JP2008256455A - 光測定方法及び光測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な手法で照度や色度等の測定精度を向上させる。
【解決手段】スクリーンに投射される光の照度又は色度を測定場合に、まず、光を受光する受光部の配置位置に対応して設けた空間部を有するとともに、空間部の外側に、光が形成する投射画枠の大きさ及び位置を合わせるためのガイド枠を設けた補助板を、補助板における光の投射面が、受光部の先端位置で形成される測定基準面と同一面となるようスクリーン上に配置する。そして、光が形成する投射画枠をガイド枠に合わせてから、スクリーンからガイド枠を取り外し、ガイド枠が取り外された状態で、受光部に得られる光から照度又は色度の測定を行うようにした。
【選択図】図13

Description

本発明は、例えばプロジェクタ等の投影機の照度又は色度を測定する測定方法に適用して好適な光測定方法と、その光測定方法において使用する光測定装置に関する。
プロジェクタの性能を示す指標としては、明るさ(照度)、コントラスト比、色度等がある。照度、コントラスト比の測定方法はANSI(American National Standards Institute)で規格化されており、測定には40インチ〜70インチの白スクリーンを使用することや、照度計はスクリーンに平行な位置に配置すること等が規定されている。
照度、コントラスト比の測定には照度計が、色度の測定には色度計又は色度と照度の両方を測定可能な色彩照度計が用いられる。照度又は色度の測定は、例えばスクリーン等の、プロジェクタからの投射光が照射される焦点平面上に照度計又は色度計(色彩照度計)を配置し、プロジェクタからの照射光の照度又は色度を測定することにより行う。このとき、照度計又は色度計をスクリーンの投影面上に配置すると、照度計又は色度計の厚みの分だけ測定値に誤差が生じてしまう。
スクリーン上に照度計を配置した場合の例について、図14に示してある。図14は、スクリーン101及び照度計200を横から見た場合の側面図である。図14において、スクリーン101上の所定の位置に照度計200が配置してあり、プロジェクタ等の投射機の投射レンズ100から照射される光を測定可能な状態としてある。この場合、照度計200受光部210の先端部分が測定基準面であり、図14に示した例では、B10として破線で示した面になる。
このように配置した状態で、例えば40インチの大きさの映像がスクリーン101上に表現されるように、あおり方向やフォーカスの調整等を行うと、図14にL10で示した領域が40インチのサイズに規定される。そして、照度計200の受光部210の先端部分で実現される測定基準面B10においては、照度計200の厚みT10の分だけ照度計200との距離が短くなっているため、投射画枠が小さくなり目的とする映像のサイズにおける照度を測定できない。図14においては測定基準面B10上に照射される映像のサイズをL11として示してあり、L11においては、38インチや39インチ等のサイズしか表現されなくなってしまう。このような状況を避けるため、測定基準面B10において規定のサイズの映像が投射されるように調整しようとしても、測定基準面B10において40インチ等のサイズの映像が投射されているか否かを確認する手段が無く、正確な測定値を得られないという問題があった。
特許文献1には、スクリーン上に規定のサイズの投射画枠が表現されるように、照度計の受光面(測定基準面)をスクリーン面と同一面とすることが開示されている。
特開平07−056253号公報
照度計における測定基準面をスクリーンの面と同一面とするために、スクリーン上に照度計挿入用の孔を設ける場合には、照度計で測定される測定値が実際より大きな値になってしまうという問題があった。図15に、スクリーンに孔を開けた場合の例について示してある。図15に示した例では、スクリーン101′に照度計用孔102を設けることにより、照度計200の受光部210の先端がスクリーン101′の面と同一面となっている。これにより、スクリーン101′のプロジェクタ側の面が測定基準面B2となる。
