JP2008237819A - 昇降ガイドユニットと、これを用いた昇降棚装置 - Google Patents

昇降ガイドユニットと、これを用いた昇降棚装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 上に物品を載せたままでも棚板の昇降を可能にする昇降ガイドユニットと、これを用いた昇降棚装置を提供すること。
【解決手段】 レールRを跨ぐとともに、レールRに対して軸方向に昇降可能にした本体1と、本体1内に設けたレール挿通空間4と、レール挿通空間4の軸線を境にして互いに対向する対向面と、これら対向面の少なくとも一方の面に備え、上記軸線に対する距離が上方に向かって狭くなる構造にした傾斜部5aと、この傾斜部5aとレール挿通空間4に挿通したレールRとの間において軸線に対して狭くなる方向へ移動して楔効果を発揮する押圧部材7と、押圧部材7を上記傾斜部5aの下方へ移動させて楔効果を解除するための解除部材6とを備え、上記傾斜部5a及び押圧部材7を、上記軸線を境として支持力を必要とする側に設けるとともに、上記解除部材に外力を作用させる操作部9bを上記本体外部に露出させた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、棚板などを、上下に昇降させるためのガイドユニットと、このガイドユニットを用いた昇降棚装置に関する。
従来から、棚板の位置を上下に変更できる棚として、棚板を掛け渡す支柱や支持壁に設けた支持部材を取り付けなおして、必要な高さに棚板を移動させるものや、予め、高さの異なる位置に複数の支持部を設けておき、その中から、必要な高さの支持部に棚板を支持させるようにするものなどが知られている。
特開2006−275504号公報 特開2005−282897号公報
上記のような棚では、棚板の高さを調整するためには、支持されている棚板を、支持部材から、外さなければ、その高さを調整することはできない。そのため、棚板に物品が載置されている場合には、棚板上に載置されている物品を一旦下ろし、棚板を取り外し、その棚板を移動して付け替えてから、再度、物品を載せなおす必要があり、作業が面倒であった。
この発明の目的は、棚板上に物品を載せたままでも棚板などの棚部材の昇降を可能にする昇降ガイドユニットと、これを用いた昇降棚装置を提供することである。
第1の発明は、レールを跨ぐとともに、そのレールに対して軸方向に昇降可能にした本体と、この本体内に設け、かつ、上記レールを通すためのレール挿通空間と、このレール挿通空間の軸線を境にして互いに対向する対向面と、これら対向面の少なくとも一方の面に備え、上記軸線に対する距離が上方に向かって狭くなる構造にした傾斜部と、この傾斜部と上記レール挿通空間に挿通したレールとの間において軸線に対して狭くなる方向へ移動して楔効果を発揮する押圧部材と、この押圧部材を上記傾斜部の下方へ移動させて楔効果を解除するための解除部材とを備え、上記傾斜部及び押圧部材を、上記軸線を境として支持力を必要とする側に設けるとともに、上記解除部材に外力を作用させる操作部を上記本体外部に露出させた点に特徴を有する。
なお、上記支持力を必要とする側とは、例えば、上記本体を棚部材に固定して、レール挿通空間にレールを挿通し、上記本体部分で棚部材を片持ち支持するようにした場合、棚部材の重量によって、上記本体に回転モーメントが作用した場合、その回転が下方に向かう側のことである。つまり、棚部材が下がることを阻止するように支持する支持力を必要とする側のことである。
第2の発明は、第1の発明を前提とし、上記対向面の両方に、上記軸線に対する距離が上方に向かって狭くなる傾斜部を備えた点に特徴を有する。
第3の発明は、第1または第2の発明を前提とし、上記押圧部材は、転動体である点に特徴を有する。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明を前提とし、上記解除部材は、上記押圧部材の、レール挿通空間側への脱落を防止するための押圧部材保持部を備えた点に特徴を有する。
