JP2008252594A - 順次走査変換装置及び順次走査変換方法 - Google Patents

順次走査変換装置及び順次走査変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】順次走査変換における画質の劣化を防止することが可能な動き適応型の順次走査変換装置を提供する。
【解決手段】順次走査変換装置1は、フィールド遅延部10と、フィールド遅延部11と、動き検出部12と、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13と、画面照明成分変動検出部LDと、動き検出補正部14と、動画用補間画素生成部15と、静画用補間画素生成部16と、補間画素混合生成部17と、時系列変換部18とを備えており、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13はフィールド間の同じ画面位置にある画面全体を分割してなる小領域同士の相関を検出し、画面照明成分変動検出部LDはフィールド間の画面照明成分変動を検出し、動き検出補正部14は画面照明成分変動検出部LDで画面照明成分変動が検出された場合に画面全体の動き検出の補正を強め、画面照明成分変動が検出されなかった場合に画面全体の動き検出の補正を弱める順次走査変換装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、動き適応型の順次走査変換装置及び順次走査変換方法に関する。
映像信号の信号処理において、飛び越し走査の形態の映像信号を順次走査の形態の映像信号に変換する順次走査変換が知られている。この順次走査変換において、高画質画像に不可欠な物理要因である自然感を保存して、静止画像から動画像まで違和感なく高品質画像を再生することが求められている。
順次操作変換において、カメラのストロボが一瞬たかれた場合に静止画判定をして、順次走査画像に白い横縞が入る。これを解消するために、1フィールド遅延させた信号と入力信号とを比較することにより、1フィールド内の動きを検出して映像が静止画であるとの判定による画像の劣化を防止する映像信号処理装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−175159号公報
上記の特許文献1に記載された映像信号処理装置では、フィールド毎に映像の動きを検出しているため、画面内の小さな領域に生じる映像の変化による動き検出の誤判定を防止することが難しかった。また、垂直方向の高周波成分を持つ静止画が動画と判定されることがあり、画像が劣化する場合があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであって、画像を判定してより効果的に動き検出の補正を行うことにより、画質の劣化を防止することが可能な順次走査変換装置及び順次走査変換方法を提供することを目的とする。
本発明に係る順次走査変換装置は、画素毎に1フレーム間の動きを検出する動き検出手段と、前フィールド信号または後フィールド信号から静画用補間画素を生成する静画用補間画素生成手段と、現フィールド信号、前フィールド信号、及び後フィールド信号のいずれかから動画用補間画素を生成する動画用補間画素生成手段と、前記動き検出手段の出力が静止判定側に移行するに従い静画用補間画素の比率を多くし、前記動き検出手段の出力が動画判定側に移行するに従い動画用補間画素の比率を多くして、前記静画用補間画素と前記動画用補間画素とを混合する補間画素混合生成手段と、を備える順次走査変換装置であって、現フィールドと前フィールドまたは現フィールドと後フィールドにおいてそれぞれの同じ画面位置にあって、画面全体を分割してなる小領域同士の相関を検出するフィールド間ゼロベクトル相関検出手段と、前記フィールド間ゼロベクトル相関検出手段の出力が相関が低いとの判定の場合に、前記動き検出手段の出力を動画判定寄りに補正するとともに、前記画面照明成分変動検出手段で画面照明成分変動が検出された場合に画面全体の動き検出の補正を強め、画面照明成分変動が検出されなかった場合に画面全体の動き検出の補正を弱める動き検出補正手段と、を有する。
本発明に係る順次走査変換方法は、ディスプレイに表示するための画素を生成するための順次走査変換方法であって、画素毎に1フレーム間の動きを検出する動き検出ステップと、前フィールド信号または後フィールド信号から静画用補間画素を生成する静画用補間画素生成ステップと、現フィールド信号、前フィールド信号、及び後フィールド信号のいずれかから動画用補間画素を生成する動画用補間画素生成ステップと、前記動き検出ステップにおける出力が静止判定側に移行するに従い静画用補間画素の比率を多くし、前記動き検出ステップにおける出力が動画判定側に移行するに従い動画用補間画素の比率を多くして、前記静画用補間画素と前記動画用補間画素とを混合する補間画素混合生成ステップとを備え、現フィールドと前フィールドまたは現フィールドと後フィールドにおいてそれぞれの同じ画面位置にあって、画面全体を分割してなる小領域同士の相関を検出するフィールド間ゼロベクトル相関検出ステップと、前記フィールド間ゼロベクトル相関検出ステップにおける出力が相関が低いとの判定の場合に、前記動き検出ステップにおける出力を動画判定寄りに補正する動き検出補正ステップと、フィールド間の画面照明成分変動を検出する画面照明成分変動検出ステップと、前記フィールド間ゼロベクトル相関検出ステップの出力が相関が低いとの判定の場合に、前記動き検出ステップの出力を動画判定寄りに補正するとともに、前記画面照明成分変動検出ステップで画面照明成分変動が検出された場合に前記動き検出補正ステップでの画面全体の動き検出の補正を強め、画面照明成分変動が検出されなかった場合に前記動き検出補正ステップでの画面全体の動き検出の補正を弱める動き検出補正ステップと、を有する。
