JP2008279515A - スライダの研磨装置 - Google Patents

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忠獻 魏
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春華 張
Fa Hong Li
發洪 李
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明遠 陳
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Abstract

【課題】素子の研磨量のばらつきを抑える。
【解決手段】スライダの研磨装置は、スライダとなるべき素子を研磨するための、回転可能な研磨定盤と、内部空間32を有し、研磨定盤と直交する研磨定盤直交軸Cに沿って延びる押付け力調整部材31と、押付け力調整部材31に接続され、素子を押付けるためのプッシャ6と、押付け力調整部材31に接続され、内部空間32に気体を供給する気体供給手段51と、を有している。押付け力調整部材31は、プッシャ6との接続部を含む第1の部分34と、内部空間32と気体供給手段51との連絡部を含む第2の部分36と、第1の部分34と第2の部分36との間に設けられ、内部空間32の圧力に応じて研磨定盤直交軸方向Cの長さが変化する軸方向変形部37と、を有し、軸方向変形部37が変形することによって、押付け力調整部材31のプッシャ6に対する押付け力が変化する。
【選択図】図4

Description

本発明は、スライダの研磨装置に関し、特に研磨定盤へのバーの押付け機構に関する。
ハードディスクドライブに用いられるスライダは、読込素子や書込素子が形成されるウエハ工程、ブロックやバーへの切断工程、所定の媒体対向面が形成される研磨工程等を経て作成される。研磨工程は通常2つから3つの独立した研磨工程からなっている。
最初の研磨工程は、次の素子高さ形成研磨工程の効率化のためにおこなわれる粗研磨工程である。この工程は省略される場合もある。粗研磨工程では、スライダとなるべき素子(以下、単に素子という。)が多数形成されたブロックまたはバーが、読込素子高さが目標値の近くに達するまで研磨される。読込素子高さとは、MR(Magneto Resistive)素子の媒体対向面に対して垂直方向の長さ(奥行き)であり、MR変化率等における好ましい特性を実現する上で重要なファクターである。
2番目の研磨工程は読込素子高さを正確に形成することを目的として行われる素子高さ形成研磨工程である。この研磨はハイト出し研磨工程とも呼ばれている。読込素子高さを正確に形成することは極めて重要であり、RLG(Resistance Lapping Guide)等の抵抗素子を用いた研磨方法が知られている。この抵抗素子は素子と素子の間にウエハ工程であらかじめ形成されており、抵抗素子の両端は素子の内部を介して、バーの研磨面とは異なる面に形成されたパッドと電気的に接続されている。研磨中には、抵抗素子の電気抵抗がパッドを介して測定される。抵抗素子は素子とともに研磨されるため、素子抵抗の電気抵抗は研磨の進行とともに増加する。抵抗素子の研磨量と電気抵抗との関係をあらかじめ所得しておき、抵抗素子の電気抵抗を監視しながら研磨することによって、研磨されつつある素子の研磨量を間接的に知ることができる。
複数の素子をバーの状態で同時に研磨する場合、上記の方法で研磨をおこなっても、素子によって研磨量のばらつきが生じることは避けがたい。このため、最近では個々の素子に対応して押圧シリンダを複数個設け、素子ごとに最適な押付け力を与え、研磨量のばらつきを抑える技術も開示されている(特許文献1参照。)
最後の研磨工程はいわゆる表面仕上げ研磨工程であり、タッチラップ研磨工程とも呼ばれている。表面仕上げ研磨工程では、鏡面仕上げされた研磨定盤を用いて媒体対向面がきれいに研磨される。表面仕上げ研磨工程が終了すると、媒体対向面のスクラッチ傷等が除去され、媒体対向面の平滑度が向上する。このとき、スライダの浮上特性にとって重要な、クラウンと呼ばれる凸面形状も同時に形成される。表面仕上げ研磨工程では、研磨量はわずかであり、押付け力も小さいことから、研磨量自体の監視はおこなわれていない。あらかじめ研磨レートを確認しておき、一定の研磨時間が経過すると研磨は終了する。押付け力を与える手段として、素子高さ形成研磨工程と同様、複数の押圧シリンダを用いて素子ごとに最適な押付け力を与える方法(特許文献1参照。)や、より簡便な方法として素子を保持するラッピングヘッドの上に重りを載置する方法が開示されている(特許文献2参照。)。
