JP2008248349A - 転がり軸受構成部材の製造方法および転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】転がり軸受の長寿命化技術として、コストの上昇や品質の不安定化等が生じないような方法を提供する。
【解決手段】使用する鋼の炭素含有率〔C〕(質量%)を変数とする式で表されるパラメータAと、芯部のオーステナイト最大粒径dM (μm)を変数とする式で表されるパラメータBと、芯部の最大介在物粒径r(μm)を変数とする式で表されるパラメータDとが、下記の(6)式を満たすように、浸炭または浸炭窒化処理を含む熱処理を行う。(A+B)D>280‥(6)
【選択図】図10

Description

この発明は転がり軸受構成部材の製造方法に関する。
転がり軸受の寿命を長くするための従来技術としては、軌道面の硬さと介在物に着目した方法が主である。軸受に用いられる鋼としては、そのまま焼入れを行って十分な表面強度が得られる高炭素鋼と、浸炭または浸炭窒化を行って表面を硬化する低炭素鋼(肌焼鋼)がある。大きな靱性や耐衝撃強度が求められる用途では、低炭素鋼を用いて表面を硬化する方法が採用されることが多い。
下記の特許文献1には、鋼製ローラの支持軸受等の大型軸受のように、軌道面に浸炭窒化層を深く形成する必要がある場合に、希土類元素の存在下で浸炭を行うことで、浸炭時間を短くすることが記載されている。
下記の特許文献2には、多段圧延機のバックアップロール用転がり軸受について、内輪の酸化物系介在物の大きさと単位面積当たりの個数を特定することにより、内輪の損傷を抑え、軸受寿命を長くすることが記載されている。
また、最近では、鋼のオーステナイト結晶粒径を微細化することで材料強度を高める技術が、注目を集めている。
特開2002−256411号公報 特開2004−84869号公報
しかしながら、これらの長寿命化技術を単独で採用した場合には、コストの上昇や品質の不安定化等が生じることは避けられない。
本発明の課題は、転がり軸受の長寿命化技術として、コストの上昇や品質の不安定化等が生じないようにできる方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、鋼からなる素材を所定形状に加工した後、浸炭または浸炭窒化処理を含む熱処理を行うことにより、転がり軸受の内輪、外輪、および転動体からなる構成部材を製造する方法において、下記の構成(a) と(b) を満たすことを特徴とする転がり軸受構成部材の製造方法を提供する。
[構成 (a)]
炭素含有率〔C〕が0.03質量%以上0.6質量%以下、珪素含有率〔Si〕が0.1質量%以上0.6質量%以下、マンガン含有率〔Mn〕が0.3質量%以上2.0質量%以下、クロム含有率〔Cr〕が0.3質量%以上2.0質量%以下、モリブデン含有率〔Mo〕が2.0質量%以下、ニッケル含有率〔Ni〕が5.0質量%以下である鋼を使用する。
[構成 (b)]
使用する鋼の炭素含有率〔C〕(質量%)を変数とする式(1)および(2)で表されるパラメータAと、芯部のオーステナイト最大粒径d(μm)を変数とする式(3)および(4)で表されるパラメータBと、芯部の最大介在物粒径r(μm)を変数とする式(5)で表されるパラメータDとが下記の(6)式を満たすように、浸炭または浸炭窒化処理を含む熱処理を行う。
A=1.55((200〔C〕−3)2 /4)+256)‥(1)
(ただし、0.03質量%≦〔C〕≦0.2質量%のとき)
A=0.125((33〔C〕+27)2 /4)+256)+700‥(2)
(ただし、0.2質量%≦〔C〕≦0.6質量%のとき)
B=156‥(3)(ただし、dM ≦30μmのとき)
B=(2500/√dM )−300‥(4)(ただし、dM ≧30μmのとき)
D=re ‥(5)(ただし、e=−1/6)
(A+B)D>280‥(6)
[構成 (a)について]
素材をなす鋼の炭素含有率〔C〕が0.03質量%以上0.6質量%以下の限定理由は以下の通りである。
