手段とを有し、レーザ出射部から収束手段に到達するまでのレーザ光の光路を第1の光路とし、収束手段により収束されたレーザ光が反射手段に到達するまでのレーザ光の光路を第2の光路とし、反射手段で反射して回転多面鏡に到るまでのレーザ光の光路を第3の光路とし、感光体上のレーザ光の走査方向を主走査とするとき、第1の光路及び第3の光路は、第2の光路のレーザ光の主走査方向について、第2の光路に対して同じ側にあることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、複数のレーザ出射部は、共通の基板ユニットに一体的に平面状に配置されていることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、感光体上の主走査方向の直交方向を副走査方向とするとき、反射手段または集光手段は、共通の基板ユニットに配置された複数のレーザ出射部のうち、副走査方向について最上部に位置するレーザ出射部から出射したレーザ光の出射方向に位置することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、複数のレーザ出射部を主走査方向の配列順に第n(nは自然数)のレーザ出射部とし、副走査方向について最上部に位置するレーザ出射部を第1のレーザ出射部とするとき、n=3以降の第nのレーザ出射部は、第(n−1)のレーザ出射部に対して、副走査方向について上方に配置されていることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第4の技術手段において、収束手段は、n=2以上の第nのレーザ出射部から出射したレーザ光を反射させる複数の第1ミラーと、第1ミラーで反射したレーザ光を反射させる第2ミラーと有し、第1のレーザ出射部から出射したレーザ光と、第2ミラーで反射した複数のレーザ光とが同一方向に進行するように収束されることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1の技術手段において、集光手段はシリンドリカルレンズであり、収束手段は反射ミラーであることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1の技術手段において、集光手段はシリンドリカルミラーであり、収束手段は反射ミラーであって、シリンドリカルミラーは、集光手段と反射手段とを兼ねていることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1の技術手段において、ポリゴンミラーを出射した後、最上部の光路で進行するレーザ光は、ポリゴンミラーの上方を通過して画像書込み装置の筐体の一端の壁面近傍から感光体に向けて出射し、最上部の次に位置する光路を進行するレーザ光は、一端の壁面とは反対側の壁面近傍から感光体に向けて出射することを特徴としたものである。
第9の技術手段は、感光体と、第1ないし第8のいずれかの技術手段である画像書込み装置とを備え、画像書込み装置によって感光体に潜像を形成し、潜像を顕像化することで画像形成を行うことを特徴としたものである。
本発明によれば、装置のスペースを有効に利用する光路設定とすることで、コンパクトな構成で装置を小型化することができる画像書込み装置と、該画像書込み装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
特に本発明によれば、レーザ出射部から収束手段に到達するまでの第1の光路と、反射手段で反射してポリゴンミラーに到るまでの第3の光路とが、収束手段により収束されたレーザ光が反射手段に到達するまでの第2の光路に対して、第2の光路の主走査方向について常に同じ側にあるように構成することにより、空間を有効に利用することができるようになって、装置を小型化することができるようになる。
また複数のレーザ出射を、共通の基板ユニットに一体的に平面状に配置することにより、レーザ出射部を構成するための電気部品を集中配置することができ、これにより装置の小型化に貢献させることができる。
また共通の基板ユニットに配置された複数のレーザ出射部のうち、副走査方向について最上部に位置するレーザ出射部から出射したレーザ光を反射手段または集光手段に直接入射させることにより、ミラーの数を削減して装置の小型化に貢献させることができる。
また複数のレーザ出射部を主走査方向の配列順に第n(nは自然数)のレーザ出射部とし、副走査方向について最上部に位置するレーザ出射部を第1のレーザ出射部とするとき、n=3以降の第nのレーザ出射部を、第(n−1)のレーザ出射部に対して、副走査方向について上方に配置することにより、収束手段や集光手段に対して複数のレーザを入射させるためのコンパクトな光路構成が可能となり、また同一方向からレーザ出射部の構成部品を組み立て配置することができるようになる。
さらに収束手段として、n=2以上の第nのレーザ出射部から出射したレーザ光を反射させる複数の第1ミラーと、第1ミラーで反射したレーザ光を反射させる第2ミラーとを備え、第1のレーザ出射部から出射したレーザ光と、第2ミラーで反射した複数のレーザ光とを同一の方向に進行するように収束することにより、収束手段や集光手段に対して複数のレーザを入射させるためのコンパクトな光路構成が可能となる。
さらに副走査方向について最上部に位置する光路を進行するレーザ光が、筐体の一端の壁面近傍から感光体に向けて出射し、最上部の次に位置する光路を進行するレーザ光が、反対側の壁面近傍から出射するように光路を設定することにより、fθレンズから出射して再度fθレンズを乗り越えるレーザ光の光路を低く設定でき、装置の筐体を薄型化することができるようになり、また筐体の一端の下部にスペースを設けることができ、空間を有効利用することができるようになる。
図1は、本発明の光走査装置が使用される画像形成装置の構成例を示す図である。画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体110と、自動原稿処理装置120とにより構成されている。装置本体110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を有して構成されている。
