図1〜13を参照して、本発明による電子機器をカメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した電子カメラ1の外観を示す図であり、図1(a),(b),(c)は、それぞれ電子カメラ1を正面、上面、背面から見た図である。電子カメラ1のボディ10の正面には、撮影レンズ用の窓部101と、被写体に光を照射する発光部102と、画像を投影するプロジェクタのプロジェクタ投射窓103とが設けられている。電子カメラ1の上面には、レリーズボタン104、および、メインスイッチボタン105が設けられている。
ボディ10の背面には、液晶表示器107、および操作部材21が設けられている。操作部材21は、ズームボタン210、モードボタン211、切替ボタン212、メニューボタン213、削除ボタン214、ロータリーセレクタ215、およびOKボタン216などを含む。操作部材21は、後述するカメラモードにおいて操作されるとともに、投影モードにおいて操作されるものが含まれている。電子カメラ1の撮像光学系は、窓部101から入射した被写体光束を高さ方向に屈折させる屈折光学系として構成されている。
レリーズボタン104は、レリーズ操作を行うための操作ボタンである。メインスイッチボタン105は、電子カメラ1の電源をオン/オフするための操作ボタンである。液晶表示器107は、撮像して得られた画像や各種のメニュー画面を表示する表示モニタとして働くほか、撮像時に、被写体の画像(スルー画)を表示する電子ファインダとして働く。なお、スルー画は、本撮影の前段階として後述する撮像素子で繰り返し取得される予備撮影画像である。
ズームボタン210は、撮像光学系の焦点距離の変更操作や、プロジェクタとして投影する画像の拡大縮小操作(ズーム操作)を行うための操作ボタンであり、左右端の押圧操作が可能である。モードボタン211は、被写体像を撮像する撮影モードと、撮像して得た画像を液晶表示器107に表示させる再生モードとを切り替えるための操作ボタンである。切替ボタン212は、撮影モードまたは再生モードで動作中の電子カメラ1を、画像を投影する投影モードに切り替えるための操作ボタンである。
メニューボタン213は、電子カメラ1の各種機能を選択、設定、調節するための各メニュー画面などを液晶表示器107に表示させる際に操作される操作ボタンである。削除ボタン214は、撮像して得た画像を消去する際に操作される操作ボタン(消去ボタン)である。ロータリーセレクタ215は、時計方向および反時計方向に回動可能に構成された操作部材であり、たとえば、液晶表示器107に表示された項目の中から選択する項目を順次変更するためなどに用いられるものである。OKボタン216は、たとえば、ロータリーセレクタ215による選択操作で選択された項目を確定する際に操作される操作ボタンである。
図2は、電子カメラ1のブロック図である。電子カメラ1は、プロジェクタ部30、撮像部40、制御回路50、メモリ60、液晶表示器107、およびメモリカードインタフェース109を有する。また電子カメラ1は、半押しスイッチ104a、全押しスイッチ104b、メインスイッチ105a、右ズームスイッチ210a、左ズームスイッチ210b、モードスイッチ211a、切替スイッチ212a、メニュースイッチ213a、削除スイッチ214a、ロータリスイッチ215a、およびOKスイッチ216aを有する。
制御回路50は、制御プログラムに基づいて、電子カメラ1を構成する各部から入力される信号を用いて所定の演算を行なうなどして、電子カメラ1の各部に対する制御信号を送出して、撮影動作および投影動作の制御を行なう。なお、制御プログラムは制御回路50内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。
メモリ60は、制御プログラムを格納するROM、制御回路50の作業エリアのRAM、および、各種設定値などを記憶する不揮発メモリを含むメモリである。
メモリカードインタフェース109は、メモリカード110が着脱可能なインタフェースである。メモリカードインタフェース109は、制御回路50の制御に基づいて、画像ファイルをメモリカード110に書き込んだり、メモリカード110に記録されている画像ファイルを読み出すインタフェース回路である。メモリカード110はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
半押しスイッチ104aは、レリーズボタン104が半押し操作されるとオン信号を制御回路50へ出力する。全押しスイッチ104bは、レリーズボタン104が全押し操作されるとオン信号を制御回路50へ出力する。右ズームスイッチ210aは、ズームボタン210の右側端部が押圧操作されると操作信号を制御回路50へ出力する。左ズームスイッチ210bは、ズームボタン210の左側端部が押圧操作されると操作信号を制御回路50へ出力する。
ロータリースイッチ215aは、ロータリーセレクタ215の回転方向および回転量に応じた操作信号を制御回路50へ出力する。メインスイッチ105a、モードスイッチ211a、および切替スイッチ212aは、メインスイッチボタン105、モードボタン211、および切替ボタン212が押圧操作されると操作信号をそれぞれ制御回路50へ出力する。メニュースイッチ213a、削除スイッチ214a、およびOKスイッチ216aは、メニューボタン213、削除ボタン214、およびOKボタン216が押圧操作されると操作信号をそれぞれ制御回路50へ出力する。
−−−撮像部40−−−
撮像部40は、撮影レンズ401、撮像素子(イメージセンサ)402、レンズ駆動回路403、および撮影制御回路404を含む。イメージセンサ402としては、CCDやCMOS撮像素子などが用いられる。撮影制御回路404は、制御回路50からの指令によりイメージセンサ402およびレンズ駆動回路403を駆動制御するとともに、イメージセンサ402から出力される撮像信号(蓄積電荷信号)に対して所定の画像処理を行なう。画像処理は、ホワイトバランス処理やガンマ処理などである。
撮影レンズ401は、イメージセンサ402の撮像面上に被写体像を結像させる。撮影制御回路404は、撮影開始指示に応じてイメージセンサ402に撮像を開始させ、撮像終了後にイメージセンサ402から蓄積電荷信号を読出し、上記画像処理を施した上で画像データとして制御回路50へ送出する。
レンズ駆動回路403は、撮影制御回路404から出力されるズーム調節信号に基づいて、撮影レンズ401を構成するズームレンズ(不図示)を光軸方向(テレ側もしくはワイド側)へ進退駆動する。
−−−プロジェクタ部30−−−
図2、図3を参照して、プロジェクタ部30について説明する。図2のブロック図、および図3のプロジェクタ部30の構成図に示すように、プロジェクタ部30は、レンズ駆動回路300、投影光学系301、液晶パネル302、LED光源303、集光光学系304、PBS(偏光ビームスプリッタ)ブロック305、投射制御回路306、および屈曲プリズム307を備える。液晶パネル302は、投射制御回路306からの駆動信号に応じて光像を生成する。なお、本実施の形態では、液晶パネル302として図3に示すように反射型の液晶パネルを使用する。投射制御回路306は、制御回路50から出力される投影指令に応じてLED光源303および液晶パネル302を制御する。
LED光源303は、白色光を射出する白色LEDであり、投射制御回路306を介して入力した制御回路50の投影指令に基づいて、図3に示す光軸L1に沿って白色光を射出する。集光光学系304は、LED光源303から射出されて入射した白色光をほぼ平行光にしてPBSブロック305へ向けて射出する光学系である。PBSブロック305は、集光光学系304から射出される照明光の光軸L1に対して45度の角度をなす偏光分離部305aを有する偏光ビームスプリッタである。PBSブロック305の面305bには、たとえば、黒色処理などの無反射処理が施される。PBSブロック305の図示右側面には反射型液晶素子(LCOS)によって構成される液晶パネル302が配設される。液晶パネル302は、赤、緑、青のフィルターが形成された複数の画素から構成され、カラーの画像を生成するように投射制御回路306により駆動される。
PBSブロック305へ入射された偏光光束(たとえばP偏光)は、PBSブロック305を透過して液晶パネル302を照明する。液晶パネル302の液晶層を透過する光は、液晶パネル302へ入射されると液晶層を図示右向きに進行し、液晶パネル302の反射面で反射された後、液晶層を図示左向きに進行して液晶パネル302から射出され、PBSブロック305へ再度入射される。電圧が印加された液晶層は位相板として機能するので、PBSブロック305へ再度入射される光は、S偏光である変調光とP偏光である非変調光との混合光である。PBSブロック305は、再入射された光束のうちS偏光成分である変調光のみを偏光分離部305aで光軸L2に沿った方向へ反射(折り曲げる)し、上方の投影光学系301へ向けて射出する。
