JP2008239046A - トウ角・キャンバ角可変装置 - Google Patents

トウ角・キャンバ角可変装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 アクチュエータへの負荷を軽減し、電力の消費を抑制すると共に、的確に制御することができるトウ角・キャンバ角可変装置を提供する。
【解決手段】 車輪4と、車輪4のトウ角やキャンバ角を変更するアクチュエータ10,51とを備えたトウ角・キャンバ角可変装置1において、アクチュエータ10,51の動作を固定するアクチュエータ動作固定手段16,56と、車両又は周囲の情報を入力する入力手段100と入力手段100の信号によりアクチュエータ10,51の動作を固定すべきか判断する判断手段110と、前記判断手段110によりアクチュエータ10,51の動作を固定すべきと判断した場合、アクチュエータ動作固定手段16,56を作動させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輪のトウ角やキャンバ角を簡単な構造で変更できるようにしたトウ角・キャンバ角可変装置に関する。
従来、図7に示すように、アクチュエータで各輪個別にキャンバ及びトウを制御することができるようにするために、車輪を支持するアクスル532を車体に対し1点で支持するボールジョイント533と、アクスル532におけるボールジョイント533による支持点の上側又は下側であり且つ車両前後方向の2点を支持し、この2点の支持点を、車幅方向に個別に変位させる第1及び第2のアクチュエータ534,535と、前記2点の支持点を車幅方向において相対的に変位させることで車輪のトウを変化させ、及び/又は前記2点の支持点を車幅方向において同一方向に変位させることで車輪のキャンバを変化させるように、第1及び第2のアクチュエータ534,535を制御する制御手段と、を備えたものがある(特許文献1)。
特開2004−122932号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明のように、トウ角及びキャンバ角をアクチュエータで制御する車両において、アクチュエータによる支持部に車重や走行による外力がかかる場合、常にアクチュエータに推力を与え、位置を保持する必要があり、電力の消費が大きかった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、アクチュエータへの負荷を軽減し、電力の消費を抑制すると共に、的確に制御することができるトウ角・キャンバ角可変装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明は、車輪と、前記車輪のトウ角やキャンバ角を変更するアクチュエータとを備えたトウ角・キャンバ角可変装置において、前記アクチュエータの動作を固定するアクチュエータ動作固定手段と、車両又は周囲の情報を入力する入力手段と、前記入力手段の信号により前記アクチュエータの動作を固定すべきか判断する判断手段と、前記判断手段により前記アクチュエータの動作を固定すべきと判断した場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記入力手段は、操舵装置及び方向指示器であり、前記制御手段は、前記操舵装置が所定操作速度未満及び所定角度未満の場合、並びに、前記方向指示器がOFFの場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動することを特徴とする。
また、前記入力手段は、カーナビゲーションであり、前記制御手段は、前記カーナビゲーションからの道路情報により制御することを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記カーナビゲーションにより直進時とされた場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動し、コーナーの接近に伴い前記アクチュエータ動作固定手段を解除することを特徴とする。
また、前記入力手段は、入力ボタンであり、前記制御手段は、前記入力ボタンが押された場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、車輪と、前記車輪のトウ角やキャンバ角を変更するアクチュエータとを備えたトウ角・キャンバ角可変装置において、前記アクチュエータの動作を固定するアクチュエータ動作固定手段と、車両又は周囲の情報を入力する入力手段と、前記入力手段の信号により前記アクチュエータの動作を固定すべきか判断する判断手段と、前記判断手段により前記アクチュエータの動作を固定すべきと判断した場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動させる制御手段と、を備えるので、アクチュエータを常に作動する必要がなく、アクチュエータへの負荷を軽減し、電力の消費を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、前記入力手段は、操舵装置及び方向指示器であり、前記制御手段は、前記操舵装置が所定操作速度未満及び所定角度未満の場合、並びに、前記方向指示器がOFFの場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動するので、アクチュエータへの負荷を軽減し、電力の消費を抑制すると共に、的確に制御することができる。