押圧シリンダを用いる場合、通常、空気作動方式が用いられる。図11には、押圧力を発生させるシリンダ部の概念的な断面図を示す。シリンダ71の内部にはピストン72が摺動可能に設けられ、ピストン72の先端にはプッシャ6が接続されている。したがって、ピストン72の動きを制御することで、プッシャ6の押付け力を制御することができる。シリンダの一端には空気チューブ10が接続されており、空気がシリンダ71内に供給される。プッシャ6はバーの長手方向に沿って複数個設けられており、各プッシャ6の押付け力は、シリンダ71への空気の供給量を調整しシリンダ71内の圧力を制御することによって、個別に調整することができる。ピストン72はプッシャ6と一体化している場合もある。
特開2002−157723号公報 特開平10−249714号公報
研磨時にはバーはできるだけ一定の力で押付けられることが望ましい。部分的に大きな押付け力を受けると、そこだけが大きく研磨されてしまい、研磨量のばらつきの原因となる。押付け力がばらつくと、大きな押付け力を受ける素子は最悪の場合破損する可能性がある。また、表面仕上げ研磨工程においても素子は多少研磨されるため、せっかく素子高さ形成研磨工程で素子高さのばらつきを抑えても、表面がきれいに研磨されたにも拘らず逆にばらつきが増えてしまう可能性がある。本願発明者らが調査した結果によれば、素子高さ(MR高さ)のばらつきは、素子高さ形成研磨工程終了後に対して、表面仕上げ研磨工程終了後には3nm程度悪化していた。今後磁気ヘッドの高記録密度化を進めるためには素子高さの縮小が必須であるが、表面仕上げ研磨工程で素子高さのばらつきが増加すると、ヘッドの高記録密度化に対応することが困難となる。また、押付け力がばらつくと、PTR (Pole Tip Recession)と呼ばれる、読込素子や書込素子周辺での段差のばらつきも増加する可能性もある。例えば読込素子がAl23・TiCの基板に対して媒体対向面から遠ざかる方向に引き込むと、記録媒体との距離が増加し、所定の読込特性を得ることができなくなる。したがって、PRTのばらつきの増加も歩留まりの悪化につながる。
さらに、押付け力がばらつくと、素子が大きな押付け力を受ける研磨定盤の部位(凸部)では、研磨定盤自体も逆に素子から大きな反力を受ける。この反力は研磨定盤に微細な傷を生じさせる原因となるが、表面仕上げ研磨工程では鏡面加工された極めて高精度の研磨定盤が用いられるため、研磨定盤の寿命を縮める原因となる。
しかし、実際には押付け力を一定に保つことは困難である。図12は、空気圧によってピストンが受ける力(=ピストンの上面・下面間の差圧×ピストンの断面積)とピストンの変位との関係を示す模式図である。プッシャの押付け力はピストンの変位と比例関係にある。以下、この図を用いて本発明の課題をより詳細に説明する。図において、空気圧によってピストンが受ける力P、およびピストンの変位Dは下向きを正としている(図11参照)。
シリンダ内の圧力を徐々に増やしていくと、力Pも徐々に増加し、これに伴いピストンの変位Dも増加していく。破線は、力Pと変位Dとの間に線形関係が成立している理想的な場合を示している。すなわち、あらかじめ設定された所望の押付け力に対応した力Pを与えれば、常に所望の変位Xが確保され、したがって常に所望の押付け力が得られる。これに対して、実際にはピストンとシリンダとの間の摩擦により、力Pと変位Dとの関係は非線形となっている。すなわち、力Pを徐々に増やしていっても、摩擦力のため、ピストンはしばらく静止しており、その後力Pがさらに増加すると動きはじめ(A点)、B点に達したところで静定する。その後、例えば研磨定盤の凹凸によって一時的にプッシャが研磨定盤から突き上げられたり研磨定盤から遠ざかったりすると、力Pは一定のままで変位DだけがB点の付近で一時的に変動する。この突き上げ等による変位の変動も、ピストンとシリンダとの間の摩擦のため、反力とは線形関係にならない。このため、突き上げが収束し元の状態に戻ったときにピストンの変位DがB点に戻るとは限らず、例えばB点からずれたC点に移動する。一方、ピストンとシリンダとの間の摩擦がなければ、一時的な突き上げ等が生じても、突き上げ等が収束した後には変位Xに復帰する。
前述したようにプッシャの押付け力はシリンダ内の空気圧によって制御されるが、力Pと変位Dとの関係が非線形であるため、同じ空気圧を掛けても同じ変位Dが得られず、したがって同じ押付け力が得られない。また、同じ空気圧を掛けても時間の経過とともに変位Dが変動し、この結果押付け力も変動してしまう。このため、シリンダの空気圧をいかに高精度で制御しても、プッシャの押付け力を一定に保つことは困難である。
本発明はこのような事情に鑑み、研磨対象素子の押付け力のばらつきを抑えることのできる研磨装置を提供することを目的とする。