ところが、このようにスクリーン101′上に照度計用孔102を設けると、プロジェクタの投射レンズ100から照射された投射光R10が、照度計用孔102の側面で反射するという現象が発生してしまう。つまり、本来は照度計200の受光部201に入射されないはずの投射光20が照度計用孔102の側面で反射し、錯乱光R20となって受光部201に入射してしまうことになる。これでは、受光部201に入射する光が増えてしまうことになり、照度計200での測定値も実際より大きな値になってしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、簡単な手法で所定照射サイズの光の照度や色度等の測定精度を向上させることを目的とする。
本発明は、スクリーンに投射される光の照度又は色度を測定する場合に、まず、光を受光する受光部の配置位置に対応して設けた空間部を有するとともに、空間部の外側に、光が形成する投射画枠の大きさ及び位置を合わせるためのガイド枠を設けた補助板を、補助板における光の投射面が、受光部の先端位置で形成される測定基準面と同一面となるようスクリーン上に配置する。そして、光が形成する投射画枠をガイド枠に合わせてから、スクリーンからガイド枠を取り外し、ガイド枠が取り外された状態で、受光部に得られる光から照度又は色度の測定を行うようにしたものである。
このようにしたことで、受光部の先端位置で形成される測定基準面において、ガイド枠を目安にして所定サイズの投射画枠を実現させることができるようになる。
本発明によると、測定基準面に所定サイズの投射画枠を投射できるようになるため、照度又は色度の測定精度を向上させることができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図13を参照して説明する。本実施の形態は、本発明の光測定方法を、プロジェクタからの投射光をスクリーン上の9点で測定する照度/色度/コントラスト比測定方法に適用したものである。
図1は、プロジェクタ1からの出射光を測定する照度計20が固定された、測定ボード10及び補助ボード40の構成例を示す斜視図である。測定ボード10は、プロジェクタ1からの出射光が照射されるスクリーン11と、スクリーン11を支持する支柱12a及び12bと、支柱12a及び12bを保持する板部であるベース部とで構成される。支柱保持面の裏面には、4個のキャスタ14を備えさせてある。本例においては、スクリーン11の大きさを40インチ強の大きさとしてある。
スクリーン11の、プロジェクタ1からの出射光が投射される投射面P1には、9個の照度計20を配置してある。9個の照度計20は、それぞれ投射面P1を縦3分割、横3分割した計9つの領域の中心部分に配置してあり、各照度計20は、図示せぬLANケーブルで互いに接続してある。
スクリーン11の投射面P1上には、奥行き調整部材30を介して補助ボード40を固着してある。補助ボード40は、スクリーン11とほぼ同サイズの板で形成してあるが、照度計20への照射光を遮らないように、照度計20が配置された部分はくり抜いて中空としてある。補助ボード40上には、プロジェクタ1からの投射光の投射サイズを規定のサイズに合わせるためのガイドとして、投射サイズガイド枠41を設けてある。本例は、投射画枠のサイズを40インチとして測定を行うケースを想定しているため、投射サイズガイド枠41の大きさは40インチとしてある。
また、補助ボード40の表面には、縦3本、横3本の計6本の位置決め用糸42(線状部材)を所定の間隔で渡してある。位置決め糸42の配置位置は、縦糸と横糸との交点が照度計20の受光部21の先端部分に合うような位置に、予め調整してある。プロジェクタ1からの投射光の投射画枠を、投射サイズガイド枠41に合わせこむための調整機構は測定ボード10に設けてある。測定ボード10の構成の詳細については後述する。
補助ボード40とスクリーン11との間に配置した奥行き調整部材30は、略立方体として形成してあり、スクリーン11及び補助ボード40の四隅に配置してある。奥行き調整部材30の厚みT2は、照度計20の厚みT1から補助ボード40の厚みを引いた厚みとしてある。つまり、そのような厚みの奥行き調整部材30を介して、補助ボード40がスクリーン11上に配置されることで、照度計20の受光部21の先端部分で形成されるxy平面、つまり測定基準面と同一面上に、補助ボード40の面が配置されることになる。また、奥行き調整部材30の厚みT2は、奥行き調整部材30は、図示せぬネジ等によってその厚みT2を変えられる構成としてあり、どのような厚みT1をもった照度計20であっても対応が可能である。もしくは、予め厚みを調整した奥行き調整部材30を用いるようにすれば、取り付け時に厚みを調整する工程は不要となる。
