JP2008255591A - 覆工板の取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な改良で以って、車両走行時の騒音と衝撃の緩和作用を長期間に亘って維持しつつ、安全性の確保と、メンテナンスコストの低減を図ること。
【解決手段】受桁と、受桁の上面に載置した覆工板との間を少なくとも締結用のボルトを具備した締結装置により取り付ける覆工板の取り付け構造において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に硬質板を介在し、前記締結装置の締結により硬質板を前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に挟持した。
【選択図】図1
【解決手段】受桁と、受桁の上面に載置した覆工板との間を少なくとも締結用のボルトを具備した締結装置により取り付ける覆工板の取り付け構造において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に硬質板を介在し、前記締結装置の締結により硬質板を前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に挟持した。
【選択図】図1
Description
本発明は、覆工板の取り付け構造に関するものである。
仮設の道路、桟橋、橋梁等の床版として広く用いられている鋼製の覆工板は、一般的に上面板と、下面板および上面板と下面板とを連結する縦方向に設けられた補強板やH形鋼等で構成されている。
一般にH形鋼製の受桁と、受桁上面に載置した覆工板との間をボルトで締結しているが、車両走行時等の騒音と衝撃の緩和を図る手段として、覆工板の裏面に付設したゴム製の緩衝パッドを覆工板と受桁の間に介在することが特許文献1や特許文献2等により知られている。
また、緩衝パッドの破損を防止するため、緩衝パッドの下面に防護用のウレタン板を積層することが特許文献3に開示されている。
一般にH形鋼製の受桁と、受桁上面に載置した覆工板との間をボルトで締結しているが、車両走行時等の騒音と衝撃の緩和を図る手段として、覆工板の裏面に付設したゴム製の緩衝パッドを覆工板と受桁の間に介在することが特許文献1や特許文献2等により知られている。
また、緩衝パッドの破損を防止するため、緩衝パッドの下面に防護用のウレタン板を積層することが特許文献3に開示されている。
従来の覆工板の取り付け技術にはつぎのような問題点がある。
(1)覆工板の使用に伴い、ゴム製の緩衝パッドにヘタリや摩滅を生じる。
緩衝パッドにヘタリや摩滅を生じると受桁と覆工板の間に発生した隙間が原因となって覆工板ががたついて、緩衝パッドによる車両走行時の騒音と衝撃の緩和作用が失われる。
(2)緩衝パッドの摩滅等に起因して覆工板ががたつくと、締結用のボルトに繰り返し荷重が作用するため、これを放置すると締結用のボルトが突然に破断する危険がある。
そこで、覆工板を使用したまま緩衝パッドを補修するためには、交通量の少ない深夜の短い時間帯に走行車両の走行区域を規制して補修を行なう必要があり、現地周辺環境に及ぼす影響が大きい。
(3)覆工板は定期的に、または仮設を終了した時点で、摩滅した緩衝パッドを取り外して新規のものもと交換する必要があるため、覆工板のメンテナンスコストが嵩む問題もある。
(4)特許文献3の覆工板にあっても、ウレタン板で緩衝パッドの角部の破損を防止できるものの、緩衝パッド全体のヘタリを防止できないため、上記した(1)〜(3)と同様の問題が起きる。
(1)覆工板の使用に伴い、ゴム製の緩衝パッドにヘタリや摩滅を生じる。
緩衝パッドにヘタリや摩滅を生じると受桁と覆工板の間に発生した隙間が原因となって覆工板ががたついて、緩衝パッドによる車両走行時の騒音と衝撃の緩和作用が失われる。
(2)緩衝パッドの摩滅等に起因して覆工板ががたつくと、締結用のボルトに繰り返し荷重が作用するため、これを放置すると締結用のボルトが突然に破断する危険がある。
そこで、覆工板を使用したまま緩衝パッドを補修するためには、交通量の少ない深夜の短い時間帯に走行車両の走行区域を規制して補修を行なう必要があり、現地周辺環境に及ぼす影響が大きい。
(3)覆工板は定期的に、または仮設を終了した時点で、摩滅した緩衝パッドを取り外して新規のものもと交換する必要があるため、覆工板のメンテナンスコストが嵩む問題もある。
(4)特許文献3の覆工板にあっても、ウレタン板で緩衝パッドの角部の破損を防止できるものの、緩衝パッド全体のヘタリを防止できないため、上記した(1)〜(3)と同様の問題が起きる。
本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは、簡易な改良で以って、車両走行時の騒音と衝撃の緩和作用を長期間に亘って維持しつつ、安全性の確保と、メンテナンスコストの低減が図れる、覆工板の取り付け構造を提供することにある。