投影光学系301は、液晶パネル302から射出される光像を屈曲プリズム307へ導く。図2のレンズ駆動回路300は、投射制御回路306から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、投影光学系301を構成するフォーカスレンズを光軸L2方向へ進退駆動する。レンズ駆動回路300はさらに、投射制御回路306から出力されるズーム調節信号に基づいて、投影光学系301を構成するズームレンズを光軸L2方向へ進退駆動する。屈曲プリズム306は投影光学系301から入射した投影光を光軸L3の方向へ偏向してプロジェクタ投射窓103から投影画像をボディ10の正面に向けて投影する(図3)。
電子カメラ1には、上述したプロジェクタ装置(プロジェクタ部)30が搭載されている。この電子カメラ1は正面に配設されるスクリーンなどに向けて、画像などの情報をプロジェクタ投射窓103から投影する。そのため、電子カメラ1は、プロジェクタ部30により画像を投影するための投影モードと、撮像部40により被写体像を撮像(撮影)するための撮影モード(カメラモード)と、撮像して得た画像を液晶表示器107に表示させる再生モードとを動作モードとして有する。なお、電子カメラ1は、各動作モードにおいて、各種調整や設定を行うための下位のモードを有する。
−−−電子カメラ1の動作説明−−−
次に、投影モードに設定された後の動作を中心に、電子カメラ1の動作を説明する。電子カメラ1の電源がオフされているときに、所定時間以上メインスイッチボタン105が押圧されると、電子カメラ1の電源がオンとなり、電子カメラ1がカメラモードで起動する。すなわち、制御回路50は、電子カメラ1の電源がオフされているときに、所定時間以上メインスイッチ105aからの操作信号を連続して受信すると、電子カメラ1の電源をオンとして、カメラモードで起動するよう各部を制御する。
カメラモードで動作中にメニューボタン213が押圧されると、被写体像の撮像に関して(撮影機能に関して)設定や調整を行うためのモードに移行し、被写体像の撮像に関して設定や調整を行うための画面が液晶表示器107に表示される。
カメラモードで動作中に切替ボタン212が押圧されると、電子カメラ1の動作モードが投影モードに移行する。すなわち、制御回路50は、カメラモードに設定されているときに、切替スイッチ212aからの操作信号を受信すると、電子カメラ1の動作モードを投影モードに設定する。また、制御回路50は、プロジェクタ部30から投影していた直近の画像のデータ、または、撮像部40で撮像して得られた直近の画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。また、制御回路50は、液晶表示器107の表示を中止するよう液晶表示器107を制御する。
プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されると、図4に示すように、プロジェクタ機能に関する調整を行うのか、プロジェクタ機能に関する設定を行うのかを問い合わせる問い合わせ画像107aが液晶表示器107に表示される。なお、投影画像には特に変化は生じない。すなわち、制御回路50は、プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニュースイッチ213aからの操作信号を受信すると、図4の問い合わせ画面107aを表示するよう、液晶表示器107を制御する。
ユーザは、ロータリーセレクタ215を操作することで、液晶表示器107に表示されている、プロジェクタ機能に関する調整モード(投影画像調整モード)への移行を指示する「投影画像調整」か、プロジェクタに関する設定モードへの移行を指示する「プロジェクタ設定」のいずれかを選択することができる。なお、図4では、「投影画像調整」が選択されて強調表示されている様子を示している。
ロータリーセレクタ215の回転操作によって「投影画像調整」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、投影画像調整モードへ移行する。ロータリーセレクタ215の回転操作によって「プロジェクタ設定」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、プロジェクタに関する設定モード(プロジェクタ設定モード)へ移行する。なお、問い合わせ画面107aが表示されているときにメニューボタン213が押圧されると、液晶表示器107の表示が中止される。
投影画像調整モードに移行すると、図5(a)に示すように、液晶表示器107には投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示される。なお、投影画像には特に変化は生じない。すなわち、制御回路50は、液晶表示器107に表示された、図4における「投影画像調整」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、投影画像調整モードへ移行するよう各部を制御するとともに、図5(a)のメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。なお、図4における問い合わせ画面107aが表示されているときにメニュースイッチ213aからの操作信号を受信すると、制御回路50は、液晶表示器107の表示を中止するよう液晶表示器107を制御する。
ここで、上述した場合と同様に、ユーザは、ロータリーセレクタ215を操作することで、メニュー画面107bの中から、「輝度調整」や、「色調調整」、「キーストン調整」、「ピント調整」などを任意に選択できる。図5(a)は、「輝度調整」が選択されて、強調表示されている様子を示している。図5(b)は、「色調調整」が選択されて、強調表示されている様子を示している。図5(c)は、「キーストン調整」が選択されて、強調表示されている様子を示している。図5(d)は、「ピント調整」が選択されて、強調表示されている様子を示している。
なお、メニュー画面107bが表示されているときにメニューボタン213が押圧されると、液晶表示器107には図4の問い合わせ画面107aが表示される。すなわち、メニュー画面107bが表示されているときにメニュースイッチ213aからの操作信号を受信すると、制御回路50は、図4の問い合わせ画面107aを表示するよう、液晶表示器107を制御する。
−−−輝度調整モード−−−
ロータリーセレクタ215の回転操作によって、図5(a)に示すように液晶表示器107に表示された「輝度調整」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、投影画像の輝度を調整する輝度調整モードへ移行する。輝度調整モードに移行すると、図6に示すように、液晶表示器107には輝度調整画面107cが表示される。なお、投影画像は輝度調整に適した画像に変更される。輝度調整画面107cでは、たとえば、輝度調節範囲と現在の設定輝度を示すバーグラフや、現在の設定輝度を示す数値が表示される。
すなわち、制御回路50は、「輝度調整」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、輝度調整モードへ移行するよう各部を制御するとともに、図6の輝度調整画面107cを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、現在の(輝度調整前の)LED光源303の駆動電流の設定値を投射制御回路306から読み込んでメモリ60に記憶させる。また、制御回路50は、メモリ60から輝度調整用の画像データを読み込んで、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。
輝度調整モードでは、ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によって輝度調整を行うことができる。ロータリーセレクタ215が回転操作されると、操作量に応じてプロジェクタ部30から投影される画像の明るさが変化する。すなわち、制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号に基づいてLED光源303の駆動電流を増減するよう、投射制御回路306を制御する。
また、ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によって輝度調整を行った後、OKボタン216を押圧することで調整した輝度を確定することができる。ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって輝度が調節されて、OKボタン216が押圧されると、図7(a)に示すように、液晶表示器107には、調整した輝度で画像を投影して確認をするか否かを問い合わせる問い合わせ画面107dが表示される。なお、投影画像は輝度調整用の画像のままである。
すなわち、制御回路50は、輝度調整モードに設定されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図7(a)に示した問い合わせ画面107dを表示するよう液晶表示器107を制御する。
輝度調整モードに設定されているときにメニューボタン213が押圧されると、投影画像調整モードに戻り、図5(a)に示すように、液晶表示器107には投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示される。また、このとき、輝度調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、輝度調整前の明るさで投影される。
