JP2008238249A - 圧延形状制御方法および圧延形状制御システム - Google Patents

圧延形状制御方法および圧延形状制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】圧延操業の異常を招くような事態を未然に防止して、より安定的な圧延操業を可能性とする圧延形状制御システムの提供。
【解決手段】圧延形状制御システム21は、入側テンションリール3から繰り出される被圧延材4を圧延機2により圧延して出側テンションリール6に巻き取るようにされている圧延設備1で用いられ、目標形状発生装置15で生成する目標形状33に基づいて被圧延材の形状制御を行う。また圧延形状制御システム21は、板厚変化幅方向比取得装置22と目標形状変更装置23を備えており、被圧延材の圧延による板厚変化についての被圧延材の幅方向での比である板厚変化幅方向比24を板厚変化幅方向比取得装置で求め、その板厚変化幅方向比に基づいて目標形状変更装置が目標形状を変更するようされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷間圧延における形状制御に関する。
従来における冷間圧延用の圧延設備の基本的な構成を模式化して図7に示す。圧延設備1は、圧延機2を備えており、入側テンションリール3から繰り出される被圧延材4に圧延機2における上下の作業ロール5、5の押圧で圧延荷重を負荷しつつ被圧延材4の圧延を行い、その圧延がなされた被圧延材4を出側テンションリール6で巻き取るようになっている。ここで入側とは被圧延材4が圧延機2へ入ってくる側であり、出側とは、被圧延材4が圧延機2から出てゆく側である。
圧延設備1による圧延では被圧延材4が伸びることになるが、その伸びは、被圧延材4の幅方向について必ずしも均一にならない。すなわち圧延を受けた被圧延材4は、伸びについて幅方向で分布を生じることになる。このような伸びの不均一性は、被圧延材4に長さ方向で波打ちを生じさせる。すなわち幅方向について均一な板速度で入側テンションリール3から繰り出され、同じく幅方向について均一な板速度で出側テンションリール6により巻き取られる被圧延材4は、入側テンションリール3と出側テンションリール6の間にあって、幅方向での伸びの相違に応じて相違する板速度を幅方向で有することになり、この幅方向での板速度の相違に起因して長さ方向で波打ちを生じる。
被圧延材4の波打ちは、圧延製品の品質にも関係するが、主には圧延操業の安定性に関係して問題になる。そのため圧延設備1では、波打ちを一定以下に抑制できるようにする制御を形状制御として行うのが一般的で、その形状制御に用いる圧延形状制御システム11が設けられている。
圧延形状制御システム11は、入側形状制御装置12と出側形状制御装置13を備えている。入側形状制御装置12は、圧延機2の入側における被圧延材4の形状を検出する入側形状検出器14からの検出データと目標形状発生装置15で生成される目標形状に基づくフィードフォワード制御として入側形状制御を行う。一方、出側形状制御装置13は、圧延機2の出側における被圧延材4の形状を検出する出側形状検出器16からの検出データと目標形状発生装置15で生成される目標形状に基づくフィードバック制御として出側形状制御を行う。そしてこれら入側形状制御と出側形状制御を組み合わせて生成される制御出力に基づいて、例えば作業ロール5に曲げ荷重を負荷したり、あるいは圧延に伴う発熱で加熱される作業ロール5の温度状態を部分的に異ならせるような作業ロール5の冷却を行ったりすることで波打ちを抑制する、つまり伸びの不均一性を抑制する形状制御が行われる。
ここで、形状制御における「形状」は、被圧延材4の波打ちの度合いであるが、直接的には伸び差率で表される。つまり伸び差率ないし伸び差率の分布(伸び差率の幅方向分布)が形状制御における直接的な「形状」となる。このため入側形状検出器14や出側形状検出器16は、例えば50mmを単位検出間隔とし、その単位検出間隔ごとに伸び差率を検出して出力するように構成される。このように形状制御における「形状」が伸び差率で表されることから、形状制御で用いる目標形状は、伸び差率の分布により規定されることになる。こうした目標形状の生成には、被圧延材4の板厚、板幅、材質などの情報を必要とするが、これらの情報は、外部から提供される圧延スケジュール17から得るのが一般的である。
以上のような形状制御については、例えば特許文献1や特許文献2などに開示の例が知られている。
特開平3−184614号公報 特開2006−346721号公報
