JP2008254383A - 生タイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲状のサイドゴムを所定位置に精度良く貼着し、タイヤのユニフォミティーを向上させる。
【解決手段】生タイヤ成形用フォーマ20に設けるターンアップブラダ27の外表面のサイドゴム巻回領域27Sに、クリンチゴム14とサイドウォールゴム13とが一体接合された帯状のサイドゴム15を巻回して円筒状サイドゴム15Aを形成するサイドゴム巻回工程K1を含む。前記サイドゴム巻回領域27Sは、ドラム軸心からの半径Rがタイヤ軸方向外側に向かって段階的または連続的に増加する傾斜部28からなり、しかもこの傾斜部28のタイヤ軸方向外端の半径Roと、内端の半径Riとの半径差Ro−Riを1.7〜9.2mmの範囲、かつ前記傾斜部28のタイヤ軸方向の巾Wを55〜100mmとした。
【選択図】図6

Description

本発明は、クリンチゴムとサイドウォールゴムとが一体接合されたサイドゴムを、ターンアップブラダ上で円筒状に巻き付ける際の巻き付け精度を向上でき、タイヤのユニフォミティーを高めうる生タイヤの製造方法に関する。
ラジアル構造のタイヤでは、ベルト層のコード角度が小であるため、カーカスプライをトロイド状にシェーピングさせた後に、前記ベルト層を貼着することが必要となる。従ってラジアルタイヤには、一般に、カーカスプライ等を巻き付けてタイヤ本体を円筒状に成形する第1フォーマーと、この円筒状のタイヤ本体をトロイド状にシェーピングしかつそのクラウン部分に、ベルト層を含むトレッド構成部材を貼着して生タイヤを成形する第2フォーマーとを用いた所謂ツーステージ成形法が広く採用される。
そして前記第1フォーマーaは、図10に示すように、カーカスプライdが円筒状に巻回される縮径可能な中央ドラムbと、その両外側に配されるターンアップブラダc1を有する巻上げ手段cとを具え、下記の手順によって前記タイヤ本体eが形成される。まず、
(1) 前記ターンアップブラダc1の収縮状態において、その外表面上で、クリンチゴムf1とサイドウォールゴムf2とが一体接合された帯状のサイドゴムfを巻回して円筒状に形成する;
(2) カーカスプライdを前記中央ドラムbの外周面上で巻回して円筒状に形成する;
(3) 前記円筒状のカーカスプライdのタイヤ軸方向両外側部に、ビードコアgをセットする;
(4) 前記ターンアップブラダc1を膨張させ、前記カーカスプライdにおけるビードコアgからのはみ出し部分d1を、サイドゴムfとともに巻き上げる。
しかしながら、前記サイドゴムfをなすクリンチゴムf1は、タイヤのリムずれを防止しするために耐摩耗性に優れることが必要であり、そのため未加硫状態においても高い粘弾性を有している。これ対してサイドウォールゴムf2はサイドウォール部におけるしなやかさを実現するために、未加硫状態においても柔らかであるなど低い粘弾性を有している。従って、このような物性の異なるゴムf1、f2が一体に押出成形される前記サイドゴムfは、図11に誇張して示すように、クリンチゴム側が引けた湾曲状に変形する傾向がある。その結果、このサイドゴムfを、ターンアップブラダc1上に巻回したとき、その側縁feがタイヤ軸方向に変動するなど所定位置に正確に貼着することが困難となり、タイヤのユニフォミティー、特にLFVを悪化させるという問題が生じる。
そこで本発明は、前記ターンアップブラダにおいて、サイドゴムを巻回する領域であるサイドゴム巻回領域を、傾斜部として形成することを基本として、湾曲状のサイドゴムを、その側縁がタイヤ軸方向に変動するのを抑えて所定位置に精度良く貼着することができ、タイヤのユニフォミティーを向上させうる生タイヤの製造方法を提供することを目的としている。
特開2002−52622号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスの外側に配されかつ前記サイドウォール部の外側面をなすサイドウォールゴムと、このサイドウォールゴムの下端に連なり前記ビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴムとを具える生タイヤの製造方法であって、
カーカスプライを外周面上で巻回して円筒状カーカスプライを形成する縮径可能な中央ドラムと、
この中央ドラムの両外側に配され、前記円筒状カーカスプライの軸方向両外側部にセットされるビードコアよりも軸方向外側にはみ出すはみ出し部分を、膨張によって巻き上げるターンアップブラダを有する巻上げ手段とを具える生タイヤ成形用フォーマを用い、