すなわち、輝度調整モードに設定されているときにメニュースイッチ213aからの操作信号を受信すると、制御回路50は、投影画像調整モードに戻り、図5(a)に示すように、投影画像調整モードのメニュー画面107bを液晶表示器107に表示するよう各部を制御する。また、制御回路50は、輝度調整前のLED光源303の駆動電流の設定値をメモリ60から読み込んで、LED光源303の駆動電流の設定値を読み込んだ設定値とするように投射制御回路306を制御する。制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
−−−問い合わせ画面107dが表示された場合−−−
(1) ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図7(a)に示す問い合わせ画面107dに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、輝度調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した輝度で投影される。また、液晶表示器107には、図7(b)に示すように、輝度調整がこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ画面107eが表示される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107d上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図6の輝度調整画面107c上で調整・変更された後の駆動電流でLED光源303を点灯し、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した輝度で投影されることとなる。
また、制御回路50は、図7(b)に示す問い合わせ画面107eを表示するよう液晶表示器107を制御する。
(2) ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図7(a)に示す問い合わせ画面107dに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(a)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示され、再び調節項目の選択が可能となる。また、輝度調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した輝度で投影される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107d上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(a)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図6の輝度調整画面107c上で調整・変更された後の駆動電流でLED光源303を点灯し、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した輝度で投影されることとなる。
−−−輝度確認のため画像を投影させた場合−−−
(1) 図7(b)に示す問い合わせ画面107eに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されたときの電子カメラ1の動作は、上述した、「図7(a)の問い合わせ画面107dに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧された」場合と同じである。すなわち、問い合わせ画面107eに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(a)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示され、再び調節項目の選択が可能となる。また、輝度調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した輝度で投影される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107e上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(a)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図6の輝度調整画面107c上で調整・変更された後の駆動電流でLED光源303を点灯し、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した輝度で投影されることとなる。
(2) 図7(b)に示す問い合わせ画面107eに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図6に示す輝度調整画面107cが表示され、再び輝度調節が可能となる。なお、投影画像は輝度調整に適した画像に再び変更される。すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107e上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図6の輝度調整画面107cを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、メモリ60から輝度調整用の画像データを読み込んで、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。
(3) 図7(b)に示す問い合わせ画面107eに表示された「他の画像で確認する」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、現在投影している画像(投影画像調整モード移行前に投影していた画像)に代えて、当該画像の撮影時よりも前に撮影して得られた画像の中から、最も新しい画像が、ユーザが設定した輝度で投影される。また、液晶表示器107には、図7(b)に示すように、輝度調整がこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ画面107eが再び表示される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107e上で「他の画像で確認する」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、現在投影している画像の撮影時よりも前に撮影して得られた画像の中から、最も新しい画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図6の輝度調整画面107c上で調整・変更された後の駆動電流でLED光源303を点灯し、制御回路50で再生された画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、それまで投影されていた画像とは別の画像が、ユーザが設定した輝度で投影されることとなる。
また、制御回路50は、図7(b)に示す問い合わせ画面107eを表示するよう液晶表示器107を制御する。
−−−色調調整モード−−−
図5(a)に示すように、液晶表示器107に投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示されているときに、図5(b)に示すように、「色調調整」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、投影画像の色調を調整する色調調整モードへ移行する。色調調整モードに移行すると、図8に示すように、液晶表示器107には色調調整画面107fが表示される。なお、投影画像は色調調整に適した画像に変更される。色調調整画面107fでは、たとえば、色調調整を行うための色見本画像や、RGBの各出力の出力状態を示すバーグラフなどが表示される。
すなわち、制御回路50は、図5(b)に示すように、「色調調整」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、色調調整モードへ移行するよう各部を制御するとともに、図8の色調調整画面107fを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、現在の(色調調整前の)R,G,Bの各色の出力レベルを投射制御回路306から読み込んでメモリ60に記憶させる。また、制御回路50は、メモリ60から色調調整用の画像データを読み込んで、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。
