JP2008256200A - ラジアル玉軸受及びラジアル玉軸受用保持器 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受回転時における保持器の開口部近傍における変形を防止し玉の拘束位置のずれや外輪との接触を防止可能なラジアル玉軸受及びラジアル玉軸受用保持器を提供する。
【解決手段】このラジアル玉軸受は、内輪と、外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面との間に配置される複数の玉5と、複数の玉を転動自在に保持するために全体を円環状に形成して円周方向の複数箇所に開放型のポケット18を設けた保持器20と、を備え、玉を保持したポケットの開口部Tの近傍において環状部材26を円周方向sに配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、軌道面間に配置された複数の玉を転動自在に保持するために全体を円環状に形成して円周方向の複数箇所に開放型ポケットを設けた保持器を備えるラジアル玉軸受及びラジアル玉軸受用保持器に関する。
ラジアル玉軸受は各種回転機械装置で回転軸等を支持する軸受部に広く使用されているが、このラジアル玉軸受の従来例の概略的構成を図3に示す(下記特許文献1,2,3参照)。図3のラジアル玉軸受10は、外周面に内輪軌道面1を形成した内輪2と、内周面に外輪軌道面3を形成した外輪4とを同心的に配置し、内輪軌道面1と外輪軌道面3との間に複数個の玉5を転動自在に設けて構成されている。複数個の玉5は保持器6により転動自在に保持されている。図4に図3の保持器6の斜視図を示す。
図4に示すように、保持器6は、円環状の冠型に構成されており、樹脂から射出成形により製造され、従来の金属からプレス成形で製造された波型保持器の代わりに用いられるようになっている(下記特許文献1,2,3参照)。図4の冠型保持器6は、円環状の主部17の円周方向の複数個所に玉5(図3)を転動自在に保持するように設けられたポケット18と、ポケット18の両側に設けられた弾性変形可能な爪状の一対の弾性片16a、16bと、を複数組有する。各ポケット18は、主部17に互いに間隔をあけて配置された一対の弾性片16a、16bの片側面と、一対の弾性片16aと16bとの間に設けられた凹面部19と、からほぼ全体が球面状に構成されている。各ポケット18の図の上部には一対の弾性片16a、16b間に開口部Tが形成されている。
図4の冠型保持器6を用いて図3のようなラジアル玉軸受を組み立てる場合、玉5を、ポケット18の一対の弾性片16a、16bの先端縁同士の間隔を弾性的に押し広げて弾性片16a、16bの間の開口部Tから押し込むようにして挿入する。このように、冠型保持器6は各ポケット18内に各玉5を抱き込むことで、玉5を内輪軌道面1と外輪軌道面3との間(図3)で転動自在に保持する。
上述のように、従来のラジアル玉軸受の保持器は、金属製の波型保持器やポケットが単一の球面で成形された樹脂製の円環状の冠型保持器が使われることが一般的であった。
特許第3744663号公報 特許第3035766号公報 特開2005−133893号公報
図5に図4の従来の保持器6で玉5を保持し拘束している様子を部分的に上部からみた図(a)及び半径方向からみた図(b)を示す。図5(a)、(b)のように、ポケット18は開口部Tを有し開放型になっているため、図3のラジアル玉軸受10の高速回転時に遠心力で開口部Tの爪状の弾性片16a、16bが図5(a)の半径方向u外方に変形して、ポケット18における玉5の拘束が緩んでしまい本来の位置からずれてしまったり、爪状の弾性片16a、16bが外輪4側に接触し回転トルク増や磨耗等のおそれが生じ易くなる。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、軸受回転時における保持器の開口部近傍における変形を防止し玉の拘束位置のずれや外輪との接触を防止可能なラジアル玉軸受及びラジアル玉軸受用保持器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるラジアル玉軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪の内輪軌道面と前記外輪の外輪軌道面との間に配置される複数の玉と、前記複数の玉を転動自在に保持するために全体を円環状に形成して円周方向の複数箇所に開放型のポケットを設けた保持器と、を備えるラジアル玉軸受であって、前記玉を保持した前記ポケットの開口部の近傍において環状部材を前記円周方向に配置したことを特徴とする。
このラジアル玉軸受によれば、ポケットの開口部の近傍であって円周方向に位置する環状部材により、軸受回転時の遠心力による開口部近傍における変形を防止できるので、軸受使用時に保持器における玉の拘束位置のずれや外輪との接触を防止できる。