前記クリンチゴムとサイドウォールゴムとが一体に接合された帯状のサイドゴムを、前記ターンアップブラダの外表面のサイドゴム巻回領域にて巻回して円筒状サイドゴムを形成するサイドゴム巻回工程と、
このサイドゴム巻回工程の後、カーカスプライを前記中央ドラムの外周面上で巻回して円筒状カーカスプライを形成するカーカスプライ巻回工程と、
前記円筒状カーカスプライのタイヤ軸方向両外側部に、ビードコアをセットするコアセット工程と、
前記ターンアップブラダを膨張することにより、前記円筒状カーカスプライの前記はみ出し部分を、前記円筒状サイドゴムとともに巻き上げるターンアップ工程とを含むとともに、
前記サイドゴム巻回領域は、前記ターンアップブラダの外表面のドラム軸心からの半径がタイヤ軸方向外側に向かって段階的または連続的に増加する傾斜部からなり、しかもこの傾斜部のタイヤ軸方向外端の半径Roと、内端の半径Riとの半径差Ro−Riを1.7〜9.2mmの範囲、かつ前記傾斜部のタイヤ軸方向の巾Wを55〜100mmとしたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記半径差Ro−Riと前記巾Wとの比(Ro−Ri)/Wは、0.030〜0.093の範囲であることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、サイドゴムが巻回されるターンアップブラダ外表面のサイドゴム巻回領域を、その半径がタイヤ軸方向外側に向かって増加する傾斜部で形成するとともに、この傾斜部の勾配を所定範囲に規制している。このような傾斜部は、円錐状をなすため平面に展開したとき、前記サイドゴムと同様の扇状に湾曲する。即ちサイドゴムの歪み(湾曲状の変形)を吸収でき、その側縁がタイヤ軸方向に変動するのを抑えうるなど、サイドゴムを所定位置に精度良く巻き付けることが可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の製造方法による生タイヤを用いて形成された空気入りタイヤを示す断面図、図2はその生タイヤの製造に用いる生タイヤ成形用フォーマを示す側面図である。
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、該カーカス6の外側に配されかつ前記サイドウォール部3の外側面3Sをなすサイドウォールゴム13と、このサイドウォールゴム13の下端に連なり前記ビード部4の外側面4Sをなすリムずれ防止用のクリンチゴム14とを少なくとも具える。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ9から形成される。このカーカスプライ9は、前記ビードコア5、5間に跨るプライ本体部9aの両側に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部9bを一連に具える。そして、該プライ本体部9aとプライ折返し部9bとの間には、前記ビードコア5から半径方向外方に向かって先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。なお前記カーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内方には、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜40°の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトコードプライ7A、7Bからなるベルト層7が配される。このベルト層7は、前記ベルトコードがプライ間相互で交差することによりベルト剛性を高めトレッド部2を強固に補強する。
又前記クリンチゴム14は、耐摩耗性に優れる高弾性のゴムからなり、本例ではビードヒール部分Bhからリムフランジ18の上端を半径方向外方に超えた高さ位置まで立ち上がるクリンチ本体14Aのみで形成された場合を例示している。しかしこのクリンチ本体14Aに、ビード底面をなすクリンチ底部(図示しない)を延設することもできる。又前記クリンチゴム14の半径方向外端には、前記クリンチゴム14よりもゴム硬度が小な柔軟なゴムからなる前記サイドウォールゴム13が連設される。
次に、前記空気入りタイヤ1における生タイヤの製造方法を説明する。
