JP2008248142A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なアルカリ現像性を耐熱性、透明性に優れた硬化性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】特定構造を有する硬化性樹脂組成物は、耐熱性とともに透明性にも極めて優れた塗膜を形成し、かつ良好なアルカリ現像性することができるものであり、例えば、レジスト材料、各種コーティング剤、塗料等の用途において好適に用いることができる。また、本発明によれば、パターンの欠損や現像残渣のない良好な品質のカラーフィルタを提供することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規な硬化性樹脂組成物およびその用途に関する。
従来から、耐熱性に優れた硬化性樹脂組成物として、例えば、マレイミドを含む単量体成分を重合してなるポリマーと硬化成分とを含む樹脂組成物(例えば、特許文献1、2参照)や、2−(ヒドロキシアルキル)アクリル酸エステルのエーテルダイマーである特定構造の化合物を重合してなるポリマーを硬化成分とともに含む樹脂組成物(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
しかし、前者のマレイミド由来のポリマーを含む樹脂組成物においては、マレイミド系ポリマーが窒素原子を含有するため、ポリマーが黄色〜黄褐色に着色しており、硬化膜の透明性が不充分になるといった問題があった。この透明性の問題は硬化膜の膜厚が厚い場合には特に顕著であり、しかも、加熱処理を施すとさらに着色することがあった。また、後者の2−(ヒドロキシアルキル)アクリル酸エステルのエーテルダイマーを含む樹脂組成物においては、現像条件によっては硬化部分が欠落してパターン形状が悪くなるといった問題や現像残渣が残り表面に荒れが生じることがあった。
特開平04−130128号公報 特開平10−31308号公報 特開2004−300204公報
そこで、本発明は、耐熱性とともに透明性にも極めて優れた塗膜を形成しうる硬化性樹脂組成物、および該硬化性樹脂組成物を用いたカラーフィルタと表示装置を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決するべく、鋭意検討を行った。その結果、2−(ヒドロキシアルキル)アクリル酸エステルのエーテルダイマーである特定構造の化合物およびアクリル酸エステルとを必須成分として共重合してなるポリマーを硬化成分とともに含む樹脂組成物が、前記課題を一挙に解決しうることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明にかかる硬化性樹脂組成物は、ポリマー成分(A1)と、ラジカル重合性二重結合を有する化合物(B)とを含む硬化性樹脂組成物であって、前記ポリマー成分(A1)が下記一般式(1)、
Figure 2008248142
(式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜25の炭化水素基を表す。)
で示される化合物とアクリル酸エステルを必須とする単量体成分を共重合してなるポリマー(A)である、ことを特徴とする。
本発明にかかるカラーフィルタは、硬化樹脂層が基板上に設けられてなるカラーフィルタにおいて、前記硬化樹脂層となる樹脂組成物が前記本発明の硬化性樹脂組成物である、ことを特徴とする。
本発明にかかる表示装置は、硬化樹脂層が基板上に設けられてなるカラーフィルタを用いた表示装置において、前記硬化樹脂層となる樹脂組成物が前記本発明の硬化性樹脂組成物である、ことを特徴とする。
本発明の硬化性樹脂組成物は、下記一般式(1)
Figure 2008248142
(式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜25の炭化水素基を表す。)
で示される化合物(以下「エーテルダイマー」と称することもある。)を必須とする単量体成分およびアクリル酸エステルを共重合してなるポリマー(A)を、必須成分として含むものである。これにより、本発明の硬化性樹脂組成物は、耐熱性とともに透明性にも極めて優れ、かつアルカリ現像性にすぐれた硬化塗膜を形成しうるものとなる。これは、重合の際に前記エーテルダイマーが環化反応して、エーテルダイマー由来の構成単位中にテトラヒドロピラン環構造が形成されるからであると推測される。
以下、前記ポリマー(A)について説明する。前記エーテルダイマーを示す前記一般式(1)中、R1およびR2で表される置換基を有していてもよい炭素数1〜25の炭化水素基としては、特に制限はないが、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、t−アミル、ステアリル、ラウリル、2−エチルヘキシル等の直鎖状または分岐状のアルキル基;フェニル等のアリール基;シクロヘキシル、t−ブチルシクロヘキシル、ジシクロペンタジエニル、トリシクロデカニル、イソボルニル、アダマンチル、2−メチル−2−アダマンチル等の脂環式基;1−メトキシエチル、1−エトキシエチル等のアルコキシで置換されたアルキル基;ベンジル等のアリール基で置換されたアルキル基;等が挙げられる。これらの中で炭素数は8以下が好ましく、さらに、メチル、エチル、シクロヘキシル、ベンジル等のような酸や熱で脱離しにくい1級または2級炭素の置換基が耐熱性の点で好ましい。なお、R1およびR2は、同種の置換基であってもよいし、異なる置換基であってもよい。
