JP2008240607A - 流体機器、発電装置、電子機器及び下流部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング2内に両側に電極を備える電気浸透材3が設けられ、インレット室21とアウトレット室22が形成されている。インレット室21には吸入孔23が通じ、アウトレット室22からは排気孔25及び排出孔26が通じている。排気孔25は疎水性膜5によって閉塞され、更にその外側が水素燃焼触媒6によって覆われている。排気孔25の外側は不燃性網7によって覆われている。
【選択図】図2
Description
また、電気浸透流現象を用いた電気浸透流ポンプは機械的可動部を持たずに液体を送液するものであるので、長寿命という利点をもつ。例えば、特許文献1に記載された電気浸透流ポンプは、電気浸透材(16)の両面に電極(18,20)が形成されたものであり、この電気浸透流ポンプが筒状のハウジング(ポンプ容器12)に嵌め込まれ、ハウジングによって電気浸透流ポンプが固定支持されている。そして、両方の電極間に電圧が印加されると、電気浸透流現象により液体が電気浸透材を透過し、これにより液体の流れが生じる。
そこで、本発明は、気体をそのまま排出させないようにすることを課題とする。
液体の流れる流路が形成され、前記流路の外から前記流路の中途部に通じる排気孔が形成された流路構造と、
液体遮断性及び気体透過性を有し、前記排気孔に設けられた液体遮断材と、
前記液体遮断材よりも外側において前記排気孔に設けられた触媒と、を備えることを特徴とする。
液体の流れる曲げられた流路が形成され、前記流路の屈曲部よりも上流側の流体の流れる方向に前記屈曲部から前記流路の外に通じた排気孔が形成された流路構造と、
液体遮断性及び気体透過性を有し、前記排気孔に設けられた液体遮断材と、を備えることを特徴とする。
前記排気孔よりも上流側において前記流路に配置され、前記流路を上流側と下流側に仕切る送液機構を更に備えることを特徴とする。
前記送液機構は電気浸透材の両面に電極が設けられてなる電気浸透流ポンプであることを特徴とする。
前記液体遮断材の表面の法線方向が前記送液機構の主送液方向に対して平行であることを特徴とする。
前記触媒よりも外側において前記触媒を覆った不燃性網を更に備えることを特徴とする。
前記排気孔よりも下流側において前記流路に配置され、前記流路を上流側と下流側に仕切り、液体透過性及び気体遮断性を有する気体遮断材を更に備えることを特徴とする。
前記気体遮断材の表面の法線方向が前記液体遮断材の表面の法線方向とずれていることを特徴とする。
請求項1から8の何れか一項に記載の流体機器を備え、
前記流体機器により燃料を送液し、その送液される燃料により発電を行うことを特徴とする。
請求項9に記載の発電装置と、
前記発電装置によって発電された電気により動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする。
液体を流す送液機構よりも下流側の下流部構造において、
前記送液機構よりも下流側の液体の流れる流路が形成され、前記流路の外から前記流路の中途部に通じる排気孔が形成された流路構造と、
液体遮断性及び気体透過性を有し、前記排気孔に設けられた液体遮断材と、
前記液体遮断材よりも外側において前記排気孔に設けられた触媒と、を備えることを特徴とする。
前記触媒よりも外側において前記触媒を覆った不燃性網を更に備えることを特徴とする。
前記排気孔よりも下流側において前記流路に配置され、前記流路を上流側と下流側に仕切り、液体透過性及び気体遮断性を有する気体遮断材を更に備えることを特徴とする。
図1は流体機器1を示した上面図であり、図2は図1の切断線II−IIに沿った面の矢視断面図である。図1及び図2に示すように、流体機器1は、ハウジング2と、電気浸透流ポンプ39と、親水性膜(気体遮断材)4と、疎水性膜(液体遮断材)5と、水素燃焼触媒6と、不燃性網7とを備える。なお、この流体機器1は液体99を送るものであるが、液体99としては水、液体燃料(例えば、メタノール)又は液体燃料と水の混合液を用いる。
吸入孔23を通じてインレット室21に液体99が供給されると、供給された液体99が電極膜31を浸透して電気浸透材3に吸収される。この状態で引出電極33と引出電極34との間に後述する向きに電圧を印加すると、電気浸透流現象が生じる。つまり、電極膜31と電極膜32との間に電界が生じ、電気浸透材3内の液体99が電極膜31側から電極膜32側へ流動し、この電極膜32側の面から電気浸透材3の外のアウトレット室22へ滲み出る。インレット室21からアウトレット室22へ浸透した液体99は、親水性膜4を透過して、排出孔26を通って排出される。これにより、インレット側の吸入孔23からアウトレット側の排出孔26への液体99の流れが生じ、液体99が排出孔26の下流へと送液される。
V=I×V1/(F×n)
但し、
V:単位時間当たりに発生する気体の体積[L/s]
I:電流[A]
V1:理想気体1molの占める体積[L/mol]
F:ファラデー定数[C/mol]
n:イオンの価数
である。
このように、疎水性膜5の表面の法線方向が送液機構の主送液方向(液体が駆動され送られる主方向)と同一方向(平行)であり、親水性膜4の表面の法線方向が疎水性膜5の表面の法線方向とずれているために、発生した水素ガスが疎水性膜5に送られやすく、効率よく気体を分離できる。
第2実施形態における流体機器101を図3〜図6に示す。ここで、図3は流体機器101の斜視図であり、図4は斜め上から見て示した流体機器101の分解斜視図であり、図5は斜め下から見て示した流体機器101の分解斜視図であり、図6は流体機器101の縦断面図である。