本実施形態の製造方法では、図2に示す生タイヤ成形用フォーマ20を用い、図8に示すサイドゴム巻回工程K1と、カーカスプライ巻回工程K2と、コアセット工程K3と、ターンアップ工程K4とを行うことにより、タイヤ本体17を円筒状に形成する。その後、従来と同様、この円筒状のタイヤ本体17を、図9に示す如く周知の第2フォーマーFに移し替え、該タイヤ本体17をトロイド状にシェーピングするとともに、そのクラウン部分に、前記ベルト層7、トレッドゴム2G等のトレッド構成部材からなるトレッドリング16を貼着することで生タイヤが形成される。
前記生タイヤ成形用フォーマ20は、本例では、所謂シングルステージの成形フォーマであって、図2に示すように、縮径可能な中央ドラム21と、その両外側に配される巻上げ手段23とを具える。
前記中央ドラム21はドラム軸24に回転自在に支持される円筒状体であって、図3に示すように、周方向に等分割された複数個のセグメント25からなるとともに、各セグメント25は、リンク機構やシリンダ機構等を用いた周知構造の縮径手段(図示しない)によって、半径方向に進退可能に支持される。本例では、前記中央ドラム21が所謂コラップスタイプのドラムである場合を例示している。具体的には、各セグメント25は、半径方向線に対して例えば30〜60度の角度θで傾斜する周方向端面25Sを有し、隣り合う各端面25Sが互いに突き合わされて外周面21Sが真円状に接続される非縮径状態Y1と、隣り合う周方向端面25Sが半径方向内外に位置ズレして折り畳まれることにより前記外周面21Sの直径が実質的に減じる縮径状態Y2との間を半径方向に移動できる。
次に、前記巻上げ手段23は、図4に示すように、前記ドラム軸24に取り付く円筒状のブラダ受け金具26と、このブラダ受け金具26に保持されるターンアップブラダ27とを具える。なお前記ブラダ受け金具26には、その外周面に、ターンアップブラダ27を保持するブラダ受け面26Sを具える。
又前記ターンアップブラダ27は、周知の如く、ゴムなどの弾性材料からなる膨張可能な袋状体であり、膨張前である通常時は、前記ブラダ受け面26S上に、略円筒状に折り畳まれた収縮状態Z1で保持されるとともに、高圧空気の流入によってトロイド状に膨張する。なおターンアップブラダ27は、その空気流入出口27Hの一方、他方の口縁部27Heがタイヤ軸方向内外に位置を隔てて前記ブラダ受け金具26に固定されるとともに、この口縁部27He、27He間に、前記ブラダ受け金具26に設ける空気流路26jが開口している。
そして、前記サイドゴム巻回工程K1では、前記4、6、8に示すように、前記収縮状態Z1のターンアップブラダ27の外表面上のサイドゴム巻回領域27Sに、帯状のサイドゴム15を巻き付けることにより、円筒状サイドゴム15Aを形成する。前記サイドゴム15は、二層ゴム押出機を用いて、前記クリンチゴム14とサイドウォールゴム13とが一体に押出し成形された一体押出成形体であり、前記クリンチゴム14とサイドウォールゴム13とのゴム物性の相違によって、前記サイドゴム15は、図5に誇張して示すように、クリンチゴム14側に引けが生じ、クリンチゴム側である内側縁15aの長さがサイドウォールゴム側である外側縁15bの長さに比して小となる扇状に湾曲変形する。
そこで本発明では、図6(A)に誇張して示すように、前記サイドゴム巻回領域27Sを、ターンアップブラダ27の外表面のドラム軸心からの半径Rがタイヤ軸方向外側に向かって順次増加する傾斜部28にて形成している。本例では、この傾斜部28が、前記半径Rがタイヤ軸方向外側に向かって連続的に傾斜する傾斜面29として形成される場合を例示している。
この傾斜部28からなるサイドゴム巻回領域27Sは、円錐状をなすため、図6(B)の如く平面に展開したときの展開面27S1は、前記サイドゴム15と同様、サイドゴム巻回領域27Sのタイヤ軸方向内側の側縁27Saが、外側の側縁27Sbに比して小となる扇状湾曲面となる。
そして、前記傾斜部28のタイヤ軸方向外端28oの半径Roと、内端28iの半径Riとの半径差(Ro−Ri)を1.7〜9.2mmの範囲、かつ前記傾斜部28のタイヤ軸方向の巾Wを55〜100mmとすることで、サイドゴム15の湾曲による歪みを、充分に吸収することができ、サイドゴム15を所定位置に精度良く貼着することが可能となる。
ここで、前記サイドゴム15の湾曲変形の度合いは、サイドゴム15の巾、ゴム物性の差などによって大きく変化するが、その外側縁15bの湾曲による曲率半径rGは、およそ3500〜12000mmの範囲内となることが、本発明者の研究の結果判明した。
他方、前記傾斜部28では、その展開面27S1におけるの前記側縁27Sbの曲率半径rDは、下記の式(1)で導き出すことができる。
rD=[Ro×√{(Ro−Ri)+W}]/[{2×(Ro−Ri)}] ----(1)
