JP2008256191A - 座金装置及びこの座金装置を具備した摩擦ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】ナット及びボルトによる二枚の被締付板への締付力を長期に亘って初期の値に維持でき、而して、二枚の被締付板と滑り板との摺動面間に初期に設定した適度な摩擦抵抗を長期に亘って生じさせることができる座金装置及びこの座金装置を具備した摩擦ダンパを提供すること。
【解決手段】摩擦ダンパ1は、剛性金属製のナット2と、ナット2に螺合されていると共に膨大頭部3を有するボルト4と、ナット2へのボルト4の螺合により締付けられた被締付体5と、軸方向Aにおけるナット2及び被締付体5間に介在された座金装置6と、軸方向Aにおけるナット2及び座金装置6間に介在された平座金7と、軸方向Aにおける被締付体5及びボルト4の膨大頭部3間に介在された平座金8とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ナット及びボルトの締付機構に用いられる座金装置及びこの座金装置を具備した摩擦ダンパに関する。
特開平7−35183号公報 特開2003−307253号公報 特開平10−267024号公報
例えば互いに重ね合わされた二枚の被締付板とこの二枚の被締付板間に、当該二枚の被締付板に摺動自在に接触して配された滑り板とを具備した摩擦ダンパにおいて、ナット及びボルトにより二枚の被締付板を締付て二枚の被締付板と滑り板との摺動面間に適度な摩擦抵抗を長期に生じさせる場合に、ナット又はボルトの膨大頭部と被締付板との間に金属製の皿ばね等の弾性を有したワッシャー(座金)又はゴム等の弾性体が用いられる。
ところで、皿ばね等のワッシャーでは、長期の使用による機械的疲労に基づくその弾性力の低下に伴ってナット及びボルトによる二枚の被締付板への締付力が同じく低下して被締付板と滑り板との摺動面間の初期に設定した適度な摩擦抵抗を維持できなくなり、ゴム等の弾性体でも、長期の使用によりそれにクリープが生じて、皿ばね等のワッシャーと同様に被締付板と滑り板との摺動面間の初期に設定した適度な摩擦抵抗を維持できなくなる虞がある。
しかも、温度上昇に伴って摩擦抵抗が低下する虞のある摩擦ダンパの場合には、皿ばね等のワッシャー、ゴム等の弾性体では、斯かる摩擦抵抗の低下を補償することが困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ナット及びボルトによる二枚の被締付板への締付力を長期に亘って初期の値に維持でき、しかも、温度変化に対しても二枚の被締付板への締付力を一定に保持でき、而して、二枚の被締付板と滑り板との摺動面間に初期に設定した適度な摩擦抵抗を長期に亘って生じさせることができると共に温度変化に対しても摩擦抵抗を一定に保持できる座金装置及びこの座金装置を具備した摩擦ダンパを提供することにある。
本発明の座金装置は、ナット及びボルトの膨大頭部のうちの少なくとも一方とナットへのボルトの螺合により締付けられる被締付体との軸方向における間に介在される座金装置であって、軸方向の一方の端面で開口した有底溝を有していると共にボルトを挿通するための貫通孔を有する座金本体と、この座金本体の有底溝に収容されていると共に可圧縮性であって弾性を有する液体と、座金本体の有底溝に軸方向に移動自在に嵌装された突起を軸方向の一方の端面に有していると共にボルトを挿通するための貫通孔を有する蓋体と、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び突起の側面間の隙間を介する液体の有底溝の開口からの漏出を阻止するべく、有底溝に嵌装された突起の先端面及び液体の液面間に介在されているシール手段とを具備しており、座金本体の一方の端面とこの一方の端面に対面する蓋体の一方の端面との間に軸方向の隙間が生じるように、液体、シール手段及び突起が有底溝に配されており、液体は、当該液体の液面に接触するシール手段の軸方向の一方の端面と有底溝の底面を規定する座金本体の内側底壁面との間で、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び内側底壁面並びにシール手段の一方の端面に対して隙間なしに有底溝に収容されている。
