JP2008247163A - リフタブルデッキの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な制御機構や安全機構を設けることなく、リフタブルデッキのリフト量を細かく調整することができるリフタブルデッキの支持構造を提供する。
【解決手段】車両運搬船等の船倉における上方の甲板DKと下方の甲板DKとの間に、上下昇降自在に設けられたリフタブルデッキDと、船体に設けられた、リフタブルデッキDを載せるための水平な固定台6と、固定台6上に配設される、互いに平行な上面と下面とを有する支持部材20と、支持部材20を固定台6の上面に載せた状態において、支持部材20の固定台6に対する相対的な移動を固定する固定部とからなる。リフタブルデッキDを支持部材20上に安定して配置することができ、リフタブルデッキDを支持部材20に載せいているだけに過ぎないので、特別な制御機構や安全機構を設けなくてもよく、支持機構の構造を簡単な構造とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、リフタブルデッキの支持構造に関する。自動車運搬船の船内では、車輌の積載量を増やすために、船体に固定された上下の甲板間において、昇降可能なリフタブルデッキが設けられている。かかるリフタブルデッキを設ければ、上下の甲板間をリフタブルデッキによって2つの空間に区切ることができるので、下方の甲板上だけでなく、リフタブルデッキ上にも車輌を積載することができる。
本発明は、かかるリフタブルデッキを上下の甲板間において支持するために使用されるリフタブルデッキの支持構造に関する。
図6において、符号DKは、車輌運搬船の船倉において、多段にわたって配設され固定された甲板を示しており、符号1は上方の甲板DKと下方の甲板DKとの間に設けられた支持柱を示している。また、符号Dは、例えば、図示しないウィンチ等によって、前記支持柱1に沿って上下に昇降されるリフタブルデッキを示している。
前記支持柱1には、下側の甲板DKより上方に水平な上面を有する固定台6が取り付けられている。この固定台6は、その上面が標準車輌の車高よりも少し高い位置、例えば、下側の甲板DKより2100mm上方の高さとなるように配設されている。上下の甲板DK間の距離は、通常の車輌運搬船であれば約4500mm程度であるから、固定台6の上面にリフタブルデッキDを載せれば(図6(II))、下方の甲板DK上およびリフタブルデッキD上に標準車高の車輌を積載することができる。
かかる前記固定台6の近傍には、リフタブルデッキDを、固定台6よりも僅かに高い位置、例えば、固定台6の上面よりも300mm程度高い位置で支持することができる支持金具10が設けられている。
図5に示すように、固定台6の上方には水平に揺動軸4が設けられており、この揺動軸4に、支持金具10の基端部が、起伏自在に軸支されている。この支持金具10は厚板状の部材であり、その先端部には、前記揺動軸4を挟んだ両側に互いに平行なデッキ支持部11および荷重支持部12が形成されている。
この支持金具10によってリフタブルデッキDの位置を調整する場合、まず、支持金具10を起立させてリフタブルデッキDの移動経路から退避させた後、リフタブルデッキDを支持金具10よりも上方に移動させる。
ついで、支持金具10を倒伏させれば、支持金具10の荷重支持部12が荷重支持台7の上に載せられ、デッキ支持部11は、リフタブルデッキDの移動経路上かつ固定台6の上面よりも300mm高い位置に配置される。
この状態から、リフタブルデッキDを下降させれば、支持金具10のデッキ支持部11上にリフタブルデッキDに載せることができ(図6(I))、リフタブルデッキDを固定台6の上面よりも300mm程度上方の位置に配置することができるのである。
ところで、上記の支持金具10は、固定台6よりも300mm程度高い位置でリフタブルデッキDを支持する上では非常に有効なのであるが、同じ構造の支持金具10を使用して、もう少し低い位置、例えば、固定台6の上面から100〜200mm程度だけ上方においてリフタブルデッキDを支持することは困難であった。なぜなら、固定台6の上面から100〜200mm程度だけ上方においてリフタブルデッキDを配置するためには支持金具10を小型化せざるを得ないが、この場合には、支持金具10の小型化に合わせて揺動軸4も細径化しなければならず、揺動軸4の強度が不足する可能性があるからである。また、揺動軸4の素材に高張力鋼等の高価な材料を採用すれば、揺動軸4に十分な強度を持たせることも可能であるが、コストアップにつながり、実際上採用することは困難だからである。