そして、この式(1)に、実際に用いるドラム径であるRo等のデータを代入して演算することにより、該曲率半径rDが前述の範囲(3500〜12000mm)となるための前記巾W、及び半径差(Ro−Ri)の範囲を導き出すことができる。
前記半径差(Ro−Ri)が1.7mm未満では、前記傾斜部28の展開面27S1における湾曲が過小となるため、歪みの吸収効果が低下し、サイドゴム15の貼着精度を充分に向上することができない。又半径差(Ro−Ri)が9.2mmを越えると、逆に前記展開面27S1における湾曲の度合いが、サイドゴム15よりも過大となって、サイドゴム15の貼着精度の低下を招く。又前記傾斜部28のタイヤ軸方向の巾Wが100mmを越える場合には、前記展開面27S1における湾曲の度合いがサイドゴム15に比して過小となり、逆に55mm未満では、前記展開面27S1における湾曲の度合いがサイドゴム15に比して過大となるため、貼着精度の低下を招く。
このような観点から、前記半径差Ro−Riと巾Wとの比(Ro−Ri)/Wで定義される前記傾斜部28の傾斜の度合いは、0.030〜0.093の範囲であることが、貼着精度の向上のために好ましい。
ここで、前記傾斜部28は、本例では、前記ブラダ受け面26Sの一部に傾斜を設けることにより形成されるが、前記ブラダ受け面26Sを円筒面とし、前記ターンアップブラダ27のゴム厚さを変化させることにより前記傾斜部28を形成することもできる。前記傾斜部28として、本例では、前記半径Rが連続的に変化する直線状の傾斜面29として形成される場合を例示しているが、図7に示すように、段階的に変化する段差部30aを複数段有するステップ面30とすることもできる。斯かる場合には、巻き付け時のサイドゴム15と傾斜部28との滑りを抑制しうるため、貼着精度の向上により好ましいものとなる。なお前記段差部30aの形成数は、3以上さらには5以上が好ましい。
そして、このサイドゴム巻回工程K1が行われた後、前記図8に示すように、従来の製造方法と同様の前記カーカスプライ巻回工程K2、コアセット工程K3、及びターンアップ工程K4が行われる。
前記カーカスプライ巻回工程K2は、前記中央ドラム21の外周面21S上で、シート状のカーカスプライ9を巻き付けて円筒状カーカスプライ9Aを形成する工程である。前記円筒状カーカスプライ9Aでは、その軸方向両外側部9A1が前記中央ドラム21の両端から軸方向外方に突出する。又この外側部9A1は、次工程K3に先駆け、所謂フィンガ等によって半径方向内側に引き下げられ、前記サイドゴム15と粘着される。なお前記カーカスプライ9として、本例では、その内面に、ブチルゴムなどの耐空気透過性ゴムからなるインナーライナゴムを積層した積層シートを使用しているが、このカーカスプライ9に先駆けてインナーライナゴムを巻き付けても良く、又トッピングゴムに耐空気透過性ゴムを用いてインナーライナゴムの機能を持たせた一層のカーカスプライ9を巻き付けても良い。
次に前記コアセット工程K3では、カーカスプライ9Aの前記両外側部9A1上に、ビードエーペックスゴム8付きのビードコア5をセットする。このビードコア5は、前記カーカスプライ9Aを介して、前記中央ドラム21の外端面に当接する位置まで挿入され、従って、カーカスプライ9Aの外側部9A1には、セットされるビードコア5よりも軸方向外側にはみ出すはみ出し部分9A1aが形成される。
次に前記ターンアップ工程K4では、前記ターンアップブラダ27を高圧空気の流入によって膨張させる。これにより、前記カーカスプライ9Aの前記はみ出し部分9A1aを、前記円筒状サイドゴム15Aとともに半径方向外側に巻き上げる。なお前記膨張するターンアップブラダ27は、本例では、シリンダー等を用いた補助具31によってさらにタイヤ軸方向内側に押し付けられ、前記巻き上げられたサイドゴム15A等を、ビードコア5、5間のカーカスプライ9Aに押し付けて貼着する。これにより円筒状のタイヤ本体17が形成される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
発明に係わるターンアップブラダを有する生タイヤ成形用フォーマを用い、図8に示す工程にて生タイヤを形成した、そして、これを金型内で加硫成形した製品タイヤについて、ユニフォミティー(LFV、動的バランス、コニシティ)を測定し、従来タイヤと比較した結果、LFV、動的バランス、コニシティともに、20〜40%改善されたことが確認できた。