吸入孔123を通じてインレット室121に液体が供給されると、供給された液体が電極膜131を浸透して電気浸透材3に吸収される。この状態で電極板144と電極板145との間に電圧を印加すると、電極膜131と電極膜132との間に電界が生じ、電気浸透材103内の液体が電極膜131側から電極膜132側へ流動し、この電極膜132側の面からアウトレット室122へ滲み出る。このような電気浸透流現象によりインレット室121からアウトレット室122へ浸透した液体は親水性膜104を透過して、排出孔126を通って排出される。これにより液体が送液される。
次に、流体機器1の用途について説明する。
流体機器1は、図7に示すような発電装置900に用いることができる。この発電装置900は電子機器に備え付けられ、発電装置900により電気エネルギーが電子機器本体1000に供給され、電子機器本体1000が動作する。
CH3OH+H2O→3H2+CO2・・・(1)
H2+CO2→H2O+CO・・・(2)
2CO+O2→2CO2・・・(3)
また、上記各実施形態では、送液機構として原理的に気体の発生する電気浸透流ポンプを含む構成で説明したが、別の送液機構、例えば、圧電アクチュエータ等を用いる機械的に動作するポンプにおいても、振動や温度変化等の原因で溶けていた気体が発生したり、気体が混入したりする場合があり、同様に適用することができる。
2、102 ハウジング(流路構造)
3、103 電気浸透材
4、104 親水性膜(気体遮断材)
5、105 疎水性膜(液体遮断材)
6、106 水素燃焼触媒(触媒)
7、107 不燃性網
23、123 吸入孔
25、125 排気孔
26、126 排出孔
39、139 電気浸透流ポンプ(送液機構)
60、160 下流部構造
900 発電装置
1000 電子機器本体
Claims (13)
- 液体の流れる流路が形成され、前記流路の外から前記流路の中途部に通じる排気孔が形成された流路構造と、
液体遮断性及び気体透過性を有し、前記排気孔に設けられた液体遮断材と、
前記液体遮断材よりも外側において前記排気孔に設けられた触媒と、を備えることを特徴とする流体機器。 - 液体の流れる曲げられた流路が形成され、前記流路の屈曲部よりも上流側の流体の流れる方向に前記屈曲部から前記流路の外に通じた排気孔が形成された流路構造と、
液体遮断性及び気体透過性を有し、前記排気孔に設けられた液体遮断材と、を備えることを特徴とする流体機器。 - 前記排気孔よりも上流側において前記流路に配置され、前記流路を上流側と下流側に仕切る送液機構を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体機器。
- 前記送液機構は電気浸透材の両面に電極が設けられてなる電気浸透流ポンプであることを特徴とする請求項3に記載の流体機器。
- 前記液体遮断材の表面の法線方向が前記送液機構の主送液方向に対して平行であることを特徴とする請求項3又は4に記載の流体機器。
- 前記触媒よりも外側において前記触媒を覆った不燃性網を更に備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の流体機器。
- 前記排気孔よりも下流側において前記流路に配置され、前記流路を上流側と下流側に仕切り、液体透過性及び気体遮断性を有する気体遮断材を更に備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の流体機器。
- 前記気体遮断材の表面の法線方向が前記液体遮断材の表面の法線方向とずれていることを特徴とする請求項7に記載の流体機器。
- 請求項1から8の何れか一項に記載の流体機器を備え、
前記流体機器により燃料を送液し、その送液される燃料により発電を行うことを特徴とする発電装置。 - 請求項9に記載の発電装置と、
前記発電装置によって発電された電気により動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器。 - 液体を流す送液機構よりも下流側の下流部構造において、
前記送液機構よりも下流側の液体の流れる流路が形成され、前記流路の外から前記流路の中途部に通じる排気孔が形成された流路構造と、
液体遮断性及び気体透過性を有し、前記排気孔に設けられた液体遮断材と、
前記液体遮断材よりも外側において前記排気孔に設けられた触媒と、を備えることを特徴とする下流部構造。 - 前記触媒よりも外側において前記触媒を覆った不燃性網を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の下流部構造。
- 前記排気孔よりも下流側において前記流路に配置され、前記流路を上流側と下流側に仕切り、液体透過性及び気体遮断性を有する気体遮断材を更に備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の下流部構造。
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JPH03137950A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-12 | Hitachi Ltd | 電気集じん機 |
JP2006311796A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-11-09 | Science Solutions International Laboratory Inc | 電気浸透流ポンプ及び液体供給装置 |
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