JP4904935B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP4904935B2
JP4904935B2 JP2006161473A JP2006161473A JP4904935B2 JP 4904935 B2 JP4904935 B2 JP 4904935B2 JP 2006161473 A JP2006161473 A JP 2006161473A JP 2006161473 A JP2006161473 A JP 2006161473A JP 4904935 B2 JP4904935 B2 JP 4904935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
induction heating
electromagnetic induction
inner case
heating means
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006161473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007325868A (ja
Inventor
信雄 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Corp
Original Assignee
Tiger Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Corp filed Critical Tiger Corp
Priority to JP2006161473A priority Critical patent/JP4904935B2/ja
Priority to CN 201010543320 priority patent/CN102008225B/zh
Priority to CN2007100883264A priority patent/CN101036560B/zh
Publication of JP2007325868A publication Critical patent/JP2007325868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4904935B2 publication Critical patent/JP4904935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

本願発明は、非金属製の内鍋を採用した電磁誘導加熱式の電気炊飯器の構造に関するものである。
最近の電気炊飯器では、高出力で加熱効率が高く、出力制御の応答性も高いために、早く、しかも美味しい御飯を炊き上げることができる,などの理由から、内鍋(飯器)自体を金属材料で形成するとともに、その加熱手段として、電磁誘導によって当該内鍋内に渦電流を誘起させて自己発熱させる電磁誘導加熱手段を採用した電磁誘導加熱式のものが多くなっている。
このような電気炊飯器の場合、上記電磁誘導加熱手段として、所謂ワークコイルを採用し、内鍋を収納する有底筒状の内ケース(保護枠)の底壁面に対し、巻き幅の広い1組のワークコイルを沿わせて設置するか、または同底壁面の中央部側に位置して巻かれた第1のワークコイルと同底壁面の外周部側(湾曲面)に第1のワークコイルと所定の間隔を置いて巻かれた第2のワークコイルとの内外2組のワークコイルを内鍋の底面形状に沿わせて曲面型に設置した誘導加熱構造が採用されている。もちろん、さらに必要に応じて内ケースの側面側にもワークコイルを設けたものもある。
ところで、このような電磁誘導加熱手段を採用した場合において、ご飯の炊き上がりをより良好ならしめるために、上記金属材料よりなる内鍋に替えて、例えばセラミック等の非金属材料よりなる内鍋(いわゆる土鍋)の採用も検討されている。
その場合、内鍋自体が電磁誘導によっては発熱しないため、例えば内鍋の底部および底部近傍(底部中央のフラット面部と底部外周側の湾曲面部)に特に電磁誘導効率の高い金属製の第1,第2の誘導発熱体(例えば銀ペーストなど)を配設し、これら各誘導発熱体を上記ワークコイル等の対応する第1,第2の電磁誘導加熱手段により誘導発熱させることにより、内鍋を加熱する加熱構造が採用される(例えば先行特許文献1参照)。
特願2006−50257号(明細書1−9頁、図1−9)
ところが、上記のように非金属製の内鍋を採用した場合、内鍋の熱伝導性がよくないために上記誘導発熱体が局部的に発熱するとともに、間接加熱であるために対流が起こりにくいことから、内鍋内に収容された水および米が均一に加熱されにくい問題がある。
しかも、誘導発熱体および内鍋からの熱伝導や輻射熱により、上記内ケース(保護枠)やワークコイルの温度が上昇するので、内ケース(保護枠)やワークコイルの耐熱温度を考慮した特別な耐熱対策が必要となり、炊飯のための加熱量を増大させにくい問題もある。
中でも、上記誘導発熱体部分は、特に局所的に高温になり、その輻射熱の影響を受けて対応するワークコイル部分の温度も上昇しやすい。
