JP2008243318A - 光情報記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な要因によって発生する機構誤差や面ブレ等によらず、シーク時のSILと光ディスクとの接触や衝突を防ぎ、データアクセス信頼性を高めることが可能な光情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】光源(半導体レーザ)1からの光束を集光する対物レンズ10とSIL11からなる集光光学系(ヘッド)50をスレッドモータ(第2のアクチュエータ)104によりシーク方向に駆動する際、サーボ制御の目標値を記録又は再生時より大となるように切り替える。或いは、集光光学系をシーク方向に駆動する際、フォーカスエラー信号に基づいてアクチュエータ(第1のアクチュエータ)30をサーボ制御することにより集光光学系と光ディスク101との間隔をサーボ制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、Solid Immersion Lens(以下SILと記す)を用いて情報を記録又は再生する光情報記録再生装置、特にシーク動作の安定化に関するものである。
光記録媒体の情報信号記録密度を向上させるためには、記録や再生に使用するレーザ光の波長を短くし、対物レンズの開口数(NA)を大きくして、光記録媒体の情報記録層に形成する光スポットの径を小さくすることが求められている。従来より対物レンズの先玉を記録面上に記録波長の数分の1(例えば1/2)以下に近接させて、いわゆるSILを構成し、NAを実質的に1以上とする試みがなされて来た。それらは、例えば、非特許文献1や非特許文献2に詳しく記載されている。
次に、従来技術について説明する。図13を用いて非特許文献1の近接場記録用光ピックアップの構成を説明する。まず、波長405nmの半導体レーザ1から出射した光束は、コリメータレンズ2で平行光束とされ、ビーム整形プリズム3に入射して等方的な光量分布とされる。
更に、非偏光ビームスプリッタ(NBS)4を経て偏光ビームスプリッタ(PBS)7を透過した光束は、1/4波長板(QWP)8を通過し、直線偏光から円偏光に変換される。なお、非偏光ビームスプリッタ(NBS)4で反射された光束をレンズ5を介して受光し、半導体レーザ1の出射パワーを制御するための光検出器(LPC−PD)6が設けられている。
1/4波長板(QWP)8を透過した光束は、エキスパンダレンズ9に入射する。エキスパンダレンズ9は球面収差を補正するため、2枚のレンズ間隔を制御可能に構成されている。エキスパンダレンズ9からの光束は対物レンズ10に入射して収束光とされ、SIL11を透過し、スピンドルモータ(図示せず)によって回転駆動される光ディスク(記録媒体)12に照射される。
図14はレーザ光の照射部分を拡大して示す。光ディスク12は基板33、基板33上に順次形成された情報信号記録層32及び透明で厚さが数μmのカバー層31より構成されている。SIL11は半球状で、その底面が光記録媒体12に対向し、近接するように配置されている。また、SIL11及び対物レンズ10はアクチュエータ30上に実装され、アクチュエータ30の駆動によって一体的にトラッキング方向及びフォーカス方向に駆動される。
情報信号の記録又は再生時には、SIL11を透過した収束光はカバー層31を透過し、情報信号記録層32に光スポットSを形成する。対物レンズ10からの入射光束はSIL11の球面に垂直に入射するように配置されているので、SIL11が無い場合とほぼ同じ光路を経て集光されるが、光路中にSIL11を設けた場合にはその屈折率分だけ波長が短くなるのと等価となる。
その結果、SIL11の構成材料の屈折率をN、対物レンズの開口数をNAとすると、情報信号記録層32上に形成される光スポットSの径は開口数が略N×NAである場合に相当するものとなる。例えば、SIL11の構成材料の屈折率をN=2、対物レンズ10の開口数をNA=0.7とすると、実効的な開口数NAeffは1.4となり、光スポットSの径を縮小する効果が得られる。
但し、このような効果はSIL11の底面とカバー層31の表面の間隔がレーザ光の波長405nmの数分の1(100nm程度)以下の近接場領域である場合に限られる。このような場合においてのみ情報信号記録層32上にはNAeff相当に縮小した光スポットSが形成され、情報信号の記録再生が可能である。情報信号記録再生中この距離を保つために後述するギャップサーボが必要である。
