JP2008253646A - 電気炊飯器 - Google Patents

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浩 佐藤
Shuhei Asaoka
修平 朝岡
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【課題】底部材を締結するためのビス止めボスをコイル台に設け、外ケースと内ケース間の側部空間に他の部品を再配置するための空間を形成することにより、容器本体のコンパクト化を可能にする電気炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】内壁を形成する内ケース、外壁を形成する外ケース及び底部を形成する底部材を有する容器本体と、該容器本体に対し開閉自在な蓋部材と、前記内ケース内に収納される内鍋と、加熱手段としての平面コイルと、該平面コイルを支持するコイル台とを有する電気炊飯器において、前記底部材をビス止めするための締結用ボスを、前記コイル台であって、且つ前記内鍋の底径の領域内の位置に複数箇所設け、前記底部材を前記コイル台にビス止めする電気炊飯器。
【選択図】図1

Description

本願発明は、炊飯器の底部材取付構造に関するものである。
電気炊飯器は、多くの便利な機能が付加されている。例えば、加熱手段としてワークコイル等からなる誘導加熱方式もその一つであり、効率的な炊飯制御並びにその後の長時間に亘る的確な保温制御を行うことができる等、非常に使い勝手の良い製品の一つとなっている。
誘導加熱式の電気炊飯器として例えば図9で概略的に示すものが知られている。この電気炊飯器aは、図に示すように、容器本体1と、該容器本体1に対し開閉自在な図示しない蓋部材とにより構成され、容器本体1は、外壁を形成する外ケース2と、内壁を形成する保護枠である内ケース3と、外ケース2に係止される外底壁を形成する底部材4とを有し、前記内ケース3内には、飯米等の内容物を加熱調理する図示しない内鍋が収納配置される。
また、前記内ケース3の底部及び底部から側部にかけての湾曲部には、底コイル5及びコーナーコイル6からなるワークコイルが設けられる。このワークコイルを高周波電源に通電すると強い磁界が発生し、該磁界により内鍋外表面近傍に渦電流に起因したジュール熱が発生し、該ジュール熱により内鍋が加熱され、内容物が加熱調理されることになる。
そして、この例のものは、前記底部材4を内ケース3に取り付けている。その取り付けは、内ケース3のコーナーコイル6の上方の外周面から張出部材7を垂下し、その下端にねじ穴を有するボス8を設け、このボス8に設けるねじ穴に底部材4の外面よりビス10を取り付けることにより、底部材4を内ケース3にビス止めするものである。そして、張出部材7は、外ケース2と内ケース3との間の側部空間9に突き出る形態で設けられている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近時、電気製品全般にいえることであるが、製品のコンパクト化が叫ばれ、電気炊飯器についても同様である。そのため、外ケース2と内ケース3との間の側部空間9を有効利用し、例えば基板、冷却ファン等の部品を配置しようとしても、従来のものでは張出部材7が側部空間9に突き出る形態で設けられているため、側部空間9を有効利用して電気炊飯器aの部品を再配置し、容器本体1をコンパクトにすることができなかった。
また、出願人は、既に土鍋炊飯器に関する発明を多数出願しているが、土鍋の場合、金属に比べ熱伝導が悪いため、底面での加熱は勿論のこと、側部においてもできるだけ多くの面を効率的に加熱することが求められている。ところが、従来のものでは、内ケース3のコーナーコイル6の上方の外周面に張出部材7が設けられているため、土鍋の外周面の上下にわたり保温ヒータを設けることができなかった。
