JP2008247168A - 車両用制御装置 - Google Patents

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JP2008247168A JP2007090324A JP2007090324A JP2008247168A JP 2008247168 A JP2008247168 A JP 2008247168A JP 2007090324 A JP2007090324 A JP 2007090324A JP 2007090324 A JP2007090324 A JP 2007090324A JP 2008247168 A JP2008247168 A JP 2008247168A
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Kiko Yukimatsu
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Abstract

【課題】 自車両にブレーキがかけられている状態において、後方車両から追突された場
合に、自車両のみならず後方車両の車体の損傷や乗員の身体的被害も軽減させるように車
両を制御することができる車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】 車両にブレーキがかけられている状態において、車両の後方にある物体を
検出する後方監視手段で検出された情報に基づいて、後方車両に追突される可能性を判断
する追突判断手段(S4)と、追突判断手段により後方車両に追突されると判断された場
合、車両のブレーキ制御を行うブレーキ制御手段に対して、制動力を調整する制御を実行
させるための指令を行う制動力調整指令手段(S5)とを装備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は車両用制御装置に関し、より詳細には、後方車両に追突された場合に、自車両
のみならず後方車両の車体の損傷や乗員の身体的被害を軽減させることができるように車
両制御を行うことのできる車両用制御装置に関する。
近年、車両にレーダ装置を搭載して、自車両の前方や後方にある障害物を検出し、追突
事故などが未然に防止できるように、自車両の運転者や後方車両に対して警告を行ったり
、自動的に制動機構を作動させるようなシステムや装置が提案されている。
例えば、下記の特許文献1には、自車両の前方及び後方をレーダ装置で監視して、その
状況により自動制動装置を働かせるシステムが開示されている。より具体的には、レーダ
装置を用いて、前方車両と後方車両それぞれの車間距離を検出し、前方車両との車間距離
が狭まり前方車両への衝突の危険が迫った時に、後方車両が自車両に追突しない様に、後
方車両との車間距離も関連させて、自車両の自動制動作動条件や制動時期を制御すること
により、後方車両からの追突も有効に防止することができるとしている。
また、下記の特許文献2、3には、自車両の前後部にそれぞれレーダ装置を設け、前方
車両や後方車両との距離や相対速度を検出し、前方車両や後方車両の接近度に応じて警報
を発生させて、前方及び後方の両追突を回避することができるように構成された装置が開
示されている。
これら特許文献1〜3に開示された技術は、自車両が走行している状態での追突を未然
に防止することに重点が置かれており、自車両がブレーキをかけている状態、例えば停車
状態で、後方車両が接近し過ぎて追突が回避できず、追突された場合に、後方車両の車体
の損傷や乗員の身体的被害を軽減させるように車両を制御する構成にはなっていない。
また、後方車両から追突された場合における自車両の乗員の身体的被害を軽減させる技
術としては、後方車両に追突される可能性が非常に高い場合に、運転席のヘッドレストを
前方に移動させて、追突された際の運転者のむち打ち障害を軽減させることができるシス
テムが実用化されているが、追突してきた後方車両の車体の損傷やその乗員の身体的被害
を軽減させるところまでは配慮されていないという課題があった。
特開平6−278584号公報 実用新案登録第2545466号公報 特許第3036268号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、自車両にブレーキがかけられている状
態で、後方車両から追突された場合に、自車両のみならず後方車両の車体の損傷や乗員の
身体的被害も軽減させるように車両を制御することができる車両用制御装置を提供するこ