請求項3の発明によれば、また、前記入力手段は、カーナビゲーションであり、前記制御手段は、前記カーナビゲーションからの道路情報により制御するので、アクチュエータへの負荷を軽減し、電力の消費を抑制すると共に、的確に制御することができる。
請求項4の発明によれば、また、前記制御手段は、前記カーナビゲーションにより直進時とされた場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動し、コーナーの接近に伴い前記アクチュエータ動作固定手段を解除するアクチュエータへの負荷を軽減し、電力の消費を抑制すると共に、周囲の道路状況にあわせて自動的に、さらに精密に制御することができる。
請求項5の発明によれば、前記入力手段は、入力ボタンであり、前記制御手段は、前記入力ボタンが押された場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動するので、アクチュエータへの負荷を軽減し、電力の消費を抑制すると共に、所望の制御をすることができる。
本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態のトウ角・キャンバ角可変装置を後方から見た図である。
図1において、1はトウ角・キャンバ角可変装置、2は車体、3は車輪連結部材、4は車輪、10はトウアクチュエータ部材、11はトウアクチュエータ車輪側連結部、12はトウアクチュエータ支持部材側連結部、13はトウアクチュエータ支持部材、20はアーム部材としてのロアアーム部材、21は第一ロアアーム部、22は第二ロアアーム部、24は第一ロアアーム支持部、25は第二ロアアーム支持部、26は車輪側ロアアーム連結部、30は縦部材、31は第一縦部材、32は第一縦部材上部連結部、33は第二縦部材、41はキングピン軸拘束アーム、42は拘束アーム車輪側連結部、43は第一拘束アーム連結部、44は第二拘束アーム連結部、51はキャンバアクチュエータ、52はキャンバアクチュエータ連結部、53はキャンバアクチュエータ支持部材、54はキャンバアクチュエータ支持部、55はキャンバアクチュエータ支持部材取付部、61は縦部材連結アーム、Mはホイールモータ、Sはショックアブソーバである。
本実施形態のトウ角・キャンバ角可変装置1は、車体2と車輪連結部材3及び車輪4とを連結する装置で、主にトウアクチュエータ部材10、ロアアーム部材20、キングピン軸拘束アーム41、キャンバアクチュエータ51等を有し、車輪4のトウ角及びキャンバ角を変更するための装置である。
トウアクチュエータ部材10は、一端をトウアクチュエータ車輪側連結部11で車輪連結部材3とボールジョイント等により連結され、他端側をトウアクチュエータ支持部材側連結部12でトウアクチュエータ支持部材13とボールジョイント等により連結されている。トウアクチュエータ支持部材13は、後述する第一拘束アーム連結部43に支持されている。また、トウアクチュエータ部材10を作動しないように規制するトウアクチュエータ用電磁ブレーキ16が設けられている。
ロアアーム部材20は、第一ロアアーム部21及び第二ロアアーム部22からなる。第一ロアアーム部21は、第一ロアアーム支持部24により車体2に支持され、第二ロアアーム部22は第二ロアアーム支持部25により車体2に支持されている。第一ロアアーム支持部24及び第二ロアアーム支持部25では、第一ロアアーム支持部24と第二ロアアーム支持部25とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。第一ロアアーム部21及び第二ロアアーム部22の車輪側は一体となり、車輪側ロアアーム連結部26でボールジョイント等により車輪側連結部材3と連結されている。
縦部材30は、第一縦部材31、第二縦部材33等からなる。第一縦部材31は、一端を第一縦部材上部連結部32でキングピン軸拘束アーム41の二股部41bの一方と連結し、他端を第一ロアアーム支持部24でロアアーム部材20及び車体2と連結する。第二縦部材33は、一端を第二拘束アーム連結部34でキングピン軸拘束アーム41の二股部41bの他方と連結し、他端を第二ロアアーム支持部25でロアアーム部材20及び車体2と連結する。
第一縦部材31及び第二縦部材33は、一端の第一縦部材上部連結部32及び第二拘束アーム連結部34で、キングピン軸拘束アーム41に対して第一縦部材上部連結部32と第二拘束アーム連結部34とを結んだ軸を含む縦部材連結アーム61を中心に回動可能であり、他端の第一ロアアーム支持部24及び第二ロアアーム支持部25で、第一ロアアーム支持部24と第二ロアアーム支持部25とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。