上述のような形状制御では、例えばフラットに近い形状、つまり伸び差率の分布がフラットである状態に近い形状を目標形状として行われる。この場合、圧延機2の入側での形状に応じて圧延機2による圧延状態に幅方向で差を生じ、板厚の減少率(圧下率)が幅方向で異なることになる。こうした圧下率の幅方向での差、例えば被圧延材4の一方の側辺部と他方の側辺部の間での圧下率の差が一定以上に大きくなると、被圧延材4が圧延機2の中心からずれてしまうという被圧延材4の蛇行を招いたり、さらに最悪の場合には被圧延材4が圧延機2で破断したりする圧延操業の異常につながる可能性がある。
本発明は、以上のような事情を背景になされたものであり、圧延操業の異常を招くような事態を未然に防止して、より安定的な圧延操業を可能性とする形状制御方法の提供を課題とし、またそのような形状制御方法の実行に用いられる形状制御装置の提供を課題としている。
上述のように形状制御は、圧延操業の安定化を図るために被圧延材の波打ち抑制することを主眼として行われる。したがって形状制御では、目標形状は必ずしも絶対的でなく、例えばフラットに近い形状であるフラット近似形状を目標形状としている場合、フラット近似形状から外れた形状に目標形状を変更しても有効な形状制御とすることが可能である。
本発明は、このような考え方に基づいており、被圧延材の入側と出側での板厚の変化についての幅方向での比である板厚変化幅方向比を圧下率の幅方向差として求め、その板厚変化幅方向比に応じて目標形状を変更して形状制御を行うようにし、こうした形状制御により、圧下率差が一定以上に大きくなることのないようにすることで、圧延操業の異常を招くような自体を未然に防止できるようにする。具体的には、入側のリールから繰り出される被圧延材を圧延機により圧延して出側のリールに巻き取るようにされている圧延設備で用いられ、所定の目標形状に基づいて前記被圧延材の形状制御を行う圧延形状制御方法において、前記被圧延材の圧延による板厚変化についての前記被圧延材の幅方向での比である板厚変化幅方向比に基づいて前記目標形状を変更するようにしたことを特徴としている。
目標形状変更の指標とする圧下率の幅方向差としては、被圧延材の一方の側辺部と他方の側辺部の間での圧下率の差を用いるのが好ましい形態の1つである。すなわち上記のような圧延形状制御方法については、圧下率の幅方向差の代わりに目標形状変更の指標とする板厚変化幅方向比を一方の側辺部と他方の側辺部の間での板厚変化幅方向比とするのが好ましい。
こうしたことから本発明では、上記のような圧延形状制御方法について、前記被圧延材に対してその一方の側辺部で前記入側に設定される第1の入側板厚評価点における第1の入側板厚、前記被圧延材に対して前記第1の入側板厚評価点とは反対側の側辺で前記入側に設定される第2の入側板厚評価点における第2の入側板厚、前記被圧延材に対して前記第1の入側板厚評価点と位置対応するようにして前記出側に設定される第1の出側板厚評価点における第1の出側板厚、および前記被圧延材に対して前記第2の入側板厚評価点と位置対応するようにして前記出側に設定される第2の出側板厚評価点における第2の出側板厚を用い、第1の入側板厚に対する第1の出側板厚の関係と第2の入側板厚に対する第2の出側板厚の関係として前記板厚変化幅方向比を求めるようにしている。
このようにする場合には、(第1の出側板厚/第1の入側板厚)/(第2の出側板厚/第2の入側板厚)として前記板厚変化幅方向比を求めるようにするのがさらに好ましい。
上記のような圧延形状制御方法の実行に用いる圧延設備形状制御システムは、前記板厚変化幅方向比を求めるための板厚変化幅方向比取得手段を備えるとともに、前記目標形状の変更のための目標形状変更手段を備えた構成とされる。
以上のような本発明によれば、圧延操業の異常を招くような事態を未然に防止でき、より安定的な圧延操業が可能性となる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図1に、一実施形態による圧延設備形状制御システムの構成を圧延設備との関係で示す。圧延設備1は図7の圧延設備1と同様である。したがって圧延設備1については、図7に関する上での説明を援用する。圧延形状制御システム21は、基本的には図7の圧延形状制御システム11と同様で、板厚変化幅方向比取得装置22と目標形状変更装置23が付加されている点で相違している。