第5の発明の昇降棚装置は、所定の間隔を保持して平行に起立させた少なくとも一対のレールと、これらレールを、それぞれ挿通空間に挿通させた上記請求項1〜4に記載の複数の昇降ガイドユニットと、上記複数の昇降ガイドユニットの間に渡して、上記昇降ガイドユニットの本体に支持した棚部材とを備えた点に特徴を有する。
第1〜第4の発明の昇降ガイドユニットは、レールに沿った昇降が可能なので、このガイドユニットに棚部材を取り付けて昇降棚装置とした場合にも、棚部材を外さないで、昇降させることができるようになる。そのため、棚部材に載置した物品を載せたままで、昇降可能である。
また、この昇降ガイドユニットは、本体内の傾斜部と押圧部材との楔効果によって、レールに対して固定されるので、本体を任意の位置で固定できる。
特に、レール挿通空間の軸線を境として、支持力を必要とする側、例えば、棚部材が下がる方向の力が作用する側に傾斜部及び押圧部材を設けているので、棚部材側の重量などによって上記本体が上記軸線に対して傾く方向の回転モーメントが作用した場合には、押圧部材が傾斜部と軸線との間が狭くなる方向へ移動する。そのため、より楔効果が強くなって、レールに対する固定力をより強くできる。
さらにまた、上記押圧部材を上記軸線と傾斜部との距離が広くなる下方へ向かって移動させる解除部材を備えているので、この解除部材の操作部を操作して、解除部材で押圧部材を押し下げれば、上記楔効果が解除され、本体をレールに沿って下降させることができる。
一方、レールを挿通させた状態で本体に上方へ向かう力を作用させたときには、押圧部材が、レールとの摩擦によってその場にとどまり、本体に対して相対的に下方へ移動することになる。そのため、押圧部材の楔効果が解除される。つまり、本体を上昇させる場合には、特別な解除操作を行なわなくても、昇降ガイドユニットを上昇させることができる。
第2の発明は、レール挿通空間の両側に、傾斜部を設けることによって、両側で楔効果を発揮して、レールに対する位置の保持を、より確実なものにできる。
第3の発明は、押圧部材が、傾斜部やレールに対して転動することによって、楔効果を発揮させる場合や、解除する場合のいずれの場合にも、押圧部材の移動がスムーズになる。また、本体の移動もスムーズになる。
第4の発明によれば、本体に押圧部材を組み込む際や、レール挿通空間にレールを挿通していない状態で、押圧部材がレール挿通空間側へ脱落してしまうことを防止できる。そのため、押圧部材を紛失することがないうえ、ガイドユニットの組み立てや、レールへの昇降ガイドユニットの取り付け作業性が向上する。
第5の発明の昇降棚装置によれば、棚部材に、物品を載置したままでも、簡単な操作での棚部材の昇降ができる。そして、昇降させた棚部材を任意の位置で、確実に保持することができる。
特に、レール挿通空間の両側に、傾斜部を設けた場合には、両側で楔効果を発揮して、レールに対して棚部材の位置の保持を、より確実なものにできる。
また、昇降ガイドユニットの押圧部材を転動体とした場合には、押圧部材のスムーズな移動が可能になる。従って、棚部材の移動もスムーズになる。
さらにまた、上記解除部材に、押圧部材の保持部を設ければ、昇降ガイドユニットのレール挿通空間にレールを挿通していない状態で、押圧部材がレール挿通空間側へ脱落してしまうことを防止できる。そのため、昇降棚装置の組み立て時に、押圧部材を紛失することがなく、昇降棚装置の組み立て作業性が向上する。
図1〜図7に示す第1実施形態の昇降ガイドユニットは、図1〜図3に示すように、箱状のカバー部材2と、このカバー部材2の底面を塞いで内部に空間を形成する底部材3とによって、この発明の本体1を構成している。この本体1の中央には、図の上下方向に貫通し、後で説明するレールRを挿通するためのレール挿通空間4を形成して、カバー部材2、底部材3とも、レールRをまたぐようにコの字状に形成している。ただし、カバー部材2及び底部材3は、上記レール挿通空間4の両側で別部材にしてもよい。
