JP2008241769A - 光ファイバケーブル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の光ファイバケーブルは、光ファイバ心線4と、光ファイバ心線4の両側に光ファイバ心線4と並行に設けられている一対のテンションメンバー6、6と、これら光ファイバ心線4と一対のテンションメンバー6、6を一体的に被覆するシース8とを有する光ファイバケーブル10において、光ファイバ心線4はガラス光ファイバに一次被覆層及び該一次被覆層上に二次被覆層が施された光ファイバ素線1と光ファイバ素線1の外方に施されたクマゼミ防御用の補強層2とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この光ファイバ素線と、一対のテンションメンバーと、さらに支持線とを所定位置に位置決めしながら、これらを一体的に被覆するようにシースを施した光ファイバケーブルが種々製造され、使用されている。
具体的には、クマゼミが架空に布設された光ファイバケーブルを木の幹や枝と誤って、シースに産卵管を突き刺し、内部に産卵する行動が原因である、というものである。
このようにシースに産卵管が刺し込まれると、内部の光ファイバにこれが刺さって光ファイバが傷つき、断線することがある。
このような光ファイバケーブルを用いれば、仮にクマゼミがシースに産卵管を突き刺しても、産卵管の先が防護テープにより遮られ、内部の光ファイバまでは届かず、前述した危険、すなわち、光ファイバが断線する危険性を低下せしめることができる。
このように防護テープを用いていても、クマゼミの産卵行動に伴う光ファイバの被害を防ぐことは出来なかった。
さらに請求項3記載の光ファイバケーブルは、請求項1または請求項2いずれかに記載の光ファイバケーブルにおいて、前記光ファイバ心線は前記光ファイバ素線と前記補強層との間にヤング率が10〜200MPaである中間被覆層を有することを特徴とするものである。
加えて請求項5記載の光ファイバケーブルは、請求項1乃至請求項4いずれかに記載の光ファイバケーブルにおいて、前記補強層はJIS K7215(プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法)に準じて測定したショアD硬度が80以上であることを特徴としている。
図1は、本発明の光ファイバケーブル10の一実施例を示す横断面図である。図1に示すように、本発明の光ファイバケーブル10は、例えば、ガラス光ファイバの外周に、紫外線硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂等からなる一次被覆層及びこの一次被覆層上に施した二次被覆層、必要ならこれに識別用の極めて薄い着色層を持つ、一般的には外径250μmの光ファイバ素線1、及びこの光ファイバ素線1の外側に、図2に示すようにクマゼミ防御用の補強層2(以下単に補強層2という)を有する光ファイバ心線4を1本、その内部に有している。
ここで補強層2を有する図2の光ファイバ心線4は、その外径が500μmになっている。
ところで、テンションメンバー6、6及び支持線7とも、ケーブル長手方向全長に亘って光ファイバ心線4と並行に配置されている。
因みに、本発明で光ファイバ素線1という場合には、外径125μmのガラス光ファイバに、例えば、バッファ層としての一次被覆層、これを保護する二次被覆層を有するものをいい、場合によってはこれに数μmの厚さで識別用に着色層を施す場合もある。代表的な光ファイバ素線1の外径は250μmである。
このように光ファイバ素線1の外方に補強層2を形成したことによる効果を示すために、補強層2を持たない、いわゆる光ファイバ素線1を用いた従来の光ファイバケーブルと、補強層2を有する光ファイバ心線4を用いた本発明の光ファイバケーブルとを比較した。その結果を表1に示す。
しかしながら、調査によればクマゼミはこの切欠をガイドにしてシース8内に産卵管を刺し入れる、という結果も得られている。そこで、本実験では全てのサンプルにおいてクマゼミが産卵管を刺し込み難いようにシース8に切欠を設けていない。また全てのサンプルにおいて、光ファイバケーブルの外形寸法は同じである。
また、表1の中で「産卵傷総数」とは、所定の容積を有する容器内にクマゼミを一定数入れ、一定期間経過後、長さ13cmの光ファイバケーブル10のシース8の表面にできたクマゼミの産卵管による傷の総数を示し、「内部への貫通数」とは、シース8を裂いて外径0.5mmの光ファイバ心線4(No.1においては、光ファイバ素線1)を露出させたとき、光ファイバ心線4が収納されていた円形の空洞部内表面に見える産卵管の刺し傷の総数である。すなわち、シース8を貫通して出来た傷の総数である。尚、この場合にも、長さ13cmの光ファイバケーブル10の全長に亘って調査され、発見された傷の総数である。
また、No.1において、桝目に×マークが入っている部分は、No.1の光ファイバケーブルでは補強層2が存在していないためデータがないことを示している。
表1において、各サンプルのサンプル数n=20である。
しかも表1の最下段の値が示すように、産卵管による刺し傷のうち光ファイバ素線1の表面まで達している比率は、補強層2を有していないNo.1に比して、補強層2を有する光ファイバ心線4をその内部に有しているNo.2〜No.6の光ファイバケーブル10では、大幅にその比率が減少していることがわかる。
このことから補強層2を有しているとクマゼミの産卵行動に対する有効な防御効果が得られることがわかる。
また、被覆除去性は、外径0.5mmの光ファイバ心線4の表面の被覆をマイクロストリップ等で除去し、外径0.25mmの光ファイバ素線1とし、光ファイバ素線1の表面を100倍のマイクロスコープで観察したとき、観察される傷の数で評価した結果である。当然のことながら傷の数が少ないものほど被覆除去性がよい、と判定する。
尚、本発明の光ファイバケーブルにおいて、光ファイバ心線の少なくとも一部を覆うように、シースの内部または外表面に防護テープを配置すれば、クマゼミの産卵行動に伴う光ファイバの被害をより確実に防ぐことができる。
2 補強層
3 中間被覆層
4 光ファイバ心線
6 テンションメンバー
7 支持線
8 シース
10 光ファイバケーブル
Claims (5)
- 光ファイバ心線と、該光ファイバ心線の両側に光ファイバ心線と並行に設けられている一対のテンションメンバーと、これら光ファイバ心線と一対のテンションメンバーを一体的に被覆するシースとを有する光ファイバケーブルにおいて、前記光ファイバ心線はガラス光ファイバに一次被覆層及び該一次被覆層上に二次被覆層が施された光ファイバ素線と該光ファイバ素線の外方に施されたクマゼミ防御用の補強層とを有することを特徴とする光ファイバケーブル。
- 前記光ファイバ心線は前記光ファイバ素線上に前記補強層を含む1層または複数層の被覆層を有することを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
- 前記光ファイバ心線は前記光ファイバ素線と前記補強層との間にヤング率が10〜200MPaである中間被覆層を有することを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載の光ファイバケーブル。
- 前記補強層はJIS K7113に準じて測定したヤング率が1500MPa以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の光ファイバケーブル。
- 前記補強層はJIS K7215(プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法)に準じて測定したショアD硬度が80以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の光ファイバケーブル。
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