とを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る車両用制御装置(1)は、車両にブレーキがか
けられている状態において、車両の後方にある物体を検出する後方監視手段で検出された
情報に基づいて、後方車両に追突される可能性を判断する追突判断手段と、該追突判断手
段により後方車両に追突されると判断された場合、車両のブレーキ制御を行うブレーキ制
御手段に対して、制動力を調整する制御を実行させるための指令を行う制動力調整指令手
段とを備えていることを特徴としている。
上記車両用制御装置(1)によれば、車両にブレーキがかけられている状態、例えば停
車状態において、前記後方監視手段で検出された情報に基づいて、後方車両に追突される
可能性が判断され、後方車両に追突される(すなわち、追突不可避)と判断された場合、
前記ブレーキ制御手段に対して、制動力を調整する制御を実行させるための指令が出力さ
れる。
したがって、後方車両に追突された場合に、前記制動力調整指令を受けた前記ブレーキ
制御手段の制御により制動力が調整されるので、例えば、制動力が小さくなるように調整
することにより、制動力が大きく作用しているとき(ブレーキペダルが踏み込まれている
、又はサイドブレーキがかけられて、車輪がロックされているような場合)と比較して、
追突時に車輪が回転しやすくなっており、追突時に、後方車両が受ける衝撃を緩和させる
効果を高めることができ、自車両の車体の損傷や乗員の身体的被害を軽減させる効果を高
めることができるとともに、後方車両の車体の損傷や乗員の身体的被害(むち打ち傷害な
どの症状)を軽減させることができる。
以下、本発明に係る車両用制御装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、
実施の形態(1)に係る車両用制御装置が採用された衝突被害軽減システムの要部を概略
的に示したブロック図である。
図中1は、自車両の前方にある障害物(前方車両や人などの物体)までの距離や相対速
度などを検出する前方監視用レーダを示しており、図中2は、自車両の後方にある障害物
(後方車両や人などの物体)までの距離や相対速度などを検出する後方監視用レーダを示
しており、これら前方監視用レーダ1、及び後方監視用レーダ2は、車両用制御装置10
に接続されており、車両用制御装置10には、車両のブレーキ機構を電子制御するための
ブレーキ制御装置20が接続されている。
前方監視用レーダ1は、例えば、車両のフロントバンパーの中央部付近に設置され、後
方監視用レーダは、例えば、リアバンパーの中央部付近に設置されるものであり、これら
前方監視用レーダ1、及び後方監視用レーダ2には、例えば、FM−CW方式などのミリ
波レーダが採用され得る。
このようなミリ波レーダで構成された前方監視用レーダ1、及び後方監視用レーダ2は
、電波を放射して、その反射を受信するアンテナ部、該アンテナ部と導波管接続されたミ
リ波送受信部、前記アンテナ部を所定角度メカ的にスキャンさせるためのスキャナー部、
ミリ波送受信部とディジタル信号処理部との間に介装されたアナログ回路部、信号処理を
行うディジタル信号処理部、及び信号の入出力を行うためのインターフェース部(いずれ
も図示せず)を含んで構成されている。
ディジタル信号処理部では、送信波と反射波とをミキシングして得られた距離と速度成
分とを含んだビート信号をA/D変換し、得られたディジタル・ビート信号の周波数分析
を行い、障害物までの距離、相対速度、角度などの情報を演算し、これらの情報を車両用
制御装置10に出力するようになっている。
車両用制御装置10は、CPU、RAM、ROMなどを含むマイクロコンピュータ(マ
イコン)を含んで構成されており、前方監視用レーダ1、及び後方監視用レーダ2から取
得した情報に基づいて、前方にある障害物へ追突する可能性(危険性)や、後方にある障
害物から追突される可能性(危険性)を判断する機能等を備え、また、これらの判断結果
に基づいて、ブレーキ制御装置20に対する制御指令も行うように構成されている。
ブレーキ制御装置20には、油圧制御部(アクチュエータ)21が接続されており、ま
た、車輪の回転速度を検出する車輪速度センサ22と、ブレーキペダル(フットブレーキ
)の踏み込み状態を検出するストップランプスイッチ23とがブレーキ制御装置20に接
続されている。
ブレーキ制御装置20は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、車輪速度セ
ンサ22から取り込んだ信号に基づいて車輪の回転速度を算出し、該車輪の回転速度から