前記エーテルダイマーの具体例としては、例えば、ジメチル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジエチル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(n−プロピル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(イソプロピル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(n−ブチル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(イソブチル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(t−ブチル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(t−アミル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(ステアリル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(ラウリル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(2−エチルヘキシル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(1−メトキシエチル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(1−エトキシエチル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジベンジル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジフェニル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジシクロヘキシル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(t−ブチルシクロヘキシル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(ジシクロペンタジエニル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(トリシクロデカニル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(イソボルニル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジアダマンチル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジ(2−メチル−2−アダマンチル)−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート等が挙げられる。これらの中でも特に、ジメチル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジエチル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジシクロヘキシル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエート、ジベンジル−2,2’−[オキシビス(メチレン)]ビス−2−プロペノエートが好ましい。これらエーテルダイマーは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記ポリマー(A)を得る際の単量体成分中における前記エーテルダイマーの割合は、特に制限されないが、全単量体成分中2〜60重量%、好ましくは5〜55重量%、さらに好ましくは5〜50重量%であるのがよい。エーテルダイマーの量が多すぎると、重合の際、低分子量のものを得ることが困難になったり、あるいはゲル化し易くなったりするおそれがあり、一方、少なすぎると、透明性や耐熱性などの塗膜性能が不充分となる恐れがある。
前記アクリル酸エステルは炭素数1〜25の炭化水素基としては、特に制限はないが、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸t−アミル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル等の直鎖状または分岐状のアルキル基を有するアクリル酸エステル;アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル等のアリール基および/またはアラルキル基を有するアクリル酸エステル;アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸t−ブチルシクロヘキシル、アクリル酸ジシクロペンタジエニル、アクリル酸トリシクロデカニル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸アダマンチル、アクリル酸2−メチル−2−アダマンチル等の脂環式基を有するアクリル酸エステル;アクリル酸1−メトキシエチル、アクリル酸1−エトキシエチル等のアルコキシで置換されたアルキル基を有するアクリル酸エステル;アクリル酸ベンジル等のアリール基で置換されたアルキル基を有するアクリル酸エステル;等が挙げられる。これらの中で炭素数は8以下が好ましく、さらに、メチル、エチル、シクロヘキシル、ベンジル等のような酸や熱で脱離しにくい1級または2級炭素の置換基が耐熱性の点で好ましい。
