JP2008256201A - ラジアル玉軸受用保持器及びラジアル玉軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑剤をポケットと玉との間に溜め易くして潤滑性を向上できかつポケット内で玉をがたつきなく保持できるラジアル玉軸受用保持器及びラジアル玉軸受を提供する。
【解決手段】このラジアル玉軸受用保持器20は、ラジアル玉軸受の軌道面間に配置される複数の玉5を転動自在に保持するために全体を円環状に形成して円周方向の複数箇所にポケットを設けたものであって、ポケットは玉が位置するとともに保持器半径方向sの幅が玉の直径よりも小さい凹面部19を備え、凹面部の周方向の少なくとも一部に沿ってかつ幅方向の略中央に潤滑剤溜まり25,26を設け、玉を潤滑剤溜まりから離れた幅方向の両端部近傍部21a〜24aで保持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラジアル玉軸受の軌道面間に配置される複数の玉を転動自在に保持するラジアル玉軸受用保持器及びラジアル玉軸受に関する。
ラジアル玉軸受は各種回転機械装置で回転軸等を支持する軸受部に広く使用されているが、このラジアル玉軸受の従来例の概略的構成を図5に示す(下記特許文献1,2,3参照)。図5のラジアル玉軸受10は、外周面に内輪軌道面1を形成した内輪2と、内周面に外輪軌道面3を形成した外輪4とを同心的に配置し、内輪軌道面1と外輪軌道面3との間に複数個の玉5を転動自在に設けて構成されている。複数個の玉5は保持器6により転動自在に保持されている。図6に図5の保持器6の斜視図を示す。
図6に示すように、保持器6は、円環状の冠型に構成されており、樹脂から射出成形により製造され、従来の金属からプレス成形で製造された波型保持器の代わりに用いられるようになっている(下記特許文献1,2,3参照)。図6の冠型保持器6は、円環状の主部17の円周方向の複数個所に玉5(図5)を転動自在に保持するように設けられたポケット18と、ポケット18の両側に設けられた弾性変形可能な一対の弾性片16a、16bと、を複数組有する。各ポケット18において、主部17に互いに間隔をあけて配置された一対の弾性片16aと16bとの間から底部に向けて形成された凹面部19がほぼ全体に球面状に構成されている。各ポケット18の図の上部には一対の弾性片16a、16b間に開口部Tが形成される。
図6の冠型保持器6を用いて図5のようなラジアル玉軸受を組み立てる場合、玉5を、ポケット18の一対の弾性片16a、16bの先端縁同士の間隔を弾性的に押し広げて弾性片16a、16bの間の開口部Tから押し込むようにして挿入する。このように、冠型保持器6は各ポケット18内に各玉5を抱き込むことで、玉5を内輪軌道面1と外輪軌道面3との間(図5)で転動自在に保持する。
上述のように、従来のラジアル玉軸受の保持器は、金属製の波型保持器やポケットが単一の球面で成形された樹脂製の円環状の冠型保持器が使われることが一般的であった。
特許第3744663号公報 特許第3035766号公報 特開2005−133893号公報
図7は図6の保持器のポケットをA−A線方向に切断してみた図であり、軸受の回転軸方向における従来のポケット形状を示す断面図である。図6の保持器6のポケット18は、全体が単一の凹状球面であり、図7のように、玉5の中心Oを中心として半径r1を有する凹状球面となっている。
ところが、ポケット18の凹状球面は、その半径r1が図7のように、玉5の半径rよりも僅かに大きいだけであるので、図5のラジアル玉軸受の内部に充填されるグリース等の潤滑剤がポケット18と玉5との間に溜まり難くかつ入り難くなってしまい、その結果、潤滑性が低下し騒音等が発生し易くなってしまう。
上記対策として、潤滑剤をポケット18と玉5との間に溜め易くかつ入り易くするようにポケット18の凹状球面の半径r1を大きくすることが考えられる。しかし、このような対策では、ポケット18における玉5の保持が不充分になってしまい、玉5の不要な動き(がたつき)の量が大きくなってしまうという問題点があった。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、潤滑剤をポケットと玉との間に溜め易くして潤滑性を向上できかつポケット内で玉をがたつきなく保持できるラジアル玉軸受用保持器及びラジアル玉軸受を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるラジアル玉軸受用保持器は、ラジアル玉軸受の軌道面間に配置される複数の玉を転動自在に保持するために全体を円環状に形成して円周方向の複数箇所にポケットを設けたラジアル玉軸受用保持器であって、前記ポケットは前記玉が位置するとともに保持器半径方向の幅が前記玉の直径よりも小さい凹面部を備え、前記凹面部の周方向の少なくとも一部に沿ってかつ幅方向の略中央に潤滑剤溜まりを設け、前記玉を前記潤滑剤溜まりから離れた前記幅方向の両端部近傍で保持することを特徴とする。
