JP2008256301A - 加湿装置 - Google Patents

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Hiroki Ueda
裕樹 上田
Tetsuya Yoshida
哲也 吉田
Shunsuke Matsuoka
俊介 松岡
Takao Takeyama
隆雄 竹山
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Abstract

【課題】簡易な構造で除菌効果を維持することができる加湿装置を提供することを目的とする。
【解決手段】水槽内に設けた除菌ユニット9を有し、この除菌ユニット9はイオン化傾向の異なる2種以上の金属粒子を立体構造のフィルタ基材に添着した除菌フィルタ9Aと、この除菌フィルタを収納するフィルタ枠19からなり、このフィルタ枠19を略直方体となし、少なくとも上面と全側面の5面に開口部19Cを形成することにより、金属粒子として銅と亜鉛を添着した除菌フィルタ9Aに、水槽7内の貯水を接触させて除菌機能を高めることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、簡易な構造で水中の微生物を除菌できる除菌装置を有する加湿装置に関する。
従来、この種の加湿装置の一例として、電力を使用しないで除菌することのできる加湿装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その加湿装置について図8および図9を参照しながら説明する。
図に示すように、吸気口102から送風機104を経て吹出口103まで風路(図示せず)が形成された本体101内部に、水を供給する給水タンク105と、給水タンク105から供給された水を受ける水槽106を有している。前記風路内には加湿フィルタ107が水槽106内に下部が浸水するように配置され、水槽106の底部には除菌装置108が配置されている。
除菌装置108は、枠体112a、112bにより間隙を設けて配置される第1の電極109および第2の電極110を有しており、第1の電極109および第2の電極110は酸化還元電位の異なる異種の金属で形成されている。また第1の電極109および第2の電極110を短絡させる短絡部111を有し、第1の電極109の酸化還元電位が第2の電極110の酸化還元電位より高く、第1の電極109および第2の電極110を水槽106の貯水内に配置することにより、除菌機能が発揮されるものである。
この構成において、加湿運転を行なうと、送風機104によって、吸気口102から吸気される空気とともに、加湿フィルタ107から気化した加湿空気が、吹出口103から放出され、室内の加湿が行われる。このとき水槽106内に設けた除菌装置108の働きにより微生物の繁殖機能を不活化することができ、ぬめりや悪臭の発生を防止することができるものである。
また、重金属繊維製の不織布や小片と他の金属やカーボンを接触させることにより、流体中の雑菌を効果的に殺す殺菌具が知られている(例えば、特許文献2参照)。
以下、その加湿装置について図10を参照しながら説明する。
この殺菌具201は重金属部材203となる重金属繊維製の織布または不織布とカーボン206を容器202内部に保持したものであり、流体が容器202の入口204から流入して重金属部材203に接すると、金属イオンによって殺菌されて出口205より取り出せるものである。
特開2004−093108号公報 特開平10−263054号公報
このような従来の加湿装置では、狭いスペース内で2枚の電極が短絡しないように間隔をあけて配置する必要があるため、除菌装置が複雑な形状になるという課題があり、簡易な構造で除菌効果を発揮することができる除菌装置を備えた加湿装置が要求されている。
また、特許文献2に記載のものは、定常的な水流のある配管内などで使用することで効果を発揮するものであり、水流方向が定まらない水槽内では殺菌機能を十分に発揮できないという課題があり、水流方向が定まらない水槽内でも殺菌機能を発揮できる除菌装置を備えた加湿装置が要求されている。