アクリル酸エステルの割合は、特に制限されないが、全単量体成分中20〜80重量%、好ましくは30〜75重量%、さらに好ましくは40〜70重量%であるのがよい。アクリル酸エステルが20重量%未満であると、表面荒れ性や現像残渣が多くなり、80重量%よりも多いと耐熱性が低下するからである。
前記ポリマー(A)は、酸基を有するポリマーであることが好ましい。これにより、得られる硬化性樹脂組成物は、酸基とエポキシ基が反応してエステル結合が生じることを利用した架橋反応(以下、酸−エポキシ硬化と略する)が可能な硬化性樹脂組成物、あるいは未硬化部をアルカリ現像液で現像可能な組成物、とすることができる。前記酸基としては、特に制限されないが、例えば、カルボキシル基、フェノール性水酸基、カルボン酸無水物基等が挙げられる。これら酸基は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記ポリマー(A)に酸基を導入するには、例えば、酸基を有するモノマーおよび/または重合後に酸基を付与しうるモノマー(以下「酸基を導入するための単量体」と称することもある。)を、単量体成分として重合するようにすればよい。なお、重合後に酸基を付与しうるモノマーを単量体成分として酸基を導入する場合には、重合後に例えば後述するような酸基を付与するための処理が必要となる。
前記酸基を有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸やイタコン酸等のカルボキシル基を有するモノマー、N−ヒドロキシフェニルマレイミド等のフェノール性水酸基を有するモノマー、無水マレイン酸、無水イタコン酸等のカルボン酸無水物基を有するモノマー等が挙げられるが、これらの中でも特に、(メタ)アクリル酸が好ましい。前記重合後に酸基を付与しうるモノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有するモノマー、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有するモノマー、2−イソシアナートエチル(メタ)アクリレート等のイソシアネート基を有するモノマー等が挙げられる。これら酸基を導入するための単量体は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記ポリマー(A)を得る際の単量体成分が前記酸基を導入するための単量体を含む場合、その含有割合は、特に制限されないが、全単量体成分中5〜70重量%、好ましくは10〜65重量%、好ましくは15〜60重量%であるのがよい。
前記ポリマー(A)は、ラジカル重合性二重結合を有するポリマーであることが好ましい。これにより、前記ポリマー(A)は、後述するラジカル重合性二重結合を有する化合物(B)をも兼ねるものとなる。本願では(A)、(B)両性質を有する重合体について形式上組成物と表現する。
前記ポリマー(A)にラジカル重合性二重結合を導入するには、例えば、重合後にラジカル重合性二重結合を付与しうるモノマー(以下「ラジカル重合性二重結合を導入するための単量体」と称することもある。)を、単量体成分として重合した後に、後述するようなラジカル重合性二重結合を付与するための処理を行えばよい。
前記重合後にラジカル重合性二重結合を付与しうるモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸等のカルボキシル基を有するモノマー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等のカルボン酸無水物基を有するモノマー;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、o−(またはm−、またはp−)ビニルベンジルグリシジルエーテル等のエポキシ基を有するモノマー;等が挙げられる。これらラジカル重合性二重結合を導入するための単量体は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
前記ポリマー(A)を得る際の単量体成分が前記ラジカル重合性二重結合を導入するための単量体をも含む場合、その含有割合は、特に制限されないが、全単量体成分中5〜70重量%、好ましくは10〜60重量%であるのがよい。
前記ポリマー(A)を得る際の単量体成分は、必須成分である前記エーテルダイマーと、アクリル酸エステル、前述した酸基を導入するための単量体、ラジカル重合性二重結合を導入するための単量体とのほかに、必要に応じて、他の共重合可能なモノマーを含んでいてもよい。
前記他の共重合可能なモノマーとしては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸メチル2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等のメタクリル酸エステル類;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マレイミド類;ブタジエン、イソプレン等のブタジエンまたは置換ブタジエン化合物;エチレン、プロピレン、塩化ビニル、アクリロニトリル等のエチレンまたは置換エチレン化合物;酢酸ビニル等のビニルエステル類;等が挙げられる。これらの中でも、メタクリル酸メチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、スチレンが、透明性が良好で、耐熱性を損ないにくい点で好ましい。これら共重合可能な他のモノマーは、1種のみ用いても2種以上を併用してもよい。
