JP2008241190A - 空調システム及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率が良好であり、且つ、快適な空調を実現することが出来る空調システム及びその制御方法の提供。
【解決手段】排熱を発生する駆動源(1)と、圧縮式冷暖房機(2)と、断接機構(31)を介装しており且つ駆動源(1)からの回転動力を圧縮式冷暖房機(2)のコンプレッサ(21)に伝達する動力伝達系統(3)と、乾燥剤を包含する回転機構(41、42)を有するデシカント空調機(4)と、駆動源(1)から発生した排熱をデシカント空調機(4)とラジエータ(23)の何れか一方へ供給する排熱供給系統(Lh)とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調システムに関する。より詳細には、高温排熱(例えば、80℃程度の温排水)を発生する熱源(例えば、ガスエンジン)により駆動する圧縮式冷暖房機(冷房専用の圧縮式冷凍機を含む)と、デシカント空調機とを組み合わせた空調システムに関する。
快適な居住空間を実現するために、居住空間の温度、湿度の同時調節が行われる場合がある。統計(新版エネルギー管理技術 熱管理編)によれば、設計室内の快適空調条件として、夏季では温度25℃、湿度50%、冬季では、温度22℃、湿度40〜50%としている場合が多い。
病院や、老人ホーム、介護施設等の場合には、居住者(施設利用者)が室内にいる時間帯が長く、冷風、温風が直接人体に吹き付ける通常の空調方式は、体調を崩すことが懸念されている。そのような場合には、輻射パネルによる輻射熱で空調を行う輻射空調システムとすることが好適である。輻射パネルを用いて空調を行えば、冷風や温風が身体に直接当たらず、上述の様な懸念が無く、居住者には快適である。
輻射空調システムを用いる場合には、熱源機(冷凍機)の他に、除湿機が必要となる。輻射パネルが結露して、カビが生えてしまうのを防止するために、除湿機の設置が必要となる。
ここで、熱源機(冷凍機)と除湿機とを個別に備える輻射空調システムでは、熱源機(冷凍機)と除湿機が独自にエネルギーを消費するため、省エネルギー性に乏しいという問題がある。
このような課題を解決するために、従来技術において、輻射冷房システムが提案されている(特許文献1参照)。
係る従来技術(特許文献1)では、圧縮式冷暖房機により、輻射パネルに供給される冷水の冷却と、空調空間(室内)の除湿を同時に行っている。
しかし、圧縮サイクルで室内を除湿する場合、圧縮式冷暖房機における蒸発温度を低く設定しなければならない。蒸発温度を低くすると、輻射冷房のメリット(蒸発温度が高く、COPが高い)が打ち消されてしまう。
また、蒸発温度を低くして除湿を行うとCOPが低くなり、省エネルギーという要請にも応えることができない。
一方、デシカント空調機により空調空間の除湿を行う空気調和システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この従来技術(特許文献2)によれば、圧縮式冷暖房機の排熱を、デシカント空調機による除湿に利用しており、排熱の有効利用が図られている。
しかし、室温は適温であるが湿度が高いので、冷房をせずに除湿のみを行いたいという場合においては、係る従来技術(特許文献2)では、冷房運転をしないので、圧縮式冷凍サイクルは作動しない。圧縮式冷凍サイクルが作動しなければ、熱源機から排熱は発生しないので、デシカント空調機の熱源が利用できず、除湿ができない。
その様な状態において、デシカント空調機により除湿するためには、圧縮式冷暖房機を作動して、熱源機から排熱をデシカント空調機へ供給しなければならない。その結果、室温が適切であるにもかかわらず、圧縮式冷暖房機を作動しなければならず、圧縮式冷暖房機については、無駄な運転をすることになってしまう。そして、圧縮式冷暖房機な運転するので、室内に冷風が吹き出して、室温を低下させてしまい、快適性が阻害される。
また、圧縮サイクルにおける凝縮温度が低いと、デシカント空調機の熱源として不適当であり、デシカント空調機による十分な除湿が出来ない。デシカント空調機で十分な除湿を行うためには、熱源温度を高くしなければならない。
しかし、デシカント空調の熱源として適当な凝縮温度では、圧縮式冷凍サイクルにおけるCOPが低くなってしまう。
特開2006−112743号公報 特開2002−303433号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、効率が良好であり、且つ、快適な空調を実現することが出来る空調システム及びその制御方法の提供を目的としている。
本発明の空調システムは、排熱を発生する駆動源(例えば、ガスエンジン1)と、圧縮式冷暖房機(2)と、断接機構(クラッチ31)を介装しており且つ駆動源(1)からの回転動力を圧縮式冷暖房機(2)のコンプレッサ(21)に伝達する動力伝達系統(3)と、乾燥剤を包含する回転機構(除湿ローター41、顕熱ローター42)を有するデシカント空調機(4)と、駆動源(1)から発生した排熱をデシカント空調機(4)とラジエータ(11)の何れか一方へ供給する排熱供給系統(Lh)とを有することを特徴としている(請求項1:図1〜図7)。
本明細書において、「圧縮式冷暖房機」なる文言は、圧縮式サイクルにより冷房運転と暖房運転を行う空調装置を意味している。それと共に、「圧縮式冷暖房機」なる文言は、冷房専用機としての圧縮式冷暖房機をも包含する意味で用いられている。
本発明において、内部に冷温水が供給され且つ供給された冷温水(冷房時は冷水、暖房時は温水)が保有する熱(冷熱或いは温熱)を輻射熱として放射するパネル状部材(輻射パネル9)を空調空間(7)に設け、パネル状部材(9)に供給される冷温水が流過し且つパネル状部材(9)と圧縮式冷暖房機(2)の蒸発器(26)とを連通する冷温水供給系統(Lw)を備えていることが好ましい(請求項2:図8〜図13)。
