JP2008246129A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】図柄表示装置での立体的な演出を可能としつつ、遊技演出の多様化を図る。
【解決手段】略中央に位置する1つの中心表示体20と、該中心表示体20を中心とする放射方向に設けられて表示体列を構成する複数の周辺表示体21a,22a,22bとを設けて、中心表示体20と表示体列を構成する周辺表示体21a,22a,22bとにより図柄ラインを複数構成する。隣り合う表示体列における中心表示体20に隣接する周辺表示体21a,22aを、前方と後方とに離間するよう段違いに配置する。後方に配置された周辺表示体22aを含む表示体列を遮蔽する遮蔽位置と、前方に配置された周辺表示体21aの後側でかつ隣り合う表示体列の間に退避して、遮蔽した表示体列26を露出する開放位置との間を変位可能な開閉扉54を設ける。更に、通電停止時には作動した遮蔽位置または開放位置で保持可能な自己保持型ソレノイド56により開閉扉54を作動する。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機に関し、更に詳細には、遊技盤に設けた図柄表示体により形成した図柄表示ラインで図柄を変動することで所定の遊技を行なうよう構成された遊技機に関するものである。
パチンコ機やアレンジボール機等の遊技機では、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の装飾部材(所謂センター役物)が配設されており、この装飾部材の内側に複数の図柄を変動表示して図柄変動ゲームを行なう図柄表示装置を設けると共に、該遊技盤における装飾部材の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞が図柄表示装置での変動開始条件となる始動入賞装置を配設するよう構成したものが多数提案されている。すなわち、この種の遊技機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動ゲームに伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に設定された所定の図柄ライン上に所定の組合わせの図柄が停止することで、遊技者に有利な所謂大当りが発生するようになっている。
前述のように、前記大当りが発生するには、図柄表示装置に予め設定された図柄ライン上に所定の組合わせの図柄が停止する。そこで、遊技演出の多様化を図り得るよう図柄表示装置に複数の図柄ラインを設けるよう構成した遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の図柄表示装置では、各種数字を表示可能な表示体を同心円の円周上に配置すると共に、該表示体のいくつかを、同心円中心から放射線状に並ぶよう構成し、これら表示体により複数の図柄ラインを形成するよう構成されている。
特開平7−100252号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている図柄表示装置では、前記複数の表示体を同一平面状に配置するよう構成されるため、該図柄表示装置での演出は奥行き感のない平面的なものとなり、演出が面白味に欠ける問題がある。
そこで、本発明は、図柄表示装置での立体的な演出を可能としつつ、遊技演出の多様化を図り得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、請求項1に係る遊技機は、
遊技球が流下可能な遊技領域(10b)を有する遊技盤(10)と、前記遊技盤(10)の略中央に配設された装飾部材(30)と、前記装飾部材(30)に配設されて複数種類の図柄を変動表示し得ると共に、該複数種類の図柄から任意の1つの図柄を停止表示可能な複数の図柄表示体(20,21a,21b,22a,22b)と、前記遊技盤(10)に配設されて前記遊技領域(10b)を流下する遊技球が入賞可能で、入賞により前記複数の図柄表示体(20,21a,21b,22a,22b)での図柄の変動を開始させる始動入賞装置(11)と、前記遊技盤(10)に配設され、前記複数の図柄表示体(20,21a,21b,22a,22b)により形成される図柄ラインでの図柄の停止結果に応じて前記遊技領域(10b)を流下する遊技球の入賞を許容する特別入賞装置(12)とを備えた遊技機において、
前記複数の図柄表示体(20,21a,21b,22a,22b)は、前記装飾部材(30)の略中央に配置された1つの中心表示体(20)と、該中心表示体(20)を中心とする放射方向に設けられて表示体列(24,26)を構成する複数の周辺表示体(21a,21b,22a,22b)とを有し、中心表示体(20)と表示体列(24,26)を構成する周辺表示体(21a,21b,22a,22b)とにより前記図柄ラインを複数構成すると共に、
前記表示体列(24,26)における前記中心表示体(20)に隣接する周辺表示体(21a,22a)は、隣り合う表示体列(24,26)における中心表示体(20)に隣接する周辺表示体(22a,21a)との関係において前方と後方とに離間するよう段違いに配置されて、
前記装飾部材(30)は、前記後方に配置された周辺表示体(22a)を含む表示体列(26)を遮蔽する遮蔽位置と、遮蔽した表示体列(26)を露出する開放位置との間を変位可能な遮蔽部材(54)が設けられると共に、通電により該遮蔽部材(54)を遮蔽位置および開放位置の間で作動し、通電停止時には作動した遮蔽位置または開放位置で保持可能な自己保持型ソレノイド(56)が設けられ、