一方、100〜200mmピッチでリフタブルデッキの高さを調整する支持機構も開発されている(例えば、特許文献2)。
図7および図8に示すように、特許文献2の技術は、リフタブルデッキDに固定された固定支持部材100と、リフタブルデッキDから出没する棒状の可動支持部材101とを設け、各支持部材を支持する支持板102を船体に設けた技術である。
この技術では、可動支持部材101の先端部に段差を設けて上部支持面101bを形成し、この上部支持面101bと下面101aとの距離が150mmとなるようにしている。
そして、支持板102には、固定支持部材100を支持する面と可動支持部材101を支持する面がそれぞれ別々に設けられており、可動支持部材101を支持する面が、固定支持部材100を支持する面よりも300mm程度高い位置に設けられている。
以上のごとき構成であるから、特許文献2の技術では、可動支持部材101をリフタブルデッキDから突出させて可動支持部材101の上部支持面101bを支持板102に載せれば、固定支持部材100を支持板102に載せた場合に比べて約150mm高い位置にリフタブルデッキDを配置することができる。そして、可動支持部材101の下面101aを支持板102の上端に載せれば、可動支持部材101の上部支持面101bを支持板102の上端に載せた場合に比べて、さらに150mm高い位置にリフタブルデッキDを配置することができるのである。
特許第3126125号 特開2005−67277号
しかるに、特許文献2の技術では、可動支持部材101を支持板102の上端に載せるときにおいて、全ての可動支持部材101がほぼ同時に支持板102の上端に配置されない場合、リフタブルデッキDが傾いて一部の可動支持部材101に過大な荷重が加わり破損してしまう可能性がある。このため、リフタブルデッキDを昇降させるときに、その昇降を正確に制御しなければならず、制御機構が複雑になる。
また、可動支持部材101の上部支持面101bを支持板102の上端に載せるときなどは、上部支持面101bだけが支持板102の上端上方に位置するように、可動支持部材101の突出量を正確に制御しなければならないので、制御機構はさらに複雑になる。
そして、制御機構が複雑になれば、制御ミスに備えて安全を確保するための機構を設けなければならなくなるので、リフタブルデッキDや支持構造自体の構造も複雑になりその重量増加にもつながる。
本発明はかかる事情に鑑み、複雑な制御機構や安全機構を設けることなく、リフタブルデッキのリフト量を細かく調整することができるリフタブルデッキの支持構造を提供することを目的とする。
第1発明のリフタブルデッキの支持構造は、車両運搬船等の船倉における上方の甲板と下方の甲板との間に、上下昇降自在に設けられたリフタブルデッキと、船体に設けられた、該リフタブルデッキを載せるための水平な上面を有する固定台と、船体における該固定台の上方に設けられ、前記リフタブルデッキの移動経路に設置された支持位置と該リフタブルデッキの移動経路から退避した退避位置との間を移動可能な支持部を有し、該支持部を前記支持位置に設置した状態において、該支持部によって前記リフタブルデッキを支持し得る支持金具と、該固定台上に配設される、互いに平行な上面と下面とを有する支持部材と、該支持部材を前記固定台の上面に載せた状態において、該支持部材の前記固定台に対する相対的な移動を固定する固定部とからなり、前記支持部材は、前記固定台上に配設された状態において、該固定台の上面から該支持部材の上面までの距離が、前記リフタブルデッキの移動経路に配置された状態における前記支持金具の支持部上面から前記固定台の上面までの距離よりも短くなるように形成されていることを特徴とする。
第2発明のリフタブルデッキの支持構造は、第1発明において、前記支持部材は、前記支持金具の支持部が前記リフタブルデッキの移動経路に配置された状態において、該支持金具と非接触となる位置に配設されることを特徴とする。
第3発明のリフタブルデッキの支持構造は、第1発明において、前記支持金具は、前記固定台の上方に起伏自在に設けられ、倒伏した状態において、該支持部が前記リフタブルデッキの移動経路に配置されるように形成されたものであることを特徴とする。