更に、近時、電気炊飯器にも省エネが求められており、内ケース3の外周面からの熱の逃げを低減するために内ケース3の外周に断熱材を設けようとしても、従来のものでは、内ケース3のコーナーコイル6の上方の外周面に張出部材7が設けられているため、土鍋の外周面の上下にわたり断熱材を設けることができなかった。
特開平11−137419号公報
本願発明は、底部材を締結するためのビス止めするための締結用ボスをコイル台に設け、外ケースと内ケース間の側部空間に他の部品を再配置するための空間を形成することにより、容器本体のコンパクト化を可能にする電気炊飯器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、内壁を形成する内ケース、外壁を形成する外ケース及び底部を形成する底部材を有する容器本体と、該容器本体に対し開閉自在な蓋部材と、前記内ケース内に収納される内鍋と、加熱手段としての平面コイルと、該平面コイルを支持するコイル台とを有する電気炊飯器において、前記底部材をビス止めするための締結用ボスを、前記コイル台であって、且つ前記内鍋の底径の領域内の位置に複数箇所設け、前記底部材を前記コイル台にビス止めする構成。
そしてこのような構成により、外ケースと内ケース間の側部空間に他の部品を再配置するための空間が形成されるため、その空間に他の箇所にある部品を再配置することにより容器本体がコンパクト化される。また、内ケースの外周側面にわたり障害物がなくなるため、内ケースの全外周側面に上下にわたって加熱手段、例えば保温ヒータの設置が可能になる。また、内ケースを側面と底面とが略直交するような所謂寸胴状のものにし、その全外周側面の上下にわたって加熱手段、例えば保温ヒータの設置が可能になる。
請求項2に係る発明では、前記締結用ボスは、前記平面コイルの最外径の外側に位置する構成。ところで、締結用ボスは、中央にねじ穴を有し、ビスを上下方向に螺合するものであるため、径方向は勿論のこと上下方向にも所定の長さが必要になる。このようなコイル台に締結用ボスを形成する場合、コイル台の底部から垂下する形態で締結用ボスを形成することが考えられるが、このような形態にすると、コイル台の底部から締結用ボスが下方に長く垂下することになりコイル台と底部材との間の空間が大きくなるという弊害が発生する。このような弊害をなくすため、締結用ボスをコイル台の上下に突き出る形態で形成することが考えられる。しかしながら、このような形態で締結用ボスを設けると締結用ボスと平面コイルとの接触が考えられる。上記構成により、締結用ボスをコイル台の上下に突き出る形態で形成することができ、このような構成にしても締結用ボスと平面コイルとの接触はなくなる。
請求項3に係る発明では、前記内鍋の外周側面に上下にわたり保温ヒータを設け、その一部は前記内鍋の底部と側部との間の湾曲部に位置する構成。そしてこのような構成により、内鍋の略全面からの加熱が可能になる。
請求項4に係る発明では、前記内ケースと前記外ケースとの間に断熱材を設ける構成。そしてこのような構成により、電気炊飯器のより省エネが可能になる。
請求項1に係る発明では、底部材をビス止めするための締結用ボスを、コイル台であって、且つ内鍋の底部の直径の領域内の位置に複数箇所設け、底部材をコイル台にビス止めすることにより、外ケースと内ケース間に新たに形成される側部空間に他の箇所にある部品を再配置することができるため容器本体をよりコンパクトにすることができる。また、内ケースの全外周側面に上下にわたって保温ヒータを設置することができるため、内鍋は勿論のこと、例えば土鍋炊飯の機能をより向上することができる。
請求項2に係る発明では、締結用ボスを平面コイルの最外径の外側に位置させることにより、請求項1の効果に加え、例え締結用ボスをコイル台の上下に突き出る形態で形成したとしても締結用ボスと平面コイルとが接触する弊害をなくすことができる。また、締結用ボスをコイル台の上下に突き出る形態で形成することにより、電気炊飯器の下方空間の増大をなくすことができる。