そこで、同ワークコイル部分にファンからの冷却風を流して冷却することが考えられるが、第1のワークコイルが設置されている内ケース底壁部中央のフラットな面に沿って冷却風を流しただけでは、底壁部外周側湾曲面部に設置されている第2のワークコイルには有効に冷却風が当らない問題が生じる。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、上記底部中央の第1の電磁誘導加熱手段を冷却した後の風を上記内ケース底部外周側の第2の電磁誘導加熱手段方向にガイドして、底部から側部外周方向に上昇させることによって、各ワークコイルの耐熱限界温度を高くしながら、有効に内鍋の加熱効率を向上させた電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、同目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明
この発明の電気炊飯器は、底部中央面に設けられた第1の誘導発熱体と底部外周側湾曲面に設けられた第2の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱が可能な非金属製の内鍋と、この内鍋を取り出し可能に収容する内ケースと、この内ケースを収容固定する外ケースと、上記内ケースの底壁部中央面に設けられ、上記内鍋を上記第1の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する第1の電磁誘導加熱手段と、上記内ケースの底壁部外周側湾曲面に設けられ、上記内鍋を上記第2の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する第2の電磁誘導加熱手段とを備えてなる電気炊飯器において、上記外ケース内に電装品を冷却する送風ファンを設けるとともに上記内ケース底部の上記第1の電磁誘導加熱手段部分に同送風ファンからの冷却風を流す通風路を設け、この通風路を介して供給される上記送風ファンからの風を、第1の風向ガイド板を介して上記第1の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出させて上記第1の電磁誘導加熱手段を冷却するとともに、同上記第1の電磁誘導加熱手段を冷却した後の風を、第2の風向ガイド板を介して上記第2の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出させて上記第2の電磁誘導加熱手段を冷却するようにしたことを特徴としている。
このような構成によると、電装品冷却用のファンからの風が、通風路を通して内ケース底壁部中央の第1の電磁誘導加熱手段を冷却した後に、その空気吹出口部分から、さらに底壁部外周側湾曲面部の第2の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出されてゆくようになるから、底壁部外周側湾曲面部の第2の電磁誘導加熱手段をも効果的に冷却することができるようになる。
しかも、上記通風路を通して内ケース底壁部に供給される上記電装品冷却用の送風ファンからの風を、第1の風向ガイド板を介して上記第1の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出させて上記第1の電磁誘導加熱手段を冷却するとともに、同第1の電磁誘導加熱手段を冷却した後の風を、さらに第2の風向ガイド板を介して上記第2の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出させて上記第2の電磁誘導加熱手段を冷却するようにしている。
したがって、上記第1,第2の風向ガイド板がない場合に比べて、より確実に第1,第2の各誘導加熱手段部分に上記送風ファンからの風が集中的に供給されるようになり、より冷却効果が高くなる。
(2) 請求項2の発明
この発明の電気炊飯器は、底部中央面に設けられた第1の誘導発熱体と底部外周側湾曲面に設けられた第2の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱が可能な非金属製の内鍋と、この内鍋を取り出し可能に収容する内ケースと、この内ケースを収容固定する外ケースと、上記内ケースの底壁部中央面に設けられ、上記内鍋を上記第1の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する第1の電磁誘導加熱手段と、上記内ケースの底壁部外周側湾曲面に設けられ、上記内鍋を上記第2の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する第2の電磁誘導加熱手段とを備え、上記外ケース内に電装品を冷却する送風ファンを設けるとともに上記内ケース底部の上記第1の電磁誘導加熱手段部分に同送風ファンからの冷却風を流す通風路を設け、この通風路を介して上記送風ファンからの風を、上記第1の電磁誘導加熱手段を冷却した後に、さらに上記第2の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出させるようにしてなる電気炊飯器であって、上記通風路は、上記内ケース底部と上記第1,第2の電磁誘導加熱手段を覆う本体ケースとは別体のコイルカバーとの間に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、電装品冷却用のファンからの風が、通風路を通して内ケース底壁部中央の第1の電磁誘導加熱手段を冷却した後に、その空気吹出口部分から、さらに底壁部外周側湾曲面部の第2の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出されてゆくようになるから、底壁部外周側湾曲面部の第2の電磁誘導加熱手段をも効果的に冷却することができるようになる。