次に、図2(a)及び2(b)を参照して、奥行き調整部材30のx軸方向の配置位置について説明する。図2(a)は、図1をI−I線に沿う断面図として示したものであり、図2(b)は、図1をII−II線に沿う断面図として示したものである。図1において、I−I線として示された位置においては、図2(a)に示されるように、スクリーン11と補助ボード40との間に奥行き調整部材30が配されている。またこの位置は、補助ボード40のx軸方向における末端部分であるため、補助ボード40上に投射サイズガイド枠41は設けられていない。そして、図1においてII−II線として示された位置においては、図2(b)に示されるように奥行き調整部材30は配置されていないため、スクリーン11と補助ボード40との間には、照度計20のみが配置されていることになる。そして、この位置においては、補助ボード40上に投射サイズガイド枠41が設けられている。
次に、図3を参照して、照度計20の構成例について説明する。図3(a)は、照度計20を側面から見た場合の側面図であり、図3(b)は断面図である。図3(a)に示した照度計20においては、受光部21が配置された面とは反対側の面に、ネジ22を挿し込んである。このネジ22が、後述するスクリーン11上の孔に挿し込まれることで、照度計20がスクリーン11上に固定される。図2(b)に断面図として示されるように、照度計20にはネジ用孔23を設けてあり、この孔にネジ23の挿入部分S1が挿し込まれることで、図2(a)に示された状態となる。
図4は、スクリーン11の構成例を示す斜視図である。スクリーン11は、上述したように9つの領域に分割してあり、それぞれの領域に照度計20が配置される。9つの領域の中心部分には、照度計20のネジ22を嵌め込むための照度計用孔15を設けてある。
次に、図5を参照して、測定ボード10の構成例について説明する。図5は、測定ボード10を背面から見た場合の斜視図である。測定ボード10の背面には、測定ボード10の側面の2箇所を支える支柱12cを、x軸方向に渡してある。支柱12cは、測定ボード10の側面の2箇所において留め具16で固定されており、留め具16の軸を中心に、スクリーン11が図中にA1として示した方向に回転可能な構成としてある。つまり、留め具16は、投射画枠をスクリーン11上の投射サイズガイド枠41上に合わせこむ際の、あおり方向調整機構として機能する。
支柱12cの中心部分には支柱12aと12bを接続させてあり、支柱12aと12bは、ベース部13上に固定してある。支柱12a及び12bは、径の異なる2つの柱を重ねて構成したものであり、ベース部13上に固着された、中が中空の柱12aα(12bα)に対して、支柱12cに固着された、少し径の小さい柱12aβ(12bβ)を挿し込むことで構成してある。柱12aα(12bα)と柱12aβ(12bβ)とは、柱12aα(12bα)に設けられた孔(図示略)にネジ17が挿し込まれることで固定される。このような機構とすることで、支柱12a及び12bの高さ(y軸方向の位置)を、図中にA2として示した方向に変化させることができる。つまり、支柱12a及び12bとネジ17とが、プロジェクタ1からの投射光に対するスライド11の高さ調整機構として機能する。
また、ベース部13の裏面には、4個のキャスタ14を設けてある。これにより、図中にA3として示したx軸方向や、A4として示したy軸方向にも測定ボード10を移動させることができる。つまり、キャスタ14がx軸方向調整/フォーカス調整機構として機能する。
次に、図6を参照して、スクリーン11への補助ボード40取り付けの例について説明する。図6は、照度計20及び補助ボード40が取り付けられたスクリーン11を、プロジェクタ1側から見た場合の正面図である。図6においては、補助ボード40上に縦方向に3本、横方向に3本渡された位置決め用糸42の各交点が、照度計20の受光部21の中心部分にちょうど合っている様子が示されている。図6中に破線で示してあるのは、投射領域を9つに分割した各領域の境界線である。9つのそれぞれの領域の中心に照度計20の受光部21が配置された状態で、9つの領域を足し合わせて1つの領域とした場合の外周の位置に投射映像の画枠が重なれば、正確な測定を行うことができるようになる。