炭素は組織をマルテンサイト化することで鋼を強化する元素である。本発明の方法では表面は浸炭または浸炭窒化で硬化するが、芯部に必要な強度を付与するために炭素含有率を0.03質量%以上とする。好ましくは0.1質量%以上とする。ただし、炭素含有率が0.6質量%を超えると、転動疲労寿命の低下原因となる粗大な炭化物が生成される可能性が出てくる。
素材をなす鋼の珪素含有率〔Si〕が0.1質量%以上0.6質量%以下の限定理由は以下の通りである。
珪素は、製鋼時の脱酸剤および脱硫剤として作用する元素である。珪素含有率が0.1質量%未満であると、その作用が実質的に得られない。ただし、珪素含有率が0.6質量%を超えると、素材の鍛造性や、被切削性等の加工性が低下する。
素材をなす鋼のマンガン含有率〔Mn〕が0.3質量%以上2.0質量%以下の限定理由は、以下の通りである。
マンガンは、製鋼時の脱酸剤および脱硫剤として作用するとともに、マトリックスに固溶して焼入れ性を向上させる元素である。マンガン含有率が0.3質量%未満であると、これらの作用が実質的に得られない。好ましくは0.5質量%以上とする。ただし、マンガン含有率が2.0質量%を超えると、転動疲労寿命の低下原因となる粗大な非金属介在物が生成し易くなるとともに、素材の鍛造性や、被切削性等の加工性が低下する。
素材をなす鋼のクロム含有率〔Cr〕が0.3質量%以上2.0質量%以下の限定理由は以下の通りである。
クロムは、マトリックスに固溶して焼入れ性、焼戻し軟化抵抗性を高める元素であり、転動疲労寿命を向上させる作用も有する。また、微細な炭化物や炭窒化物を形成して、耐摩耗性を向上させる作用も有する。クロム含有率が0.3質量%未満であると、これらの作用が実質的に得られない。ただし、クロム含有率が2.0質量%を超えると、表面に不動態膜が生じて浸炭を阻害する恐れがある。
素材をなす鋼のモリブデン含有率〔Mo〕が2.0質量%以下の限定理由は以下の通りである。モリブデンを含有すると焼入れ性が向上するが、含有率が2.0質量%を超えると、熱間加工性の低下やコストの上昇等が問題となる。
素材をなす鋼のニッケル含有率〔Ni〕が5.0質量%以下の限定理由は以下の通りである。ニッケルを含有すると焼入れ性が向上するが、含有率が5.0質量%を超えると、熱間加工性の低下やコストの上昇等が問題となる。
[構成 (b)について]
<(1)式と(2)式について>
(1)式および(2)式は以下の方法で導出された式である。
焼入れマルテンサイト組織の最高硬度は、加熱した状態で、オーステナイト組織内に何%の炭素が含有されているかによって決定され、合金元素などの影響は受けない。この炭素含有率〔C〕と最高硬さ(ロックウエルC硬度:HRC)は、図1のグラフに示すような関係になる。
このグラフで、〔C〕≦0.18で両者の関係を示す直線1が「HRC」=200〔C〕+15であり、0.18≦〔C〕≦0.60で両者の関係を示す直線2が「HRC」=33〔C〕+45である。
ロックウエルC硬度(HRC)とビッカース硬度(Hv)の関係は、図2に示すようにな二次式に近似される。この二次式は「Hv」=((「HRC」−18)2 /4)+256である。
一方、ビッカース硬度(Hv)と疲労強度(パラメータA)の関係は、図3に示すように、Hv400程度まではA=1.55「Hv」(直線3)で表され、Hv400程度より大きい範囲では、A=0.125「Hv」+700(直線4)で表される。
ここで、〔C〕≦0.18質量%に対応する直線1の式を「Hv」=((「HRC」−18)2 /4)+256に代入して、「Hv」と〔C〕の関係式に変形してから、直線3の式に代入すると、
A=1.55((200〔C〕+15−18)2 /4)+256)‥(1’)となり、(1)式が導出される。
また、0.18質量%≦〔C〕≦0.6質量%に対応する直線2の式を「Hv」=((「HRC」−18)2 /4)+256に代入して、「Hv」と〔C〕の関係式に変形してから、直線4の式に代入すると、
A=0.125((33〔C〕+45−18)2 /4)+256)+700‥(2’)となり、(2)式が導出される。
<(3)式と(4)式について>
引っ張り強さや降伏強さ(σ)と結晶粒径(d)との関係は、ホールペッチの法則によってσ=σ0 +k/√dで表される。σ0 は粒径に依存しない量であり、kは粒径に依存する係数である。