本発明によれば、画像を判定してより効果的に動き検出の補正を行うことにより、画質の劣化を防止することが可能な順次走査変換装置及び順次走査変換方法を提供することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る順次走査変換装置について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る順次走査変換装置1は、フィールド遅延部10と、フィールド遅延部11と、動き検出部12と、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13と、画面照明成分変動検出部LDと、動き検出補正部14と、動画用補間画素生成部15と、静画用補間画素生成部16と、補間画素混合生成部17と、時系列変換部18とを備えている。
第1フィールド遅延部10は、入力されるフィールド信号を1フィールド遅延させる部分である。すなわち、入力される後フィールド信号S1を1フィールド遅延させて、現フィールド信号S2としてフィールド遅延部11に出力する。現フィールド信号S2は更に、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13、画面照明成分変動検出部LD、動画用補間画素生成部15、及び時系列変換部18に出力される。
第2フィールド遅延部11は、入力されるフィールド信号を1フィールド遅延させる部分である。すなわち、フィールド遅延部10から出力される現フィールド信号S2を1フィールド遅延させて、前フィールド信号S3として動き検出部12に出力する。前フィールド信号S3は更に、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13、画面照明成分変動検出部LD、動画用補間画素生成部15、及び静画用補間画素生成部16に出力される。
動き検出部12は、画素毎に1フレーム間の動きを検出する部分である。動き検出部12は、後フィールド信号S1及び前フィールド信号S3に基づいて検出した信号を動き検出部出力MD1として動き検出補正部14に出力する。
フィールド間ゼロベクトル相関検出部13は、現フィールド信号S2と前フィールド信号S3との間、あるいは、現フィールド信号S2と後フィールド信号S1との間において、それぞれの同じ画面位置にあって、画面全体を分割してなる小領域同士の相関を検出する部分である。
フィールド間ゼロベクトル相関検出部13は、静画用補間画素に用いているフィールドと現フィールドとの間で検出することが好ましい。この場合は、現フィールドと前フィールドとの間で検出する。
図2に、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13の構成をより具体的に示す。図2に示すようにフィールド間ゼロベクトル相関検出部13は、第1水平垂直ローパスフィルタ131と、第2水平垂直ローパスフィルタ132と、フィールド間差分絶対値算出部133と、小領域内積分部134とを備えている。
第1水平垂直ローパスフィルタ131には、前フィールド信号S3が入力される。第1水平垂直ローパスフィルタ131から出力された信号は、フィールド間差分絶対値算出部133に出力される。第2水平垂直ローパスフィルタ132には、現フィールド信号S2が入力される。第2水平垂直ローパスフィルタ132から出力された信号はフィールド間差分絶対値算出部133に出力される。
フィールド間差分絶対値算出部133は、第1水平垂直ローパスフィルタ131及び第2水平垂直ローパスフィルタ132から出力される信号に基づいて、画素単位ごとに各フィールド間の信号差分の絶対値を算出する。フィールド間差分絶対値算出部133は、算出したフィールド間差分絶対値を小領域内積分部134に出力する。
小領域内積分部134は、フィールド間差分絶対値に基づいて、画面を分割した小領域ごとにその小領域内のフィールド間差分絶対値を積分する部分である。小領域内積分部134は、その積分結果をフィールド間ゼロベクトル相関検出出力FLZCVとして動き検出補正部14に出力する。
動き検出補正部14は、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13の出力FLZCVが相関が低いとの判定の場合に、動き検出部12の出力を動画判定寄りに補正する部分である。
また、動き検出補正部14は、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13の出力が相関が低いとの判定になるほど、動き検出部12の出力を動画判定寄りの閾値でリミットをかける補正を行うことも好ましい。この場合の具体的な例を図3に示す。図3に示すように、この場合の動き検出補正部14は、閾値以下リミット部141と、適応閾値生成部142とを備えている。