板厚変化幅方向比取得装置22は、板厚変化幅方向比取得手段であり、被圧延材4の入側と出側での板厚の変化について幅方向での比である板厚変化幅方向比(板厚変化比率)24を求める。こうした板厚変化幅方向比取得装置22の機能を説明するための入側・出側関係モデルを図2に示す。図2の入側・出側関係モデルは、作業ロール5で圧延されている被圧延材4を平面的に見た状態として示してあり、図の上側を入側とし、図の下側を出側としてある。形状制御の制御対象となる形状は、被圧延材4の波打ちの度合いであり、より直接的には伸び差率の分布であることから、被圧延材4の幅方向についての定義が必要となる。図の入側・出側関係モデルでは、被圧延材4についての左側をWS側、右側をDS側と定義する。なお、WSは圧延設備1における作業員の作業スペースのあるワークサイド(作業側)、DSは圧延機2を駆動するための電動機が設置してあるドライブサイド(駆動側)の略である。
上述のように目標形状変更の指標とする圧下率の幅方向差としては、被圧延材の一方の側辺部と他方の側辺部の間での圧下率の差を用いるのが好ましい。そこで、WS側の側辺部にWS側形状評価位置PWSを設定し、DS側の側辺部にDS側形状評価位置PDSを設定する。またWS側形状評価位置PWSに対して、入側に第1の入側板厚評価点MWSを、出側に第1の出側板厚評価点mWSをそれぞれ設定し、DS側形状評価位置PDSに対して、入側に第2の入側板厚評価点MDSを、出側に第2の出側板厚評価点mDSをそれぞれ設定する。そして、第1の入側板厚評価点MWSにおける板厚を第1の入側板厚HWS、第1の出側板厚評価点mWSにおける板厚を第1の出側板厚hWS、第2の入側板厚評価点MDSにおける板厚を第2の入側板厚HDS、第2の出側板厚評価点mDSにおける板厚を第2の出側板厚hDSとし、またWS側形状評価位置PWSにおける入側の板厚速度をVWS、DS側形状評価位置PDSにおける入側の板厚速度をVDS、WS側形状評価位置PWSにおける出側の板厚速度をvWS、DS側形状評価位置PDSにおける出側の板厚速度をvDSとする。
圧延機2による圧延では、圧延機2への被圧延材4の流入質量と圧延機2からの被圧延材4の流出質量が一定であるとするマスフロー一定則が成り立つ。そのマスフロー一定則から下記の(1)式と(2)式の関係が成り立つ。
Figure 2008238249
被圧延材4の形状は、上述のように板の波打ちの度合いであり、より直接的には伸び差率の幅方向での違いであり、さらに幅方向での板速度の違いでもある。このような形状にあって、出側では、出側テンションリール6でのWS側とDS側の巻き取り速度は同じであることから、仮にWS側板厚速度vWSがDS側板厚速度vDSより大きいとすると、圧延機2からの単位時間当たりの被圧延材4の流出長がWS側でDS側より長くなっており、WS側の波打ちが大きくなる。これを出側WS側伸びという。一方、入側では、入側テンションリール3でのWS側とDS側の繰り出し速度が同じであることから、仮にWS側板厚速度VWSがDS側板厚速度VDSより大きいとすると、圧延機2への単位時間当たりの被圧延材4の流入質量がDS側でWS側でより少なくなっており、DS側の波打ちが大きくなる。これを入側DS側伸びという。
以上のような入側と出側の形状を伸び差率で表して図3に示す。図3の(a)が入側形状、図3の(b)が出側形状であり、伸び差率の+側(矢印の方向)が被圧延材4の波打ちが大きい方向となる。
次に、以上のような入側・出側関係モデルを前提に、出側形状と入側形状が図4に示すような関係にある場合を考える。図4の(a)の出側形状は、WS側とDS側それぞれの伸び差率が同じであるフラット形状となっている。この場合、下記の(3)式が成立する。
Figure 2008238249
したがって、(1)式と(2)式から、下記の(4)式が得られる。
Figure 2008238249
一方、図4の(b)の入側形状では、DS側が伸びた状態となっている。この場合、WS側板厚速度VWSとDS側板厚速度VDSは、下記の(5)式の関係となり、この関係を(4)式に適用することで下記の(6)式が成立する。
Figure 2008238249
このことは、WS側における入側と出側の板厚比(第1の入側板厚評価点MWSにおける第1の入側板厚HWSと第1の出側板厚評価点mWSにおける第1の出側板厚hWSの比)がDS側における入側と出側の板厚比(第2の入側板厚評価点MDSにおける第2の入側板厚HDSと第2の出側板厚評価点mDSにおける第2の出側板厚hDSの比)より大きいことを表している。つまりWS側の圧下率がDS側のそれよりも大きい状態になっているということである。このように出側がフラット形状で、入側においてWS側とDS側で伸び差率が異なっているというように、出側形状と入側形状が異なっていることにより、圧延機2による圧延状態が幅方向で異なることになり、圧下率に幅方向で差を生じることになる。そして圧下率の幅方向差が一定以上に大きくなると、上述のように、被圧延材4が圧延機2の中心からずれてしまうという被圧延材4の蛇行を招いたり、さらに最悪の場合には被圧延材4が圧延機2で破断したりする圧延操業の異常につながる可能性がある。