本発明では、その外周の位置に対応する場所に、投射サイズガイド枠41を設けてある。つまり、補助ボード40上に渡された位置決め用糸42の交点が、照度計20の受光部21の中心部分に合うように、補助ボード40を上下(y軸方向)左右(x軸方向)に移動させて調整したうえで、プロジェクタ1による投射映像の画枠が投射サイズガイド枠41上に合うような調整を行えば、測定領域の外周に画枠が正確に合うようになる。
次に、図7を参照して、補助ボード40のz軸方向の配置位置と、照度計20の受光部21の先端の位置について説明する。図7は、照度計20及び補助ボード40が装着されたスクリーン11を、側面から見た場合の側面図である。図7においては、画面左側(z軸方向の一番奥側)にスクリーン11を配置してあり、スクリーン11上には照度計20を配置してある。補助ボード40は、奥行き調整部材30を介してスクリーン11に取り付けてある。
奥行き調整部材30の厚みT2は、前述したとおり、照度計20の厚みT1−補助ボード40の厚みである、厚みT3に調整してあるため、補助ボード40の投射面P2と、照度計20の受光部21の先端部分とのz軸方向での位置は同一となる。図7では、照度計20の受光部21の先端部分と補助ボード40の投射面P2との対応を分かりやすくするため、補助ボード40における中空部分を破線で示してある。
また補助ボード40上には、投射サイズガイド枠41を設けてある。図7においては説明を分かりやすくするため、投射サイズガイド枠41を、少し厚みを持たせて表現してあるが、実際には補助ボード40の投射面P2と同一の面上に形成されているものとする。
図8には、スクリーン11に照度計20及び補助ボード40が取り付けられた状態で、プロジェクタ1の投射レンズ1aから光が照射されている状態を、斜視図として示しある。図8においては、プロジェクタ1の投射レンズ1aから照度計20の受光部21の先端部分(測定基準面B1)までの距離をD1、投射レンズ1aからスクリーン11までの距離をD2としてある。照度は、照度∝1/D^(Dは距離)の式で表現され、距離の二乗に反比例することから、距離D2において測定された照度は、距離D1において測定された照度よりも低くなる。つまり、距離D1におけるxy平面上に、40インチの投射光を照射させないと、正確な測定値を得られないことになる。
そして、図8に示したように、補助ボード40の投射サイズガイド枠41上にプロジェクタ1による投射光の投射画枠を重ねることで、投射レンズ1aからの距離がD1の位置におけるxy平面上、つまり測定基準面B1上に、規定のサイズの投射光が照射されるようになる。図8においては、投射光のサイズをL1として示してある。本例では規定のサイズを40インチとしてあるため、L1として示した領域には40インチの投射光が照射される。
図9には、上述した方法で、補助ボード40を使用して投射サイズ枠の調整を行った後に、実際に測定を行う時の例を示してある。図9には、スクリーン11上に照度計20のみが装着された状態で、プロジェクタ1からの投射光が照射されている様子が示されている。実際に測定を行う際には、補助ボード40を取り外し、プロジェクタ1からの投射光が直接スクリーン11に照射する形態で行う。
図10には、図9に示した状態を側面図として示してある。図10においては補助ボード40が取り外されているが、投射レンズ1aからの距離がD1の位置にある、照度計20の受光部21の先端におけるxy平面(測定基準面B1)において、サイズL1(40インチ)の投射光が表現されていることが示されている。つまり、補助ボード40を使用して、測定基準面B1において規定の投射サイズが表現されるように予め調整してあるため、補助ボード40を取り外した状態においても、測定基準面B1において規定の投射サイズが表現される状態は維持される。そして、測定時には補助ボード40を取り外すため、照度計20の受光部21の周辺には、プロジェクタ1からの投射光を遮るような障害物が一切無くなる。これにより、散乱光等が発生することもなくなり、照度計20で測定される値に誤差が生じてしまうこともなくなる。