車体速度を推定する演算などが行われ、状態に応じて最適な制動力が得られるようにブレ
ーキ油圧の増減制御指令を油圧制御部21へ出力するようになっている。このようなブレ
ーキ制御装置20には、例えば、アンチロックブレーキシステム(ABS)の電子制御装
置が採用され得る。
油圧制御部21は、ブレーキ制御装置20からの制御信号に基づいて、ソレノイドバル
ブ(図示せず)の開閉状態を制御して、各車輪に設けられたホイールシリンダ24へのブ
レーキ油圧の減圧、増圧、又は保持を行って制動力を制御するように構成されている。
また、ブレーキ制御装置20では、ストップランプスイッチ23からのオン又はオフ信
号によりブレーキペダルの踏み込み有無を検出することができるようになっており、推定
演算された車体速度を示す信号(又は車輪回転速度を示す信号)や、ストップランプスイ
ッチ23のオン又はオフ信号を車両用制御装置10に出力するようになっている。なお、
車輪速度センサ22は、各車輪に設置されており、電磁ピックアップ方式の回転センサな
どが採用され得る。
次に実施の形態(1)に係る衝突被害軽減システムにおける車両用制御装置10(のマ
イコン)の行う処理動作を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、本処
理動作は、エンジン作動中に所定時間ごとに実行される。
まず、ステップS1では、ブレーキ制御装置20から車体速度を示す信号(又は車輪回
転速度を示す信号)と、ブレーキペダルの踏み込み有無を示す信号(ストップランプスイ
ッチ23のオン又はオフ信号)とを取り込む。
次のステップS2では、取り込んだ車体速度を示す信号とストップランプスイッチ23
のオン又はオフ信号とに基づいて、車両にブレーキがかけられている停止状態であるか否
か、すなわち、車体速度が停止状態を表す閾値(数km/h)以下であり、かつストップ
ランプスイッチ23がオンであるか否かを判断し、車両が停止状態ではないと判断すれば
処理を終える一方、車両が停止状態であると判断すればステップS3に進む。
ステップS3では、後方監視用レーダ2から検出された情報を取り込み、その後ステッ
プS4に進む。なお、取得した情報には、後方監視用レーダ2において検出された障害物
(後方車両)との距離や相対速度を示す情報が少なくとも含まれている。
ステップS4では、取得した情報に基づいて、障害物に追突される可能性が高い(すな
わち、後方車両との追突が避けられない)か否かを判断し、障害物に追突される可能性が
高くない(追突は避けられる)と判断すればその後処理を終える一方、障害物に追突され
る可能性が高い(後方車両との追突は不可避)と判断すればステップS5に進む。
ステップS5では、ブレーキ制御装置20に対して、制動力を調整する制御、すなわち
ブレーキペダルの踏み込み状態とは無関係に制動力を弱める(すなわち、各車輪のホイー
ルシリンダ24に加える油圧を減圧させて、車輪をロックさせていない状態にする)制御
を実行させるための指令(制動力調整(低減)指令)を出力し、その後処理を終える。
そして、車両用制御装置10から出力された制動力調整指令を受けたブレーキ制御装置
20では、該制動力調整指令に基づいて、油圧制御部21にブレーキ油圧の減圧制御指令
を出力し、油圧制御部21を通じて各ホイールシリンダ24へのブレーキ油圧を減圧する
(例えば、所定時間減圧する)制御が実行される。これにより、車輪がロックされていな
い状態となり、追突された際に、車輪が回転しやすくなり、車輪がロックされている場合
よりも、後方車両が受ける追突時の衝撃を緩和させることが可能となっている。
上記実施の形態(1)に係る車両用制御装置10によれば、ブレーキペダルが踏み込ま
れている停車状態において、後方監視用レーダ2で検出された情報に基づいて、後方車両
に追突される可能性が判断され、後方車両に追突される(すなわち、追突不可避)と判断
された場合、ブレーキ制御装置20に対して、ブレーキペダルの踏み込み状態とは無関係
に制動力を調整する制御を実行させるための指令が出力される。
したがって、後方車両に追突されたときには、ブレーキ制御装置20の制御により制動
力が調整される、すなわち、制動力が小さくなるように調整することにより、制動力が大
きく作用しているとき(ブレーキペダルが踏み込まれて、車輪がロックされている停車状
態)と比較して、追突時に車輪が回転しやすくなっており、後方車両が受ける追突時の衝
撃を緩和させる効果を高めることができ、自車両の車体の損傷や乗員の身体的被害を軽減
させる効果を高めることができるとともに、後方車両の車体の損傷や乗員の身体的被害(