このラジアル玉軸受用保持器によれば、ラジアル玉軸受に用いられたとき、潤滑剤溜まりを凹面部の周方向の少なくとも一部に沿ってかつ幅方向の略中央に設けたので、潤滑剤をポケットと玉との間に溜め易くして潤滑性を向上できるとともに、玉を潤滑剤溜まりから離れた幅方向の両端部近傍で保持するので、ポケット内で玉をがたつきなく保持することができる。なお、潤滑剤溜まりをポケットの開口部に露出するように設ければ、潤滑剤がポケットと玉との間に入り易くなり、潤滑性を更に向上できる。
上記ラジアル玉軸受用保持器において、前記ポケット内で前記潤滑剤溜まりにおける前記玉との間隔が前記両端部近傍における前記玉との間隔よりも大きい構成とすることで、潤滑剤溜まりにより潤滑性を向上でき、かつ、ポケット内で玉をがたつきなく保持できる。
また、前記凹面部は前記幅方向において、前記凹面部は前記幅方向において、前記玉の中心から偏心した位置を中心として前記玉の半径よりも大きい半径を有しかつ内周側の端部近傍で前記玉に接する第1の偏心凹面部と、前記玉の中心から偏心し前記位置と離れた別の位置を中心として前記玉の半径よりも大きい半径を有しかつ外周側の端部近傍で前記玉に接する第2の偏心凹面部と、を有し、前記第1の偏心凹面部と前記第2の偏心凹面部とが前記幅方向の略中心で交差することが好ましい。凹面部は幅方向において上記異なる偏心位置を中心とする二つの偏心凹面部から構成され、二つの偏心凹面部が幅方向の略中心で交差して潤滑剤溜まりが形成される。なお、二つの偏心凹面部の各半径は略等しいことが好ましい。
また、前記凹面部は前記幅方向において、内周側の端部近傍で前記玉と接する第1の直線凹部と、外周側の端部近傍で前記玉と接する第2の直線凹部と、を有し、前記第1の直線凹部と前記第2の直線凹部とが前記幅方向の略中心で交差することが好ましい。凹面部は幅方向において上記接線方向の異なる二つの直線凹部から構成され、二つの直線凹部が幅方向の略中心で交差して潤滑剤溜まりが形成される。
本発明によるラジアル玉軸受は、外周面に内輪軌道面を有する内輪と内周面に外輪軌道面を有する外輪とを互いに同心に配置し、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に、上述のラジアル玉軸受用保持器を用いて複数の玉を保持し、軸受内部に潤滑剤を充填したことを特徴とする。
このラジアル玉軸受によれば、上述のラジアル玉軸受用保持器を用いて玉を保持しており、潤滑剤溜まりを凹面部の周方向の少なくとも一部に沿ってかつ幅方向の略中央に設けたので、潤滑剤をポケットと玉との間に溜め易くして潤滑性を向上できるとともに、玉を潤滑剤溜まりから離れた幅方向の両端部近傍で保持するので、ポケット内で玉をがたつきなく保持することができる。
上記ラジアル玉軸受において前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面の少なくとも一方の溝半径(r’)と前記玉の直径(D)との半径比(r’/D)が52%以下であることが好ましい。これにより、内輪軌道面及び/又は外輪軌道面において玉と接触する面積が大きくなり、軌道面の溝上の応力が小さくなるので、軸受の高負荷化を実現できる。
また、前記潤滑剤としてグリースを充填し、前記グリースの調度(グリースの粘度を示す指標)が200乃至280の範囲内にあることが好ましい。
本発明のラジアル玉軸受用保持器及びラジアル玉軸受によれば、潤滑剤をポケットと玉との間に溜め易くして潤滑性を向上できるとともにポケット内で玉をがたつきなく保持できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は第1の実施の形態による保持器の要部を半径方向外周部からみた図である。図2は図1のII-II線方向に切断してみた要部断面図である。
図1,図2の本実施の形態による保持器20は、全体を円環状に形成して円周方向に複数のポケット18を設けた冠型保持器であり、全体形状が図6の保持器と略同一であり、図5のようなラジアル玉軸受に用いられるので、図6と対応する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