請求項3に係る発明では、内鍋の外周側面に上下にわたり保温ヒータを設け、その一部を内鍋の底部と側部との間の湾曲部に位置することにより、請求項1又は2の効果に加え、内鍋の略全面から加熱を行うことができるようになり、内鍋は勿論のこと、例えば土鍋炊飯の機能を更に向上することができる。
請求項4に係る発明では、内ケースと外ケースとの間に断熱材を設けることにより、請求項1ないし3のいずれかの効果に加え、電気炊飯器をより省エネすることができるとともに、利便性をより高めることができる。
図1は、電気炊飯器に本願発明を適用した断面図を示し、図2は、底部材を取り外し、底面側である下方から見た状態を示す図を示し、図3は、内ケースを下方から見た図を示し、図4は、コイル台の断面図を示し、図5は、コイル台を下方から見た図を示し、図6は、図5のB矢視方向に見た図を示し、図7は、コイル台押さえを下方から見た図を示し、図8は、底部材を下方から見た図を示す。なお、以下においては、電気炊飯器の表示装置側を前方或いは前方側とし、表示装置と反対方向のヒンジ側を後方或いは後方側とし、前後方向に直交する側を左右方向とする。また、内鍋を土鍋として説明するが金属鍋でもよい。
電気炊飯器aは、図1に示すように大別して、内部に内鍋である土鍋55を収納可能な容器本体40と、該容器本体40の上部開口を開閉自在な蓋部材20とからなる。該蓋部材20は、ポリプロピレン(PP)等からなる樹脂製の蓋部材20aと、該樹脂製蓋部材20aの上面に無理嵌めされる金属製の蓋部材20bからなる。
前記樹脂製蓋部材20aは、上蓋21、下蓋22、放熱板23及び内カバー24を有する。そして、上蓋21及び下蓋22間に形成される内部空間には断熱材25が設けられ、上方への熱の逃げを低減する。また、放熱板23の上面には、ヒータ26が配置され、該放熱板23をヒータ26により加熱し、土鍋55内の内容物を上方から加熱する。
蓋部材20の中央部には、調圧栓27が設けられ、その内部には弁部材28が設けられ、内部圧が所定以上になると、弁部材28が開口し内部の蒸気を蒸気通路29を介して蒸気口30より外部に放出する。更に、蓋部材20の後方側には、既に公知のバネ材を内在したヒンジ機構31が設けられ、電気炊飯器aの前方側上部に設けられるロック部材32の施錠ないし開錠作用により蓋部材20を容器本体に対して開閉する。
前記容器本体40は、外壁を形成する外ケース41、該外ケース41内にあり内壁を形成する保護枠でもある内ケース42、それら内外ケース41、42の上端部を形成する肩部材43、及び電気炊飯器aの底部を形成する底部材80からなる。前記外ケース41は、ステンレス等の金属製で上下開口の円筒状部材であり、電気炊飯器aの胴部を形成する。前記肩部材43は、樹脂製、例えばポリプロピレン(PP)等からなり、容器本体40の上部の肩部を形成する部材であり、その後方側にはヒンジ機構31が設けられる。
容器本体40の内部を形成する前記内ケース42は、上方が開口される容器状の樹脂製部材であり、その上端部には外方に張り出したフランジ42aが形成され、フランジ42aには内ケース42を肩部材43に取り付けるための4個のビス穴51が設けられる。内ケース42の底部外周には後記コイル台60をねじ止めするための4個のねじ穴52が略等間隔に設けられる。また、その底部中央には後記センターセンサ86が貫通するための中央開口53が設けられ、該中央開口53の外周部には後記コイル台60が嵌合する筒状突起54が形成される。
内ケース42の外周上には、リング状の保温ヒータ45が複数本アルミシートで張り付けられる。この保温ヒータ45は、内ケース42の外周側面に上下方向にわたり複数本、例えば4本設けられる。この例の場合、最下部のヒータ45は土鍋55の側面部55aから底面部55bにかけての湾曲部55cに対向する位置、即ち、内ケース42の下端部或いはその近傍、別言すれば、後記土鍋55の環状突起56の外側に設けられ、最上部のヒータ45は内ケース42のフランジ42aの下端部或いはその近傍に設けられるとともに、残りのヒータ45は最上下部間に略均等に配置される。その結果、内部に収納される土鍋55を側部全面より効率的に加熱並びに保温することができるようになる。
