JP2008238796A - 印刷機及び印刷機用ブランケット - Google Patents

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Abstract

【課題】トーイン状態で片持ち支持された対象物品がブランケットに強く衝突することを防止して、ブランケットの損傷及び汚染の防止、並びに、対象物品の汚染防止を実現し、これによりブランケットの寿命を延ばすとともに、対象物品に対して高い品質の印刷をすることのできる印刷機を提供する。
【解決手段】片持ち支持された有底筒状の対象物品30に対して、ブランケット50を押圧しつつ移動させることによって、ブランケット50の上面上のインキを対象物品30の外周面42a上に転写する印刷機であって、対象物品30の底部31は、先端開口部32よりもブランケット50の上面に近い位置に配置されており、ブランケット50の移動方向下流側の先端面52は、対象物品30の底部に対応する部分よりも、先端開口部に対応する部分の方が、プランケット50の移動方向下流側に位置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、片持ち支持された有底筒状の対象物品に対して、ブランケットを用いたオフセット印刷をするための印刷機、及びこの印刷機に用いるブランケットに関する。
缶胴と底を一体成形するシームレス缶(2ピース缶)の製造工程においては、缶の成形後に缶胴に印刷を行う。この印刷は、図6に一部を示すような曲面印刷機を用いて行う。この曲面印刷機においては、略円柱状のマンドレル221に印刷対象となる缶230を外嵌し、これにより缶230を片持ち支持する。缶230は有底であって、マンドレル221の先端側には缶230の底部231が位置し、後端側には、後に蓋が取り付けられる先端開口部232が位置する。ここで、図6は、従来の印刷機においてブランケット250を用いて印刷を行う状態を示す拡大斜視図であり、画線部の表示は省略してある。
一方、外周面上に複数のブランケット250を配したブランケットホイール240の周囲には、複数の色ごとにインキングユニット(不図示)が配置されており、これらのインキングユニットからブランケット250に対して、あらかじめ定めたパターンでインキがそれぞれ供給される。
缶230への印刷は、缶230の外周面をブランケット250の上面に押圧させつつ、ブランケットホイール240をその中心軸の周りに回転させてブランケット250を移動させることによって行うオフセット印刷である。すなわち、ブランケットホイール240を回転させることによって、ブランケット250がブランケットホイール240の回転方向(図6の矢印P方向)に沿って移動するとともに、ブランケット250に当接した缶230はマンドレル221の中心軸の周りを従動回転する(図6の矢印Q方向)。これにより、ブランケット250上に保持されたインキが順次缶230上に転写される。転写されたインキは、例えば加熱によって缶230上に固着される。
このような印刷においては、マンドレル221の中心軸をブランケット250の上面に対して平行に配置して缶230をブランケット250に押し当てた場合には、缶230が片持ち支持されているためにマンドレル221の受ける力が軸方向において均一ではなくなり、マンドレル221が撓みやすくなる。このため、マンドレル221の先端側(缶230の底部231側)でのブランケット250に対する押圧力が低下してインキの転写が不十分となることがある。これに対しては、マンドレル221の先端に行くほどブランケット250に近づくようにマンドレル221を配置する、いわゆるトーインという形態が採用されている。このようにマンドレル221を配置することで、缶230の底部231側に行くほどブランケット250に強く当接することとなるため、片持ち支持によるマンドレル221の撓みを防止することができる。
特開2002−160345号公報 特開平9−267466号公報
しかしながら、トーイン状態での印刷では、缶230の底部231がブランケット250に強く衝突することから、ブランケット250の移動方向下流の先端面252のうち、缶230の底部231に対応する角部分が削れ、又は、摩耗して、削れカスが発生し、缶230やブランケット250を汚してしまうとともに、ブランケット250の寿命を短くするおそれがあった。また、弾性を備えるブランケット250に缶230が強く衝突することから、ブランケット250上で缶230が跳ねてしまう(ジャンピング)ことがあり、これにより、缶230への転写が正しく行われなかったり、ブランケット250に傷がつくおそれがあった。さらに、印刷品質を向上させるために水なし平版を用いた場合には、凸版印刷に比べて印刷時の缶230とブランケット250との当接圧力(印圧)が高くなるため、上述のブランケット250の削れ、摩耗、ジャンピングが顕著になりやすい。