図13に戻って復路の光学系を説明する。光ディスク12で反射された光束は逆回りの円偏光となり、SIL11及び対物レンズ10に入射して平行光束に再び変換される。この平行光束はエキスパンダレンズ9、1/4波長板(QWP)8を通過し、往路とは直交する方向の直線偏光とされ、更に偏光ビームスプリッタ(PBS)7で反射されて1/2波長板(HWP)13に入射する。
1/2波長板(HWP)13で偏光面を45°回転された光束のうちS偏光成分は、偏光ビームスプリッタ(PBS)14で反射され、レンズ15を経由して光検出器(PD1)16上に集光される。光検出器(PD1)16の出力から光ディスク12の記録情報の再生信号(RF出力17)が得られる。
また、1/2波長板(HWP)13で偏光面を45°回転された光束のうちP偏光成分は、偏光ビームスプリッタ(PBS)14を透過し、非偏光ビームスプリッタ(NBS)18で反射される。更に、その反射光はレンズ19を経由して光検出器(PD2)20上に集光される。光検出器(PD2)20の出力から公知の方法でトラッキングエラー信号21が得られる。
一方、SIL11の底面で反射された光束のうち、全反射をしないNAeff<1に相当するの光束についても、光ディスク12からの反射光と同様に入射と逆回りの円偏光として反射される。しかし、全反射を起こすNAeff≧1に相当する光束については、P偏光成分とS偏光成分の間に次式で示す位相差δを生じ、円偏光からずれて楕円偏光となる。
tan(δ/2)
=cosθi×√(N×sinθi-1)/(N×sinθi) …(1)式
従って、1/4波長板(QWP)8を通過すると往路と同じ方向の偏光成分を含むことになる。この偏光成分は、偏光ビームスプリッタ(PBS)7を透過して非偏光ビームスプリッタ(NBS)4で反射され、レンズ25を経由して光検出器(PD3)27上に集光される。
この光束の光量は、SIL11が光記録媒体12から十分に隔たった近接場領域外においてはその距離にはほとんど依存しないが、近接場領域内においてはSIL11の底面と光ディスク12の距離が近づくに伴い単調減少する。従って、このように全反射した光量の検出信号はSIL11の底面と光ディスク12の間隔に対応したギャップエラー信号として用いることができる。
このギャップエラー信号が所定の目標値を維持するようにアクチュエータ30を駆動するギャップサーボ動作によってSIL11の底面と光ディスク12の距離を100nm以下の所定の距離に保つことができる。このようなギャップサーボに関しては、前述の非特許文献1の論文に詳しい。また、この光束は、光ディスク12に記録された情報信号による変調を受けていないので、情報信号の有無に拘わらず、安定したギャップエラー信号を得ることができる。
Japan Journal Applied Physics 誌 44巻(2005) P.3564−3567 に記載の"Near Field Recording on First−Surface Write−Once Media with a NA=1.9 Solid Immersion Lens" Optical Data Storage 2004,Proceedings of SPIE 5380巻(2004)"Near Field read−out of first−surface disk with NA=1.9 and a proposal for a cover−layer incident, dual−layer near field system" 特開2006−228289号公報
SILを使用する光情報記録再生装置では、情報信号の記録又は再生中、SILの底面と光ディスクのカバー層との間隔を少なくとも波長の1/4程度以下の値に近接保持する必要がある。一方で、データ転送レートの高速化並びにランダムアクセス性に優れることが要求されている。即ち、光学ヘッドを光ディスクの内外周に高速に移送してデータアクセスを行う所謂シーク動作が極めて重要となる。
しかしながら、回転する光ディスクには様々な変動要因が外乱として存在し、シーク動作の信頼性が損なわれる。例えば、光ディスクそのものの歪み或いはスピンドルモータのチャッキングに起因するチルト等によって面ブレが発生する。