適応閾値生成部142には、フィールド間ゼロベクトル相関検出出力FLZCVが入力される。この出力FLZCVは、その値が大きいほど相関性が低く、その値が小さいほど相関性が高い。適応閾値生成部142は、フィールド間ゼロベクトル相関検出出力FLZCVが大きいほど大きい閾値を閾値以下リミット部141に出力する。
閾値以下リミット部141には、動き検出部出力MD1が入力される。この出力MD1は、その値が大きいほど動いている度合い(動画寄りの度合い)が高く、その値が小さいほど動いていない度合い(静画寄りの度合い)が高い。
閾値以下リミット部141は、適応閾値生成部142が生成した閾値に基づいて、動き検出部出力MD1にリミットをかける補正を行い、その補正を行った結果を動き検出補正部出力MD2として補間画素混合生成部17に出力する。
また、動き検出補正部14は、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13の出力が相関が低いとの判定になるほど、動き検出部12の出力に対し動画判定寄りになるオフセットを加える補正を行うことも好ましい。この場合の具体的な例を図4に示す。図4に示すように、この場合の動き検出補正部14は、オフセット加算部143と、適応オフセット生成部144とを備えている。
適応オフセット生成部144には、フィールド間ゼロベクトル相関検出出力FLZCVが入力される。この出力FLZCVは、その値が大きいほど相関性が低く、その値が小さいほど相関性が高い。適応オフセット生成部144は、フィールド間ゼロベクトル相関検出出力FLZCVが大きいほど大きいオフセット値をオフセット加算部143に出力する。
オフセット加算部143には、動き検出部出力MD1が入力される。この出力MD1は、その値が大きいほど動いている度合い(動画寄りの度合い)が高く、その値が小さいほど動いていない度合い(静画寄りの度合い)が高い。
オフセット加算部143は、適応オフセット生成部144が生成したオフセット値に基づいて、動き検出部出力MD1にオフセットを加える補正を行い、その補正を行った結果を動き検出補正部出力MD2として補間画素混合生成部17に出力する。
図1に示すように、動き検出補正部14は、画面照明成分変動検出部LDの出力FCDによって制御される。画面照明成分変動検出部LDは、後フィールド信号S1、現フィールド信号S2、及び前フィールド信号S3とからフィールド間の画面照明成分変動を検出する。
すなわち、図5に示すように、画面照明成分変動検出部LDは、第1画面内平均輝度レベル算出部LD1と、第2画面内平均輝度レベル算出部LD2と、差分回路LD3と、絶対値回路LD4と、比較回路LD5とを有している。
第1画面内平均輝度レベル算出部LD1は、現フィールドの平均輝度レベル(APL:Average Picture Level)を検出する。第2画面内平均輝度レベル算出部LD2は、前フィールドの平均輝度レベルを検出する。
第1画面内平均輝度レベル算出部LD1の出力と、第2画面内平均輝度レベル算出部LD2の出力とは、差分回路LD3に入力される。差分回路LD3では、入力された平均輝度レベルの差分を算出する。差分回路LD3の出力は、絶対値回路LD4に入力され、絶対値回路LD4で入力された差分値から差分絶対値Aを算出する。
絶対値回路LD4から出力された差分絶対値Aは、比較回路LD5に入力され、比較回路LD5で判定閾値Bと差分絶対値Aとが比較される。差分絶対値Aが判定閾値Bよりも大きい場合には、画面照明成分変動検出部LDは、画面照明成分変動が検出されたとして出力FDCを設定する。差分絶対値Aが判定閾値以下の場合には、画面照明成分変動検出部LDは、画面照明成分変動が検出されなかったものとして出力FDCを設定する。
例えば図7に示す場合において現フィールドを(n+1)フィールド目、前フィールドをnフィールド目とすると、画面照明成分変動検出部LDは、(n+1)フィールド目の画面内平均輝度レベルと、nフィールド目の画面内平均輝度レベルとを算出し、これらの平均輝度レベルの差分絶対値Aと、判定閾値Bとを比較して、画面照明成分変動の有無を検出する。
画面照明成分変動検出部LDの出力FCDは、動き検出補正部14の適応閾値生成部124あるいは適応オフセット生成部144に入力される。動き検出部14は、画面照明成分変動検出手段LDの出力FDCに基づいて、画面照明成分変動が検出されたか否かを判定する(STA1)。
画面照明成分変動検出手段LDの出力FCDが画面照明成分変動を検出されたと判定した場合には、動き検出補正部14では、画面全体でフィールド間ゼロベクトル相関検出手段による動き検出の補正を強める(STA2)。すなわち、画面照明成分変動が検出された場合には、動き検出補正部14は、動き検出部出力MD1を動画寄りに補正する。
画面照明成分変動検出手段LDの出力FCDが画面照明成分変動を検出されていないと判定した場合には、動き検出補正部14では、画面全体でフィールド間ゼロベクトル相関検出手段による動き検出の補正を弱める(STA3)。すなわち、画面照明成分変動が検出された場合には、動き検出補正部14は、動き検出部出力MD1を静画寄りに補正する。従って、図7示すように、照明成分のある映像が入力された場合に、静止画と判定されることを抑制することができる。
図1に示すように、動画用補間画素生成部15は、現フィールド信号S2、前フィールド信号S3、及び後フィールド信号S1のいずれかから動画用補間画素を生成する部分である。