そこで本発明は、トーイン状態は維持しつつ、片持ち支持された対象物品がブランケットに強く衝突することを防止して、ブランケットの損傷及び汚染の防止、並びに、対象物品の汚染防止を実現し、これによりブランケットの寿命を延ばすとともに、対象物品に対して高い品質の印刷をすることのできる印刷機、及びこの印刷機に用いるブランケットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の印刷機は、片持ち支持された有底筒状の対象物品に対して、ブランケットを押圧しつつ移動させることによって、ブランケットの上面上のインキを対象物品の外周面上に転写する印刷機であって、対象物品の底部は、先端開口部よりもブランケットの上面に近い位置に配置されており、ブランケットの移動方向下流側の先端面は、対象物品の底部に対応する部分よりも、先端開口部に対応する部分の方が、プランケットの移動方向下流側に位置することを特徴としている。
本発明の印刷機において、ブランケットの先端面は、少なくとも対象物品の底部に対応する部分をブランケットの厚さ方向に沿って切除して形成され、これにより、ブランケットの先端面を、対象物品の底部に対応する部分よりも、先端開口部に対応する部分の方が、プランケットの移動方向下流側に位置する構成とすることが好ましい。
本発明の印刷機において、ブランケットの先端面は、少なくとも対象物品の底部に対応する部分をブランケットの厚さ方向に対して所定角度傾斜した方向に沿って切除して形成され、これにより、ブランケットの先端面を、対象物品の底部に対応する部分よりも、先端開口部に対応する部分の方が、プランケットの移動方向下流側に位置する構成とすることができる。
本発明の印刷機において、ブランケットの先端面は、ブランケットの上面から下面まで切除して形成されるとよい。
本発明の印刷機において、ブランケットは、先端面が移動方向に対して所定角度傾斜するように配置され、これにより、先端面を、対象物品の底部に対応する部分よりも、先端開口部に対応する部分の方が、プランケットの移動方向下流側に位置する構成とすることが好ましい。
本発明の印刷機において、ブランケットの先端面においては、対象物品の底部及び先端開口部と、ブランケットの上面との距離の関係に応じて、対象物品の底部に対応する部分と、先端開口部に対応する部分と、の移動方向における位置関係を設定することができる。
本発明の印刷機においては、ブランケットを、軸を中心にして回転するブランケットホイールの外周上に配置し、ブランケットホイールの周囲に、ブランケット上に異なる色のインキをそれぞれ供給する複数のインキングユニットが配置される構成をとることができる。
本発明の印刷機において、ブランケットは裏面に粘着層を有しており、この粘着層を介してブランケットホイールに粘着されていることが好ましい。
本発明の印刷機においては、缶を、特に2ピース缶を、対象物品とすることができる。
本発明の印刷機は、平版印刷を行う印刷機であるとよい。
本発明の印刷機に用いるブランケットは、表面印刷層、中間補強層、及び、再剥離可能粘着層の3層を備えることが好ましい。
本発明の印刷機は、片持ち支持された有底筒状の対象物品に対して、ブランケットを押圧しつつ移動させることによって、ブランケットの上面上のインキを対象物品上に転写する印刷機であって、対象物品の底部は、先端開口部よりもブランケットの上面に近い位置に配置されており、ブランケットの移動方向下流側の先端面は、対象物品の先端開口部が、底部よりも先に、ブランケットに接触するように構成されていることを特徴としている。
本発明によると、ブランケットの移動方向下流側の先端面を、印刷の対象物品の底部に対応する部分よりも、先端開口部に対応する部分の方が、プランケットの移動方向下流側になるように配置したことにより、トーイン状態で印刷を行っても、対象物品の底部とブランケットとが強く衝突することを防止することができる。したがって、ブランケットの損傷や、ブランケットからの削れカスの発生を防ぐことができるため、ブランケット及び対象物品の汚染を防ぐことができ、これにより高い品質の印刷を実現することができるとともに、従来よりもブランケットの寿命を延ばすことができる。