上述した測定方法を用いて、まず全白パターン映像上での照度を測定し、9個の照度計20で得られた値の平均値を算出してその値に映像領域(m2)を乗じることで、プロジェクタ1の出射光の明るさを算出することができる。また、全白パターン映像上での照度及び全黒パターン映像上での照度を測定し、全白パターンにおける9箇所の平均照度と、全黒パターンにおける9箇所の平均照度との比率を求めることで、コントラスト比を得ることができる。さらに、照度計20として、色度の測定も行える色彩照度計を用いれば、同様に色度の測定も行うことができる。もしくは、照度やコントラスト比測定の際には照度計を使用し、色度測定の際には、色度専用の測定器である色度計を使用するようにしてもよい。
照度や色度の測定は、照度計20がプロジェクタ1からの投射光以外の他の光まで測定してしまわないように、暗室で行うのが通常である。ANSIでは、測定する部屋の明るさとして5lx(ルクス)以下を推奨している。ところが、暗室で測定を行ったとしても、暗室の外から入り込む漏れ光(外光)の影響を少なからず受けてしまうのが現状であり、測定値は、プロジェクタ1からの投射光と外光との混合光となってしまう。図11には、測定時に照度計20の受光部21に入射する光の例について示してある。図11には、スクリーン11上に固定された照度計20の受光部21に、プロジェクタ1からの照射光R1の他に、暗室DRの外からの外光R2及びR3が入射している様子が示されている。図11に示した状態においては、照度計20で測定される値は、R1+R2+R3となってしまい、本来測定したい投射光R1より大きな値となってしまう。
このため本発明では、照度計20の内部に、照射光と外光とで構成される混合光の測定値から、外光の測定値を差し引く回路を設けてある。図12に、回路の構成例を示すブロック図を示してある。図12に示した回路は、受光した光量に応じた信号を出力する受光部21と、受光部21からの出力信号を基に照度又は色度を算出する制御部24(演算部)、制御部24からの出力値の出力先を切り替えるスイッチ25と、スイッチ25に対してスイッチ切り換え用の操作信号を入力する操作部26、制御部24からの出力値を記憶する第1の測定値記憶部27a及び第2の測定値記憶部27b、第1の測定値記憶部27aに記憶された値から第2の測定値記憶部27bに記憶された値を除算する差分演算部28、演算結果が出力される出力端子29とで構成してある。
測定時には、まず操作部26を操作して、スイッチ25を第2の測定値記憶部27bに接続させた上で、暗室内の照度を測定する。この段階では、プロジェクタ1から光を出射させていないため、図11においてR2又はR3として示した外光のみの照度又は色度が測定されることになる。そして、スイッチ25が第2の測定値記憶部27bに接続されているため、外光の測定値は第2の測定値記憶部27bに記憶される。次に、スイッチ25を第1の測定値記憶部27a側に切り替えた状態で、プロジェクタ1から光を照射させ、その値を測定する。この場合は、受光部21で得られる値は外光と投射光との混合光の測定値となり、制御部24から出力された測定値は第1の測定値記憶部27aに記憶される。そして、差分演算部28により、第1の測定値記憶部27aに記憶された値から第2の測定値記憶部27bが減算される。これにより、出力端子29から出力される値は、混合光の測定値から外光の測定値が差し引かれた、プロジェクタ1からの照射光のみの測定値となる。
図13には、上述した回路を備えた照度計20と、補助ボード40を使用して照度の測定を行う場合の処理例をフローチャートで示してある。測定にあたって使用する照度計20は、予め基準照度計との相関をとったうえで、相関に基づいた校正を行っておくものとする。測定対象が照度である場合には、基準照度計における測定値との比率を算出し、係数を掛けることにより校正を行う。測定対象が色度である場合には、基準照度計における測定値のxの値、yの値とのオフセット量を調整することで校正を行う。
図13において、まず測定ボード10のスクリーン11上に9個の照度計20を固定させる(ステップS1)。そして、外光の照度を照度計20で測定する(ステップS2)。つまり、プロジェクタ1から光を照射させない状態での照度を測定する。そして、スクリーン11上に補助ボード40を取り付ける(ステップS3)。次に、プロジェクタ1から光を照射させ(ステップS4)、測定ボード10の調整機構を用いて、投射光のサイズや位置、あおり方向、フォーカスの調整を行う(ステップS5)。