第4発明のリフタブルデッキの支持構造は、第1発明において、前記リフタブルデッキは、上下のプレートと、両プレート間を連結する複数の支持壁とを備えており、前記支持金具は、前記リフタブルデッキにおける一の支持壁の下方で該リフタブルデッキを支持するように配設されており、前記支持部材は、前記リフタブルデッキにおける他の支持壁の下方で該リフタブルデッキを支持するように配設されていることを特徴とする。
第5発明のリフタブルデッキの支持構造は、第1発明において、前記支持部材の上面に積み重ねて配置される、互いに平行な上面と下面とを有する調整部材と、該調整部材と前記支持部材とを着脱可能に連結する連結部とからなることを特徴とする。
第1発明によれば、支持金具と支持部材とによってリフタブルデッキの支持高さを調整するから、リフタブルデッキを設置する高さをより細かく調整することができる。また、固定台の上面が水平であり、その上に配設される支持部材の上面下面が互いに平行な平坦面であるから、リフタブルデッキを支持部材上に安定して配置することができる。そして、リフタブルデッキを支持部材に載せいているだけに過ぎないので、特別な制御機構や安全機構を設けなくてもよく、支持機構の構造を簡単な構造とすることができる。
第2発明によれば、支持部材は、支持金具の支持部を前記リフタブルデッキの移動経路に配置した状態において、支持金具と干渉しない位置に設けられる。よって、支持金具の高さと支持部材の高さの2段階でリフタブルデッキの高さを調整することが予定される場合には、支持部材を常時固定しておけばよいから、高さ調整作業が容易になる。
第3発明によれば、支持金具は、倒伏させるだけでリフタブルデッキの移動経路に配置させることができるから、高さ調整作業が容易になるし、支持金具の作動制御も容易になる。
第4発明によれば、リフタブルデッキを支持金具と支持部材のいずれによって支持する場合でも、両者からリフタブルデッキに加えられる力は支持壁によって支持されるので、リフタブルデッキの耐久性を高くすることができる。
第5発明によれば、支持部材に調整部材を着脱すれば、リフタブルデッキを支持する高さをより細かく調整することができる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、本実施形態のリフタブルデッキの支持構造が設けられた船の船倉構造を説明する。図4は本実施形態のリフタブルデッキの支持構造を適用した甲板の概略説明図である。同図において、符号DKは、車輌運搬船の船倉において、多段にわたって配設され固定された甲板を示している。
図4に示すように、上方の甲板DKと下方の甲板DKとの間には、支持柱1が立てて設けられており、支持柱1の適所には固定台6が設けられている。例えば、固定台6は、その上面が下側の甲板DKより2100mm上方の高さとなるように設けられている。
そして、上方の甲板DKと下方の甲板DKとの間かつ固定台6の上方には、リフタブルデッキDが設けられている。このリフタブルデッキDは、前記支持柱1に沿って、例えば、図示しないウィンチ等によって上下昇降可能に設けられている。
したがって、リフタブルデッキDを下降させれば、その幅方向の端部(図4では左右方向の端部)を固定台6上に配置することができる。すると、上下の甲板DK間を上下2つの空間に区切ることができ、下部の甲板DKおよびリフタブルデッキDの両方の上に車輌等を載せることができるのである。
さて、上述したような船の船倉には、リフタブルデッキDの高さを調整するための支持構造が設けられている。つまり、リフタブルデッキDを、固定台6よりも僅かに高い位置、例えば、固定台6の上面よりも100〜300mm程度高い位置でリフタブルデッキDを支持できる支持構造が設けられている。
以下に、その支持構造について説明する。
図1(A)は支持部材20によってリフタブルデッキDを支持した状態の概略説明図であり、(B)は(A)のB矢視図である。図2は支持部材20の単体説明図であって、(A)は概略斜視図であり、(B)は概略断面図である。図3は(A)は支持金具10によってリフタブルデッキDを支持した状態の概略説明図であり、(B)は複数の支持部材20によってリフタブルデッキDを支持した状態の概略説明図である。
図1に示すように、前記支持柱1には、板状の固定台6が設けられている。固定台6は、その上面が水平面となるように支持柱1に取り付けられている。この固定台6上には、平坦かつ水平な上面を有する荷重支持台7が設けられている。
まず、支持金具10を説明する。
図1(A)において、符号2および符号3は、支持柱1に設けられたベースと、このベース2に立設された一対のブラケットを示している。この一対のブラケット3,3間には水平に揺動軸4が設けられている。この揺動軸4には、特許第3126125号に開示されている支持金具10が取り付けられている。この支持金具10は厚板状の部材であり、揺動軸4に起伏自在に軸支されている。
