JP2008239854A - ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体 - Google Patents

ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008239854A
JP2008239854A JP2007084120A JP2007084120A JP2008239854A JP 2008239854 A JP2008239854 A JP 2008239854A JP 2007084120 A JP2007084120 A JP 2007084120A JP 2007084120 A JP2007084120 A JP 2007084120A JP 2008239854 A JP2008239854 A JP 2008239854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
segment
microphase
copolymer
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007084120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5546719B2 (ja
Inventor
Takahisa Konishi
貴久 小西
Takuji Shintani
卓司 新谷
Hirohide Matsushita
裕秀 松下
Atsushi Takano
敦志 高野
Daisuke Kawaguchi
大輔 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2007084120A priority Critical patent/JP5546719B2/ja
Priority to PCT/JP2008/055470 priority patent/WO2008123203A1/ja
Priority to US12/593,507 priority patent/US20100120985A1/en
Priority to CN200880010556.1A priority patent/CN101688047B/zh
Priority to EP08722736A priority patent/EP2133391A4/en
Publication of JP2008239854A publication Critical patent/JP2008239854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5546719B2 publication Critical patent/JP5546719B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/18Homopolymers or copolymers of aromatic monomers containing elements other than carbon and hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
    • C08F297/02Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers

Abstract

【課題】従来の方法に比べて、形成されるミクロ相分離構造の自由度を向上できる、ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法を提供する。
【解決手段】2種以上のセグメントからなり、イオン結合および/または水素結合を形成しうる第1の官能基を備えるモノマーユニットからなる第1のセグメントと、当該セグメントと非相容である第2のセグメントを有するブロックコポリマーと、第1の官能基との間でイオン結合および/または水素結合を形成しうる第2の官能基をポリマー鎖の末端以外に有するポリマーとを混合し、イオン結合および/または水素結合により第1のセグメントとポリマーとを多点で会合させるとともに、コポリマーとポリマーとの混合物をミクロ相分離させて、互いに会合した第1のセグメントおよびポリマーを含む領域と、第2のセグメントを含む領域とを含む高分子体を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法に関する。
異種のポリマー、即ち、互いに異なるモノマーユニットからなるポリマーは、一般的に互いに非相容であり、両者を混合した場合、各々のポリマーからなる相に相分離することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、非特許文献1には、混合するポリマーの分子量が大きいほど、ポリマー同士の非相容性が強くなる、即ち、相分離が起きやすくなることが記載されている。この相分離は、マクロ相分離と呼ばれ、そのスケールは、通常1μm以上、典型的には数μm〜数十μmである。
ポリマーの相分離には、このマクロ相分離の他に、相分離スケールがナノメートルオーダー(例えば1μm未満、典型的には数nm〜数百nm)であるミクロ相分離(「ナノ相分離」とも呼ばれる)があり、ミクロ相分離の一例として、ブロックコポリマーにおけるセグメント間の非相容性に基づく相分離がある。ブロックコポリマーをマクロ相分離させることなくミクロ相分離させることで、当該相分離により形成された微細な領域間の物性の違いに基づく様々な機能を有する高分子体の形成が期待される。また、ブロックコポリマーのミクロ相分離では、当該コポリマーを構成する各セグメントの体積分率の変化により、柱状(シリンダー)構造、ラメラ構造、共連続構造あるいは球状構造などの様々な相分離構造が形成されることが知られており、形成される相分離構造の制御が可能になれば、上記機能の選択の自由度を向上できると考えられる。
ブロックコポリマーにおけるセグメントの体積分率を変化させる方法には、当該コポリマーにおけるセグメントの分子量比を調整する方法と、当該セグメントと相容する、または同種のポリマーをブロックコポリマーに混合する方法とがある。前者の方法では、形成したいミクロ相分離構造ごとに、適切な分子量のセグメントを有するブロックコポリマーを精密重合する必要があり、分子量の厳密な制御が要求される。一方、後者の方法では、ブロックコポリマーと上記ポリマーとの混合比率を制御することでセグメントの体積分率を変化させることができ、前者の方法よりも簡便にミクロ相分離構造の制御ができるが、混合するポリマーの分子量がセグメントの分子量よりも小さい必要がある、ミクロ相分離を実現できる上記混合比率の範囲が狭い、などの制限がある。例えば、当該範囲を超えてポリマーを混合した場合、後述の実施例にも示すように、ミクロ相分離構造の一部あるいは全部が失われてマクロ相分離が生じてしまう。