また、上記本体1の内部には、レール挿通空間4の軸線を境にして互いに対向する対向面に、上記軸線に対する距離が上方に向かって狭くなる構造にした傾斜部材5,5を設け、互いに対応する斜面5a,5aによって、この発明の傾斜部を構成している。なお、この傾斜部材5,5は、上記カバー部材2の内壁に形成した段部2a,2aにはめ込み、底部材3を組み付けることによって本体1内に固定している。ただし、これら傾斜部材5,5の固定方法はどのようにしてもかまわないし、傾斜部材5,5とカバー部材2とを一体化して形成してもよい。
また、上記カバー部材2の上底面であって、上記傾斜部材5,5とレール挿通空間4との間には、四角柱の解除部材6,6を貫通させる貫通孔2b,2bを形成している。そして、各貫通孔2bに、解除部材6,6を挿入し、その上端をカバー部材2から上方へ突出させている。この解除部材6,6には、図1〜図4に示すように、この発明の保持部である保持孔6a,6aを形成し、この保持孔6a,6aに、それぞれ円柱状の押圧部材7,7を嵌め込んでいる。
さらに、上記解除部材6の下端には、コイルスプリング8の上端を当接させ、このコイルスプリング8の下端を上記底部材3に形成した凹部3aに嵌め込んでいる。このコイルスプリング8の弾性力が、上記解除部材6及び押圧部材7を、上方へ向かって押し上げる力となる。
このような昇降ガイドユニットは、例えば、次のようにして形成する。まず、上記カバー部材2の中に、傾斜部材5,5を固定してから、上記押圧部材7を保持孔6aに保持させた解除部材6,6を組み込む。その後、コイルスプリング8を介在させて底部材3で底面をふさぎ、この底部材3をカバー部材2に固定して完成する。
以下に、この昇降ガイドユニットの作用を説明する。
上記したように、本体1内では、コイルスプリング8の弾性力が押圧部材7に作用し、押圧部材7を傾斜部材5の斜面5aに接触させるが、図2のように、上記レール挿通空間4内にレールRを挿通したときには、上記押圧部材7,7は、それぞれ上記斜面5aとレールRの側面との両面に接触する。
この状態で、本体1を下降させる方向に力が作用すれば、上記押圧部材7,7が、相対的に上昇し、いずれも、斜面5aとレールRとの間の距離が短くなる方向へ押し込まれるので、押圧部材7,7による楔効果が発揮されて、本体1の下降が阻止される。つまり、上記本体1を下げる方向の力が作用しても、楔効果が発揮され、本体1の下降が阻止され、位置を保持することになる。
また、上記解除部材6,6の上端には、金属製の板部材で形成した解除操作部材9を取り付けている。この解除操作部材9は、上記解除部材6,6の上端にビス10によって固定する固定部9aと、この固定部9aから上方へ折り曲げて形成した操作部9bとを備えている。そして、この操作部9bを押し下げることによって、本体1内の押圧部材7,7を、上記コイルスプリング8,8の弾性力に抗して押し下げることができ、このとき、図3に示すように、押圧部材7,7が、斜面5aとレールRとの間の距離が広くなる方向へ押し下げられる。このように、押圧部材7,7が下方へ押し下げられることによって、斜面5a及びレールRに対する押圧部材7,7の押圧力が減少し、楔効果が解除されるようにしている。そして、楔効果が解除された状態では、本体1はレールRに対して上下方向いずれにも移動可能である。
ただし、図2,3では、上記解除操作部材9の固定部9aのみを示し、他の部分は省略している。
また、上記説明では、解除部材6,6と解除操作部材9とを、ビス10によって連結する構成にしているが、上記解除部材6,6と解除操作部材9とは、一体に構成してもよい。
なお、図4は、上記解除部材6の保持孔6a付近の拡大図である。この保持孔6aは、図4に示すように、その断面において、解除部材6の中央からレール挿通空間4側を、押圧部材7の円筒の外周に沿った円弧状とし、中央から反対側の側面までを、押圧部材7の外径と等しい大きさの四角形の孔にしている。これにより、上記保持孔6aには、斜面5a側(図2参照)から図4の矢印Aのように押圧部材を挿入することができるとともに、挿入された押圧部材7は、二点鎖線で示す押圧部材7の位置よりもレール挿通空間4側へ移動することはない。そのため、上記レール挿通空間4にレールRが挿通されていない状態でも、レール挿通空間4側へ、押圧部材7が脱落してしまうことがない。図4には、一方の解除部材6のみを示しているが、他方の解除部材6も同様に形成されている。