本実施形態の場合には、動画用補間画素生成部15は、現フィールド信号S2からフィールド内補間により動画用補間画素を生成する。動画用補間画素生成部15は、生成した動画用補間画素を補間画素混合生成部17に出力する。なお、動画用補間画素生成部15は、動き補償により前後のフィールドも更に用いて動画用補間画素を生成してもよい。
静画用補間画素生成部16は、前フィールド信号または後フィールド信号から静画用補間画素を生成する部分である。本実施形態の場合には、静画用補間画素生成部16は、補間画素と空間的に同じ位置の前フィールド信号S3の画素を静画用補間画素として補間画素混合生成部17に出力する。なお、静画用補間画素生成部16は、後フィールド信号S1を用いてもよく、前フィールド信号S3と後フィールド信号S1との両方を用いてもよい。
補間画素混合生成部17は、動き検出部12の出力が静止判定側に移行するに従い静画用補間画素の比率を多くし、動き検出部12の出力が動画判定側に移行するに従い動画用補間画素の比率を多くして、静画用補間画素と動画用補間画素とを混合する部分である。
動き検出補正部出力MD2の値が大きいほど動画判定、小さいほど静画判定とすると、補間画素混合生成部17では、下記のような式で動画用補間画素と静画用補間画素を混合する。
補間ライン信号=MD2×動画用補間画素+(1−MD2)×静画用補間画素
ここで、MD2は0≦MD2≦1とする。
時系列変換部18は、補間画素混合生成部17から出力される補間ライン信号と、現フィールド信号である直接ライン信号とに基づいて、順次走査変換信号を出力する部分である。
上記のように、本実施形態では、現フィールドと前フィールドとの同じ画面位置にあって、画面全体を分割してなる小領域同士の相関を検出し、その相関が低いとの判定の場合に、動き検出部12の出力を動画判定寄りに補正するとともに、画面照明成分変動検出部LDの出力FCDによってさらに動き検出補正を行う。
このことによって、画面照明成分変動を検出したときは、フィールド間ゼロベクトル相関検出部13による動き検出の補正を強め、フラッシュの点滅等で現われる画面内の広範囲にわたるフレーム間動き検出の誤判定を防止するとともに、垂直方向高周波成分を持つ静止画では、画面照明成分変動を検出しないため、動き検出の補正を強めることがないため垂直方向高周波成分への影響を与えず、効果的に動き検出の補正を行うことができる。
すなわち、本実施形態に係る順次走査変換装置によれば、画像を判定してより効果的に動き検出の補正を行うことにより、画質の劣化を防止することが可能な順次走査変換装置及び順次走査変換方法を提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る順次走査変換装置について図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において上述の第1実施形態に係る順次走査変換装置と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る順次走査変換装置は、第1実施形態に係る順次走査変換装置1と画面照明成分変動検出部LDの構成が異なっている。すなわち、図8に示すように、本実施形態に係る順次走査変換装置の画面照明成分変動検出手段検出部LDは、画面単位フレーム間輝度差分絶対値和算出部LD6と、2つのVラッチLC1、LC2と、差分回路LD7と、絶対値回路LD8と、比較回路LD9とを有している。
画面単位フレーム間輝度差分絶対値和算出部LD6には、後フィールド信号S1と前フィールド信号S3とが入力されている。画面単位フレーム間輝度差分絶対値和算出部LD6では、後フィールドおよび前フィールド間の差分絶対値和(SAD:Sum of Absolute Difference)を検出する。
画面単位フレーム間輝度差分絶対値和算出部LD6の出力は、VラッチLC1に入力される。VラッチLC1では1垂直期間分信号を遅延させて、入力された差分絶対値和を1垂直期間前差分絶対値和としてVラッチLC2と差分回路LD7とに出力する。VラッチLC2は、この1垂直期間前差分絶対値和をさらに1垂直期間遅延させて、2垂直期間前差分絶対値和として差分回路LD7に出力する。
差分回路LD7では、1垂直期間遅延差分絶対値和と、2垂直期間差分絶対値和との差分が算出される。差分回路LD7から出力された差分値は、絶対値回路LD8に入力される。絶対値回路LD8では、入力された差分値から差分絶対値Aが算出される。
絶対値回路LD8から出力された差分絶対値Aは、比較回路LD9に入力される。比較回路LD9では、差分絶対値Aと判定閾値Bとを比較する。すなわち、差分絶対値Aが判定閾値Bよりも大きい場合には、画面照明成分変動検出部LDは、画面照明成分変動が検出されたとして出力FDCを設定する。差分絶対値Aが判定閾値以下の場合には、画面照明成分変動検出部LDは、画面照明成分変動が検出されなかったものとして出力FDCを設定する。
例えば、図7に示す場合において前フィールドをnフィールド目、後フィールドを(n+2)フィールド目とすると、画面照明成分変動検出部LDは、nフィールド目と(n+2)フィールド目との間の輝度のフレーム間差分絶対値和を検出し、1垂直期間前の差分絶対値和と2垂直期間前の差分絶対値和との差分絶対値Aと判定閾値Bとを比較して、画面照明成分変動の有無を検出する。