むち打ち傷害などの症状)も軽減させることができる。
また、後方車両に追突されると判断された場合に、座席のヘッドレストを前方に移動さ
せる機構と連動させることにより、自車両の乗員の身体的被害を軽減させる効果を更に高
めることができる。
なお、上記実施の形態(1)では、図2に示した、ステップS1において、ブレーキ制
御装置20から車体速度を示す信号と、ブレーキペダルの踏み込み有無を示す信号(スト
ップランプスイッチ23のオン又はオフ信号)とを取り込み、ステップS2では、取り込
んだ車体速度を示す信号とストップランプスイッチ23のオン又はオフ信号とに基づいて
、車両にブレーキがかけられている停止状態であるか否かを判断するようになっているが
、別の実施の形態では、車体速度を示す信号は取り込まずに、ブレーキペダルの踏み込み
有無を示す信号に基づいて、車両にブレーキがかけられている状態であるか否かを判断し
、車両にブレーキがかけられている状態(すなわち、減速又は停車状態)であると判断す
ればステップS3以降の処理に進む構成としてもよい。
図3は、実施の形態(2)に係る車両用制御装置が採用された衝突被害軽減システムの
要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1に示した衝突被害軽減システムと同
一機能を有する構成部品には同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態(2)に係る衝突被害軽減システムでは、前方監視用レーダ1、後方監視用
レーダ2に加えて、前方監視用レーダ1では監視が難しい斜め前方にある障害物を検出す
るための右斜め前方監視用レーダ3と、左斜め前方監視用レーダ4とがさらに装備されて
おり、それぞれ車両用制御装置10Aに接続されている。右斜め前方監視用レーダ3や左
斜め前方監視用レーダ4は、例えば、車両のフロントバンパーの左右両側部付近に設置さ
れ、前方監視用レーダ1や後方監視用レーダ2と同様に、FM−CW方式などのミリ波レ
ーダが採用され得る。
また、車両用制御装置10Aには、車両のブレーキ機構を電子制御するブレーキ制御装
置20と、車両の電動パワーステアリング機構を電子制御する電動パワーステアリング制
御装置( 以下EPS制御装置と記す) 30とが接続されている。
EPS制御装置30は、各種センサや車両用制御装置10Aからの信号を取り込むイン
ターフェース31と、各部の制御を行うマイコン32と、プリドライバやスイッチング回
路(いずれも図示せず)を含んで構成されたインバータ33とを含んで構成されており、
インバータ33は、ステアリング機構40に設けられたモータ41に電気的に接続され、
モータ41に駆動電流Iを供給できるように構成されている。
ステアリング機構40は、ステアリングホイール42、ステアリングホイール42に接
続されたステアリング軸43、ステアリング軸43に連結されたピニオン軸44、ピニオ
ン軸44と係合されたラック軸45、ステアリング軸43に配設されたトルクセンサ46
、及びラック軸45に係合されたモータ41などを含んで構成されており、ステアリング
ホイール42が操作されると、それに伴いピニオン軸43が回転するとともに、ラック軸
45が車幅方向に変位し、ラック軸45の両端にタイロッド等(図示せず)を介して連結
された車輪(図示せず)が転舵されるように構成されている。また、トルクセンサ46で
検出された操舵トルク信号Trqやモータ41の回転角信号θがEPS制御装置30に取
り込まれるようになっている。
モータ41は、EPS制御装置30(のインバータ33)から供給される駆動電流Iに
基づいて回転駆動し、ラック軸45を車幅方向に沿って変位させるトルク(操舵補助トル
ク)を発生するようになっており、通常運転時には、モータ41の駆動により運転者のス
テアリング操作の負担を軽減させることが可能になっている。
また、EPS制御装置30は、車両用制御装置10Aから、後述する、障害物のない斜
め前方方向へ車輪を転舵させる制御を実行させるための操舵指令を受けた場合に、指示さ
れた方向に車輪を自動的に転舵させるためにモータ41を駆動させる制御も行うようにな
っている。
次に実施の形態(2)に係る衝突被害軽減システムにおける車両用制御装置10A(の
マイコン)の行う処理動作を図4に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、本
処理動作は、エンジン作動中に所定時間ごとに実行される。
まず、ステップS11では、ブレーキ制御装置10から車体速度を示す信号(又は車輪