軸受構成部材をなす鋼の組織は、鍛造の影響や組成揺らぎの影響によって、一般に、様々な大きさの粒子が混合された状態となっている。疲労破壊は、負荷の加わる範囲で最も弱い部分が起点となって発生する。よって、軸受構成部材をなす鋼においては、焼入れによってマルテンサイト化された旧オーステナイト粒のうち、直径の最も大きなものが、疲労破壊の起点になると想定される。
そこで、熱処理条件を変えて得た各種軸受構成部材を用いて疲労強度を測定するとともに、対応する各試験片を用いて熱処理後の鋼からオーステナイト組織を露出させ、オーステナイト粒径の最大値(dM )を極値統計法により推定した。極値統計法では、6.25mm2 を1観察範囲として全被検面積200mm2 を観察し、各視野における最大の旧オーステナイト粒子の面積の平方根を測定し、極値統計グラフを作成して、面積が130000mm2 の場合に予測される最大粒径を計算した。
このようにして得られたオーステナイト粒径の最大値(dM )の1/2乗の逆数(1/√dM )と、疲労強度(パラメータB)との関係を図4にグラフで示す。
図4のグラフから、1/√dM ≧1/√30μm(すなわち、dM ≦30μm)のときB=156であり、1/√dM ≦1/√30μm(すなわち、dM ≧30μm)のときB=(2500/√dM )−300を満たすことが分かった。これにより、(3)式と(4)式が導出される。
<(5)式について>
疲労強度に影響を及ぼす要素として、非金属介在物の応力方向への投影面積の平方根√areaがあり、疲労強度は√areaの−1/6乗に比例することが知られている。この考え方に基づいて、極値統計法により推定して得られた√areaの最大値を、芯部の最大介在物粒径r(μm)として、その−1/6乗をパラメータDとした式が(5)式である。
このrは、極値統計法の条件が、1観察範囲:6.25mm2 、全被検面積:200mm2 、予測を行う面積:130000mm2 の時の最大介在物粒径である。
<(6)式について>
(1)〜(5)式に基づいて得られた各パラメータA,B,Dを要素とした材料強度Xを「X=(A+B)D」とした場合、この材料強度Xが280を超えることで、280以下の場合と比較して、製造された転がり軸受構成部材を用いた転がり軸受の寿命が著しく長くなる。
本発明の転がり軸受構成部材の製造方法によれば、疲労強度に影響を及ぼす複数のパラメータを総合的に評価した指数を設定し、その数値を限定しているため、コストの上昇や品質の不安定化等を生じさせずに、転がり軸受の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
SNCM815鋼をベースとして、炭素含有率〔C〕を変化させた鋼からなる素材を用意し、各素材を、呼び番号「NU228」の円筒ころ軸受(内径:140mm、外径:250mm、幅:42mm)の内輪、外輪、円筒ころ(転動体)の各形状に通常の方法で加工した。
SNCM815鋼の炭素含有率〔C〕は0.15質量%であり、珪素含有率〔Si〕は0.23質量%であり、マンガン含有率〔Mn〕は0.43質量%であり、クロム含有率〔Cr〕は0.81質量%であり、モリブデン含有率〔Mo〕は0.17質量%であり、ニッケル含有率〔Ni〕は4.00質量%である。
次いで、以下の手順で熱処理を行った。
先ず、浸炭処理として、RXガス(+プロパンガス)雰囲気中に、温度850〜1050℃で10〜120時間保持した後に、結晶粒度に対応させた冷却速度で冷却する。この浸炭処理により、圧延機用の大型軸受(呼び番号600RV相当)に必要とされる剪断応力を付与するために、表層部の炭素含有率0.90〜1.05質量%、浸炭深さ5〜7mmとなるようにした。 次に、焼鈍処理として、600〜900℃で1〜5時間保持した後に放冷する。次に、焼入れ処理として、800〜900℃で1〜3時間保持した後に油冷する。次に、焼戻し処理として、150〜260℃で2時間保持した後に放冷する。
この熱処理の各条件を変えることで、芯部のオーステナイト最大粒径dM と芯部の最大介在物粒径rを変えて、表1〜5の各構成とした。また、材料強度X=(A+B)Dを算出した。