なお実験に使用した生タイヤ成形用フォーマ20は、サイドゴム巻回領域27Sが傾斜面29からなる傾斜部28を有し、この傾斜部28の半径Roを325mm、半径差(Ro−Ri)を5mm、巾Wを100mmとしている。なお従来タイヤでは、傾斜部28がなく、サイドゴム巻回領域27Sの半径が一定(325mm)の円筒状ターンアップブラダを使用している。前記サイドゴム15は、その巾が65mmであり、又巻き付け前における湾曲の曲率半径rGは、何れも4000mmであった。
本発明の製造方法による生タイヤを用いて形成された空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 生タイヤの製造に用いる生タイヤ成形用フォーマを示す側面図である。 中央ドラムの縮径動作を示す断面図である。 巻上げ手段を示す断面図である。 サイドゴムの湾曲変形を誇張して示す平面図である。 (A)はサイドゴム巻回領域の傾斜部を拡大して示す側面図、(B)は前記傾斜部を平面に展開した展開図である。 サイドゴム巻回領域の傾斜部の他の例を示す側面図である。 サイドゴム巻回工程、カーカスプライ巻回工程K2、コアセット工程K3、及びターンアップ工程を略示する断面図である。 シェーピングの工程を示す断面図である。 従来的な生タイヤ製造方法を説明する断面図である。 (A)サイドゴムの湾曲変形を誇張して示す平面図、(B)はそのサイドゴムを円筒状に巻き付けたときの問題点を示す側面図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 サイドウォール部
3S 外側面
4 ビード部
4S 外側面
5 ビードコア
6 カーカス
9 カーカスプライ
9A 円筒状カーカスプライ
9A1a はみ出し部分
13 サイドウォールゴム
14 クリンチゴム
15 サイドゴム
15A 円筒状サイドゴム
20 生タイヤ成形用フォーマ
21 中央ドラム
23 巻上げ手段
27 ターンアップブラダ
27S サイドゴム巻回領域
28 傾斜部
K1 サイドゴム巻回工程
K2 カーカスプライ巻回工程
K3 コアセット工程
K4 ターンアップ工程

Claims (2)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスの外側に配されかつ前記サイドウォール部の外側面をなすサイドウォールゴムと、このサイドウォールゴムの下端に連なり前記ビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴムとを具える生タイヤの製造方法であって、
    カーカスプライを外周面上で巻回して円筒状カーカスプライを形成する縮径可能な中央ドラムと、
    この中央ドラムの両外側に配され、前記円筒状カーカスプライの軸方向両外側部にセットされるビードコアよりも軸方向外側にはみ出すはみ出し部分を、膨張によって巻き上げるターンアップブラダを有する巻上げ手段とを具える生タイヤ成形用フォーマを用い、
    前記クリンチゴムとサイドウォールゴムとが一体に接合された帯状のサイドゴムを、前記ターンアップブラダの外表面のサイドゴム巻回領域にて巻回して円筒状サイドゴムを形成するサイドゴム巻回工程と、
    このサイドゴム巻回工程の後、カーカスプライを前記中央ドラムの外周面上で巻回して円筒状カーカスプライを形成するカーカスプライ巻回工程と、
    前記円筒状カーカスプライのタイヤ軸方向両外側部に、ビードコアをセットするコアセット工程と、
    前記ターンアップブラダを膨張することにより、前記円筒状カーカスプライの前記はみ出し部分を、前記円筒状サイドゴムとともに巻き上げるターンアップ工程とを含むとともに、
    前記サイドゴム巻回領域は、前記ターンアップブラダの外表面のドラム軸心からの半径がタイヤ軸方向外側に向かって段階的または連続的に増加する傾斜部からなり、しかもこの傾斜部のタイヤ軸方向外端の半径Roと、内端の半径Riとの半径差Ro−Riを1.7〜9.2mmの範囲、かつ前記傾斜部のタイヤ軸方向の巾Wを55〜100mmとしたことを特徴とする生タイヤの製造方法。
  2. 前記半径差Ro−Riと前記巾Wとの比(Ro−Ri)/Wは、0.030〜0.093の範囲であることを特徴とする請求項1記載の生タイヤの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016052761A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 住友ゴム工業株式会社 タイヤ成形用フォーマーおよびタイヤ成形方法
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