また本発明において、空調空間(7:空調をするべき部屋、室内)の温度を計測する温度センサ(第1の温度センサSt1)と、湿度を計測するための湿度センサ(相対湿度センサSh)と、制御装置(コントローラ10)とを備え、該制御装置(10)は、冷房運転を行う際に、温度センサ(St1)及び湿度センサ(Sh)の計測値と目標値とを比較して、空調空間(7)における室温及び湿度を共に低下させるべき場合には、断接機構(クラッチ31)を接続し且つ駆動源(1)からの排熱をデシカント空調機(4)へ供給し(運転モード1:図3、図10)、空調空間(7)における室温のみを低下させて湿度を低下させない場合には、断接機構(クラッチ31)を接続し、駆動源(1)からの排熱をラジエータ(23)に供給し(運転モード2:図4、図11)、空調空間(7)における湿度のみを低下させて室温を低下させない場合には、断接機構(クラッチ31)を切断し、駆動源(1)からの排熱をデシカント空調機(4)へ供給し(運転モード3:図5)、空調空間(7)における室温及び湿度を低下させる必要が無い場合には、(断接機構であるクラッチ31を切断し且つ)駆動源(1)を停止する(運転モード4:図6)制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項3)。
上述した本発明の空調システム(請求項1或いは請求項2の何れかの空調システム)の制御方法において、空調空間(7:空調をするべき部屋、室内)の温度及び湿度を計測する計測工程(S1)と、温度センサ(St)及び湿度センサ(Sh)の計測値と目標値とを比較して運転モードを決定する判定工程(S2〜S4)とを備え、冷房運転を行う際に、判定工程(S3)で空調空間(7)における室温及び湿度を共に低下させるべきであると判定した場合には、断接機構(クラッチ31)を接続し且つ駆動源(1)からの排熱をデシカント空調機(4)へ供給し(運転モード1:図3、図10)、判定工程(S3)で空調空間(7)における室温のみを低下させて湿度は低下させないと判定した場合には、断接機構(クラッチ31)を接続し、駆動源(1)からの排熱をラジエータ(11)に供給し(運転モード2:図4、図11)、判定工程(S4)で空調空間(7)における湿度のみを低下させて室温を低下させないと判定した場合には、断接機構(クラッチ31)を切断し、駆動源(1)からの排熱をデシカント空調機(4)へ供給し(運転モード3:図5)、判定工程(S4)で空調空間(7)における室温及び湿度を低下させる必要が無いと判定した場合には、(断接機構であるクラッチ31を切断し且つ)駆動源(1)を停止する(運転モード4:図6)ことを特徴としている(請求項4:図2〜図5、図9〜図11)。
本発明において、空調空間(7)内の湿度と設定値とを比較するに際しては、計測された湿度そのものを湿度のしきい値と比較しても良いし、或いは、計測された湿度と室温から露点温度を求め、当該露点温度をしきい値と比較しても良い。
上述する構成を具備する本発明によれば、冷房運転を行うに際して、圧縮式冷暖房機の室内機(25)により空調空間(7:室内)の顕熱を除去し、デシカント空調機(4)により空調空間(7)の潜熱を除去している。
すなわち、圧縮式冷暖房機(101:圧縮サイクル)は、空調空間(7)の顕熱処理にのみ使用されるので蒸発温度が高い状態で運転できる。そして、蒸発温度が高い状態で運転できるので、圧縮式冷暖房機(101:圧縮サイクル)において不必要にエネルギーを消費する必要が無く、省エネルギー運転を行うことが出来る。
本発明によれば、潜熱と、顕熱を分離した空調が可能となるため、除湿運転を行う際に圧縮式冷暖房機(101:圧縮サイクル)を必要とされる以上に運転しなくても良い。そのため、圧縮式冷暖房機(101)により、空調空間(7:室内)の顕熱を除去し過ぎることが無くなる。
そして、除湿運転だけを行いたい場合には、圧縮式冷暖房機(101:圧縮サイクル)による冷房運転を行うことなく、デシカント空調機(4)による除湿運転のみを行うことが出来る。
そのため、空調運転に際して、身体の冷え込み等が生じず、快適な空調運転が実現される(快適性が向上する)。
また、本発明では、駆動源(1)から発生した排熱が、排熱供給系統(Lh)を介してデシカント空調機(4)へ投入される。そのため、デシカント空調機(4)で十分な除湿能力を得るために、圧縮式冷暖房機(101:圧縮サイクル)における凝縮温度を高温化する必要が無くなり、エネルギーの浪費を防止出来る。そして、駆動源(1)の排熱を用いているので、省エネルギーの要請にも、良く合致する。
さらに、駆動源(1)の排熱をデシカント空調機(4)で有効活用できるため、除湿機駆動のため新たにエネルギーを投入する必要が無い。
この様に、本発明によれば、上述したように省エネルギー性に優れており、運転費用(ランニングコスト)の削減が可能となる。
本発明において、空調空間(7)に輻射熱を供給するパネル状部材(輻射パネル9)を設ければ(請求項2)、身体に冷風が直接当たることが無いため、快適性がさらに向上する。圧縮式冷暖房機(2)で暖房運転を行う場合においても、パネル状部材(輻射パネル9)を設ければ、同様に、居住者にとって快適な暖房運転を行うことが出来る。
ここで、係るパネル状部材(輻射パネル9)を設けた場合には、冷房運転時にパネル状部材の表面が結露してしまうと言う問題がある。
しかし、本発明によればデシカント空調機(4)により空調空間(7)内の湿度が除去されるので、パネル状部材(9)の表面の結露は回避できる。