装置本体110の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また原稿処理装置120は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器が用いられることもある。
露光ユニット1は、本発明に関わる画像書込み装置に該当するものであり、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。露光ユニット1を構成する光走査装置の構成は、後述して具体的に説明する。また露光ユニット1としては、この他発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法も採用できる。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。上記中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述の様に各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)が用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用するシートを置くことができる。また、装置本体110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
また装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82のシートを転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81ないし手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。またピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。同様にまたピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
また、レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、シートを挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーをシートに熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。またヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
次にシート搬送経路を詳細に説明する。上述のように、画像形成装置には予めシートを収納する給紙カセット81、及び手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82からシートを給紙するために、各々ピックアップローラ11a,11bが配置され、シートを1枚ずつ搬送路Sに導くようになっている。
各給紙カセット81,82から搬送されるシートは用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、シート上に画像情報が書き込まれる。その後、シートは定着ユニット7を通過することによってシート上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、その後に配された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
上記の搬送経路は、シートに対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過したシートの後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによってシートを搬送ローラ12c,12dに導く。そしてその後レジストローラ13を経てシート裏面に印字が行われた後にシートが排紙トレイ91に排出される。
次に本発明にレーザ書込み装置の実施形態を具体的に説明する。
本実施形態のレーザ書込みは、複数本のレーザ光によって複数の感光体ドラム3を同時に走査露光して各感光体ドラム3に互いに異なる色に対応する画像を書込み、各色に対応する画像を同一の転写媒体上に重ね合わせることによってカラー画像を形成する上記のようなタンデム方式の画像形成装置に適用される。
上述のように、画像形成装置には、K画像形成用の感光体ドラム、C画像形成用の感光体ドラム、M画像形成用の感光体ドラム、Y画像形成用の感光体ドラムが略等間隔で配置されている。タンデム方式の画像形成装置は、各色の画像を同時に形成するので、カラー画像の形成に要する時間を大幅に短縮することができる。
感光体ドラム3を露光するための本発明に関わる画像書込み装置は、それぞれユニット化された1次光学系(入射光学系)と、2次光学系(出射光学系)とから構成される。1次光学系は、YMCKのレーザ光をそれぞれ出射する4つのレーザ出射部と、これらのレーザ光を2次光学系のポリゴンミラー(回転多面鏡)に導くミラー及びレンズ等の光学要素とを備えている。また2次光学系は、被走査体である感光体ドラム上にレーザ光を走査する上記ポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラムに導くためのレンズやミラー等の光学要素、及びレーザ光を検出するBDセンサ等を備えている。また、上記ポリゴンミラーは、各色で共有する構成を採用している。
図2は、本発明の画像書込み装置の1次光学系と2次光学系要部の構成例を示す斜視概略図である。図2において、201は基板ユニット、202aはK用レーザダイオード、202bはC用レーザダイオード、202cはM用レーザダイオード、202dはY用レーザダイオード、203aはC用第1ミラー、203bはK用第1ミラー、203cはY用第1ミラー、204は第2ミラー、205は第3ミラー、206はシリンドリカルレンズ、301はポリゴンミラー、302はfθレンズ、311はBD折返しミラー、312はBDセンサ(ビームディテクタ)である。