前記遮蔽部材(54)は、前記表示体列(24,26)の配列方向に交差する方向に相互に近接および離間移動する一対の開閉扉(54,54)からなり、該一対の開閉扉(54,54)が相互に近接することで前記遮蔽位置に変位し、一対の開閉扉(54,54)が相互に離間することで前記開放位置に変位するよう構成されることを要旨とする。
すなわち、中心表示体に隣接する表示体列の周辺表示体を前後方向に離間するよう段違いに配置したことで、複数の図柄表示体の全体により立体感が生じ、立体的な演出が可能となるから、演出にインパクトを与え、遊技の興趣を向上し得る。また、後方に位置する表示体列の周辺表示体を含む表示体列を遮蔽可能な遮蔽部材を設けたことで、該遮蔽部材を変位することにより図柄ラインを増減し得るから、遊技演出の多様化を図り得る。更に、自己保持型のソレノイドにより遮蔽部材を作動するよう構成することで、該遮蔽部材を遮蔽位置または開放位置で長時間に亘って停止させたとしても、ソレノイドの過熱等の不具合を防止できる。このため、前記遮蔽部材を利用した演出形態に拡がりを持たせることができ、遊技の多様化をより一層図り得る。
請求項2に係る発明は、前記一対の開閉扉(54,54)は、前記開放位置を超えて遮蔽位置から離間する緩衝位置まで変位可能で、前記自己保持型ソレノイド(56)の作動により遮蔽位置から開放位置へ変位された際に慣性力により緩衝位置へ変位し得るよう構成されることを要旨とする。
このように、開放位置を超えて遮蔽位置から離間する緩衝位置まで遮蔽部材が変位するよう構成したことで、自己保持型ソレノイドの作動により遮蔽部材が遮蔽位置から開放位置へ変位された際に慣性力により緩衝位置へ変位し得る。すなわち、遮蔽部材を緩衝位置まで変位させることで、遮蔽位置から開放位置へ変位する遮蔽部材を減勢でき、開放位置で保持した自己保持ソレノイドによる遮蔽部材の保持が解除されるのを防止できる。
請求項3に係る発明は、前記一対の開閉扉(54)の一方には、他方の開閉扉(54)側へ突出する突出片(55)が形成されて、前記遮蔽位置に変位した状態で両開閉扉(54,54)の間の隙間を突出片(55)で塞ぐよう構成されることを要旨とする。
このように、遮蔽部材としての一対の開閉扉の一方に、他方の開閉扉側へ突出する突出片を形成することで、遮蔽位置おける開閉扉間の隙間を確実に塞ぐことができる。これにより、遮蔽部材により遮蔽した表示体列が遊技者側から見えることによる遊技の興趣の低下を防止し得る。
すなわち、本発明に係る遊技機によれば、図柄表示装置での立体的な演出を可能としつつ、遊技演出の多様化を図り得る。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」・「後」、および「左」・「右」とは、図1に示すようにパチンコ機の遊技盤10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
(遊技盤について)
図1に示すように、実施例に係るパチンコ機の遊技盤10には、略円形状に湾曲形成したレール10aにより囲まれた遊技領域10bの略中央に、複数(実施例では17個)の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bを配設した装飾部材30が設けられている。ここで、前記装飾部材30に配設される複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bは、複数種類の図柄(例えば「0」〜「9」の数字やアルファベット文字)を変動表示可能で、該複数種類の図柄から任意の1つの図柄を停止表示可能な7セグメントLEDやドットマトリクスLED等が採用される。また、前記遊技盤10には、前記遊技領域10bにおける前記装飾部材30の下方位置に、遊技領域10bを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置11が配設されると共に、該装飾部材30の上方位置に、前記複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bにより形成される図柄ライン(後述)での図柄の停止結果に応じて遊技領域10bを流下する遊技球の入賞を許容する特別入賞装置12が設けられている。なお、前記遊技盤10には、その他照明装置13等の遊技部品が配設されると共に、前記始動入賞装置11や特別入賞装置12等の入賞装置に入賞しなかったパチンコ球を排出するアウト口14が設けられている。
また、パチンコ機には、図6に示すように、パチンコ機全体を制御する主制御装置15や、該主制御装置15に接続される統括制御装置16、前記図柄表示体20,21a,21b,22a,22bでの図柄の変動停止制御および後述する一対の開閉扉(遮蔽部材)54,54の駆動制御を行なう演出制御装置17、前記照明装置13の発光を制御するランプ制御装置18、その他各種制御装置(図示せず)を設けてある。なお、主制御装置15および統括制御装置16に関しては、図6のみに図示してある。また、実施例では、図6に示すように、前記演出制御装置17は、前記統括制御装置16に接続されて、前記主制御装置15からの制御信号を統括制御装置16で一旦処理した後に、演出制御装置17やランプ制御装置18に制御信号を送信するようになっている。なお、前記始動入賞装置11には、その内部に入賞検知スイッチ11aが設けられており、遊技盤10の遊技領域10bを流下するパチンコ球が始動入賞装置11に入賞して入賞検知スイッチ11aが入賞検知した際に、入賞検知信号を前記主制御装置15に送信するようになっている。すなわち、前記入賞検知スイッチ11aの入賞検知が、各種演出制御を前記主制御装置15が開始する契機となる。
(装飾部材について)