しかも、その場合において、さらに通風路が、上記内ケース底部と上記第1,第2の電磁誘導加熱手段を覆う本体ケースとは別体のコイルカバーとの間に形成されていることから、それぞれ上記内ケース底壁部の内外周方向面に広く設置されている、上記内ケース底壁部中央面の第1の電磁誘導加熱手段と上記内ケース底壁部外周側湾曲面の第2の電磁誘導加熱手段の全体(全周面)を確実に、かつ効率良く冷却することができる。
したがって、きわめて冷却効果が高く、流す風量が少なくても有効となる。
以上の結果、本願発明によると、内ケース底壁部中央の電磁誘導加熱手段および内ケース底壁部外周側湾曲面の電磁誘導加熱手段各々の有効な冷却が可能となる。
したがって、それら各電磁誘導加熱手段の耐熱限界温度を高くしながら、有効に内鍋の加熱効率を向上させた電気炊飯器を提供することができる。
(最良の実施の形態1)
図1〜図8は、本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器の炊飯器本体および各部の構成を示している。
(全体の構成)
先ず、同最良の実施の形態1における電気炊飯器では、例えば内鍋(飯器ないし保温容器)3として非金属材料からなる鍋(例えば、セラミック製の土鍋)が採用されており、その底壁部3aの底部中央面(フラット面)および該底壁部3a外周の湾曲面部(R面部)には、それぞれ内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な、例えば数十ミクロンφ程度の銀の粒状物と樹脂との混合物からなる銀ペースト等の金属製の第1,第2の誘導発熱体G1,G2が設けられている。
上記底壁部3aの底部中央の第1の誘導発熱体G1は、例えば図8に示すように、中心部Oと半径方向の途中に非発熱部を設けた内外2重輪構造の2本のドーナツ発熱体Ga,Gbにより形成されている。
すなわち、該電気炊飯器は、同構成の内鍋3と、該内鍋3を任意に収納セットし得るように形成された下部側合成樹脂製の皿状の底壁部4および上部側筒状の側壁部6よりなる内ケース(保護枠)46と、該内ケース46を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース1aと、該外ケース1aと上記内ケース46とを一体化して形成された炊飯器本体1の上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット(蓋)2とから構成されている。
上記内ケース46の底壁部4の下方側には、フェライトコア収納部40c,40c・・・を備えたコイルカバー40が設けられ、その下部にはフェライトコアを配置し(図示省略)、またそれらの間には、上記内鍋3の底壁部3aの中央部側フラット面と外周部側湾曲面の上記第1,第2の2組の誘導発熱体G1,G2位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成された第1,第2の2組のワークコイルC1,C2が設けられており、それらへの通電時には上記内鍋3の上記第1,第2の誘導発熱体G1,G2にうず電流を誘起して、上記内鍋3を加熱するようになっている。
上記内ケース46の皿状の底壁部4は、その底面部4aの中央部にセンターセンサーCSのセンサー部嵌合口4fが形成されているとともに、同センサー部嵌合口4fの外周側上面にはドーナツ状の遮熱板30が設けられている。また、外周側湾曲面部4bの上端側には、所定幅半径方向外方に張り出したフランジ状の段部4cが設けられ、この段部4c部分に上記上部側筒状の側壁部6の下端6a側が係合載置されている。
他方、同上部側筒状の側壁部6の上端6bは、内枠部材9を介して上記炊飯器本体1側外ケース1a上端の肩部材11に連結して固定されている。
また、上記内ケース46の上部側筒状の側壁部6の外周には、炊飯および保温時において加熱手段として機能する例えばコードヒータよりなる保温ヒータH1が設けられており、炊飯時および保温時において上記内鍋3の全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。
ところで、本実施の形態の場合、例えば図1,図2および図7に示されるように、上記内ケース46の下部側底壁部4の底部4aとコイルカバー40の底壁部40aとの間には、その前部側から後部側に到る通風路が形成されている。
(通風路の構成)
この通風路は、次のようにして形成されている。
すなわち、上記内ケース46の底壁部4の底部4aの下面部外周には、例えば図3および図4に示すように、円弧状の薄肉の筒状壁(薄肉リブ)4e,4eが周方向に沿って立設されており、その前部と後部には、筒壁4eのない切欠部26a,26bが設けられているとともに、それらの間には、平面三角形状の複数の台状リブL1〜L12が所望の間隔で所望の位置、かつ所望の方向に散在するように設けられている。