後者の方法によりミクロ相分離構造を有する高分子体を製造する一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1には、2種類の互いに非相容なセグメント(文献1では「高分子鎖」あるいは「ブロック鎖」と記載)AおよびBからなる二成分系のブロックコポリマーであるAB型またはABA型のコポリマーにおいて、ミクロ相分離構造として共連続構造を形成しうるコポリマーの組成範囲を広くする方法が開示されている。文献1に開示されている方法の一つに、当該コポリマーに、セグメントAと相容性を有する、または同種の重合体を混合する方法がある(文献1の請求項3、4などを参照)。この方法では、共連続構造を形成する際のセグメントAの膨潤(相対的に分子量が小さい重合体により行われる)、および充填(相対的に分子量が大きく、セグメントAと同等の分子量を有する重合体により行われる)のために、混合する重合体として、セグメントAの分子量よりも小さい分子量の重合体、あるいは、分子量がセグメントAの分子量とほぼ等しいか、または小さいとともに、分子量分布が大きい重合体、が必須となる(文献1の段落番号[0028]、[0029]などを参照)。
特許文献2には、ミクロ相分離構造を有する高分子体の形成を利用した高分子微多孔体の製造方法が開示されている。特許文献2の方法では、イオン結合可能な官能基(a)を分子鎖の両末端に有する重合体(A)と、上記官能基(a)とイオン結合可能な官能基(b)を有する重合体(B)とを混合し、重合体(A)の末端と重合体(B)とをイオン結合させて擬似的なブロックコポリマーを形成することにより、重合体(A)からなる領域と重合体(B)からなる領域とにミクロ相分離させ、その後、この相分離によって得られた薄膜状の高分子体から、重合体(A)と(B)との間のイオン結合を切断して重合体(A)または(B)を抽出除去することにより、微多孔質の高分子薄膜を得ている。得られた高分子薄膜は、抽出除去されなかった重合体(A)または(B)のいずれか一方のみからなる。しかし、この方法では、重合体(A)と(B)との間に生じるイオン結合が、分子鎖の末端に位置する官能基に基づく結合であるため、重合体に対する当該結合の割合が低く、また、その結合力は、通常のブロックコポリマーにおけるセグメント間の結合(共有結合)の力に比べて弱いため(即ち、双方の重合体間に生じる結合の力の大きさ、数ともに弱いため)、ミクロ相分離を安定して行うことが難しい。また、実際にはブロックコポリマーとしての相分離ではなく、1つの重合体(B)に複数の重合体(A)が結合した状態での相分離となるため、形成されるミクロ相分離構造の制御は困難であると考えられる。実際、文献1には、相分離構造としてラメラ構造のみが記載されており、柱状構造、球状構造などのその他のミクロ相分離構造は記載も示唆もなされていない。
特開平5−287084号公報 特開平2−279741号公報 西敏夫、伊澤槇一、秋山三郎編集、社団法人高分子学会高分子ABC研究会編、「ポリマーABCハンドブック」、株式会社エヌ・ティー・エス、2001年1月、p108−110
本発明は、これら従来のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法とは異なる方法であって、従来の方法に比べて、形成されるミクロ相分離構造の制御の自由度が高い製造方法の提供を目的とする。
本発明のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法では、互いに異なるモノマーユニットを有する2種以上のセグメントからなり、イオン結合および/または水素結合を形成しうる第1の官能基を備えるモノマーユニットからなる第1のセグメントと、第1のセグメントと非相容である第2のセグメントとを有するブロックコポリマー(I)と、第1の官能基との間でイオン結合および/または水素結合を形成しうる第2の官能基をポリマー鎖の末端以外に有するポリマー(II)とを、熱溶融により混合した後に温度を低下させている、または、溶媒中において混合した後に溶媒を除去している。これにより、コポリマー(I)の第1のセグメントとポリマー(II)とを、第1および第2の官能基の間に生じるイオン結合および/または水素結合により多点で会合させるとともに、コポリマー(I)とポリマー(II)との混合物をミクロ相分離させて、互いに会合した第1のセグメントおよびポリマー(II)を含む領域と、第2のセグメントを含む領域とを含むミクロ相分離構造を有する高分子体を形成している。
本発明のミクロ相分離構造を有する高分子体は、上記本発明の製造方法により得た高分子体である。
本発明の製造方法では、第1および第2の官能基の間に生じるイオン結合および/または水素結合により、コポリマー(I)の第1のセグメントとポリマー(II)とを多点で会合させるとともに、コポリマー(I)とポリマー(II)との混合物をミクロ相分離させている。この方法によれば、ポリマー(II)の混合により、コポリマー(I)における第1のセグメントの体積分率を変化させて、形成されるミクロ相分離構造を制御できる。このとき、ポリマー(II)の分子量は、上記従来の方法とは異なり、第1のセグメントの分子量以下である必要はなく、例えば、第1のセグメントの分子量よりも大きくてもよい。また、ミクロ相分離を実現できるコポリマー(I)とポリマー(II)との混合範囲を、上記従来の方法におけるブロックコポリマーとポリマーとの混合範囲よりも広くすることができる。このため、本発明の製造方法では、従来の方法に比べて、形成されるミクロ相分離構造の制御の自由度を向上できる。
本発明の製造方法では、また、特許文献2に開示されているようなイオン結合による擬似的なブロックコポリマーを用いる方法に比べて、より確実にミクロ相分離を実現できる。
本発明の製造方法では、ポリマー(II)の分子量、および/または、コポリマー(I)とポリマー(II)との混合比率を制御することにより、形成されるミクロ相分離構造を制御できる。この方法は、上述した、ブロックコポリマーにおけるセグメントの分子量を調整する方法に比べて、形成されるミクロ相分離構造の制御がより簡便となる。
本発明の製造方法では、ミクロ相分離構造として、柱状(シリンダー)構造、ラメラ構造、球状構造または共連続構造を有する高分子体を形成できる。どのような相分離構造を有する高分子体が形成されるかは、コポリマー(I)およびポリマー(II)の種類、両者の混合比率、第1のセグメントおよびポリマー(II)の分子量、ならびに、第1および第2の官能基の種類などにより異なる。