前記装飾部材30は、前記遊技盤10に開設した取付孔(図示せず)に略整合する枠状に形成され、該遊技盤10の前面に取り付けられる枠状部材32と、該枠状本体部の後方に固定されて遊技盤10の取付孔を覆蓋し、前記複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bが配設される本体部材34と、当該本体部材34に配設され、複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bの一部を遮蔽する開閉扉54,54を備えた可動体ユニット50とを備えている。
ここで、前記複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bは、前記装飾部材30の略中央に配置される1つの表示体20(以下、中心表示体という)と、該中心表示体20を中心とした放射方向に2つずつ配置される16個の表示体21a,21b,22a,22b(以下、周辺表示体という)とからなり、中心表示体20から放射方向に隣接する2つずつの周辺表示体21a,21b,22a,22bにより表示体列24,26を構成している。すなわち、実施例では、図4に示すように、前記周辺表示体21a,21b,22a,22bは、前記中心表示体20を中心として周方向に離間する8本の表示体列24,26を形成している。なお、以下の説明では、前記中心表示体20から斜め方向に配列された表示体列を第1表示体列24と指称し、該第1表示体列24において中心表示体20に隣接する周辺表示体に符号21aを付すると共に、中心表示体20から離間する周辺表示体に符号21bを付するものとする。同様に、前記中心表示体20から上下方向または左右方向に配列された表示体列を第2表示体列26と指称し、該第2表示体列26において中心表示体20に隣接する周辺表示体に符号22aを付すると共に、中心表示体20から離間する周辺表示体に符号22bを付するものとする。また、前記中心表示体20および各周辺表示体21a,21b,22a,22bは、同一の形状・大きさで形成されている。
そして、同一直線上に隣接する前記中心表示体20と2つの周辺表示体21a,21b,22a,22bとの組合わせにより前記図柄ラインを構成するよう設定されている。具体的には、前記図柄ラインとしては、中心表示体20および第1表示体列24を構成する2つの周辺表示体21a,21bにより構成される4つの図柄ラインと、中心表示体20および第2表示体列24を構成する2つの周辺表示体22a,22bにより構成される4つの図柄ラインとが設定され、合計8つの図柄ラインの何れかに特定の組合わせの図柄が停止した場合(例えば、同一図柄が停止した場合)に、前記特別入賞装置12へのパチンコ球の入賞が許容されるように構成されている。また、前記演出制御装置17は、前記各表示体列24,26を構成する周辺表示体21a,21b,22a,22bで変動表示する図柄を全て停止させた後に、前記中心表示体20で変動表示する図柄を停止させるよう図柄変動を制御している。
図5に示すように、前記本体部材34は、前記遊技盤10の取付孔に略整合する大きさに形成されて前記枠状部材32に固定されるベース部36と、該ベース部36の略中央位置に形成されて前方へ突出する矩形状の突出部38と、該突出部38の前端部に配設されてベース部36から前方へ一定間隔離間する台座部材39とを備えており、前記装飾部材30を遊技盤10に組み付けた際に、遊技盤10の取付孔が本体部材34(ベース部36)で閉成されるよう構成されている。前記ベース部36には、前記突出部38(台座部材39)の上方、下方、左方、右方に離間する位置に、前記可動体ユニット50を設置する設置凹部37,37,37,37(図5に突出部38の上下に位置する設置凹部37,37のみ示す)が夫々形成されると共に、隣り合う設置凹部37の間に前記第1表示体列24を構成する周辺表示体21bが夫々1つずつ配設されている。なお、前記ベース部36に配設される4つの辺表示体21bは、前記突出部38の左上方、右上方、左下方、右下方に位置すると共に、前記台座部材39と前後に重ならないよう配設される。
また、前記ベース部36の裏側には、図5に示すように、前記各設置凹部37に設置した可動体ユニット50の裏側を覆蓋保護する透明樹脂製の保護カバー43が取り付けられている。この保護カバー43の背面には、中継基板44が着脱可能に設置されており、該中継基板44に、前記各図柄表示体20,21a,21b,22a,22bおよび可動体ユニット50の作動手段56、後述する発光手段46,47,48が夫々配線接続されている。また、前記保護カバー43における中継基板44の後方には、前記演出制御装置17が着脱可能に設置されており、該演出制御装置17を中継基板44に対して配線接続することで、演出制御装置17に対して各図柄表示体20,21a,21b,22a,22bおよび可動体ユニット50の作動手段56が電気的に接続される。
図5に示すように、前記台座部材39は、前記突出部38の前端部に位置する設置部40と、該設置部40の外周に設けられて周方向に離間する4つの保持枠41,41,41,41とを備え、設置部40に中心表示体20が配設されると共に、各保持枠41に第1表示体列24を構成する周辺表示体21aが1つずつ配設されている。ここで、前記保持枠41は、前記設置部40の左上方、右上方、左下方、右下方に夫々設けられており、該設置部40に配設した中心表示体20と、前記ベース部36に配設した各周辺表示体21bとを結ぶ直線上に位置するよう設けられる。また、前記各保持枠41は、前記ベース部36より前方で、かつ前記設置部40より後方に退避した位置に形成される(図5参照)。すなわち、前記保持枠41の周辺表示体21aは、前記ベース部36の周辺表示体21bより前方に配置されると共に、前記設置部40の中心表示体20は、該保持枠41の周辺表示体21aより前方に配置されている。
(可動体ユニットについて)