また、図5は、図2の断面図であり、レールRの両側において、上記押圧部材7が、レールRの側面と本体1側の斜面5aとの間に挟まれている状態を示している。
また、この第1実施形態の昇降ガイドユニットは、上記レール挿通空間4にレールRを挿通した状態で、上記本体1を上昇させる場合には、楔効果を解除するための特別な操作は不要である。その作用を以下に説明する。
通常、本体1には、本体1の重量及びこの本体1に取り付けられた棚板部材11などの棚部材の重量がかかっており、さらに、上記棚部材や棚部材に載置された物品による片加重によって図2の矢印D方向への回転モーメントが作用する。また、上記押圧部材7は、コイルスプリング8の弾性力によって、傾斜部材5の斜面5aとレールRとの間が狭くなる方向へ押圧されているため、図2に示す状態では、レールRの両側で押圧部材7の楔効果が発揮され、本体1がレールRに対して固定されている。この状態では、押圧部材7がレールRに対して強い押圧力で押圧されているため、押圧部材7とレールRとの間の静摩擦力は強い。
そのため、本体1に対し、それを上昇させるための上向きの力を作用させた場合、押圧部材7とレールRとの間の摩擦力により、押圧部材7がすぐに本体1に追従しない。このように押圧部材7が停止している間に、本体1の底部材3及び傾斜部材5がコイルスプリング8をわずかに撓ませて上昇すると、押圧部材7が本体1に対して相対的に下がることになる。つまり、押圧部材7が斜面5aに対して下方に移動し、楔効果が解除される。
このように、本体1に作用させる上向きの力と、上記摩擦力との間でバランスを取りながら、連続的に楔効果を解除して本体1を上昇させることができる。
次に、この第1実施形態の昇降ガイドユニットを用いた昇降棚装置を説明する。
上記本体1のカバー部材2の両脇に設けた固定部2c,2cに棚板部材11を、ビス12で固定し、平行に起立したレールR,Rをレール挿通空間4,4に通して、昇降棚装置を構成している。図6は、この昇降棚装置の平面図であり、図7は正面図である。なお、図6中、符号13は、レールR,Rを起立させて固定しているベースである。
このような昇降棚装置は、上記昇降ガイドユニットを使用しているので、棚板部材11を上昇させる際には、特別に楔効果を解除するなどの操作を必要としない。
また、棚板部材11を下降させる際には、解除操作部材9の操作部9bを押し下げながら棚板部材11を押せば、上記押圧部材7の楔効果が解除され、棚板部材を下降させることができる。
そして、棚板部材11を任意の位置に移動したら、上記解除操作部材9から手を離せば、上記したように押圧部材7がコイルスプリング8の弾性力によって押し上げられ、楔効果を発揮するので、棚板部材11の下降を防止して、その位置を保持する。
また、図6に示すように、この昇降棚装置は、装置の前方をBとし、後方をCとしたとき、棚板部材11の後方を一対のレールR,Rで片持ち支持するようにしている。
そのため、上記ガイドユニットの本体1には、B側が下がる方向、すなわち矢印D方向の回転モーメントが作用し易い。特に、棚板部材11に物品を載置している場合には、そのモーメントは大きくなる。このような回転モーメントが本体1に作用すると、上記押圧部材7,7は、上記傾斜部材5,5の斜面5a,5aとレールRとの間が狭くなる方向へ移動すると同時に、上記本体1及び上記棚板部材11などの荷重によって、両押圧部材7,7の中心を回転中心として矢印E方向へ回転し、その結果、押圧部材7,7のレールRとの相対距離が短くなり、傾斜部材5,5の斜面5a,5aが押圧部材7に対してより強く押し付けられることになり、押圧部材7への押圧力が増す。その結果、この斜面5aとレールRとの間に位置する押圧部材7の楔効果が高まり、保持力がより高くなる。
つまり、棚板部材11に物品が載置され、B側に下方へ下げる力が作用したとしても、それを十分に支えることができる。すなわち、この第1実施形態において、棚板部材11の先端側であるB側が、この発明の支持力を必要とする側であり、少なくとも、このB側に設けた傾斜部材5の斜面5aと押圧部材7とがあれば、これによって、本体1をレールRに確実に固定することができる。