キングピン軸拘束アーム41は、一端の本体部41aをキングピン軸K上にある拘束アーム車輪側連結部42で車輪連結部材3にボールジョイント等により連結されており、他端の二股部41bは二股に分かれ、一つは途中の第一縦部材上部連結部32で第一縦部材31と連結されると共に、端部の第一拘束アーム連結部43でトウアクチュエータ支持部材13に連結され、他の一つは第二拘束アーム連結部44で第二縦部材32に連結され、第一縦部材31及び第二縦部材32に対して第一縦部材上部連結部32と第二拘束アーム連結部44とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。また、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム41とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面Aを形成する。
キャンバアクチュエータ51は、一端をキャンバアクチュエータ連結部52で第二縦部材32のキャンバアクチュエータ支持部材取付部55に取付けられたキャンバアクチュエータ支持部材53と連結され、他端を、ブラケットBを介して車体2とキャンバアクチュエータ支持部54で連結され、キャンバアクチュエータ連結部52及びキャンバアクチュエータ支持部54で縦部材連結アーム61方向の軸を中心に回動可能に連結されている。また、キャンバアクチュエータ51を作動しないように規制するキャンバアクチュエータ用電磁ブレーキ56が設けられている。
車輪連結部材3は、車輪連結部3a、拘束アーム連結部3b、ロアアーム連結部3c及びトウアクチュエータ連結部3d等を有し、トウ角・キャンバ角可変装置1と車輪4とをホイールモータMを介して連結するもので、略長方形状に一体に形成され、車輪4と一体に回動する。車輪連結部3aは、車輪4側と連結される部分であり、本実施形態では、車輪4と一体に回転するホイールモータMに連結される。
このように、ホイールモータMに連結されるので、ホイールモータMを含む車輪4との脱着が容易となり、メンテナンス性が向上する。また、拘束アーム連結部3b及びロアアーム連結部3cを一体に設けるので、剛性が向上する。
また、拘束アーム連結部3b及びロアアーム連結部3cは、キングピン軸K上にあり、拘束アーム連結部3bは、キングピン軸拘束アーム41の拘束アーム車輪側連結部42に連結し、ロアアーム連結部3cは、ロアアーム20の車輪側ロアアーム連結部42でボールジョイント等により連結する。トウアクチュエータ連結部3cは、キングピン軸Kから離れた部分にあり、トウアクチュエータ部材10のトウアクチュエータ車輪側連結部11と連結されている。
また、車輪4幅内にホイールモータMを収納できるようにし、車輪連結部材3のキングピン軸Kを形成する拘束アーム連結部3b及びロアアーム連結部3cを、車輪4幅内に形成し、好ましくは、車輪4幅方向中心線近傍に形成するように設定するとよい。
このように、車輪4幅方向中心線とキングピン軸Kとの距離を小さくすることにより、キングピンオフセット量が減少し、操舵抵抗が低減されるので、操舵時の操舵力が小さく済み、アクチュエータの小型化が実現できる。また、それに伴い、車両自体の小型化も実現できる。
さらに、ショックアブソーバSが、一端を第二ロアアーム22の第一ショックアブソーバ取付部22aに、他端を縦部材連結アーム61の第二ショックアブソーバ取付部61aに連結されている。このショックアブソーバSは、パートタイム及びリアルタイムで角度を変更することができる。
このように、パートタイム及びリアルタイムで角度を変更できるショックアブソーバSをトウ角・キャンバ角可変装置1を設けたので、走行路にあわせたサスペンションセッティングができ、乗り心地が向上する。
図2は、本実施形態のシステム図を示す。本実施形態のシステムでは、カーナビゲーション101、入力ボタン102又は車両情報103等を入力手段100とする。カーナビゲーション101は、GPSやVICS等から得た地図情報、コーナー情報及び現在位置等の周囲の情報を判断手段及び制御手段の一例としてのECU110に入力する。入力ボタン102は、主に車両がその場旋回する場合に乗員が押圧するものである。車両情報103は、センサ等により車両の状態を検知したものである。本実施形態では、アクセルの開閉量、ブレーキ操作の有無、操舵装置の一例としてのステアリングの操舵角、ウインカースイッチのON/OFF、シフトレバー操作の有無、車速及び加速度等のいずれか又は全部を検知する。
制御手段としてのECU110は、これら入力手段100からの信号を処理し、車両の状態に応じてトウ・キャンバアクチュエータ10,51及びアクチュエータ動作固定手段の一例としてのトウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56を制御する。トウ・キャンバアクチュエータ10,51は、ECU110から送信される位置、速度、加速度の信号により制御され、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56は、ECU110から送信されるON/OFF信号により制御される。
次に、本実施形態のトウ・キャンバアクチュエータ10,51及びトウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56の第1実施形態の制御フローチャートについて説明する。
図3は、第1実施形態の制御フローチャートである。この制御は、カーナビゲーション101からの情報及び車両情報103からの入力信号により制御する場合である。