KCMY用の各レーザダイオード202a〜202dは、共通の基板ユニット201に一体的に平面上に配置されている。そして基板ユニット201に配置された各レーザダイオード202a〜202dから、第3ミラー205に到る光学系が1次光学系であり、ポリゴンミラー301以降の光学系が2次光学系である。ここでは2次光学系はポリゴンミラー301、fθレンズ302などの一部の構成のみを示している。2次光学系の具体的な構成については後述する。
1次光学系において、KCMY用の各レーザダイオード202a〜202dは、光源駆動手段としてのレーザ駆動回路(図示せず)によって駆動される。このレーザ駆動回路には、画像形成装置の制御部から出力される各種制御信号や画像処理部から供給される画像データが入力され、これら制御信号及び画像データに従って各レーザダイオード202a〜202dの発光が制御される。これらレーザダイオード202a〜202dが、本発明のレーザ出射部に該当する。
各レーザダイオード202a〜202dのレーザ出射側には、それぞれKCMY用のコリメータレンズが配設されて平行光となり、さらに所定の間隙をもったアパーチャ(スリット)によりレーザ光の径が規制される(いずれも図示せず)。なお平行光とは光が進行してもその光束の径が変わらない状態を指すものとし、複数のレーザ光の光軸が互いに平行である状態と区別する。
C用レーザダイオード202bから出射したレーザ光(Cビーム)は、C用第1ミラー203aで反射して第2ミラー204に向かう。同様にK用レーザダイオード202aから出射したレーザ光(Kビーム)は、K用第1ミラー203bで反射して第2ミラー204に向かい、Y用レーザダイオード202dから出射したレーザ光は、Y用第1ミラー203cで反射して第2ミラー204に向かう。
KCMYの各色用のレーザダイオード202a〜202dは、副走査方向(基板ユニット201の高さ方向)について、互いに異なる高さに配置されている。そして3つの第1ミラー203a〜203cは、対応するレーザダイオード202a,202b,202dから出射したレーザ光のみを反射し得る位置に配置されている。またこれら3つの第1ミラー203a〜203cは、主走査方向から見て各色用のレーザ光が互いに重なる位置に配置されている。
各第1ミラー203a〜203cで反射したCKY用のレーザ光は、第2ミラー204で反射して、主走査方向に重なった状態でシリンドリカルレンズ206に向かう。ここでM用レーザダイオード202cから出射したレーザ光(Mビーム)が、さらにこれらCKY用のレーザ光と主走査方向に重なった光路で出射し、シリンドリカルレンズ206に向かう。
このような構成により、4つのレーザダイオード202a〜202dから出射したレーザ光は、主走査方向については全て一致し、副走査方向についてはずれ(高低差)を有して、それぞれのレーザ光の光軸が互いに平行となってシリンドリカルレンズ206に入射する。そしてここでは、シリンドリカルレンズ206に向かう各色用のレーザ光は、レーザ光が進行してもその光束の径が変わらない平行光である。
つまり上記の構成により、共通の基板ユニット201に配置された複数のレーザダイオード202a〜202dのうち、最上部に位置するM用のレーザダイオード202cから出射したレーザ光は、シリンドリカルレンズ206に直接入射し、最上部のM用のレーザダイオード202cを除く他のCKY用のレーザダイオード202a,202b,202dから出射したレーザ光は、折返しミラー(第1ミラー203a〜203c、第2ミラー204)により折り返された後にシリンドリカルレンズ206に入射するようになっている。
シリンドリカルレンズ206は、入射した各色用のレーザ光を副走査方向に集光するために配されている。そしてシリンドリカルレンズ206を出射した各色用のレーザ光は、第3ミラー205で反射した後2次光学系に入り、ポリゴンミラー301の反射面に入射する。
ここでは、シリンドリカルレンズ206は、副走査方向にパワーを有しており、シリンドリカルレンズ206からポリゴンミラー301までの光路長に従って、副走査方向にはポリゴンミラー301の反射面近傍でレーザ光が集光されるように設定されている。すなわち、それぞれが平行光となってシリンドリカルレンズ206に入射した各色用のレーザ光は、副走査方向ではポリゴンミラー301の反射面の表面でほぼ集光される。また同時に光軸が互いに平行となってシリンドリカルレンズ206に入射した各色用のレーザ光は、副走査方向についてポリゴンミラー301の表面のほぼ同一位置に集光される。
このシリンドリカルレンズ206は、主走査方向にはパワーを有していないため、入射した各色用のレーザ光は、主走査方向についてはそのまま平行光として出射して、ポリゴンミラー301の反射面に入射する。通常、ポリゴンミラー301に対して、主走査方向には平行光を入射させる。主走査方向に収束光であると、fθレンズ302によって負の像面湾曲が生じて好ましくない。また副走査方向については、反射面の面倒れを補正するために、反射面の表面に収束させるようにする。例えば、ポリゴンミラー301の反射面に入射させるレーザ光の副走査方向の位置は、反射面の高さ方向での中央近傍となる。
本実施形態の画像書込み装置では、KCMY用の4本のレーザ光を2次光学系の1つのポリゴンミラー301で偏向させる。この場合、ポリゴンミラー301を経た後に4本のレーザ光を分離できるようにし、かつ、各色用のレーザ光に主走査方向のずれが生じないようにする必要がある。このために、1次光学系のシリンドリカルレンズ206から出射した4本のレーザ光が、ポリゴンミラー301に対して、主走査方向については同一方向から同一位置に入射し、副走査方向については角度差のある方向から略同一位置に入射するように設定する。これらの光路設定は、上記の副走査方向に高低差を持ったレーザダイオード202a〜202dの配置によって、各色用のレーザ光が主走査方向については全て一致し、副走査方向について所定の高低差を有して進行することによって実現されている。これにより、走査光学系によって各色用のレーザ光を分離することができる。
また2次光学系には、レーザ光の感光体ドラム3上での主走査の開始前に、レーザ光を検知して書き出しの基準信号を発生させるためのBD(Beam Detect)センサ312が設けられる。ポリゴンミラー301で反射して感光体ドラム3(図2では図示せず)へ向かうレーザ光のうち、感光体ドラム3上での画像形成に使用されるレーザ光、すなわち主走査ラインを走査するためのレーザ光を主走査光とする。ここで主走査光が走査する際に通過する空間領域を画像領域とし、画像領域以外の領域を非画像領域とする。