前記可動体ユニット50は、前記本体部材34に形成した設置凹部37に取り付けられ、前記第2表示体列26を構成する2つの周辺表示体22a,22bを収容した透明樹脂製の収容体52と、該収容体52に収容した周辺表示体22a,22bを遮蔽する遮蔽位置(図7または図11(a)参照)と露出する開放位置(図9または図11(b)参照)の間を変位可能な開閉扉54,54と、該開閉扉54,54を作動する作動手段56と、作動手段56を開閉扉54,54に連繋接続する駆動伝達手段61,61とを備え、作動手段56の作動により開閉扉54,54が遮蔽位置と開放位置との間を移動するよう構成される。すなわち、前記開閉扉54,54が遮蔽位置に変位した状態では、前記第2表示体列26を構成する周辺表示体22a,22bが遮蔽されて、中心表示体20および第1表示体列24を構成する周辺表示体21a,21bから形成された4つの図柄ラインを視認可能で(図3参照)、開閉扉54,54が開放位置に変位した状態では、中心表示体20および第1表示体列24を構成する周辺表示体21a,21bから形成される図柄ラインと、中心表示体20および第2表示体列26を構成する周辺表示体22a,22bから形成される図柄ラインとの、8つの図柄ラインを視認可能である(図1参照)。
前記突出部38の上下方向に配設される可動体ユニット50では、図9に示すように、前記収容体52は縦長の略矩形箱状に形成されており、前記設置凹部37に設置した際に、前記中心表示体20を通る直線上に2つの周辺表示体22a,22bが位置するよう上下に離間して配置されている。一方、前記突出部38の左右方向に配設される可動体ユニット50では、前記収容体52は横長の略矩形箱状に形成されて、前記設置凹部37に設置した際に、前記中心表示体20を通る直線上に2つの周辺表示体22a,22bが位置するよう左右に離間して配置される。すなわち、各可動体ユニット50を対応する設置凹部37に設置することで、4つの第2表示体列26が前記中心表示体20を中心とする放射方向に形成されるようになっている。従って、前記各可動体ユニット50を対応する設置凹部37に設置した状態では、前記保持枠41およびベース部36に設けられた周辺表示体21a,21bにより構成される前記第1表示体列24と、可動体ユニット50に設けられた周辺表示体22a,22bにより構成される前記第2表示体列26とが、前記中心表示体20を中心とする周方向に交互に位置して隣り合うよう形成されている。
また、前記収容体52を前記設置凹部37に設置した状態では、前記ベース部36に配設した周辺表示体21bより収容体52の周辺表示体22a,22bが前方に位置すると共に、前記保持枠41に配設した周辺表示体21aより収容体52に収容した周辺表示体22a,22bが後方に位置するよう構成される。すなわち、隣り合う第1表示体列24および第2表示体列26では、各表示体列24,26において中心表示体20に隣接する周辺表示体21a,22aが前方と後方とに離間するよう互違い(段違い)に配置されている。
なお、各可動体ユニット50は、略同一構成のユニットを、前記中心表示体20を中心として90度ずつ回転した姿勢で各設置凹部37に設置される。従って、以下の説明においては、原則として突出部38の上部に配置される可動体ユニット50を基準として説明する。なお、各可動体ユニット50を対応の設置凹部37に設置した際に、前記周辺表示体22a,22bが同一の向き・姿勢となるよう前記収容体52に配設されて、各可動体ユニット50の周辺表示体22a,22bに表示される図柄を遊技者側から正確に視認し得るよう構成される。
前記開閉扉54,54は、図7〜図10に示すように、前記第2表示体列26の配列方向(収容体52の長手方向)に延在すると共に、該配列方向に交差(直交)する方向に並設されて、該一対の開閉扉54,54により第2表示体列26の前側全体を覆蓋し得る大きさに形成されている。そして、前記遮蔽位置では、前記一対の開閉扉54,54が相互に近接して収容体52に収容された周辺表示体22a,22bを遮蔽し(図2、図3、図7、図、図8または図11(a)参照)、前記解放位置では、該一対の開閉扉54,54が相互に離間して遮蔽した周辺表示体22a,22bを露出するよう構成される(図1、図3、図9、図10または図11(b)参照)。また、前記一対の開閉扉54,54の一方には、後端部に他方の開閉扉54,54側へ突出する突出片55が形成されており、前記遮蔽位置での両開閉扉54,54の間の隙間を該突出片55で塞ぐようになっている(図11参照)。
ここで、前記遮蔽位置にある一対の開閉扉54,54は、前記突出部38側の端部が前記保持枠41の周辺表示体21a(前方に配置された周辺表示体21a)と可動体ユニット50の周辺表示体22a(後方に配置された周辺表示体22a)との間に位置するよう配置されると共に、該突出部38側から離間するにつれて前方へ湾曲する立体形状に形成されている。また、前記開放位置では、前記保持枠41の周辺表示体21aの後側で、かつ隣り合う第1表示体列24と第2表示体列26との間に前記一対の開閉扉54,54が退避するよう構成される。すなわち、前記一対の開閉扉54,54が遮蔽位置へ変位した状態においては、第2表示体列26を構成する周辺表示体22a,22bのみを遮蔽し、一対の開閉扉54,54を開放位置へ変位した状態においては、一対の開閉扉54,54が全ての図柄表示体20,21a,21b,22a,22bの表示を遮らないようになっている。