図1,図2に示すように、保持器20は、外周部27と内周部28との間の円環状の主部17の円周方向に等間隔に形成された複数のポケット18を備え(図5参照)、各ポケット18は玉5が位置して保持される凹面部19を有する。
図1のように、ポケット18の凹面部19は、その周方向において玉5の中心Oを中心とした半径R1(R1>r(r:玉5の半径))を有する円形状になっており、また、図2のように、保持器20の半径方向sの幅(外周部27と内周部28との間の幅)が玉5の直径(2×r)よりも小さくなっており、玉5の一部が保持器20から半径方向sにはみ出している。
凹面部19は、図2のように、幅方向において、玉5の中心Oから偏心した第1偏心位置O1を中心として玉5の半径rよりも大きい半径R2を有しかつ外周部27側の端部近傍部21aで玉5に接する第1の偏心凹面部21と、玉5の中心Oから偏心し第1偏心位置O1と離れた第2偏心位置O2を中心として玉5の半径rよりも大きい半径R2を有しかつ内周部28側の端部近傍部22aで玉5に接する第2の偏心凹面部22と、を有する。
第1の偏心凹面部21及び第2の偏心凹面部22は、図2のように、幅方向の略中心に向けて玉5との隙間が広がり略中心で交差して潤滑剤溜まり25を形成する。ポケット18内で潤滑剤溜まり25における玉5との間隔が両端部近傍部21a,22aにおける玉5との間隔よりも大きく構成される。
上述と同様に、凹面部19は、玉5の中心Oから偏心した第3偏心位置O3を中心として玉5の半径rよりも大きい半径R2を有し外周部27側の端部近傍部23aで玉5に接する第3の偏心凹面部23と、玉5の中心Oから偏心した第4偏心位置O4を中心として玉5の半径rよりも大きい半径R2を有し内周部28側の端部近傍部24aで玉5に接する第4の偏心凹面部24と、を有する。
第3の偏心凹面部23及び第4の偏心凹面部24は、図2のように、幅方向の略中心に向けて玉5との隙間が広がり略中心で交差して潤滑剤溜まり26を形成する。このため、ポケット18内で潤滑剤溜まり26における玉5との間隔が両端部近傍部23a,24aにおける玉5との間隔よりも大きく構成される。
図2のように、第1偏心位置O1と第3偏心位置O3は互いに玉5の中心Oの点対称位置にあり、また、第2偏心位置O2と第4偏心位置O4は互いに玉5の中心Oの点対称位置にある。
凹面部19において、第1及び第2の偏心凹面部21,22が偏心位置O1,O2を中心として玉5の中心軸vを挟んだ図1の左半分側に形成され、第3及び第4の偏心凹面部23,24が偏心位置O3,O4を中心として図1の右半分側に形成され、第1及び第2の偏心凹面部21,22と第3及び第4の偏心凹面部23,24とが図1の底部で連続している。
したがって、潤滑剤溜まり25,26が凹面部19の周方向全体に形成され、ポケット18の開口部Tにおいて弾性片16a近傍の隙間25aに潤滑剤溜まり25が露出し、弾性片16b近傍の隙間26aに潤滑剤溜まり26が露出する。
なお、第1〜第4の偏心凹面部21〜24の玉5に対する位置が図2のように幅方向に変化するので、図1の凹面部19の半径R1が幅方向(図1の紙面垂直方向)で若干変化し、潤滑剤溜まり25,26で最も大きくなり、端部近傍部21a,22a,23a,24aで最も小さくなる。
以上のように、図1,図2のラジアル玉軸受用保持器20によれば、図5のようなラジアル玉軸受に用いられたとき、潤滑剤溜まり25,26が凹面部19の周方向全体に沿ってかつ幅方向の略中央にあるので、グリース等の潤滑剤をポケット18と玉5との間に溜め易くなって潤滑性を向上できるとともに、玉5を潤滑剤溜まり25,26から幅方向に離れた両端部近傍部21a,22a,23a,24aで保持するので、ポケット18内で玉5の動き量が少なく玉5をがたつきなく保持することができる。
また、潤滑剤溜まり25,26は、ポケット18の開口部Tにおいて、隙間25a,26aで露出するので、潤滑剤がポケット18と玉5との間に入り易くなり、潤滑性を更に向上できる。
また、図2において、偏心位置O1〜O4と半径R2を調整することで、潤滑剤溜まりの容量を大きくし、また、潤滑剤をポケット18内に入り易くできるが、偏心凹面部21〜24の半径R2を大きくしても両端部近傍部21a,22a,23a,24aで確実に保持し拘束できるので、玉5の動き量が大きくならず、玉5の保持が弱くならない。
〈第2の実施の形態〉