仮に、光ディスクの仕様を従来の一般的な量産品相当と考えると、面振れは±50μm程度が想定される。この面振れ量は近接保持されたSILと光ディスクの間隔に対して数倍大きく、光学ヘッドを高速に移送する際にSILと光ディスクが接触してしまう危険がある。
また、光学ヘッド移送機構にメカニカルな誤差があると、シーク時にSILが傾斜したり、SILと光ディスクの間隔が変動したりすることで、SILと光ディスクが接触してしまう可能性がある。更に、シーク動作時に置筐体に揺れや振動が発生すると、SILと光ディスクが衝突してしまう危険がある。
特許文献1には、SIL保持体の一部に圧力吸収体を用いて光ディスクとSILが接触した際の衝撃を緩和することが記載されているが、SILと光ディスクの衝突を根本的に回避するものではない。そのため、シーク時等に光ディスクの複数トラックを横断する致命的なキズをつける危険性は否めない。
本発明の目的は、様々な要因によって発生する機構誤差や面ブレ等によらず、シーク時のSILと光ディスクとの接触や衝突を防ぎ、データアクセス信頼性を高めることが可能な光情報記録再生装置を提供することにある。
本発明は、光源からの光束を集光する対物レンズとSILからなる集光光学系、集光光学系を光ディスク表面に対して垂直方向に駆動する第1のアクチュエータ、集光光学系と光ディスクとの間隔量を示すギャップエラー信号を検出するギャップエラー検出回路、集光光学系をシーク方向に駆動する第2のアクチュエータ、集光光学系と光ディスクとの間隔量を示すギャップエラー信号を検出するギャップエラー検出回路、検出されたギャップエラー信号に基づいて前記第1のアクチュエータをサーボ制御することにより集光光学系と光ディスクとの間隔を制御するギャップサーボ回路を具備する。そして、集光光学系を第2のアクチュエータによりシーク方向に駆動する際、サーボ制御の目標値を記録又は再生時より大となるように切り替える。
本発明によれば、シーク動作時に集光光学系と光ディスクとの間隔を記録又は再生時より大きくすることにより、データアクセス信頼性を高めることができる。即ち、光ディスクの面振れ、光学ヘッド移送機構のメカニカルな誤差或いは装置筐体の揺れや振動といった外乱があっても、SILと光ディスクの間隔を適切に制御でき、SILと光ディスクとの接触や衝突を回避することができる。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る光情報記録再生装置の第1の実施形態を示すブロック図である。本発明に係る光情報記録再生装置は光源(半導体レーザ)からの光束を光ディスク上に集光し、情報の記録又は再生を行う。図1では光ディスクに情報を記録するのに必要な回路、記録情報を再生するのに必要な回路、トラッキングサーボやフォーカスサーボを行う回路、或いはその他の回路や機構等については省略している。
図中101は情報記録媒体である光ディスク、103は光ディスク101を回転駆動するスピンドルモータである。102は光ディスク101に光源(半導体レーザ)からの光束を集光し、情報の記録又は再生を行う光学ピックアップである。
光学ピックアップ102は、例えば、図13の光ピックアップと同等の構成を有するものとする。そのため、光源(半導体レーザ)からの光束を集光する、対物レンズ10とその対物レンズと光ディスクとの間に配設されるSolid Immersion Lens(SIL)11とからなる集光光学系を備えている。
集光光学系は図14に示すようにアクチュエータ30上に実装され、アクチュエータ30を第1のアクチュエータとする。よって、集光光学系を光ディスク面に対して垂直方向に駆動する第1のアクチュエータを備えている。104は光学ピックアップ102を光ディスク101のシーク方向(半径方向)に駆動するスレッドモータである。スレッドモータ104を第2のアクチュエータとする。よって、集光光学系をシーク方向に駆動する第2のアクチュエータを備えている。
また、集光光学系と光ディスクとの間隔量を示すギャップエラー信号を検出するギャップエラー検出回路105を備えている。ギャップエラー検出回路105は図13の光検出器(PD3)27の出力からギャップエラー信号を検出する。ギャップエラー信号処理部106は集光光学系と光ディスクとが所定間隔となるように処理を行い、アクチュエータドライバ回路107はギャップエラー信号処理部106からの出力に基づいてアクチュエータ30を駆動する。