画面照明成分変動検出部LDの出力FCDは、動き検出補正部14の適応閾値生成部124あるいは適応オフセット生成部144に入力される。動き検出部14は、画面照明成分変動検出手段LDの出力FDCに基づいて、画面照明成分変動が検出されたか否かを判定する(STA1)。
画面照明成分変動検出手段LDの出力FCDが画面照明成分変動を検出されたと判定した場合には、動き検出補正部14では、画面全体でフィールド間ゼロベクトル相関検出手段による動き検出の補正を強める(STA2)。すなわち、画面照明成分変動が検出された場合には、動き検出補正部14は、動き検出部出力MD1を動画寄りに補正する。
画面照明成分変動検出手段LDの出力FCDが画面照明成分変動を検出されていないと判定した場合には、動き検出補正部14では、画面全体でフィールド間ゼロベクトル相関検出手段による動き検出の補正を弱める(STA3)。すなわち、画面照明成分変動が検出されなかった場合には、動き検出補正部14は、動き検出部出力MD1を静画寄りに補正する。従って、図7に示すように、照明成分のある映像が入力された場合に、静止画と判定されることを防ぐことができる。
本実施形態に係る順次走査変換装置では、上記のような画面照明成分変動検出部LDを有することによって、画面照明成分変動検出部LDの出力FCDによってさらに動き検出補正を行うことにより、フレーム間の動き検出で静止と誤判定し、順次走査変換出力に誤補間ノイズが発生してしまうことを防止することができる。
すなわち、本実施形態に係る順次走査変換装置によれば、上述の第1実施形態に係る順次走査変換装置と同様に、画像を判定してより効果的に動き検出の補正を行うことにより、画質の劣化を防止することが可能な順次走査変換装置及び順次走査変換方法を提供することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る順次走査変換装置について図面を参照して以下に説明する。本実施形態に係る順次走査変換装置は、上述の第1実施形態に係る順次走査変換装置と画面照明成分変動検出部LDの構成が異なっている。
図9に示すように、本実施形態に係る順次走査変換装置の画面照明成分変動検出部LDは、第1画面内輝度ヒストグラム検出部LD10、第1高輝度成分画素カウント部LD11、第2画面内輝度ヒストグラム検出部LD12、第2高輝度成分が訴カウント部LD13、差分回路LD14、絶対値回路LD15、および比較回路LD16を有している。
第1画面内輝度ヒストグラム検出部LD10には、現フィールド信号S2が入力される。第1画面内輝度ヒストグラム検出部LD10では、現フィールドの画面内の輝度ヒストグラムを検出する。第1画面内輝度ヒストグラム検出部LD10から出力された画面内輝度ヒストグラムは、第1高輝度成分画素カウント部LD11に入力される。
第1高輝度成分画素カウント部LD11では、入力された画面内輝度ヒストグラムから、高輝度判定閾値よりも高い輝度の画素数をカウントして、その結果を差分回路LD14に出力する。
第2画面内輝度ヒストグラム検出部LD12には、前フィールド信号D3が入力される。第2画面内輝度ヒストグラム検出部LD12では、前フィールドの画面内の輝度ヒストグラムを検出する。第2画面内ヒストグラム検出部LD12から出力された画面内輝度ヒストグラムは、第2高輝度成分画素カウント部LD13に入力される。
第2高輝度成分画素カウント部LD13では、入力された画面内輝度ヒストグラムから高輝度判定閾値よりも高い輝度の画素数をカウントして、その結果を差分回路LD14に出力する。
差分回路LD14では、現フィールドの高輝度成分画素数と、前フィールドの高輝度成分画素数との差分を算出する。差分回路LD14から出力された差分値は、絶対値回路LD15に入力される。絶対値回路LD15では、入力された差分値の絶対値を算出して、差分絶対値Aとして比較回路LD16に出力する。
比較回路LD16では、絶対値回路LD15から入力された差分絶対値Aと判定閾値Bとを比較する。すなわち、差分絶対値Aが判定閾値Bよりも大きい場合には、画面照明成分変動検出部LDは、画面照明成分変動が検出されたとして出力FDCを設定する。差分絶対値Aが判定閾値以下の場合には、画面照明成分変動検出部LDは、画面照明成分変動が検出されなかったものとして出力FDCを設定する。
例えば、図7に示す場合において現フィールドを(n+1)フィールド目、前フィールドをnフィールド目とすると、画面照明成分変動検出部LDは、nフィールド目と(n+2)フィールド目とのそれぞれの画面内輝度ヒストグラムを検出し、それぞれのヒストグラムから高輝度成分画素をカウントし、これらの差分絶対値Aと判定閾値Bとを比較して、画面照明成分変動の有無を検出する。
画面照明成分変動検出部LDの出力FCDは、動き検出補正部14の適応閾値生成部124あるいは適応オフセット生成部144に入力される。動き検出部14は、画面照明成分変動検出手段LDの出力FDCに基づいて、画面照明成分変動が検出されたか否かを判定する(STA1)。
画面照明成分変動検出手段LDの出力FCDが画面照明成分変動を検出されたと判定した場合には、動き検出補正部14では、画面全体でフィールド間ゼロベクトル相関検出手段による動き検出の補正を強める(STA2)。すなわち、画面照明成分変動が検出された場合には、動き検出補正部14は、動き検出部出力MD1を動画寄りに補正する。