図8、図10または図11に示すように、前記収容体52の裏側には、該収容体52の左右両側に後方へ突出する固定部52aが形成されており、各固定部52aに上下方向に延在するよう設けられた一対の支軸52b,52bに、前記駆動伝達手段61,61としての一対の揺動部材61,61が対応的に枢支されている。前記各揺動部材61,61は、対応する支軸52bに枢支される軸受け部62と、該軸受け部62から収容体52の前方へ延出する第1アーム部63と、軸受け部62から対向する揺動部材61へ向けて延出し、端面を円弧状に形成した第2アーム部64と、該第2アーム部64の周面に形成されるギア部65とを備え、該一対の揺動部材61,61のギア部65が噛合するよう構成される。また、収容体52の左側に位置する揺動部材61の第1アーム部63には、対応する左側の開閉扉54が固定されると共に、収容体52の右側に位置する揺動部材61の第1アーム部63には、対応する右側の開閉扉54が固定されている。すなわち、一方の揺動部材61を揺動することでギア部65が噛合する他方の揺動部材61が一体的に揺動し、この一対の揺動部材61,61の揺動に伴って前記一対の開閉扉54,54が相互に近接および離間するよう弧状に揺動する。また、一方の揺動部材61(図8または図10において右側に位置する揺動部材61)には、前記作動手段56に連繋接続する作動軸66が下方へ延在するよう形成されている。
実施例に係る作動手段56は、永久磁石を備えた自己保持型ソレノイド56が採用され、プランジャ57が前後方向に移動するよう前記収容体52の裏側に配設されている。なお、自己保持型ソレノイド56は、通電により移動したプランジャ57を永久磁石の磁気吸着力により保持することで、通電停止した状態(無通電)の状態でもプランジャ57の位置をそのまま維持し得るソレノイドであって、キープソレノイドやラッチソレノイド等と称されることもある。実施例の自己保持型ソレノイド56では、バネ58の付勢力により常にはプランジャ57が後方に突出すると共に、通電によりプランジャ57が前方移動(吸引)され、プランジャ57が前方移動した状態では永久磁石の磁気吸着力により通電停止した状態(無通電)の状態でもプランジャ57が前方移動した位置で保持されるようになっている。また、吸引と逆パルス信号をソレノイドに対して印可することにより、前記プランジャ57が後方移動(復帰)するよう構成されている。なお、プランジャ57を後方移動する復帰コイルを設けて、該復帰コイルへのパルス信号によりプランジャ57が復帰するよう構成された自己保持型ソレノイド56であってもよい。
また、図8または図10に示すように、前記プランジャ57の前端部には、上方に開口すると共に左右方向に延在するカム孔59aを形成した作動部材59が取り付けられており、該カム孔59aに前記揺動部材61に形成された作動軸66が挿通されている。すなわち、前記自己保持型ソレノイド56の作動により前記作動部材59が前後移動するのに伴って前記作動軸66が揺動し、この作動軸66の移動に伴って前記開閉扉54,54が前記遮蔽位置および開放位置の間で移動する。ここで、前記作動軸66は前記カム孔59aに対して遊嵌されて、該カム孔59aの内部輪郭と作動軸66との間に隙間が画成されている。すなわち、前記作動手段56の作動により遮蔽位置と開放位置との間で揺動される前記一対の開閉扉54,54は、該開放位置を超えて遮蔽位置から離間する緩衝位置(図11(b)に一点鎖線で示す)まで揺動し得るようになっている。
(発光手段について)
前記発光手段46,47,48は、図1または図3に示すように、前記装飾部材30における設置部40の前端部に設けられた第1LED46と、前記枠状部材32またはベース部36に設けられた第2LED47と、前記可動体ユニット50に設けられた第3LED48とから構成される。ここで、前記第1LED46は、前記設置部40の周方向に離間する8箇所に設けられて、前記中心表示体20から放射方向に位置する前記第1表示体列24および第2表示体列26の延在方向に対応するようになっている。また、前記第2LED47は、前記第1表示体列24および第2表示体列26の延長線上に位置するよう夫々配設されると共に、前記第3LED48は、前記各可動体ユニット50の収容体52における周辺表示体22a,22bの間に位置するよう配設される。そして、前記複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bで変動する図柄を順次停止した際に、リーチが成立した図柄ラインに対応する第1LED46および第2LED47を点灯するよう前記演出制御装置17が制御している。ここで、リーチが成立した図柄ラインとは、中心表示体20で図柄が変動する状態で、周辺表示体21a,21b,22a,22bに同一図柄が2つ停止表示された図柄ラインをいう。また、前記リーチが成立した図柄ラインが、前記第2表示体列26に対応する場合(収容体52の周辺表示体22a,22bに同一図柄が停止した場合)には、前記第1LED46および第2LED47に加えて、第3LED48も点灯するよう演出制御装置17が制御する。
〔実施例の作用〕
次に、実施例のパチンコ機の作用につき説明する。
前記遊技盤10の遊技領域10bに打ち出されたパチンコ球が前記始動入賞装置11に入賞し、該始動入賞装置11の入賞検知スイッチ11aが入賞検知した入賞検知信号が主制御装置15に入力されると、該主制御装置15が設定の制御条件に基づいて統括制御装置16に対して制御信号を出力される。そして、前記統括制御装置16では、入力された制御信号に基づいて設定の制御条件により演出制御装置17、ランプ制御装置18等に対して同期的に制御信号が出力され、図柄表示体20,21a,21b,22a,22bによる演出、開閉扉54,54による動作演出、照明装置13による発光演出等を密接に関連付けた演出が行なわれる。