本発明のスライダの研磨装置は、スライダとなるべき素子を研磨するための、回転可能な研磨定盤と、内部空間を有し、研磨定盤と直交する研磨定盤直交軸に沿って延びる押付け力調整部材と、押付け力調整部材に接続され、素子を押付けるためのプッシャと、押付け力調整部材に接続され、内部空間に気体を供給する気体供給手段と、を有している。押付け力調整部材は、プッシャとの接続部を含む第1の部分と、内部空間と気体供給手段との連絡部を含む第2の部分と、第1の部分と第2の部分との間に設けられ、内部空間の圧力に応じて研磨定盤直交軸方向の長さが変化する軸方向変形部と、を有し、軸方向変形部が変形することによって、押付け力調整部材のプッシャに対する押付け力が変化する。
このように構成されたスライダの研磨装置においては、気体供給手段によって供給された気体は押付け力調整部材の内部空間に流入する。押付け力調整部材の軸方向変形部は、内部空間に流入した気体の圧力によって研磨定盤直交軸方向に変形する。すなわち、軸方向変形部は研磨定盤直交軸方向に変形するばね部材と等価な作用を奏する。このため、気体供給手段から所定の圧力で気体が供給されると、押付け力調整部材は圧力に応じた変位量だけ研磨定盤直交軸方向に変位し、プッシャを一定の押付け力で押付けることができる。本発明では、従来技術のようにピストンとシリンダとの間の摩擦力が生じる余地がなく、押付け力調整部材の弾性変形だけでプッシャの押付け力を制御することができるので、内部空間の圧力とプッシャの押付け力との関係がより線形に近づき、所望の押付け力を発生させ、維持することが容易となる。
第1の部分は、プッシャとの接続部側の端部が閉じ、接続部の反対側の端部が開いた円筒形形状を有し、第2の部分は、気体供給手段との連絡部側の端部と、連絡部の反対側の端部とがともに開いた円筒形形状を有し、軸方向変形部は、研磨定盤直交軸を中心とし、第1の部分の反対側の端部の円周部を内周部とする第1の円環部と、研磨定盤直交軸を中心とし、第2の部分の反対側の端部の円周部を内周部とする第2の円環部と、第1の円環部の外周部と、第2の円環部の外周部とを接続する円筒部と、を有していることが望ましい。
以上説明したように、本発明によれば、素子の研磨量のばらつきを抑えることのできる研磨装置を提供することができる。
次に、図面を参照して本発明の研磨装置および研磨方法の一実施形態を詳細に説明する。
まず、はじめに本実施形態を用いて研磨される素子について説明する。図1は、スライダとなるべき素子が多数配置されたバーの斜視図である。バーBはウエハに多数形成された素子Sの一部を切り出して作成される。各素子Sは読込素子であるMR素子Mを備えている。MR素子Mは媒体対向面に面して形成されており、研磨によって所定の素子高さに仕上げられる。したがって、MR素子Mが形成された媒体対向面がバーBの研磨面LSとなる。一列に配列された素子Sの間には素子間ギャップGが設けられている。素子間ギャップGには、研磨面LSに面してRLG素子Rが設けられている。RLG素子は例えばMR素子Mと同じ膜構成を有しており、ウエハ工程でMR素子と同時に作成することができる。RLG素子は、その両端が研磨面LSとは異なる面に設けられたパッド(図示せず)と電気的に接続されている。図では、素子間ギャップGは一組の連続する素子Sと他の一組の連続する素子Sとの間に設けられているが、素子間ギャップGは各素子Sの間に設けられていてもよい。また、各素子Sの間にある切り代(図示せず)を素子間ギャップGとして利用してもよい。なお、本明細書では研磨対象はバーBとして説明するが、ウエハから切り出す際にはいったんいくつかのブロックに分割し、その後各ブロックをバーBに切り出すこともある。この場合、研磨対象はブロックであってもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係るスライダの研磨装置の概念図である。本研磨装置は前述したスライダの研磨工程のうち表面仕上げ研磨工程で用いることができる。しかし、本研磨装置を素子高さ形成研磨工程や他の研磨工程で用いることも可能である。
スライダの研磨装置1は、ラッピングヘッド2と、ラッピングヘッド2を支持する保持機構3と、保持機構3を支持するベース4と、を備えている。ベース4には回転する研磨定盤5が取付けられている。ラッピングヘッド2は、バーBを、研磨面LSを研磨定盤5に対向させて保持することができる。バーBは回転する研磨定盤5に押付けられながら研磨される。本図では、バーBの長手方向は紙面直交方向としている。
図3は、ラッピングヘッドの構成を示す概念図である。本図では、バーBの長手方向は紙面左右方向としている。ラッピングヘッド2は、ゴムシートGを介してバーBを研磨定盤5に押付ける、複数の円筒形のプッシャ6を有している。プッシャ6は複数の素子Sの各々の取付け位置の直上に設けられている。各々のプッシャ6にはプッシャ支持部8に支持された押付け力調整部材31が接続されている。プッシャ6は、押付け力調整部材31から受ける押付け力によってバーBを研磨定盤5に押付ける。図は、研磨定盤5が半径方向に変形した状態を強調して示しており、図中左側にいくほど研磨定盤5は上向きに変形している。
図4は、図3に示すラッピングヘッドの部分詳細図である。同図(a)を参照すると、ラッピングヘッド2は、プッシャ6および押付け力調整部材31の他、気体供給手段51を備えている。
押付け力調整部材31はゴム等の弾性材料からなり、バーB側の端部33にプッシャ6が固定接続されている。押付け力調整部材31は内部空間32を備え、研磨定盤5と直交する研磨定盤直交軸Cに沿って延びている。押付け力調整部材31は、プッシャ6との接続部33を含む第1の部分34と、内部空間32と気体供給手段51との連絡部35を含む第2の部分36と、第1の部分34と第2の部分36との間に設けられた軸方向変形部37と、を有している。第1の部分34は、プッシャ6との接続部33側の端部38が閉じ、接続部33の反対側の端部39が開いた円筒形形状を有している。第2の部分36は、気体供給手段51との連絡部35側の端部40と、連絡部35の反対側の端部41とがともに開いた円筒形形状を有している。軸方向変形部37は、研磨定盤直交軸Cを中心とし、第1の部分34の端部39の円周部を内周部42とする第1の円環部43と、研磨定盤直交軸Cを中心とし、第2の部分36の端部41の円周部を内周部44とする第2の円環部45と、を有している。第1の円環部43の外周部46と、第2の円環部45の外周部47とは円筒部48によって接続されている。第1の円環部43と第2の円環部45の肉厚は押付け力調整部材31他の部位よりも小さくされている。
気体供給手段51は押付け力調整部材31に接続され、押付け力調整部材31の内部空間32に気体を供給する。気体としては空気が用いられるが、窒素ガスその他の気体を用いることもできる。気体供給手段51は、プッシャ支持部8に取付けられたシリンダ52と、シリンダ52に取付けられた端板53と、端板53を介して取付けられた空気チューブ10と、空気チューブ10に接続された空気源(図示せず)と、を有している。押付け力調整部材31は、連絡部35でシリンダ52に固定されている。図示の実施形態では、シリンダ52および端板53を介して空気チューブ10が取付けられているが、押付け力調整部材31に空気チューブ10が直接取付けられていてもよい。
気体供給手段51から押付け力調整部材31の内部空間32に気体が供給されると、図4(b)に示すように、軸方向変形部37の第1の円環部43と第2の円環部45とが研磨定盤直交軸方向Cに撓む。押付け力調整部材31の他の部位では研磨定盤直交軸方向Cの軸力が生じるが、研磨定盤直交軸方向Cへの変形量は小さく、押付け力調整部材31の研磨定盤直交軸方向Cの変形量は、ほぼ軸方向変形部37の変形量で決定される。変形性能は第1の円環部43および第2の円環部45の径方向長さRや肉厚、材質等によって容易に調整することができる。空気圧が変化すると押付け力調整部材31の研磨定盤直交軸方向Cの変形量が変化し、それによって押付け力調整部材31のプッシャ6に対する押付け力が変化する。したがって、空気圧を制御することによってプッシャ6がバーBを押付ける押付け力を制御することができる。
このように、本実施形態における押付け力調整部材31では、内部空間32の圧力に応じて研磨定盤直交軸方向Cの長さが変化する。空気圧を利用してプッシャを押付ける点はピストンとシリンダとを組み合わせた従来の構成でも同様であるが、本実施形態ではプッシャの押付けに押付け力調整部材31の弾性変形を利用しており、ピストンとシリンダとの間の摩擦抵抗は存在しない。したがって、内部空間32の圧力とプッシャ6の押付け力との間に線形関係が維持されるので、内部空間32の圧力を制御することによって押付け力を一定に保持することが容易となる。
再び図2を参照すると、保持機構3はラッピングヘッド2を支持するとともに、ベース4と協働して、ラッピングヘッド2の鉛直方向位置を研磨定盤5の凹凸に応じて自己制御的に修正する。図5は、保持機構とベースとの連結構成を示す、図2のA部の概略的拡大断面図である。保持機構3の上端部には、鉛直方向に延び、上端部が開口したシリンダ12(第1の嵌合部材)が設けられている。ベース4には、シリンダ12に対向して鉛直方向に延びるピストン13(第2の嵌合部材)が設けられている。ピストン13はシリンダ12に嵌合している。しかし、ピストン13はシリンダ12の下端部までは達しておらず、ピストン13とシリンダ12とによって内部空間14が形成されている。内部空間14には空気チューブ15が接続されており、空気チューブ15の他端は真空ポンプ(図示せず)に接続されている。これらの空気チューブ15および真空ポンプによって構成される減圧機構によって、内部空間14を大気圧に対して減圧する(負圧にする)ことができる。
内部空間14を減圧すると、保持機構3は、減圧された内部空間14から鉛直方向上向きの力Pを受ける。力Pの大きさは減圧の程度(真空度)に依存するが、保持機構3および保持機構3に接続されたラッピングヘッド2の自重がほぼキャンセルされる程度の大きさが好ましい。ピストン13とシリンダ12との間、および後述するベース4の溝20と保持機構3の突状部21との間には静摩擦力が生じているため、シリンダ12はピストン13に対して静止状態に維持される。この状態では、保持機構3およびラッピングヘッド2は、いわば浮動状態に置かれるため、鉛直方向の外力に対して高い感度で鉛直方向に移動し、静止することができる。このようにして、保持機構3およびラッピングヘッド2はベース4に支持される。
なお、上記の実施形態では、保持機構3にシリンダ12が、ベース4にピストン13が設けられているが、図6に示すように、保持機構3にピストン13aが、ベース4にシリンダ12aが設けられていてもよい。また、内部空間14が減圧されていない状態では力Pは発生しないため、非減圧時に保持機構3をベース4に支持させるためのストッパ(図示せず)を設けておくことが望ましい。このストッパはシリンダ12とピストン13との係合部に設けてもよいし、ベース4の溝20と保持機構3の突状部21との間に設けてもよい。
再び図2を参照すると、ベース4は、研磨定盤5を支持する固定されたフレーム部16と、フレーム部16に対して鉛直方向に移動することのできるガイド部18と、を有している。前述のピストン13(第2の嵌合部材)はガイド部18に備えられている。フレーム部16とガイド部18とは、フレーム部16に設けられたボールネジ19aと、ガイド部18に設けられ、ボールネジ19aと嵌合するナット19bと、によって連結されている。ガイド部18がフレーム部16に対して鉛直移動可能な構成は、バーBをラッピングヘッド2に取付けるときなど、ラッピングヘッド2と研磨定盤5との間に空間を設ける必要がある場合に有用である。フレーム部16とガイド部18の連結構成は、ガイド部18がフレーム部16に対して鉛直方向に相対移動できる構造であればボールネジ19aとナット19bの組み合わせに限定されない。例えば、ラックとピニオンの組み合わせ、リニアモータ等、任意の構成を採用することができる。
ガイド部18は、鉛直方向に延びる溝20(第1の係合部)を有している。保持機構3は、溝20に係合し、鉛直方向に延びる突状部21(第2の係合部)を有している。保持機構3が研磨中に鉛直方向以外の方向に移動すると、保持機構3に取付けられたラッピングヘッド2が傾斜し、ラッピングヘッド2に取付けられたバーBが研磨定盤5に片当りするなどの不具合が生じる可能性がある。保持機構3は、溝20と突状部21との協働によって、ガイド部18に対して鉛直方向のみに移動することができるため、このような不具合が防止される。ガイド部18が突状部21を、保持機構3が溝20を有する構成でも同様の効果が得られる。なお、鉛直方向以外の移動を防止するため、溝20と突状部21の嵌めあいを適切に調整することが望ましい。また、溝20と突状部21の静摩擦力があまりに大きいと、保持機構3のガイド部18に対する相対移動が滑らかに行われないため、摩擦力を小さくするための表面処理を施してもよい。
研磨装置1はさらにプッシャ支持部8と研磨定盤5との距離を検出する距離検出装置23を有している。距離検出装置23は例えば赤外線を利用したセンサである。距離検出装置23は、ボールネジ19aを回転させて保持機構3およびバーBが取付けられたラッピングヘッド2を研磨定盤5に向けて移動させるときに用いられる。
研磨定盤5はスズ(Sn)で形成され、ダイヤモンドの砥粒が埋め込まれている。研磨定盤5には回転軸(図示せず)が設けられ、モータ(図示せず)によって回転するようにされている。研磨定盤5は素子Sに適切なクラウン形状を形成するため、上向きにわずかに凹形状となっている。一例では研磨定盤5の曲率は5mから30m程度である。
次に、図7のフロー図を参照して、以上説明した研磨装置1を用いたスライダの研磨方法について説明する。なお、通常のスライダの製造方法では、ウエハ工程でウエハ上に多数の素子を形成した後、ウエハ裏面を研磨し(バックサイドラップ)、ブロックまたはバーに切断し、前述の粗研磨工程を行う。さらに、素子高さ形成研磨工程と表面仕上げ研磨工程をおこない、媒体対向面の保護のためにDLC(Diamond like Carbon)膜を被覆し、スライダに分離後、HGA(Head Stack Assembly)に接合される。本実施形態はこのうち表面仕上げ研磨工程に特徴を有するため、以下の記述では他の工程の説明は省略する。ただし、本実施形態の研磨方法は、表面仕上げ研磨工程以外の研磨工程にも同様に適用することができる。
(ステップ1)まず、上述の研磨装置1を準備する。図8は、表面仕上げ研磨工程前にバーが研磨装置に取付けられた状態を示す、研磨装置の概念図である。シリンダ12(第1の嵌合部材)とピストン13(第2の嵌合部材)とはあらかじめ嵌合して内部空間14が形成されている。ガイド部18はボールネジ19aによって上方に持ち上げられており、ラッピングヘッド2と研磨定盤5との間には空間ができている。
(ステップ2)次に、バーBを研磨定盤に対向してラッピングヘッド2で保持させる(保持ステップ)。前ステップで、ラッピングヘッド2と研磨定盤5との間に空間が確保されているので、バーBはこの空間を利用してラッピングヘッド2に取付けられる。具体的にはまず、バーBを、ゴムシートGを介してラッピングヘッド2に取付ける。ラッピングヘッド2は真空吸着装置(図示せず)を備えており、これによってバーBはラッピングヘッド2に確実に保持される。さらに、バーBに設けられたパッドにプローブ等を接触させて、研磨中のRLG素子Rの電気抵抗変化を検出できるようにしておく。なお、RLG素子Rの研磨量と電気抵抗との関係はあらかじめ求めておく。
(ステップ3)次に、ボールネジ19aを回転させて、ガイド部18を降下させる。距離検出装置23がプッシャ支持部8と研磨定盤5との所定の間隔を検出すると、ガイド部18は停止する。このとき、バーBはまだ研磨定盤5には接触していないが、研磨定盤5のわずかに上方の位置にある。次に、研磨定盤5を起動し、所定の回転速度で回転させる。
(ステップ4)次に、空気チューブ15を介して内部空間14を減圧する。これによって、減圧された内部空間14から保持機構3が鉛直方向上向きの力F(図5参照)を受ける。前述のストッパを解除すると、保持機構3は浮動状態となり、ベース4に対して鉛直方向に可動に支持される。
(ステップ5)次に、空気チューブ10およびシリンダ52を介して押付け力調整部材31の内部空間32に空気を供給する。前述したように押付け力調整部材31がバーBに向かって弾性変形し、これによってプッシャ6が押し出され、バーBが回転する研磨定盤5に押付けられ、バーBの研磨が開始される。素子Sだけでなく、研磨面LSに素子Sと隣接して配置されたRLG素子Rも同時に研磨され、RLG素子Rの電気抵抗が連続的に監視される。研磨定盤5の局所的な凹凸や水平取付け精度の影響によって、研磨定盤5が各素子Sと接触する位置における研磨定盤5の高さ(凹凸)は研磨定盤5の半径方向位置によって異なる。この結果、各素子Sが受ける平均押付け力は素子S毎に変化する。各素子Sの平均押付け力は概ね当該素子Sの研磨量に比例するので、RLG素子Rの電気抵抗変化を検出することによって各素子Sの平均的な押付け力を知ることができる。そこで、検出された平均押付け力に応じて内部空間32の空気圧を制御し、プッシャ6の研磨定盤直交軸方向Cのストロークを個別に制御する。これによって、各素子Sの位置におけるプッシャ6の研磨定盤5への押付け力を制御しながら、バーBを研磨することが可能となる。この際、プッシャ6の位置は押付け力調整部材31の弾性変形によって制御されるので、プッシャ6の押付け力は内部空間32の空気圧に応じて正確に制御できる。研磨ステップは、RLG素子Rの電気抵抗が、RLG素子Rの研磨量と電気抵抗との関係に基づいてあらかじめ設定された目標電気抵抗値に達したところで終了する。
上述のように、保持機構3は浮動状態となってベース4に鉛直方向に支持される。これによる効果を、図9を参照して説明する。図9(a)は、研磨定盤5の表面が相対的に低い位置にある場合を、図9(b)は、研磨定盤5の表面が相対的に高い位置にある場合を示している。なお、説明のため、図9(a)と(b)の違いが大きく強調して示されているが、実際の違いは極めて小さい。バーBが図9(a)の状態にある場合、プッシャ支持部8からプッシャ6の先端までの長さはS1、押付け力調整部材31の内部空間32の圧力はP1の状態にある。シリンダ12の上端部はピストン13の下部付近にある。内部空間14には、保持機構3およびラッピングヘッド2の自重がキャンセルされる程度の負圧が掛けられており、保持機構3およびラッピングヘッド2はほぼ浮動状態にある。
次に、研磨定盤5がさらに回転し、バーBとの接触位置における研磨定盤5の表面高さが高さD1だけ持ち上げられた、図9(b)の状態を考える。バーBは高さD1だけ上方に持ち上げられ、これに応じて保持機構3およびラッピングヘッド2も持ち上げられる。なお、説明を簡単にするため、高さD1はバーBの長手方向で一定であるとする。このとき、ピストン13はベース4に固定されて不動であるため、シリンダ12がピストン13に対して相対的に上昇し、その分内部空間14が減少することになる。保持機構3およびラッピングヘッド2の上昇量は、保持機構3およびラッピングヘッド2自体の慣性や、シリンダ12とピストン13との摩擦、ガイド部18と突状部21との摩擦など様々な要因により、高さD1とは一致しない。通常は、保持機構3およびラッピングヘッド2自体の慣性により、高さD1より大きな高さD2だけ上昇する。しかし、いったん上昇し、慣性の影響がなくなると、シリンダ12とピストン13との摩擦、およびガイド部18と突状部21との摩擦が支配的となり、保持機構3およびラッピングヘッド2は上昇した位置で停止する。高さD1は実際にはnmオーダーであるので、内部空間14の圧力上昇は無視できる範囲にあり、保持機構3およびラッピングヘッド2は、上昇した位置で再び平衡状態となり、浮動状態に復帰する。このようにして、バーBが研磨定盤5の凸部を通過したときの研磨定盤5からの反力(突き上げ)が吸収され、バーBが受ける押付け力の急激な増加が抑制される。この押付け力の変動は素子Sの研磨量のばらつきを招く大きな原因であり、この結果、素子Sの研磨量のばらつきも低減する。
研磨定盤5がさらに回転し、バーBとの接触位置における研磨定盤5の表面高さが高さD1より小さくなると、バーBが研磨定盤5から突き上げられることはないため、保持機構3およびラッピングヘッド2がさらに上昇することはない。一方、バーBとの接触位置における研磨定盤5の表面高さが高さD1より大きくなると、前述の動きを繰り返す。このようにして通常は、保持機構3およびラッピングヘッド2の上昇は研磨定盤5が一周する時点でほぼ収束し、それ以降はバーBの突き上げもほぼ防止される。すなわち、本実施形態によれば、バーBの研磨定盤5に対する相対高さ関係は、研磨定盤5からの突き上げが防止可能なぎりぎりの位置に修正される。しかも、この動きは研磨定盤5の回転によって自己制御的に生じる。研磨定盤5とバーBの表面状態は研磨中にも刻々と変化し、それによって、研磨定盤5とバーBとの相対関係も刻々と変化するため、研磨中に再び保持機構3およびラッピングヘッド2が上昇することはあり得る。しかし、この動きも研磨定盤5の回転によって自己制御的に生じる。そのため、研磨中にもバー5は研磨定盤5に対して常に最適な相対高さ関係に維持される。
一方、通常はこのようにして保持機構3およびラッピングヘッド2が上昇するため、プッシャ6による押付け力はその分減少する。しかし、保持機構3およびラッピングヘッド2の上昇量は数nmのオーダーであるので、減少量はわずかである。また、プッシャ6はゴムシート21を介してバーBを押付けているため、ゴムシート21の弾性によっても、押付け力の減少は緩和される。したがって、押付け力のばらつきは小さく抑えられる。
また、本実施形態では、個々のプッシャ6の突き出し長さを制御しているため、それによっても押付け力のばらつきを抑制することができる。押付け力が変動するとそれに応じて研磨量も変動する。各素子Sの研磨量は前述のようにRLG素子Rの電気抵抗変化を監視することによって推定することができる。本実施形態では、各素子Sの研磨量は当該素子Sの直上の押付け力調整部材31の変形量を制御し、プッシャ6の突き出し長さを調整することによって個別に制御することができる。図9(b)では、ラッピングヘッド2が高さD1より大きい高さD2だけ上昇しているため、押付け力調整部材31の内部空間32の圧力をP2に増加し、プッシャ支持部8からプッシャ6の先端までの長さをS2に増加している。このため、凸部を通過した前後で押付け力をより一定に保つことができる。しかも、押付け力は素子S毎に調整できるため、押付け力のばらつきは一層抑制される。なお、プッシャ支持部8からプッシャ6の先端までの長さを調整するとバーBの研磨定盤5に対する最適な位置関係が崩れることも考えられるが、上述のように、保持機構3およびラッピングヘッド2が上昇し、新たな最適な位置関係に自動的に修正される。
図10は、本実施形態と従来技術のプッシャの押付け力を比較した概念図である。同図(a)は、従来技術における研磨前後のプッシャの押付け力である。横軸はバーの長手方向を示している。従来技術では、研磨定盤に対するバーの相対高さは研磨前に設定され、研磨中もそのままである。研磨後の押付け力が研磨前に比べて大きく減少しているところは、バーが研磨定盤に対して浮き気味になったことを意味している。これは、研磨中に強い押付け力を受けて過研磨されたためであり、その結果、バー内に大きく研磨された部分と、そうでない部分とが混在している。これは、素子高さ形成研磨工程で均一に形成された素子高さが表面仕上げ研磨工程でばらつくことを意味する。表面仕上げ研磨工程では、素子高さのばらつきをできるだけ抑えながら均一に研磨することが重要である。
一方、同図10(b)は、本実施形態における研磨前後のプッシャの押付け力である。本実施形態では研磨定盤の凹凸が効果的に吸収されるため、研磨中に強い押付け力を受けることが防止される。そのため、押付け力は多少減少しているが概ね一定である。
スライダとなるべき素子が多数配置されたバーの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスライダの研磨装置の概念図である。 ラッピングヘッドの構成を示す概念図である。 図3に示すラッピングヘッドの部分詳細図である。 保持機構とベースとの連結構成を示す、図2のA部の概略的拡大断面図である。 保持機構とベースとの他の連結構成を示す、図2のA部の概略的拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るスライダの研磨方法を示すフロー図である。 表面仕上げ研磨工程前にバーが研磨装置に取付けられた状態を示す、研磨装置の概念図である。 本発明の効果を示す概念図である。 本実施形態と従来技術のプッシャの押付け力を比較した概念図である。 従来技術のシリンダ部の概念的な断面図である。 空気圧によってピストンが受ける力とピストンの変位との関係を示す模式図である。
符号の説明
1 研磨装置
2 ラッピングヘッド
3 保持機構
4 ベース
5 研磨定盤
6 プッシャ
8 プッシャ支持部
9 シリンダ
10 空気チューブ
12,12a シリンダ(第1の嵌合部材)
13,13a ピストン(第2の嵌合部材)
14 内部空間
15 空気チューブ
16 フレーム部
18 ガイド部
19a ボールネジ
19b ナット
20 溝
21 突状部
23 距離検出装置
31 押付け力調整部材
32 内部空間
34 第1の部分
36 第2の部分
37 軸方向変形部
43 第1の円環部
45 第2の円環部
48 円筒部
51 気体供給手段
B バー
C 研磨定盤直交軸
S 素子
G ゴムシート
LS 研磨面

Claims (6)

  1. スライダとなるべき素子を研磨するための、回転可能な研磨定盤と、
    内部空間を有し、前記研磨定盤と直交する研磨定盤直交軸に沿って延びる押付け力調整部材と、
    前記押付け力調整部材に接続され、前記素子を押付けるためのプッシャと、
    前記押付け力調整部材に接続され、前記内部空間に気体を供給する気体供給手段と、
    を有し、
    前記押付け力調整部材は、前記プッシャとの接続部を含む第1の部分と、前記内部空間と前記気体供給手段との連絡部を含む第2の部分と、該第1の部分と該第2の部分との間に設けられ、前記内部空間の圧力に応じて前記研磨定盤直交軸方向の長さが変化する軸方向変形部と、を有し、該軸方向変形部が変形することによって、前記押付け力調整部材の前記プッシャに対する押付け力が変化する、
    スライダの研磨装置。
  2. 前記第1の部分は、前記プッシャとの接続部側の端部が閉じ、該接続部の反対側の端部が開いた円筒形形状を有し、
    前記第2の部分は、前記気体供給手段との連絡部側の端部と、該連絡部の反対側の端部とがともに開いた円筒形形状を有し、
    前記軸方向変形部は、
    前記研磨定盤直交軸を中心とし、前記第1の部分の前記反対側の端部の円周部を内周部とする第1の円環部と、
    前記研磨定盤直交軸を中心とし、前記第2の部分の前記反対側の端部の円周部を内周部とする第2の円環部と、
    前記第1の円環部の外周部と、前記第2の円環部の外周部とを接続する円筒部と、
    を有している、
    請求項1に記載のスライダの研磨装置。
  3. 前記押付け力調整部材はゴムから形成されている、請求項1または2に記載のスライダの研磨装置。
  4. 前記保持部材と、前記押付け力調整部材と、前記プッシャと、前記気体供給手段と、を備えたラッピングヘッドと、
    鉛直方向に延びる第1の嵌合部材を備えた、前記ラッピングヘッドを支持する保持機構と、
    前記第1の嵌合部材と嵌合して該第1の嵌合部材との間に内部空間を形成する鉛直方向に延びる第2の嵌合部材を備えた、前記保持機構を支持するベースと、
    前記内部空間を減圧する減圧機構と、
    を有し、
    前記保持機構は、減圧された前記内部空間から鉛直方向上向きの力を受け、前記ベースに、鉛直方向に可動に支持される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のスライダの研磨装置。
  5. 前記第1の嵌合部材は前記保持機構に備えられたシリンダであり、前記第2の嵌合部材は前記ベースに備えられたピストンである、請求項4に記載のスライダの研磨装置。
  6. 前記第1の嵌合部材は前記保持機構に備えられたピストンであり、前記第2の嵌合部材は前記ベースに備えられたシリンダである、請求項4に記載のスライダの研磨装置。
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