上記ラジアル玉軸受において前記ポケットは前記開口部の前記円周方向の両側に一対の爪状部を有し、前記環状部材は前記爪状部を前記保持器の半径方向に拘束するように設けられることが好ましい。爪状部が環状部材により保持器の半径方向に拘束されるので、軸受回転時の遠心力による半径方向への変形を効果的に防止できる。なお、一対の爪状部は、弾性変形可能に構成され、軸受の組み立て時にポケットの開口部から玉が押し込むようにして挿入されて保持器に保持されるようになっている。
また、前記爪状部は前記ポケットの径方向の略外方に延びる延長部を有し、前記環状部材は前記延長部に取り付けられるように構成することが好ましい。これにより、環状部材の取り付け領域を確保できる。
また、前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面の少なくとも一方の溝半径(r’)と前記玉の直径(D)との半径比(r’/D)が52%以下であることが好ましい。これにより、内輪軌道面及び/又は外輪軌道面において玉と接触する面積が大きくなり、軌道面の溝上の応力が小さくなるので、軸受の高負荷化を実現できる。
また、上記ラジアル玉軸受の軸受内部に潤滑剤としてグリースを充填し、前記グリースの調度(グリースの粘度を示す指標)が200乃至280の範囲内にあることが好ましい。
本発明によるラジアル玉軸受用保持器は上述のラジアル玉軸受の保持器として用いられることを特徴とする。
このラジアル玉軸受用保持器によれば、ラジアル玉軸受に用いられることで、ポケットの開口部の近傍であって円周方向に位置する環状部材により、軸受回転時の遠心力による開口部近傍における変形を防止できるので、軸受使用時に保持器における玉の拘束位置のずれや外輪との接触を防止できる。
本発明のラジアル玉軸受及びラジアル玉軸受用保持器によれば、軸受回転時における保持器の開口部近傍における変形を防止し、軸受使用時に保持器における玉の拘束位置のずれや外輪との接触・磨耗を防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は第1の実施の形態によるラジアル玉軸受の保持器で玉を保持し拘束している様子を部分的に上部からみた図(a)及び半径方向からみた図(b)である。図2は図1(a)の保持器をII-II線方向に切断してみた要部断面図である。図8は図1(a)の保持器をIII-III線方向に切断してみた断面図である。
図1に示す保持器20は、全体形状は図4とほぼ同じ構成であり、図3のようなラジアル玉軸受に用いられるものであるから、図3,図4,図5と対応する部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
図1(a)、(b)の保持器20は、図1(b),図8のように、玉5を保持し拘束するためにポケット18の全体形状を、図の下方部分が玉5の中心Oを中心とした半径r1(r1>r(r:玉5の半径))を有する球状凹面部21であり、開口部Tのある上方部分が玉5の中心Oを中心とした半径r2(r2>r)を有する球状凹面部23であり、中間部分が玉5の転動中心軸vを中心としたアキシャル円筒状凹面部22であるように構成した図4と同様の円環状の冠型保持器である。
なお、図1(b),図8の破線のように、球状凹面部21について半径r1の中心を玉5の中心OからO1にずらして半径r1を大きくするとともに、球状凹面部23について半径r2の中心を玉5の中心OからO2にずらして半径r2を大きくしてもよい。
保持器20のポケット18には、開口部Tの球状凹面部23の周囲から図の上方に突き出るようにして一対の爪状部24,25が開口部Tの円周方向s(図1(a)に示す)両側に設けられている。一対の爪状部24,25は、玉5が開口部Tからポケット18に押し付けられて挿入されるとき弾性変形し、ポケット18内に収まると弾性復元するようになっている。
爪状部24,25は、ポケット18の図1(b)の径方向の略外側に延びて突き出た延長部24a、25aを有し、延長部24a、25aの開口部T側の側面は、開口部Tが図1(b)の上方に向けて広がるように傾斜した傾斜面24c、25cとなっており、玉5を挿入し易くなっている。
保持器20は、図4のような円環状の形状であり、図1(a)、(b)、図2のように、その外周側面27には環状部材26が取り付けられている。すなわち、環状部材26は、図2のように、保持器20の外周側面27に略平行な垂直部26aと外周側面27に略直交する水平部26bとを有し、縦断面形状が略L字状になっており、全体の平面形状が保持器20の外周側面27に沿うように円環状になっている。環状部材26は、例えば、樹脂から射出成形により製造できる。
また、保持器20の外周側面27における爪状部24,25の延長部24a、25aには、図2のように、環状部材26の水平部26bが嵌め込まれる凹部24bが形成されている。