ここで、前記装飾部材30に配設された複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bは、該装飾部材30のベース部36に配設された4つの周辺表示体21bが最も奥側に位置し、該ベース部36の周辺表示体21bより前側に、前記可動体ユニット50の収容体52に配設された8つの周辺表示体22a,22bが位置している。更に、この収容体52に配設された周辺表示体22a,22bより前側に、前記台座部材39の保持枠41に配設された4つの周辺表示体21aが位置し、この保持枠41の周辺表示体21aより前側に、該台座部材39の設置部40に配設された中心表示体20が位置している。すなわち、装飾部材30の略中央に位置する中心表示体20が最も手前に位置するよう複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bを配設すると共に、複数の周辺表示体21a,21b,22a,22bを前後方向に離間するよう段違いに配置したことで、全体として中心表示体20に向けて突出した奥行き感のある立体感が生ずる。このため、前記中心表示体20および周辺表示体21a,21b,22a,22bにより立体的な図柄の変動演出が可能となり、演出のインパクトが増大して、遊技の興趣の向上が図られる。また、前記中心表示体20および周辺表示体21a,21b,22a,22bを物理的に立体配置したことで、液晶表示等により図柄を擬似的に立体表示する場合に較べて、各表示体20,21a,21b,22a,22bの存在感が増大し、迫力ある演出が可能となる。
また、中心表示体20を中心として周辺表示体21a,21b,22a,22bを放射状に配列すると共に、中心に位置する中心表示体20が最も前方に位置することで、遊技者の注意が中心表示体20に惹き付けられる。そして、遊技者の注意が惹き付けられる中心表示体20の図柄を最後に停止するよう前記演出制御装置17が制御することで、図柄の変動・停止による演出に対してインパクトを与えることが可能となる。また、第1表示体列24を構成する周辺表示体21a,21bの前後方向の配置位置と、第2表示体列26を構成する周辺表示体22a,22bの前後方向の配置位置とを異ならせると共に、前記中心表示体20を中心として交互に第1表示体列24と第2表示体列26とを配置するよう構成してあるから、装飾部材30の意匠に対して全体的な統一感が生じ、遊技者の興趣を強く惹き付ける効果を期待し得る。
また、前述した特許文献1のように、同一平面状における同心円の円周上に表示体を放射状に配置する構成では、半径の小さな円周上に配置される表示体が相互に干渉しないよう設置数が限定される。例えば、図12に示すように、2つの同心円の円周上に表示体100を設置する場合には、外側に位置する半径の大きな円周上に7つ表示体100を設置し得るものの、内側に位置する半径の小さな円周上には、表示体同士の干渉を避けるため4つの表示体100しか配置できない。従って、図12に示すように、中心点を通る縦横方向のライン上では5つの表示体100により図柄ラインを形成できる一方で、斜め方向に延在するライン上には3つの表示体100により図柄ラインが形成されるため、縦横方向のラインに較べて斜め方向の図柄ラインが限定されてしまい、遊技演出の多様性が損なわれてしまう。なお、同一平面状における同心円の円周上に表示体を放射状に配置する構成であっても、表示体自体を小さくすれば、同一円周上に多くの表示体を設置し得るようになるものの、表示体に表示される図柄自体が小さくなって判別し難くなることから遊技性が損なわれてしまう。また、表示体を小さくすることで表示体同士の間隔が広くなり、表示体同士のバランスが損なわれる欠点もある。更に、表示体を配置する同心円の半径を大きくしても、同一円周上により多くの表示体を配置できるものの、図柄表示装置自体の大型化を招来し、遊技盤10に設置し得なくなる欠点がある。また、表示体を配置する同心円の半径を大きくした場合であっても、表示体同士の相対的な位置関係は変化しないため、表示体同士のバランスが損なわれる問題を内在している。
これに対して、実施例の装飾部材30では、前記第1表示体列24において中心表示体20に隣接する周辺表示体21a(すなわち保持枠41に配設された周辺表示体21a)を、前記第2表示体列26において中心表示体20に隣接する周辺表示体22aより前方に位置するよう互違いに配置してあるから、平面的に表示体を配置する場合のように表示体を小さくすることなく、同一領域により多くの表示体を配設できる。すなわち、実施例のように、前記第1表示体列24における中心表示体20に隣接する周辺表示体21aと、前記第2表示体列26における中心表示体20に隣接する周辺表示体22aとを、前後に離間するよう互違いに配置することで、より多くの図柄ラインにより図柄変動を行なうことができ、遊技演出を多様化でき、遊技の興趣を増大し得る。
ここで、図柄ラインが多くなると、装飾部材30に配設された図柄表示体20,21a,21b,22a,22bの広範囲に遊技者の注意が払われることになる。このため、何れかの図柄ラインで遊技者に有利なリーチ等が成立した場合に、遊技者の注意が他の部位に払われていると演出効果の低減に繋がり得る。そこで、実施例では、前記台座部材39に第1LED46を設けると共に、装飾部材30の枠状部材32またはベース部36に第2LED47を設けて、該第1LED46および第2LED47を各図柄ラインに対応するよう構成したから、リーチが成立した図柄ラインに対応する第1LED46および第2LED47を発光させれば、注目すべき図柄ラインを遊技者に対して容易かつ明確に認識させることができる。すなわち、実施例のように複数の図柄表示体20,21a,21b,22a,22bにより多数の図柄ラインを形成するよう構成した場合であっても、前記第1および第2LED46,47の発光により注目すべき図柄ラインを報知できる。このため、注目すべき図柄ラインを遊技者が容易に認識できるから、遊技の興趣を損なうことはない。また、可動体ユニット50の収容体52に第3LED48を配設して、該収容体52に配設した周辺表示体22a,22bに停止表示された図柄でリーチが成立した場合(すなわち第2表示体列26でリーチが成立した場合)には、対応する第1LED46および第2LED47に加えて、該第3LED48も発光させるようにしたから、第1表示体列24と第2表示体列26とで異なった印象を付与でき、遊技の興趣の増大に寄与し得る。