また、上記コイルカバー40の底壁部40aの上面部外周には、上記内ケース46の底壁部4の底部4aの下面側筒状壁4e,4eに対応した同様の円弧状の薄肉の第1の筒状壁(薄肉リブ)40b,40bが上方に向けて立設されているとともに、それらの間には、平面三角形状の複数の台状リブL1〜L12が上記内ケース46の底壁部4の台状のリブL1〜L12と対称な位置関係で散在するように設けられている。
さらに、このコイルカバー40の場合、上記第1の筒状壁40b,40bよりも所定幅半径方向外方に位置する上記底壁部40a外周縁の上記後部側切欠部26bに対向する半径方向位置には、当該後部側切欠部26bの開口部の円弧角幅よりも十分に大きな円弧角幅の薄肉の第2の筒状壁(薄肉リブ)40dが上方に向けて立設されている。
これら内ケース46の底壁部4の筒状壁4e,4eとコイルカバー40の底壁部40aの第1の筒状壁40b,40bとは、例えば内ケース46の底壁部4に対して第1のワークコイルC1を介してコイルカバー40を下方から嵌合した時に、例えば図1、図2、図7のように相互に摺接した状態で嵌合し合って、第1のワークコイルC1の周囲を囲む略円形の通風空間を形成する。
また、この嵌合状態では、上記第1のワークコイルC1の渦巻状の各線輪が、上記上下両側に位置して相互に対向する台状のリブL1〜L12,L1〜L12間に安定した状態で挟圧支持され、当該第1のワークコイルC1の上下に有効な通風スペースa,bが形成される(図1、図7参照)。
一方、このようにして筒状壁4e,4e、第1の筒状壁4b,4b間に形成された第1のワークコイルC1を囲む通風路は、上記前部側切欠部26a,26aの対向部部分が冷却風の流入口部となる一方、上記後部側切欠部26b,26bの対向部部分が冷却風の吹出口部分となる。
そして、同後部側の冷却風吹出口部分に対して、上記コイルカバー40側外周縁の第2の筒状壁40dの内周面が同一水平面状に対応することになる。
他方、前部側切欠部26a,26aにより形成される冷却風の流入口部には、例えば図1および図2に示されるように、前部側下面が後部方向に斜めに大きく開口された偏平な角形の冷却風導入筒25が連接壁25b,25bを介して連接されており、該冷却風導入筒25を介して上記炊飯器本体1の本体ケース1a内前方底部に設置されている電装品等冷却用のファン(短軸の軸流ファン)23からの冷却風の一部を導入して上記第1のワークコイルC1側通風路の通風空間(通風スペースa,b)に流すようになっている。
電装品等冷却用のファン23は、そのファン羽根車の直径の1/2程度を上記冷却風導入筒25の下面側斜めの開口25a部分に対応して設置されている一方、その他の1/2部分は、IGBT等からの熱放熱用のヒートシンク24、電源基板および制御基板B1、マイコン基板B2等に対応して設置されている。
なお、図1中の符号22は、本体ケース1aの底部に嵌合一体化された底部材(底カバー)1b部分に設けられたファン23の空気吸込口である。
このような構成によると、上記ファン23からの風が、例えば炊飯器本体1の前部側では、電源基板や制御基板B1、マイコン基板B2、IGBT用ヒートシンク24等の冷却に使用される一方、冷却風導入筒25を介して、上記発熱部材である第1のワークコイルC1を囲む通風路の通風空間内に導入され、同第1のワークコイルC1を効果的に冷却した後に、上記内ケース46の底壁部4の後部側切欠部26bと上記コイルカバー40の底壁部40aの後部側切欠部26bよりなる冷却風の吹出口部分より水平方向に吹き出される。
しかし、同冷却風の吹出口部分の半径方向外方側コイルカバー40の底部40aの外周縁には、上方側第2のワークコイルC2方向に所定の高さ立設した第2の筒状壁40dが存在することから、同第2の筒状壁40dが下方から上方への風向ガイド板となり、上記水平方向に吹き出されようとする冷却風が、上方側第2のワークコイルC2方向に偏向され、上記内ケース46の底壁部4の外周側湾曲面部に設けられている第2のワークコイルC2をも効率良く冷却するようになる。
しかも、この場合、上記第1のワークコイルC1の線輪を上下両側で挟圧支持している複数の台状のリブL1〜L12,L1〜L12は、図3、図5に詳細に示すように、その平面形状が頂角の小さい三角形状(V字状)をなしており、その数とその頂角方向、および設置位置をそれぞれ適切に設定することにより、上記第1のワークコイルC1を安定し、かつ冷却風が通りやすい状態に支持するとともに、冷却風の流通方向、流通状態を低圧損で、しかも可及的に冷却効率が高くなるように制御するようになっている。
(操作部等の構成)
一方、上述の炊飯、保温機能に対するタイマー予約や炊飯および保温メニューの選択、それら各メニューに対応した加熱量、加熱パターン、保温温度、保温時間、保温OFF制御モードなどの操作設定は、当該電気炊飯器本体1の前面部に設けられた操作パネル20の各種入力スイッチ群を介してユーザーにより行われ、その設定内容に応じて最終的に上記第1,第2のワークコイルC1,C2および保温ヒータH1、蓋ヒータH2が適切に制御されるようになっている。