また、この場合は除菌装置に使用される不織布や多孔体は空気を含みやすく、水槽にこの除菌装置を設置した場合、除菌装置が浮き上がり加湿機能を損なうという課題があり、この対策として除菌装置を水槽に固定すると、除菌用不織布のメンテナンスが難しくなるという課題があり、水槽内で浮き上がることがなく、着脱を容易にしてメンテナンスが簡単にできる除菌装置を備えた加湿装置が要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡易な構造で除菌効果を発揮することができ、水流方向が定まらない水槽内でも殺菌機能を十分に発揮することができ、水槽内で浮き上がることがなく、着脱が容易でメンテナンスが簡単にできる除菌装置を備えた加湿装置を提供することを目的としている。
本発明の加湿装置は上記目的を達成するために、本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成される空気流路と、この空気流路に設けた送風機および加湿フィルタと、この加湿フィルタに含水させるための水槽と、この水槽に給水する給水タンクと、前記水槽内に設けた除菌ユニットを有し、この除菌ユニットはイオン化傾向の異なる2種以上の金属粒子を立体構造のフィルタ基材に添着した除菌フィルタと、この除菌フィルタを収納するフィルタ枠からなり、このフィルタ枠を略直方体となし、少なくとも上面と全側面の5面に開口部を形成したものである。
この手段により、水槽内の定常的な水流だけでなく、非定常な貯水の動きにも対応して、フィルタ枠に設けた全ての開口部から除菌フィルタに案内することができ、イオン化傾向の異なる金属粒子を添着した除菌フィルタに、水槽内の貯水を接触させて除菌機能を高めることができる。
また、他の手段は、加湿フィルタの一部を水槽の貯水に浸しつつ回転可能に設け、前記加湿フィルタの回転により、前記水槽の貯水を流動させて、フィルタ枠の開口部から除菌フィルタに通水可能としたものである。
これにより加湿フィルタが回転することで、水槽の貯水に形成された水流がフィルタ枠の上部および側部に設けた開口部を通過して、除菌フィルタへの通水量を増やすことができ、除菌機能を向上させることができる。
また、他の手段は、除菌フィルタに、フィルタ枠の開口部間を連通する通水路を形成したものである。
これにより除菌フィルタ内を通過する水量を短時間に多く供給することができるので、除菌フィルタの除菌機能を高めることができる。
また、他の手段は、除菌フィルタは、複数の除菌フィルタ部材間に隙間を介してフィルタ枠内に配置することにより、通水路を形成するものである。
これにより除菌フィルタ部材の形状を複雑にすることなく通水路を形成でき、簡単な部品構成にして安価に製造することができる。
また、他の手段は、除菌フィルタの上面とフィルタ枠の間に通水性の保護シートを挿入するものである。
これにより保護シートが除菌フィルタの上面を覆うことにより、使用者がメンテナンスとして除菌ユニットを洗浄する時に、除菌フィルタの表面を傷つけることなく保護することができる。
また、他の手段として、保護シートは、抗菌機能を有する金属材料で形成するものである。
これにより金属製の保護シートは合成樹脂製に比べて、強度が高く断線や変形が少ないので、除菌フィルタを確実に保護することができるとともに、除菌機能をさらに増大させることができる。
また、他の手段は、フィルタ枠を合成樹脂で形成し、前記フィルタ枠の表面と水槽の内面に付着手段を設け、除菌ユニットを前記水槽に着脱可能として、除菌ユニットが浮き上がらない構成としたものである。
これにより比重が軽い除菌ユニットを水槽内で浮き上がらないように固定することができ、長期的かつ安定的に除菌効果を発揮することができる。
また、他の手段は、付着手段として、シート状の磁石板をフィルタ枠と水槽に設ける構成としたものである。
これにより除菌ユニットの厚み寸法を薄く抑えて、水槽内の制約のある狭い場所でも、除菌ユニットを省スペースで固定することができる。