つまり、検出されたギャップエラー信号に基づいて第1のアクチュエータ(アクチュエータ30)をサーボ制御することにより集光光学系と光ディスクとの間隔を制御するギャップサーボ回路を備えている。
ギャップエラー信号は上述のように光検出器(PD3)27の出力から検出するが、ギャップエラー検出回路105は後述するようにSILによる実効開口数≧1に相当するSIL底面からの反射光からギャップエラー信号を検出する。
スレッド駆動回路108はスレッドモータ104を駆動し、光学ピックアップ102のシーク動作を行う。コントローラ109は装置内のギャップエラー信号処理部106やスレッド駆動回路108等の各部の制御を行う。
ここで、記録又は再生時のギャップサーボ動作はギャップエラー検出回路105からのギャップエラー信号に対し、ギャップエラー信号処理部106は集光光学系と光ディスクとが所定間隔になるように制御を行う。ギャップエラー信号処理部106の出力に応じてアクチュエータドライバ回路107は光学ピックアップ102内のアクチュエータ30を駆動する。この時、ギャップサーボの制御目標位置は図2に示すように制御目標位置Aとなっている。
次に、シーク時の動作を図2、図3を用いて詳述する。図2はシーク時の動作を示すタイミングチャート、図3はシーク時の動作を示すフローチャートである。シーク動作に際して、ウォブルトラックの情報或いは情報データに含まれるアドレス情報をもとに移動量を決定するのは通常の光ディスクの場合と同様である。
まず、シーク動作時には、図3のステップ1においてコントローラ109は図2に示すように集光光学系−光ディスクが離間する制御目標値B(例えば80nm)にギャップエラー信号処理部106の制御目標値を切り替えておく。即ち、集光光学系を第2のアクチュエータ(スレッドモータ104)によりシーク方向に駆動する際、サーボ制御の目標値を記録又は再生時より大となるように切り替える。
次に、ステップ2でコントローラ109はシークの目標位置に応じてスレッド駆動回路108を制御することで、スレッドモータ104を駆動し、光学ピックアップ102を光ディスク101の半径方向に移動させる(シーク動作)。
シーク動作が終了するとコントローラ109はステップ3で図2に示すように制御目標位置A(例えば30nm)となるようにギャップエラー信号処理部106の制御目標値を変更する。つまり、本来のギャップサーボ時の目標値に戻す。
以上のようにシーク動作時にはサーボ制御の目標値を記録又は再生時より大きくするように切り替えている。そうすることで、面ぶれやチルトの大きな光ディスクに対してシーク動作を行う場合、外乱等が発生してもSILと光ディスクとの接触や衝突を回避することができる。また、集光光学系−光ディスク間のギャップが制御された状態でシーク動作から記録又は再生動作へ移行するので、光学ピックアップを退避させることによる時間の浪費を最小限に抑えることができる。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。図中、図1と同じ機能を持つブロックには同じ番号を付して説明を省略する。図4では同様に光ディスクに情報を記録するのに必要な回路、記録情報を再生するのに必要な回路、トラッキングサーボを行う回路或いはその他の回路や機構等については省略している。
図1との違いはフォーカスエラー検出回路110、フォーカスエラー信号処理部111を追加した点であり、フォーカスサーボを行う回路を追加した点が異なっている。また、光学ピックアップ102の構成が第1の実施形態と異なっている。その他の構成は図1と同様である。
図5は本実施形態の光学ピックアップ102の構成を示す。図5では図13の光学系と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。但し、図5のボイスコイルモータ29はないものとする。これは、後述する第3の実施形態で使用する。本実施形態の光学系の特徴は、図5において点線で囲まれた部分である。図5において図13と異なるのは破線で囲まれた部分を追加した点である。