まず、ステップ1で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がONかOFFかを判断する(ST1)。ステップ1において、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がONの場合、ステップ2で、ステアリング操作量が一定以上であるか判断する(ST2)。ステップ2において、ステアリング操作量が一定以上でない場合、ステップ3で、ステアリング操作速度が一定以上であるか判断する(ST3)。ステップ3において、ステアリング操作速度が一定以上でない場合、ステップ4で、ウィンカーがONとなっているか判断する(ST4)。ステップ4において、ウィンカーがONとなっていない場合、ステップ5で、後述するナビ判断処理のサブルーチンを実行する(ST5)。
また、ステップ2において、ステアリング操作量が一定以上である場合、ステップ3において、ステアリング操作速度が一定以上である場合及びステップ4において、ウィンカーがONとなっている場合には、ステップ6で、トウ・キャンバアクチュエータ10,51を作動させ、推力出力を開始する(ST6)。続いて、ステップ7で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をOFFとし(ST7)、制御を終了する。
ステップ1において、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がOFFと判断した場合、ステップ8で、ステップ5のナビ判断処理によりトウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がOFFとなっているのか判断する。ステップ8において、ナビ判断処理によるものであると判断した場合、ステップ5で、後述するナビ判断処理のサブルーチンを実行する(ST5)。
ステップ8において、ナビ判断処理によるものではないと判断した場合、ステップ9で、ウィンカーがOFFであるか判断する(ST9)。ステップ9において、ウィンカーがOFFであると判断した場合、ステップ10で、ステアリング操作量が一定以内であるか判断する(ST10)。ステップ10において、ステアリング操作量が一定以内であると判断した場合、ステップ11で、ステアリング操作速度が一定以内であるか判断する(ST11)。ステップ11において、ステアリング操作速度が一定以内であると判断した場合、ステップ12で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をONとする(ST12)。続いて、ステップ13で、トウ・キャンバアクチュエータ10,51の推力出力を停止し(ST13)、制御を終了する。
また、ステップ9において、ウィンカーがONであると判断した場合、ステップ10において、ステアリング操作量が一定以上であると判断した場合及びステップ11において、ステアリング操作速度が一定以上であると判断した場合、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がOFFのまま制御を終了する。
このように、ECU110が、トウ・キャンバアクチュエータ10,51の動作を固定すべきと判断した場合、走行中でもトウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56を作動させ、トウ・キャンバアクチュエータ10,51が動かないように固定し、トウ・キャンバアクチュエータ10,51から推力を出力しないので、トウ・キャンバアクチュエータ10,51を常に作動する必要がなく、負荷を軽減し、電力の消費を抑制することができる。
また、ステアリングが所定操作速度未満及び所定角度未満の場合、並びに、ウィンカがOFFの場合、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56を作動するので、トウ・キャンバアクチュエータ10,51への負荷を軽減し、電力の消費を抑制すると共に、的確に制御することができる。さらに、ステアリングをある一定速度以上、一定角以上切った場合やウィンカーをONした場合は、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56を解除し、トウ・キャンバアクチュエータ10,51から推力を出力し、トウ・キャンバを動作させるので、急ハンドル等の緊急の場合に対応することができる。
なお、本発明の実施形態においては、走行中は急ハンドル等の緊急の場合に備えて、トウ・キャンバアクチュエータ10,51のモータドライバの電源はONにしておく。
さらに、本実施形態以外の車両情報の入力として、アクセルを適用し、アクセル踏込み量から、大きな加速度が必要な場合、キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ56をOFFにし、タイヤの転がり抵抗係数を大きくなるようにタイヤを接地させるようにする。アクセル踏込み量と加速度については、実際に加速度センサで計測し、踏込み量に対する加速度が出力されているかどうかでキャンバの動作を行うかどうかを判断してもよい。