図1(A)に示すように、支持金具10には、互いに平行な平坦面であるデッキ支持部11および荷重支持部12が、前記揺動軸4を挟んだ両側に位置するように形成されている。
荷重支持部12は、支持金具10を倒伏させると、荷重支持台7の上面に載せられる位置に形成されている(図3(A)参照)。
一方、デッキ支持部11は、荷重支持部12が荷重支持台7の上面に位置するように支持金具10を倒伏させると、リフタブルデッキDの移動経路上であって、かつ固定台6よりも300mm高い位置(支持位置)に配置されるように形成されている(図3(A)参照)。
しかも、支持金具10は、起立したときに、デッキ支持部11がリフタブルデッキDの移動経路上から退避位置まで退避し(図1(A)参照)、かつ、支持金具10全体がリフタブルデッキDの移動経路上に位置しないように形成されている。
このため、支持金具10を起立させれば、デッキ支持部11および支持金具10全体がリフタブルデッキDの移動経路上から退避するので、リフタブルデッキDを支持柱1に沿って昇降させることができる。
一方、支持金具10を倒伏させれば、デッキ支持部11がリフタブルデッキDの移動経路上に配置されるので、デッキ支持部11上にリフタブルデッキDを載せることができる。すると、支持金具10を倒伏させた状態において、デッキ支持部11は固定台6よりも300mm高い位置に配置されるから、リフタブルデッキDを固定台6の上面よりも300mm高い位置に配置することができる(図3(A))。
なお、支持金具は上記のごとき形状構成に限られず、リフタブルデッキDを支持する支持部が、リフタブルデッキDの移動経路に設置された支持位置とリフタブルデッキDの移動経路から退避した退避位置との間を移動可能に設けられていればよく、その構造形状はとくに限定されない。しかし、支持金具10のごとき形状構成としておけば、支持部の移動に複雑な制御機構が不要であるので、好適である。
つぎに、支持部材20を説明する。
図1に示すように、固定台6には、前記荷重支持台7よりも先端側に、固定台6の上面と下面との間を貫通する2つの貫通孔6hが設けられている。この固定台6における貫通孔6hが設けられた位置の上には、支持部材20が配設されている。この支持部材20は、断面が四角形状に形成された筒状の部材であり、その高さH1が、約100〜200mm程度であって、その上面と下面とが互いに平行な平坦面となるように形成された部材である。
この支持部材20の下面には2つの突起20pが形成されている。この2つの突起20pは、支持部材20を固定台6上に載せたとき、固定台6における2つの貫通孔6hに挿入することができる位置に形成されている。しかも、2つの突起20pは、2つの貫通孔6hに挿入しても、支持部材20の下面が固定台6の上面と面接触するように形成されている。
また、2つの突起20pは、2つの貫通孔6hに挿入すると、支持部材20の固定台6に対する移動が固定されるように形成されている。つまり、2つの突起20pを2つの貫通孔6hに挿入した状態で支持部材20を固定台6に設置すれば、支持部材20が、固定台6の上面に沿って移動したり、固定台6の上面に対して傾いたりできない状態となるように2つの突起20pは形成されているのである。例えば、2つの突起20pを、貫通孔6hとほぼ同じ断面形状を有し、かつ、貫通孔6hを貫通し固定台6の裏面まで挿通するような長さに形成すれば、上記のごとく支持部材20を固定台6に固定できる。
したがって、支持金具10を起立させてリフタブルデッキDの移動経路から退避させた状態で支持部材20を固定台6に取り付け、リフタブルデッキDを下降させれば、リフタブルデッキDを支持部材20の上面に載せることができる。すると、支持部材20の高さH1分だけ固定台6の上面よりも高い位置で、リフタブルデッキDを支持することができる。
すると、支持部材20の高さH1を約100〜200mm程度としておけば、固定台6の上面よりも約100〜200mm程度高い位置でリフタブルデッキDを支持することができるのである。つまり、支持金具10のデッキ支持部11によってリフタブルデッキDが支持される位置よりも低い位置でリフタブルデッキDを支持することができるのである。