色調調整モードでは、ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によってR,G,Bの各色の出力レベルを個別に調整を行うことができる。また、ユーザは、ズームボタン210の左右端を押圧することで、調整する色を順次選択できる。すなわち、ズームボタン210の右側端部が押圧される度にロータリーセレクタ215の回転操作によって調節できる色が、R,G,B,R・・・と順次変化する。また、ズームボタン210の左側端部が押圧される度にロータリーセレクタ215の回転操作によって調節できる色が、B,G,R,B・・・と、ズームボタン210の右側端部が押圧されたときとは逆の順序で変化する。
したがって、ロータリーセレクタ215が回転操作されると、操作量に応じてR,G,Bの各色の出力レベルが個別に変化して、プロジェクタ部30から投影される画像の色調が変化する。ズームボタン210の左右端が押圧されると、ロータリーセレクタ215で調節できる色が順次変更される。すなわち、制御回路50は、右ズームスイッチ210aまたは左ズームスイッチ210bからの操作信号に基づいて、調整する色を変更するよう投射制御回路306を制御する。また、制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号に基づいて、ズームボタン210の操作によって調整可能となっているR,G,Bのいずれかの色の出力レベルを増減するよう、投射制御回路306を制御する。
ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によって色調調整を行った後、OKボタン216を押圧することで調整した色調を確定することができる。OKボタン216が押圧されると、図9(a)に示すように、液晶表示器107には、調整した色調で画像を投影して確認をするか否かを問い合わせる問い合わせ画面107gが表示される。なお、投影画像は色調調整用の画像のままである。
すなわち、制御回路50は、色調調整モードに設定されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図9(a)に示した問い合わせ画面107gを表示するよう液晶表示器107を制御する。
なお、色調調整モードに設定されているときにメニューボタン213が押圧されると、投影画像調整モードに戻り、図5(b)に示すように、液晶表示器107には投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示される。また、このとき、色調調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、色調調整前の色調で投影される。
すなわち、色調調整モードに設定されているときにメニュースイッチ213aからの操作信号を受信すると、制御回路50は、投影画像調整モードに戻り、図5(b)に示すように、投影画像調整モードのメニュー画面107bを液晶表示器107に表示するよう各部を制御する。また、制御回路50は、色調調整前のR,G,Bの各色の出力レベルをメモリ60から読み込んで、R,G,Bの各色の出力レベルを読み込んだ出力レベルとするように投射制御回路306を制御する。制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
−−−問い合わせ画面107gが表示された場合−−−
(1) ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図9(a)に示す問い合わせ画面107gに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、色調調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した色調で投影される。また、液晶表示器107には、図9(b)に示すように、色調調整がこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ画面107hが表示される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107g上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図8の色調調整画面107f上で調整・変更された後のRGB各色の出力レベルで、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した色調で投影されることとなる。
また、制御回路50は、図9(b)に示す問い合わせ画面107gを表示するよう液晶表示器107を制御する。
(2) ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図9(a)に示す問い合わせ画面107gに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(b)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示され、再び調節項目の選択が可能となる。また、色調調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した色調で投影される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107g上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(b)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図8の色調調整画面107f上で調整・変更された後のRGB各色の出力レベルで、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した色調で投影されることとなる。
−−−色調確認のため画像を投影させた場合−−−
(1) 図9(b)に示す問い合わせ画面107hに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されたときの電子カメラ1の動作は、上述した、「図9(a)の問い合わせ画面107gに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧された」場合と同じである。すなわち、問い合わせ画面107hに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(b)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示され、再び調節項目の選択が可能となる。また、色調調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した色調で投影される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107h上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(b)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図8の色調調整画面107f上で調整・変更された後のRGB各色の出力レベルで、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ユーザが設定した色調で投影されることとなる。
(2) 図9(b)に示す問い合わせ画面107hに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図8に示す色調調整画面107fが表示され、再び色調調節が可能となる。なお、投影画像は色調調整に適した画像に再び変更される。すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107h上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図8の色調調整画面107fを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、メモリ60から色調調整用の画像データを読み込んで、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。
(3) 図9(b)に示す問い合わせ画面107hに表示された「他の画像で確認する」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、現在投影している画像(投影画像調整モード移行前に投影していた画像)に代えて、当該画像の撮影時よりも前に撮影して得られた画像の中から、最も新しい画像が、ユーザが設定した輝度で投影される。また、液晶表示器107には、図9(b)に示すように、色調調整がこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ画面107hが再び表示される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107h上で「他の画像で確認する」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、現在投影している画像の撮影時よりも前に撮影して得られた画像の中から、最も新しい画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図8の色調調整画面107f上で調整・変更された後のRGB各色の出力レベルで、制御回路50で再生された画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、それまで投影されていた画像とは別の画像が、ユーザが設定した色調で投影されることとなる。