また、ブレーキの踏込み量による制動力も同様に転がり抵抗係数が大きくなるようにキャンバアクチュエータ電磁ブレーキ56をOFFにし、キャンバアクチュエータ51を動作させるようにしてもよい。大きな制動力が必要な場合には、トウアクチュエータ電磁ブレーキ16をOFFにし、トウアクチュエータ10を動作させ、トウブレーキを活用してもよい
また、大きな加速・制動が必要とする判断の一つとして、シフトレバーの1速、2速の信号を用いてもよい。
次に、図4に示す第1制御フローチャートのステップ5におけるナビ判断処理のサブルーチンについて説明する。まず、ステップ51で、現在地を取得する(ST51)。次に、ステップ52で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がONか判断する(ST52)。ステップ52において、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がOFFであると判断した場合、ステップ53で、現在位置がコーナー終了後であるか判断する(ST53)。ステップ53において、現在位置がコーナー終了後でないと判断した場合、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がOFFのままナビ判断処理を終了する。
ステップ53において、現在位置がコーナー終了後であると判断した場合、ステップ54で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をONとする(ST54)。続いて、ステップ55で、トウ・キャンバアクチュエータ10,51の推力出力を停止し(ST55)、ナビ判断処理を終了する。
ステップ52において、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56がONであると判断した場合、ステップ56で、車両が走行中であるか判断する(ST56)。ステップ56において、車両が走行中でないと判断した場合、ナビ判断処理を終了する。
ステップ56において、車両が走行中であると判断した場合、ステップ57で、走行している地点より先のコーナー情報を取得する(ST57)。次に、ステップ58で、現在位置がコーナー手前の一定距離以内かを判断する(ST58)。ステップ58において、現在位置がコーナー手前の一定距離以内でない場合、ナビ判断処理を終了する。
ステップ58において、現在位置がコーナー手前の一定距離以内である場合、ステップ59で、トウ・キャンバアクチュエータ10,51の推力出力を開始する(ST59)。次に、ステップ60で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をOFFとし(ST60)、ナビ判断処理を終了する。
このように、カーナビゲーション101からの道路情報から、直進時はトウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をONに作動し、コーナーが近づいたら自動的にトウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をOFFに解除し、トウ・キャンバアクチュエータ10,51から推力を出力する。コーナリングが終わり、直線になったら再びトウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をONに作動し、トウ・キャンバアクチュエータ10,51から推力は出力しないので、電力の消費を抑制することができると共に、周囲の道路状況にあわせて自動的に、さらに精密に制御することができる。
次に、第2実施形態である入力ボタン102による制御について説明する。本実施形態では、その場旋回制御を例として説明する。その場旋回とは、図5に示すように、前輪をトウイン方向に、後輪をトウアウト方向に変更するか、又は全輪をポジティブキャンバに変更することで、上面から見た車体の略中心を通る軸Zを中心にその場で旋回することである。
図6は、入力ボタン102による制御の一例としてのその場旋回制御のフローチャートを示す。まず、ステップ21で、その場旋回をするか、例えば、入力ボタン102による入力があったかを判断する(ST21)。ステップ21において、その場旋回をするという入力がない場合は、制御を終了する。
ステップ21において、その場旋回をするとした場合、ステップ22で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をOFFとする(ST22)。次に、ステップ23で、トウ・キャンバアクチュエータ10,51を作動し、トウ角又はキャンバ角を動作させる(ST23)。次に、トウ角又はキャンバ角が所定の位置に変更した後、ステップ24で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をONとする(ST24)。続いて、ステップ25で、その場旋回を開始する(ST25)。
次に、ステップ26で、その場旋回を終了したか判断する(ST26)。ステップ26において、その場旋回を終了していないと判断した場合、ステップ27で、その場旋回を継続する(ST27)。