図3は第2の実施の形態による保持器の要部を半径方向外周部からみた図である。図4は図3のIV-IV線方向に切断してみた要部断面図である。
図3,図4の本実施の形態による保持器30は、図1,図2の保持器と略同一であり、図5のようなラジアル玉軸受に用いられるので、図1,図2と対応する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
保持器30は、図3のように凹面部19が周方向に図1とほぼ同様に構成されているが、図2の偏心凹面部21〜24の代わりに、図4のように幅方向に第1〜第4の直線凹部31〜34を設けたものである。すなわち、図4の第1〜第4の直線凹部31〜34は、図2の偏心凹面部21〜24の偏心位置O1〜O4を遠方に配置し半径R2を無限大としたものである。
図4のように、第1及び第2の直線凹部31,32は、凹面部19の幅方向に直線状になって外周部27側の端部近傍部31aで玉5に接し、内周部28側の端部近傍部32aで玉5に接するように構成されている。
第1及び第2の直線凹部31,32は、図4のように、幅方向の略中心に向けて玉5との隙間が広がり略中心で交差して潤滑剤溜まり35を形成する。このため、ポケット18内で潤滑剤溜まり35における玉5との間隔が両端部近傍部31a,32aにおける玉5との間隔よりも大きく構成される。
同様に、第3及び第4の直線凹部33,34は、凹面部19の幅方向に直線状になって外周部27側の端部近傍部33aで玉5に接し、内周部28側の端部近傍部34aで玉5に接するように構成されている。
第3及び第4の直線凹部33,34は、幅方向の略中心に向けて玉5との隙間が広がり略中心で交差して潤滑剤溜まり36を形成する。このため、ポケット18内で潤滑剤溜まり36における玉5との間隔が両端部近傍部33a,34aにおける玉5との間隔よりも大きく構成される。
凹面部19において、玉5の中心軸vを挟んだ図3の左半分側の第1及び第2の直線凹部31,32と、右半分側の第3及び第4の直線凹部33,34とが図1の底部で連続している。
凹面部19は、図3,図4のように周方向が円形状に、かつ、幅方向が直線凹部31〜34で直線状に形成されているので、全体として幅方向の略中央に向けて凹んで潤滑剤溜まり35,36が形成されるような2つの円筒面状に構成されている。
以上のように、図4のラジアル玉軸受用保持器30によれば、図5のようなラジアル玉軸受に用いられたとき、潤滑剤溜まり35,36が凹面部19の周方向全体に沿ってかつ幅方向の略中央にあるので、潤滑剤をポケット18と玉5との間に溜め易くなって潤滑性を向上できるとともに、玉5を潤滑剤溜まり35,36から幅方向に離れた両端部近傍部31a,32a,33a,34aで保持するので、ポケット18内で玉5の動き量が少なく玉5をがたつきなく保持することができる。
また、潤滑剤溜まり35,36は、ポケット18の開口部Tにおいて、図1と同様に、図3のように隙間35a,36aで露出するので、潤滑剤がポケット18と玉5との間に入り易くなり、潤滑性を更に向上できる。
また、図4において第1〜第4の直線凹部31〜34により潤滑剤溜まりの容量を大きくでき、潤滑剤をポケット18内に入り易くできる。また、第1〜第4の直線凹部31〜34の玉5に対する接点及び接線方向を変更することで、潤滑剤溜まり35,36の容量を調整できる。このように、潤滑剤溜まりの容量を大きくし、潤滑剤をポケット18内に入り易しても、玉5を端部近傍部31a〜34aで確実に保持し拘束できるので、玉5の動き量が大きくならず、玉5の保持が弱くならない。
なお、図1〜図4のようなポケット18を有する保持器20,30は、その凹面部19と対応する部分を有する成形金型を用いて樹脂から射出成形で成形することができる。
〈第3の実施の形態〉
図9は第3の実施の形態によるラジアル玉軸受(半径比が52%以下の場合の各軌道輪と玉を示す)の断面図(a)及び従来のラジアル玉軸受(半径比が52%を超えた場合の各軌道輪と玉を示す)の断面図(b)である。なお、図9では、説明の便宜上、保持器の図示を省略している。
図1,図2の保持器20は複数の玉5を各ポケット18に保持してラジアル玉軸受に組み込まれる。すなわち、図9(a)に示すように、本実施の形態によるラジアル玉軸受50は、外輪軌道面51を有する外輪4と、内輪軌道面52を有する内輪2と、複数個の玉5と、各玉5を各ポケット18内に転動自在に均等位置に保持する保持器20と、を備え、内輪軌道面52と外輪軌道面51との間に複数個の玉5を転動自在に配置したものである。