得られた内輪、外輪、円筒ころを用いて円筒ころ軸受を組み立てて、ラジアル荷重:P/C=0.6、回転速度:1000min-1、潤滑剤:Ro68の条件で、回転寿命試験を行った。その結果も表1〜5に併せて示す。
表1には、芯部の炭素含有率〔C〕が0.13質量%で同じであり、芯部の最大介在物粒径rが35μmで同じであり、芯部のオーステナイト最大粒径dM が各種値である結果をまとめて示した。また、各サンプルのL10寿命から、dM が200μmのNo. 1−6のL10寿命を「1」とした相対値を算出した。その結果も表1に示す。図5は、この結果をL10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部のオーステナイト最大粒径dM との関係で示したグラフである。
表2には、芯部の炭素含有率〔C〕が0.15質量%で同じであり、芯部の最大介在物粒径rが35μmで同じであり、芯部のオーステナイト最大粒径dM が各種値である結果をまとめて示した。また、各サンプルのL10寿命から、dM が400μmのNo. 2−7のL10寿命を「1」とした相対値を算出した。その結果も表2に示す。図6は、この結果をL10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部のオーステナイト最大粒径dM との関係で示したグラフである。
表1および表2の結果から、芯部の炭素含有率〔C〕と最大介在物粒径rが同じであっても、芯部のオーステナイト最大粒径dM が異なるとL10寿命が異なり、dM が小さいほどL10寿命が長くなることが分かる。また、No. 1−1〜1−8とNo. 2−1〜2−8では、それぞれ〔C〕のみが異なるが、〔C〕が大きいほど材料強度X=(A+B)Dが大きくなることが分かる。
表3には、芯部の炭素含有率〔C〕が0.13質量%で同じであり、芯部のオーステナイト最大粒径dM が80μmで同じであり、芯部の最大介在物粒径rが各種値である結果をまとめて示した。また、各サンプルのL10寿命から、rが150μmのNo. 3−4のL10寿命を「1」とした相対値を算出した。その結果も表3に示す。図7は、この結果をL10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部の最大介在物粒径rとの関係で示したグラフである。
表4には、芯部の炭素含有率〔C〕が0.15質量%で同じであり、芯部のオーステナイト最大粒径dM が80μmで同じであり、芯部の最大介在物粒径rが各種値である結果をまとめて示した。また、各サンプルのL10寿命から、rが200μmのNo. 4−5のL10寿命を「1」とした相対値を算出した。その結果も表4に示す。図8は、この結果をL10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部の最大介在物粒径rとの関係で示したグラフである。
表5には、芯部の炭素含有率〔C〕が0.30質量%で同じであり、芯部のオーステナイト最大粒径dM が200μmで同じであり、芯部の最大介在物粒径rが各種値である結果をまとめて示した。また、各サンプルのL10寿命から、rが200μmのNo. 5−5のL10寿命を「1」とした相対値を算出した。その結果も表5に示す。図9は、この結果をL10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部の最大介在物粒径rとの関係で示したグラフである。
表3〜5の結果から、芯部の炭素含有率〔C〕とオーステナイト最大粒径dM が同じであっても、芯部の最大介在物粒径rが異なるとL10寿命が異なり、rが小さいほどL10寿命が長くなることが分かる。また、表3および表4の結果から、No. 3−1〜3−5とNo. 4−1〜4−5では、それぞれ〔C〕のみが異なるが、〔C〕が大きいほど材料強度X=(A+B)Dが大きくなることが分かる。
また、表1〜5の全てのサンプルのL10寿命から、No. 1−6を「1」とした相対値を算出した。図10は、その結果を、L10寿命の相対値(L10寿命比)と材料強度Xとの関係で示したグラフである。