ステップ26において、その場旋回を終了したと判断した場合、ステップ28で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をOFFとする(ST28)。続いて、ステップ29で、トウ・キャンバアクチュエータ10,51を作動し、トウ角又はキャンバ角を動作させる(ST29)。次に、トウ角又はキャンバ角が所定の位置に変更した後、ステップ30で、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をONとする(ST30)。
なお、本発明の実施形態においては、走行中は急ハンドル等の緊急の場合に備えて、トウ・キャンバアクチュエータ10,51のモータドライバの電源はONにしておく。
このように、入力ボタン102が押された場合、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56を作動するので、トウ・キャンバアクチュエータ10,51への負荷を軽減し、電力の消費を抑制すると共に、所望の制御をすることができる。
また、その場旋回時には、トウ・キャンバを一定角にしたあと、その場旋回終了まではトウ・キャンバ角を動かさないため、その場旋回中は、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をONにし、トウ・キャンバアクチュエータ10,51からは推力を出力せず、その場旋回が終了した場合には、再び、トウ・キャンバ角を元に戻すため、そのときは、トウ・キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ16,56をOFFにし、トウ・キャンバアクチュエータ10,51から推力を出力するので、電力の消費を抑制することができる。
本発明の実施形態を後方から見た図である。 本実施形態のシステム図である。 第1実施形態のフローチャート図である。 第1実施形態のナビ判断処理のフローチャート図である。 その場旋回を示す図である。 第2実施形態のフローチャート図である。 従来技術を示す概略図である。
符号の説明
1…トウ角・キャンバ角可変装置、2…車体、3…車輪連結部材、4…車輪、10…トウアクチュエータ部材(アクチュエータ)、11…トウアクチュエータ車輪側連結部、12…トウアクチュエータ支持部材側連結部、13…トウアクチュエータ支持部材、16…トウアクチュエータ電磁ブレーキ(アクチュエータ動作固定手段)、20…アーム部材としてのロアアーム部材、21…第一ロアアーム部、22…第二ロアアーム部、24…第一ロアアーム支持部、25…第二ロアアーム支持部、26…車輪側ロアアーム連結部、30…縦部材、31…第一縦部材、32…第一縦部材上部連結部、33…第二縦部材、41…キングピン軸拘束アーム、42…拘束アーム車輪側連結部、43…第一拘束アーム連結部、44…第二拘束アーム連結部、51…キャンバアクチュエータ(アクチュエータ)、52…キャンバアクチュエータ連結部、53…キャンバアクチュエータ支持部材、54…キャンバアクチュエータ支持部、55…キャンバアクチュエータ支持部材取付部、56…キャンバアクチュエータ電磁ブレーキ(アクチュエータ動作固定手段)、61…縦部材連結アーム、101…カーナビゲーション、102…入力ボタン、103…車両情報、110…ECU(判断手段、制御手段)、M…ホイールモータ、S…ショックアブソーバ、K…キングピン軸、L…四辺形リンク機構

Claims (5)

  1. 車輪と、前記車輪のトウ角やキャンバ角を変更するアクチュエータとを備えたトウ角・キャンバ角可変装置において、前記アクチュエータの動作を固定するアクチュエータ動作固定手段と、車両又は周囲の情報を入力する入力手段と、前記入力手段の信号により前記アクチュエータの動作を固定すべきか判断する判断手段と、前記判断手段により前記アクチュエータの動作を固定すべきと判断した場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動させる制御手段と、を備えることを特徴とするトウ角・キャンバ角可変装置。
  2. 前記入力手段は、操舵装置及び方向指示器であり、前記制御手段は、前記操舵装置が所定操作速度未満及び所定角度未満の場合、並びに、前記方向指示器がOFFの場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動することを特徴とする請求項1に記載のトウ角・キャンバ角可変装置。
  3. 前記入力手段は、カーナビゲーションであり、前記制御手段は、前記カーナビゲーションからの道路情報により制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトウ角・キャンバ角可変装置。
  4. 前記制御手段は、前記カーナビゲーションにより直進時とされた場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動し、コーナーの接近に伴い前記アクチュエータ動作固定手段を解除することを特徴とする請求項3に記載のトウ角・キャンバ角可変装置。
  5. 前記入力手段は、入力ボタンであり、前記制御手段は、前記入力ボタンが押された場合、前記アクチュエータ動作固定手段を作動することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のトウ角・キャンバ角可変装置。
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