また、制御回路50は、図9(b)に示す問い合わせ画面107hを表示するよう液晶表示器107を制御する。
−−−キーストン調整モード−−−
図5(a)に示すように、液晶表示器107に投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示されているときに、図5(c)に示すように、「キーストン調整」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、投影画像の台形補正のためのパラメータの調整を行うキーストン調整モードへ移行する。キーストン調整モードに移行すると、図10に示すように、液晶表示器107にはキーストン調整画面107iが表示される。なお、投影画像は台形補正のパラメータ調整に適した画像(パラメータ調整用画像)に変更される。キーストン調整画面107iでは、たとえば、台形補正のパラメータの調節範囲と、調整範囲の中で現在の設定状態がどの辺りになっているのかを示す表示バーが表示される。
すなわち、制御回路50は、図5(c)に示すように、「キーストン調整」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、キーストン調整モードへ移行するよう各部を制御するとともに、図10のキーストン調整画面107iを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、現在の(キーストン調整前の)台形補正のパラメータの値を投射制御回路306から読み込んでメモリ60に記憶させる。また、制御回路50は、メモリ60からパラメータ調整用の画像のデータを読み込んで、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。
キーストン調整モードでは、ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によって台形補正のパラメータを調整できる。ロータリーセレクタ215が回転操作されると、操作量に応じてプロジェクタ部30から投影される画像の台形補正の程度が変化する。すなわち、制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号に基づいて台形補正のパラメータを変更するよう、投射制御回路306を制御する。
また、ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によってパラメータ調整を行った後、OKボタン216を押圧することで調整内容を確定することができる。OKボタン216が押圧されると、図11(a)に示すように、液晶表示器107には、画像を投影して調整状態を確認をするか否かを問い合わせる問い合わせ画面107jが表示される。なお、投影画像はパラメータ調整用画像のままである。
すなわち、制御回路50は、キーストン調整モードに設定されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図11(a)に示した問い合わせ画面107jを表示するよう液晶表示器107を制御する。
キーストン調整モードに設定されているときにメニューボタン213が押圧されると、投影画像調整モードに戻り、図5(c)に示すように、液晶表示器107には投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示される。また、このとき、パラメータ調整用画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が台形補正のパラメータを調整する前の状態で投影される。
すなわち、キーストン調整モードに設定されているときにメニュースイッチ213aからの操作信号を受信すると、制御回路50は、投影画像調整モードに戻り、図5(c)に示すように、投影画像調整モードのメニュー画面107bを液晶表示器107に表示するよう各部を制御する。また、制御回路50は、キーストン調整前の(パラメータ調整前の)台形補正のパラメータの値をメモリ60から読み込んで、台形補正のパラメータを読み込んだ値とするように投射制御回路306を制御する。制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
−−−問い合わせ画面107jが表示された場合−−−
(1) ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図11(a)に示す問い合わせ画面107jに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、パラメータ調整用画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、パラメータ変更後の台形補正がなされた状態で投影される。また、液晶表示器107には、図11(b)に示すように、現在の投影状態でよいかどうかを問い合わせる問い合わせ画面107kが表示される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107j上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図10のキーストン調整画面107i上で調整・変更された後のパラメータで台形補正をして、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、パラメータ変更後の台形補正がなされた状態で投影されることとなる。
また、制御回路50は、図11(b)に示す問い合わせ画面107kを表示するよう液晶表示器107を制御する。
(2) ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図11(a)に示す問い合わせ画面107jに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(c)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示され、再び調節項目の選択が可能となる。また、パラメータ調整用画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、パラメータ変更後の台形補正がなされた状態で投影される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107j上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(c)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図10のキーストン調整画面107i上で調整・変更された後のパラメータで台形補正をして、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、パラメータ変更後の台形補正がなされた状態で投影されることとなる。
−−−台形補正のパラメータ調節確認のため画像を投影させた場合−−−
(1) 図11(b)に示す問い合わせ画面107kに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されたときの電子カメラ1の動作は、上述した、「図11(a)の問い合わせ画面107jに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧された」場合と同じである。すなわち、問い合わせ画面107kに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(c)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示され、再び調節項目の選択が可能となる。また、パラメータ調整用画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、パラメータ変更後の台形補正がなされた状態で投影される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107k上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(c)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図10のキーストン調整画面107i上で調整・変更された後のパラメータで台形補正をして、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、パラメータ変更後の台形補正がなされた状態で投影されることとなる。