非偏光ビームスプリッタ(NBS)18を透過した光束は、開口22を通過して光束の外周部を遮光され、センサレンズ23を経由して光検出器(PD4)24上に集光される。光検出器(PD4)24の出力は図4のフォーカスエラー検出回路110に入力され、フォーカスエラー信号が生成される。
点線で囲まれた部分について図6及び図7を用いて詳述する。図6において、光ディスクからの反射光束は瞳径周縁部ではNA=1.4(NA>1)となる。開口22は図7に示すようにその中心部のNA<1、例えば、NA=0.85程度の光束を透過し、外周部のNA>1となる光束を遮光する。
透過光束をNA=1よりも10%程度小さくするのは、対物レンズ10及びSIL11が光ディスクの偏芯に伴い、ディスク半径方向に移動した場合に外周部のNA>1となる光束が混入しないためである。
フォーカスエラー信号は、センサレンズ23が、例えば、トーリックレンズ、光検出器(PD4)24が、例えば、4分割センサである場合には公知の非点収差法で検出する。NA<1以下の光束には、光ディスク12の記録層からの反射光が多く含まれていて、精度良くフォーカスエラー信号を生成できる。つまり、フォーカスエラー検出回路110においてフォーカスエラー信号はSILによる実効開口数<1の光ディスクの反射光束から検出する。
次に、本実施形態によるシーク時の動作を図4、図8及び図9を用いて詳述する。図8は本実施形態のシーク動作を示すフローチャート、図9は本実施形態のシーク動作を示すタイミングチャートである。
まず、シーク動作時には図8のステップ1でコントローラ109はSILの集光制御を通常のギャップサーボから先述のNA<1の光束から生成したフォーカスエラー信号による集光制御へと切り替える。
具体的には、スイッチ112をギャップエラー信号処理部106側からフォーカスエラー処理部111側へと切り替える。この時、ギャップエラー信号とNA<1の光束から生成したフォーカスエラー信号の合焦点は図9に示す関係となっている。つまりギャップサーボの目標値であるSIL−光ディスク間距離が、例えば、30nmにフォーカスエラー信号の合焦点が一致している。
次に、ステップ2でコントローラ109はフォーカスエラー信号による集光制御の目標位置をSIL−光ディスクが離間する方向、即ち、図9に示す制御目標値Cとなるようにフォーカスエラー信号処理部111の制御目標値を変更する。目標値変更後は、光ディスク−SIL間の距離は、例えば、300nmとなる。フォーカスエラー信号による集光制御を行うことにより、ギャップエラー信号を用いて集光制御を行った時に比べ光ディスク−SIL間の間隔を大きくできる。
即ち、本実施形態では、上述のように集光光学系を第2のアクチュエータ(スレッドモータ)によりシーク方向に駆動する際、フォーカスエラー信号に基づくサーボ制御に切り替える。そして、フォーカスエラー信号に基づくサーボ制御の目標値を、集光光学系と光ディスクとの間隔が記録又は再生時より大となるように設定する。そうすることで、シーク動作時の集光光学系と光ディスクとの間隔を、図1乃至図3の実施形態に比べて更に大きくすることが可能となる。
次いで、ステップ3においてコントローラ109はシーク目標位置に応じてスレッド駆動回路108を制御し、スレッドモータ104を駆動することで光学ピックアップ102を光ディスクの半径方向に移動させる(シーク動作)。
シーク動作が終了すると、ステップ4でコントローラ109はフォーカスエラー信号による集光制御の制御目標位置をSIL−光ディスクが接近する方向、即ち、図9に示す制御目標値Aとなるようにフォーカスエラー信号処理部111の制御目標値を変更する。更に、ステップ5でコントローラ109はSILの集光制御をフォーカスエラー信号による制御からギャップエラー信号による制御へと切り替える。
以上のように本実施形態では、光ディスク−SIL間をより大きな間隔でシーク動作を行うことができ、より大きな外乱や光ディスクのチルトや面ぶれ等にも対応でき、更にデータアクセス信頼性を高めることができる。
(第3の実施形態)
図10は本発明の第3の実施形態を示すブロック図である。図中、図4と同じ機能を持つブロックには同じ番号を付して説明を省略する。図10では同様に光ディスクに情報を記録するのに必要な回路、記録情報を再生するのに必要な回路、トラッキングサーボを行う回路或いはその他の回路や機構等については省略している。