ブロックコポリマー(I)は、(1)互いに異なるモノマーユニットを有する2種以上のセグメントからなり(即ち、二成分系以上のブロックコポリマーであり)、(2)イオン結合および/または水素結合を形成しうる第1の官能基を備えるモノマーユニットからなる第1のセグメントを有し、(3)第1のセグメントと非相容である第2のセグメントを有する、ブロックコポリマーである限り特に限定されない。
例えば、コポリマー(I)が、互いに異なるモノマーユニットを有する2種のセグメントAおよびBからなるブロックコポリマーであってもよく、典型的には、コポリマー(I)は、いわゆるAB型と呼ばれる、上記2種のセグメントを1つずつ有するジブロックコポリマー(二成分二元ブロックコポリマー)である。なお、この場合、セグメントAおよびBのいずれか一方が、第1の官能基を備えるモノマーユニットからなる第1のセグメントであればよく、他方が、第1のセグメントと非相容である第2のセグメントであればよい。
また例えば、コポリマー(I)は、その1つのセグメントのみが第1の官能基を備えるブロックコポリマーであってもよい。この場合、第2のセグメントは、第1の官能基を有さない。
ポリマー(II)は、コポリマー(I)の第1のセグメントが有する第1の官能基との間でイオン結合および/または水素結合を形成しうる第2の官能基を、ポリマー鎖の末端以外に有する限り特に限定されない。特に、第1のセグメントとの多点による会合をより確実にできることから、ポリマー(II)が、第2の官能基を備えるモノマーユニットからなるホモポリマーであることが好ましい。なお、ポリマー(II)は、そのポリマー鎖の末端に第2の官能基を有していてもよい。
ポリマー(II)の分子量および分子量分布は特に制限されない。
上述したように、従来の方法では、ブロックコポリマーと、当該コポリマーを構成するセグメントに対して相容性を有するポリマーとを混合してミクロ相分離構造を制御するためには、分子量が当該セグメントの分子量よりも小さいか、あるいは、分子量が当該セグメントとほぼ等しいかそれ以下であるとともに、分子量分布が広いポリマーを用いる必要があった。これに対して本発明の製造方法では、後述の実施例に示すように、ポリマー(II)の分子量は、例えば、第1のセグメントの分子量よりも大きくてもよく、また、分子量分布の狭いホモポリマーをポリマー(II)として用いることもできる。
第1および第2の官能基の組み合わせは、両官能基の間にイオン結合および/または水素結合が形成される限り特に限定されない。なお、一般に、イオン結合と水素結合との境界は曖昧であり、この二つの結合が同時に生じる場合も多く、第1および第2の官能基の組み合わせによっては、水素結合が支配的となったりイオン結合が支配的となったりする。
例えば、第1の官能基がアザフェニル基あるいはジアルキルアミン基である場合、第2の官能基がスルホン酸基のようなプロトンの解離性が高い基であるときには、両官能基間の結合はイオン結合が支配的となる。第2の官能基がヒドロキシフェニル基のようなプロトンの解離性が低い基であるときには、両官能基間の結合は水素結合が支配的となる。第2の官能基が、そのプロトンの解離性がスルホン酸基とヒドロキシフェニル基の中間に位置するカルボキシル基であるときには、両官能基間の結合はイオン結合と水素結合とが混在した状態になると考えられる。
第1および第2の官能基の組み合わせの一例としては、窒素を含む官能基と、酸素を含む官能基との組み合わせが挙げられる。
具体的には、例えば、第1および第2の官能基の組み合わせが、アザフェニル基、ジアルキルアミン基、シアノ基およびモルフォリン基から選ばれる少なくとも1種と、ヒドロキシフェニル基、スルホン酸基およびカルボキシル基から選ばれる少なくとも1種であってもよく、より具体的には、例えば、アザフェニル基とヒドロキシフェニル基であってもよい。
コポリマー(I)の各セグメントを構成するモノマーユニットの種類は、ブロックコポリマーを形成できるモノマーユニットである限り特に限定されないが、例えば、第1の官能基を備えないモノマーユニットとしては、イソプレン、スチレン、ブタジエン、1−ブテンなどのビニル系モノマー、アクリル酸エステルモノマー、あるいは、メタクリル酸エステルモノマー(エステルのアルキル基は炭素数1〜10の直鎖または分岐状アルキル基)が挙げられる。
第2のセグメントは、例えば、これら第1の官能基を備えないモノマーユニットからなってもよい。
第1の官能基を備えるモノマーユニットとしては、例えば、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、2-ジメチルアミノエチルアクリレート、2-ジメチルアミノエチルメタクリレート、アクリロニトリル、アクリロイルモルフォリンなどが挙げられる。
第1のセグメントは、例えば、これらの第1の官能基を備えるモノマーユニットからなってもよい。
これらのモノマーユニットを組み合わせたコポリマー(I)としては、例えば、(ポリスチレン−ポリ2-ビニルピリジン)ジブロックコポリマーがある。
ポリマー(II)を構成する、第2の官能基を備えるモノマーユニットの種類は、特に限定されないが、例えば、4-ヒドロキシスチレンが挙げられる。
ポリマー(II)は、上記4-ヒドロキシスチレンのホモポリマーである、ポリ(4-ヒドロキシスチレン)であってもよい。
ブロックコポリマー(I)およびポリマー(II)は、一般的なブロックコポリマーおよびポリマーの重合方法により形成できる。ブロックコポリマーの重合方法としては、各種のリビング重合が代表的である。
コポリマー(I)とポリマー(II)とは、熱溶融による混合、または、溶媒中における混合により、いったん無秩序状態となる。その後、熱溶融による混合の場合は冷却により、溶媒中における混合の場合は溶媒の除去により、第1のセグメントとポリマー(II)とが多点で会合するとともに、コポリマー(I)とポリマー(II)との混合物がミクロ相分離して、第1のセグメントおよびポリマー(II)を含む領域と、第2のセグメントを含む領域とを含むミクロ相分離構造が形成され、当該構造を有する高分子体を得ることができる。
本発明の製造方法では、第1のセグメントおよびポリマー(II)からなる領域、および/または、第2のセグメントからなる領域を含むミクロ相分離構造、あるいは、これらの領域からなるミクロ相分離構造を形成することもできる。
熱溶融による混合を行う方法および溶媒中における混合を行う方法は特に限定されず、公知の手法を用いればよい。また、どちらの方法を選択するかは、コポリマー(I)およびポリマー(II)の種類に応じて、適宜設定すればよい。
コポリマー(I)とポリマー(II)との混合比率は特に限定されない。
上述したように、従来の方法では、ブロックコポリマーと、当該コポリマーを構成するセグメントに対して相容性を有するポリマー、典型的には同種のポリマー、とを混合してミクロ相分離構造を実現できる両者の混合範囲は広くなかった。これに対して本発明の製造方法では、例えば、後述の実施例に示すように、第1のセグメントに対するポリマー(II)の重量比が1.3を超えるようにコポリマー(I)とポリマー(II)とを混合してもよく、当該重量比が1.6以上となるように、あるいは、2.3以上となるように、コポリマー(I)とポリマー(II)とを混合してもよい。