画面照明成分変動検出手段LDの出力FCDが画面照明成分変動を検出されていないと判定した場合には、動き検出補正部14では、画面全体でフィールド間ゼロベクトル相関検出手段による動き検出の補正を弱める(STA3)。すなわち、画面照明成分変動が検出されなかった場合には、動き検出補正部14は、動き検出部出力MD1を静画寄りに補正する。従って、図4に示すように、照明成分のある映像が入力された場合に、静止画と判定されることを防ぐことができる。
本実施形態に係る順次走査変換装置では、上記のような画面照明成分変動検出部LDを有することによって、画面照明成分変動検出部LDの出力FCDによってさらに動き検出補正を行うことにより、フレーム間の動き検出で静止と誤判定し、順次走査変換出力に誤補間ノイズが発生してしまうことを防止することができる。
すなわち、本実施形態に係る順次走査変換装置によれば、上述の第1実施形態に係る順次走査変換装置と同様に、画像を判定してより効果的に動き検出の補正を行うことにより、画質の劣化を防止することが可能な順次走査変換装置及び順次走査変換方法を提供することができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る順次走査変換装置について図面を参照して以下に説明する。図10に示すように、本実施形態に係る順次走査変換装置は、第1実施形態に係る順次走査変換装置と、フレーム間ゼロベクトル相関検出部19をさらに有している点で異なる。
すなわち、フレーム間ゼロベクトル相関検出部19は、後フィールド信号S1と前フィールド信号S3とにおいて同じ画面位置にあって、画面全体を分割してなる小領域同士の相関を検出する部分である。
図11に示すように、フレーム間ゼロベクトル相関検出部19は、第1水平垂直ローパスフィルタ191と、第2水平垂直ローパスフィルタ192と、フィールド間差分絶対値算出部193と、小領域内積分部194とを備えている。
第1水平垂直ローパスフィルタ191には、前フィールド信号S3が入力される。第1水平垂直ローパスフィルタ191から出力された信号はフィールド間差分絶対値算出部193に出力される。
第2水平垂直ローパスフィルタ192には、後フィールド信号S1が入力される。第2水平垂直ローパスフィルタ192から出力された信号はフィールド間差分絶対値算出部193に出力される。
フィールド間差分絶対値算出部193は、第1水平垂直ローパスフィルタ191及び第2水平垂直ローパスフィルタ192から出力される信号に基づいて、画素単位ごとに各フィールド間の信号差分の絶対値を算出する。フレーム間差分絶対値算出部193は、算出した差分絶対値を小領域内積分部194に出力する。
小領域内積分部194は、入力された差分絶対値に基づいて、画面を分割した小領域ごとにその小領域内の差分絶対値を積分する部分である。小領域内積分部194は、その積分結果をフレーム間ゼロベクトル相関検出出力FMZCVとして動き検出補正部14の適応閾値生成部142あるいは適応オフセット生成部144に出力する。
動き検出補正部14では、画面照明成分変動検出部LDから供給された出力FCDに基づいて照明成分変動が検出されているか否かを判定する(STB1)。画面照明成分変動が検出されている場合には、画面全体でフィールド間ゼロベクトル相関検出部13による動き検出の補正を強める(STB2)。すなわち、画面照明成分変動が検出された場合には、動き検出補正部14は、上述の第1乃至第3実施形態の場合と同様に画面全体の動き検出部出力MDを動画寄り補正する。
画面照明成分変動が検出されていない場合には、フレーム間ゼロベクトル相関検出部19の出力FMZCVに基づいて、相関が低いと判定する(STB3)。出力FMZCVに基づいて、フレーム間の相関が低いと判定された場合には、相関を検出した小領域内でフィールド間ゼロベクトル相関検出部13による動き検出の補正を強める(STB4)。
すなわち、画面照明成分変動が検出されない場合であっても、フレーム間ゼロベクトル相関検出が低い場合には、動き検出補正部14は、相関を検出した小領域内で動き検出部出力MD1を動画寄りに補正する。
出力FMZCVに基づいて、フレーム間の相関が低いと判定されなかった場合には、相関を検出した小領域内でフィールド間ゼロベクトル相関検出部13による動き検出の補正を弱める(STB5)。すなわち、画面照明成分変動が検出されなかった場合であって、かつ、フレーム間ゼロベクトル相関検出が低いと判定されなかった場合には、動き検出補正部14は、動き検出部出力MD1を静画寄りに補正する。
したがって、上記のように本実施形態に係る順次走査変換装置では、画面照明成分変動検出を検出しない場合であっても、フレーム間ゼロベクトル相関検出部の相関が低い場合には、フレーム間ゼロベクトル相関を求めた小領域内画素の動き検出の補正を強める制御を加える。