第2の実施形態の図4との違いは光学ピックアップ102内のエキスパンダレンズ9を駆動するエキスパンタ駆動回路113を追加した点である。光学ピックアップ102の構成も一部が異なっている。具体的には、光学ピックアップ102の構成が図5に示すようにエキスパンダレンズ9を光軸方向に駆動するボイスコイルモータ29を設けた点が異なっている。光学ピックアップ102の構成はボイスコイルモータ29を設けた点以外は図5と同様である。
次に、本実施形態のシーク動作時の動作を図10から図12を用いて詳述する。図11は本実施形態のシーク時の動作を示すフローチャート、図12は本実施形態のシーク時の動作を示すタイミングチャートである。
シーク時の動作を詳述する。まず、シーク動作時には図11のステップ1においてコントローラ109はSILの集光制御を通常のギャップサーボ制御から先述のNA<1の光束から生成したフォーカスエラー信号による集光制御へと切り替える。
具体的には、スイッチ112をギャップエラー信号処理部106側からフォーカスエラー処理部111側へと切り替える。この時、ギャップエラー信号とNA<1の光束から生成したフォーカスエラー信号の合焦点は図9に示す関係となっている。つまりギャップサーボの目標値であるSIL−光ディスク間距離が、例えば、30nmにフォーカスエラー信号の合焦点が一致している。ここまでは図9と同様である。
次に、ステップ2においてコントローラ109はエキスパンダ駆動回路113を制御し、光学ピックアップ102内のエキスパンダレンズ9を光軸方向に駆動する。エキスパンダレンズ9はボイスコイルモータ29により駆動され、その位置により光スポットの合焦点とSILとの間隔を変更することができる。
つまり、フォーカスエラー信号の合焦位置を変更する。即ち、フォーカスサーボ制御を行ったままエキスパンダレンズ9を駆動してフォーカスエラー信号の合焦位置を変更する。合焦位置を変更した後は、フォーカスエラー信号の合焦位置は図12に示すようにSIL−光ディスク間距離が、例えば、1μm程度離れた位置(図12の制御目標位置D)となっている。
このように集光光学系を第2のアクチュエータ(スレッドモータ)によりシーク方向に駆動する際、フォーカスエラー信号に基づくサーボ制御に切り替える。そして、フォーカスエラー信号の合焦位置を変更することにより集光光学系と光ディスクとの間隔を記録又は再生時より大となるように設定する。それによりシーク動作時の集光光学系と光ディスクとの間隔を更に大きくすることが可能である。
次に、ステップ3でコントローラ109はシーク目標位置に応じてスレッド駆動回路108を制御し、スレッドモータ104を駆動することで光学ピックアップ102を光ディスクの半径方向に移動させる(シーク動作)。
シーク動作が終了すると、コントローラ109はステップ4でエキスパンダレンズ駆動回路113を制御してエキスパンダレンズ9を駆動し、フォーカスエラー信号の合焦位置を移動させる。即ち、フォーカスサーボ制御を行ったままエキスパンダレンズ9を駆動し、合焦位置を図12に示す制御目標位置Dから制御目標位置Aまで移動させる。更にステップ5でコントローラ109はSILの集光制御をフォーカスエラー信号による制御から集光制御をギャップエラー制御へと切り替える。
以上のようにシーク動作を行うことで、第1、第2の実施形態より更に大きな間隔で光ディスク−SIL間の間隔を制御でき、よりシーク動作時のデータアクセス信頼性を高めることが可能となる。
本発明に係る光情報記録再生装置の第1の実施形態を示すブロック図である。 第1の実施形態のシーク時の動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。 第2の実施形態の光学ピックアップを示す構成図である。 第2の実施形態においてフォーカスエラー信号を検出する光学系を説明する図である。 第2の実施形態においてフォーカスエラー信号を検出する光学系の開口を説明する図である。 第2の実施形態のシーク動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態のシーク動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態を示すブロック図である。 第3の実施形態のシーク動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態のシーク動作を示すタイミングチャートである。 SILを用いた従来の近接場記録用光ピックアップを示す構成図である。 図13の光スポット周辺の拡大図である。