以下、本発明の実施形態に係る印刷機10について図面を参照しつつ詳しく説明する。
印刷機10は、図1に示すように、基台11上に配置された、マンドレルホイール20、ブランケットホイール40、及び、インキングユニット60を備える。この印刷機10は、マンドレルホイール20に設けられたマンドレル21に片持ち支持された有底の略円筒状の缶30(対象物品)の外周面に対して、ブランケットホイール40の外周面上に配置されたブランケット50上のインキを転写するオフセット印刷機であって、ブランケット50の形状又は配置に特徴を有するものである。ここで、図1は、本実施形態に係る印刷機10の構成を示す模式図である。なお、本実施形態は、缶(特に、缶胴と底板を一体成形した2ピース(ツーピース)缶)を対象物品とするが、有底の中空筒状であれば、缶以外の物品(例えば、樹脂製のボトル、ガラス製のビン)にも適用することができる。以下に、各部材の詳細な構成について説明する。
印刷機10は、基台11上に、缶30を搬送する機構として、成形機A(不図示)側から順に、搬送部12、マンドレルホイール20、仕上げワニスアプリケータ14、及びトランスファーユニット16を備える。また、印刷機10は、搬送された缶30に対してインキを転写する機構として、ブランケット50を備えたブランケットホイール40、及びインキングユニット60を有する。
缶30は、成形機Aにおいて、例えば、絞り、打ち抜き、しごき、又は、衝撃押し出し工程を経て成形されたものであり、一端に閉じた底部31が、他端に先端開口部32が形成されて、搬送部12を経て、マンドレルホイール20へ搬送供給される。マンドレルホイール20の外周には、略円柱状のマンドレル21が複数突出形成されており、搬送された缶30は、マンドレル21の軸方向先端部21aに、底部31の内面が当接するように外嵌される(図2)。ここで、図2は、本実施形態に係るマンドレル21及び缶30と、ブランケット50との位置関係を示す拡大底面図である。
マンドレルホイール20とブランケットホイール40は同期して回転し、両者がもっとも接近するプリンティングゾーン13において、ブランケット50を缶30に対して押圧しつつ移動させることによって、ブランケット50の上面51上のインキが30の外周面上に転写される。印刷された缶30は、オーバーバーニッシュゾーン15において、ワニスアプリケータ14によってワニスを塗布された後に、トランスファーユニット16においてビンチェーン17に1本ずつ支持されて、オーブンB(不図示)側へ搬送される。ビンチェーン17に支持された缶30は、オーブンB内において、加熱乾燥される。なお、本発明はマンドレル21が単数である場合にも適用可能である。
ブランケットホイール40は、軸の周りを回転可能な略ドラム(円柱)状をなし、その外周には、回転軸の周りに所定角度ごとに、ブランケットセグメント42が複数形成されている(図3)。このブランケットセグメント42の外周面42aはブランケットホイール40の外周の一部を構成し、この外周面42a上には、ブランケット50が1枚ずつ配置される。
ブランケット50は、少なくとも表面印刷層、中間補強層、及び、再剥離可能粘着層(粘着層)の3層を備える。最も上側に配置される表面印刷層は、ブランケット50の表面をなし、例えばゴムその他のエラストマーで形成される。この表面印刷層は、使用する印刷インキや洗浄溶剤を考慮すると耐油性を備えることが好ましい。表面印刷層の下側に配置される中間補強層は、例えば、綿、レーヨン、ポリエステルその他の織布で形成され、この上面に表面印刷層が塗布形成される。最も下側に配置され、ブランケット50の裏面を構成する再剥離可能粘着層は、例えば、再剥離可能な粘着剤を中間補強層の下面に塗布して形成する。
ブランケット50は、再剥離可能粘着層の粘着性を用いて、ブランケットセグメント42の外周面42a上の所定位置に、剥離可能な状態で、貼り付けられる。この貼り付け位置は、缶30の大きさ、印刷位置に応じて定める。中間補強層は、表面印刷層と再剥離可能粘着層の間に配置される。なお、本発明は、ブランケット50が単数の場合にも適用することができる。