ここで、上記のような圧下率の幅方向差は、形状制御における目標形状との関係でその大きさが決まる。したがって目標形状を適切に変更できるようにすれば、圧延操業の異常につながる可能性のある圧下率の幅方向差の発生を有効に防止することができる。それには、圧下率の幅方向差を求め、その圧下率の幅方向差基づいて目標形状を変更するのが有効である。
こうしたことから板厚変化幅方向比取得装置22で圧下率の幅方向差を板厚変化幅方向比24として求める。板厚変化幅方向比取得装置22は、図5に示すように、板厚変化幅方向比算出手段25を備えており、入側形状検出器14と出側形状検出器16それぞれからの検出データを用いて板厚変化幅方向比算出手段25により板厚変化幅方向比24を算出する。板厚変化幅方向比算出手段25による板厚変化幅方向比24の算出は、以下のようにして行うことができる。
入側形状検出器14や出側形状検出器16は、上述のように単位検出間隔ごとの伸び差率として形状を検出している。その伸び差率は、下記の(7)式で定義される。ただしεは伸び差率、lは基準伸び、Δlは基準伸びに対する単位検出部位での伸びの偏差である。
Figure 2008238249
図2におけるWS側形状評価位置PWSとDS側形状評価位置PDSそれぞれでの出側WS側の形状(第1の出側板厚評価点mWSでの形状)をεDWS、出側DS側の形状(第2の出側板厚評価点mDSでの形状)をεDDS、入側WS側の形状(第1の入側板厚評価点MWSでの形状)をεEWS、入側DS側の形状(第2の入側板厚評価点MDSでの形状)をεEDSとすると、WS側形状評価位置PWSとDS側形状評価位置PDSそれぞれにおけるWS側の板速度とDS側の板速度の比は、出側については下記の(8)式で表され、入側については下記の(9)式で表される。
Figure 2008238249
したがって、下記の(10)式が成り立ち、(第1の出側板厚hWS/第1の入側板厚HWS)/(第2の出側板厚hDS/第2の入側板厚HDS)として板厚変化幅方向比24を求めることができる。
Figure 2008238249
目標形状変更装置23は、目標形状変更手段であり、板厚変化幅方向比取得装置22で求めた板厚変化幅方向比24に基づいて目標形状変更量26を生成する。図6に目標形状変更装置23の機能的な構成例を示す。図6の例の目標形状変更装置23は、目標形状補正量生成手段27を備えるとともに目標形状変更量生成手段28を備えている。目標形状補正量生成手段27は、図6の(b)に示すような目標形状補正FG(目標形状補正ファンクションジェネレータ)29を用いて板厚変化幅方向比24から目標形状補正量30を生成する。目標形状変更量生成手段28は、目標形状補正量30を目標形状変更用のマトリックス量に変換することで目標形状変更量26を生成する。
目標形状補正FG29は、板厚変化幅方向比24と目標形状補正量の関係を規定している。この目標形状補正FG29は、被圧延材4の板厚、板幅、材質などに応じて予め複数が用意され、FG格納手段31に格納されている。そしてFG選択手段32が圧延スケジュール17からの情報に基づいて必要な目標形状補正FG29をFG格納手段31から選択的に取り出して目標形状補正量生成手段27に提供する。なお、図の(b)の目標形状補正FG29は、板厚変化幅方向比24にデッドバンドを設け、板厚変化幅方向比24がデッドバンドを超えた範囲について目標形状補量を生成するようにした場合の例である。
目標形状変更装置23で生成された目標形状変更量26は、出側形状制御において目標形状発生装置15からの目標形状33に加算される。つまり目標形状変更装置23による目標形状の変更は、出側形状制御における目標形状33についてなされる。
以上のように、板厚変化幅方向比取得装置22で板厚変化幅方向比24を求め、この板厚変化幅方向比24に応じて目標形状変更装置23により目標形状を変更するようにしたことにより、圧下率差が一定以上に大きくなることのないようにすることができ、圧延操業の異常を招くような自体を未然に防止することができるようになり、より安定的な圧延操業が可能性となる。