このことにより、本実施形態に係る順次走査変換装置によれば、上述の第1実施形態に係る順次走査変換装置と同様の効果が得られるとともに、フラッシュ等による画面全体での照明成分変動がない映像であっても、垂直方向高周波成分等が含まれる領域をより正確に捉えて、誤判定を防止する動き検出補正の制御をすることができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係る順次走査変換装置の一構成例を概略的に示す図。 図1に示す順次走査変換装置のフィールド間ゼロベクトル相関検出部の一構成例を説明するための図。 図1に示す順次走査変換装置の動き検出補正部の一構成例を説明するための図。 図1に示す順次走査変換装置の動き検出補正部の他の構成例を説明するための図。 図1に示す順次走査変換装置の画面照明成分変動検出部の第1構成例を説明するための図。 図1に示す順次走査変換装置の動き検出補正部における画面照明成分変動検出部の出力による制御方法を説明するための図。 図1に示す順次走査変換装置において誤判定が防止可能な映像の一例を示す図。 図1に示す順次走査変換装置の画面照明成分変動検出部の第2構成例を説明するための図。 図1に示す順次走査変換装置の画面照明成分変動検出部の第3構成例を説明するための図。 本発明の他の実施形態に係る順次走査変換装置の一構成例を概略的に示す図。 図10に示す順次走査変換装置のフレーム間ゼロベクトル相関検出部の一構成例を説明するための図。 図10に示す順次走査変換装置の動き検出補正部における画面照明成分変動検出部およびフレーム間ゼロベクトル相関検出部の出力による制御方法を説明するための図。
符号の説明
1…順次走査変換装置、10…フィールド遅延部、11…フィールド遅延部、12…動き検出部、13…フィールド間ゼロベクトル相関検出部、14…動き検出補正部、15…動画用補間画素生成部、16…静画用補間画素生成部、17…補間画素混合生成部、18…時系列変換部、LD…画面照明成分変動検出部

Claims (10)

  1. 画素毎に1フレーム間の動きを検出する動き検出手段と、
    前フィールド信号または後フィールド信号から静画用補間画素を生成する静画用補間画素生成手段と、
    現フィールド信号、前フィールド信号、及び後フィールド信号のいずれかから動画用補間画素を生成する動画用補間画素生成手段と、
    前記動き検出手段の出力が静止判定側に移行するに従い静画用補間画素の比率を多くし、前記動き検出手段の出力が動画判定側に移行するに従い動画用補間画素の比率を多くして、前記静画用補間画素と前記動画用補間画素とを混合する補間画素混合生成手段と、を備える順次走査変換装置であって、
    現フィールドと前フィールドまたは現フィールドと後フィールドにおいてそれぞれの同じ画面位置にあって、画面全体を分割してなる小領域同士の相関を検出するフィールド間ゼロベクトル相関検出手段と、
    フィールド間の画面照明成分変動を検出する画面照明成分変動検出手段と、
    前記フィールド間ゼロベクトル相関検出手段の出力が相関が低いとの判定の場合に、前記動き検出手段の出力を動画判定寄りに補正するとともに、前記画面照明成分変動検出手段で画面照明成分変動が検出された場合に画面全体の動き検出の補正を強め、画面照明成分変動が検出されなかった場合に画面全体の動き検出の補正を弱める動き検出補正手段と、を有する順次走査変換装置。
  2. 前記画面照明成分変動検出手段は、現フィールド信号の画面内平均輝度レベルを算出する第1画面平均輝度レベル算出手段と、
    前フィールド信号の画面内平均輝度レベルを算出する第2画面平均輝度レベル算出手段と、
    前記第1画面平均輝度レベル算出手段の出力と前記第2画面平均輝度レベル算出手段の出力との差分を算出する差分回路と、
    前記差分回路の出力の絶対値を算出する絶対値回路と、
    前記絶対値回路の出力と判定閾値とを比較して、前記絶対値回路の出力が前記判定閾値よりも大きいと判定された場合に、画面単位照明成分変動を検出したとする比較回路と、を有する請求項1記載の順次走査変換装置。
  3. 前記画面照明成分変動検出手段は、後フィールド信号および前フィールド信号からフレーム間輝度差分絶対値和を算出するフレーム間輝度差分絶対値和算出手段と、
    前記フレーム間輝度差分絶対値和算出手段の出力を1垂直期間遅延させる第1遅延部と、
    前記第1遅延部の出力をさらに1垂直期間遅延させる第2遅延部と、
    前記第1遅延部と前記第2遅延部との出力の差分を算出する差分回路と、
    前記差分回路の出力の絶対値を算出する絶対値回路と、
    前記絶対値回路の出力と判定閾値とを比較して、前記絶対値が前記判定閾値よりも大きいと判断された場合に、画面照明成分変動を検出したとする比較回路と、を有する請求項1記載の順次走査変換装置。
  4. 前記画面照明成分変動検出手段は、現フィールド信号の画面内輝度ヒストグラムを検出する第1画面内輝度ヒストグラム検出手段と、
    前記第1画面内輝度ヒストグラム検出手段の出力から高輝度成分画素をカウントする第1高輝度成分画素カウント手段と、
    前フィールド信号の画面内輝度ヒストグラムを検出する第2画面内輝度ヒストグラム検出手段と、
    前記第2画面内輝度ヒストグラム検出手段の出力から高輝度成分画素をカウントする第2高輝度成分画素カウント手段と、
    前記第1高輝度成分画素カウント手段の出力と前記第2高輝度成分画素カウント手段の出力との差分を算出する差分回路と、
    前記差分回路の出力の絶対値を算出する絶対値回路と、
    前記絶対回路の出力と判定閾値とを比較して、前記絶対値が前記判定閾値よりも大きいと判断された場合に、画面照明成分変動を検出したとする比較回路と、を有する請求項1記載の順次走査変換装置。
  5. 前記画面照明成分変動検出手段に加えて、前フィールドと後フィールドとの間の同じ画面位置にある小領域同士の相関を検出するフレーム間ゼロベクトル相関検出手段をさらに備え、