図1(a)、(b)、図2のように、環状部材26は、玉5をポケット18に保持した保持器20に、その水平部26bを爪状部24,25の延長部24a、25aの凹部24bに差し込み嵌め込むことで固定されて取り付けられる。このように、保持器20の爪状部24,25に延長部24a、25aを設けることで環状部材26の取り付け領域を確保でき、爪状部24,25に環状部材26を取り付けることができる。
上述のようにして、環状部材26が爪状部24,25の延長部24a、25aで保持器20に固定されると、環状部材26は、図1(a)、(b)のように玉5の近傍で開口部Tに掛け渡されるように位置するとともに、その垂直部26aが保持器20の外周側面27に略密着または接近して位置し、爪状部24,25を外周側面27において保持器20の半径方向で拘束するようになる。
なお、環状部材26は、全体形状が保持器20を包囲するように円環状であるが、円周方向に分割して構成してもよい。
図1(a)、(b)、図2の保持器20を備える図3のようなラジアル玉軸受によれば、保持器20のポケット18の開口部T近傍において爪状部24,25の延長部24a、25aに保持器20を外周側面27に包囲するように設けた環状部材26により、爪状部24,25が保持器20の半径方向で拘束されるので、軸受の高速回転時に図1(a)の半径方向uに遠心力が爪状部24,25に作用しても、その遠心力による爪状部24,25の半径方向uへの変形を防止することができる。このため、軸受使用時に保持器20のポケット18における玉5の拘束位置のずれや外輪4との接触・磨耗を防止できる。
〈第2の実施の形態〉
図9は第2の実施の形態によるラジアル玉軸受(半径比が52%以下の場合の各軌道輪と玉を示す)の断面図(a)及び従来のラジアル玉軸受(半径比が52%を超えた場合の各軌道輪と玉を示す)の断面図(b)である。なお、図9では、説明の便宜上、保持器の図示を省略している。
図1(a)、(b)、図2の保持器20は複数の玉5を各ポケット18に保持してラジアル玉軸受に組み込まれる。すなわち、図9(a)に示すように、本実施の形態によるラジアル玉軸受40は、外輪軌道面41を有する外輪4と、内輪軌道面42を有する内輪2と、複数個の玉5と、各玉5を各ポケット18内に転動自在に均等位置に保持する保持器20と、を備え、内輪軌道面42と外輪軌道面41との間に複数個の玉5を転動自在に配置したものである。
以上のように、図1(a)、(b)、図2の保持器20が組み込まれたラジアル玉軸受40によれば、軸受使用時に保持器20のポケット18における玉5の拘束位置のずれや外輪4との接触・磨耗を防止できる。
また、図9(a)のラジアル玉軸受40において、内輪2の内輪軌道面42は、溝半径r42を有する溝状となっており、溝半径r42と玉5の直径Dとの半径比 (r42/D)が52%以下である。同様に、外輪4の外輪軌道面41は、溝半径r41を有する溝状となっており、溝半径r41と玉5の直径Dとの半径比 (r41/D)が52%以下である。
上述のように、本実施の形態によるラジアル玉軸受40では、内輪2の内輪軌道面42の溝半径r42及び外輪4の外輪軌道面41の溝半径r41と玉5の直径との各半径比(r42/D,r41/D)を、図9(b)のような従来の場合に適用される52%よりも小さくすることで、玉5が接触する軌道面41,42の溝上の応力を小さくしている。
すなわち、図9(b)の場合は内輪軌道面1の溝半径r11と玉5の直径Dとの半径比 (r11/D)が52%を超え、同様に外輪軌道面3の溝半径r13と玉5の直径Dとの半径比 (r13/D)が52%を超える。このため、各軌道面1,3において玉5と接触する面積が小さくなることから、各軌道面1,3の溝上の応力が大きくなってしまうのに対し、本実施の形態の図9(a)によれば、各半径比(r42/D,r41/D)が52%以下であり、内輪軌道面42及び外輪軌道面41において玉5と接触する面積が大きくなることから、軌道面41,42の溝上の応力が小さくなる。このため、本実施の形態のラジアル玉軸受40は、適用される軸受装置において高い負荷が可能となって高負荷化を達成できる。
なお、上述の各半径比(r42/D,r41/D)は、50%以上であることが好ましい。