そして、内ケース42は、肩部材43に対してフランジ42aのビス穴51に挿入される図示しないビスにより固定され、外ケース41は、肩部材43下端部の凹部43aと底部材80とで挟持される。なお、保温ヒータ45は、内ケース42の外周側面の上下端部に位置し、その間で略均等に配置されるのであれば、1本の線を螺旋巻きにするものであっても、或いは上下方向に波状に湾曲させて巻くようなものであってもよい。
前記保温ヒータ45の外周には、該保温ヒータ45を覆って断熱材46が巻かれており、内ケース42の側面からの熱の逃げを防止している。なお、本願発明は外ケース41と内ケース42との間の側部空間41aをできる限り狭くする、即ち、電気炊飯器全体をコンパクトにすることも課題にしており、その場合、外ケース41の加熱を防止するために断熱材46を設けることは非常に有効である。また、内ケース42のフランジ42aの上面には、肩ヒータ47が設けられており、土鍋55の上部側面を加熱する。
内ケース42の底部には、ドーナツ状のセラミックプレート48が配置される。このセラミックプレート48は断熱部材であり、土鍋55からの熱を反射し熱が下方へ伝わるの防止する。更に内ケース42の底部のセラミックプレート48の外側には、略方形の凹部49が略等間隔に複数個、例えば3個設けられるとともに、該凹部49にはそれぞれ略方形のシリコン部材50が、その上端を凹部49から若干飛び出る形態で圧入される。このシリコン部材50は、土鍋55が内ケース42に収納された際、土鍋55の底部下面に設けられる脚に相当する環状突起56が該シリコン部材50上に載り、土鍋55のがたつき並びに回転を防止する。
内ケース42の内部には、非金属製内容器である焼成セラミックスやガラスなどからなる陶磁器製の土鍋55が収納される。土鍋55は、略垂直な側面部55aと、略水平な底面部55bと、側面部55aと底面部55bとの間の薄肉で且つ円弧状の湾曲部55cとを有する上方開口の容器部材である。
そして、底面部55bには、下方に突出した環状突起56が形成されており、土鍋55が内ケース42に収納された際、該環状突起56は、内ケース42の底部に設けられる3個のシリコン部材50上に載置される。また、環状突起56内の底面部55bには、発熱体57が設けられる。発熱体57は、例えば数十ミクロンの銀の粒状物と樹脂との混合物からなる銀ペーストをスクリーン印刷により必要箇所に塗布し、その後焼成してなるものである。該発熱体57は、平面コイル58に対向配置され、平面コイル58により誘起される渦電流に起因したジュール熱により発熱され、その発熱により土鍋55が加熱される。なお、発熱体57は、銅箔やステンレス製の網(ラス)などのような金属製のものを予め土鍋55の内部に一体的に埋め込んだものでも良い。
前記内ケース42の下面底部には、銅線を必要回数同心状に巻回したドーナツ状の平面コイル58が配置され、コイル台60により支持される。コイル台60は、図4にその断面図(下方が内ケース42側)を示し、図5にその底部から見た図(紙面と反対側が内ケース42側)を示し、図6に図5のB矢視方向から見た図(下方が内ケース42側)を示す。
コイル台60は、図に示すように略円盤状でその全体は略水平な樹脂部材であり、その中央にはセンターセンサ86が嵌入するための貫通孔61が設けられ、該貫通孔61の外周部には内ケース42の筒状突起54に嵌入する筒状の嵌合突起62が設けられ、貫通孔61と嵌合突起62との間には、後記センターセンサ86を取り付けるための2個の係止溝61aが設けられる。また、コイル台60の外周部の一側部には、ヒューズ取付穴63が設けられ、更に外周部には1個のヒューズ用ねじ穴64が設けられ、ヒューズ取付穴63に図示しないヒューズが挿入され、ヒューズ用ねじ穴64に図示しないビスを螺合することにより取り付ける。