本発明における作動をより詳細に述べる(請求項3参照)と、空調空間(7)における室温及び湿度を共に低下させる場合には、断接機構(クラッチ31)を接続して駆動源(1)からの回転動力を圧縮式冷暖房機(2)のコンプレッサ(21)に伝達し、且つ、駆動源(1)から発生した排熱を、排熱供給系統(Lh)を介してデシカント空調機(4)へ供給し、以って、圧縮式冷暖房機(2)及びデシカント空調機(4)を作動させる(運転モード1:図3、図10)。
空調空間(7)における室温のみを低下して、湿度を低下させない場合には、断接機構(クラッチ31)を接続して、駆動源(1)からの回転動力を圧縮式冷暖房機(2)のコンプレッサ(21)に伝達する。一方、駆動源(1)から発生した排熱は、排熱供給系統(Lh)を介してラジエータ(11)で放熱する。
これにより、圧縮式冷暖房機(2)のみを作動させる(運転モード2:図4、図11)。
空調空間(7)における湿度のみを低下して、室温を低下させない場合には、断接機構(クラッチ31)を切断して駆動源(1)からの回転動力を圧縮式冷暖房機(2)には伝達しない。一方、駆動源(1)から発生した排熱は、排熱供給系統(Lh)を介してデシカント空調機(4)へ供給する。これにより、デシカント空調機(4)のみを作動させる(運転モード3:図5)。
係る制御を行えば、空調空間(7)に輻射熱を供給するパネル状部材(輻射パネル9)を設けた場合において、室温は適切であるが、湿度が高すぎる場合においても、駆動源(1)の暖機運転により、潜熱処理能力のみを供給することが可能である。そのため、従来技術のように、顕熱除去の必要性が無いのに、圧縮式冷暖房機(101:圧縮サイクル)を作動させることは不必要となる。
空調空間(7)における室温及び湿度が共に適切であり、低下させる必要が無い場合には、断接機構(クラッチ31)を切断し、且つ、駆動源(1)を停止する。以って、圧縮式冷暖房機(2)及びデシカント空調機(4)を停止する(運転モード4:図6)。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
ここで、システム構成を示す図1、図7、図8、図12、図13において、流路に付された矢印は、冷房運転を行う場合における冷媒その他の各種流体の流れる方向を示している。
先ず、図1〜図6を参照して第1実施形態を説明する。
図1において、全体を符号101で示す空調システムは、駆動源であるガスエンジン(以下、「エンジン」)1と、圧縮式冷暖房機2と、動力伝達系3と、デシカント空調機4と、排熱供給系統Lhと、制御手段であるコントロールユニット10とを備えている。
動力伝達系3は、クラッチ31と、第1の動力伝達軸(エンジンの出力軸)32と、第2の動力伝達軸(コンプレッサ21の入力軸)33とを有している。
動力伝達系3は、ガスエンジン1の回転力を、第1の動力伝達軸32、クラッチ31、第2の動力伝達軸33を介して、圧縮式冷暖房機2のコンプレッサ21に伝達するように構成されている。
後述する様に、クラッチ31を切れば、エンジン1の回転はコンプレッサ21には伝達されない。
ガスエンジン1は、エンジン冷却用のラジエータ11を備えており、ガスエンジン1とエンジン冷却用のラジエータ11とは、詳細を後述する排熱供給系統Lhを介して、エンジン冷却水が循環可能である様に構成されている。
ここで、エンジン1と、圧縮式冷暖房機2と、動力伝達系3は、熱源機GHP(ガスヒートポンプ)を形成している。
圧縮式冷暖房機2は、コンプレッサ21と、凝縮器22(冷房時は室外機)と、膨張弁24と、空調空間7に設置された室内機(冷房時の蒸発器)25と、冷媒循環ラインLcとによって構成されている。
冷媒循環ラインLcは、冷媒が循環可能に構成され、コンプレッサ21を起点に、図1では時計回りに、凝縮器22、膨張弁24、室内器25(蒸発器)の順に介装されている。
デシカント空調機4は、除湿ローター41と、顕熱ローター42と、温水熱交換器43とを有している。
除湿ローター41と、顕熱ローター42とは、乾燥剤を包含している。
温水熱交換器43は、詳細は後述するが、排熱供給系統Lhを介して、エンジン1の高温排熱が供給される。ここで言う高温排熱は、例えば、80℃程度の温排水(エンジン冷却水)である。
排熱供給ラインLhは、ラインLh1〜ラインLh4を有し、ライン中に循環ポンプ6と、三方弁V3を介装している。詳細には、ラインLh1は、循環ポンプ6を介装し、エンジン1と三方弁V3とを連通している。ラインLh2は、三方弁V3とデシカント空調機4の温水熱交換器43とを連通している。ラインLh3は、途中に合流点Bを有し、デシカント空調機4の温水熱交換器43とガスエンジン1とを連通している。ラインLh4は、ガスエンジン冷却水を冷却するラジエータ11を介装しており、ラインLh4の両端部は、三方弁V3と合流点Bとに接続されている。
換言すれば、ラインLh1〜ラインLh4は、エンジン1の冷却水を、デシカント空調機4の温水熱交換器43と、ラジエータ11との何れかに、供給しているのである。
空調空間(例えば室内)7には、制御盤であるリモートコントローラ8と、室内温度センサSt1と、室内湿度を計測する湿度センサShとを備えている。
リモートコントローラ8、室内温度センサSt1、湿度センサShは、何れも入力信号ラインSiによって、コントロールユニット10と接続されている。
空調空間(例えば室内)7には、第1の除湿ラインLd1と、第2の除湿ラインLd2とが連通している。
第1の除湿ラインLd1においては、外気Foが換気用ファン5Aで吸込まれ、デシカント空調機4の除湿ローター41を経由し、その後、顕熱ローター42を経由して、空調空間7に流入するように構成されている。