図9(a)のラジアル玉軸受40は、その軸受内部に潤滑剤が充填されて使用されるが、潤滑剤としてグリースを用いることが好ましく、この場合、グリースの調度(グリースの粘度を示す指標)が200乃至280の範囲内にあることが好ましい。このように比較的硬いグリースを潤滑剤として使用する場合、保持器のポケット形状が単一の球面状である場合、軸受使用中にグリースがポケットから一度外に押し出されると、なかなかポケット内に戻り難く、保持器において潤滑不良が発生し易くなってしまうが、本実施の形態のラジアル玉軸受40によれば、図8のように保持器20のポケット18と玉5との間において、球状凹面21と円筒状凹面22,22との境界近傍、及び、円筒状凹面22,22と球状凹面23,23との境界近傍にグリース溜まり部A,Bがそれぞれ形成され、グリースがグリース溜まり部A,Bに保持され、ポケット18から外に押し出され難くなり、また、外に押し出されてもポケット18内に戻り易くなるから、グリースによる潤滑性能を発揮し維持することができる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図1(a)、(b)、図2の環状部材26は、縦断面形状が略L字状であるが、本発明はこれに限定されず、例えば、図6のように縦断面形状を略コ字状にした環状部材26Aを用いて、一対の水平部26b、26bを保持器20の外周側面27に2箇所設けた凹部に嵌め込むようにしてもよく、また、環状部材として線状部材を用いて保持器20の外周側面27の凹部に固定するようにしてもよい。
また、図1(b)では保持器20のポケット18の凹面部の構成を、開口部T側から球状凹面、アキシャル円筒状凹面、球状凹面としたが、本発明はこれに限定されず、ポケット18の凹面部は別の構成にしてもよく、例えば、図7のように、ポケット18の凹面部全体を、玉5の中心Oを中心とした半径r3(r3>r(r:玉5の半径))を有する球状凹面部29としてもよい。
第1の実施の形態によるラジアル玉軸受の保持器で玉を保持し拘束している様子を部分的に上部からみた図(a)及び半径方向からみた図(b)である。 図1(a)の保持器をII-II線方向に切断してみた要部断面図である。 従来のラジアル玉軸受の内部構成を概略的に示すために一部を破断した斜視図である。 図3のラジアル玉軸受に配置可能な従来の樹脂製の冠型保持器を示す斜視図である。 図4の従来の保持器6で玉5を保持し拘束している様子を部分的に上部からみた図(a)及び半径方向からみた図(b)である。 図2の保持器に取り付けられる環状部材の変形例を示す図2と同様の要部断面図である。 図1(a)、(b)の保持器のポケット形状の変形例を示す図1(b)と同様の図である。 図1(a)の保持器をIII-III線方向に切断してみた断面図である。 第2の実施の形態によるラジアル玉軸受(半径比が52%以下の場合の各軌道輪と玉を示す)の断面図(a)及び従来のラジアル玉軸受(半径比が52%を超えた場合の各軌道輪と玉を示す)の断面図(b)である。
符号の説明
2 内輪
4 外輪
5 玉
40 ラジアル玉軸受
41 外輪軌道面
42 内輪軌道面
18 ポケット
20 保持器
21 球状凹面部
22 アキシャル円筒状凹面部
23 球状凹面部
24,25 爪状部
24a,25a 延長部
24b 凹部
26,26A 環状部材
26a 垂直部
26b 水平部
27 外周側面
T 開口部
u 保持器の半径方向
s 保持器の円周方向
D 玉5の直径
r42 内輪軌道面42の溝半径
r41 外輪軌道面41の溝半径
A,B グリース溜まり部

Claims (6)

  1. 内輪と、外輪と、前記内輪の内輪軌道面と前記外輪の外輪軌道面との間に配置される複数の玉と、前記複数の玉を転動自在に保持するために全体を円環状に形成して円周方向の複数箇所に開放型のポケットを設けた保持器と、を備えるラジアル玉軸受であって、
    前記玉を保持した前記ポケットの開口部の近傍において環状部材を前記円周方向に配置したことを特徴とするラジアル玉軸受。
  2. 前記ポケットは前記開口部の前記円周方向の両側に一対の爪状部を有し、
    前記環状部材は前記爪状部を前記保持器の半径方向に拘束するように設けられる請求項1に記載のラジアル玉軸受。
  3. 前記爪状部は前記ポケットの略外方に延びる延長部を有し、
    前記環状部材は前記延長部に取り付けられる請求項2に記載のラジアル玉軸受。
  4. 前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面の少なくとも一方の溝半径(r’)と前記玉の直径(D)との半径比(r’/D)が52%以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラジアル玉軸受。
  5. 軸受内部に潤滑剤としてグリースを充填し、
    前記グリースの調度が200乃至280の範囲内にある請求項1乃至4のいずれか1項に記載のラジアル玉軸受。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のラジアル玉軸受の保持器として用いられることを特徴とするラジアル玉軸受用保持器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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