(2) 図11(b)に示す問い合わせ画面107kに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図10に示すキーストン調整画面107iが表示され、再び台形補正のパラメータの調節が可能となる。なお、投影画像はパラメータ調整用画像に再び変更される。すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107k上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図10の色調調整画面107iを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、メモリ60からパラメータ調整用画像のデータを読み込んで、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。
(3) 図11(b)に示す問い合わせ画面107kに表示された「他の画像で確認する」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、現在投影している画像(投影画像調整モード移行前に投影していた画像)に代えて、当該画像の撮影時よりも前に撮影して得られた画像の中から、最も新しい画像が、パラメータ変更後の台形補正がなされた状態で投影される。また、液晶表示器107には、図11(b)に示すように、現在の投影状態がこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ画面107kが再び表示される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107k上で「他の画像で確認する」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、現在投影している画像の撮影時よりも前に撮影して得られた画像の中から、最も新しい画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図10のキーストン調整画面107i上で調整・変更された後のパラメータで台形補正をして、制御回路50で再生された画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、それまで投影されていた画像とは別の画像が、パラメータ変更後の台形補正がなされた状態で投影されることとなる。
また、制御回路50は、図11(b)に示す問い合わせ画面107kを表示するよう液晶表示器107を制御する。
−−−ピント調整モード−−−
図5(a)に示すように、液晶表示器107に投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示されているときに、図5(d)に示すように、「ピント調整」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、投影画像のピントを調整するピント調整モードへ移行する。ピント調整モードに移行すると、図12に示すように、液晶表示器107にはピント調整画面107lが表示される。なお、投影画像はピント調整に適した画像に変更される。ピント調整画面107lでは、たとえばISO12233解像度チャートのように、ピント調整を行うのに適したピント調整用画像や、ピント調整範囲の中で現在の設定状態がどの辺りになっているのかを示す表示バーなどが表示される。
すなわち、制御回路50は、図5(d)に示すように、「ピント調整」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、ピント調整モードへ移行するよう各部を制御するとともに、図12のピント調整画面107lを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、現在の(ピント調整前の)ピントの調節状態、すなわち、フォーカスレンズの駆動位置の情報を投射制御回路306から読み込んでメモリ60に記憶させる。また、制御回路50は、メモリ60からピント調整用の画像データを読み込んで、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。
ピント調整モードでは、ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によって投影画像のピント調整(ピント合わせ)を行うことができる。ロータリーセレクタ215が回転操作されると、操作量に応じてプロジェクタ部30から投影される画像のピントの調整状態が変化する。すなわち、制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号に基づいて投影光学系301を構成するフォーカスレンズを光軸方向に駆動するよう、投射制御回路306を制御する。
また、ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によってピント調整を行った後、OKボタン216を押圧することでピントの調整状態を確定することができる。ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によってピントが調節されて、OKボタン216が押圧されると、図13(a)に示すように、液晶表示器107には、画像を投影してピントの調整状態を確認するか否かを問い合わせる問い合わせ画面107mが表示される。なお、投影画像はピント調整用の画像のままである。
すなわち、制御回路50は、ピント調整モードに設定されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図13(a)に示した問い合わせ画面107mを表示するよう液晶表示器107を制御する。
ピント調整モードに設定されているときにメニューボタン213が押圧されると、投影画像調整モードに戻り、図5(d)に示すように、液晶表示器107には投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示される。また、このとき、ピント調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ピント調整前の状態で投影される。
すなわち、ピント調整モードに設定されているときにメニュースイッチ213aからの操作信号を受信すると、制御回路50は、投影画像調整モードに戻って、図5(d)に示す投影画像調整モードのメニュー画面107bを液晶表示器107に表示するよう各部を制御する。また、制御回路50は、ピント調整前のフォーカスレンズの駆動位置の情報をメモリ60から読み込んで、フォーカスレンズの駆動位置がピント調整前の駆動位置となるように投射制御回路306を制御する。制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
−−−問い合わせ画面107mが表示された場合−−−
(1) ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図13(a)に示す問い合わせ画面107mに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、ピント調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ピント調整がなされた状態で投影される。また、液晶表示器107には、図13(b)に示すように、ピント調整がこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ画面107nが表示される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107m上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図12のピント調整画面107l上で調整・変更された後の、ピント調整がなされた状態で、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ピント調整がなされた状態で投影されることとなる。
また、制御回路50は、図13(b)に示す問い合わせ画面107nを表示するよう液晶表示器107を制御する。
(2) ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図13(a)に示す問い合わせ画面107mに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(d)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示され、再び調節項目の選択が可能となる。また、ピント調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ピント調整がなされた状態で投影される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107m上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(d)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図12のピント調整画面107l上で調整・変更された後の、ピント調整がなされた状態で、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ピント調整がなされた状態で投影されることとなる。