このグラフから分かるように、材料強度X=(A+B)Dが大きいほどL10寿命比が大きくなり、X=280を境にL10寿命比が著しく大きくなっている。よって、X>280を満たすことでL10寿命を著しく長くすることができる。
使用する鋼の炭素含有率〔C〕と焼入れ最高硬さ(HRC)の関係を示すグラフである。 ロックウエルC硬度(HRC)とビッカース硬度(Hv)の関係を示すグラフである。 ビッカース硬度(Hv)と疲労強度(パラメータA)の関係を示すグラフである。 オーステナイト粒径の最大値(dM )の1/2乗の逆数(1/√dM )と、疲労強度(パラメータB)との関係を示すグラフである。 芯部の炭素含有率〔C〕が0.13質量%、芯部の最大介在物粒径rが35μm、芯部のオーステナイト最大粒径dM が各種値である場合の、L10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部のオーステナイト最大粒径dM との関係を示すグラフである。 芯部の炭素含有率〔C〕が0.15質量%、芯部の最大介在物粒径rが35μm、芯部のオーステナイト最大粒径dM が各種値である場合の、L10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部のオーステナイト最大粒径dM との関係を示すグラフである。 芯部の炭素含有率〔C〕が0.13質量%、芯部のオーステナイト最大粒径dM が80μm、芯部の最大介在物粒径rが各種値である場合の、L10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部の最大介在物粒径rとの関係を示すグラフである。 芯部の炭素含有率〔C〕が0.15質量%、芯部のオーステナイト最大粒径dM が80μm、芯部の最大介在物粒径rが各種値である場合の、L10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部のオーステナイト最大粒径dM との関係を示すグラフである。 芯部の炭素含有率〔C〕が0.30質量%、芯部のオーステナイト最大粒径dM が200μm、芯部の最大介在物粒径rが各種値である場合の、L10寿命の相対値(L10寿命比)と芯部の最大介在物粒径rとの関係を示すグラフである。 表1〜5の結果を、L10寿命の相対値(L10寿命比)と材料強度X=(A+B)Dとの関係で示したグラフである。

Claims (2)

  1. 鋼からなる素材を所定形状に加工した後、浸炭または浸炭窒化処理を含む熱処理を行うことにより、転がり軸受の内輪、外輪、および転動体からなる構成部材を製造する方法において、
    炭素含有率〔C〕が0.03質量%以上0.6質量%以下、珪素含有率〔Si〕が0.1質量%以上0.6質量%以下、マンガン含有率〔Mn〕が0.3質量%以上2.0質量%以下、クロム含有率〔Cr〕が0.3質量%以上2.0質量%以下、モリブデン含有率〔Mo〕が2.0質量%以下、ニッケル含有率〔Ni〕が5.0質量%以下である鋼を使用し、
    使用する鋼の炭素含有率〔C〕(質量%)を変数とする式(1)および(2)で表されるパラメータAと、芯部のオーステナイト最大粒径dM (μm)を変数とする式(3)および(4)で表されるパラメータBと、芯部の最大介在物粒径r(μm)を変数とする式(5)で表されるパラメータDとが下記の(6)式を満たすように、浸炭または浸炭窒化処理を含む熱処理を行うことを特徴とする転がり軸受構成部材の製造方法。
    A=1.55((200〔C〕−3)2 /4)+256)‥(1)
    (ただし、0.03質量%≦〔C〕≦0.18質量%のとき)
    A=0.125((33〔C〕+27)2 /4)+256)+700‥(2)
    (ただし、0.18質量%≦〔C〕≦0.6質量%のとき)
    B=156‥(3)(ただし、dM ≦30μmのとき)
    B=(2500/√dM )−300‥(4)(ただし、dM ≧30μmのとき)
    D=re ‥(5)(ただし、e=−1/6)
    (A+B)D>280‥(6)
  2. 請求項1の方法で得られた内輪、外輪、または転動体を備えた転がり軸受。
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