前記ポリマー(A)を得る際の単量体成分が前記共重合可能な他のモノマーをも含む場合、その含有割合は特に制限されないが、95重量%以下が好ましく、85重量%以下であるのがより好ましい。とくにメタクリル酸エステルを含む場合には、メタクリル酸エステル量よりもアクリル酸エステル量をより多く重合した場合には、得られた硬化物の溶媒への溶解性、表面荒れ性が向上するため、好ましい。特に、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの全重量のうち、アクリル酸エステルが70重量%以上であることが好ましい。
前記ポリマー(A)は、少なくとも前記エーテルダイマーを必須とする前記単量体成分を重合することにより、容易に得ることができる。このとき、重合と同時にエーテルダイマーの環化反応が進行してテトラヒドロピラン環構造が形成されることとなる。
前記単量体成分の重合反応の方法としては、特に制限はなく、従来公知の各種重合方法を採用することができるが、特に、溶液重合法によることが好ましい。なお、重合温度や重合濃度(重合濃度(%)=[単量体成分の全重量/(単量体成分の全重量+溶媒重量)]×100とする)は、使用する単量体成分の種類や比率、目標とするポリマーの分子量によって異なるが、好ましくは、重合温度40〜150℃、重合濃度5〜50%とするのがよく、さらに好ましくは、重合温度60〜130℃、重合濃度10〜40%とするのがよい。
前記単量体成分の重合において溶媒を用いる場合には、溶媒として通常のラジカル重合反応で使用される溶媒を用いるようにすればよい。具体的には、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等のエステル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール類;トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;クロロホルム;ジメチルスルホキシド;等が挙げられる。これら溶媒は、1種のみを用いても2種以上を併用してもよい。
前記単量体成分を重合する際には、必要に応じて、通常用いられる重合開始剤を添加してもよい。重合開始剤としては特に限定されないが、例えば、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の有機過酸化物;2,2´−アゾビス(イソブチロニトリル)、1,1´−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等のアゾ化合物;が挙げられる。これら重合開始剤は、1種のみを用いても2種以上を併用してもよい。なお、開始剤の使用量は、用いる単量体の組み合わせや、反応条件、目標とするポリマーの分子量等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されないが、ゲル化することなく重量平均分子量が数千〜数万のポリマーを得ることができる点で、全単量体成分に対して0.1〜15重量%、より好ましくは0.5〜10重量%とするのがよい。
前記単量体成分を重合する際には、分子量調整のために、必要に応じて、通常用いられる連鎖移動剤を添加してもよい。連鎖移動剤としては、例えば、n−ドデシルメルカプタン、メルカプト酢酸、メルカプト酢酸メチル等のメルカプタン系連鎖移動剤、α−メチルスチレンダイマー等が挙げられるが、好ましくは、連鎖移動効果が高く、残存モノマーを低減でき、入手も容易な、n−ドデシルメルカプタン、メルカプト酢酸がよい。連鎖移動剤を使用する場合、その使用量は、用いる単量体の組み合わせや、反応条件、目標とするポリマーの分子量等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されないが、ゲル化することなく重量平均分子量が数千〜数万のポリマーを得ることができる点で、全単量体成分に対して0.1〜15重量%、より好ましくは0.5〜10重量%とするのが好ましい。
前記重合反応においては、エーテルダイマーの環化反応が同時に進行するものと考えられるが、このときのエーテルダイマーの環化率は必ずしも100モル%である必要はない。
前記ポリマー(A)を得る際に、単量体成分として前述した酸基を付与しうるモノマーを用い、これによって酸基を導入する場合、重合後に酸基を付与するための処理を行う必要がある。酸基を付与するための処理は、用いる酸基を付与しうるモノマーの種類によって異なるが、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのような水酸基を有するモノマーを用いた場合には、例えば、コハク酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、マレイン酸無水物等の酸無水物を付加させるようにすればよく、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有するモノマーを用いた場合には、例えば、N−メチルアミノ安息香酸、N−メチルアミノフェノール等のアミノ基と酸基を有する化合物を付加させるようにするか、もしくは、例えばメタクリル酸のような酸を付加させた後に生じた水酸基に、例えば、コハク酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、マレイン酸無水物等の酸無水物を付加させるようにすればよく、2−イソシアナトエチル(メタ)アクリレート等のイソシアネート基を有するモノマーを用いた場合には、例えば、2−ヒドロキシ酪酸等の水酸基と酸基を有する化合物を付加させるようにすればよい。