回転速度を示す信号)とブレーキペダルの踏み込み有無を示す信号(ストップランプスイ
ッチ23のオン又はオフ信号)とを取り込み、次のステップS12では、取り込んだ車体
速度を示す信号とストップランプスイッチ23のオン又はオフ信号とに基づいて、車両に
ブレーキがかけられている停止状態であるか否か、すなわち、車体速度が停止状態を表す
閾値(数km/h)以下であり、かつストップランプスイッチ23がオンであるか否かを
判断し、車両が停止状態ではないと判断すれば処理を終える一方、車両が停止状態である
と判断すればステップS13に進む。
ステップS13では、前方監視用レーダ1、右斜め前方レーダ装置3、左斜め前方レー
ダ装置4、及び後方監視用レーダ2の各レーダからそれぞれ検出された情報を取り込み、
その後ステップS14に進む。なお、取得した情報には、各レーダ1〜4において検出さ
れた障害物との距離や相対速度を示す信号が少なくとも含まれている。
ステップS14では、後方監視用レーダ2から取得した情報に基づいて、後方から障害
物に追突される可能性が高い(すなわち、後方車両との追突不可避)か否かを判断し、後
方から障害物に追突される可能性が高くない(追突は避けられる)と判断すればその後処
理を終える一方、障害物に追突される可能性が高い(後方車両との追突不可避)と判断す
ればステップS15に進む。
ステップS15では、前方監視用レーダ1から取得した情報に基づいて、前方(例えば
、前方の所定距離の範囲内)に障害物(車両、人などの物体)があるか否かを判断し、前
方に障害物がないと判断すればステップS18に進む一方、前方に障害物があると判断す
ればステップS16に進む。
ステップS16では、右斜め前方監視用レーダ3、及び左斜め前方監視用レーダ4から
取得した情報に基づいて、左右の斜め前方(例えば、左右の斜め前方の所定距離範囲内)
に障害物(車両、人などの物体)があるか否かを判断し、斜め前方に障害物がある(すな
わち、左右の斜め前方ともに障害物がある)と判断すれば、その後、車両制御は行わずに
処理を終える一方、斜め前方に障害物がない(少なくとも左右いずれかの斜め前方に障害
物がない)と判断すればステップS17に進む。
ステップS17では、EPS制御装置30に対して、障害物がないと判断された斜め前
方方向に車輪を自動的に転舵させるための自動操舵指令を出力する処理を行い、その後ス
テップS18に進む。なお、自動操舵指令には、操舵方向(右又は左)を示す情報、車輪
の目標転舵量(角度等)、或いはステアリングを切ってもとの位置に切返すまでの操舵制
御パターンなどを示す情報が含まれている。
そして、車両用制御装置10Aから出力された自動操舵指令を受けたEPS制御装置3
0では、該自動操舵指令に基づいて、車輪の目標転舵量ほど車輪を転舵させるために必要
な目標制御値(目標電流値や目標電圧値など)を算出し、算出された目標電流値の電流が
モータ41に流れるようにインバータ33の駆動制御を行ってモータ41に駆動電力を供
給する制御が実行される。これにより、障害物のない斜め前方に向けて車輪が転舵される
ので、後方車両に追突された際に、自車両前方にある障害物への追突(玉突き事故)を回
避させることが可能となっている。
そして、ステップS18では、ブレーキ制御装置20に対して、制動力を調整する制御
、この場合、ブレーキペダルの踏み込み状態とは無関係に制動力を弱める(すなわち、各
車輪のホイールシリンダ24に加える油圧を減圧させて、車輪がロックされていない状態
にする)制御を実行させるための指令(制動力調整(低減)指令)を出力し、その後処理
を終える。
そして、車両用制御装置10から出力された制動力調整指令を受けたブレーキ制御装置
20では、該制動力調整指令に基づいて、油圧制御部21にブレーキ油圧の減圧制御指令
を出力し、油圧制御部21を通じて各ホイールシリンダ24へのブレーキ油圧を減圧する
(例えば、所定時間減圧する)制御が実行される。これにより、車輪がロックされていな
い状態となり、追突された際に、車輪が回転しやすくなり、車輪がロックされている場合
よりも、後方車両が受ける追突時の衝撃を緩和させることが可能となっている。
上記実施の形態(2)に係る車両用制御装置10Aによれば、ブレーキペダルが踏み込
まれている停車状態において、後方監視用レーダ2で検出された情報に基づいて、後方車
両に追突される可能性が判断され、後方車両に追突される(すなわち、追突不可避)と判
断され、かつ前方に障害物がないと判断された場合、ブレーキ制御装置20に対して、制
動力を調整する制御、すなわち、ブレーキペダルの踏み込み状態とは無関係に制動力を弱