また、他の手段は、付着手段として、一対の面ファスナーをフィルタ枠と水槽に設ける構成としたものである。
これにより金属製の付着手段に比べて錆びることがなく、長期的に安定して使用することができる。
また、他の手段は、フィルタ枠の材質を鋳物製としたものである。
これにより鋳物製のフィルタ枠は、重量大で強度も確保できるため、除菌ユニットを水槽内で浮き上がらないように設置することができ、長期的に安定して除菌フィルタを保護することができる。
また、他の手段は、本体の操作部に除菌モードを設け、この除菌モードを選択したときは、加湿運転の待機中に、加湿フィルタのみを定期的に回転して、水槽中の除菌フィルタに通水する構成としたものである。
これにより本体に通電している状態で、操作部の除菌モードを設定したときは、加湿運転を停止していても、滞留した貯水の除菌が促進され、除菌機能を発揮することができる。
本発明によれば水槽内の除菌効果を向上させつつ加湿を行うという効果のある加湿装置を提供できる。
また、保護シートを設けることにより、除菌機能を長期的かつ安定的に維持することができる。
また、フィルタ枠と水槽内面に付着手段を設けることにより、浮き上がりを防止することができ、除菌材または、加湿装置の一部を傷めることがないため、除菌機能を長期的かつ安定的に維持することができる。
また、操作部に除菌モードを設けることにより、加湿運転を停止しているときでも除菌機能を発揮することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成される空気流路と、この空気流路に設けた送風機および加湿フィルタと、この加湿フィルタに含水させるための水槽と、この水槽に給水する給水タンクと、前記水槽内に設けた除菌ユニットを有し、この除菌ユニットはイオン化傾向の異なる2種以上の金属粒子を立体構造のフィルタ基材に添着した除菌フィルタと、この除菌フィルタを収納するフィルタ枠からなり、このフィルタ枠を略直方体となし、少なくとも上面と全側面の5面に開口部を形成するものであり、水槽内に吸水タンクから供給される定常的な水流を側面の開口部を通して除菌フィルタに案内することができ、また水槽内の非定常な貯水の動きに対応して、全ての開口部から除菌フィルタに案内することができ、金属粒子として銅と亜鉛を添着した除菌フィルタに、水槽内の貯水を接触させて除菌機能を高めることができるという作用を有する。
また、加湿フィルタの一部を水槽の貯水に浸しつつ回転可能に設け、前記加湿フィルタの回転により、前記水槽の貯水を流動させて、フィルタ枠の開口部から除菌フィルタに通水可能としたものであり、加湿フィルタの回転で水槽の貯水に形成された水流が、フィルタ枠の上部および側部に設けた開口部を通過して、除菌フィルタへの通水量を増やすことができ、除菌機能を向上させることができるという作用を有する。
また、除菌フィルタに、フィルタ枠の開口部間を連通する通水路を形成するものであり、水槽の貯水が、フィルタ枠の1つの開口部から他の開口部に、通水路を通して除菌フィルタ内を容易に通過することができ、除菌フィルタ内を通過する水量を短時間に多く供給することができるので、除菌フィルタの除菌機能を十分に発揮させることができるという作用を有する。
また、除菌フィルタは、複数の除菌フィルタ部材間に設けた隙間を介してフィルタ枠内に配置することにより、通水路を形成するものであり、複数の除菌フィルタ部材の隙間が通水路の役目をなす構成とすることで、除菌フィルタ部材の形状を複雑にすることがなく、また同一形状の除菌フィルタ部材を複数用いてフィルタ枠に収めることで、除菌ユニットを形成できるので、簡単な部品構成にして安価に製造することができるという作用を有する。
また、除菌フィルタの上面とフィルタ枠の間に通水性の保護シートを挿入するものであり、保護シートが除菌フィルタの上面を覆うことにより、使用者がメンテナンスとして除菌ユニットを洗浄する時に、除菌フィルタの表面を傷つけることなく保護することができ、除菌フィルタの除菌機能を長期的かつ安定的に発揮することができるという作用を有する。