前記ポリマー(A)を得る際に、単量体成分として前述したラジカル重合性二重結合を付与しうるモノマーを用い、これによってラジカル重合性二重結合を導入する場合、重合後にラジカル重合性二重結合を付与するための処理を行う必要がある。ラジカル重合性二重結合を付与するための処理は、用いるラジカル重合性二重結合を付与しうるモノマーの種類によって異なるが、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、o−(またはm−、またはp−)ビニルベンジルグリシジルエーテル等のエポキシ基とラジカル重合性二重結合とを有する化合物を付加させるようにすればよく、無水マレイン酸や無水イタコン酸等のカルボン酸無水物基を有するモノマーを用いた場合には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基とラジカル重合性二重結合とを有する化合物を付加させるようにすればよく、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、o−(またはm−、またはp−)ビニルベンジルグリシジルエーテル等のエポキシ基を有するモノマーを用いた場合には、メタクリル酸エステル等の酸基とラジカル重合性二重結合とを有する化合物を付加させるようにすればよい。
前記ポリマー(A)重量平均分子量は、特に制限されないが、好ましくは2000〜200000、より好ましくは5000〜100000である。重量平均分子量が200000を超える場合、高粘度となりすぎ塗膜を形成しにくくなり、一方、2000未満であると十分な耐熱性を発現しにくくなる傾向がある。
前記ポリマー(A)が酸基を有する場合には、酸価が、好ましくは30〜500mgKOH/g、より好ましくは50〜400mgKOH/gであるのがよい。ポリマー(A)の酸価が30mgKOH/g未満の場合、アルカリ現像に適用することが難しくなり、500mgKOH/gを超える場合、高粘度となりすぎ塗膜を形成しにくくなる傾向がある。
酸基を有するモノマーを共重合する場合、アクリル酸、メタクリル酸が好ましい。中でもアクリル酸が好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、ポリマー成分(A)として、前記ポリマー(A)を必須としていればよく、前記ポリマー(A)のほかに、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂など、通常、硬化性樹脂組成物に用いられる従来公知のポリマーを含有するものであってもよい。なお、前記ポリマー(A)以外のポリマーをも含む場合には、ポリマー成分(A)中に占める前記ポリマー(A)の含有量を50重量%以上とすることが好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、ラジカル重合性二重結合を有する化合物(B)を必須成分とするものである。これにより、本発明の硬化性樹脂組成物は、良好な硬化性を発現しうるものとなる。
前記ラジカル重合性二重結合を有する化合物(B)としては、オリゴマーとモノマーがあり、オリゴマーとしては、例えば、不飽和ポリエステル、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、側鎖に二重結合を持つアクリル系重合体等が挙げられ、モノマーとしては、例えば、スチレン、α―メチルスチレン、α―クロロスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリルベンゼンホスホネート等の芳香族ビニル系モノマー;酢酸ビニル、アジピン酸ビニル等のビニルエステルモノマー;メチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、(2−オキソー1,3−ジオキソラン−4−イル)−メチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート系モノマー;(ジ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート;トリアリルシアヌレート;エポキシ樹脂にメタクリル酸を付加したようなエポキシ(メタ)アクリレート類;等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物における前記ラジカル重合性二重結合を有する化合物(B)の含有割合は、前記ポリマー成分(A)に対して、好ましくは5〜1000重量%、より好ましくは10〜600重量%である。
本発明の感光性樹脂組成物において、前記硬化成分(B)がラジカル重合性二重結合を有する化合物(b1)である場合、さらに重合開始剤(C)として光ラジカル発生剤を含むことが好ましい。詳しくは、重合開始剤(C)として光ラジカル発生剤を含む場合には、本発明の感光性樹脂組成物は、例えば紫外線等の光エネルギーを照射することにより、ラジカル重合により光硬化しうるものとなる。なお、前記重合開始剤(C)を含有しない場合にも、本発明の感光性樹脂組成物は、X線、電子線等の高エネルギーの放射線エネルギーや、熱エネルギーを付与することによりラジカル重合による硬化が可能なものとなる。