本発明の製造方法では、コポリマー(I)とポリマー(II)との熱溶融による、または、溶媒中における混合物を、当該混合物のミクロ相分離が始まる前に成形することにより、任意の形状の高分子体を形成できる。例えば、溶媒中において両者を混合して得た混合溶液を基板に塗布した後に、必要に応じて乾燥、熱処理などを行うことにより、ミクロ相分離構造を有する膜状の高分子体を形成できる。
本発明の高分子体は、上述した本発明の製造方法によって得た、ミクロ相分離構造を有する高分子体である。その形状、用途などは特に限定されない。例えば、本発明の高分子体に含まれる一成分のみを選択的に除去して、高分子微多孔体としてもよい。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明する。本発明は、以下に示す実施例に限定されない。
(ブロックコポリマー(I)の合成)
本実施例では、ブロックコポリマー(I)として、ポリスチレン−ポリ2-ビニルピリジン二成分ジブロックコポリマー(コポリマーSP)を用いた。以下にその合成方法を示す。なお、コポリマーSPにおける、スチレンをモノマーユニットとするセグメントSが第2のセグメントに、2-ビニルピリジンをモノマーユニットとするセグメントPが第1のセグメントに相当する。セグメントPは、第1の官能基としてアザフェニル基を備える。
コポリマーSPの重合は、モノマーとして、高真空下において高度に精製されたスチレンおよび2-ビニルピリジンを用い、逐次リビングアニオン重合により行った。具体的な合成スキームを図1に示す。
コポリマーSPは、重合系を制御することにより、その分子量が異なるサンプルを2種類(SP−1、SP−2)作製した。作製した各サンプルの重量平均分子量Mw、ならびに、コポリマーSPにおける各セグメント(セグメントSおよびセグメントP)の重量平均分子量Mwを以下の表1に示す。
コポリマーSPおよび各セグメントの重量平均分子量Mwは、多角レーザー光散乱(MALLS)、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)および1H核磁気共鳴(1H−NMR)を組み合わせて評価した。なお、以下に示すポリマーHおよびポリマーPに対する重量平均分子量の測定方法も同様とした。
(ポリマー(II)の合成)
本実施例では、ポリマー(II)として、ポリ4-ヒドロキシスチレン(ポリマーH)を用いた。以下にその合成方法を、図2に具体的な合成スキームを示す。なお、ポリマーHは、第2の官能基としてヒドロキシフェニル基を備えるモノマーユニットからなるホモポリマーである。
ポリマーHの重合の第一段階として、開始剤にsec-BuLiを用い、重合溶媒をテトラヒドロフラン(THF)として、アニオン重合によりポリ4-tert-ブトキシスチレン(PtBOs)を合成した。
次に、重合の第二段階として、上記形成したPtBOsを60℃に保持したジオキサン−塩酸混合溶液中で加水分解し、ポリマーHを得た。PtBOsおよび得られたポリマーHに対する1H−NMRの測定により見積もった反応率はほぼ100%となり、定量的に加水分解反応が進行していることが確認された。
ポリマーHは、重合系を制御することにより、その分子量が異なるサンプルを4種類(H−1、H−2、H−3およびH−4)作製した。作製した各サンプルの重量平均分子量Mwを以下の表2に示す。
(ポリ2-ビニルピリジンの合成)
コポリマーSPおよびポリマーHの合成とは別に、比較例とするために、コポリマーSPのセグメントPと同種のホモポリマーであるポリ2-ビニルピリジン(ポリマーP)の合成を行った。以下にその合成方法を示す。
ポリマーPの重合は、モノマーとして高真空下において高度に精製された2-ビニルピリジンを用い、開始剤をクミルカリウム、重合溶媒をテトラヒドロフラン(THF)として、アニオン重合により行った。図3に具体的な合成スキームを示す。
ポリマーPは、1種類のみ作製した。作製したサンプルの重量平均分子量Mwを以下の表3に示す。
(高分子体の形成)
次に、上記のようにして作製したコポリマーSPおよびポリマーHのそれぞれをTHFに溶解させて、濃度5重量%のコポリマーSP溶液およびポリマーH溶液を作製した。次に、コポリマーSPとポリマーHとが以下の表4に示す混合比率となるように両溶液を混合した後、混合溶液を容器に流し込み、自然乾燥によりTHFを揮発、除去し、さらに真空下における乾燥(一日間)および熱処理(180℃、24時間)を経て、薄膜状の高分子体を形成した。
なお、表4に示すように、高分子体は、混合するコポリマーSPおよびポリマーHの種類、ならびに、両者の混合比率を変えて、サンプル1−1〜1−4(SP−1とH−1とを混合)、サンプル2−1〜2−6(SP−2とH−2とを混合)、サンプル3−1〜3−6(SP−2とH−3とを混合)ならびにサンプル4−1〜4−6(SP−2とH−4とを混合)の22種類作製した。
表4には、上記混合比率と併せて、コポリマーSPとポリマーHとの混合物におけるセグメントS、セグメントPおよびポリマーHの重量分率、ならびに、第1のセグメントであるセグメントPに対するポリマーHの重量比(H/P)を示す。
上記高分子体の作製とは別に、比較例として、コポリマーSPとポリマーPとを以下の表5に示す混合比率となるように混合して高分子体を形成した。この高分子体の具体的な形成方法は、コポリマーSPおよびポリマーHから形成した上記高分子体の形成方法と同様とした。
なお、表5に示すように、比較例である高分子体は、コポリマーSPとしてSP−1を用い、両者の混合比率を変えて4種類(サンプルA−1〜A−4)作製した。表5には、上記混合比率と併せて、コポリマーSPとポリマーPとの混合物におけるセグメントS、および、セグメントPとポリマーPとの合計の重量分率(即ち、当該混合物における、スチレン成分および2-ビニルピリジン成分の重量分率)、ならびに、第1のセグメントであるセグメントPに対するポリマーPの重量比(Ph/Pb)を示す。
(高分子体の評価)
上記のように形成した高分子体における相分離構造の確認および観察を、透過型電子顕微鏡(TEM)により実施した。TEMによる評価を行うにあたっては、測定サンプルとして、ポリスチレンからなる領域(S領域)と、ポリ2-ビニルピリジンおよびポリ4-ヒドロキシスチレンからなる領域(P−H領域)との間のコントラストが得られるように、ヨウ素染色を行った非常に薄い切片を準備した。また、比較例である高分子体に対しても、測定サンプルとして同様の切片を準備した。