また、保護シートは、抗菌機能を有する金属材料で形成するものであり、金属製の保護シートは合成樹脂製に比べて、強度が高く断線や変形が少ないので、除菌フィルタを確実に保護することができるとともに、例えば抗菌機能を有する銅線の保護シートとすることにより、貯水がフィルタ枠の開口部から除菌フィルタに至るまでに、保護シートにより殺菌機能が発揮され、また保護シートの金属材料を除菌フィルタに添着したものと同一金属とすることにより、保護シートと除菌フィルタ間で水中のイオン化による殺菌機能を発揮することができ、除菌機能をさらに増大させることができるという作用を有する。
また、フィルタ枠を合成樹脂で形成し、前記フィルタ枠の表面と水槽の内面に付着手段を設け、除菌ユニットを前記水槽に着脱可能として、除菌ユニットが浮き上がらない構成としたものであり、除菌ユニットは比重が軽いので、浮力が生じて水中で浮き上がりやすい構成であるが、フィルタ枠の表面と水槽の内面に付着手段を設けて、除菌ユニットを水槽に着脱可能に付着させることができ、水槽内で浮き上がらないように固定することができる。また、除菌材または、加湿装置の一部を傷めることがないので、長期的かつ安定的に除菌効果を発揮することができるという作用を有する。
また、付着手段として、シート状の磁石板をフィルタ枠と水槽に設ける構成としたものであり、除菌ユニットを水槽の所定場所に簡単かつ確実に固定して、水槽内での浮き上がりを防止することができる。また、厚み寸法を薄く抑えられるので、水槽内の制約のある狭い場所でも、除菌ユニットを省スペースで固定することができるという作用を有する。
また、付着手段として、一対の面ファスナーをフィルタ枠と水槽に設ける構成としたものであり、除菌ユニットを水槽に簡単かつ確実に固定して、水槽内での浮き上がりを防止することができる。また、金属製の付着手段に比べて、錆びることがないので、長期的に安定して使用することができるという作用を有する。
また、フィルタ枠の材質を鋳物製としたものであり、鋳物製のフィルタ枠は、重量大で強度も確保できるため、除菌ユニットを水槽内で浮き上がらないように設置することができ、長期的に安定して除菌フィルタを保護することができるという作用を有する。
また、本体の操作部に除菌モードを設け、この除菌モードを選択したときは、加湿運転の待機中に、加湿フィルタのみを定期的に回転して、水槽中の除菌フィルタに通水する構成としたものであり、本体に通電している状態で、操作部の除菌モードを設定したときは、加湿運転はされないが、数時間に一度だけ加湿フィルタを回転する駆動モータに通電されるので、水槽の貯水が流動して除菌フィルタに通水され、滞留した貯水の除菌が促進され、除菌機能を維持できるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、加湿装置の本体1には、空気流路4が吸込口2と吹出口3を連通して形成されている。空気流路4に遠心送風機5を設けている。
本体1の空気流路4には加湿フィルタ6を配置し、この加湿フィルタ6に含水させるための水槽7と、この水槽7に一定水位に給水する給水タンク8を設けている。
中空円筒状の加湿フィルタ6はその回転軸6aと、遠心送風機5の回転軸10が水平になるように配置するとともに、回転軸6aを回転する回転手段11を備えている。加湿フィルタ6のフィルタ濾材は発泡ウレタン基材の表面にタルクとバインダーからなる溶液を含浸または塗布している。
また、水槽7の底面には、加湿フィルタ6の下方に位置して除菌ユニット9を設けている。除菌ユニット9はイオン化傾向の異なる2種以上の金属粒子を立体構造のフィルタ基材に添着した除菌フィルタ9Aと、この除菌フィルタ9Aを収納するフィルタ枠19からなる。このフィルタ枠19は上フィルタ枠19Aと下フィルタ枠19Bを重ねたもので、略直方体の形状をなし、少なくとも上面と全側面の5面に開口部19Cを形成している。なお、図2に示すように、下フィルタ枠19Bの底面にも開口部19Cを設けて、合計6面に設けてもよいものである。
除菌フィルタ9Aは、イオン化傾向の異なる2種類以上の金属粒子を導電性の炭素材料からなるフィルタ基材に添着することにより、炭素材料と金属の間だけでなく、個々の金属間にも電位差を生じさせ、水槽7の貯水中で除菌効果を向上させるものである。