以上のごとき構成であるから、本実施形態のリフタブルデッキの支持構造によれば、リフタブルデッキDの支持位置を、固定台6上、支持部材20上、および支持金具10上の3段階に切り換えることができるので、下方の甲板DK上に積載する車輌の高さやリフタブルデッキDに積載する車輌の高さに合わせて、最適な位置にリフタブルデッキDを配設することができる。
また、支持部材20はその上面下面が互いに平行な平坦面であるから、リフタブルデッキDを支持する全ての固定台6上に全て同じ高さH1の支持部材20を設置すれば、支持部材20の上においてリフタブルデッキDは水平に配置される。しかも、支持部材20は固定台6の上面に沿って移動できない状態で設置されているから、リフタブルデッキDを載せたときに、リフタブルデッキDの重さによって支持部材20が移動しない。よって、リフタブルデッキDを支持部材20上に安定した状態で配置することができる。
そして、リフタブルデッキDは支持部材20に載せられているだけに過ぎないので、リフタブルデッキDを支持部材20上に配置するための特別な制御機構や安全機構を設けなくてもよく、支持機構の構造を簡単な構造とすることができる。
なお、支持部材20は筒状に限られず、中実な部材としてもよく、リフタブルデッキDを載せたときに加わる荷重を支持できるものであればよい。
さらになお、支持部材20に設ける突起20pの数や、固定台6に形成する貫通孔6hの数は2つに限られず、また、貫通孔6hの数が突起20pの数よりも多くてもよい。
さらになお、支持部材20の固定台の高さH1は、約100〜200mm程度に限られず、リフタブルデッキDを配置したい高さに合わせておけばよい。
上述した支持部材20の突起20pおよび固定台6の貫通孔6hが、特許請求の範囲にいう固定部に相当するが、固定部は上記のごとき構成に限られない。支持部材20の下面が固定台6の上面に面接触し、かつ、支持部材20が固定台6の上面に沿って移動したり固定台6の上面に対して傾いたりできない状態となるように固定できる構成であれば、ボルトやクランプ機構などで固定してもよい。
さらに、図3(B)に示すように、支持部材20は、複数積み重ねて設置することができるようにしてもよい。支持部材20はその下面に突起20pを有しているので、支持部材20を複数積み重ねて設置するためには、支持部材20の上面に複数の貫通孔20hを形成する必要がある(図2参照)。この複数の貫通孔20hは、上述した固定台6の貫通孔6hと実質同等の形状に形成される。つまり、図3(B)に示すように、支持部材20を積み重ねたときに、互いに面接触し、かつ、その接触面に沿って両者が相対的に移動したり傾いたりしないように形成されている。
このため、複数の支持部材20を固定台6の上に積み重ねても、リフタブルデッキDを支持部材20上に安定した状態で配置することができる。そして、かかる構成とした場合、支持部材20としてその高さH1が低いもの、例えば100mm程度のものを使用すれば、支持部材20を積み重ねる数を調整することによって、リフタブルデッキDの高さをより細かく調整することができる。
上記のごとき構成を有する支持部材20は特許請求の範囲にいう調整部材に相当するが、調整部材は支持部材20と同じ部材を使用する必要はなく、調整部材として、支持部材20と異なるその断面形状や高さに形成された部材を使用できるのはいうまでもない。
なお、上述した支持部材20の突起20pおよび貫通孔20hが、特許請求の範囲にいう連結部に相当するが、連結部は上記のごとき構成に限られない。支持部材20を積み重ねたときに、互いに面接触し、かつ、その接触面に沿って両者が相対的に移動したり傾いたりできない状態となるように連結できる構成であれば、ボルトやクランプ機構などで固定してもよい。
なお、リフタブルデッキDを設置する高さが、支持部材20上(図1参照)、または、支持金具10上(図3(B)参照)だけに限られ、固定台6の高さでリフタブルデッキDを支持することがないのであれば、支持部材20は、溶接などによって完全に固定台6に固定していてもよい。この場合、支持部材20は、支持金具10が倒伏したときに、支持金具10と干渉しない位置に設けられる(図3(A)参照)。
さらになお、支持部材20は上面の幅が狭い略台形状に形成すれば、支持金具10との干渉を防ぎつつ、支持部材20の設置位置やその高さの自由度を高くすることができる。そして、かかる形状の支持部材20は、支持部材20を固定台6に完全に固定する場合だけでなく、支持部材20を固定台6に対し着脱できる場合にも採用できる。
また、リフタブルデッキDは、通常、上部プレートP1と下部プレートP2とを有しており、両者の間に上部プレートP1に加わる荷重を支持する複数の支持壁Wが設けられている。この支持壁Wは、リフタブルデッキDを固定台6等に載せたときには、固定台6等から加わる反力を支持する部材として機能する。