レーザ光が感光体ドラム3を走査するとき、レーザ光は主走査ラインを定期的に走査する。このときに、感光体ドラム3は回転しているので一定期間ごとに異なる場所を走査されることになる。そしてレーザ光が走査される毎に、走査ラインの書き始めの位置は同一である必要がある。
この走査ラインの書き始めの位置を検出するために、光書込み装置には同期検出装置が設けられている。同期検出装置は上記非画像領域のレーザ光を同期検出光として検出するためのBDセンサ312と、BDセンサ312に同期検出光を導く案内手段であるBD折り返しミラー311が備えられている。
同期検出光は、BD折返しミラー311により折り返され、BDセンサ312に到達する。このBDセンサ312は受光量に応じたセンサ信号を出力する。そして、レーザ書込み装置の制御部は、BDセンサ312からのセンサ信号に基づいて、画像書き込み開始位置を決定するための同期信号(BD信号)を生成する。BD信号は主走査方向の走査開始基準信号として用いられ、この信号を基準として各ラインの主走査方向の書出し開始位置の同期が取られる。
また同期検出装置は、BDセンサ312でレーザ光が検出できない場合にエラー信号を出力する。画像書込み装置が組み込まれた画像形成装置では、装置の運転を停止するとともに、例えば所定のサービスコードをその表示画面に表示させることで、走査方向の書き始めの位置の不具合をユーザに知らせる。
上記の主走査方向の書き出し位置を検出するBDセンサ312は、例えばK用レーザ光の光路上のみに備えられ、4つのレーザ光のうちのK用のレーザ光のみに対応させ、他の色用のレーザ光には、これを参照させることにより、予め決定された画像データの書き出し開始タイミングによって走査を開始させるようにしている。
上記の構成において、CKY用のレーザダイオード202b,202a,202dから出射したレーザ光は、各第1ミラー203a〜203cで反射した後、第2ミラー204で反射してシリンドリカルレンズ206に向かう。またM用レーザダイオード202cから出射したレーザ光は、直接にシリンドリカルレンズ206に向かう。この時点で異なる位置のレーザダイオードから出射した全てのレーザ光が、副走査方向の異なる位置で同一の方向に進行するように収束されている。
これらのレーザ光を収束させるための光学要素、つまりC用第1ミラー203a、K用第1ミラー203b、Y用第1ミラー203c、及び第2ミラー204は、複数のレーザダイオードから出射した複数のレーザ光を同一の方向に進行させるように収束する本発明の収束手段に該当する。
またシリンドリカルレンズ206は、ポリゴンミラー301の反射面の特定の集光位置にこれらのレーザ光を集光させる本発明の集光手段に該当する。さらに第3ミラー205は、収束手段で収束されたレーザ光をポリゴンミラー301へ向けて反射させる本発明の反射手段に該当する。
図3は、本発明の画像書込み装置の1次光学系と2次光学系要部の他の構成例を示す斜視概略図で、図2と同じ機能を有する要素には図2と同じ符号が付してある。
図2に示す実施形態では、第2ミラー204と第3ミラー205との間の光路上にシリンドリカルレンズ206を配置していたが、図3に示す実施形態では、第3ミラー205とポリゴンミラー301との間の光路上にシリンドリカルレンズ206を配置している。
本実施形態では、シリンドリカルレンズ206の位置が移動しただけで、各光学要素間のレーザ光の状態は、図2の例と同様である。ただしシリンドリカルレンズ206からポリゴンミラー301までの光路長が、図2の例よりも短くなっているため、ポリゴンミラー301の反射面上のレーザ光の状態が図2と同様となるように、シリンドリカルレンズ206のレンズパワーが最適化される。その他の構成及び作用については、図2の構成と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
また本実施形態においては、図2の実施形態と同様に、C用第1ミラー203a、K用第1ミラー203b、Y用第1ミラー203c、及び第2ミラー204が本発明の収束手段に該当し、シリンドリカルレンズ206が本発明の集光手段に該当し、第3ミラー205が本発明の反射手段に該当する。
図4は、本発明の画像書込み装置の1次光学系と2次光学系要部の更に他の構成例を示す斜視概略図である。図4において、207はシリンドリカルミラーで、その他、図2と同じ機能を有する要素には図2と同じ符号が付してある。
本実施形態では、図2及び図3に示す実施形態における第3ミラー205の代わりにシリンドリカルミラー207を配置し、光路上のシリンドリカルレンズ206を取り除いている。つまりシリンドリカルミラー207により、シリンドリカルレンズ206と第3ミラー205との機能を兼ね備えるようにしている。
つまり本実施形態の1次光学系では、第2ミラー204で反射したYCK各色用の3本のレーザ光と、M用レーザダイオード202cから出射したレーザ光は、主走査方向については全て一致し、副走査方向にはずれ(高低差)を有して、それぞれのレーザ光の光軸が互いに平行となってシリンドリカルミラー207に入射する。そしてシリンドリカルミラー207で作用を受けたレーザ光は、2次光学系に入ってポリゴンミラー301の反射面に入射する。
ここでは、シリンドリカルミラー207は、副走査方向にパワーを有しており、シリンドリカルミラー207からポリゴンミラー301までの光路長に従って、副走査方向にはポリゴンミラー301の反射面近傍でレーザ光が集光されるように設定されている。すなわち、それぞれが平行光となってシリンドリカルミラー207に入射した各色用のレーザ光は、副走査方向ではポリゴンミラー301の反射面の表面でほぼ集光される。また同時に光軸が互いに平行となってシリンドリカルミラー207に入射した各色用のレーザ光は、副走査方向についてポリゴンミラー301の表面のほぼ同一位置に集光される。
その他の構成及び作用については、図2の構成と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