符号の説明
1 半導体レーザ
2 コリメータレンズ
3 ビーム整形プリズム
4,18 非偏光ビームスプリッタ(NBS)
5,15,19,23,26 レンズ
6 LPC−PD
7,14 偏光ビームスプリッタ(PBS)
8 1/4波長板(QWP)
9 エキスパンダレンズ
10 対物レンズ(後玉レンズ)
11 SIL(先玉レンズ)
12,101 光ディスク(記録媒体)
13 1/2波長板(HWP)
16,20,24,27 光検出器
17 RF出力
21 トラッキングエラー
22 開口
28 ギャップエラー
29 ボイスコイルモータ
30 アクチュエータ
32 カバー層
33 情報信号記録層
34 基板
102 光学ピックアップ
103 スピンドルモータ
104 スレッドモータ
105 ギャップエラー検出回路
106 ギャップエラー信号処理部
107 アクチュエータドライバ回路
108 スレッド駆動回路
109 コントローラ
110 フォーカスエラー検出回路
111 フォーカスエラー信号処理部
112 スイッチ
113 エキスパンダ駆動回路

Claims (5)

  1. 光源からの光束を光ディスク上に集光し、情報の記録又は再生を行う光情報記録再生装置において、
    光源からの光束を集光する、対物レンズと前記対物レンズと前記光ディスクとの間に配設されるSolid Immersion Lens(SIL)とからなる集光光学系と、
    前記集光光学系を前記光ディスク表面に対して垂直方向に駆動する第1のアクチュエータと、
    前記集光光学系をシーク方向に駆動する第2のアクチュエータと、
    前記集光光学系と前記光ディスクとの間隔量を示すギャップエラー信号を検出するギャップエラー検出回路と、
    前記検出されたギャップエラー信号に基づいて前記第1のアクチュエータをサーボ制御することにより前記集光光学系と前記光ディスクとの間隔を制御するギャップサーボ回路とを備え、
    前記集光光学系を前記第2のアクチュエータによりシーク方向に駆動する際、前記サーボ制御の目標値を記録又は再生時より大となるように切り替えることを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 前記ギャップエラー検出回路は、前記SILによる実効開口数≧1の前記SIL底面からの反射光束から前記ギャップエラー信号を検出することを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  3. 前記集光光学系を前記第2のアクチュエータによりシーク方向に駆動する際、フォーカスエラー信号に基づくサーボ制御に切り替えると共に、前記フォーカスエラー信号に基づくサーボ制御の目標値を、前記集光光学系と前記光ディスクとの間隔が記録又は再生時より大となるように設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の光情報記録再生装置。
  4. 前記集光光学系を前記第2のアクチュエータによりシーク方向に駆動する際、フォーカスエラー信号に基づくサーボ制御に切り替えると共に、前記フォーカスエラー信号の合焦位置を変更することにより前記集光光学系と前記光ディスクとの間隔を記録又は再生時より大となるように設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の光情報記録再生装置。
  5. 前記フォーカスエラー信号は前記SILによる実効開口数<1の前記光ディスクの反射光束から検出することを特徴とする請求項3又は4に記載の光情報記録再生装置。
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JP2013186918A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 光ディスク装置、ギャップサーボ装置及びギャップ引き込み制御方法

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