図3では、支持部材20は、リフタブルデッキDと接触したときに、その接触位置が支持壁W1の下方になるように配設されている。一方、支持金具10は、リフタブルデッキDと接触したときに、その接触位置が支持壁W2の下方になるように配設されている。
すると、リフタブルデッキDが支持金具10と支持部材20のいずれに支持される場合でも、両者からリフタブルデッキDに加えられる力は支持壁Wによって支持されるので、リフタブルデッキDの耐久性を高くすることができる。
(A)は支持部材20によってリフタブルデッキDを支持した状態の概略説明図であり、(B)は(A)のB矢視図である。 支持部材20の単体説明図であって、(A)は概略斜視図であり、(B)は概略断面図である。 (A)は支持金具10によってリフタブルデッキDを支持した状態の概略説明図であり、(B)は複数の支持部材20によってリフタブルデッキDを支持した状態の概略説明図である。 本実施形態のリフタブルデッキの支持構造を適用した甲板の概略説明図である。 従来のリフタブルデッキの支持構造を適用した甲板の概略説明図である。 従来のリフタブルデッキの支持構造の拡大説明図である。 従来のリフタブルデッキの支持構造を採用したリフタブルデッキDの要部拡大説明図である。 従来のリフタブルデッキの支持構造を採用した船体の要部説明図である。
符号の説明
6 固定台
7 荷重支持台
10 支持金具
11 デッキ支持部
12 荷重支持部
20 支持部材
D リフタブルデッキ
P1 下方プレート
P2 上方プレート
W 支持壁
DK 甲板

Claims (5)

  1. 車両運搬船等の船倉における上方の甲板と下方の甲板との間に、上下昇降自在に設けられたリフタブルデッキと、
    船体に設けられた、該リフタブルデッキを載せるための水平な上面を有する固定台と、
    船体における該固定台の上方に設けられ、前記リフタブルデッキの移動経路に設置された支持位置と該リフタブルデッキの移動経路から退避した退避位置との間を移動可能な支持部を有し、該支持部を前記支持位置に設置した状態において、該支持部によって前記リフタブルデッキを支持し得る支持金具と、
    該固定台上に配設される、互いに平行な上面と下面とを有する支持部材と、
    該支持部材を前記固定台の上面に載せた状態において、該支持部材の前記固定台に対する相対的な移動を固定する固定部とからなり、
    前記支持部材は、
    前記固定台上に配設された状態において、該固定台の上面から該支持部材の上面までの距離が、前記リフタブルデッキの移動経路に配置された状態における前記支持金具の支持部上面から前記固定台の上面までの距離よりも短くなるように形成されている
    ことを特徴とするリフタブルデッキの支持構造。
  2. 前記支持部材は、
    前記支持金具の支持部が前記リフタブルデッキの移動経路に配置された状態において、該支持金具と非接触となる位置に配設される
    ことを特徴とする請求項1記載のリフタブルデッキの支持構造。
  3. 前記支持金具は、
    前記固定台の上方に起伏自在に設けられ、倒伏した状態において、該支持部が前記リフタブルデッキの移動経路に配置されるように形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載のリフタブルデッキの支持構造。
  4. 前記リフタブルデッキは、上下のプレートと、両プレート間を連結する複数の支持壁とを備えており、
    前記支持金具は、
    前記リフタブルデッキにおける一の支持壁の下方で該リフタブルデッキを支持するように配設されており、
    前記支持部材は、
    前記リフタブルデッキにおける他の支持壁の下方で該リフタブルデッキを支持するように配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載のリフタブルデッキの支持構造。
  5. 前記支持部材の上面に積み重ねて配置される、互いに平行な上面と下面とを有する調整部材と、
    該調整部材と前記支持部材とを着脱可能に連結する連結部とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のリフタブルデッキの支持構造。
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