評価結果を図4〜図8に示す。なお、各図に示す各々のTEM観察像の左下に表記する番号はサンプルNo.である。また、各サンプルにおいて形成されたミクロ相分離構造の種類と、マクロ相分離構造の形成の有無を以下の表6に示す。
図4〜図8ならびに表6に示すように、実施例であるサンプル1−1〜4−6では、全て、マクロ相分離を起こすことなく、ミクロ相分離構造を形成できた。即ち、コポリマーSPにおけるセグメントPの分子量よりもポリマーHの分子量が大きい場合(サンプル4−1〜4−6)、ならびに、セグメントPに対するポリマーHの重量比(H/P)が1.3を超える場合、1.6以上の場合、2.3以上の場合、サンプルによっては当該重量比(H/P)が10あるいは20以上の場合においても、マクロ相分離を起こすことなくミクロ相分離構造の実現が可能であった。また、重量比(H/P)を変化させることによって、形成されるミクロ相分離構造を制御できることがわかった。
これに対して比較例であるサンプルA−1〜A−4では、セグメントPの分子量に対して十分に小さい分子量のポリマーPを混合しているにも関わらず、セグメントPに対するポリマーPの重量比(Ph/Pb)が2.3となった時点(サンプルA−4)でマクロ相分離が発生し、均一なミクロ相分離構造が失われた。
本発明によれば、従来のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法とは異なる方法であって、従来の方法に比べて、形成されるミクロ相分離構造の自由度を向上できる製造方法を提供できる。
本発明の製造方法によって得られたミクロ相分離構造を有する高分子体は、その構造、ならびに、用いられるコポリマー(I)およびポリマー(II)の種類に応じて、例えば相分離構造を構成する各領域の物性の違いに基づく、光学分野、電子分野、化学分野などの様々な分野への応用が期待される。
実施例に用いたブロックコポリマー(I)である、ポリスチレン−ポリ2-ビニルピリジン(コポリマーSP)の合成スキームを示す模式図である。 実施例に用いたポリマー(II)である、ポリ4-ヒドロキシスチレン(ポリマーH)の合成スキームを示す模式図である。 比較例に用いたポリマーである、ポリ2-ビニルピリジン(ポリマーP)の合成スキームを示す模式図である。 実施例として作製した高分子体(サンプル1−1〜1−4)のTEM観察像を示す図である。 実施例として作製した高分子体(サンプル2−1〜2−6)のTEM観察像を示す図である。 実施例として作製した高分子体(サンプル3−1〜3−6)のTEM観察像を示す図である。 実施例として作製した高分子体(サンプル4−1〜4−6)のTEM観察像を示す図である。 比較例として作製した高分子体(サンプルA−1〜A−4)のTEM観察像を示す図である。

Claims (15)

  1. 互いに異なるモノマーユニットを有する2種以上のセグメントからなり、前記セグメントとして、イオン結合および/または水素結合を形成しうる第1の官能基を備えるモノマーユニットからなる第1のセグメントと、第1のセグメントと非相容である第2のセグメントとを有するブロックコポリマー(I)と、
    第1の官能基との間でイオン結合および/または水素結合を形成しうる第2の官能基をポリマー鎖の末端以外に有するポリマー(II)とを、
    熱溶融により混合した後に温度を低下させる、または、溶媒中において混合した後に溶媒を除去する、ことにより、
    第1のセグメントとポリマー(II)とを、第1および第2の官能基の間に生じるイオン結合および/または水素結合により多点で会合させるとともに、コポリマー(I)とポリマー(II)との混合物をミクロ相分離させて、
    互いに会合した第1のセグメントおよびポリマー(II)を含む領域と、第2のセグメントを含む領域と、を含むミクロ相分離構造を有する高分子体を形成する、ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  2. ポリマー(II)の分子量、および/または、コポリマー(I)とポリマー(II)
    との混合比率を制御することにより、前記相分離構造を制御する請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  3. 前記相分離構造が、柱状構造、ラメラ構造、球状構造または共連続構造である請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  4. コポリマー(I)が、互いに異なるモノマーユニットを有する2種のセグメントからなるブロックコポリマーである請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  5. コポリマー(I)が、前記2種のセグメントを1つずつ有するジブロックコポリマーである請求項4に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  6. 1つの前記セグメントのみが第1の官能基を備える請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  7. ポリマー(II)が、第2の官能基を備えるモノマーユニットからなるホモポリマーである請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  8. 第1および第2の官能基の組み合わせが、窒素を含む官能基と、酸素を含む官能基との組み合わせである請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  9. 第1および第2の官能基の組み合わせが、アザフェニル基、ジアルキルアミン基、シアノ基およびモルフォリン基から選ばれる少なくとも1種と、ヒドロキシフェニル基、スルホン酸基およびカルボキシル基から選ばれる少なくとも1種である請求項8に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  10. 第1および第2の官能基の組み合わせが、アザフェニル基とヒドロキシフェニル基である請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  11. コポリマー(I)が、(ポリスチレン−ポリ2-ビニルピリジン)ジブロックコポリマーである請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  12. ポリマー(II)が、ポリ(4-ヒドロキシスチレン)である請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  13. ポリマー(II)の分子量が、第1のセグメントの分子量よりも大きい請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  14. 第1のセグメントに対するポリマー(II)の重量比が1.3を超えるように、コポリマー(I)とポリマー(II)とを混合する請求項1に記載のミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の製造方法によって得た、ミクロ相分離構造を有する高分子体。