本願の第1発明は、受桁と、受桁の上面に載置した覆工板との間を少なくとも締結用のボルトを具備した締結装置により取り付ける覆工板の取り付け構造において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に硬質板を介在し、前記締結装置の締結により硬質板を前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に挟持したことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本願の第2発明は、前記第1発明において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に、前記硬質板を覆工板の横断方向に沿って連続的に介在させたことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本願の第3発明は、前記第1発明において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に、前記硬質板を覆工板の横断方向に沿って部分的に介在させたことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本願の第4発明は、前記第1発明乃至第3発明の何れかにおいて、前記締結装置が締結用のボルトとナットを具備し、覆工板の裏面、硬質板および受桁を貫通した前記締結用のボルトと、締結用のボルトに螺着したナットとにより硬質板を挟持したことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本願の第5発明は、前記第1発明乃至第3発明の何れかにおいて、前記締結装置が締結用のボルトと、該ボルトの自由端に固定した回転式のクランプとを具備し、受桁のフランジに係止させた該ボルトの自由端からのびる回転式のクランプを受桁のフランジに係止させるとともに、覆工板の裏面を貫通した前記締結用のボルトを締め付けて硬質板を挟持したことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本願の第2発明は、前記第1発明において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に、前記硬質板を覆工板の横断方向に沿って連続的に介在させたことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本願の第3発明は、前記第1発明において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に、前記硬質板を覆工板の横断方向に沿って部分的に介在させたことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本願の第4発明は、前記第1発明乃至第3発明の何れかにおいて、前記締結装置が締結用のボルトとナットを具備し、覆工板の裏面、硬質板および受桁を貫通した前記締結用のボルトと、締結用のボルトに螺着したナットとにより硬質板を挟持したことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本願の第5発明は、前記第1発明乃至第3発明の何れかにおいて、前記締結装置が締結用のボルトと、該ボルトの自由端に固定した回転式のクランプとを具備し、受桁のフランジに係止させた該ボルトの自由端からのびる回転式のクランプを受桁のフランジに係止させるとともに、覆工板の裏面を貫通した前記締結用のボルトを締め付けて硬質板を挟持したことを特徴とする、覆工板の取り付け構造を提供する。
本発明はつぎの特有の効果を奏する。
(1)覆工板の裏面と受桁の上面との間に介在した硬質板は、大きな荷重が作用して板厚が薄くなる方向に圧縮変形しないうえに耐久性にも優れている。
そのため、硬質板に大きな負荷が繰り返し作用してもヘタリや摩滅を生じることがなくなり、騒音と衝撃の緩和作用を長期間に亘り保証することができる。
(2)硬質板が圧縮変形しないので、覆工板を長期間使用に供しても受桁と覆工板の間にガタツキの原因となる隙間が発生しない。
そのため、覆工板の使用中に締結用のボルトが破断する心配がなくなり、覆工板の使用の安全が向上する。
(3)硬質板はヘタリや摩滅を生じ難いから、従来の緩衝パッドのように定期的に補修したり、仮設終了時に交換する必要もなくなり、覆工板のメンテナンスコストを大幅に低減できる。
(1)覆工板の裏面と受桁の上面との間に介在した硬質板は、大きな荷重が作用して板厚が薄くなる方向に圧縮変形しないうえに耐久性にも優れている。
そのため、硬質板に大きな負荷が繰り返し作用してもヘタリや摩滅を生じることがなくなり、騒音と衝撃の緩和作用を長期間に亘り保証することができる。