また、前記装飾部材30に配設した可動体ユニット50の一対の開閉扉54,54を、遮蔽位置と解放位置との間で変位することで、前記第2表示体列26を構成する周辺表示体22a,22bを遮蔽したり、露出することができる。すなわち、前記一対の開閉扉54,54を遮蔽位置に変位させた状態では、前記第2表示体列26を構成する周辺表示体22a,22bが遮蔽されて、中心表示体20および第1表示体列24を構成する周辺表示体21a,21bから形成された4つの図柄ラインにより遊技演出を行ない得ると共に、該開閉扉54,54を開放位置に変位させた状態では、中心表示体20および第1表示体列24を構成する周辺表示体21a,21bから形成される図柄ラインと、中心表示体20および第2表示体列26を構成する周辺表示体22a,22bから形成される図柄ラインとの、8つの図柄ラインにより遊技演出を行ない得る。このように、前記一対の開閉扉54,54を遮蔽位置と開閉位置との間で変位することで図柄ラインを増減でき、この図柄ラインの増減によりリーチが成立するライン数を変化し得るから、遊技演出の多様化が図られる。更に、開放位置に開閉扉54,54を変位した際には、前方に配置された周辺表示体21aの後側でかつ隣り合う表示体列24,26の間に開閉扉54,54が退避するから、遮蔽位置に退避した開閉扉54,54により図柄表示体20,21a,21b,22a,22bが遮蔽されることはなく、全体を視認することが可能となる。更に、一対の開閉扉54,54が弧を描くよう揺動することで、該開閉扉54,54の動きに立体感を出すことができ、よりインパクトのある立体的な演出が可能となる。
更に、実施例では、前記一対の開閉扉54,54を自己保持型ソレノイド56により作動するよう構成してある。ここで、自己保持型ソレノイド56は、前述のように、バネ58の付勢力により常にはプランジャ57が後方に突出する(一対の開閉扉54,54が遮蔽位置に位置する)と共に、通電によりプランジャ57が前方移動(吸引)した状態(一対の開閉扉54,54が開放位置に位置する状態)では、永久磁石の磁気吸着力により通電停止した状態(無通電状態)でもプランジャ57をそのまま保持し得るものである。すなわち、前記自己保持型ソレノイド56に通電することなく開閉扉54,54を遮蔽位置および開放位置で停止させることができるから、長時間に亘って開閉扉54,54を遮蔽位置および開放位置に保持したとしても、ソレノイドの過熱等の不具合が生ずることはない。このため、前記開閉扉54,54を利用した演出形態に拡がりを持たせることができ、遊技の多様化をより一層図り得る。
前記自己保持型ソレノイド56では、前述のように前記一対の開閉扉54,54を開放位置に変位した後は、永久磁石の磁気吸着力により開閉扉54,54を保持する。このため、遮蔽位置から開放位置に変位した開閉扉54,54を停止させた場合には、開閉扉54,54に作用する反発力が永久磁石の磁気吸着力に勝ることで、開閉扉54,54が演出意図に反して遮蔽位置に復帰する虞がある。そこで実施例では、前記自己保持型ソレノイド56におけるプランジャ57の前端部に配設した作動部材59のカム孔59aに対して、揺動部材61,61に形成した作動軸66を遊嵌し、自己保持型ソレノイド56の作動により遮蔽位置と開放位置との間で揺動する一対の開閉扉54,54を、開放位置を超えて遮蔽位置から離間する緩衝位置まで移動し得るよう構成してある。すなわち、自己保持型ソレノイド56の作動により開閉扉54,54が遮蔽位置から開放位置へ変位された際には、該開閉扉54,54は慣性力により緩衝位置まで変位して減勢されるから、永久磁石の磁気吸着力よる開閉扉54,54の保持が解除されることなく開放位置で確実に保持できる。このように、開放位置を超えて遮蔽位置から離間する緩衝位置まで前記一対の開閉扉54,54が移動し得るよう構成したことにより、開放位置に変位した開閉扉54,54が予定外に遮蔽位置に復帰するのは防止され、意図した演出を確実に行なうことが可能となる。
また、前記作動部材59のカム孔59aに作動軸66を遊嵌したことで、前記開閉扉54,54が遮蔽位置にある状態においては、開閉扉54,54が開放位置方向へ僅かに移動可能となるから、開閉扉54,54の間に隙間が生ずることも考えられる。ここで、実施例では、一方の開閉扉54,54に他方の開閉扉54,54側へ突出する突出片55を形成してあるから、遮蔽位置おいて開閉扉54,54が離間する方向に移動したとしても、量開閉扉54,54の間の隙間を突出片55で塞ぐことができる。従って、遮蔽位置にある前記一対の開閉扉54,54の間から第2表示体列26の周辺表示体22a,22bが遊技者側から見えることによる遊技の興趣の低下を確実に防止し得る。
〔変更例〕
なお、本発明に係る遊技機としては、実施例のものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、実施例では、装飾部材に配設される複数の図柄表示体の内で中心表示体を最も前方に配置するよう構成したが、これに限られるものではなく、該中心表示体が最も奥側に位置するよう配置してもよい。
また、複数の図柄表示体の配置は、実施例のものに限られるものではなく、表示体列における前記中心表示体に隣接する表示体は、隣り合う表示体列における中心表示体に隣接する表示体との関係において前方と後方とに離間するよう段違いに配置すれば、その他の表示体の位置関係は任意に決定できる。また、装飾部材に配設される図柄表示体の数や、周辺表示体により構成される表示体列の数は、実施例のものに限らず、任意に変更し得る。