本発明の座金装置によれば、液体の液面に接触するシール手段の軸方向の一方の端面と有底溝の底面を規定する座金本体の内側底壁面との間で、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び内側底壁面並びにシール手段の一方の端面に対して隙間なしに有底溝に可圧縮性であって弾性を有する液体が収容されているために、皿ばね等のワッシャー、ゴム等の弾性体と比較して機械的疲労又はクリープを避けることができて、斯かる座金装置を軸方向におけるナット及びボルトの膨大頭部のうちの一方と被締付体との間に介在させることにより、座金装置における可圧縮性であって弾性を有する液体でもってナット及びボルトによる二枚の被締付板への締付力を長期に亘って初期に設定された値に維持でき、しかも、皿ばね等のワッシャーに対してより大きな液体の線膨張係数により摩擦力の温度変化に対しても二枚の被締付板への締付力を一定に保持でき、而して、二枚の被締付板と滑り板との摺動面間に初期に設定された適度な摩擦抵抗を長期に亘って生じさせることができると共に温度変化に対しても摩擦抵抗を一定に保持できる摩擦ダンパを提供することができる。
好ましい例では、液体は、非ニュートン流体、その中でもビンガム特性を得ることができる塑性流体を有しており、塑性流体(ビンガム流体)としては、粘土泥しょう(粒子径が20〜30μm以下の懸濁液)、アスファルト、ペイント、グリースや、顔料、たんぱく質水溶液、クリーム類等を例示し得るが、本発明はこれら限らないのであって、要は、可圧縮性であってかつ弾性を有する液体であればよく、例えば、特開2004−44732、特開2005−121092及び特開2005−121091等に記載の多数の細孔を有した多孔質体が混在した水等の液体又は流動性を有するオルガノポリシロキサンからなる液体を一例として挙げることができ、流動性を有するオルガノポリシロキサンとしては、例えば、シリコーン生ゴム、シリコーン生ゴムにシリカ等の充填材を配合したもの、液状シリコーンゴムの架橋度を抑え流動性を持たせたシリコーンゲル等を挙げることができる。また、普通には金属で形成される皿ばね等のワッシャーの線膨張係数よりも十分に大きな線膨張係数をもった温度特性を有した液体であれば、温度上昇に伴って摩擦抵抗が低下する虞のある摩擦ダンパの場合には、これを補償できて好ましい。
座金本体及び蓋体の夫々は、貫通孔を複数個有していてもよく、好ましい例では、有底溝は円環状の有底溝であり、突起は円環状の突起であり、この場合、座金本体の貫通孔は円環状の有底溝に取り囲まれており、座金本体の貫通孔に同心の蓋体の貫通孔は円環状の突起に取り囲まれていてもよい。
本発明の摩擦ダンパは、ナットと、このナットに螺合されていると共に膨大頭部を有するボルトと、ナットへのボルトの螺合により締付けられた被締付体と、軸方向におけるナット及びボルトの膨大頭部のうちの一方及び被締付体間に介在された座金装置とを具備しており、座金装置は、軸方向の一方の端面で開口した有底溝を有していると共にボルトを挿通させた貫通孔を有する座金本体と、この座金本体の有底溝に収容されていると共に可圧縮性であって弾性を有する液体と、座金本体の有底溝に軸方向に移動自在に嵌装された突起を軸方向の一方の端面に有していると共にボルトを挿通させた貫通孔を有する蓋体と、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び突起の側面間の隙間を介する液体の有底溝の開口からの漏出を阻止するべく、有底溝に嵌装された突起の先端面及び液体の液面間に介在されているシール手段とを具備しており、座金本体の一方の端面とこの一方の端面に対面する蓋体の一方の端面との間に軸方向の隙間が生じるように、液体、シール手段及び突起が有底溝に配されており、液体は、当該液体の液面に接触するシール手段の軸方向の一方の端面と有底溝の底面を規定する座金本体の内側底壁面との間で、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び内側底壁面並びにシール手段の一方の端面に対して隙間なしに有底溝に収容されており、軸方向におけるナット及びボルトの膨大頭部のうちの他方及び座金装置間に配された被締付体は、軸方向において互いに重ね合わされた少なくとも二つの被締付板と、軸方向において二つの被締付板間に配されていると共に二つの被締付板の互いに対面する板面の夫々に摺動自在に接触している板面を有した滑り板とを有している。