前記光ラジカル発生剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル等のベンゾインとそのアルキルエーテル類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン等のアセトフェノン類;2−メチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、2−t−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン等のアントラキノン類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等のチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等のケタール類;ベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オンや2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1;アシルホスフィンオキサイド類およびキサントン類等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物が前記光ラジカル発生剤を含有する場合、その含有割合は、ポリマー成分(A)と硬化成分(B)の合計量に対して、好ましくは0.1〜50重量%、より好ましくは0.5〜30重量%である。
本発明の感光性樹脂組成物は、必要に応じて、希釈剤としての溶媒を含有するものであってもよい。
前記溶媒としては、前記ポリマー成分(A)、硬化成分(B)および必要に応じて含有させる重合開始剤(C)の各成分を均一に溶解し、かつ各成分と反応しないものであれば、特に制限はない。具体的には、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等のエステル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール類;トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;クロロホルム、ジメチルスルホキシド;等が挙げられる。なお、溶媒の含有量は、樹脂組成物を使用する際の最適粘度に応じて適宜設定すればよい。
本発明において必要に応じて、染料や顔料を含むことがある。耐熱性、耐光性の面から顔料が望ましい。前記顔料としては、赤色(Red)として、C.I.No.9、97、122、123、149、168、177、180、192、215など、緑色(Green)としてC.I.Pig.7、36、青色(Blue)としてC.I.No.15、22、60、64など、黄色(Yellow)としてC.I.No.20、24、83、86、93、109、110、117、139、153など、紫色(Violet)としては、C.I.No.19、23、29、30、40、50など、黒色(Black)としてはC.I.No.7などが一般的に用いられる。
本発明の感光性樹脂組成物は、前記ポリマー成分(A)、前記硬化成分、前記重合開始剤(C)、前記溶媒、顔料や染料のほかに、本発明に効果を損なわない範囲で、例えば、水酸化アルミニウム、タルク、クレー、硫酸バリウム等の充填材、消泡剤、カップリング剤、レベリング剤、増感剤、離型剤、滑剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、重合抑制剤、増粘剤、分散剤等の公知の添加剤を含有するものであってもよい。
本発明の感光性樹脂組成物は、必須成分である前記ポリマー成分(A)および前記硬化成分(B)(但し、前述したように、前記ポリマー(A)が硬化成分(B)をも兼ねうる場合は、必須成分はポリマー成分(A)のみとなる。)と、必要に応じて含有させる前記重合開始剤(C)や前記溶媒やその他の添加物とを、均一に混合することによって調製することができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、透明性、耐熱性に優れており、例えば、レジスト材料、各種コーティング剤、塗料等の用途に用いることができ、特に、カラーフィルタや光導波路等を作製するためのアルカリ現像型のネガ型レジスト材料等として好適に用いることができる。さらに、ポリマー(A)はその構造中のテトラヒドロピラン環構造により良好な顔料分散性をも有するため、カラーフィルタ用着色感光性樹脂組成物に好適に用いることができる。
本発明のカラーフィルタは、硬化樹脂層が基板上に設けられてなるカラーフィルタにおいて、前記硬化樹脂層となる樹脂組成物が前記本発明の感光性樹脂組成物であるものである。前記カラーフィルタとは、画像のカラー化に必要な、透明基板上に少なくとも3原色の微細な画素とそれらを区切るブラックマトリクスを有する光学フィルタであり、3原色としては、一般に、赤(R)・緑(G)・青(B)が用いられる。カラーフィルタを構成する部材としては、具体的には、3原色(RGB)画素、樹脂ブラックマトリックス、保護膜、柱状スペーサーがあるが、本発明のカラーフィルタは、該フィルタを構成する各部材の少なくとも1つが、前記感光性樹脂組成物を硬化させて形成されたものであればよい。なお、顔料を含む場合には、分散剤をも含有させることが好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、耐熱性とともに透明性にも極めて優れた塗膜を形成することができるものであり、例えば、レジスト材料、各種コーティング剤、塗料等の用途において好適に用いることができる。また、本発明によれば、パターンの欠損や現像残渣のない良好な品質のカラーフィルタを提供することができる。また、本発明によれば、輝度および色純度が高く、色ムラ等を生じることのない良好な表示品質の表示装置を提供することができる。
実施例1