第2の除湿ラインLd2においては、空調空間7内の空気Fiが、換気用ファン5Bで吸引され、デシカント空調機4の顕熱ローター42を経由し、温水熱交換器43、除湿ローター41を介して、大気側に排出されるように構成されている。
デシカント空調機4における除湿作用については後述する。
室内温度センサSt1、湿度センサShは、何れも空調空間(室内)7の内部に設置されている。
コントロールユニット10は、ガスエンジン1、クラッチ31、コンプレッサ21、循環ポンプ6及び三方弁V3と、制御信号ラインSoによって接続されている。
図1では圧縮式冷暖房機2は、冷凍サイクルのみに係る構成のみが示されている。しかし、図1では明示されていないが、圧縮式サイクルには、冷媒の循環方向や冷房流路等を切り換えて、冷房運転と暖房運転とを切換可能に構成されている。
また、図1では明示されていないが、圧縮式冷暖房機2に複数のコンプレッサ21を設け、空調負荷によりコンプレッサの21の運転台数を選択する様に構成することも可能である。
図1の空調システム101では、圧縮式冷暖房機2の室内機25により、空調空間(室内)7の顕熱を除去し、デシカント空調機4により、空調空間(室内)7の潜熱を除去する様に構成されている。
デシカント空調機4は、除湿を行う際に、外部から換気用ファン5Aにより吸入された空気の潜熱を除去する作用を奏する。
外部から換気用ファン5Aにより吸入された空気Foは、除湿ローター41において、水分が除去されると同時に温度が上昇する。そして、顕熱ローター42において、室内からの戻り空気Fiと熱交換して、温度が低下する。その結果、顕熱は変化せず、潜熱のみが除去される。
図1において、コントローラユニット(制御装置)10は一体に構成されているが、圧縮式冷暖房機2側のコントローラと、ガスエンジン(熱源機)側のコントローラとを、別体に構成することが可能である。
図1の空調システム101の冷房運転における制御について、図2のフローチャートを主として参照しつつ、説明する。
図2において、ステップS1では、空調空間(室内)7の室温を温度センサSt1によって計測し、室内7の湿度を湿度センサShによって計測する。ここで、室内7の湿度は、相対湿度を計測しても、絶対湿度を計測しても良い。
ステップS2では、コントロールユニット10は、室温が設定値以上であるか否かを判断する。室温が設定値以上である場合(ステップS2がYES)は、ステップS3に進む。一方、室温が設定値未満である場合(ステップS2がNO)は、ステップS4に進む。
図示の例では、室温の設定値としては、夏場の冷房時では、例えば、26℃としている。なお、この設定値(26℃)は、ケース・バイ・ケースで変更可能である。
ステップS3では、コントロールユニット10は、室内湿度が設定値以上であるか否かを判断する。
室内湿度が設定値以上である場合(ステップS3がYES)は、ステップS5に進む。
一方、室内湿度が設定値未満である場合(ステップS2がNO)は、ステップS6に進む。
なお、図示の実施形態では、ステップS3における湿度の設定値は、夏場であれば、50%としている。
ここで、湿度が設定値を超えたか否かについては、空調空間に設けた湿度センサ(相対湿度センサ)Shで計測された相対湿度を、設定値と比較すれば良い。あるいは、上述した様に、絶対湿度を判断のパラメータにしても良い。
相対湿度を用いる場合には、室温及び室内7の相対湿度から、露点温度を計算して、当該露点温度をしきい値(例えば14℃:この露点温度は、ケース・バイ・ケースで変更可能)と比較しても良い。
ステップS4においても、コントロールユニット10は、室温は設定値未満であるが、室内湿度が設定値以上であるか否かを判断する。
室内湿度が設定値以上である場合(ステップS4がYES)は、ステップS7に進む。
一方、室温と湿度が共に設定値未満である場合(ステップS4がNO)は、ステップS8に進む。
ステップS5では、室温及び室内湿度が共に高い(共に設定値以上)ため、運転モード1(デシカント空調機4と圧縮式冷暖房機2の双方を運転する運転モード)を選択し、その後、ステップS9に進む。
ステップS6では、室温のみが高いので(室温が設定値以上で、室内湿度は設定値未満)、運転モード2(圧縮式冷暖房機2のみを運転する運転モード)を選択して、ステップS9に進む。
ステップS7では、室内湿度のみが高いので(室内湿度が設定値以上で、室温は設定値未満)、運転モード3(デシカント空調機4のみを運転する運転モード)を選択して、ステップS9に進む。
ステップS8では、室温及び湿度が共に低いので(共に設定値未満)、運転モード4(デシカント空調機4と圧縮式冷暖房機2の双方を停止する運転モード)を選択して、ステップS9に進む。
ステップS9では、コントロールユニット10は、空調を終了するのか否かを判断する。空調運転(冷房運転)を終了するのであれば(ステップS9がYES)、そのまま制御を終える。
一方、空調運転(冷房運転)を継続するのであれば(ステップS9がNO)、ステップS1以降を繰り返す。
ここで、図2のステップS5における運転モード1(温度、湿度共に設定値以上の場合の運転モード)の詳細が、図3で示されている。
図3に基づいて運転モード1の制御を説明する。
図3において、ステップS11では、コントロールユニット10は、露点温度(DP)が14℃以上であるか否かを判断する。露点温度(DP)は、センサSt1で計測された室内7の室温と、センサShで計測された相対湿度から求められる。
露点温度(DP)が14℃以上であれば(ステップS11がYES)、湿度が高いと判断して、ステップS12に進む。
一方、露点温度(DP)が14℃未満であれば(ステップS11がNO)、湿度が低いと判断して、ステップS13に進む。