実施例では、中心表示体および第1表示体列を構成する周辺表示体により構成される4つの図柄ラインと、中心表示体および第2表示体列を構成する周辺表示体により構成される4つの図柄ラインとを設けた場合につき説明したが、これに限られるものではなく、
中心表示体および中心表示体を挟んで対向する第1表示体列の周辺表示体により構成される2つの図柄ラインと、中心表示体および中心表示体を挟んで対向する第2表示体列の周辺表示体により構成される2つの図柄ラインとを更に設定することも可能である。すなわち、中心表示体と表示体列を構成する周辺表示体とにより2つ以上の図柄ラインを構成すれば、任意数の図柄ラインを設けることが可能である。
実施例では、遮蔽部材としての一対の開閉扉を、弧を描くよう相互に近接および離間移動するよう構成したが、これに限れるものではなく、後方に配置された周辺表示体を含む表示体列を遮蔽する遮蔽位置と、該遮蔽した表示体列を露出する開放位置との間を変位し得るよう構成すればよい。例えば、前記遮蔽部材として、板状部材が遮蔽位置および開放位置の間をスライド移動する引き戸タイプのものや、複数連結した短冊状部材を巻取ったり引き出したりすることで遮蔽位置および開放位置の間を変位するシャッタータイプのもの等を採用可能である。
また、実施例では、遮蔽部材を作動する作動手段として自己保持型ソレノイドを採用したが、これに限られるものではなく、一般的なソレノイドやモータ等を採用することも可能である。
本発明の実施例に係る遊技盤を、可動体ユニットの開閉扉を開放位置に変位した状態で示す正面図である。 実施例に係る装飾部材を示す斜視図である。 実施例に係る装飾部材を、可動体ユニットの開閉扉を遮蔽位置に変位した状態で示す正面図である。 実施例に係る図柄表示体の配列を示す説明図である。 実施例に係る装飾部材を示す縦断面図である。 実施例に係る各制御装置の関係を示すブロック図である。 実施例に係る可動体ユニットの設置状態を示す説明図であって、開閉扉を遮蔽位置に変位した状態を示す。 実施例に係る可動体ユニットを背面側から視た状態で示す斜視図であって、開閉扉を遮蔽位置に変位した状態で示す 実施例に係る可動体ユニットの設置状態を示す説明図であって、開閉扉を開放位置に変位した状態を示す。 実施例に係る可動体ユニットを背面側から視た状態で示す斜視図であって、開閉扉を開放位置に変位した状態で示す 実施例に係る可動体ユニットの動作を示す概略説明図であって、(a)は開閉扉が遮蔽位置ある状態を示し、(b)は開閉扉が開放位置にある状態を示す。 従来技術に係る図柄表示体の配列を示す説明図である。
符号の説明
10 遊技盤
10b 遊技領域
11 始動入賞装置
12 特別入賞装置
20 中心表示体(図柄表示体)
21a 周辺表示体(図柄表示体)
21b 周辺表示体(図柄表示体)
22a 周辺表示体(図柄表示体)
22b 周辺表示体(図柄表示体)
24 第1表示体列(表示体列)
26 第2表示体列(表示体列)
30 装飾部材
54 開閉扉(遮蔽部材)
55 突出片
56 自己保持型ソレノイド

Claims (3)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技盤の略中央に配設された装飾部材と、前記装飾部材に配設されて複数種類の図柄を変動表示し得ると共に、該複数種類の図柄から任意の1つの図柄を停止表示可能な複数の図柄表示体と、前記遊技盤に配設されて前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能で、入賞により前記複数の図柄表示体での図柄の変動を開始させる始動入賞装置と、前記遊技盤に配設され、前記複数の図柄表示体により形成される図柄ラインでの図柄の停止結果に応じて前記遊技領域を流下する遊技球の入賞を許容する特別入賞装置とを備えた遊技機において、
    前記複数の図柄表示体は、前記装飾部材の略中央に配置された1つの中心表示体と、該中心表示体を中心とする放射方向に設けられて表示体列を構成する複数の周辺表示体とを有し、中心表示体と表示体列を構成する周辺表示体とにより前記図柄ラインを複数構成すると共に、
    前記表示体列における前記中心表示体に隣接する周辺表示体は、隣り合う表示体列における中心表示体に隣接する周辺表示体との関係において前方と後方とに離間するよう段違いに配置されて、
    前記装飾部材は、前記後方に配置された周辺表示体を含む表示体列を遮蔽する遮蔽位置と、遮蔽した表示体列を露出する開放位置との間を変位可能な遮蔽部材が設けられると共に、通電により該遮蔽部材を遮蔽位置および開放位置の間で作動し、通電停止時には作動した遮蔽位置または開放位置で保持可能な自己保持型ソレノイドが設けられ、
    前記遮蔽部材は、前記表示体列の配列方向に交差する方向に相互に近接および離間移動する一対の開閉扉からなり、該一対の開閉扉が相互に近接することで前記遮蔽位置に変位し、一対の開閉扉が相互に離間することで前記開放位置に変位するよう構成される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記一対の開閉扉は、前記開放位置を超えて遮蔽位置から離間する緩衝位置まで変位可能で、前記自己保持型ソレノイドの作動により遮蔽位置から開放位置へ変位された際に慣性力により緩衝位置へ変位し得るよう構成される請求項1記載の遊技機。
  3. 前記一対の開閉扉の一方には、他方の開閉扉側へ突出する突出片が形成されて、前記遮蔽位置に変位した状態で両開閉扉の間の隙間を突出片で塞ぐよう構成される請求項1または2記載の遊技機。
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