    前記動きの検出補正手段は、前記画面照明成分変動検出手段が変動を検出せず、かつ前記フレーム間ゼロベクトル相関検出手段出力の相関が低いと判定した小領域について前記動き検出の補正を強める動き検出補正の制御手段をさらに備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の順次走査変換装置。
  6. ディスプレイに表示するための画素を生成するための順次走査変換方法であって、
    画素毎に1フレーム間の動きを検出する動き検出ステップと、
    前フィールド信号または後フィールド信号から静画用補間画素を生成する静画用補間画素生成ステップと、
    現フィールド信号、前フィールド信号、及び後フィールド信号のいずれかから動画用補間画素を生成する動画用補間画素生成ステップと、
    前記動き検出ステップにおける出力が静止判定側に移行するに従い静画用補間画素の比率を多くし、前記動き検出ステップにおける出力が動画判定側に移行するに従い動画用補間画素の比率を多くして、前記静画用補間画素と前記動画用補間画素とを混合する補間画素混合生成ステップとを備え、
    現フィールドと前フィールドまたは現フィールドと後フィールドにおいてそれぞれの同じ画面位置にあって、画面全体を分割してなる小領域同士の相関を検出するフィールド間ゼロベクトル相関検出ステップと、
    前記フィールド間ゼロベクトル相関検出ステップにおける出力が相関が低いとの判定の場合に、前記動き検出ステップにおける出力を動画判定寄りに補正する動き検出補正ステップと、
    フィールド間の画面照明成分変動を検出する画面照明成分変動検出ステップと、
    前記フィールド間ゼロベクトル相関検出ステップの出力が相関が低いとの判定の場合に、前記動き検出ステップの出力を動画判定寄りに補正するとともに、前記画面照明成分変動検出ステップで画面照明成分変動が検出された場合に前記動き検出補正ステップでの画面全体の動き検出の補正を強め、画面照明成分変動が検出されなかった場合に前記動き検出補正ステップでの画面全体の動き検出の補正を弱める動き検出補正ステップと、を有する順次走査変換方法。
  7. 前記動き検出補正の制御ステップは、現フィールド信号の画面内平均輝度レベルを算出する第1画面内平均輝度レベル算出ステップと、
    前フィールド信号の画面内平均輝度レベルを算出する第2画面内平均輝度レベル算出ステップと、
    前記第1画面平均輝度レベル算出ステップの出力と前記第2画面平均輝度レベル算出ステップの出力との差分を算出ステップと、
    前記差分を算出するステップの出力の絶対値を算出するステップと、
    前記絶対値を算出するステップの出力と判定閾値とを比較して、前記絶対値を算出するステップの出力が前記判定閾値よりも大きいと判定された場合に、画面単位照明成分変動を検出したと判定するステップと、をさらに有する請求項6記載の順次走査変換方法。
  8. 前記動き検出補正の制御ステップは、後フィールド信号および前フィールド信号からフレーム間輝度差分絶対値和を算出するフレーム間輝度差分絶対値和算出ステップと、
    前記フレーム間輝度差分絶対値和算出ステップの出力を1垂直期間遅延させる第1遅延ステップと、
    前記第1遅延ステップの出力をさらに1垂直期間遅延させる第2遅延ステップと、
    前記第1遅延ステップと前記第2遅延ステップとの出力の差分を算出するステップと、
    前記差分回路の出力の絶対値を算出するステップと、
    前記絶対値を算出するステップの出力と判定閾値とを比較して、前記絶対値を算出するステップの出力が前記判定閾値よりも大きいと判断された場合に、画面照明成分変動を検出したと判定するステップと、をさらに有する請求項6記載の順次走査変換方法。
  9. 前記動き検出補正の制御ステップは、現フィールド信号の画面内輝度ヒストグラムを検出する第1画面内輝度ヒストグラム検出ステップと、
    前記第1画面内輝度ヒストグラム検出手段の出力から高輝度成分画素をカウントする第1高輝度成分画素カウントステップと、
    前フィールド信号の画面内輝度ヒストグラムを検出する第2画面内輝度ヒストグラム検出ステップと、
    前記第2画面内輝度ヒストグラム検出手段の出力から高輝度成分画素をカウントする第2高輝度成分画素カウントステップと、
    前記第1高輝度成分画素カウントステップの出力と前記第2高輝度成分画素カウントステップの出力との差分を算出するステップと、
    前記差分を算出するステップの出力の絶対値を算出するステップと、
    前記絶対を算出するステップの出力と判定閾値とを比較して、前記絶対値を算出するステップの出力が前記判定閾値よりも大きいと判断された場合に、画面照明成分変動を検出したと判定するステップと、をさらに有する請求項6記載の順次走査変換方法。
  10. 前フィールドと後フィールドとの間の同じ画面位置にある小領域同士の相関を検出するフレーム間ゼロベクトル相関検出ステップをさらに備え、
    前記動き検出補正の制御ステップは、前記画面照明成分変動検出結果から画面照明成分変動を検出しないと判定した場合に、前記フレーム間ゼロベクトル相関検出ステップの出力から相関が低いと判定した小領域について前記動き検出の補正を強める動き検出補正の制御ステップをさらに備える請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の順次走査変換方法。
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