上記操作パネル20面のスイッチは、例えば炊飯スイッチ(ON表示部)、タイマー予約スイッチ(ON表示部)、取消スイッチ、保温スイッチ(ON表示部)、再加熱スイッチ、メニュー選択スイッチ、時スイッチ、分スイッチ、保温OFF制御モード選択スイッチ(ON表示部)等よりなっている。
また、上記操作パネル20の中央部には、炊飯、保温の各メニュー、設定された保温温度、設定保温時間並びに現在時刻および炊飯完了までの残時間その他の必要事項を表示する液晶表示部21が設けられている。
(センターセンサ部の構成)
さらに、上記内ケース46の下部側皿状の底壁部4の中央部には、上述の如く上下方向に同心状に貫通したセンターセンサー嵌合口(センターセンサー収納空間部)4fが形成されており、該センターセンサー嵌合口4fに上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時コイルスプリングにより上方に上昇付勢された状態で内鍋温度検知センサS1および内鍋検知スイッチS2を備えたセンターセンサーCSが設けられている。
(蓋ユニットの構成)
一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユニット2は、その外周面を構成するとともに中央部に調圧パイプ15を備えた合成樹脂製の外カバー12と、該外カバー12の内側に嵌合一体化して設けられた合成樹脂製の内枠13と、該内枠13の内側開口部内にパッキン14aおよび金属製の放熱板16aと、該放熱板16aの上面に設けられた蓋ヒータH2と、上記放熱板16aの下方に設けられた金属製の内蓋16bとを備えて構成されている。また、放熱板16aの外周縁部下方および内蓋16bの外周縁部下方には、それぞれパッキン14a,14bが設けられており、内蓋16bは、同パッキン14bを介して内鍋3の開口縁部3cの上面部に接触させられている。また、15aは調圧パイプ15内の調圧弁、15bはその下部側キャップである。
この蓋ユニット2は、図示しない上記外ケース1上部の後端側で肩部材11に対してヒンジ機構を介して回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉を行うロック機構10が設けられている。
したがって、該構成では、先ず炊飯時には、上記内鍋3は、上記第1,第2の2組のワークコイルC1,C2の駆動により生じる渦電流によって、その底壁部3aから側壁部3b側にかけて設けられている第1,第2の誘導発熱体G1(Ga,Gb),G2が発熱して内鍋3の底壁部3aから側壁部3bに亘る部分が加熱されるとともに保温ヒータH1によって内鍋3の側壁部3b部分が加熱される。
しかも、同状態においては、上述のように電装品等冷却用のファン23により、第1,第2の各ワークコイルC1,C2に効率良く冷却風が供給されて、第1,第2の各ワークコイルC1,C2を効果的に冷却する。その結果、各ワークコイルC1,C2に有効な出力を付与することができ、例えば炊飯量が多い時などにも内鍋3の全体を略均一に加熱して加熱ムラなく効率良く炊き上げることができる。
また、沸騰工程以降の水分がなくなった状態における内鍋3の底壁部3aの局部的な熱の集中をも防止して焦げ付きの発生を防止することができる。
(第1の誘導発熱体の構成について)
ところで、本実施の形態の内鍋3では、上述のように非金属製の内鍋3を加熱するために、内鍋3の底部3a中央のフラット面部と底部3a外周の湾曲面部との2個所に位置して銀ペーストよりなる第1,第2の誘導発熱体G1,G2を接合一体化して構成しているが、上記底部3a中央の第1の誘導発熱体G1は、例えば図8に示すように、中心部Oと半径方向の途中の2つの部分に非発熱部を設けた内外2重輪構造の2本のドーナツ状発熱体Ga,Gbにより形成されている。そして、これらセンターセンサCSの温度センサS1が当接する中心部Oおよび半径方向途中の2つの非発熱部は、それぞれセラミック製の内鍋焼結時の平滑な釉薬面(粒状の銀ペーストのない平滑面)となっている。
したがって、中心部O部分にセンターセンサCSの温度センサS1が繰り返し当接してもセンサ面を損傷することがないし、また発熱体そのものの温度ではなく、内鍋3自体の温度を可及的正確に検出することができる。
また、半径方向途中の非発熱部を形成することなく、内鍋3の底部3aの中央面全体を単一の発熱体とすることも可能であるが、そのようにしたとしても半径方向途中の領域で発熱した熱は、温度勾配がないため、その部分で拘束されてしまい、他に伝導しないので無駄になる。そして、同領域の温度が局部的に上昇しすぎて、焦げ付きを発生させる原因ともなりかねない。
ところが、以上のように半径方向の途中に所定の幅の非発熱部を設けると、上記拘束部の熱の分散が可能となり、内鍋3の底部3a中央の加熱温度分布の均一化が図られ、焦げ付きの発生をも防ぐことができる。
また、その分、第1のワークコイルC1側の配分出力を減らして、外周側第2のワークコイルC2への配分出力を増大させることができる。その結果、定格出力を変えることなく、熱が伝わりにくい内鍋3の側壁部3b側の加熱性能を向上させることができる。
しかも、銀ペースト等誘導発熱体の材料費を節約できることにもなる。