イオン化傾向の異なる金属としては、Au、Pt、Ag、Cu、Pb、Ni、Sb、Co、W、Fe、Sn、Cr、Zn、V、Al、Ti、Zr、Mg、Kまたはこれらの合金などが挙げられる。特に、Ag、Cu、Znは金属自体の抗菌性が強いため好ましく、また、Fe、Zn、Alは比較的安価で安全なものとして利用しやすいものである。
2種類以上の金属粒子を選択するときの注意点として、用途と寿命と経済性を考慮すれば特に制限されるものではないが、水の電気分解開始電圧である1.2V付近では電極から水素の発生が生じ、電極の腐食が進みやすいため好ましくない。また、金属粒子の形状としては、粉末形状が一般的であるが、微細な繊維状としてもよい。
上記構成において、本体1に設けた水槽7に給水タンク8から水を供給すると、一定高さまで水位が上昇して、回転可能な加湿フィルタ6の下部が水中に浸漬する。同時に除菌ユニット9は後述する付着手段により水槽7の底部に保持され、水没することとなる。
除菌ユニット9のフィルタ枠19は天面および全側面に少なくとも5箇所の開口部19Cを有することにより、給水タンク8から給水される定常的な水流や、加湿フィルタ6の回転や送風に伴なう水槽7内の非定常な水流により、5箇所の開口部19Cから侵入して除菌フィルタ9Aに接触する水量を増加できる構成となっている。
上記構成において、まず水槽7の貯水水位を一定に保つように給水タンク8より給水するときは、水槽7へと水が定常的に流動するが、フィルタ枠19の側面に設けた開口部19Cの1つを必ず通過して除菌フィルタ9Aに案内することができることにより、水槽7の除菌機能を高めることができる。
次に、加湿装置を運転すると、遠心送風機5により吸込口2より室内空気が吸気され、吸気された室内空気は、加湿フィルタ6を通過することにより、加湿フィルタ6に含水した水が気化され、加湿空気となり、吹出口3より室内へ放出され、室内は加湿される。
さらに、遠心送風機5による空気の流動、および駆動モータ11によって加湿フィルタ6が回転することにより、水槽7の貯水が非定常的に流動し、給水タンク8より水が供給されていない場合でも、除菌機能を高めることができる。
なお、本実施の形態として、遠心送風機5の吐出口に送風空気を加熱する加熱手段を付設することにより、加湿量を増やすように調整可能とする構成としてもよく、この場合は、前記加熱手段として、ニクロムヒーターなどの電気ヒーターが使用でき、他にハロゲンヒーター、カーボンヒーター、シーズヒーター、PTCヒーターなどを選択することができる。
(実施の形態2)
図3に示すように、除菌フィルタ9Bに、フィルタ枠19の開口部19C間を連通する通水路12を形成している。
上記構成において、除菌フィルタ9Bに形成した通水路12が、フィルタ枠19の開口部19C間を連通するようにしているので、除菌フィルタ9Aに接触する流量または含水する流量が増加され、除菌機能を高めることができるものである。
ここでは、フィルタ枠19の通水路12を長手方向の切欠形状としているが、長手方向と直交する方向に通水路12を設けて、他の開口部19C間を連通するようにしてもよい。また、除菌性能を著しく低下させなければ、通水路12の形状が網の目形状であってもよい。
(実施の形態3)
図4に示すように、複数の除菌フィルタ9C間にスペーサ(図示せず)を介して、フィルタ枠19内に隙間を形成することにより、この隙間が通水路12Aの役目をなす構成としている。
上記構成において、フィルタ枠19内に通水路12Aとなる隙間を形成することで、除菌フィルタ9Cに接触する流量または含水する流量が増加され、除菌機能を高めることができる。さらに、除菌フィルタ9Cの形状を複雑にすることがなく、また同一形状の除菌フィルタ9Cを複数用いてフィルタ枠19に収めることで、除菌ユニット9を形成できるので、簡単な部品構成にして安価に製造することができる。
(実施の形態4)