コイル台60の外周部には、4個のビス穴65が略等間隔に設けられる。この4個のビス穴65のそれぞれは、コイル台60が内ケース42に取り付けられた際、内ケース42の外周部に形成される4個のねじ穴52のそれぞれと一致する位置に設けられるとともに、後記のコイル台押さえ70の4個のそれぞれのビス穴75とも一致する位置に設けられる。
また、4個のねじ穴52の近傍には、略矩形状の取付アーム66が設けられるとともに、これら取付アーム66のそれぞれにはコイル台60の上下面よりそれぞれ外方に突き出る形態で底部材80をビス止めするための棒状の締結用ボス67が設けられるとともに、これらボス67には図6に示すように後記のコイル台押さえ70から内ケース42方向にかけて底部材取付用ねじ穴67aが形成される。これら底部材取付用ねじ穴67aは、底部材80の4個の楕円穴83と一致する位置に設けられる。前記4個の取付アーム66は、取り付け時には図2に示すように電気炊飯器の4隅に位置するように配置される。そのため、これら取付アーム66がコイル台60の外周円から多少外方に突き出たとしても部品を配置する側部空間41aを狭めることはない。勿論、これら取付アーム66をコイル台60の外周端から突き出ないようにすることもできる。
なお、前記ボス67は、4個以外の複数個であってもよく、前記土鍋55との位置は、土鍋55の底の径の領域内に設けられる。また、ビス穴65と底部材取付用ねじ穴67aとを近接して設けることにより、組み付け時のビスの挿入並びに螺合の操作を容易にすることができる。
コイル台60の平面コイル58が載置する面(図4及び図6の下側)であって、前記嵌合突起62とボス67との間は水平面68とされ、この水平面68上に平面コイル58が載置支持される。また、コイル台60の下面(図4及び図6の上側)には4個の矩形状のフェライトコア用凹部69が放射方向で且つ略等間隔に設けられ、これらフェライトコア用凹部69には図示しない矩形状のフェライトコアが挿入される。このフェライトコアは、例えば酸化鉄を主原料とし、高透磁率の材料を焼結したものであり、平面コイル58の磁束を増幅する。
符号70はコイル台押さえである。コイル台押さえ70は、略平板状の樹脂製部材であり、フェライトコア及びコイル台60を固定するための部材であり、リング部71及び押さえ片72を有する。リング部71は中央に位置し、その中央には、コイル台60の嵌合突起62であって、コア用凹部69を有する面に形成される突出部分62aの外径より若干大きい開口部73が形成され、取り付け時には、該開口部73は突出部分62aに嵌合される。また、押さえ片72は、リング部71の外周面から外方に突き出る形態で放射状且つ略等間隔に設けられる略矩形状の部分であり、この中央には放射方向に補強用のリブ74が設けられるとともに、その外周端近傍には、ビス穴75が設けられる。
このビス穴75は、コイル台押さえ70の開口部73がコイル台60の突出部分62aに嵌合されると、コイル台60の4個のビス穴65及び内ケース42の4個のねじ穴52と一致する。即ち、図1に示すように、ビス77を、コイル台押さえ70のビス穴75からコイル台60のビス穴65及び内ケース42のねじ穴52に挿入し、該ビス77を内ケース42のねじ穴52に螺合することにより、1本のビスによりコイル台押さえ70とフェライトコアとコイル台60と内ケース42とを同時に固定する。
底部材80の平面を図8に示す。底部材80は、電気炊飯器aの底部を形成する4隅が円弧状でその全体が平面視略矩形状で断面皿状の樹脂製部材である。その前方側(図の左側)に複数個の排気口81が設けられ、その後方側(図の右側)に複数個の吸気口82が設けられる。また、底部材80には、内方に向かって立設する形態で4個の内方突出部84が形成されるとともに、該内方突出部84の上面には、底部材80をコイル台60に取り付けるための4個の楕円穴83が設けられる。この楕円穴83を楕円形状にすることにより穴の位置に多少の誤差があったとしてもビスの取り付けを行うことができるようになる。