また、図9(a)のラジアル玉軸受50において、内輪2の内輪軌道面52は、溝半径r52を有する溝状となっており、溝半径r52と玉5の直径Dとの半径比 (r52/D)が52%以下である。同様に、外輪4の外輪軌道面51は、溝半径r51を有する溝状となっており、溝半径r51と玉5の直径Dとの半径比 (r51/D)が52%以下である。
上述のように、本実施の形態によるラジアル玉軸受50では、内輪2の内輪軌道面52の溝半径r52及び外輪4の外輪軌道面51の溝半径r51と玉5の直径との各半径比(r52/D,r51/D)を、図9(b)のような従来の場合に適用される52%よりも小さくすることで、玉5が接触する軌道面51,52の溝上の応力を小さくしている。
すなわち、図9(b)の場合は内輪軌道面1の溝半径r11と玉5の直径Dとの半径比 (r11/D)が52%を超え、同様に外輪軌道面3の溝半径r13と玉5の直径Dとの半径比 (r13/D)が52%を超える。このため、各軌道面1,3において玉5と接触する面積が小さくなることから、各軌道面1,3の溝上の応力が大きくなってしまうのに対し、本実施の形態の図9(a)によれば、各半径比(r52/D,r51/D)が52%以下であり、内輪軌道面52及び外輪軌道面51において玉5と接触する面積が大きくなることから、軌道面51,52の溝上の応力が小さくなる。このため、本実施の形態のラジアル玉軸受50は、適用される軸受装置において高い負荷が可能となって高負荷化を達成できる。
なお、上述の各半径比(r52/D,r51/D)は、50%以上であることが好ましい。
図9(a)のラジアル玉軸受50は、その軸受内部に潤滑剤が充填されて使用されるが、潤滑剤としてグリースを用いることが好ましく、この場合、グリースの調度(グリースの粘度を示す指標)が200乃至280の範囲内にあることが好ましい。このように比較的硬いグリースを潤滑剤として使用する場合、保持器のポケット形状が単一の球面状である場合、軸受使用中にグリースがポケットから一度外に押し出されると、なかなかポケット内に戻り難く、保持器において潤滑不良が発生し易くなってしまうが、本実施の形態のラジアル玉軸受50によれば、図2のように保持器20のポケット18(図1)と玉5との間において、グリース溜まり25,26がそれぞれ形成され、グリースがグリース溜まり25,26に保持され、ポケット18から外に押し出され難くなり、また、外に押し出されてもポケット18内に戻り易くなるから、グリースによる潤滑性能を発揮し維持することができる。また、図9(a)のラジアル玉軸受50において図3,図4の保持器30または図8の保持器40を用いた場合にも、同様に、グリースによる潤滑性能を発揮し維持することができる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図1〜図4では、潤滑剤溜まり25,26,35,36を凹面部19の周方向全体に形成したが、一部に形成してもよく、また、分割して断続的に形成してもよい。
また、図1〜図4では、凹面部19の周方向形状を円形状にしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図8の保持器40のように、ポケット18の凹面部19の周方向形状を、図の下方の底部が玉5の中心Oを中心とした半径R3(R3>r)を有する円形状凹面部41であり、開口部Tのある上方部分が中心Oを中心とした半径R4(R4>r)を有する円形状凹面部43,43であり、円形状凹面部41と円形状凹面部43,43との各中間部分が直線状凹面部42,42であるようにしてもよい。この場合、凹面部41、42,43の内の少なくとも一部を図2,図4のように、その幅方向において図2の偏心凹面部21〜24、または、図4の第1〜第4の直線凹部31〜34と同様に構成することで、上述と同様の作用効果を得ることができる。また、図8の破線のように、円形状凹面部41について半径R3の中心を玉5の中心Oから中心軸v上のO5にずらして半径R3を大きくするとともに、円形状凹面部43について半径R4の中心を玉5の中心Oから中心軸v上のO6にずらして半径R4を大きくしてもよい。