本発明による摩擦ダンパは、振動減衰させるべき相対的に互いに振動する構造物のうちの一方の構造物に連結される二つの被締付板に対する他方の構造物に連結される滑り板の相対的な振動を、二つの被締付板の互いに対面する板面とこの板面に摺動自在に接触している滑り板の板面とにおける摺動面での摩擦抵抗により減衰させ、そして、滑り板に対する二つの被締付板の挟持力(押圧力)がナットへのボルトの締付力により決定されて、斯かる挟持力(押圧力)が長期の使用による機械的疲労及びクリープの生じ難い座金装置の可圧縮性であって弾性を有する液体により補償される結果、ナット及びボルトによる二枚の被締付板への締付力を長期に亘って初期の値に維持でき、しかも、温度変化に対しても二枚の被締付板への締付力を一定に保持でき、而して、二枚の被締付板と滑り板との摺動面間に初期に設定された適度な摩擦抵抗を長期に亘って生じさせることができ、しかも、温度変化に対しても摩擦抵抗を一定に保持できる。
本発明の摩擦ダンパでも、好ましい例では、液体は、非ニュートン流体、その中でもビンガム特性を得ることができる塑性流体を有しており、塑性流体(ビンガム流体)としては、粘土泥しょう(粒子径が20〜30μm以下の懸濁液)、アスファルト、ペイント、グリースや、顔料、たんぱく質水溶液、クリーム類等を例示し得るが、本発明はこれら限らないのであって、要は、可圧縮性であってかつ弾性を有する液体であればよく、例えば、特開2004−44732、特開2005−121092及び特開2005−121091等に記載の多数の細孔を有した多孔質体が混在した水等の液体又は流動性を有するオルガノポリシロキサンからなる液体を一例として挙げることができ、流動性を有するオルガノポリシロキサンとしては、例えば、シリコーン生ゴム、シリコーン生ゴムにシリカ等の充填材を配合したもの、液状シリコーンゴムの架橋度を抑え流動性を持たせたシリコーンゲル等を挙げることができる。また、普通には金属で形成される皿ばね等のワッシャーの線膨張係数よりも十分に大きな線膨張係数をもった温度特性を有した液体であれば、温度上昇に伴って摩擦抵抗が低下する虞のある摩擦ダンパの場合には、これを補償できて好ましく、座金本体及び蓋体の夫々は、貫通孔を複数個有していてもよく、好ましい例では、有底溝は円環状の有底溝であり、突起は円環状の突起であり、この場合、座金本体の貫通孔は円環状の有底溝に取り囲まれており、座金本体の貫通孔に同心の蓋体の貫通孔は円環状の突起に取り囲まれていてもよい。
本発明によれば、ナット及びボルトによる二枚の被締付板への締付力を長期に亘って初期の値に維持でき、しかも、温度変化に対しても二枚の被締付板への締付力を一定に保持でき、而して、二枚の被締付板と滑り板との摺動面間に初期に設定した適度な摩擦抵抗を長期に亘って生じさせることができると共に温度変化に対しても摩擦抵抗を一定に保持できる座金装置及びこの座金装置を具備した摩擦ダンパを提供することができる。
以下、図を参照して本発明及びその好ましい実施例を説明する。なお、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
図1から図5において、本例の摩擦ダンパ1は、剛性金属製のナット2と、ナット2に螺合されていると共に膨大頭部3を有するボルト4と、ナット2へのボルト4の螺合により締付けられた被締付体5と、軸方向Aにおけるナット2及びボルト4の膨大頭部3のうちの一方、本例ではナット2及び被締付体5間に介在された座金装置6と、軸方向Aにおけるナット2及び座金装置6間に介在された平座金7と、軸方向Aにおける被締付体5及びボルト4の膨大頭部3間に介在された平座金8とを具備している。
剛性金属製のボルト4は、円筒状の外周面にねじ部11を有すると共にねじ部11にナット2が螺合された円柱状のボルト本体12と、ボルト本体12の一端に一体的に形成された膨大頭部3とを有している。本発明のボルトとしては、膨大頭部3がボルト本体12の一端に一体的に形成されたボルト4が好ましいのであるが、これに限定されず、例えば、膨大頭部3に代えてナット2と同様であって膨大頭部としてのナットをボルト本体12の一端に螺合したボルトでもよい。
軸方向Aにおけるナット2及びボルト4の膨大頭部3のうちの他方、本例では膨大頭部3及び座金装置6間に配された被締付体5は、軸方向Aにおいて互いに重ね合わされた二つの被締付板15及び16と、軸方向Aにおいて二つの被締付板15及び16間に配されていると共に二つの被締付板15及び16の互いに対面する平坦な板面17及び18の夫々に軸方向Aに直交するB方向に摺動自在に接触している平坦な板面19及び20を有した滑り板21とを有している。
被締付板15及び16の夫々は、ボルト本体12が貫通すると共に被締付板15及び16とボルト本体12との間にボルト本体12を挿入できる程度のクリアランスが生じるような径をもった貫通孔23を有しており、滑り板21は、ボルト本体12が貫通すると共に被締付板15及び16に対する滑り板21のB方向の最大振動幅以上のB方向の径又は長さをもった円形孔又は長孔からなる貫通孔24を有している。