そして、この4個の楕円穴83は、コイル台60の4個の締結用ボス67に形成される底部材取付用ねじ穴67aのそれぞれに対応した位置に形成されており、底部材80をコイル台60に取り付ける際、図1に示すように、内方突出部84からビス85を挿入し、該ビス85をコイル台60の4個の底部材取付用ねじ穴67aにそれぞれ螺合することにより取り付ける。
取り付けについて説明すると、電気炊飯器aを逆さまにし、内ケース42を、フランジ42aに形成される4個のビス穴51から図示しないビスを挿入し、該ビスを肩部材43に螺合することにより取り付ける。その後、内ケース42底部の所定位置に平面コイル58を載置し、接着剤等で仮止めする。
その後、内ケース42の上にコイル台60を取り付ける。コイル台60を取り付ける前に、コイル台60にセンターセンサ86を取り付けておく。センターセンサ86の取り付けは、図1に示すようにセンターセンサ86の先端をコイル台60の貫通孔61から突出させるとともに、センターセンサ86の下方に垂下する2本の係止片87を、コイル台60の貫通孔61と嵌合突起62との間に形成される2個の係止溝61aに無理嵌めすることにより行われる。なお、センターセンサ86は、土鍋55のセット状態を検知するリードスイッチ及び土鍋55の温度を検知するサーミスタからなる公知の温度センサである。
コイル台60の取り付けは、まず内ケース42の底部中央の筒状突起54にコイル台60の嵌合突起62を被せ、次いでコイル台60の外周部の4個のビス穴65と内ケース42の4個のねじ穴52とを一致させ、コイル台60の4個のコア用凹部69にそれぞれフェライトコアを載せることにより行われる。
次いで、コイル台押さえ70を取り付ける。コイル台押さえ70の取り付けは、まずコイル台60の底部中央の突出部分62aにコイル台押さえ70の開口部73を被せ、コイル台押さえ70外周部の4個のビス穴75と、コイル台60外周部の4個のビス穴65と、内ケース42の4個のねじ穴52とを一致させる。その後、コイル台押さえ70の4個のビス穴75のそれぞれからビス77を挿入し、ビス77を内ケース42の4個のねじ穴52に螺合することにより行われ、コイル台押さえ70とコイル台60と内ケース42とを一体化する。
次いで、底部材80を取り付ける。底部材80の取り付けは、まず肩部材43の外周部に形成される凹部43aに外ケース41上端部を嵌合した後に、外ケース41の下端部にを底部材80を被せ、底部材80の4個の楕円穴83とコイル台60の4個の底部材取付用ねじ穴67aとを一致させ、次いで、底部材80の4個の楕円穴83からビス85を挿入し、ビス85をコイル台60の4個の底部材取付用ねじ穴67aに螺合することにより行われ、底部材80をコイル台60に取り付ける。
このように本願発明では、底部材80を取り付けるためのボスをコイル台60の底部に設けることにより、外ケース41と内ケース42の間の側部空間41aを上下に貫通した広い空間とすることができ、その結果、この側部空間41aを有効利用することができるようになる。以下に側部空間41aに配置する部品について説明する。
容器本体40前方側の外ケース41には、表示装置90が配置されるとともに、該表示装置90直後の側部空間41aには、各種スイッチ及び表示パネル等が配置される操作基板91が設けられる。
容器本体40後方側、即ちヒンジ機構31下方の側部空間41aには、制御基板92が配置される。この制御基板92には、誘導加熱に必要なパワートランジスタ(IGBT)等の各種電子回路素子が取り付けられる。これら各種電子回路素子には、例えば前記IGBT等のように発熱するため、より広い範囲に分散して配置する方が好ましい。そのため、図2に示すように制御基板92を、直線状部分の側部空間41aとコーナー部の側部空間41aにかけての広い範囲に折れ曲がった状態で設けることにより、各電気素子の熱的影響を低減している。