(2)硬質板が圧縮変形しないので、覆工板を長期間使用に供しても受桁と覆工板の間にガタツキの原因となる隙間が発生しない。
そのため、覆工板の使用中に締結用のボルトが破断する心配がなくなり、覆工板の使用の安全が向上する。
(3)硬質板はヘタリや摩滅を生じ難いから、従来の緩衝パッドのように定期的に補修したり、仮設終了時に交換する必要もなくなり、覆工板のメンテナンスコストを大幅に低減できる。
以下図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(1)覆工板の取付構造の概要
図1は受桁10に載置した鋼製の覆工板20を締結用のボルト31、ナット32、ワッシャ33で構成される締結装置30により取り付けた取付部の拡大断面図を示し、図2,3は一部を省略した覆工板20の底面図を示す。
受桁10はH形鋼で、覆工板20を搭載する上フランジ11には所定の間隔を隔てて複数のボルト孔12を形成している。
図1は受桁10に載置した鋼製の覆工板20を締結用のボルト31、ナット32、ワッシャ33で構成される締結装置30により取り付けた取付部の拡大断面図を示し、図2,3は一部を省略した覆工板20の底面図を示す。
受桁10はH形鋼で、覆工板20を搭載する上フランジ11には所定の間隔を隔てて複数のボルト孔12を形成している。
本発明は覆工板20の下面と受桁10の上フランジ11との間に硬質板40を介在させて固定したものである。
以下に主要な構成部材について詳しく説明する。
以下に主要な構成部材について詳しく説明する。
(2)覆工板
覆工板20は、複数のH形鋼や溝形鋼等の鋼材を並べた骨組体の上下両面に鋼板を溶接するとともに、その周囲にも鉄板を溶接して形成した方形を呈する版体である。
覆工板20はその側端部に近い裏面21にボルト孔22を有し、さらにボルト孔22の内側に締結作業用の窓穴23を有する。窓穴23は覆工板20の必須の要素ではなく、締結装置30の種類により開設位置を変更したり、或いは省略する場合もある。
覆工板20は、複数のH形鋼や溝形鋼等の鋼材を並べた骨組体の上下両面に鋼板を溶接するとともに、その周囲にも鉄板を溶接して形成した方形を呈する版体である。
覆工板20はその側端部に近い裏面21にボルト孔22を有し、さらにボルト孔22の内側に締結作業用の窓穴23を有する。窓穴23は覆工板20の必須の要素ではなく、締結装置30の種類により開設位置を変更したり、或いは省略する場合もある。
(3)硬質板
車両走行時等の騒音と衝撃の緩和を図るための硬質板40は、板厚方向の圧縮変形に強い鋼等の金属、硬質樹脂等の素材で一定厚に形成した板体で、その一部にボルト孔41を形成している。
硬質板40は、覆工板20と受桁10の上フランジ11間に介在できる形状であればその平面形状に制限は特にないが、実用上は図2に示すように帯状の覆工板20を裏面21の横断方向に沿って連続して配置したり、或いは図3のように覆工板20の裏面21の横断方向に沿って離隔して配置する。
何れの場合も覆工板20のボルト孔22に対して硬質板40のボルト孔41が一致するように設置することが肝要である。
また硬質板40は溶接等により覆工板20の裏面21に予め固定しておくが、覆工板20から分離独立した形態の硬質板40を使用する場合もある。
車両走行時等の騒音と衝撃の緩和を図るための硬質板40は、板厚方向の圧縮変形に強い鋼等の金属、硬質樹脂等の素材で一定厚に形成した板体で、その一部にボルト孔41を形成している。
硬質板40は、覆工板20と受桁10の上フランジ11間に介在できる形状であればその平面形状に制限は特にないが、実用上は図2に示すように帯状の覆工板20を裏面21の横断方向に沿って連続して配置したり、或いは図3のように覆工板20の裏面21の横断方向に沿って離隔して配置する。
何れの場合も覆工板20のボルト孔22に対して硬質板40のボルト孔41が一致するように設置することが肝要である。
また硬質板40は溶接等により覆工板20の裏面21に予め固定しておくが、覆工板20から分離独立した形態の硬質板40を使用する場合もある。
(4)覆工板の固定方法
図1を参照しながら覆工板20の固定方法について説明すると、受桁10に覆工板20を載置すると、覆工板20の裏面21に予め付設した硬質板40が上フランジ11の上面に当接して着床する。
つぎに覆工板20の窓穴23を利用して、同一線上に位置合わせを行なった覆工板20の裏面21、硬質板40および受桁10の上フランジ11の各ボルト穴22,41,12に締結装置30を構成するボルト31を挿入する。上フランジ11を貫通したボルト31にワッシャ33を介してナット32を螺着し、所定の締結トルクで締め付けるだけの作業で覆工板20の取り付け作業が完了する。
覆工板20の裏面21と受桁10の上フランジ11の上面との間に介在した硬質板40は、ボルト31とナット32の締結力により圧縮されて、隙間のない状態で挟持される。