投射光のサイズや位置、あおり方向、フォーカスの調整が行われた後は、補助ボード40を取り外し(ステップS6)、プロジェクタ1からの照射光を測定する(ステップS7)。ここでは、プロジェクタ1からの照射光と外光との混合光が測定されることになる。そして最後に照度計20の内部において、ステップS6で測定された混合光の測定値から、ステップS2で測定された外光の測定値が減算され、プロジェクタ1からの照射光のみの測定値が算出される(ステップS8)。
このように、投射サイズガイド枠41を設けた補助ボード40を、照度計20の受光部21の先端位置におけるxy平面上に配置してあるため、受光部21の先端位置におけるxy平面、つまり測定基準面において、投射サイズや投射位置、あおり方向、フォーカスの調整を行うことができるようになる。これにより、プロジェクタ1からの投射光を、測定基準面に正確に照射させることができるようになる。
また、照度測定時には補助ボード40を取り外すため、照度計20の周辺に障害物等がなくなり、散乱光の発生を防ぐことができる。よって、より正確な測定値を得ることができるようになる。
また、照度計20の内部に、プロジェクタ1からの投射光と外光とで構成される混合光を測定した値から、外光のみを測定した値を差し引く回路を組み込んであるため、照度計20で得られる測定値がより正確なものになる。また、このような構成とすることにより、測定場所が暗室でなくても、光の量や大きさが大きく変化することのない環境であれば、どのような場所でも測定を行うことができるようになる。
また、補助ボード40をスクリーン11に対して固着するための奥行き調整部材30を、奥行き(z軸方向の長さ)が調整な機構として構成してあるため、どのような厚みを持つ照度計20にも対応することが可能となる。
なお、ここまで説明した実施の形態では、補助ボード40のサイズは固定であるものとして説明したが、x軸方向及びy軸方向に対して伸張可能な構成とすることにより、4:3や16:9等、異なる投射画枠での測定を行う場合にも対応できるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、照度や色度を測定する対象として、プロジェクタを例に挙げて説明したが、投影機であれば他の異なる種類の装置に適用するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、外光の影響を除去する回路に、測定値の出力地を変更するためのスイッチを設けてあり、そのスイッチを操作部で操作する構成としたが、受光した光の量により、自動的に出力先を変更させる仕組みを適用してもよい。
本発明の一実施の形態による測定ボードの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態による補助ボード配置時の構成例を示す断面図であり、(a)は図1のI−I線に沿う断面図であり、(b)は図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明の一実施の形態による照度計の構成例を示す側面図(a)と、断面図(b)である。 本発明の一実施の形態によるスクリーンの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態による測定ボードの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態による補助ボードの取り付け例を示正面図である。 本発明の一実施の形態による補助ボード配置時の構成例を示す側面図である。 本発明の一実施の形態による投射光照射時の構成例を示す側面図である。 本発明の一実施の形態による照度測定時の状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態による照度測定時の状態を示す側面図である。 本発明の一実施の形態による照度計の受光部への入射光の例を示す側面図である。 本発明の一実施の形態による照度計の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態による測定処理例を示すフローチャートである。 従来の測定例を示す側面図である。 従来の測定例を示す側面図である。
符号の説明