ステップS12では、室内7の室温の実測値と設定値との差分から、エンジン1、コンプレッサ21へ信号を出力し、負荷(室温の実測値と設定値との差分)に対応して、圧縮式冷暖房機2の運転制御を行う。ここで、ステップS12においては、室内7の湿度が高いと判断されているので、圧縮式冷暖房機2を作動する際に、エンジン1で発生した排熱をデシカント空調機4へ投入し、室内7の湿度を除去する。そして、ステップS14へ進む。
エンジン1の排熱をデシカント空調機4へ投入するに際しては、コントロールユニット10は制御信号を三方弁V3に発信して、ラジエータ11に連通するラインLh4側を閉じ、デシカント空調機4の温水熱交換器43に連通するラインLh2側を開く様に、三方弁V3を開閉制御する。
ステップS13においても、室内温度の実測値と設定値との差分から、ガスエンジン1、コンプレッサ21へ信号を出力し、負荷(室温の実測値と設定値との差分)に対応して、圧縮式冷暖房機2の運転制御を行う。
但し、ステップS13では室内7の湿度が低いと判断されているので、デシカント空調気4を作動する必要がない。そのため、温水熱交換43に連通するラインLh2側を閉じ、ラジエータ11に連通するラインLh4側を開放するように三方弁V3を開閉制御して、エンジン1で発生した排熱をラジエータ11へ投入し、ステップS14へ進む。
なお、ステップS13で示す状態は、図4を参照して後述する運転モード2と同様である。
ステップS14では、コントロールユニット10は、一定時間が経過したか否かを判断する。
一定時間が経過したなら(ステップS14がYES)、図2のステップS9に進む。
一定時間が経過していないなら(ステップS14がNO)、ステップS11以降を繰り返す。
図2のステップS6における運転モード2(温度のみが設定値以上の場合の運転モード)の詳細が、図4で示されている。
図4に基づいて運転モード2の制御を説明する。
図4において、ステップS21で室温を計測し、ステップS22では、室内温度の実測値と設定値との差分(空調負荷)から、エンジン1、コンプレッサ21を運転制御する。
運転モード2では、室内7の湿度は高くないので、デシカント空調気4は作動する必要がない。そのため、エンジン1で発生した排熱は、ラジエータ11で放熱される。
そして、ステップS23へ進む。
ステップS23では、コントロールユニット10は、一定時間が経過したか否かを判断する。
一定時間が経過したならば(ステップS23がYES)、図2のステップS9に進み、一定時間が経過していないならば(ステップS23がNO)、ステップS21以降を繰り返す。
図2のステップS7で示す運転モード3(湿度のみが設定値以上の場合の運転モード)の詳細が、図5で示されている。
図5に基づいて、運転モード3の制御を説明する。
図5において、ステップS31では、エンジン1を作動させ、クラッチ31を切る。すなわち、エンジン1を作動しても、圧縮式冷暖房機2のコンプレッサ21は作動させない。
その状態で、三方弁V3を制御して、エンジン1で発生した排熱をデシカント空調機4へ投入する。
ステップS32では、コントロールユニット10は、一定時間が経過したか否かを判断する。一定時間が経過したならば(ステップS32がYES)、図2のステップS9に進み、一定時間が経過していないならば(ステップS32がNO)、ステップS31以降を繰り返す。
図2のステップS8で示す運転モード4(温度、湿度の双方が設定値未満の場合の運転モード)の詳細は、図6で示されている。
図6に基づいて、運転モード4の制御を説明する。
図6において、ステップS41では、エンジン1を停止させる。
そしてステップS42では、コントロールユニット10は、一定時間が経過したか否かを判断する。そして、一定時間が経過したならば(ステップS42がYES)、図2のステップS9に進み、一定時間が経過していないならば(ステップS42がNO)、ステップS41以降を繰り返す。
ここで、図6で示す運転モード4(圧縮冷凍機2もデシカント空調機4も作動しない運転モード:図2のステップS8)において、ガスエンジン1を停止しても(図6のステップS41)、換気用の2つのファン5A、5Bは作動している。室内7における必要換気量を維持するためである。
換言すると、換気用の2つのファン5A、5Bは、常時作動している。
なお、外気を空調空間(室内)7に供給するファン5Aと、室内7の空気を外気側へ排出するために吸引するファン5Bとを作動すると、デシカント空調機4の性能を向上させることが出来る。
次に、図7を参照して第2実施形態を説明する。
図7の第2実施形態では、圧縮サイクルの凝縮熱(あるいは、その1部)が、デシカント空調機4における除湿ローター41の予熱に用いられている。
図7において、全体を符号102で示す空調システムは、図1の空調システム101の構成に対して、デシカント空調機4に熱交換器44を追加した構成となっている。
そして、圧縮式冷暖房機2の冷媒循環ラインLcにおいて、コンプレッサ21と凝縮器22との間の領域を延長して、熱交換器44に連通する様に構成されている。これにより、冷媒循環ラインLcを流過する冷媒が保有する熱量が、熱交換器44において、デシカント空調機4のラインLhを流れる空気に投入されるのである。
図7の空調システム102によれば、圧縮式冷暖房機2の冷媒循環ラインLcにおいて、コンプレッサ21から吐出された高圧気相冷媒が保有する熱(圧縮サイクルの凝縮熱)が、除湿ローター41の予熱に用いられる。これにより、除湿ローター41を通過する以前の段階で、戻り空気(室内7から外部に向かう空気)を昇温出来るというメリットがある。
明示されてはいないが、図7においても、冷媒の循環方向や冷房流路等を切り換えて、冷房運転と暖房運転とを行うことが出来る様に構成されている。
図7の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図6の第1実施形態と同様である。