座金装置6は、軸方向Aの一方の端面31で開口した円環状の有底溝32を有していると共にボルト4のボルト本体12を挿通させた貫通孔33を有した円柱状の座金本体34と、剛性金属製の座金本体34の有底溝32に収容されていると共に可圧縮性であって弾性を有する液体としての塑性流体35と、座金本体34の有底溝32に軸方向Aに移動自在に部分的に嵌装された円環状の突起36を軸方向Aの一方の端面37に有していると共にボルト4のボルト本体12を挿通させた貫通孔38を有した剛性金属製の蓋体39と、有底溝32を規定する座金本体34の円筒状の内側周壁面40及び41並びに突起36の円筒状の側面42及び43間の隙間44を介する塑性流体35の有底溝32の開口45からの漏出を阻止するべく、有底溝32に嵌装された突起36の円環状の先端面46及び塑性流体35の液面47間に介在されているシール手段48とを具備している。
蓋体39は、貫通孔38を有した円盤状の蓋体本体51と、蓋体本体51の一方の端面37に一体的に形成されていると共に部分的に有底溝32外に位置した突起36とを具備している。
座金本体34の貫通孔33は、当該貫通孔33と同心の円環状の有底溝32に取り囲まれており、座金本体34の貫通孔33に同心の蓋体39の蓋体本体51の貫通孔38は、当該貫通孔38に同心の円環状の突起36に取り囲まれている。
シール手段48は、合成樹脂からなる円環状のパッキン55と、パッキン55の一方の円環状端面56に接触した一方の円環状端面57を有したパッキン58とを有しており、円環状のパッキン55の他方の円環状端面59は、塑性流体35の液面47に接触しており、円環状のパッキン58の他方の円環状端面60は、突起36の円環状の先端面46に接触している。
シール手段48としては、二段の円環状のパッキン55及び58を具備するものに限らず、円環状のパッキンを一段としても、二段以上の多段としてもよく、また円環状のパッキンの断面形状はO型でもU型でもV型でもよく、さらにこれらを適宜組み合わせてもよく、要は、塑性流体35の漏出を防止できて、しかも、長期の使用によるシール性の低下が少なく、初期のシール性を長期に亘って維持できるものであればよい。
塑性流体35、パッキン55及び58を有するシール手段48並びに部分的に有底溝32外に位置した突起36は、座金本体34の一方の端面31と当該一方の端面31に対面する蓋体39の蓋体本体51の一方の端面37との間に軸方向Aの隙間65が生じるように、有底溝32に部分的に配されている。
剛性金属製の平座金7は、ナット2及び座金本体34に接触してナット2及び座金装置6間に介在されており、剛性金属製の平座金8は、被締付板15及び膨大頭部3に接触して被締付体5及びボルト4の膨大頭部3間に介在されている。
シール手段48により密閉状態で有底溝32に収容された塑性流体35は、当該塑性流体35の液面47に接触するシール手段48のパッキン55の円環状端面59と、有底溝32の円環状の底面を規定する座金本体34の円環状の内側底壁面71との間で、有底溝32を規定する座金本体34の内側周壁面40及び41、内側底壁面71並びにシール手段48の一方の端面である円環状端面59に対して隙間なしに有底溝32に収容されている。
以上の座金装置6を有した摩擦ダンパ1は、振動減衰させるべき相対的に互いにB方向に振動する構造物のうちの一方の構造物に連結される二つの被締付板15及び16に対する他方の構造物に連結される滑り板21の相対的なB方向の振動を、二つの被締付板15及び16の互いに対面する板面17及び18と板面17及び18にB方向に摺動自在に接触している滑り板21の板面19及び20とにおける摺動面での摩擦抵抗により減衰させ、そして、滑り板21に対する二つの被締付板15及び16の挟持力(押圧力)がナット2へのボルト4の締付力により決定されて、斯かる挟持力(押圧力)が長期の使用による機械的疲労及びクリープの生じ難い座金装置6の可圧縮性であって弾性を有した塑性流体35により補償されるようになっている。
そして、塑性流体35の液面47に接触するシール手段48の軸方向Aの一方の端面59と有底溝32の底面を規定する座金本体34の内側底壁面71との間で、有底溝32を規定する座金本体34の内側周壁面40及び41、内側底壁面71並びにシール手段48の円環状端面59に対して隙間なしに有底溝32に収容された塑性流体35を具備している摩擦ダンパ1の座金装置6によれば、皿ばね等のワッシャー及びゴム等の弾性体と比較して機械的疲労又はクリープを避けることができて、塑性流体35によりナット2及びボルト4による被締付板15及び16への締付力を長期に亘って初期の値に維持でき、しかも、温度変化に対しても被締付板15及び16への締付力を一定に保持でき、而して、被締付板15及び16と滑り板21との摺動面間に初期に設定された適度な摩擦抵抗を長期に亘って生じさせることができると共に温度変化に対しても摩擦抵抗を一定に保持できる。