JP2007084120A 2007-03-28 2007-03-28 ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体 Expired - Fee Related JP5546719B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007084120A JP5546719B2 (ja) 2007-03-28 2007-03-28 ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体
PCT/JP2008/055470 WO2008123203A1 (ja) 2007-03-28 2008-03-24 ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体
US12/593,507 US20100120985A1 (en) 2007-03-28 2008-03-24 Process for producing polymeric object having microphase-separated structure and polymeric object having microphase-separated structure
CN200880010556.1A CN101688047B (zh) 2007-03-28 2008-03-24 具有微相分离结构的聚合物体的制造方法及具有微相分离结构的聚合物体
EP08722736A EP2133391A4 (en) 2007-03-28 2008-03-24 METHOD FOR PRODUCING A MACROMOLECULLE WITH A MICROPHASE-SITUATED STRUCTURE AND A MACROMOLEKÜL WITH A MICROPHASE-SITUATED STRUCTURE

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007084120A JP5546719B2 (ja) 2007-03-28 2007-03-28 ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013137960A Division JP2013189651A (ja) 2013-07-01 2013-07-01 ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008239854A true JP2008239854A (ja) 2008-10-09
JP5546719B2 JP5546719B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=39830699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007084120A Expired - Fee Related JP5546719B2 (ja) 2007-03-28 2007-03-28 ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20100120985A1 (ja)
EP (1) EP2133391A4 (ja)
JP (1) JP5546719B2 (ja)
CN (1) CN101688047B (ja)
WO (1) WO2008123203A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089099A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 国立大学法人名古屋大学 非共有結合性エラストマー
WO2016181834A1 (ja) * 2015-05-11 2016-11-17 国立大学法人名古屋大学 非共有結合性ソフトエラストマー及びその製法
JP2018070859A (ja) * 2016-08-15 2018-05-10 ポール・コーポレーションPall Corporation フルオロポリマー及びフルオロポリマーを含む膜(ii)
WO2023197806A1 (zh) * 2022-04-12 2023-10-19 珠海中科先进技术研究院有限公司 一种多孔聚合物涂层铜电极及其制备方法和应用

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6445975B2 (ja) * 2013-10-17 2018-12-26 リンテック株式会社 断熱フィルム及びその製造方法
EP3078693B1 (en) 2013-12-06 2021-01-27 LG Chem, Ltd. Block copolymer
EP3078687B1 (en) 2013-12-06 2020-06-03 LG Chem, Ltd. Block copolymer
CN105873968B (zh) * 2013-12-06 2018-09-28 株式会社Lg化学 嵌段共聚物
US10227438B2 (en) 2013-12-06 2019-03-12 Lg Chem, Ltd. Block copolymer
CN105980342B (zh) 2013-12-06 2019-02-15 株式会社Lg化学 单体和嵌段共聚物
EP3078685B1 (en) 2013-12-06 2020-09-09 LG Chem, Ltd. Block copolymer
EP3078689B1 (en) 2013-12-06 2020-12-02 LG Chem, Ltd. Block copolymer
WO2015084132A1 (ko) 2013-12-06 2015-06-11 주식회사 엘지화학 블록 공중합체
WO2015084127A1 (ko) 2013-12-06 2015-06-11 주식회사 엘지화학 블록 공중합체
JP6432847B2 (ja) 2013-12-06 2018-12-05 エルジー・ケム・リミテッド ブロック共重合体
JP6410327B2 (ja) 2013-12-06 2018-10-24 エルジー・ケム・リミテッド ブロック共重合体
CN105899559B (zh) 2013-12-06 2018-05-25 株式会社Lg化学 嵌段共聚物