そして、このような誘導発熱体の構成を採用した場合、上述のように、特に第2の誘導発熱体G2の発熱量が大きくなり、第2のワークコイルC2部分が、その輻射熱の影響を受けて熱せられるので、上述のように第2のワークコイルC2に対して効果的に冷却風を供給できる構成は極めて有効なものとなる。
また、以上の通風路構成における後部側冷却風の吹出口(26b,26b)は、もちろん上述した第2の誘導発熱体G2の最も発熱量が大きくなる部分および第2のワークコイルC2の最も温度が高くなりやすい部分に対応させて設置する。
(最良の実施の形態2)
次に図9は、本願発明の最良の実施の形態2に係る電気炊飯器の炊飯器本体の構成を示している。
同図9の最良の実施の形態2における電気炊飯器では、上述した最良の実施の形態1の電気炊飯器の構成において、上述した内ケース46の底壁部4側およびコイルカバー40側の各筒状壁4e,4e、40b,40bの切欠部を増やすことにより(図9中の符号261〜265参照)、第1のワークコイルC1を囲む通風路の冷却風吹出口部分を周方向に所定の間隔で複数個所設けたことを特徴とするものである。
このような構成によると、電装品冷却用のファン23からの風が、通風路を通して内ケース46の底壁部4底部中央の第1の第1のワークコイルC1を冷却した後に、周方向の複数個の冷却風吹出口から同底壁部4の外周側湾曲面部の第2のワークコイルC2の全体の特に全周方向に向けて吹き出されてゆくようになるから、底部外周側湾曲面部の第2のワークコイルC2を均等に冷却することができるようになる。
本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器の炊飯器本体の構成を示す前後方向中央部での切断断面図である。 同電気炊飯器本体の底部の構成を示す底部材を外した状態の底面図である。 同電気炊飯器本体の内ケース底壁部の構成を示す底面図である。 同電気炊飯器本体の内ケース底壁部の構成を示す図3のB−B線切断断面図である。 同電気炊飯器本体のコイルカバー底壁部の構成を示す上面図である。 同電気炊飯器本体のコイルカバー底壁部の構成を示す図5のC−C線切断断面図である。 同電気炊飯器本体の内ケース底壁部の構成を示す図2のA−A線切断断面図である。 同電気炊飯器本体の内鍋底壁部の構成を示す底面図である。 本願発明の最良の実施の形態2に係る電気炊飯器の炊飯器本体底部の底部材を外した状態の底面図である。
C1は第1のワークコイル、C2は第2のワークコイル、H1は保温ヒータ、H2は蓋ヒータ、G1は第1の誘導発熱体、G2は第2の誘導発熱体、1は炊飯器本体、1aは外ケース、1bは底部材、2は蓋ユニット、3は内鍋、4は内ケース底壁部、4eは筒状壁、16は放熱板、23は電装品冷却用のファン、25は冷却風導入筒、40はコイルカバー、40bは第1の筒状壁、40dは第2の筒状壁である。

Claims (2)

  1. 底部中央面に設けられた第1の誘導発熱体と底部外周側湾曲面に設けられた第2の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱が可能な非金属製の内鍋と、この内鍋を取り出し可能に収容する内ケースと、この内ケースを収容固定する外ケースと、上記内ケースの底壁部中央面に設けられ、上記内鍋を上記第1の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する第1の電磁誘導加熱手段と、上記内ケースの底壁部外周側湾曲面に設けられ、上記内鍋を上記第2の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する第2の電磁誘導加熱手段とを備えてなる電気炊飯器において、上記外ケース内に電装品を冷却する送風ファンを設けるとともに上記内ケース底部の上記第1の電磁誘導加熱手段部分に同送風ファンからの冷却風を流す通風路を設け、この通風路を介して供給される上記送風ファンからの風を、第1の風向ガイド板を介して上記第1の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出させて上記第1の電磁誘導加熱手段を冷却するとともに、同上記第1の電磁誘導加熱手段を冷却した後の風を、第2の風向ガイド板を介して上記第2の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出させて上記第2の電磁誘導加熱手段を冷却するようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 底部中央面に設けられた第1の誘導発熱体と底部外周側湾曲面に設けられた第2の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱が可能な非金属製の内鍋と、この内鍋を取り出し可能に収容する内ケースと、この内ケースを収容固定する外ケースと、上記内ケースの底壁部中央面に設けられ、上記内鍋を上記第1の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する第1の電磁誘導加熱手段と、上記内ケースの底壁部外周側湾曲面に設けられ、上記内鍋を上記第2の誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する第2の電磁誘導加熱手段とを備え、上記外ケース内に電装品を冷却する送風ファンを設けるとともに上記内ケース底部の上記第1の電磁誘導加熱手段部分に同送風ファンからの冷却風を流す通風路を設け、この通風路を介して上記送風ファンからの風を、上記第1の電磁誘導加熱手段を冷却した後に、さらに上記第2の電磁誘導加熱手段方向に向けて吹き出させるようにしてなる電気炊飯器であって、上記通風路は、上記内ケース底部と上記第1,第2の電磁誘導加熱手段を覆う本体ケースとは別体のコイルカバーとの間に形成されていることを特徴とする電気炊飯器。