また本実施形態においては、C用第1ミラー203a、K用第1ミラー203b、Y用第1ミラー203c、及び第2ミラー204が本発明の収束手段に該当し、シリンドリカルミラー207が本発明の集光手段と反射手段とに該当する。つまり本実施形態においては、シリンドリカルミラー207が、本発明の集光手段と反射手段とを兼ねていることになる。
図5は、画像書込み装置の2次光学系の構成例を示す図で、2次光学系の露光ユニットを側面から見た筐体内部を感光体とともに概略的に示すものである。図5において、300は2次光学系ユニット、301はポリゴンミラー、302はfθレンズ、303aはK用シリンドリカルレンズ、303bはC用シリンドリカルレンズ、303cはM用シリンドリカルレンズ、303dはY用シリンドリカルレンズ、304はY用第1ミラー、305はY用第2ミラー、306はK用第1ミラー、307はC用第1ミラー、308はC用第2ミラー、309はM用第1ミラー、310はM用第2ミラー、311は筐体である。
ポリゴンミラー301は、回転方向に複数(例えば7つ)の反射面を有し、図示しないポリゴンモータによって回転駆動される。ポリゴンモータは、ポリゴンミラー301を設置する筐体313の裏面側凹部に設置され、さらにその凹部を密閉するための蓋が設けられる。またポリゴンモータには放熱のためのフィンが設けられる。1次光学系のレーザダイオードから出射してミラーなどの光学系で反射した各色用のレーザ光は、2次光学系のポリゴンミラー301の反射面によって反射し、その後の各光学要素を介して感光体ドラム3を走査する。
1光学系のレーザダイオード202a〜202dから出射したKCMY用のレーザ光は、副走査方向について角度差を有してポリゴンミラー301に入射する。そしてこれらのレーザ光は、その後も角度差を維持し、fθレンズ302による走査光学系を経た後に分離される。
fθレンズ302は、主走査方向にレンズパワーを有している。これにより主走査方向において、ポリゴンミラー301から出射した平行光のレーザ光を、感光体ドラム3の表面で所定のビーム径となるように収束させる。またfθレンズ302は、ポリゴンミラー301の等角速度運動により主走査方向に等角速度で移動するレーザ光を、感光体ドラム3上の走査ライン上で等線速で移動するように変換する機能を有している。またfθレンズ302は、副走査方向にもレンズパワーを有している。これにより副走査方向において、ポリゴンミラー301から出射した拡散光の光ビームを平行光に変換する。
ポリゴンミラー301で分離され、fθレンズ302を通過したKCMYの各色用の4本のレーザ光のうち、Y用のレーザ光(Yビーム)は、Y用第1ミラー304,Y用第2ミラー305で順に反射して、Y用シリンドリカルレンズ303dを通ってY用の感光体ドラム3に入射する。感光体ドラム3上ではその走査領域に描画が行われる。
また分離されたK用のレーザ光(Kビーム)は、fθレンズ302を通過した後、K用第1ミラー306で反射して、K用シリンドリカルレンズ303aを通ってK用の感光体ドラム3に入射する。
同様に、分離されたC用のレーザ光(Cビーム)は、fθレンズ302を通過した後、C用第1ミラー307,C用第2ミラー308で順に反射して、C用シリンドリカルレンズ303bを通ってC用の感光体ドラム3に入射する。またM用のレーザ光(Mビーム)は、fθレンズ302を経て、M用第1ミラー309,M用第2ミラー310で順に反射し、M用シリンドリカルレンズ303cを通ってM用の感光体ドラム3に入射する。つまりここでは、上下方向に整列されたレーザ光の配列順と、感光体ドラム3の配列順とが一致するように、光学系による光路が設定されている。
2次光学系においてKCMYの各色用のシリンドリカルレンズ303a〜303dは、副走査方向にレンズパワーを有している。これにより副走査方向について、平行光で入射するレーザ光を感光体ドラム3上で所定のビーム径となるように収束させる。
また主走査方向については、上述のfθレンズ302で収束光となったレーザ光がそのまま感光体ドラム3上で収束する。シリンドリカルレンズ303a〜303dは樹脂を用いて形成されている。画像書込み装置のような走査幅全域をカバーする長尺のシリンドリカルレンズ303a〜303dは樹脂レンズとすることが好適である。
シリンドリカルレンズ303a〜303dを出射した各色用のレーザ光は、帯電された感光体ドラム3を画像データに応じて露光する。これにより、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像が形成される。そして現像器によって、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像がKCMYのトナーによりそれぞれ顕像化される。
上記の構成において、露光ユニット1から感光体ドラム3に向けて出射する複数のレーザ光の出射位置が配列するように各レーザ光の光路が設定されている。そしてポリゴンミラー301を出射した後、最上部に位置する光路を進行するY用のレーザ光(Yビーム)は、ポリゴンミラー301の上方を通過して露光ユニット1の筐体313の一端の壁面近傍から感光体ドラム3に向けて出射する。一方、また最上部の次に位置するK用のレーザ光(Kビーム)は、一端の壁面とは反対側の壁面近傍から感光体ドラム3に向けて出射する。
つまりY用のレーザ光は、ポリゴンミラー301で反射した後、Y用第1ミラー304で折り返されてポリゴンミラー301の上方を通過し、筐体313の端部壁面近傍でY用第2ミラー305で反射して、上方へ出射する。またK用のレーザ光は、ポリゴンミラー301で反射した後、露光ユニット1の筐体内部をそのまま進行し、ポリゴンミラー301から最も遠い側の筐体313の端部壁面近傍でK用第1ミラー306により上方に反射する。このような構成とすることで、fθレンズ302から出射して再度fθレンズ302を乗り越えるY用のレーザ光の光路を低く設定でき、筐体313を薄型化することができるようになり、また最上部の次のK用のレーザ光を反対側の壁面近傍で上方に出射させることにより、筐体313の前方下部にスペースを設けることができ、空間を有効利用することができるようになる。
以下に上述の実施形態における各光学要素間の各色用のレーザ光の状態を整理して説明する。図6は、上記1次光学系及び2次光学系の各色の個々のレーザ光の状態を説明するための図で、図6(A)は、主走査方向における一つのレーザ光の形状を模式的に示す図で、図6(B)は、副走査方向における一つのレーザ光の形状を模式的に示す図である。
まず図6(A)に示す主走査方向のレーザ光の挙動を説明する。1次光学系のレーザダイオード202(202a〜202d)から出射したレーザ光は、拡散光となってコリメータレンズ210に入射する。このときの主走査方向については、レーザダイオード202からの拡散光の角度は例えば約30°である。
そしてコリメータレンズ210は、入射した拡散光を平行光に変換して出射させる。コリメータレンズ210の後には、アパーチャ211が設けられていて、そのアパーチャ211の開口によってレーザ光のビーム径が規制される。アパーチャ211の主走査方向の開口径は例えば約7mmである。
アパーチャ211を出射した平行光の光ビームは、1次光学系のシリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207に入射する。ここでは反射ミラー等の1次光学系の他の光学要素はその図示を省略してある。シリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207は、主走査方向にパワーを有しないため、ここでは入射した平行光はそのままの状態で通過する。
シリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207を出射した平行光のレーザ光は、ポリゴンミラー301の反射面に入射する。図示するようにポリゴンミラー301の反射面は、その回転に伴って主走査方向に角度が変化する。
ここではポリゴンミラー301で反射した平行光のレーザ光は、等角速度で主走査方向に移動しながらfθレンズ302に入射する。fθレンズ302は、主走査方向にレンズパワーを有しており、平行光で入射するレーザ光を感光体ドラム3の表面で収束する収束光に変換する。また等角速度で主走査方向に移動するレーザ光を、感光体ドラム3表面の走査ライン上で等線速で移動するよう変換する。
fθレンズ302と感光体ドラム3との間の光路上には、各色の光路を折り返して目的の感光体ドラム3に導くためのミラー(色ごとに1または複数のミラー)(図6では図示せず)と、2次光学系のシリンドリカルレンズ303(303a〜303d)とが設けられている。シリンドリカルレンズ303は、主走査方向にレンズパワーを有していないため、fθレンズ302を出射したレーザ光は、主走査方向には作用を受けずに感光体ドラム3へ向かう。このときに感光体ドラム3上の主走査方向の光ビームのスポット径は、例えば約60μmである。
次に図6(B)に示す副走査方向の光ビームの挙動を説明する。レーザダイオード202から出射したレーザ光は、主走査方向と同様に拡散光となってコリメータレンズ210に入射する。ただしこのときの副走査方向については、レーザダイオード202からの拡散光の角度は主走査方向より小さく例えば約11°である。
そしてコリメータレンズ210は、入射した拡散光を平行光に変換して出射させる。コリメータレンズ210の後には、アパーチャ211が設けられていてレーザ光のビーム径がその開口により規制される。アパーチャ211の開口径は例えば約2mmである。
アパーチャ211を出射した平行光のレーザ光は、1次光学系のシリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207に入射する。ここでは反射ミラー等の1次光学系の他の光学要素はその図示を省略してある。シリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207は、副走査方向にパワーを有していて、入射した平行光はポリゴンミラー301の反射面でほぼ収束する収束光に変換される。
ここでは、シリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207を出射した平行光のレーザ光は、ポリゴンミラー301の反射面に入射し、このとき副走査方向については反射面の高さ方向のほぼ中央にレーザ光を収束させる。このときポリゴンミラー301の反射面と感光体ドラム3表面との間で共役関係を生成しておくことにより、反射面の面倒れを補正する。
ここではポリゴンミラー301で反射したレーザ光は、拡散光となってfθレンズ302に入射する。fθレンズ302は、副走査方向にもパワーを有していて、拡散光で入射したレーザ光を副走査方向に平行光となるように変換する。
fθレンズ302と感光体ドラム3との間の光路上には、各色の光路を折り返して目的の感光体ドラム3に導くためのミラー(色ごとに1または複数のミラー)(図6では図示せず)と、2次光学系のシリンドリカルレンズ303(303a〜303d)とが設けられている。シリンドリカルレンズ303は、副走査方向にパワーを有していて、fθレンズ302を出射した平行光のレーザ光は、感光体ドラム3の表面でほぼ収束する光に変換される。このときに感光体ドラム3上の光ビームの副走査方向のスポット径は、例えば約67μmである。
図7は、副走査方向における4つのレーザ光の光路のうち、レーザダイオードからポリゴンミラーに到るまでの光路を模式的に示す図である。
YMCKの4つの色用のレーザ光の光路を考えるとき、上述のように主走査方向にはこれら4つのレーザ光が同一の位置を通るが、副走査方向には、レーザダイオード202の高さの差の分だけ互いに離れてレーザダイオード202から出射する。
図7に示すように、4つのレーザダイオード202(YMCK用)から出射してコリメータレンズ210を通過した4つのレーザ光は、その光軸が互いに平行となってシリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207に入射する。
シリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207では、4つのレーザ光のそれぞれを、ポリゴンミラー301の反射面上のほぼ中央に集光するように変換する。つまり、副走査方向については、ポリゴンミラー301の反射面に対して互いに角度差をもって4つのレーザ光がほぼ同一位置に集光する。また主走査方向については、ポリゴンミラー301の反射面に対して4つのビームが同一方向から同一位置に入射する。なお、図7においても、ミラー等の他の光学系はその図示を省略している。
図8は、レーザ書込み装置(LSU)の制御系の構成例を説明するブロック図である。
LSUコントローラ401は、画像形成装置の画像処理部502の画像メモリ等から出力される画像データ信号を入力し、画像形成装置の本体制御部501から送られてくる走査開始タイミングに合わせてYMCKの各色用に用意されたレーザドライバ回路(LD Driver)402a〜402dに送り、各色用のレーザダイオード(LD)202a〜202dをそれぞれ点灯制御する。
LSUコントローラ401は、画像形成装置の主走査方向の仕様に合うようにポリゴンミラーを駆使するポリゴンモータ403の基準回転動作を制御する。また主走査方向の書き始めの位置を検出するBDセンサ312がレーザ光を受光することにより主走査のタイミングを検出し、エラーである場合は、エラー信号を本体制御部501に出力する。LSUコントローラ401は、ASIC(特定用途向け集積回路)により構成される。
また画像処理装置は、原稿読取装置504を備え、原稿読取装置504で読み取った画像データを画像入力部503で入力して画像処理部502で画像処理し、画像データ信号をLSUコントローラ401に出力して画像形成することができる。また画像入力部503は、ネットワークインタフェース505を介して接続された外部PC506から画像形成すべき画像データを入力することもできる。
図9は、基板ユニットにおけるレーザダイオードの配置構成例を示す図で、図中、Pdは主走査方向、Sdは副走査方向である。上述したように、KCMY用の各レーザダイオード(レーザ出射部)202a〜202dは、共通の基板ユニット201に一体的に平面上に配置されている。そしてKCMYの各色用のレーザダイオード202a〜202dは、副走査方向(基板ユニット201の高さ方向)Sdについて、互いに異なる高さに配置されている。主走査方向Pdは、感光体ドラム3上のレーザ光の走査方向であり、副走査方向Sdは、感光体ドラム3上における主走査方向Pdの直交方向である。
ここでは、副走査方向Sdについて最上部に位置するのは、M用レーザダイオード202cで、最上部の次に位置するのがC用レーザダイオード202bになっている。そしてさらにK用レーザダイオード202a、Y用レーザダイオード202dが副走査方向Sdに順に配置されている。
また主走査方向Pdについては、副走査方向Sdについて最上部に位置するM用レーザダイオード202cから順に、Y用レーザダイオード202d、K用レーザダイオード202a、C用レーザダイオード202bが配置している。このとき各レーザダイオードを主走査方向Pdの配列順に第n(nは自然数)のレーザダイオードとし、副走査方向Sdについて最上部に位置するM用レーザダイオード202cを第1のレーザダイオードとするとき、n=3以降の第nのレーザダイオードは、第(n−1)のレーザダイオードに対して、副走査方向Sdについて上方に配置されていることになる。つまりこの場合、n=3であるK用レーザダイオード202aは、n=2であるY用レーザダイオード202dよりも副走査方向Sdについて上方に位置し、n=4であるC用レーザダイオード202bは、n=3であるK用レーザダイオード202aよりも副走査方向Sdについて上方に位置している。このような構成により、収束手段や集光手段に対して複数のレーザ光を入射させるためのコンパクトな光路構成が可能となり、また同一方向からレーザダイオード等の構成部品を組み立て配置することができるようになる。
図10は、1次光学系の光路設定例を説明するための図である。
上述のように、画像書込み装置の1次光学系は、複数のレーザ光を出射する複数のレーザダイオード202a〜202dと、複数のレーザダイオード202a〜202dから出射した複数のレーザ光を同一の方向に進行させるように収束する収束手段と、収束手段により収束された複数のレーザ光を特定の集光位置に集光させる集光手段と、収束手段で収束したレーザ光をポリゴンミラー301へ向けて反射させる反射手段とを有している。
収束手段は、C用第1ミラー203a、K用第1ミラー203b、Y用第1ミラー203c、及び第2ミラー204である。つまり収束手段は、副走査方向Sdについて最上部に位置するM用レーザダイオード202cを第1のレーザダイオードとするとき、n=2以上の第nのレーザダイオードから出射したレーザ光を反射させる複数の第1ミラー203a〜203cと、これら第1ミラーで反射したレーザ光を反射させる第2ミラー204と有し、第1のレーザダイオードから出射したレーザ光と、第2ミラー204で反射した複数のレーザ光とが同一方向に進行するように収束される。
集光手段は、シリンドリカルレンズ206またはシリンドリカルミラー207である。また反射手段は、第3ミラー205またはシリンドリカルミラー207である。ここではシリンドリカルレンズ206の図示は省略している。
ここで図10に示すように、レーザダイオード202a〜202dから収束手段に到達するまでの各レーザ光の光路を第1の光路とし、収束手段により収束されたレーザ光が反射手段に到達するまでの各レーザ光の光路を第2の光路とし、反射手段で反射してポリゴンミラーに到るまでの各レーザ光の光路を第3の光路とする。ここで第2の光路におけるレーザ光の主走査方向Pdを考える。
本発明に関わる実施形態では、第1の光路及び第3の光路は、第2の光路のレーザ光の主走査方向Pdについて、第2の光路に対して同じ側にあるように光路設定を行う。つまり第1の光路と第3の光路は、第2の光路に対して、第2の光路の主走査方向Pdについては、図示する方向Pd1側に設定される。これにより第1〜第3の光路がコの字型に設定され、スペースの有効利用を可能とし、装置を小型化させることができる。