CN106459326B (zh) 2013-12-06 2019-08-13 株式会社Lg化学 嵌段共聚物
JP6432846B2 (ja) 2013-12-06 2018-12-05 エルジー・ケム・リミテッド ブロック共重合体
US10633533B2 (en) 2014-09-30 2020-04-28 Lg Chem, Ltd. Block copolymer
JP6451966B2 (ja) 2014-09-30 2019-01-16 エルジー・ケム・リミテッド ブロック共重合体
US10281820B2 (en) 2014-09-30 2019-05-07 Lg Chem, Ltd. Block copolymer
US10295908B2 (en) 2014-09-30 2019-05-21 Lg Chem, Ltd. Block copolymer
US10310378B2 (en) 2014-09-30 2019-06-04 Lg Chem, Ltd. Block copolymer
US10287430B2 (en) 2014-09-30 2019-05-14 Lg Chem, Ltd. Method of manufacturing patterned substrate
JP6538159B2 (ja) 2014-09-30 2019-07-03 エルジー・ケム・リミテッド ブロック共重合体
EP3225641B1 (en) 2014-09-30 2021-11-24 LG Chem, Ltd. Block copolymer
EP3203497B1 (en) 2014-09-30 2023-11-29 LG Chem, Ltd. Method for producing patterned substrate
CN107075028B (zh) 2014-09-30 2020-04-03 株式会社Lg化学 嵌段共聚物
CN113621151B (zh) * 2021-07-02 2022-04-29 东华大学 一种层状微相结构的线性驱动器及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004306404A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Ricoh Co Ltd 有機薄膜とその製造方法及び有機薄膜を用いた光記録媒体
JP2006172584A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Ricoh Co Ltd 光記録媒体
JP2006252613A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 光記録媒体
JP2007138052A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Kyoto Univ 高分子薄膜、パターン基板の製造方法、パターン転写体、及び磁気記録用パターン媒体

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3940546B2 (ja) * 1999-06-07 2007-07-04 株式会社東芝 パターン形成方法およびパターン形成材料
US7223518B2 (en) * 2003-06-06 2007-05-29 Georgia Tech Research Corporation Compositions and methods of use thereof
DE10359973A1 (de) * 2003-12-18 2005-07-21 Tesa Ag Haftklebemasse auf Basis von Acrylatblockcopolymeren
US7919110B2 (en) * 2005-01-25 2011-04-05 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical device drug release regions containing non-covalently bound polymers
JP2007246600A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Shin Etsu Chem Co Ltd 自己組織化高分子膜材料、自己組織化パターン、及びパターン形成方法
CN101583657B (zh) * 2007-01-11 2012-04-25 日东电工株式会社 聚合物多微孔体制造方法以及聚合物多微孔体及分离膜

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004306404A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Ricoh Co Ltd 有機薄膜とその製造方法及び有機薄膜を用いた光記録媒体
JP2006172584A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Ricoh Co Ltd 光記録媒体
JP2006252613A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 光記録媒体
JP2007138052A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Kyoto Univ 高分子薄膜、パターン基板の製造方法、パターン転写体、及び磁気記録用パターン媒体

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012058163; DAI J, GOH S H, LEE S Y, SIOW K S: 'Interpolymer Complexation between Poly(p-vinylphenol) and Pyridine-Containing Polymers.' Polym J Vol.26 No.8, 199408, Page.905-911 *
JPN6012058165; Polymer Preprints, Japan vol.56, No.1, 2007, p.735 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089099A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 国立大学法人名古屋大学 非共有結合性エラストマー
WO2016181834A1 (ja) * 2015-05-11 2016-11-17 国立大学法人名古屋大学 非共有結合性ソフトエラストマー及びその製法