−−−ピント確認のため画像を投影させた場合−−−
(1) 図13(b)に示す問い合わせ画面107nに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されたときの電子カメラ1の動作は、上述した、「図13(a)の問い合わせ画面107mに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧された」場合と同じである。すなわち、問い合わせ画面107nに表示された「はい」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(d)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bが表示され、再び調節項目の選択が可能となる。また、ピント調整用の画像に代えて、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ピント調整がなされた状態で投影される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107n上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(d)に示す、投影画像調整モードのメニュー画面107bを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、投影画像調整モード移行前に投影していた画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図12のピント調整画面107l上で調整・変更された後の、ピント調整がなされた状態で、投影画像調整モード移行前に投影していた画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、投影画像調整モード移行前に投影していた画像が、ピント調整がなされた状態で投影されることとなる。
(2) 図13(b)に示す問い合わせ画面107nに表示された「いいえ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図12に示すピント調整画面107lが表示され、再びピント調節が可能となる。なお、投影画像はピント調整用の画像に再び変更される。すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107n上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図12のピント調整画面107lを表示するよう、液晶表示器107を制御する。そして、制御回路50は、メモリ60からピント調整用の画像データを読み込んで、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。
(3) 図13(b)に示す問い合わせ画面107nに表示された「他の画像で確認する」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、現在投影している画像(投影画像調整モード移行前に投影していた画像)に代えて、当該画像の撮影時よりも前に撮影して得られた画像の中から、最も新しい画像が、ピント調整がなされた状態で投影される。また、液晶表示器107には、図13(b)に示すように、ピント調整がこれでよいかどうかを問い合わせる問い合わせ画面107nが再び表示される。
すなわち、制御回路50は、問い合わせ画面107n上で「他の画像で確認する」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、現在投影している画像の撮影時よりも前に撮影して得られた画像の中から、最も新しい画像のデータをメモリカードインターフェイス109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して、プロジェクタ部30から投影するように投射制御回路306を制御する。
投射制御回路306は、図12のピント調整画面107l上で調整・変更された後の、ピント調整がなされた状態で、制御回路50で再生された画像を液晶パネル302に表示するよう各部を制御する。その結果、それまで投影されていた画像とは別の画像が、ピント調整がなされた状態で投影されることとなる。
また、制御回路50は、図13(b)に示す問い合わせ画面107nを表示するよう液晶表示器107を制御する。
−−−簡易調整モードについて−−−
本実施の形態の電子カメラ1では、投影モードで画像を投影しているときに、メニューボタン213を一定時間(たとえば1秒)以上押圧し続けると簡易調整モードに移行して、上述した「輝度調整モード」、「色調調整モード」、「キーストン調整モード」、「ピント調整モード」の中から直近に利用された調整モードを利用することができる。具体的には、メニューボタン213が一定時間以上押圧され続けると、液晶表示器107には、図6、図8、図10,図12に示した、各調整画面107c,107f,107i,107lのいずれかが表示される。また、それぞれの調整モードに対応する上述した調整用の画像が投影される。
ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によって上述したように各調整モードにおける調整を行うことができる。ユーザは、ロータリーセレクタ215の回転操作によって調整を行った後、OKボタン216を押圧することで調整状態を確定することができる。なお、OKボタン216が押圧されると、簡易調整モードから投影モードに戻る。
すなわち、制御回路50は、直近に利用された調整モードがどの調整モードであるかを示す情報(調整モード履歴)をメモリ60に記憶させる。制御回路50は、投影モードで画像を投影しているときに、メニュースイッチ213aからの操作信号を所定時間以上継続して受信すると、メモリ60に記憶されている調整モード履歴を参照して、直近に利用された調整モードに移行するよう、各部を制御するとともに、当該調整モードで調整される項目の現在の設定状態をメモリ60に記録させる。
制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号に基づいて当該調整モードで調整される項目の内容(駆動電流設定値、RGB各色の出力レベル、台形補正のパラメータ、およびフォーカスレンズの駆動位置のいずれか一つ)を変更するよう、投射制御回路306を制御する。そして、制御回路50は、OKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、簡易調整モードから投影モードに戻るよう各部を制御する。投射制御回路306は、制御回路50からの制御信号に基づいて、駆動電流設定値、RGB各色の出力レベル、台形補正のパラメータ、およびフォーカスレンズの駆動位置のいずれか一つを変更する。
−−−設定モード−−−
上述したように、プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されると、図4に示した問い合わせ画像107aが液晶表示器107に表示される。ロータリーセレクタ215の回転操作によって「プロジェクタ設定」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、プロジェクタに関する設定モード(プロジェクタ設定モード)へ移行する。
プロジェクタ設定モードでは、たとえば、いわゆるスリープ状態に移行するまでの時間や、操作音・警告音の種類、各ボタンの照明状態などの設定が可能である。なお、プロジェクタ設定モードで設定が変更される内容は、投影される画像の調整に関するものではない。そのため、プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されても、プロジェクタ設定モードにおける設定画面は、液晶表示器107にのみ表示され、プロジェクタ部30から投影される画像には変化がない。
上述した電子カメラ1では、次の作用効果を奏する。
(1) プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されると、図4に示す問い合わせ画像107aが表示されるように構成した。そして、ロータリーセレクタ215の回転操作によって、問い合わせ画像107aの中の「投影画像調整」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードが投影画像調整モードへ移行するように構成した。これにより、輝度調整や、色調調整、キーストン調整、ピント調整といった投影機能に関する調整を容易に行うことができる。