図1を参照しながら覆工板20の固定方法について説明すると、受桁10に覆工板20を載置すると、覆工板20の裏面21に予め付設した硬質板40が上フランジ11の上面に当接して着床する。
つぎに覆工板20の窓穴23を利用して、同一線上に位置合わせを行なった覆工板20の裏面21、硬質板40および受桁10の上フランジ11の各ボルト穴22,41,12に締結装置30を構成するボルト31を挿入する。上フランジ11を貫通したボルト31にワッシャ33を介してナット32を螺着し、所定の締結トルクで締め付けるだけの作業で覆工板20の取り付け作業が完了する。
覆工板20の裏面21と受桁10の上フランジ11の上面との間に介在した硬質板40は、ボルト31とナット32の締結力により圧縮されて、隙間のない状態で挟持される。
(5)硬質板の作用
硬質板40は従来の緩衝パッドと異なり、板厚の圧縮変形がないため、ボルト31とナット32による締結トルクにバラツキがなく、正確なトルクで固定することができる。
また、覆工板20上を車両等が走行した場合、裏面21と受桁10の上フランジ11の上面との間に介在した硬質板40が圧縮変形せずに通行車両等の荷重を受桁10へ直接伝達することになる。
しかも、硬質板40は耐久性に優れているため、大きな負荷が繰り返し作用してもヘタリや摩滅を生じない。したがって、騒音と衝撃の緩和作用を長期間に亘り保証できる。
さらに、硬質板40の補修や交換等のメンテナンスが一切不要である。
硬質板40は従来の緩衝パッドと異なり、板厚の圧縮変形がないため、ボルト31とナット32による締結トルクにバラツキがなく、正確なトルクで固定することができる。
また、覆工板20上を車両等が走行した場合、裏面21と受桁10の上フランジ11の上面との間に介在した硬質板40が圧縮変形せずに通行車両等の荷重を受桁10へ直接伝達することになる。
しかも、硬質板40は耐久性に優れているため、大きな負荷が繰り返し作用してもヘタリや摩滅を生じない。したがって、騒音と衝撃の緩和作用を長期間に亘り保証できる。
さらに、硬質板40の補修や交換等のメンテナンスが一切不要である。
(6)その他の実施の形態1
以降に他の実施の形態について説明するが、その説明に際し、前記した実施の形態と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
以降に他の実施の形態について説明するが、その説明に際し、前記した実施の形態と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
以上は覆工板20の裏面21と受桁10の上フランジ11の上面との間に介在させた硬質板40にボルト31を直接貫通させて固定する場合について説明したが、図4のようにボルト31が硬質板40の側方を通るようにして覆工板20の裏面21と受桁10の上フランジ11の間を締結してもよい。
本例では前記した実施の形態と同様の効果が得られることにくわえて、硬質板40のボルト孔を省略できるので製造コストの低減に役立つだけでなく、覆工板20の裏面21の弾性を活かして硬質板40を弾力的に固定できるといった利点がある。
(7)その他の実施の形態2
図5は先の締結装置30に代えて、締結用のボルト51と、ボルト51に螺嵌するナット52と、ボルト51の軸部に挿通して回転自在に構成するクランプ53とからなる他の締結装置50を適用した他の形態を示す。
本例は、覆工板20と受桁10の上フランジ11の間を締結装置50のクランプ53とボルト51で以って挟持することで、覆工板20の裏面21と受桁10の上フランジ11の上面との間に介在させた硬質板40を締結するものである。
図5は先の締結装置30に代えて、締結用のボルト51と、ボルト51に螺嵌するナット52と、ボルト51の軸部に挿通して回転自在に構成するクランプ53とからなる他の締結装置50を適用した他の形態を示す。
本例は、覆工板20と受桁10の上フランジ11の間を締結装置50のクランプ53とボルト51で以って挟持することで、覆工板20の裏面21と受桁10の上フランジ11の上面との間に介在させた硬質板40を締結するものである。
回転式のクランプを具備した締結装置50は例えば特開2004−132063号公報等に開示された公知の各種締結装置が適用可能である。
(8)その他の実施の形態3
図6は硬質板40を予め湾曲変形させておいて、硬質板40の板厚方向の圧縮変形をさせずにばね性を付与した他の形態を示す。
硬質板40は覆工板20の裏面21に一体にしておくか、或いは別体にしておく。硬質板40を覆工板20の裏面21に予め一体に敷設する場合には、硬質板40の曲げ変形を許容するように一部を溶接しておくとよい。
本例のように硬質板40を予め曲げておくと、締結装置30(または50)で覆工板20の裏面21と受桁10の上フランジ11の間を締め付けたときに硬質板40が平らに弾性変形されるので、硬質板40に圧縮変形をさせることなく、ばね性を付与できるので、硬質板40の耐久性を維持したまま覆工板20を弾力的に取り付けることが可能となる。