JPWO2016181834A1 (ja) * 2015-05-11 2018-03-15 国立大学法人名古屋大学 非共有結合性ソフトエラストマー及びその製法
US10829580B2 (en) 2015-05-11 2020-11-10 National University Corporation Tokai National Higher Education And Research System Noncovalent soft elastomer and method for manufacturing the same
JP2018070859A (ja) * 2016-08-15 2018-05-10 ポール・コーポレーションPall Corporation フルオロポリマー及びフルオロポリマーを含む膜(ii)
WO2023197806A1 (zh) * 2022-04-12 2023-10-19 珠海中科先进技术研究院有限公司 一种多孔聚合物涂层铜电极及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP5546719B2 (ja) 2014-07-09
CN101688047A (zh) 2010-03-31
EP2133391A1 (en) 2009-12-16
WO2008123203A1 (ja) 2008-10-16
US20100120985A1 (en) 2010-05-13
EP2133391A4 (en) 2010-12-08
CN101688047B (zh) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5546719B2 (ja) ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体
Zhang et al. Cylindrical polymer brushes
US10532546B2 (en) Composite for neutral layer
JP5058827B2 (ja) 高分子微多孔体の製造方法ならびに高分子微多孔体および分離膜
Lu et al. Remarkable effect of molecular architecture on chain exchange in triblock copolymer micelles
KR101990187B1 (ko) 블록 공중합체의 자가-어셈블리에 의한 나노계측 구조의 제조를 가능하게 하는 방법
KR20160038700A (ko) 중성층 조성물
CN106125504A (zh) 用于定向自组装的共聚物配制品、其制造方法以及包含其的物件
CN106125503A (zh) 用于定向自组装的共聚物配制品、其制造方法以及包含其的物件
CN106117950A (zh) 用于定向自组装的共聚物配制品、其制造方法以及包含其的物件
CN106117951A (zh) 用于定向自组装的共聚物配制品、其制造方法以及包含其的物件
St Thomas et al. Alkoxyamine-functionalized latex nanoparticles through RAFT polymerization-induced self-assembly in water
RU2459839C1 (ru) Композиция модификатора асфальта и композиция асфальта, содержащая такой модификатор
Gurr et al. Synthesis, characterization, and direct observation of star microgels
Gao et al. Observation of double gyroid and hexagonally perforated lamellar phases in ABCBA pentablock terpolymers
TWI629234B (zh) 控制含有至少一非極性嵌段及至少一極性嵌段的嵌段共聚物之合成的方法及該嵌段共聚物藉由直接自組裝而應用於奈米微影術的用途
KR101884102B1 (ko) 블록 공중합체의 자가-어셈블리에 의한 나노계측 구조의 제조를 가능하게 하는 방법
Appold et al. Anionic Grafting to Strategies for Functional Polymethacrylates: Convenient Preparation of Stimuli‐Responsive Block Copolymer Architectures
JP2013189651A (ja) ミクロ相分離構造を有する高分子体の製造方法ならびにミクロ相分離構造を有する高分子体
Theodosopoulos et al. Block copolymers by anionic polymerization: recent synthetic routes and developments
EP3736302B1 (en) Block copolymer comprising photo-sensitive group
Arnold et al. Synthesis, dynamic‐mechanical and morphological behavior of styrene/butyl methacrylate diblock copolymers
JP3676247B2 (ja) 3成分トリブロック共重合体からミクロ相分離ポリマー構造体を製造する方法
Stenert et al. Poly (methyl methacrylate)-block-polystyrene and polystyrene-block-poly (n-butyl acrylate) as compatibilizers in PMMA/PnBA blends
Whicher et al. Block copolymers of n‐propyl p‐styrene sulfonate with isoprene and styrene: Synthesis, characterization, and phase separation behavior

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130701

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130708

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5546719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees