JP2008238284A - スライダの研磨装置および研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子高さ形成研磨工程後の表面仕上げ研磨工程において、素子の研磨量のばらつきを抑える。
【解決手段】スライダの研磨装置1は、スライダとなるべき素子Sを回転する研磨定盤5に押付けながら保持することのできるラッピングヘッド2と、鉛直方向に延びる第1の嵌合部材12を備えた、ラッピングヘッドを支持する保持機構と、第1の嵌合部材12と嵌合して第1の嵌合部材12との間に内部空間を形成する鉛直方向に延びる第2の嵌合部材13を備えた、保持機構3を支持するベース4と、内部空間を減圧する減圧機構と、を有し、保持機構3は、減圧された内部空間から鉛直方向上向きの力を受け、ベース4に、鉛直方向に可動に支持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、スライダの研磨装置および研磨方法に関し、特に素子高さ形成研磨工程後の表面仕上げ研磨工程に用いられるスライダの研磨装置および研磨方法に関する。
ハードディスクドライブに用いられるスライダは、読込素子や書込素子が形成されるウエハ工程、ブロックやバーへの切断工程、所定の媒体対向面が形成される研磨工程等を経て作成される。研磨工程は通常2つから3つの独立した研磨工程からなっている。
最初の研磨工程は次の素子高さ形成研磨工程の効率化のためにおこなわれる粗研磨工程である。この工程は省略される場合もある。粗研磨工程では、スライダとなるべき素子(以下、単に素子という。)が多数形成されたブロックまたはバーが、読込素子高さが目標値の近くに達するまで研磨される。読込素子高さとは、MR(Magneto Resistive)素子の媒体対向面に対して垂直方向の長さ(奥行き)であり、MR変化率等における好ましい特性を実現する上で重要なファクターである。
2番目の研磨工程は読込素子高さを正確に形成することを目的として行われる素子高さ形成研磨工程である。この研磨はハイト出し研磨工程とも呼ばれている。読込素子高さを正確に形成することは極めて重要であり、RLG(Resistance Lapping Guide)等の抵抗素子を用いた研磨方法が知られている。この抵抗素子は素子と素子の間にウエハ工程であらかじめ形成されており、抵抗素子の両端は素子の内部を介して、バーの研磨面とは異なる面に形成されたパッドと電気的に接続されている。研磨中には、抵抗素子の電気抵抗がパッドを介して測定される。抵抗素子は素子とともに研磨されるため、素子抵抗の電気抵抗は研磨の進行とともに増加する。抵抗素子の研磨量と電気抵抗との関係をあらかじめ所得しておき、抵抗素子の電気抵抗を監視しながら研磨することによって、研磨されつつある素子の研磨量を間接的に知ることができる。
複数の素子を同時に研磨する場合、上記の方法で研磨をおこなっても、素子によって研磨量のばらつきが生じることは避けがたい。このため、最近では個々の素子に対応して押圧シリンダを複数個設け、素子ごとに最適な押付け力を与え、研磨量のばらつきを抑える技術も開示されている(特許文献1参照。)
最後の研磨工程はいわゆる表面仕上げ研磨工程であり、タッチラップ研磨工程とも呼ばれている。表面仕上げ研磨工程では、鏡面仕上げされた研磨定盤を用いて媒体対向面がきれいに研磨される。表面仕上げ研磨工程が終了すると、媒体対向面のスクラッチ傷等が除去され、媒体対向面の平滑度が向上する。このとき、スライダの浮上特性にとって重要な、クラウンと呼ばれる凸面形状も同時に形成される。表面仕上げ研磨工程では、研磨量はわずかであり、押付け力も小さいことから、研磨量自体の監視はおこなわれていない。あらかじめ研磨レートを確認しておき、一定の研磨時間が経過すると研磨は終了する。押付け力を与える手段として、素子高さ形成研磨工程と同様、複数の押圧シリンダを用いて素子ごとに最適な押付け力を与える方法(特許文献1参照。)や、より簡便な方法として素子を保持するラッピングヘッドの上に重りを載置する方法が開示されている(特許文献2参照。)。
特開2002−157723号公報 特開平10−249714号公報
研磨定盤は本来できるだけ平滑で、かつ水平に取付けられていることが望ましいが、実際には微小な凹凸が存在しており、研磨時の素子の研磨定盤に対する鉛直方向位置は研磨定盤の回転に応じて変動する。研磨定盤の水平方向の取付け精度が十分でない場合も、研磨時の素子の鉛直方向位置は研磨定盤の回転に応じて変動する。具体的には、素子が研磨定盤の凸部を通過するときには素子が研磨定盤から受ける上向きの力(突き上げ)が増加し、素子への押付け力が増加する。このような押付け力の変化は、複数個の素子をバーの形態で同時に研磨する従来の研磨方法においては、一つのバー内の個々の素子の平均押付け力がばらつく原因となる。また、研磨定盤の表面状態は研磨中に連続的に変化しているため、異なるバー同士でも平均押付け力はばらつく。しかし、研磨定盤の平坦度を常に平坦かつ一定の状態に維持することは極めて困難である。
平均押付け力がばらつくと、大きな押付け力を受ける素子は最悪の場合破損する可能性がある。また、表面仕上げ研磨工程においても実際には多少の研磨量が発生しているため、せっかく素子高さ形成研磨工程で素子高さのばらつきを抑えても、表面がきれいに研磨されたにも拘らず逆にばらつきが増えてしまう可能性がある。本願発明者らが調査した結果によれば、素子高さ(MR高さ)のばらつきは、素子高さ形成研磨工程終了後に対して、表面仕上げ研磨工程終了後には3nm程度悪化していた。今後磁気ヘッドの高記録密度化を進めるためには素子高さの縮小が必須であるが、表面仕上げ研磨工程で素子高さのばらつきが増加すると、ヘッドの高記録密度化に対応することが困難となる。また、平均押付け力がばらつくと、PTR (Pole Tip Recession)と呼ばれる、読込素子や書込素子周辺での段差のばらつきも増加する可能性もある。例えば読込素子がAl23・TiCの基板に対して媒体対向面から遠ざかる方向に引き込むと、記録媒体との距離が増加し、所定の読込特性を得ることができなくなる。したがって、PRTのばらつきの増加も歩留まりの悪化につながる。
さらに、平均押付け力がばらつくと、素子に大きな押付け力を与える定盤の部位(凸部)では、定盤自体も逆に素子から大きな反力を受ける。この反力は定盤に微細な傷を生じさせる原因となるが、表面仕上げ研磨工程では鏡面加工された極めて高精度の定盤が用いられるため、定盤の寿命を縮める原因となる。
本発明はこのような事情に鑑み、特に素子高さ形成研磨工程後の表面仕上げ研磨工程において、素子の研磨量のばらつきを抑えることのできる研磨装置および研磨方法を提供することを目的とする。
本発明のスライダの研磨装置は、スライダとなるべき素子を回転する研磨定盤に押付けながら保持することのできるラッピングヘッドと、鉛直方向に延びる第1の嵌合部材を備えた、ラッピングヘッドを支持する保持機構と、第1の嵌合部材と嵌合して第1の嵌合部材との間に内部空間を形成する鉛直方向に延びる第2の嵌合部材を備えた、保持機構を支持するベースと、内部空間を減圧する減圧機構と、を有し、保持機構は、減圧された内部空間から鉛直方向上向きの力を受け、ベースに、鉛直方向に可動に支持される。
このように構成されたスライダの研磨装置においては、研磨中のスライダとなるべき素子が研磨定盤から受ける反力は、ラッピングヘッドから保持機構に伝えられる。前述のように、研磨定盤には微小な凹凸が存在しており、素子の鉛直方向位置は研磨定盤の回転位置に応じて変動する。具体的には、素子が研磨定盤の凹部から隣接する凸部に移動すると、素子の鉛直方向位置もそれに応じて上昇する。しかし、保持機構の第1の嵌合部材は、素子の鉛直方向位置の上昇に応じて第2の嵌合部材に対して相対的に上昇するため、素子が研磨定盤から受ける反力の増加は第1の嵌合部材と第2の嵌合部材との間に形成された内部空間に吸収され、反力の増加が抑制される。素子がその後凸部から再び凹部に移動すると、第1の嵌合部材は第2の嵌合部材との摩擦力によって、移動した位置に留まる。その後素子がさらに高い凸部に移動すると、同様にして第1の嵌合部材が上昇する。このように、第1の嵌合部材の鉛直方向位置は、素子が研磨定盤の凸部を通過しながら徐々に上昇していき、最適な位置に自己制御的に修正される。第1の嵌合部材の移動量は極めて小さいため、内部空間の圧力はほとんど変化せず、内部空間の圧力上昇によって移動が阻害されることはない。また、第1の嵌合部材の移動量は極めて小さいため、素子の研磨定盤への押付け力の変動も最小限に抑えることができる。
本発明のスライダの研磨方法は、スライダとなるべき素子を保持することのできるラッピングヘッドと、ラッピングヘッドを支持する保持機構と、保持機構を支持するベースと、を有し、保持機構は鉛直方向に延びる第1の嵌合部材を備え、ベースは鉛直方向に延びる第2の嵌合部材を備え、第1の嵌合部材と第2の嵌合部材とが嵌合して第1の嵌合部材と第2の嵌合部材との間に内部空間が形成された研磨装置を準備するステップと、スライダとなるべき素子を研磨定盤に対向して前記ラッピングヘッドで保持させる保持ステップと、内部空間を減圧し、減圧された内部空間から保持機構が鉛直方向上向きの力を受け、ベースに鉛直方向に可動に支持された状態で、素子を回転する研磨定盤に押付けて、素子を研磨する研磨ステップと、有している。
以上説明したように、本発明によれば、特に素子高さ形成研磨工程後の表面仕上げ研磨工程において、素子の研磨量のばらつきを抑えることのできる研磨装置および研磨方法を提供することができる。
次に、図面を参照して本発明の研磨装置および研磨方法の一実施形態を詳細に説明する。
まず、はじめに本実施形態を用いて研磨される素子について説明する。図1は、スライダとなるべき素子が多数配置されたバーの斜視図である。バーBはウエハに多数形成された素子Sの一部を切り出して作成される。各素子Sは読込素子であるMR素子Mを備えている。MR素子Mは媒体対向面に面して形成されており、研磨によって所定の素子高さに仕上げられる。したがって、MR素子Mが形成された媒体対向面がバーBの研磨面LSとなる。一列に配列された素子Sの間には素子間ギャップGが設けられている。素子間ギャップGには、研磨面LSに面してRLG素子Rが設けられている。RLG素子は例えばMR素子Mと同じ膜構成を有しており、ウエハ工程でMR素子と同時に作成することができる。RLG素子は、その両端が研磨面LSとは異なる面に設けられたパッド(図示せず)と電気的に接続されている。図では、素子間ギャップGは一組の連続する素子Sと他の一組の連続する素子Sとの間に設けられているが、素子間ギャップGは各素子Sの間に設けられていてもよい。また、各素子Sの間にある切り代(図示せず)を素子間ギャップGとして利用してもよい。なお、本明細書では研磨対象はバーBとして説明するが、ウエハから切り出す際にはいったんいくつかのブロックに分割し、その後各ブロックをバーBに切り出すこともある。この場合、研磨対象はブロックであってもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係るスライダの研磨装置の概念図である。本研磨装置は前述したスライダの研磨工程のうち表面仕上げ研磨工程で用いることができる。しかし、本研磨装置を素子高さ形成研磨工程や他の研磨工程で用いることも可能である。
スライダの研磨装置1は、ラッピングヘッド2と、ラッピングヘッド2を支持する保持機構3と、保持機構3を支持するベース4と、を備えている。ベース4には回転する研磨定盤5が取付けられている。ラッピングヘッド2は、バーBを、研磨面LSを研磨定盤5に対向させて保持することができる。バーBは回転する研磨定盤5に押付けられながら研磨される。本図では、バーBの長手方向は紙面直交方向としている。
図3は、ラッピングヘッドの構成を示す概念図である。本図では、バーBの長手方向は紙面左右方向としている。ラッピングヘッド2は、ゴムシートGを介してバーBを研磨定盤5に押付ける、複数の円筒形のプッシャ6を有している。プッシャ6は複数の素子Sの各々の取付け位置の直上に設けられている。プッシャ支持部8はプッシャ6を収容するシリンダ9を有し、シリンダ9内には空気配管10を介して空気が送られる。図中、最も左側のプッシャ6とシリンダ9は断面で示している。シリンダ9内の空気圧を制御することによって、プッシャ6を鉛直方向に作動させることができ、それによって研磨定盤5への押付け力を、プッシャ6毎に個別に制御することができる。図は、研磨定盤5が半径方向に変形した状態を強調して示しており、図中左側にいくほど研磨定盤5は上向きに変形している。この場合、左側のプッシャ6ほどシリンダ9からの突き出し長さが短く、右側のプッシャ6ほどシリンダ9からの突き出し長さが長い。すなわち、プッシャ6はプッシャ支持部8に対して可動であるが、プッシャ支持部8は保持機構3に対して少なくとも鉛直方向に不動に取付けられている。
図2を参照すると、保持機構3はラッピングヘッド2を支持するとともに、ベース4と協働して、ラッピングヘッド2の鉛直方向位置を研磨定盤5の凹凸に応じて自己制御的に修正する。図4は、保持機構とベースとの連結構成を示す、図2のA部の概略的拡大断面図である。保持機構3の上端部には、鉛直方向に延び、上端部が開口したシリンダ12(第1の嵌合部材)が設けられている。ベース4には、シリンダ12に対向して鉛直方向に延びるピストン13(第2の嵌合部材)が設けられている。ピストン13はシリンダ12に嵌合している。しかし、ピストン13はシリンダ12の下端部までは達しておらず、ピストン13とシリンダ12とによって内部空間14が形成されている。内部空間14には空気チューブ15が接続されており、空気チューブ15の他端は真空ポンプ(図示せず)に接続されている。これらの空気チューブ15および真空ポンプによって構成される減圧機構によって、内部空間14を大気圧に対して減圧する(負圧にする)ことができる。
内部空間14を減圧すると、保持機構3は、減圧された内部空間14から鉛直方向上向きの力Fを受ける。力Fの大きさは減圧の程度(真空度)に依存するが、保持機構3および保持機構3に接続されたラッピングヘッド2の自重がほぼキャンセルされる程度の大きさが好ましい。ピストン13とシリンダ12との間、および後述するベース4の溝20と保持機構3の突状部21との間には静摩擦力が生じているため、シリンダ12はピストン13に対して静止状態に維持される。この状態では、保持機構3およびラッピングヘッド2は、いわば浮動状態に置かれるため、鉛直方向の外力に対して高い感度で鉛直方向に移動し、静止することができる。このようにして、保持機構3およびラッピングヘッド2はベース4に支持される。
なお、上記の実施形態では、保持機構3にシリンダ12が、ベース4にピストン13が設けられているが、図5に示すように、保持機構3にピストン13aが、ベース4にシリンダ12aが設けられていてもよい。また、内部空間14が減圧されていない状態では力Fは発生しないため、非減圧時に保持機構3をベース4に支持させるためのストッパ(図示せず)を設けておくことが望ましい。このストッパはシリンダ12とピストン13との係合部に設けてもよいし、ベース4の溝20と保持機構3の突状部21との間に設けてもよい。
再び図2を参照すると、ベース4は、研磨定盤5を支持する固定されたフレーム部16と、フレーム部16に対して鉛直方向に移動することのできるガイド部18と、を有している。前述のピストン13(第2の嵌合部材)はガイド部18に備えられている。フレーム部16とガイド部18とは、フレーム部16に設けられたボールネジ19aと、ガイド部18に設けられ、ボールネジ19aと嵌合するナット19bと、によって連結されている。ガイド部18がフレーム部16に対して鉛直移動可能な構成は、バーBをラッピングヘッド2に取付けるときなど、ラッピングヘッド2と定盤5との間に空間を設ける必要がある場合に有用である。フレーム部16とガイド部18の連結構成は、ガイド部18がフレーム部16に対して鉛直方向に相対移動できる構造であればボールネジ19aとナット19bの組み合わせに限定されない。例えば、ラックとピニオンの組み合わせ、リニアモータ等、任意の構成を採用することができる。
ガイド部18は、鉛直方向に延びる溝20(第1の係合部)を有している。保持機構3は、溝20に係合し、鉛直方向に延びる突状部21(第2の係合部)を有している。保持機構3が研磨中に鉛直方向以外の方向に移動すると、保持機構3に取付けられたラッピングヘッド2が傾斜し、ラッピングヘッド2に取付けられたバーBが研磨定盤5に片当りするなどの不具合が生じる可能性がある。保持機構3は、溝20と突状部21との協働によって、ガイド部18に対して鉛直方向のみに移動することができるため、このような不具合が防止される。ガイド部18が突状部21を、保持機構3が溝20を有する構成でも同様の効果が得られる。なお、鉛直方向以外の移動を防止するため、溝20と突状部21の嵌めあいを適切に調整することが望ましい。また、溝20と突状部21の静摩擦力があまりに大きいと、保持機構3のガイド部18に対する相対移動が滑らかに行われないため、摩擦力を小さくするための表面処理を施してもよい。
研磨装置1はさらにプッシャ支持部8と研磨定盤5との距離を検出する距離検出装置23を有している。距離検出装置23は例えば赤外線を利用したセンサである。距離検出装置23は、ボールネジ19aを回転させて保持機構3およびバーBが取付けられたラッピングヘッド2を研磨定盤5に向けて移動させるときに用いられる。
研磨定盤5はスズ(Sn)で形成され、ダイヤモンドの砥粒が埋め込まれている。研磨定盤5には回転軸(図示せず)が設けられ、モータ(図示せず)によって回転するようにされている。研磨定盤5は素子Sに適切なクラウン形状を形成するため、上向きにわずかに凹形状となっている。一例では研磨定盤5の曲率は5mから30m程度である。
次に、図6のフロー図を参照して、以上説明した研磨装置1を用いたスライダの研磨方法について説明する。なお、通常のスライダの製造方法では、ウエハ工程でウエハ上に多数の素子を形成した後、ウエハ裏面を研磨し(バックサイドラップ)、ブロックまたはバーに切断し、前述の粗研磨工程を行う。さらに、素子高さ形成研磨工程と表面仕上げ研磨工程をおこない、媒体対向面の保護のためにDLC(Diamond like Carbon)膜を被覆し、スライダに分離後、HGA(Head Stack Assembly)に接合される。本実施形態はこのうち表面仕上げ研磨工程に特徴を有するため、以下の記述では他の工程の説明は省略する。ただし、本実施形態の研磨方法は、表面仕上げ研磨工程以外の研磨工程にも同様に適用することができる。
(ステップ1)まず、上述の研磨装置1を準備する。図7は、表面仕上げ研磨工程前にバーが研磨装置に取付けられた状態を示す、研磨装置の概念図である。シリンダ12(第1の嵌合部材)とピストン13(第2の嵌合部材)とはあらかじめ嵌合して内部空間14が形成されている。ガイド部18はボールネジ19aによって上方に持ち上げられており、ラッピングヘッド2と研磨定盤5との間には空間ができている。
(ステップ2)次に、バーBを研磨定盤に対向してラッピングヘッド2で保持させる(保持ステップ)。前ステップで、ラッピングヘッド2と研磨定盤5との間に空間が確保されているので、バーBはこの空間を利用してラッピングヘッド2に取付けられる。具体的にはまず、バーBを、ゴムシートGを介してラッピングヘッド2に取付ける。ラッピングヘッド2は真空吸着装置(図示せず)を備えており、これによってバーBはラッピングヘッド2に確実に保持される。さらに、バーBに設けられたパッドにプローブ等を接触させて、研磨中のRLG素子Rの電気抵抗変化を検出できるようにしておく。なお、RLG素子Rの研磨量と電気抵抗との関係はあらかじめ求めておく。
(ステップ3)次に、ボールネジ19aを回転させて、ガイド部18を降下させる。距離検出装置23がプッシャ支持部8と研磨定盤5との所定の間隔を検出すると、ガイド部18は停止する。このとき、バーBはまだ研磨定盤5には接触していないが、研磨定盤5のわずかに上方の位置にある。次に、研磨定盤5を起動し、所定の回転速度で回転させる。
(ステップ4)次に、空気チューブ15を介して内部空間14を減圧する。これによって、減圧された内部空間14から保持機構3が鉛直方向上向きの力F(図4参照)を受ける。前述のストッパを解除すると、保持機構3は浮動状態となり、ベース4に対して鉛直方向に可動に支持される。
(ステップ5)次に、空気配管10を介してシリンダ9内に空気を送る。これによってプッシャ6が押し出され、バーBが回転する研磨定盤5に押付けられ、バーBの研磨が開始される。素子Sだけでなく、研磨面LSに素子Sと隣接して配置されたRLG素子Rも同時に研磨され、RLG素子Rの電気抵抗が連続的に監視される。研磨定盤5の局所的な凹凸や水平取付け精度の影響によって、研磨定盤5が各素子Sと接触する位置における研磨定盤5の高さ(凹凸)は研磨定盤5の半径方向位置によって異なる。この結果、各素子Sが受ける平均押付け力は素子S毎に変化する。各素子Sの平均押付け力は概ね当該素子Sの研磨量に比例するので、RLG素子Rの電気抵抗変化を検出することによって各素子Sの平均的な押付け力を知ることができる。そこで、検出された平均押付け力に応じてシリンダ9内の空気圧を制御し、プッシャ6の鉛直方向のストロークを個別に制御する。これによって、各素子Sの位置におけるプッシャ6の研磨定盤5への押付け力を制御しながら、バーBを研磨することが可能となる。研磨ステップは、RLG素子Rの電気抵抗が、RLG素子Rの研磨量と電気抵抗との関係に基づいてあらかじめ設定された目標電気抵抗値に達したところで終了する。
上述のように、保持機構3は浮動状態となってベース4に鉛直方向に支持される。これによる効果を、図8を参照して説明する。図8(a)は、研磨定盤5の表面が相対的に低い位置にある場合を、図8(b)は、研磨定盤5の表面が相対的に高い位置にある場合を示している。なお、説明のため、図8(a)と(b)の違いが大きく強調して示されているが、実際の違いは極めて小さい。バーBが図8(a)の状態にある場合、プッシャ6の突き出し長さはS1、シリンダ9内部の圧力はP1の状態にある。シリンダ12の上端部はピストン13の下部付近にある。内部空間14には、保持機構3およびラッピングヘッド2の自重がキャンセルされる程度の負圧が掛けられており、保持機構3およびラッピングヘッド2はほぼ浮動状態にある。
次に、研磨定盤5がさらに回転し、バーBとの接触位置における研磨定盤5の表面高さが高さD1だけ持ち上げられた、図8(b)の状態を考える。バーBは高さD1だけ上方に持ち上げられ、これに応じて保持機構3およびラッピングヘッド2も持ち上げられる。なお、説明を簡単にするため、高さD1はバーBの長手方向で一定であるとする。このとき、ピストン13はベース4に固定されて不動であるため、シリンダ12がピストン13に対して相対的に上昇し、その分内部空間14が減少することになる。保持機構3およびラッピングヘッド2の上昇量は、保持機構3およびラッピングヘッド2自体の慣性や、シリンダ12とピストン13との摩擦、ガイド部18と突状部21との摩擦など様々な要因により、高さD1とは一致しない。通常は、保持機構3およびラッピングヘッド2自体の慣性により、高さD1より大きな高さD2だけ上昇する。しかし、いったん上昇し、慣性の影響がなくなると、シリンダ12とピストン13との摩擦、およびガイド部18と突状部21との摩擦が支配的となり、保持機構3およびラッピングヘッド2は上昇した位置で停止する。高さD1は実際にはnmオーダーであるので、内部空間14の圧力上昇は無視できる範囲にあり、保持機構3およびラッピングヘッド2は、上昇した位置で再び平衡状態となり、浮動状態に復帰する。このようにして、バーBが研磨定盤5の凸部を通過したときの研磨定盤5からの反力(突き上げ)が吸収され、バーBが受ける押付け力の急激な増加が抑制される。この押付け力は素子Sの研磨量のばらつきを招く大きな原因であり、この結果、素子Sの研磨量のばらつきも低減する。
研磨定盤5がさらに回転し、バーBとの接触位置における研磨定盤5の表面高さが高さD1より小さくなると、バーBが研磨定盤5から突き上げられることはないため、保持機構3およびラッピングヘッド2がさらに上昇することはない。一方、バーBとの接触位置における研磨定盤5の表面高さが高さD1より大きくなると、前述の動きを繰り返す。このようにして通常は、保持機構3およびラッピングヘッド2の上昇は研磨定盤5が一周する時点でほぼ収束し、それ以降はバーBの突き上げもほぼ防止される。すなわち、本実施形態によれば、バーBの研磨定盤5に対する相対高さ関係は、研磨定盤5からの突き上げが防止可能なぎりぎりの位置に修正される。しかも、この動きは研磨定盤5の回転によって自己制御的に生じる。研磨定盤5とバーBの表面状態は研磨中にも刻々と変化し、それによって、研磨定盤5とバーBとの相対関係も刻々と変化するため、研磨中に再び保持機構3およびラッピングヘッド2が上昇することはあり得る。しかし、この動きも研磨定盤5の回転によって自己制御的に生じる。そのため、研磨中にもバー5は研磨定盤5に対して常に最適な相対高さ関係に維持される。
一方、通常はこのようにして保持機構3およびラッピングヘッド2が上昇するため、プッシャ6による押付け力はその分減少する。しかし、保持機構3およびラッピングヘッド2の上昇量は数nmのオーダーであるので、減少量はわずかである。また、プッシャ6はゴムシート21を介してバーBを押付けているため、ゴムシート21の弾性によっても、押付け力の減少は緩和される。したがって、押付け力のばらつきは小さく抑えられる。
また、本実施形態では、個々のプッシャ6の突き出し長さを制御しているため、それによっても押付け力のばらつきを抑制することができる。押付け力が変動するとそれに応じて研磨量も変動する。各素子Sの研磨量は前述のようにRLG素子Rの電気抵抗変化を監視することによって推定することができる。本実施形態では各素子Sの研磨量は当該素子Sの直上のシリンダ9の圧力を調整し、プッシャ6の突き出し長さを調整することによって個別に制御することができる。図8(b)では、ラッピングヘッド2が高さD1より大きい高さD2だけ上昇しているため、シリンダ9内部の圧力をP2に増加し、プッシャ6の突き出し長さをS2に増加している。このため、凸部を通過した前後で押付け力をより一定に保つことができる。しかも、押付け力は素子S毎に調整できるため、押付け力のばらつきは一層抑制される。なお、プッシャ6の突き出し長さを調整するとバーBの研磨定盤5に対する最適な位置関係が崩れることも考えられるが、上述のように、保持機構3およびラッピングヘッド2が上昇し、新たな最適な位置関係に自動的に修正される。
図9は、本実施形態と従来技術のプッシャの押付け力を比較した概念図である。同図(a)は、従来技術における研磨前後のプッシャの押付け力である。横軸はバーの長手方向を示している。従来技術では、研磨定盤に対するバーの相対高さは研磨前に設定され、研磨中もそのままである。研磨後の押付け力が研磨前に比べて大きく減少しているところは、バーが研磨定盤に対して浮き気味になったことを意味している。これは、研磨中に強い押付け力を受けて過研磨されたためであり、その結果、バー内に大きく研磨された部分と、そうでない部分とが混在している。これは、素子高さ形成研磨工程で均一に形成された素子高さが表面仕上げ研磨工程でばらつくことを意味する。表面仕上げ研磨工程では、素子高さのばらつきをできるだけ抑えながら均一に研磨することが重要である。
一方、同図9(b)は、本実施形態における研磨前後のプッシャの押付け力である。本実施形態では研磨定盤の凹凸が効果的に吸収されるため、研磨中に強い押付け力を受けることが防止される。そのため、押付け力は多少減少しているが概ね一定である。
最後に、本発明の実施例を示し、本発明の効果を説明する。TMR素子を対象として、MR高さのばらつき、PTRのばらつき、および研磨定盤の寿命について評価した。図10は、以下の実施例で用いたバー、プッシャ、ゴムシート等の概略構成図である。同図(a)はバー、ゴムシート等の側面図、同図(b)はプッシャとバーの相対関係を示す斜視図、同図(c)はバー、ゴムシート等の上面図である。バーは、長さ69.6mm、幅1.2mm、厚さ0.3mmのものを用いた。各素子のバー長手方向における長さは1.15mmとし、各素子間に0.15mmの切り代を確保し、ここにRLG素子を配置した。ゴムシートはポリエーテルウレタン系の材料を用いた。厚みは0.8mmとしたが、0.7〜0.9mmの範囲が望ましい。ゴムシートの硬度は14(JIS Z0237)とした。プッシャとゴムシートの間には、図10(a)に示すように、両面テープ22を介在させた。プッシャは、図10(b)に示すように、バーの直上に設けた。比較例は、保持機構3が浮動状態となってベース4に鉛直方向に支持される構成を除いて実施例と同一である。プッシャの平均押付け力は23g(比較例では38g)、平均研磨量は30nm(比較例では20nm)、研磨時間は120秒(比較例では60秒)であった。
まず、100体のバーを用いて、研磨前後のMR高さの差、すなわち表面仕上げ研磨工程における研磨量を評価し、そのばらつきを求めた。この結果、比較例ではMR高さのばらつきは8nmであったが、本実施例では3nmに減少した。次に、表面仕上げ研磨工程後のAl23・TiCの基板と読込素子および書込素子の近傍の段差(PTR)をAFM(Atomic Force Microscope)にて測定した。100体のバーを用い、バー1体あたり3つの素子を対象に測定した。この結果、比較例では段差は0.8nmであったが、本実施例では0.5nmに減少した。さらに、研磨定盤の寿命を評価した。ここでは加工レートが5nm/分となった時点で研磨定盤が寿命に達したものとした。比較例では研磨定盤が寿命に達するまで40本のバーを研磨することができたが、本実施例では80本のバーを研磨することができ、研磨寿命が延びていることが確認された。
スライダとなるべき素子が多数配置されたバーの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスライダの研磨装置の概念図である。 ラッピングヘッドの構成を示す概念図である。 保持機構とベースとの連結構成を示す、図2のA部の概略的拡大断面図である。 保持機構とベースとの他の連結構成を示す、図2のA部の概略的拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るスライダの研磨方法を示すフロー図である。 表面仕上げ研磨工程前にバーが研磨装置に取付けられた状態を示す、研磨装置の概念図である。 本発明の効果を示す概念図である。 本実施形態と従来技術のプッシャの押付け力を比較した概念図である。 実施例で用いたバー、プッシャ、ゴムシート等の概略構成図である。
符号の説明
1 研磨装置
2 ラッピングヘッド
3 保持機構
4 ベース
5 研磨定盤
6 プッシャ
8 プッシャ支持部
9 シリンダ
10 空気配管
12,12a シリンダ(第1の嵌合部材)
13,13a ピストン(第2の嵌合部材)
14 内部空間
15 空気チューブ
16 フレーム部
18 ガイド部
19a ボールネジ
19b ナット
20 溝
21 突状部
23 距離検出装置
B バー
S 素子
G ゴムシート
LS 研磨面

Claims (11)

  1. スライダとなるべき素子を回転する研磨定盤に押付けながら保持することのできるラッピングヘッドと、
    鉛直方向に延びる第1の嵌合部材を備えた、前記ラッピングヘッドを支持する保持機構と、
    前記第1の嵌合部材と嵌合して該第1の嵌合部材との間に内部空間を形成する鉛直方向に延びる第2の嵌合部材を備えた、前記保持機構を支持するベースと、
    前記内部空間を減圧する減圧機構と、
    を有し、
    前記保持機構は、減圧された前記内部空間から鉛直方向上向きの力を受け、前記ベースに、鉛直方向に可動に支持される、
    スライダの研磨装置。
  2. 前記第1の嵌合部材は前記保持機構に備えられたシリンダであり、前記第2の嵌合部材は前記ベースに備えられたピストンである、請求項1に記載のスライダの研磨装置。
  3. 前記第1の嵌合部材は前記保持機構に備えられたピストンであり、前記第2の嵌合部材は前記ベースに備えられたシリンダである、請求項1に記載のスライダの研磨装置。
  4. 前記ベースは、前記研磨定盤を支持する固定されたフレーム部と、前記第2の嵌合部材を備え該フレーム部に対して鉛直方向に移動することのできるガイド部と、を有し、
    前記フレーム部と前記ガイド部の一方はボールネジを有し、他方は該ボールネジと嵌合するナットを有している、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のスライダの研磨装置。
  5. 前記ガイド部は、鉛直方向に延びる第1の係合部を有し、
    前記保持機構は、前記第1の係合部に係合して前記ガイド部に対して鉛直方向のみに移動するための第2の係合部を有している、
    請求項4に記載のスライダの研磨装置。
  6. 前記ラッピングヘッドは、
    複数の前記素子の各々の取付け位置に対応する位置に設けられ、前記研磨定盤への押付け力が個別に制御可能な複数のプッシャと、
    前記プッシャを支持し、前記保持機構に対して少なくとも鉛直方向に不動に取付けられたプッシャ支持部と、
    を有している、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のスライダの研磨装置。
  7. スライダとなるべき素子を保持することのできるラッピングヘッドと、該ラッピングヘッドを支持する保持機構と、該保持機構を支持するベースと、を有し、前記保持機構は鉛直方向に延びる第1の嵌合部材を備え、前記ベースは鉛直方向に延びる第2の嵌合部材を備え、前記第1の嵌合部材と前記第2の嵌合部材とが嵌合して該第1の嵌合部材と該第2の嵌合部材との間に内部空間が形成された研磨装置を準備するステップと、
    スライダとなるべき素子を研磨定盤に対向して前記ラッピングヘッドで保持させる保持ステップと、
    前記内部空間を減圧し、減圧された前記内部空間から前記保持機構が鉛直方向上向きの力を受け、前記ベースに鉛直方向に可動に支持された状態で、前記素子を回転する研磨定盤に押付けて、該素子を研磨する研磨ステップと、
    を有する、スライダの研磨方法。
  8. 前記研磨ステップは、複数の前記素子の各々の位置における前記定盤への押付け力を個別に制御しながら、該複数の素子を同時に研磨することを含む、請求項7に記載のスライダの研磨方法。
  9. 前記プッシャの押付け力を制御することは該プッシャの鉛直方向のストロークを制御することを含む、請求項8に記載のスライダの研磨方法。
  10. 前記保持ステップと前記研磨ステップの前に、前記素子の読取素子高さを形成する素子高さ形成研磨ステップを有し、
    前記研磨ステップは、研磨面に前記素子と隣接して配置された抵抗素子を、該抵抗素子の電気抵抗を監視しながら該素子と同時に研磨することを含む、
    請求項7から9のいずれか1項に記載のスライダの研磨方法。
  11. 前記研磨ステップは、前記抵抗素子の電気抵抗が、該抵抗素子の研磨量と電気抵抗との関係に基づいてあらかじめ設定された目標電気抵抗値に達したところで終了することを含む、請求項7から10のいずれか1項に記載のスライダの研磨方法。
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