本発明の好ましい例の断面説明図である。 図1に示す例II−II線矢視断面図である。 図1に示す例の蓋体の斜視図である。 図1に示す例の座金本体の斜視図である。
符号の説明
1 摩擦ダンパ
2 ナット
3 膨大頭部
4 ボルト
5 被締付体
6 座金装置
32 有底溝
33 貫通孔
34 座金本体
35 塑性流体
36 突起
37 端面
39 蓋体
46 先端面
47 液面
48 シール手段

Claims (6)

  1. ナット及びボルトの膨大頭部のうちの少なくとも一方とナットへのボルトの螺合により締付けられる被締付体との軸方向における間に介在される座金装置であって、軸方向の一方の端面で開口した有底溝を有していると共にボルトを挿通するための貫通孔を有する座金本体と、この座金本体の有底溝に収容されていると共に可圧縮性であって弾性を有する液体と、座金本体の有底溝に軸方向に移動自在に嵌装された突起を軸方向の一方の端面に有していると共にボルトを挿通するための貫通孔を有する蓋体と、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び突起の側面間の隙間を介する液体の有底溝の開口からの漏出を阻止するべく、有底溝に嵌装された突起の先端面及び液体の液面間に介在されているシール手段とを具備しており、座金本体の一方の端面とこの一方の端面に対面する蓋体の一方の端面との間に軸方向の隙間が生じるように、液体、シール手段及び突起が有底溝に配されており、液体は、当該液体の液面に接触するシール手段の軸方向の一方の端面と有底溝の底面を規定する座金本体の内側底壁面との間で、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び内側底壁面並びにシール手段の一方の端面に対して隙間なしに有底溝に収容されている座金装置。
  2. ナットと、このナットに螺合されていると共に膨大頭部を有するボルトと、ナットへのボルトの螺合により締付けられた被締付体と、軸方向におけるナット及びボルトの膨大頭部のうちの一方及び被締付体間に介在された座金装置とを具備しており、座金装置は、軸方向の一方の端面で開口した有底溝を有していると共にボルトを挿通させた貫通孔を有する座金本体と、この座金本体の有底溝に収容されていると共に可圧縮性であって弾性を有する液体と、座金本体の有底溝に軸方向に移動自在に嵌装された突起を軸方向の一方の端面に有していると共にボルトを挿通させた貫通孔を有する蓋体と、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び突起の側面間の隙間を介する液体の有底溝の開口からの漏出を阻止するべく、有底溝に嵌装された突起の先端面及び液体の液面間に介在されているシール手段とを具備しており、座金本体の一方の端面とこの一方の端面に対面する蓋体の一方の端面との間に軸方向の隙間が生じるように、液体、シール手段及び突起が有底溝に配されており、液体は、当該液体の液面に接触するシール手段の軸方向の一方の端面と有底溝の底面を規定する座金本体の内側底壁面との間で、有底溝を規定する座金本体の内側周壁面及び内側底壁面並びにシール手段の一方の端面に対して隙間なしに有底溝に収容されており、軸方向におけるナット及びボルトの膨大頭部のうちの他方及び座金装置間に配された被締付体は、軸方向において互いに重ね合わされた少なくとも二つの被締付板と、軸方向において二つの被締付板間に配されていると共に二つの被締付板の互いに対面する板面の夫々に摺動自在に接触している板面を有した滑り板とを有している摩擦ダンパ。
  3. 液体は、塑性流体を有している請求項2に記載の摩擦ダンパ。
  4. 座金本体及び蓋体の夫々は、貫通孔を複数個有している請求項2又は3に記載の摩擦ダンパ。
  5. 有底溝及び突起の夫々は、円環状である請求項2から4のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
  6. 座金本体の貫通孔は有底溝に取り囲まれており、座金本体の貫通孔に同心の蓋体の貫通孔は突起に取り囲まれている請求項5に記載の摩擦ダンパ。
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