第1の実施の形態による保持器の要部を半径方向外周部からみた図である。 図1のII-II線方向に切断してみた要部断面図である。 第2の実施の形態による保持器の要部を半径方向外周部からみた図である。 図3のIV-IV線方向に切断してみた要部断面図である。 従来のラジアル玉軸受の内部構成を概略的に示すために一部を破断した斜視図である。 図5のラジアル玉軸受に配置可能な従来の樹脂製の冠型保持器を示す斜視図である。 図6の保持器のポケットをA−A線方向に切断してみた図である。 図1,図3のポケットの凹面部の周方向形状を変えた変形例を示す図であり、保持器の要部を半径方向外周部からみた図である。 第3の実施の形態によるラジアル玉軸受(半径比が52%以下の場合の各軌道輪と玉を示す)の断面図(a)及び従来のラジアル玉軸受(半径比が52%を超えた場合の各軌道輪と玉を示す)の断面図(b)である。
符号の説明
2 内輪
4 外輪
5 玉
50 ラジアル玉軸受
51 外輪軌道面
52 内輪軌道面
18 ポケット
19 凹面部
20 ラジアル玉軸受用保持器、保持器
21〜24 第1〜第4の偏心凹面部
21a〜24a 端部近傍部
25,26 潤滑剤溜まり
25a,26a 隙間
27 外周部
28 内周部
30 ラジアル玉軸受用保持器、保持器
31〜34 第1〜第4の直線凹部
31a〜34a 端部近傍部
35,36潤滑剤溜まり
35a,36a 隙間
40 保持器
41 円形状凹面部
42 直線状凹面部
43 円形状凹面部
O 玉の中心
O1〜O4 偏心位置
T 開口部
r 玉の半径
s 保持器半径方向、半径方向
v 玉の中心軸
D 玉5の直径
r52 内輪軌道面52の溝半径
r51 外輪軌道面51の溝半径

Claims (7)

  1. ラジアル玉軸受の軌道面間に配置される複数の玉を転動自在に保持するために全体を円環状に形成して円周方向の複数箇所にポケットを設けたラジアル玉軸受用保持器であって、
    前記ポケットは前記玉が位置するとともに保持器半径方向の幅が前記玉の直径よりも小さい凹面部を備え、
    前記凹面部の周方向の少なくとも一部に沿ってかつ幅方向の略中央に潤滑剤溜まりを設け、前記玉を前記潤滑剤溜まりから離れた前記幅方向の両端部近傍で保持することを特徴とするラジアル玉軸受用保持器。
  2. 前記ポケット内で前記潤滑剤溜まりにおける前記玉との間隔が前記両端部近傍における前記玉との間隔よりも大きい請求項1に記載のラジアル玉軸受用保持器。
  3. 前記凹面部は前記幅方向において、前記玉の中心から偏心した位置を中心として前記玉の半径よりも大きい半径を有しかつ内周側の端部近傍で前記玉に接する第1の偏心凹面部と、前記玉の中心から偏心し前記位置と離れた別の位置を中心として前記玉の半径よりも大きい半径を有しかつ外周側の端部近傍で前記玉に接する第2の偏心凹面部と、を有し、前記第1の偏心凹面部と前記第2の偏心凹面部とが前記幅方向の略中心で交差するように構成された請求項1または2に記載のラジアル玉軸受用保持器。
  4. 前記凹面部は前記幅方向において、内周側の端部近傍で前記玉と接する第1の直線凹部と、外周側の端部近傍で前記玉と接する第2の直線凹部と、を有し、前記第1の直線凹部と前記第2の直線凹部とが前記幅方向の略中心で交差するように構成された請求項1または2に記載のラジアル玉軸受用保持器。
  5. 外周面に内輪軌道面を有する内輪と内周面に外輪軌道面を有する外輪とを互いに同心に配置し、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のラジアル玉軸受用保持器を用いて複数の玉を保持し、軸受内部に潤滑剤を充填したことを特徴とするラジアル玉軸受。
  6. 前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面の少なくとも一方の溝半径(r’)と前記玉の直径(D)との半径比(r’/D)が52%以下である請求項5に記載のラジアル玉軸受。
  7. 前記潤滑剤としてグリースを充填し、
    前記グリースの調度が200乃至280の範囲内にある請求項4または5に記載のラジアル玉軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012175649A1 (de) * 2011-06-22 2012-12-27 Aktiebolaget Skf Wälzlagerkäfig
EP2653741A3 (de) * 2012-04-18 2015-02-11 Aktiebolaget SKF Schrägkugellager
CN111894987A (zh) * 2020-07-31 2020-11-06 中车大连机车研究所有限公司 一种改进兜孔结构的滚动轴承保持架及滚动轴承

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