本発明の光走査装置が使用される画像形成装置の構成例を示す図である。 本発明の画像書込み装置の1次光学系と2次光学系要部の構成例を示す斜視概略図である。 本発明の画像書込み装置の1次光学系と2次光学系要部の他の構成例を示す斜視概略図である。 本発明の画像書込み装置の1次光学系と2次光学系要部の更に他の構成例を示す斜視概略図である。 画像書込み装置の2次光学系の構成例を示す図である。 1次光学系及び2次光学系の各色の個々のレーザ光の状態を説明するための図である。 副走査方向における4つのレーザ光の光路のうち、レーザダイオードからポリゴンミラーに到るまでの光路を模式的に示す図である。 レーザ書込み装置(LSU)の制御系の構成例を説明するブロック図である。 基板ユニットにおけるレーザダイオードの配置構成例を示す図である。 1次光学系の光路設定例を説明するための図である。
符号の説明
1…露光ユニット、3…感光体ドラム、4…クリーナユニット、5…帯電器、6…中間転写ベルトユニット、7…定着ユニット、10…転写ローラ、11a,11b…ピックアップローラ、12a,12b,12c,12d…搬送ローラ、13…レジストローラ、61…中間転写ベルト、62…中間転写ベルト駆動ローラ、63…中間転写ベルト従動ローラ、64…中間転写ローラ、65…中間転写ベルトクリーニングユニット、71…ヒートローラ、72…加圧ローラ、73…外部加熱ベルト、81…給紙カセット、82…手差し給紙カセット、91…排紙トレイ、92…原稿載置台、110…装置本体、120…自動原稿処理装置、201…基板ユニット、202…レーザダイオード、202a…K用レーザダイオード、202b…C用レーザダイオード、202c…M用レーザダイオード、202d…Y用レーザダイオード、203a…C用第1ミラー、203b…K用第1ミラー、203c…Y用第1ミラー、204…第2ミラー、205…第3ミラー、206…シリンドリカルレンズ、207…シリンドリカルミラー、210…コリメータレンズ、211…アパーチャ、300…2次光学系ユニット、301…ポリゴンミラー、302…fθレンズ、303a…K用シリンドリカルレンズ、303b…C用シリンドリカルレンズ、303c…M用シリンドリカルレンズ、303d…Y用シリンドリカルレンズ、304…Y用第1ミラー、305…Y用第2ミラー、306…K用第1ミラー、307…C用第1ミラー、308…C用第2ミラー、309…M用第1ミラー、310…M用第2ミラー、311…BD折返しミラー、312…BDセンサ(ビームディテクタ)、313…筐体、401…LSUコントローラ、402a〜402d…LDドライバ、403…ポリゴンモータ、501…本体制御部、502…画像処理部、503…画像入力部、504…原稿読取装置、505…ネットワークインタフェース、506…外部PC。

Claims (9)

  1. 複数のレーザ光を出射する複数のレーザ出射部と、該レーザ出射部から出射したレーザ光を反射して出射方向を変位させる回転多面鏡とを有し、該複数のレーザ光が感光体を走査して露光することにより各前記感光体に潜像を書き込む画像書込み装置において、
    該画像書込み装置は、前記複数のレーザ出射部から出射した複数のレーザ光を同一の方向に進行させるように収束する収束手段と、該収束手段により収束された複数のレーザ光を特定の集光位置に集光させる集光手段と、前記収束手段で収束したレーザ光を前記回転多面鏡へ向けて反射させる反射手段とを有し、
    前記レーザ出射部から前記収束手段に到達するまでのレーザ光の光路を第1の光路とし、前記収束手段により収束されたレーザ光が反射手段に到達するまでのレーザ光の光路を第2の光路とし、前記反射手段で反射して前記回転多面鏡に到るまでのレーザ光の光路を第3の光路とし、前記感光体上のレーザ光の走査方向を主走査とするとき、
    前記第1の光路及び前記第3の光路は、前記第2の光路のレーザ光の主走査方向について、前記第2の光路に対して同じ側にあることを特徴とする画像書込み装置。
  2. 請求項1に記載の画像書込み装置において、前記複数のレーザ出射部は、共通の基板ユニットに一体的に平面状に配置されていることを特徴とする画像書込み装置。
  3. 請求項2に記載の画像書込み装置において、感光体上の前記主走査方向の直交方向を副走査方向とするとき、前記反射手段または前記集光手段は、前記共通の基板ユニットに配置された複数のレーザ出射部のうち、副走査方向について最上部に位置するレーザ出射部から出射したレーザ光の出射方向に位置することを特徴とする画像書込み装置。
  4. 請求項3に記載の画像書込み装置において、前記複数のレーザ出射部を主走査方向の配列順に第n(nは自然数)のレーザ出射部とし、前記副走査方向について最上部に位置するレーザ出射部を第1のレーザ出射部とするとき、
    n=3以降の第nのレーザ出射部は、第(n−1)のレーザ出射部に対して、副走査方向について上方に配置されていることを特徴とする画像書込み装置。
  5. 請求項4に記載の画像書込み装置において、前記収束手段は、n=2以上の第nの前記レーザ出射部から出射したレーザ光を反射させる複数の第1ミラーと、該第1ミラーで反射したレーザ光を反射させる第2ミラーと有し、第1のレーザ出射部から出射したレーザ光と、前記第2ミラーで反射した複数のレーザ光とが同一方向に進行するように収束されることを特徴とする画像書込み装置。
  6. 請求項1に記載の画像書込み装置において、前記集光手段はシリンドリカルレンズであり、前記収束手段は反射ミラーであることを特徴とする画像書込み装置。
  7. 請求項1に記載の画像書込み装置において、前記集光手段はシリンドリカルミラーであり、前記収束手段は反射ミラーであって、前記シリンドリカルミラーは、前記集光手段と前記反射手段とを兼ねていることを特徴とする画像書込み装置。
  8. 請求項1に記載の画像書込み装置において、前記ポリゴンミラーを出射した後、最上部の光路で進行するレーザ光は、前記ポリゴンミラーの上方を通過して該画像書込み装置の筐体の一端の壁面近傍から前記感光体に向けて出射し、最上部の次に位置する光路を進行するレーザ光は、前記一端の壁面とは反対側の壁面近傍から前記感光体に向けて出射することを特徴とする画像書込装置。
  9. 感光体と、請求項1ないし8のいずれか1に記載の画像書込み装置とを備え、該画像書込み装置によって前記感光体に潜像を形成し、該潜像を顕像化することで画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
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