図5に示すように、除菌フィルタ9Aの上面とフィルタ枠19の間に通水性の保護シート13を挿入する構成としている。通水性の保護シート13としては、通水性の薄膜状のシート、合成樹脂製の網目状シート、金属製のパンチングメタルまたは抗菌製材料の金網などが使用可能である。
上記構成において、通水性の保護シート13があるため、使用者がメンテナンスとして除菌ユニット9を洗浄する時に、除菌フィルタ9Aの表面を傷つけることなく保護することができ、除菌フィルタ9Aの除菌機能を長期的かつ安定的に発揮することができる。
また、保護シート13として抗菌機能を有する金属材料で形成することにより、合成樹脂製の保護シートと比べて、強度が高く断線や変形が少ないので、除菌フィルタ9Aを確実に保護することができる。
また、抗菌機能を有する銅線でできた網状の保護シート13とすることにより、貯水がフィルタ枠の開口部から除菌フィルタに至るまでに、保護シートによる殺菌機能を発揮することができる。さらに保護シートの金属材料を除菌フィルタに添着したものと同一金属とすることにより、保護シートと除菌フィルタ間で水中のイオン化による殺菌機能を発揮することができ、除菌機能を増大させることができる。
(実施の形態5)
図2および図6に示すように、除菌ユニット9は除菌フィルタ9Aとフィルタ枠19からなり、除菌フィルタ9Aは比重の小さい立体構造のカーボン製フィルタ基材に少量の金属粒子を添着したものであり、前記フィルタ基材は空気を含みやすく、この空気層のために浮力が生じやすい性質を有している。またフィルタ枠19も比重の小さい合成樹脂製材料で形成されており、取手9aのある後端部に比べて先端部が軽くなっている。したがって、水槽7内に載置される除菌ユニット9の先端部は、水中では浮力を生じやすい構成となっている。
また除菌ユニット9のフィルタ枠19先端部の裏底面と、対応する水槽7の底面には一対の付着手段14を設け、付着手段14により除菌ユニット9を水槽7に着脱可能として、水槽7の水位が上昇しても除菌ユニット9が浮き上がらない構成としている。
付着手段14として、シート状の磁石板または面ファスナーを使用することにより、フィルタ枠19と水槽7が容易に着脱可能となるように設けている。
上記構成において、フィルタ枠19の裏底面と水槽の底面に付着手段を設けることにより、除菌ユニット9を水槽に着脱可能に付着させることができ、水槽内で浮き上がらないように固定することができる。また、除菌ユニット9または加湿フィルタ6の一部を傷めることがないので、長期的かつ安定的に除菌効果を発揮することができる。
また、付着手段14として、シート状の磁石板14aをフィルタ枠19と水槽7に設けることにより、除菌ユニット9を水槽7の所定場所に簡単かつ確実に固定して、水槽7内での浮き上がりを防止することができる。また、厚み寸法を薄く抑えられるので、水槽7内の制約のある狭い場所でも、除菌ユニット9を省スペースで固定することができる。
また、付着手段14として、一対の面ファスナー14bをフィルタ枠19と水槽7に設けることにより、除菌ユニット9を水槽7に簡単かつ確実に固定して、水槽7内での浮き上がりを防止することができる。また、一対の面ファスナー14bは金属製の付着手段14に比べて、錆びることがないので、長期的に安定して使用することができる。
なお、フィルタ枠19の材質を鋳物製とすることにより、鋳物製のフィルタ枠19は、重量大で強度も確保できるため、除菌ユニット9を水槽7内で浮き上がらないように設置することができ、長期的に安定して除菌フィルタ9Aを保護することができる。
(実施の形態6)
図7に示すように、本体1の操作部(図示せず)に除菌モードを設けている。除菌モードとは、本体1の通電状態で、かつ遠心送風機5を運転しない状態で、加湿フィルタ6を回転する駆動モータ11に定期的に通電して、水槽7内の貯水を流動させて、除菌ユニット9内の除菌フィルタ9Aに通水する運転モードのことである。駆動モータ11に通電する間隔と加湿フィルタ6の回転は、1時間間隔で2〜3回としている。