また、制御基板92の下方には、これら発熱素子の放熱を低減するためのヒートシンクとしてのフィン93及び該フィン93を冷却するための冷却ファン94を設けるとともに、該冷却ファン94の下方に空間を設けて底部材80の吸気口82を対向させている。このように冷却ファン94と吸気口82との間に空間を設けることにより、吸気が容易になる。吸気口82より導入される冷却風は、フィン93及び平面コイル58等を冷却し、前方側の排気口81より排出される。なお、底部材80の後方側の隅部にはマグネットプラグ受け95が配置される。
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
本願発明の電気炊飯器の全体断面図 本願発明の電気炊飯器の底部材を取り外した状態を下方から見た図 本願発明の内ケースを下方から見た図 本願発明のコイル台の断面図(図5のA−A線断面図) 本願発明のコイル台を下方から見た図 図5のB方向から見た図 本願発明のコイル台押さえを下方から見た図 本願発明の底部材を下方から見た図 従来の電気炊飯器の底部材取り付け状態を示す概略断面図
符号の説明
a…電気炊飯器 20…蓋部材
20a…樹脂製蓋部材 20b…金属製蓋部材
21…上蓋 22…下蓋
23…放熱板 24…内カバー
25…断熱材 26…ヒータ
27…調圧栓 28…弁部材
29…蒸気通路 30…蒸気口
31…ヒンジ機構 32…ロック部材
40…容器本体 41…外ケース
41a…側部空間 42…内ケース
42a…フランジ 43…肩部材
43a…凹部 45…保温ヒータ
46…断熱材 47…肩ヒータ
48…セラミックプレート 49…凹部
50…シリコン部材 51…ビス穴
52…ねじ穴 53…中央開口
54…筒状突起 55…土鍋
55a…側面部 55b…底面部
55c…湾曲部 56…環状突起
57…発熱体 58…平面コイル
60…コイル台 61…貫通孔
61a…係止溝 62…嵌合突起
62a…突出部分 63…ヒューズ取付穴
64…ヒューズ用ねじ穴 65…ビス穴
66…取付アーム 67…締結用ボス
67a…底部材取付用ねじ穴 68…水平面
69…コア用凹部 70…コイル押さえ
71…リング部 72…押さえ片
73…開口部 74…リブ
75…ビス穴 77…ビス
80…底部材 81…排気口
82…吸気口 83…楕円穴
84…内方突出部 85…ビス
86…センターセンサ 87…係止片
90…表示装置 91…操作基板
92…制御基板 93…フィン
94…冷却ファン 95…マグネットプラグ受け

Claims (4)

  1. 内壁を形成する内ケース、外壁を形成する外ケース及び底部を形成する底部材を有する容器本体と、該容器本体に対し開閉自在な蓋部材と、前記内ケース内に収納される内鍋と、加熱手段としての平面コイルと、該平面コイルを支持するコイル台とを有する電気炊飯器において、
    前記底部材をビス止めするための締結用ボスを、前記コイル台であって、且つ前記内鍋の底径の領域内の位置に複数箇所設け、前記底部材を前記コイル台にビス止めすることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 前記締結用ボスは、前記平面コイルの最外径の外側に位置することを特徴とする請求項1に記載の電気炊飯器。
  3. 前記内鍋の外周側面に上下にわたり保温ヒータを設け、その一部は前記内鍋の底部と側部との間の湾曲部に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の電気炊飯器。
  4. 前記内ケースと前記外ケースとの間に断熱材を設けることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の電気炊飯器。
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