ブランケットホイール40の外周の外側には、インキングユニット60が配置されている。このインキングユニット60は、インキ収容部(インキステーション)61とプレートシリンダ(版胴)62を備え、それぞれのインキングユニット60には、異なる色のインキが収容され、インキの色に応じた版が取り付けられている。印刷機10のプレートシリンダ62には、例えばシリコーン樹脂を用いた水なし平版が取り付けられている。水なし平版は、缶30に対して、高精細の画像を印刷できることから、近年需要が高まりつつある。ブランケットホイール40とインキングユニット60のプレートシリンダ62は同期して回転しており、インキ収容部61から水なし平版上に供給されたインキは、ブランケット50の表面印刷層上の所定位置に転写される。なお、インキングユニット60は、缶30への印刷内容に応じて、単数とすることもできる。また、プレートシリンダ62には、感光性樹脂凸版や金属凸版を取り付けることもできる。
ブランケット50上に保持されたインキは、缶30の外周面上に転写される。缶30への転写は、マンドレルホイール20とブランケットホイール40を同期して回転し、ブランケット50を缶30に対して押圧しつつ移動させ、缶30を図3の矢印D方向に従動回転させることによって行う。
マンドレル21は、図2に示すように、後端部21b(マンドレルホイール20の外周面に近い部分)から先端部21a側へ行くほど、ブランケット50の上面51に近づくように配置されている。したがって、マンドレル21に外嵌されて片持ち支持された缶30は、底部31側が先端開口部32側よりもブランケット50の上面51に近い位置に配置される(トーイン状態)。よって、図2において、底部31とブランケットセグメント42の外周面42aとの間隔GAは、先端開口部32と外周面42aとの間隔GBより小さい。この配置により、底部31側とブランケット50間の押圧力が、先端開口部32とブランケット50間の押圧力よりも低くなることを抑えて、ブランケット50の幅方向(ブランケット50の移動方向に直交する方向)(図2の左右方向)におけるインキ転写のばらつきの発生を防止している。
ブランケット50は、図3、図4に示すように、移動方向(図3の矢印C方向、図4の右から左へ向かう方向)の下流側に配置される先端面52において、上面51から下面54まで、厚さ方向に沿って切除されている。ここで、図3は、本実施形態に係るブランケット50を用いて印刷を行う状態を示す拡大斜視図であり、図4は、ブランケット50の構成を示す、ブランケット50の上面51側からみた斜視図である。切除面(切除後の新たな先端面)53は、ブランケット50の幅方向において、缶30の先端開口部32に対応する部分53aから底部31に対応する部分53bに向かうほど、移動方向上流側へ位置するような平面を形成している。したがって、ブランケット50の新たな先端面53は、缶30の底部31(マンドレル21の先端部21a)に対応する部分53bよりも、先端開口部32(マンドレル21の後端部21b)に対応する部分53aの方が、プランケット50の移動方向下流側に位置している。言い換えると、切除面53は、缶30の底部31よりも先端開口部32側の方が、ブランケット50の上面51に、先に接触するように形成されている。
このように切除面53を形成することによって、トーイン状態で、印圧の大きな水なし平版印刷を行っても、ブランケット50の上面51への距離が底部31側よりも大きな先端開口部32側からブランケット50に接触することになるため、缶30とブランケット50とが強く衝突することを防止することができる。よって、ブランケット50の削れや摩耗の発生を抑えることができるため、ブランケット50の寿命を長くすることができ、ブランケット50にかかるコストを低減することができる。また、ブランケット50の削れや摩耗が少なくなることから、ブランケット50からの削れカスの発生が少なくなり、これにより缶30及びブランケット50の汚染が減るため、より確実に高精細の印刷品質を実現することができる。さらに、ブランケット50上で缶30が跳ねてしまうおそれが小さくなるため、転写不良を抑えることができ、印刷品質を向上することができる。これは、ブランケット50上に形成する画線部の割合が大きい場合に特に顕著である。
また、図3に示すように、切除面53を、画線部55にかからない範囲で形成するとともに、画線部55との間に切除していない部分56を残すように設けると、画線部55に至るまでに缶30とブランケット50の上面51との接触状態を安定させることができるため好ましい。また、図4に示す、切除面53の先端面52に対する切除角度α、すなわち、切除後の底部31と先端開口部32に対応する部分53a、53bの位置関係を、缶30(マンドレル21)のトーイン量(例えば、缶30の底部31、先端開口部32とブランケット50の上面51との距離の関係)に応じて変更すると、ブランケット50に対する缶30の接触状態をコントロールすることができるため好ましい。