上記構成において、本体1の通電状態で、除菌モードを設定したときは、加湿運転はされない待機状態となり、1時間間隔で定期的に駆動モータに通電され、加湿フィルタを2〜3回だけ回転する。このとき水槽7の貯水が流動して除菌フィルタ9Aに通水し、滞留した貯水の除菌が促進され、加湿装置の除菌機能を維持することができる。
電力を使用せず、コンパクトかつ簡易な構造の除菌方法によって、微生物の増殖を抑制できる家庭用加湿装置、業務用加湿装置および、空気調和装置などに適用できる。
本発明の実施の形態1の加湿装置の正面断面図 同除菌装置の分解斜視図 本発明の実施の形態2の加湿装置の除菌フィルタの外観斜視図 本発明の実施の形態3の加湿装置の除菌フィルタの外観斜視図 本発明の実施の形態4の加湿装置の除菌装置の分解斜視図 本発明の実施の形態5の加湿装置の付着手段の分解斜視図 (a)本発明の実施の形態6の加湿装置の操作部の運転モード状態図、(b)同、遠心送風機の動作状態を示す説明図、(c)同、加湿フィルタの駆動モータの動作状態を示す説明図 従来の加湿機の断面斜視図 同除菌装置の概略図 従来の殺菌具の断面図
符号の説明
1 本体
2 吸込口
3 吹出口
4 空気流路
5 遠心送風機
6 加湿フィルタ
7 水槽
8 給水タンク
9 除菌ユニット
9A 除菌フィルタ
9B 除菌フィルタ
9C 除菌フィルタ
12 通水路
12A 通水路
13 保護シート
14 付着手段
14a 磁石板
14b 面ファスナー
19 フィルタ枠
19C 開口部

Claims (11)

  1. 本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成される空気流路と、この空気流路に設けた送風機および加湿フィルタと、この加湿フィルタに含水させるための水槽と、この水槽に給水する給水タンクと、前記水槽内に設けた除菌ユニットを有し、この除菌ユニットはイオン化傾向の異なる2種以上の金属粒子を立体構造のフィルタ基材に添着した除菌フィルタと、この除菌フィルタを収納するフィルタ枠からなり、このフィルタ枠を略直方体となし、少なくとも上面と全側面の5面に開口部を形成してなる加湿装置。
  2. 加湿フィルタの一部を水槽の貯水に浸しつつ回転可能に設け、前記加湿フィルタの回転により、前記水槽の貯水を流動させて、フィルタ枠の開口部から除菌フィルタに通水可能とした請求項1記載の加湿装置。
  3. 除菌フィルタに、フィルタ枠の開口部間を連通する通水路を形成してなる請求項1または請求項2記載の加湿装置。
  4. 除菌フィルタは、複数の除菌フィルタ部材間に設けた隙間を介してフィルタ枠内に配置することにより、通水路を形成してなる請求項3記載の加湿装置。
  5. 除菌フィルタの上面とフィルタ枠の間に通水性の保護シートを挿入してなる請求項項1記載の加湿装置。
  6. 保護シートは、抗菌機能を有する金属材料で形成してなる請求項項5記載の加湿装置。
  7. フィルタ枠を合成樹脂で形成し、前記フィルタ枠の表面と水槽の内面に付着手段を設け、除菌ユニットを前記水槽に着脱可能として、除菌ユニットが浮き上がらない構成とした請求項項1記載の加湿装置。
  8. 付着手段として、シート状の磁石板をフィルタ枠と水槽に設けてなる請求項7記載の加湿装置。
  9. 付着手段として、一対の面ファスナーをフィルタ枠と水槽に設けてなる請求項7記載の加湿装置。
  10. フィルタ枠の材質を鋳物製としてなる請求項項1記載の加湿装置。
  11. 本体の操作部に除菌モードを設け、この除菌モードを選択したときは、加湿運転の待機中に、加湿フィルタのみを定期的に回転して、水槽中の除菌フィルタに通水してなる請求項1記載の加湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013088755A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び捕集装置
KR101935271B1 (ko) * 2017-11-02 2019-01-04 손광규 자동차용 항균구조체

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