以上、本発明を実施するための形態の1つについて説明したが、これは代表的な例に過ぎず、本発明は、その趣旨を逸脱することのない範囲で様々な形態で実施することができる。例えば、以上の実施形態では入側形状制御装置12と出側形状制御装置13を備えるものとしていたが、入側形状制御装置12を省略する形態とすることもできる。すなわち形状制御は、出側形状制御装置13による出側形状制御だけでも十分な場合も少なくなく、そのような場合には入側形状制御装置12による入側形状制御を省略して出側形状制御装置13による出側形状制御だけを行うようにするのが一般的である。
また以上の実施形態ではWS側の側辺部とDS側の側辺部のそれぞれに形状評価位置を設定するようにしていたが、これに限られず、幅方向の任意の位置で形状評価を行うようにしてもよい。
また以上の実施形態では、形状検出器による検出データを用いて板厚変化幅方向比を求めるようにしていが、必ずしもこれに限られるものでなく、例えば図2における各板厚評価点に板厚検出器を設け、その板厚検出器の検出データを用いて板厚変化幅方向比を求めるようにしてもよい。ただ、検出精度において形状検出器が板厚検出器よりも優れていること、それに既存の形状検出器を利用できるのでコスト負担を軽減できることなどを考慮すると、形状検出器を用いる方式がより好ましいといえる。
第1の実施形態による圧延設備形状制御システムの構成を圧延設備との関係で示す図である。 圧延設備における入側・出側関係モデルを示す図である。 図2の入側・出側関係モデルにおける入側と出側の形状を伸び差率で表した図である。 圧下率の幅方向差を生じる場合の出側形状と入側形状の例を示す図である。 板厚変化幅方向比取得装置の機能的な構成例を示す図である。 目標形状変更装置の機能的な構成例を示す図である。 従来の圧延設備構成を示す図である。
符号の説明
1 圧延設備
2 圧延機
3 入側テンションリール
4 被圧延材
6 出側テンションリール
21 圧延形状制御システム
22 板厚変化幅方向比取得装置(板厚変化幅方向比取得手段)
23 目標形状変更装置(目標形状変更手段)
24 板厚変化幅方向比
33 目標形状
HDS 第2の入側板厚
HWS 第1の入側板厚
hDS 第2の出側板厚
hWS 第1の出側板厚
MDS 第2の入側板厚評価点
MWS 第1の入側板厚評価点
mDS 第2の出側板厚評価点
mWS 第1の出側板厚評価点

Claims (4)

  1. 入側のリールから繰り出される被圧延材を圧延機により圧延して出側のリールに巻き取るようにされている圧延設備で用いられ、所定の目標形状に基づいて前記被圧延材の形状制御を行う圧延形状制御方法において、
    前記被圧延材の圧延による板厚変化についての前記被圧延材の幅方向での比である板厚変化幅方向比に基づいて前記目標形状を変更するようにしたことを特徴とする圧延形状制御方法。
  2. 前記被圧延材に対してその一方の側辺部で前記入側に設定される第1の入側板厚評価点における第1の入側板厚、前記被圧延材に対して前記第1の入側板厚評価点とは反対側の側辺で前記入側に設定される第2の入側板厚評価点における第2の入側板厚、前記被圧延材に対して前記第1の入側板厚評価点と位置対応するようにして前記出側に設定される第1の出側板厚評価点における第1の出側板厚、および前記被圧延材に対して前記第2の入側板厚評価点と位置対応するようにして前記出側に設定される第2の出側板厚評価点における第2の出側板厚を用い、第1の入側板厚に対する第1の出側板厚の関係と第2の入側板厚に対する第2の出側板厚の関係として前記板厚変化幅方向比を求めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の圧延形状制御方法。
  3. (第1の出側板厚/第1の入側板厚)/(第2の出側板厚/第2の入側板厚)として前記板厚変化幅方向比を求めるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の圧延形状制御方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の圧延形状制御方法の実行に用いられる圧延設備形状制御システムであって、前記板厚変化幅方向比を求めるための板厚変化幅方向比取得手段を備えるとともに、前記目標形状の変更のための目標形状変更手段を備えていることを特徴とする圧延形状制御システム。
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