なお、切除面53は、缶30の底部31と先端開口部32がブランケット50の上面51に同時に接触するように形成することもできる。また、缶30の底部31よりも先端開口部32の方が先に、又は、底部31と先端開口部32が同時に、ブランケット50の上面51に接触することができれば、切除面53は、下面54まで切除せずに形成してもよい。
さらに、ブランケット50の先端面52を切除せずに、底部31に対応する部分よりも、先端開口部32に対応する部分が、ブランケット50の移動方向下流側に位置するように、ブランケット50をその移動方向に対して傾斜して配置することもできる。このような配置とすると、ブランケット50を切除加工する必要がないとともに、トーイン状態で印刷を行ったときに、缶30の底部31側よりも先端開口部32側の方が先にブランケット50に接触するため、底部31とブランケット50とが強く衝突することを防止することができる。
また、ブランケット50に代えて、図5に示すブランケット150を用いることもできる。ここで、図5は、変形例に係るブランケット150の構成を示す、ブランケット150の上面151側からみた斜視図である。このブランケット150においては、移動方向(図5で左から右へ向かう方向)の下流側に配置される先端面152が、上面151から下面154へ向かう厚さ方向に対して、移動方向上流側に傾き、かつ、缶30の先端開口部32側に傾斜した方向に、切除されている。切除面153は、缶30の先端開口部32に対応する部分153aが底部31に対応する部分153bより移動方向下流側にあれば、ブランケット150の幅方向の全範囲に設けなくてもよい。
このように、ブランケット150を、少なくとも缶30の底部31に対応する部分153bが、厚さ方向に対して所定角度傾斜した方向に沿って切除してあると、ブランケット150の新たな先端面153は、缶30の底部31に対応する部分153bよりも、先端開口部32に対応する部分153aの方が、ブランケット150の移動方向下流側に位置する構成となる。この構成によれば、トーイン状態で印刷を行っても、缶30の底部31側よりも先端開口部32側の方が先にブランケット150に接触するため、底部31とブランケット150とが強く衝突することを防止することができる。
以上のように構成されたことから、上記実施形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)水なし平版印刷により、缶30に対して、高精細の画像を印刷できるとともに、トーイン状態で印刷することにより、片持ち支持によるマンドレル21の撓みを防止することができ、品質の高い印刷を実現することができる。
(2)印圧の大きな水なし平版印刷を、トーイン状態で行っても、缶30の底部31とブランケット50とが強く衝突することを防止することができるため、ブランケット50の損傷や、ブランケット50からの削れカスの発生を防ぐことができる。これにより、ブランケット50及び缶30の汚染を防ぐことができ、高い品質の印刷を実現することができ、かつ、ブランケット50の寿命を延ばすことができる。具体的には、出願人が行った試験では、ブランケット50の削れが生じるまで印刷できる缶の数が、従来のブランケットを用いた場合に比して、数倍になった。
(3)また、底部31とブランケット50との衝突が緩和されるため、ブランケット50上で缶30が跳ねてしまうことが少なくなるため、印刷品質が向上する。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
本発明の実施形態に係る印刷機の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るマンドレル及び缶とブランケットとの位置関係を示す拡大底面図である。 本発明の実施形態に係るブランケットを用いて印刷を行う状態を示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るブランケットの構成を示す、ブランケットの上面側からみた斜視図である。 変形例に係るブランケットの構成を示す、ブランケットの上面側からみた斜視図である。 従来の印刷機においてブランケットを用いて印刷を行う状態を示す拡大斜視図である。
符号の説明
10 印刷機
20 マンドレルホイール
21 マンドレル
21a 先端部
21b 後端部
30 缶(対象物品)
31 底部
32 先端開口部
40 ブランケットホイール
42 ブランケットセグメント
42a 外周面
50 ブランケット
51 上面
52 先端面