冷却管付きセパラブルフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)100重量部を仕込み、窒素置換した後、90℃に昇温した。他方、滴下槽1にジメチル−2,2‘−[オキシビス(メチレンビス)]−2−プロピオネート 10.0部、シクロヘキシルアクリレート 40.1部、アクリル酸メチル 28.2部、アクリル酸 20.7部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 2.0部、PGMEA 80部を混合した。また、滴下槽2に、β−メルカプトプロピオン酸 3.1部、PGMEA 6部を混合した。反応温度を90℃に保ちながら、滴下槽1及び2から、反応槽に2.5時間かけて等速で滴下を行った。滴下終了後、30分90℃を保った後、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.5部を投入し、更に90℃で30分、反応を継続した。その後、反応温度を115℃に昇温し、1.5時間反応を継続した。一旦室温まで冷却した後、メタクリル酸グリシジル 24.7部、6−t−ブチル−2,4−キシレノール 0.038部、ジメチルベンジルアミン 0.38部を投入し、酸素濃度7%に調整した窒素・空気混合ガスをバブリングしながら110℃に昇温し、6時間反応を行った。その後、115℃に昇温し2時間反応させ、反応を完結させ、室温まで冷却し、樹脂溶液1を得た。
ポリスチレンを標準物質とするGPCにて測定した重量平均分子量は10000、真空下160℃にて乾燥させて得られた固形分濃度は40.5%、滴定法により求めた固形分当たりの酸価は71mgKOH/gであった。

C.I.ピグメントグリーン36 10部、樹脂溶液1を固形分換算で10部、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート 10部、分散剤としてビックケミー社製「Disperbik161」3部、光重合開始剤としてチバガイギ社製イルガキュア907 5部を混合し、溶媒を除く全固形分が10%となるようにPGMEAで希釈したのち0.5mmジルコニアビーズを固形分に対し200重量部を加え、ペイントシェーカーにて3時間分散処理を行い、着色感光性樹脂組成物1を得た。

着色感光性樹脂組成物1を10cm×10cmの無アルカリガラス基板にスピンコートし、100℃で3分間プリベークを行い、膜厚2μmの塗膜1を作成した。

溶媒再溶解性の評価
塗膜1を、PGMEAに漬け、マグネチックスターラーにて攪拌しながら、塗膜1が溶解するまでの時間を測定したところ、5秒であった。

現像性評価
塗膜1にフォトマスクを介して高圧水銀灯にて100mJで露光を行い、0.04% 水酸化カリウム水溶液にて現像を行った。更に230℃のクリーンオーブンにて1時間加熱し、硬化を完結させた。
得られたパターンを光学顕微鏡にて観察を行ったところ、パターン形状は良好であり、未露光部に現像残渣は認められなかった。また、清浄な白い布にてふき取りを行ったが、色移りはなかった。また、塗膜表面の荒れはなかった。

比較例1
シクロヘキシルアクリレートの代わりにシクロヘキシルメタクリレート40.1部、アクリル酸メチルの代わりにメタクリル酸メチル 24.2部、アクリル酸の代わりにメタクリル酸 24.7部を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹脂溶液2を得た。重量平均分子量は9000、固形分は40.1%、固形分当たりの酸価は71であった。

得られた樹脂溶液2を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、塗膜2を得た。
塗膜2のPGMEAへの溶解時間は15秒であった。塗膜表面が僅かに荒れており、若干の白化が見られた。

実施例1と同様の操作により露光・現像を行い、得られたパターンを光学顕微鏡にて観察したところ、パターンの直線性が劣り、一部に欠けが見られた。また、未露光部に残渣が認められ、清浄な白い布にてふき取りを行ったところ、僅かに緑色の色移りが認められた。

Claims (6)

  1. 単量体成分として(A1)およびアクリル酸エステルを必須成分としたポリマー(A)と、ラジカル重合性二重結合を有する化合物(B)とを含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
    ただし、前記ポリマー単量体成分(A1)が、下記一般式(1)
    Figure 2008248142

    (式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜25の炭化水素基を表す。)
    で示される化合物である。
  2. ポリマー(A)が酸基を有するポリマーである、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
  3. 前記ポリマー(A)がラジカル重合性二重結合を有する化合物(B)をも兼ねる、請求項1または2に記載の硬化性樹脂組成物。
  4. 重合開始剤(C)として光ラジカル発生剤をも含む、請求項1から3いずれかに記載の硬化性樹脂組成物。
  5. 硬化樹脂層が基板上に設けられてなるカラーフィルタにおいて、前記硬化樹脂層となる樹脂組成物が請求項1から4までのいずれかに記載の硬化性樹脂組成物である、ことを特徴とするカラーフィルタ。
  6. 硬化樹脂層が基板上に設けられてなるカラーフィルタを用いた表示装置において、前記硬化樹脂層となる樹脂組成物が請求項1から4までのいずれかに記載の硬化性樹脂組成物である、ことを特徴とする表示装置。
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