1…プロジェクタ、10…測定ボード、11…スクリーン、12a,12b,12c…支柱、13…ベース部、14…キャスタ、15…照度計用孔、20…照度計、21…受光部、22…ネジ、23…ネジ用孔、24…制御部、25…スイッチ、26…操作部、27a…第1の測定値記憶部、27b…第2の測定値記憶部、28…差分演算部、29…出力端子、30…奥行き調整部材、40…補助ボード、41…投射サイズガイド枠、42…位置決め用糸、B1…測定基準面、T1…照度計の厚み、T2…奥行き調整部材の厚み

Claims (8)

  1. スクリーンに投射される光を測定する光測定方法において、
    前記光を受光する受光部が挿入される空間部を有するとともに、前記空間部の外側に、前記光が形成する投射画枠の大きさ及び位置を合わせるためのガイド枠を設けた補助板を、前記補助板における前記光の投射面が、前記受光部の先端位置に基づいて形成される測定基準面と同一面となるよう前記スクリーン上に配置する手順と、
    前記光が形成する投射画枠を前記ガイド枠に合わせる手順と、
    前記スクリーンから前記ガイド枠を取り外す手順と、
    前記ガイド枠が取り外された状態で前記受光部に得られる光を基に光の測定を行う手順とを備えたことを特徴とする
    光測定方法。
  2. 請求項1記載の光測定方法において、
    前記光の測定を行う手順では、前記受光部に得られる光を基に照度又は色度を測定することを特徴とする
    光測定方法。
  3. 請求項1記載の光測定方法において、
    前記補助板の空間部は、前記スクリーン上に設けられた複数の受光部の配置位置に対応して設けたことを特徴とする
    光測定方法。
  4. 請求項1記載の光測定方法において、
    前記補助板は、前記補助板上における前記スクリーンの縦方向及び横方向に配置した線状部材を有し、
    前記補助板を前記スクリーン上に配置する手順は、前記線状部材の交点が、前記受光部の先端部分に合うように、前記補助板の配置位置を調整する手順を含むことを特徴とする
    光測定方法。
  5. 請求項1記載の光測定方法において、
    前記補助板を前記スクリーン上に配置する手順では、
    前記補助板と前記スクリーンとの間に奥行き調整部材を配置し、前記奥行き調整部材の奥行き方向の長さは、前記測定基準面と前記スクリーンとの間の長さから前記補助板の奥行き方向の長さを引いた長さであることを特徴とする
    光測定方法。
  6. 請求項5記載の光測定方法において、
    前記奥行き調整部材は、奥行き方向の長さを伸張可能な機構を有し、
    前記奥行き調整部材を固着する手順は、前記奥行き調整部材の奥行き方向の長さを前記受光部の奥行き方向の長さに合わせて調整する手順を含むことを特徴とする
    光測定方法。
  7. 請求項2記載の光測定方法において、
    前記光の測定を行う手順は、
    前記投射光が照射されていない状態での照度又は色度を測定する手順と、
    前記投射光が照射された状態での照度又は色度を測定する手順と、
    前記投射光が照射された状態での測定値から、前記投射光が照射されていない状態での測定値を減算する手順を含むことを特徴とする
    光測定方法。
  8. スクリーンに投射される光を測定する光測定装置において、
    前記光の量に応じた信号を出力する受光部と、
    前記受光部からの出力信号を基に照度又は色度を算出し、測定値として出力する演算部と、
    前記演算部から出力された、前記投射光が照射された状態での照度又は色度の測定値を記憶する第1の測定値記憶部と、
    前記演算部から出力された、前記投射光が照射されていない状態での照度又は色度の測定値を記憶する第2の測定値記憶部と、
    前記第1の測定値記憶部に記憶された測定値から前記第2の測定値記憶部に記憶された測定値を減算して出力する差分演算部とを備え、
    前記投射光が照射された状態での照度又は色度の測定は、前記受光部の配置位置に対応して設けた空間部を有するとともに、前記空間部の外側に、前記光が形成する投射画枠の大きさ及び位置を合わせるためのガイド枠を有し、前記補助板における前記光の投射面が、前記受光部の先端位置で形成される測定基準面と同一面となるよう前記スクリーン上に配置された補助板を用いて、前記ガイド枠上に前記出射光が形成する投射画枠が合わせ込まれた後に、前記ガイド枠が取り外された状態で行われることを特徴とする
    光測定装置。
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