53 切除面(先端面)
54 下面
55 画線部
60 インキングユニット
150 ブランケット
152 先端面
153 切除面(先端面)

Claims (13)

  1. 片持ち支持された有底筒状の対象物品に対して、ブランケットを押圧しつつ移動させることによって、前記ブランケットの上面上のインキを前記対象物品の外周面上に転写する印刷機であって、
    前記対象物品の底部は、先端開口部よりも前記ブランケットの上面に近い位置に配置されており、
    前記ブランケットの移動方向下流側の先端面は、前記対象物品の底部に対応する部分よりも、前記先端開口部に対応する部分の方が、前記プランケットの移動方向下流側に位置することを特徴とする印刷機。
  2. 前記ブランケットの先端面は、少なくとも前記対象物品の底部に対応する部分を前記ブランケットの厚さ方向に沿って切除して形成され、これにより、前記ブランケットの先端面を、前記対象物品の底部に対応する部分よりも、前記先端開口部に対応する部分の方が、前記プランケットの移動方向下流側に位置する構成としている請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記ブランケットの先端面は、少なくとも前記対象物品の底部に対応する部分を前記ブランケットの厚さ方向に対して所定角度傾斜した方向に沿って切除して形成され、これにより、前記ブランケットの先端面を、前記対象物品の底部に対応する部分よりも、前記先端開口部に対応する部分の方が、前記プランケットの移動方向下流側に位置する構成としている請求項1に記載の印刷機。
  4. 前記ブランケットの先端面は、前記ブランケットの上面から下面まで切除して形成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷機。
  5. 前記ブランケットは、前記先端面が前記移動方向に対して所定角度傾斜するように配置され、これにより、前記先端面を、前記対象物品の底部に対応する部分よりも、前記先端開口部に対応する部分の方が、前記プランケットの移動方向下流側に位置する構成としている請求項1に記載の印刷機。
  6. 前記ブランケットの先端面においては、前記対象物品の底部及び先端開口部と、前記ブランケットの上面との距離の関係に応じて、前記対象物品の底部に対応する部分と、前記先端開口部に対応する部分と、の前記移動方向における位置関係が設定される請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の印刷機。
  7. 前記ブランケットは、軸を中心にして回転するブランケットホイールの外周上に配置され、前記ブランケットホイールの周囲には、前記ブランケット上に異なる色のインキをそれぞれ供給する複数のインキングユニットが配置されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の印刷機。
  8. 前記ブランケットは裏面に粘着層を有しており、前記粘着層を介して前記ブランケットホイールに粘着されている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の印刷機。
  9. 前記対象物品は缶である請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の印刷機。
  10. 前記対象物品は2ピース缶である請求項9に記載の印刷機。
  11. 平版印刷を行うことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の印刷機。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の印刷機に用いるブランケットであって、表面印刷層、中間補強層、及び、再剥離可能粘着層の3層を備えることを特徴とする印刷機用ブランケット。
  13. 片持ち支持された有底筒状の対象物品に対して、ブランケットを押圧しつつ移動させることによって、前記ブランケットの上面上のインキを前記対象物品上に転写する印刷機であって、
    前記対象物品の底部は、先端開口部よりも前記ブランケットの上面に近い位置に配置されており、
    前記ブランケットの移動方向下流側の先端面は、前記対象物品の先端開口部が、前記底部よりも先に、前記ブランケットに接触するように構成されていることを特徴とする印刷機。
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