める制御を実行させるための指令が出力され、上記実施の形態(1)に係る車両用制御装
置10と略同様な効果を得ることができる。
また、後方車両に追突される(すなわち、追突不可避)と判断され、かつ前方に障害物
があるが、斜め前方には障害物がないと判断された場合、EPS制御装置30に対して、
障害物のない斜め前方方向へ車輪を転舵させる制御を実行させるための自動操舵指令が出
力され、さらにブレーキ制御装置20に対して、ブレーキペダルの踏み込み状態とは無関
係に制動力を弱める制御を実行させるための指令が出力される。
したがって、障害物のない斜め前方に向けて車輪が転舵されるので、後方車両に追突さ
れた際に、自車両前方にある障害物への追突(玉突き事故等)を回避させることができる
とともに、後方車両が受ける追突時の衝撃を緩和させる効果を高めることができ、後方車
両の車体の損傷や乗員の身体的被害(むち打ち傷害などの症状)を軽減させることができ
る。
一方、後方車両に追突される(すなわち、追突不可避)と判断され、かつ前方及び斜め
前方に障害物があると判断された場合は、自動操舵指令も制動力低減指令も出力されない
ので、前方車両等への玉突き事故等による二次被害の拡大を抑え、自車両の安全確保を優
先する制御を行うことができる。
なお、上記実施の形態では、ブレーキペダル(フットブレーキ)の踏み込みによりブレ
ーキがかけられる場合について説明したが、別の実施の形態では、サイドブレーキにより
ブレーキがかけられている場合にも適用することができ、例えば、サイドブレーキがかけ
られている状態(停止状態)において、後方車両に追突されると判断された場合に、サイ
ドブレーキの制御を行う制御手段に対して、サイドブレーキによる制動力を緩める(サイ
ドブレーキを解除する)制御を実行させるための制御指令を行う構成とすることで、上記
実施の形態と略同様な効果を得ることができる。
本発明の実施の形態(1)に係る車両用制御装置が採用された衝突被害軽減システムの要部を概略的に示したブロック図である。 実施の形態(1)に係る衝突被害軽減システムにおける車両用制御装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 実施の形態(2)に係る車両用制御装置が採用された衝突被害軽減システムの要部を概略的に示したブロック図である。 実施の形態(2)に係る衝突被害軽減システムにおける車両用制御装置の行う処理動作を示したフローチャートである。
符号の説明
1 前方監視用レーダ
2 後方監視用レーダ
3 右斜め前方監視用レーダ
4 左斜め前方監視用レーダ
10、10A 車両用制御装置
20 ブレーキ制御装置
30 電動パワーステアリング制御装置(EPS制御装置)

Claims (3)

  1. 車両にブレーキがかけられている状態において、車両の後方にある物体を検出する後方
    監視手段で検出された情報に基づいて、後方車両に追突される可能性を判断する追突判断
    手段と、
    該追突判断手段により後方車両に追突されると判断された場合、車両のブレーキ制御を
    行うブレーキ制御手段に対して、制動力を調整する制御を実行させるための指令を行う制
    動力調整指令手段とを備えていることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 車両の前方にある物体を検出する前方監視手段で検出された情報に基づいて、前方に障
    害物があるか否かを判断する前方障害物判断手段と、
    車両の斜め前方にある物体を検出する斜め前方監視手段で検出された情報に基づいて、
    斜め前方に障害物があるか否かを判断する斜め前方障害物判断手段と、
    前記前方障害物判断手段により前方に障害物があると判断され、かつ前記斜め前方障害
    物判断手段により斜め前方に障害物がないと判断された場合、
    車両の電動操舵機構を制御する操舵制御手段に対して、障害物のない斜め前方方向へ車
    輪を転舵させる制御を実行させるための操舵指令を行う操舵指令手段とを備えていること
    を特徴とする請求項1記載の車両用制御装置。
  3. 前記前方障害物判断手段により前方に障害物があると判断され、かつ前記斜め前方障害
    物判断手段により斜め前方にも障害物があると判断された場合、
    前記制動力調整指令手段が、制動力調整指令を行わないように構成されていることを特
    徴とする請求項2記載の車両用制御装置。
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