JP2006161473A 2006-03-15 2006-06-09 電気炊飯器 Active JP4904935B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006161473A JP4904935B2 (ja) 2006-06-09 2006-06-09 電気炊飯器
CN 201010543320 CN102008225B (zh) 2006-03-15 2007-03-15 电饭锅
CN2007100883264A CN101036560B (zh) 2006-03-15 2007-03-15 电饭锅

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006161473A JP4904935B2 (ja) 2006-06-09 2006-06-09 電気炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007325868A JP2007325868A (ja) 2007-12-20
JP4904935B2 true JP4904935B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=38926777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006161473A Active JP4904935B2 (ja) 2006-03-15 2006-06-09 電気炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4904935B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3269027B2 (ja) * 1998-05-29 2002-03-25 三洋電機株式会社 電気炊飯器
JP3374758B2 (ja) * 1998-08-18 2003-02-10 タイガー魔法瓶株式会社 電磁炊飯器
JP3990964B2 (ja) * 2002-10-01 2007-10-17 象印マホービン株式会社 誘導加熱炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007325868A (ja) 2007-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007244558A (ja) 電気炊飯器
JP4760444B2 (ja) 電気炊飯器
KR102326007B1 (ko) 전기조리기
KR20080030737A (ko) 유도가열 히터가 구비된 전기 조리기기
JP2007312867A (ja) 炊飯器
JP5254273B2 (ja) 加熱調理器
JP4904935B2 (ja) 電気炊飯器
KR20160025171A (ko) 인덕션 렌지의 워킹코일 조립체
JP4910441B2 (ja) 電気炊飯器
JP5241629B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5359041B2 (ja) 電気炊飯器
KR102355783B1 (ko) 전기조리기
JP2005353458A (ja) 誘導加熱調理器
JP6893196B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5817228B2 (ja) 電気炊飯器
KR101877394B1 (ko) 조리용기 고정 가능한 전기레인지
JP5359065B2 (ja) 電気炊飯器
JP5434898B2 (ja) 電気炊飯器
JP5501500B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2006031947A (ja) 電磁誘導加熱調理器
JP5573380B2 (ja) 電気炊飯器
JP2008284010A (ja) 電気炊飯器
JP5241630B2 (ja) 誘導加熱調理器
KR101822512B1 (ko) 전기압력밥솥
JP2013236963A (ja) 電気炊飯器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4904935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350