次に、図8を参照して第3実施形態を説明する。
図8において、全体を符号103で示す空調システムでは、図1〜図7の圧縮式冷暖房機2の室内機(蒸発器)25に代えて、輻射冷房パネル9を空調空間(室内)7に設置している。そして、図8において、輻射冷防パネル9に冷水(冷房時には冷水:暖房時には温水)を供給する系統Lwも、図1〜図7の実施形態とは相違している。
以下、図1〜図7とは相違する構成について、説明する。
なお、図8においても、矢印は流体(冷媒、冷水、その他)が流れる方向を示している。
図8において、圧縮式冷暖房機2の冷媒循環ラインLcにおける膨張弁24とコンプレッサ21との間の領域には、熱交換器である蒸発器26が介装されている。
空調空間(室内)7には、輻射パネル9が設置されている。
輻射パネル9と蒸発器26との間は、冷水供給系統Lwの管路内を、冷水(冷房時には冷水:暖房時には温水)が循環可能に連通している。
冷水供給系統Lwは、循環ラインLw1とバイパスラインLw2とを有している。
循環ラインLw1は閉回路であり、図8では、蒸発器26から時計回りに冷水が流れている。そして、循環ラインLw1には、輻射パネル9と、比例弁(流量制御弁)Vqと、循環ポンプ27とが介装されている。
循環ラインLw1において、蒸発器26と輻射パネル9との間の領域には分岐点B1が設けられ、比例弁Vqと循環ポンプ27との間の領域には合流点Bが設けられている。
分岐点B1と合流点Bとの間は、バイパスラインLw2によって連通している。バイパスラインLw2には、バイパス弁Vbが介装されている。
循環ラインLw1において、輻射パネル9の入口側には、温度センサSt2が介装されている。
コントロールユニット10と温度センサSt2とは、入力信号ラインSiによって接続されている。また、コントロールユニット10と循環ポンプ27、比例弁Vq、バイパス弁Vbとは、制御信号ラインSoによって接続されている。
バイパス弁Vb及び比例弁Vqの開度を調節することによって、輻射パネル9側を流れる冷媒の流量を調節することができる。
ここで、バイパス弁Vbを閉鎖し、比例弁Vqを開放(全開)すれば、冷水の全量が輻射パネル9側を流れる。
ここで、輻射パネル9も、空調空間(室内)7における顕熱を除去する。
輻射パネル9を用いれば、室内の居住者に対して冷風(暖房時であれば温風)を直接吹き付けることが無いので、病院や老人ホーム、介護施設等の様に、居住者が室内にいることが多くても、体調を崩してしまうことが防止できる。
それに加えて、輻射パネル9を用いることにより、図1〜図7の圧縮式冷暖房機2に比較して、蒸発温度を高くすることが出来て、空調効率が向上するという輻射冷房のメリットを享受することが出来る。
温度センサSt2は、循環ラインLw1を流れる冷水温度、より詳細には、輻射パネル9の入口における冷水の水温(輻射パネル冷水入口温度)を計測している。
温度センサSt3は、空調空間(室内)7における輻射パネル9の表面温度を計測している。
明示されていないが、図8の第3実施形態においても、冷媒の循環方向や冷房流路等を切り換えて、冷房運転と暖房運転とが切換可能である。
図8において、コントローラユニット10は一体に図示されているが、圧縮式冷暖房機2側のコントローラと、ガスエンジン(熱源機)側のコントローラとに、別体に構成することが可能である。
図9を参照して、第3実施形態の冷房運転における制御を説明する。
図9において、ステップS51では、空調空間(室内)7の温度(室温)、室内7の湿度、輻射パネルの冷水入口温度(及び/又は、輻射パネルの表面温度)を各センサによって計測する。室内7の湿度は、相対湿度でも絶対湿度でも良い。
ステップS52において、コントロールユニット10は、温度センサSt2で計測された冷水温度(輻射パネル9入口における冷水温度)が、設定値である15℃以上であるか否かを判断する。
この設定値15℃は、設定変更が可能である。
冷水温度が15℃以上である場合(ステップS52がYES)は、室内7の温度が高く、輻射パネル9により顕熱を除去する必要があると判断して、ステップS53に進む。
一方、冷水温度が15℃未満である場合(ステップS52がNO)は、室内7の温度は低く、輻射パネル9で顕熱を除去する必要が無いと判断して、ステップS54に進む。
ステップS53において、コントロールユニット10は、露点温度DPが設定値である14℃以上であるか否かを判断する(設定値は変更可能である)。
露点温度DPが14℃以上である場合(ステップS53がYES)は、室内7の湿度が高いと判断して、ステップS55に進む。
一方、露点温度DPが14℃未満である場合(ステップS53がNO)は、室内7の湿度は低いと判断して、ステップS56に進む。
ステップS54においても、コントロールユニット10は、露点温度DPが14℃以上であるか否かを判断する。
露点温度DPが14℃以上である場合(ステップS54がYES)は、室内7の湿度が高いと判断して、ステップS57に進む。
露点温度DPが14℃未満である場合(ステップS54がNO)は、室内7の湿度は低いと判断して、ステップS58に進む。
ステップS55では、室温及び室内湿度が共に高い(共に設定値を上回っている)ため、運転モード1(圧縮式冷暖房機2とデシカント空調機4の双方を運転する運転モード)を選択し、その後、ステップS59に進む。
ステップS56では、室温は高いが、室内7の湿度は低いので、運転モード2(圧縮式冷暖房機2のみを運転する運転モード)を選択して、ステップS59に進む。
ステップS57では、室内7の湿度は高いが、室温は高くないので、運転モード3(デシカント空調機4のみを運転する運転モード)を選択して、ステップS59に進む。
ステップS58では、室内7の温度及び湿度が共に低いので(共に設定値未満)、運転モード4(デシカント空調機4と圧縮式冷暖房機2の双方を停止する運転モード)を選択して、ステップS59に進む。
ステップS59では、コントロールユニット10は、空調運転(図示では冷房運転)を終了するのか否かを判断する。空調運転を終了するのであれば(ステップS59がYES)、制御を終了する。
一方、空調運転を継続するのであれば(ステップS59がNO)、ステップS51以降を繰り返す。
次に、ステップS55の運転モード1について、図10を参照して、詳細を説明する。
図10のステップS61において、コントロールユニット10は、そこに内蔵されている図示しない計時装置(タイマー)により、一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS61)。
一定時間が経過していれば(ステップS61がYES)、図9のステップS59に進む(ステップS62)。
一方、一定時間が経過していないなら(ステップS61がNO)、ステップS63に進む。
ステップS63では、温度センサSt2によって、輻射パネル9における冷水入口温度(輻射パネル冷水入口温度)を計測する。
そして、ステップS64において、輻射パネル冷水入口温度の実測値と、設定値との差(負荷)に対応して、エンジン1、コンプレッサ21を運転制御する。そして、循環ポンプ27を作動させる。さらに、運転モード1では、デシカント空調機4を作動するので、エンジン1の排熱をデシカント空調機4側へ投入するべく、三方弁V3を開閉制御する。
ステップS65では、コントロールユニット10は、露点温度DPが18℃以下になったか否かを判断する。露点温度DPが18℃以下に低下したならば(ステップS65がYES)、ステップS66に進む。
一方、露点温度DPが18℃よりも高温であれば(露点温度DPが18℃以下に低下しなければ:ステップS65がNO)、ステップS67に進む。
ステップS66では、輻射パネル9の表面温度目標値を20℃になるように設定し、20℃に対応して、バイパス弁Vb、比例弁Vqの開度を制御し、再びステップS61以降を繰り返す。
ここで、上述した様に、輻射パネル9の表面温度は、温度センサSt3で計測される。
ステップS67では、輻射パネル9表面温度目標値を「露点(DP)+2℃」になるように設定し直す。そして、輻射パネル9表面温度が「露点(DP)+2℃」となる様に、バイパス弁Vb、比例弁Vqの開度を制御し、再びステップS61以降を繰り返す。
ステップS67の段階では湿度が高い(露点温度DPが18℃より高い)ので、輻射パネル9の表面温度が低いと、輻射パネル9の表面が結露し、場合によっては、輻射パネル9の表面にカビが生えてしまう恐れがある。湿度が高いステップS67では、輻射パネル9の表面温度を「露点(DP)+2℃」に設定する。
一方、ステップS66では、湿度が低いので、輻射パネル9の表面温度を低くしても輻射パネル9の表面は結露しない。そのため、輻射パネル9の表面温度を20℃に設定している。
図9のステップS56における運転モード2について、図11に詳細が示されている。
図11において、ステップS71では、センサSt2を用いて、輻射パネル9の冷水入口温度(輻射パネル冷水入口温度)を計測する。
そして、ステップS72において、輻射パネル冷水入口温度の実測値と設定値との差(負荷)に対応して、エンジン1及びコンプレッサ21を運転制御し、循環ポンプ27を稼動する。
ここで、運転モード2においては、デシカント空調機4を稼動しないので、エンジン1の排熱をデシカント空調機4側には排熱を供給せずに、ラジエータ11で放熱するべく、三方弁V3を開閉制御する。
ステップS73では、輻射パネル9の表面温度目標値を20℃となるように設定し、それに対応してバイパス弁Vb、比例弁Vqの開度を調節制御する。運転モード2においては、室内7の湿度は低いので、輻射パネル9の表面に結露が生じする恐れはない。
次に、ステップS74で、一定時間が経過したか否かを判断する。
一定時間が経過したならば(ステップS74がYES)、図9のステップS59へ進む。一定時間が経過していなければ(ステップS74がNO)、ステップS71以降を繰り返す。
図9のステップS57で示す運転モード3は、一定時間が経過した際に図9のステップS59へ進む点を除けば、第1実施形態における運転モード3(図5参照)と同様である。
図9のステップS58で示す運転モード4も、一定時間が経過した際に図9のステップS59へ進む点を除けば、第1実施形態における運転モード4(図6参照)と同様である。
図8〜図11で示す第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図7の実施形態と同様である。
次に、図12を参照して第4実施形態を説明する。
図12において、全体を符号104で示す空調システムは、輻射パネル9に冷水を供給する系統Lwの構成が、図8で示す空調システム103と相違している。
図8で示す空調システム103では、輻射パネル9の温度を一定にするために、輻射パネル9に冷水を供給する系統Lwにおいて、比例弁Vq及びバイパス弁Vbの開度制御を行っている。
それに対して、図12の空調システム104では、輻射パネル9に冷水を供給する系統Lwにおいては、比例弁Vq及びバイパス弁Vb等のバルブ(弁)ではなく、インバータ28を有する循環ポンプ27を設けている。そして、循環ポンプ27の回転数を制御インバータ28で制御することにより、冷水供給量を調整している。
インバータ28を使用することにより、冷水循環量を最適にして、ポンプ27の駆動動力を節約して、省エネルギーの要請にも合致させることが出来る。
明示されていないが、図12においても、冷媒の循環方向や冷房流路等を切り換えて、冷房運転と暖房運転とを切換可能である。
図12の第4実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図8〜図11の第3実施形態と同様である。
次に、図13を参照して第5実施形態を説明する。
図13において、全体を符号105で示す空調システムでは、圧縮サイクルの凝縮熱(あるいはその一部)を、デシカント空調機4の除湿ローター41の予熱に用いている。
図13の空調システム105は、図11の第4実施形態の空調システム104に対して、デシカント空調機4において熱交換器44を追加装備している。また図13の空調システム105は、圧縮式冷暖房機2の冷媒循環ラインLcにおいて、コンプレッサ21と凝縮器22との間の領域を延長して、デシカント空調機4の熱交換器44まで連通している。
これにより、圧縮式冷暖房機2において、コンプレッサ21から吐出された高圧気相冷媒が保有する熱量が、熱交換器44において、ラインLd2を流れる空気に投入される。その結果、除湿ローター41を通過する空気(ラインLd2を流れる空気:室内から外部に向かう空気)を予熱することが出来る。
明示されていないが、図13においても、冷媒の循環方向や冷房流路等を切り換えて、冷房運転と暖房運転とを切換可能に構成されている。
図13の第5実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図12の第4実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
また、図示の実施形態では、冷房運転について説明してあるが、図示の実施形態を用いて、冬季において、空調空間の室温を昇温するために熱(温熱)を供給する暖房運転を行うことが可能である。
本発明の第1実施形態を示すブロック図。 第1実施形態における制御を示すフローチャート。 圧縮冷凍機とデシカント空調機を駆動する運転モードのフローチャート。 圧縮冷凍機のみを駆動する運転モードのフローチャート。 デシカント空調機のみを駆動する運転モードのフローチャート。 圧縮冷凍機とデシカント空調機を駆動しない運転モードのフローチャート。 第2実施形態を示すブロック図。 第3実施形態を示すブロック図。 第3実施形態における制御を示すフローチャート。 第3実施形態における圧縮冷凍機とデシカント空調機を駆動する運転モードのフローチャート。 第3実施形態における圧縮冷凍機のみを駆動する運転モードのフローチャート。 第4実施形態のブロック図。 第5実施形態のブロック図。
符号の説明
1・・・駆動減/ガスエンジン
2・・・圧縮式冷暖房機
3・・・動力伝達系
4・・・デシカント空調機
6・・・循環ポンプ
7・・・空調空間
8・・・リモートコントローラ
9・・・パネル状部材/輻射パネル
10・・・制御手段/コントロールユニット
11・・・ラジエータ
21・・・圧縮機
22・・・凝縮器
24・・・膨張弁
25・・・室内器
26・・・蒸発器
41・・・除湿ローター
42・・・顕熱ローター
101〜105・・・空調システム
Lc・・・冷媒循環ライン
Lh・・・排熱供給系統
Lw・・・冷水供給系統

Claims (4)

  1. 排熱を発生する駆動源と、圧縮式冷暖房機と、断接機構を介装しており且つ駆動源からの回転動力を圧縮式冷暖房機のコンプレッサに伝達する動力伝達系統と、乾燥剤を包含する回転機構を有するデシカント空調機と、駆動源から発生した排熱をデシカント空調機とラジエータの何れか一方へ供給する排熱供給系統とを有することを特徴とする空調システム。
  2. 内部に冷温水が供給され且つ供給された冷温水が保有する熱を輻射熱として放射するパネル状部材を空調空間に設け、パネル状部材に供給される冷温水が流過し且つパネル状部材と圧縮式冷暖房機の蒸発器とを連通する冷温水供給系統を備えている請求項1の空調システム。
  3. 空調空間の温度を計測する温度センサと、湿度を計測するための湿度センサと、制御装置とを備え、該制御装置は、冷房運転を行う際に、温度センサ及び湿度センサの計測値と目標値とを比較して、空調空間における室温及び湿度を共に低下させるべき場合には、断接機構を接続し且つ駆動源からの排熱をデシカント空調機へ供給し、空調空間における室温のみを低下させて湿度を低下させない場合には、断接機構を接続し、駆動源からの排熱をラジエータに供給し、空調空間における湿度のみを低下させて室温を低下させない場合には、断接機構を切断し、駆動源からの排熱をデシカント空調機へ供給し、空調空間における室温及び湿度を低下させる必要が無い場合には、駆動源を停止する制御を行う様に構成されている請求項1或いは請求項2の何れかの空調システム。
  4. 請求項1或いは請求項2の何れかの空調システムの制御方法において、空調空間の温度及び湿度を計測する計測工程と、温度センサ及び湿度センサの計測値と目標値とを比較して運転モードを決定する判定工程とを備え、冷房運転を行う際に、判定工程で空調空間における室温及び湿度を共に低下させるべきであると判定した場合には、断接機構を接続し且つ駆動源からの排熱をデシカント空調機へ供給し、判定工程で空調空間における室温のみを低下させて湿度は低下させないと判定した場合には、断接機構を接続し、駆動源からの排熱をラジエータに供給し、判定工程で空調空間における湿度のみを低下させて室温を低下させないと判定した場合には、断接機構を切断し、駆動源からの排熱をデシカント空調機へ供給し、判定工程で空調空間における室温及び湿度を低下させる必要が無いと判定した場合には、駆動源を停止することを特徴とする空調システムの制御方法。
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