ただし、この第1実施形態では、上記支持力を必要とするB側と反対側であるC側にも、B側と同様に斜面5aと押圧部材7を設けているので、こちら側でも押圧部材7の楔効果が発揮されて、より強い保持力が得られる。
図8に示す第2実施形態の昇降ガイドユニットは、上記第1実施形態と同じカバー部材2と、底部材15及び16とで本体14を構成するとともに、この本体14内に形成したレール挿通空間4の軸線を境にして互いに対向する対向面の一方にのみ傾斜部材5及び押圧部材7を設けた点を特徴とする。そして、上記軸線を境に対向する他方の対向面側には、軸線と平行な平面15aを有する底部材15を組み込んで、カバー部材2に固定している。
また、レール挿通空間4の軸線を挟んだ上記底部材15とは反対側には、上記コイルスプリング8を保持する凹部16aを形成した底部材16によって、カバー部材2の底面を塞ぎ、この底部材16をカバー部材2に固定している。
ただし、上記押圧部材7を、解除部材6で保持する点や、解除部材6の下端にコイルスプリング8を設けている点は、上記第1実施形態と同じであり、上記第1実施形態と同じ構成要素には、同じ符号を用いている。
なお、ここでは、カバー部材2の底面を塞ぐ部材として、2つの底部材15,16を用いているが、第1実施形態の底部材3のように、底部材15,16を一体化したものでもかまわない。あるいは、底部材15を、カバー部材2と一体に形成してもよい。
上記のようにした第2実施形態の昇降ガイドユニットは、図8のように、レール挿通空間4にレールRを挿通した状態で、底部材15の垂直な平面15aがレールRの外周面に接触し、反対側の面には上記押圧部材7が接触している。そして、この押圧部材7は、上記第1実施形態と同様に、斜面5aとレールRとの間で楔効果を発揮して、本体14をレールRに確実に固定することができる。
また、この第2実施形態では、レール挿通空間4の軸線を境に対向する一対の対向面のうち一方のみに、傾斜部材5及び押圧部材7を設けて楔効果を発揮するようにしているが、上記傾斜部材5及び押圧部材7を設ける側を、この発明の支持力を必要とする側としている。図8に示すように、固定部2cに棚板部材11の後端側であるC側をビス止めした場合、棚板部材11の長さが長くなるB側が下がり易い側となるが、このB側が上記支持力を必要とする側である。
そこで、この第2実施形態の昇降ガイドユニットもその本体14にレールRを挿通するとともに、カバー部材2に棚板部材11を固定した場合、上記支持力を必要とする側に設けた押圧部材7の強い楔効果によって、本体14及び棚板部材11の下降を阻止し、位置を保持することができる。
また、上記解除部材6に取り付けた解除操作部材9の操作部9bを押し下げることによって、押圧部材7の楔効果を解除すれば、上記本体14とともに棚板部材11を任意の位置まで下降させることができる。そして、上記解除部材6の押し下げを止めれば、上記コイルスプリング8の作用で押圧部材7が上記傾斜部材5の斜面5aとレールRとの間隔が狭くなる方向へ移動し、再度、楔効果が発揮され、その位置で本体14を停止させることができる。
一方、上記本体14を上昇させる場合は、上記第1実施形態と同様に作用するので、楔効果を解除するための操作を必要としない。
この第2実施形態では、楔効果を発揮するための部材を、レール挿通空間4の軸線に対して、上記支持力を必要とする側(図8のB側)に設けて、上記したように回転モーメントによって、楔効果が強くなるようにしている。そのため、上記軸線の片側でしか楔効果が発揮されなくても、本体14をレールR上の任意の位置に保持することができる。
なお、この第2実施形態では、押圧部材7、傾斜部材5、解除部材6、コイルスプリング8及び解除操作部材9を、レール挿通空間4の片側だけに設けているので、第1実施形態のように、両側に設ける場合と比べて、部品点数を少なくすることができる。
また、この第2実施形態でも、上記傾斜部材5をカバー部材2と一体に形成することができる。
上記第1、第2実施形態の昇降ガイドユニットを用いた昇降棚装置では、本体1または本体14に、この発明の棚部材としての棚板部材11を固定しているが、棚部材としては、平面的な棚板に限らず、ポケット状の棚部材など、物品を載置できるものならどのようなものでもよい。また、上記棚部材は、上記本体1、本体14に直接固定するだけでなく、別の固定部材を介して固定するようにしてもよいし、本体1、本体14に載置する構成にしてもよい。
さらに、レールRは、上記のようにベース13に起立させるのではなく、例えば、冷蔵庫の庫内壁やドアの空間内壁など、対向して起立している一対の壁面に設けるようにしてもよい。
要するに、間隔を保って平行に起立した一対のレールR,Rを備えていればよい。そして、これらの一対のレールR,R間に、棚部材を掛け渡すように取り付ける際には、上記レールR,Rによって上記棚部材が片持ち支持されるようにし、少なくとも、支持力を必要とする側に、上記押圧部材7と傾斜部である斜面5aを備えるようにしている。
また、上記第1、第2実施形態の押圧部材7は円柱であるが、上記レールRと斜面5aとの間に入りこんで楔効果を発揮できれば、どのような形状でもかまわない。ただし、押圧部材7を、円柱や球体などの転動体で構成すれば、斜面5aとレールRとの間で押圧部材7が転動するので、楔効果を発揮するときや、楔効果を解除するときの押圧部材7の移動がよりスムーズになる。
特に、押圧部材7が球体の場合には、上記斜面5aとレールRとの間での転動方向も自由なので、各部材の組み付け誤差が合っても、押圧部材のスムーズな移動が可能である。しかし、球体の場合には、押圧部材と、斜面5a及びレール外周面との接触部分が点状となって圧力が集中し易いので、部材の劣化が早まる可能性もある。
第1実施形態の昇降ガイドユニットの斜視図である。 第1実施形態の昇降ガイドユニットにおいて、楔効果が発揮されている状態を示す断面図である。 第1実施形態の昇降ガイドユニットにおいて、楔効果が解除されている状態を示す断面図である。 図2の部分拡大図である。 図2の断面図である。 第1実施形態の昇降ガイドユニットを用いた棚装置の平面図である。 第1実施形態の昇降ガイドユニットを用いた棚装置の正面図である。 第2実施形態の昇降ガイドユニットの断面図である。
符号の説明
1 本体
4 レール挿通空間
5 傾斜部材
5a 斜面
6 解除部材
6a 保持孔
7 押圧部材
9 解除操作部材
9b 操作部
11 棚板部材
14 本体
R レール

Claims (5)

  1. レールを跨ぐとともに、そのレールに対して軸方向に昇降可能にした本体と、この本体内に設け、かつ、上記レールを通すためのレール挿通空間と、このレール挿通空間の軸線を境にして互いに対向する対向面と、これら対向面の少なくとも一方の面に備え、上記軸線に対する距離が上方に向かって狭くなる構造にした傾斜部と、この傾斜部と上記レール挿通空間に挿通したレールとの間において軸線に対して狭くなる方向へ移動して楔効果を発揮する押圧部材と、この押圧部材を上記傾斜部の下方へ移動させて楔効果を解除するための解除部材とを備え、上記傾斜部及び押圧部材を、上記軸線を境として支持力を必要とする側に設けるとともに、上記解除部材に外力を作用させる操作部を上記本体外部に露出させた昇降ガイドユニット。
  2. 上記対向面の両方に、上記軸線に対する距離が上方に向かって狭くなる傾斜部を備えた請求項1に記載の昇降ガイドユニット。
  3. 上記押圧部材は、転動体である請求項1または2に記載の昇降ガイドユニット。
  4. 上記解除部材は、上記押圧部材の、レール挿通空間側への脱落を防止するための押圧部材保持部を備えた請求項1〜3のいずれか1に記載の昇降ガイドユニット。
  5. 所定の間隔を保持して平行に起立させた少なくとも一対のレールと、これらレールを、それぞれ挿通空間に挿通させた上記請求項1〜4に記載の複数の昇降ガイドユニットと、上記複数の昇降ガイドユニットの間に渡して、上記昇降ガイドユニットの本体に支持した棚部材とを備えた昇降棚装置。
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