また、ロータリーセレクタ215の回転操作によって、問い合わせ画像107aの中の「プロジェクタ設定」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードが、プロジェクタに関する設定モード(プロジェクタ設定モード)へ移行するように構成した。これにより、いわゆるスリープ状態に移行するまでの時間や、操作音・警告音の種類、各ボタンの照明状態など、投影機能に関する設定を容易に行うことができる。
(2) 「輝度調整モード」、「色調調整モード」、「キーストン調整モード」、「ピント調整モード」の各調整モードにおいて、調整中の液晶表示器107には各調整画面107c,107f,107i,107lを表示させ、プロジェクタ部30からはメモリ60から読み出した調整用のそれぞれの画像を投影するように構成した。すなわち、「輝度調整モード」、「色調調整モード」、「キーストン調整モード」、「ピント調整モード」の各調整モードにおいて、調整中に液晶表示器107に表示される画像と、プロジェクタ部30から投影される画像とが異なるように構成した。これにより、液晶表示器107に表示される画像およびプロジェクタ部30から投影される画像のそれぞれを、調整に適した内容とすることができるので、調整がし易い。
(3) プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されると、液晶表示器107には図4に示す問い合わせ画像107aが表示され、プロジェクタ部30からは、それまで投影していた画像を継続して投影されるように構成した。これにより、プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されても、投影画像の観察者は、観察している画像に特に変化がないので、違和感を覚えることがない。また、その後、プロジェクタ設定モードへ移行しても、上述したようにプロジェクタ部30から投影される画像には変化がないので、投影画像の観察者に違和感を与えることなく、スリープ状態に移行するまでの時間や、操作音・警告音の種類、各ボタンの照明状態などの設定ができ、利便性が高い。
(4) 簡易調整モードを設け、メニューボタン213を一定時間以上押圧することで、直近に利用された調整モードを利用することができるように構成した。これにより、投影画像に関する調整を行って、一旦画像の投影に戻ったものの、再び調整し直したいと考えるユーザに対して、電子カメラ1の操作回数を少なくすることができるので、操作性が向上する。
(5) プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されると、図4に示す問い合わせ画像107aが表示されるように構成した。これにより、カメラ機能と共有する少ないボタン数でプロジェクタ機能に関する調整や設定のメニュー画面を容易に呼び出すことができ、プロジェクタ機能に関する設定や調整を容易に行うことができる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、カメラモードで動作中に切替ボタン212が押圧されて、電子カメラ1の動作モードが投影モードに移行した際、液晶表示器107の表示を中止するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、カメラモードで動作中に切替ボタン212が押圧されて、電子カメラ1の動作モードが投影モードに移行した際、プロジェクタ部30から投影される画像と同じ画像を液晶表示器107に表示するように構成してもよい。この場合、プロジェクタ部30から投影される画像と同じ画像と、当該画像の撮影日時やファイル名などの情報とを液晶表示器107に重畳的に表示するように構成してもよい。また、たとえば、カメラモードで動作中に切替ボタン212が押圧されて、電子カメラ1の動作モードが投影モードに移行した際、メモリカード110に記録されている画像データから、いわゆるサムネイル画像を読み込んで、読み込んだサムネイル画像を一覧表示するように構成してもよい。
(2) 上述の説明では、カメラモードから投影モードに移行した際、液晶表示器107の表示を中止し、その後、メニューボタン213が押圧されると、図4に示す問い合わせ画像107aを液晶表示器107に表示するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、カメラモードから投影モードに移行した際、液晶表示器107の表示を中止し、その後、メニューボタン213が押圧されると、図4に示す問い合わせ画像107aと、それまでプロジェクタ部30から投影していた画像の双方の画像を同時に2画面で投影するように構成してもよい。また、その後の各調整モードにおいても、メニュー画面や調整画面、問い合わせ画面など、上述の説明では液晶表示器107に表示させていた画面を、メモリ60から読み出してプロジェクタ部30で投影する調整用の画像とともに同時に2画面で投影するように構成してもよい。
なお、たとえば、電子カメラ1を遠隔操作可能なリモコンを用いて、プロジェクタ機能に関する調整や設定が可能となるように構成した場合には、ユーザは電子カメラ1から離れてリモコンを操作することになる。そのため、リモコンを操作するユーザにとって、液晶表示器107に表示される画面は見難いものとなることが考えられる。そこで、リモコンを用いてプロジェクタ機能に関する調整や設定を行う場合には、各調整モードにおいて、メニュー画面や調整画面、問い合わせ画面など、上述の説明では液晶表示器107に表示させていた画面を、メモリ60から読み出してプロジェクタ部30で投影する調整用の画像とともに同時に2画面で投影するように構成してもよい。
(3) 上述の説明では、投影モードで画像を投影しているときに、メニューボタン213を一定時間以上押圧し続けると簡易調整モードに移行するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、メニューボタン213を一定時間以上押圧し続けると直近に利用された調整モードの、各調整画面107c,107f,107i,107lのいずれかが表示され、メニューボタン213を押圧し続けたままでロータリーセレクタ215を操作すると、各調整モードにおける調整を行うことができるように構成してもよい。そして、メニューボタン213の押圧を止めると、メニューボタン213の押圧を止めた時点の各調整モードにおける調節状態が確定して、投影画像に反映されるように構成してもよい。
(4) 投影モードで画像を投影しているときにスリープ状態へ移行して、画像の投影が一旦中断された後に、メニューボタン213が押圧されると、スリープ状態から復帰して、プロジェクタ設定モードへ移行するように構成してもよい。
(5) 上述の説明では、プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されると、図4に示す問い合わせ画像107aが表示されるように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されると、電子カメラ1の動作モードが投影画像調整モードへ移行するように構成してもよい。すなわち、プロジェクタ部30から画像を投影しているときにメニューボタン213が押圧されると、図4に示す問い合わせ画像107aの表示を省略して、投影画像調整モードへ即座に移行するように構成してもよい。
(6) 上述の説明では、メニュースイッチ213が電子カメラ1の背面に設けられているが、図14(a)〜(c)に示すように、メニュースイッチ213を電子カメラ1の上面に設けてもよい。なお、図14は、電子カメラ1の外観を示す図であり、図14(a),(b),(c)は、それぞれ電子カメラ1を正面、上面、背面から見た図である。また、電子カメラ1がクレードルに装着可能に構成されている場合には、クレードルにもメニュースイッチを設け、クレードル側のメニュースイッチが押圧されると、クレードルに装着された電子カメラ1で、上述したメニュースイッチ213が押圧された場合と同様の操作をするように構成してもよい。
(7) 上述の説明では、被写体像の撮影機能と、画像の投影機能とを有する電子機器の一例として電子カメラ1について説明したが、本発明は、電子カメラに限定されない。たとえば、被写体像の撮影機能と、画像の投影機能とを有する携帯可能なテレビや、画像再生装置、携帯電話機、PDA、ノートPCなど各種の電子機器に適用可能である。
(8) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、被写体像を撮像する撮像手段と、画像を投影する投影手段と、電子機器本体に設けられた表示手段と、撮像手段によって被写体像を撮像する撮影モードと、投影手段によって画像を投影する投影モードとを切り替えて設定するモード設定手段と、設定や調整を行うための画面を呼び出すための操作入力を受け付ける操作部材と、モード設定手段によって撮影モードに設定されている場合には、操作部材が操作されると被写体像の撮像に関して設定や調整を行うための画面を表示手段に表示させ、モード設定手段によって投影モードに設定されている場合には、操作部材が操作されると画像の投影に関して設定や調整を行うための画面を表示手段に表示させるよう制御する画面表示制御手段とを備えることを特徴とする各種構造の電子機器を含むものである。