図6は硬質板40を予め湾曲変形させておいて、硬質板40の板厚方向の圧縮変形をさせずにばね性を付与した他の形態を示す。
硬質板40は覆工板20の裏面21に一体にしておくか、或いは別体にしておく。硬質板40を覆工板20の裏面21に予め一体に敷設する場合には、硬質板40の曲げ変形を許容するように一部を溶接しておくとよい。
本例のように硬質板40を予め曲げておくと、締結装置30(または50)で覆工板20の裏面21と受桁10の上フランジ11の間を締め付けたときに硬質板40が平らに弾性変形されるので、硬質板40に圧縮変形をさせることなく、ばね性を付与できるので、硬質板40の耐久性を維持したまま覆工板20を弾力的に取り付けることが可能となる。
(9)その他の実施の形態4
図7は裏面21の延長方向に硬質板40を延出させた覆工板20と、硬質板40を設けない通常の覆工板20´を組み合わせて取り付けた他の形態を示す。
本例では一方の覆工板20の裏面21から延長方向に延出していて、両覆工板20,20´のボルト孔22,22´に一致するように所定の間隔を隔てて複数のボルト孔41,41が設けてある。
本例にあっては、裏面21から硬質板40を延設した側の覆工板20を先行して受桁10の上フランジ11に載置した後に、硬質板40を設けない通常の覆工板20´を載置するというように、覆工板20,20´に載置順序があるだけで、載置した後の取付操作や作用効果は既述した実施の形態と同様である。
図7は裏面21の延長方向に硬質板40を延出させた覆工板20と、硬質板40を設けない通常の覆工板20´を組み合わせて取り付けた他の形態を示す。
本例では一方の覆工板20の裏面21から延長方向に延出していて、両覆工板20,20´のボルト孔22,22´に一致するように所定の間隔を隔てて複数のボルト孔41,41が設けてある。
本例にあっては、裏面21から硬質板40を延設した側の覆工板20を先行して受桁10の上フランジ11に載置した後に、硬質板40を設けない通常の覆工板20´を載置するというように、覆工板20,20´に載置順序があるだけで、載置した後の取付操作や作用効果は既述した実施の形態と同様である。
10・・・・受桁
11・・・・上フランジ
12・・・・ボルト孔
20・・・・覆工板
21・・・・裏面
22・・・・ボルト孔
30・・・・締結装置
31・・・・締結用のボルト
32・・・・ナット
40・・・・硬質板
41・・・・ボルト孔
50・・・・締結装置
51・・・・締結用のボルト
53・・・・クランプ
11・・・・上フランジ
12・・・・ボルト孔
20・・・・覆工板
21・・・・裏面
22・・・・ボルト孔
30・・・・締結装置
31・・・・締結用のボルト
32・・・・ナット
40・・・・硬質板
41・・・・ボルト孔
50・・・・締結装置
51・・・・締結用のボルト
53・・・・クランプ
Claims (5)
- 受桁と、受桁の上面に載置した覆工板との間を少なくとも締結用のボルトを具備した締結装置により取り付ける覆工板の取り付け構造において、
前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に硬質板を介在し、
前記締結装置の締結により硬質板を前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に挟持したことを特徴とする、
覆工板の取り付け構造。 - 請求項1において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に、前記硬質板を覆工板の横断方向に沿って連続的に介在させたことを特徴とする、覆工板の取り付け構造。
- 請求項1において、前記覆工板の裏面と受桁の上面との間に、前記硬質板を覆工板の横断方向に沿って部分的に介在させたことを特徴とする、覆工板の取り付け構造。
- 請求項1乃至請求項3の何れかにおいて、前記締結装置が締結用のボルトとナットを具備し、覆工板の裏面、硬質板および受桁を貫通した前記締結用のボルトと、締結用のボルトに螺着したナットとにより硬質板を挟持したことを特徴とする、覆工板の取り付け構造。
- 請求項1乃至請求項3の何れかにおいて、前記締結装置が締結用のボルトと、該ボルトの自由端に固定した回転式のクランプとを具備し、受桁のフランジに係止させた該ボルトの自由端からのびる回転式のクランプを受桁のフランジに係止させるとともに、覆工板の裏面を貫通した前記締結用のボルトを締め付けて硬質板を挟持したことを特徴とする、覆工板の取り付け構造。
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- 2007-04-02 JP JP2007096521A patent/JP2008255591A/ja active Pending
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