JP2008237760A - 遊技機の不正行為防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御基板を基板ケースごと不正改造品に交換された場合においても、この不正行為を確実に検知することができる不正行為防止装置を提供する。
【解決手段】ケース内部に遊技機PMの作動を制御する主制御基板を収容保持して遊技機PMに取り付けられる主基板ケースとを備えた遊技機の不正行為防止装置200であって、主制御基板がケース内部に収容保持された状態において、ケース本体部材とケース蓋部材とに跨って貼付され、主制御基板の固有の管理識別データを有する封印シールと、封印シールにおける管理識別データを検出する識別コード検出器220と、封印シールにおいて管理識別データが検出されるか否かを判断する判断部233と、判断部233により、封印シールにおいて管理識別データが検出されないと判断されたときに警報信号を発する警報出力部234とを備えて構成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機の作動を制御する制御基板を内部に収容保持して遊技機に取り付けられる基板ケースを備える遊技機の不正行為防止装置に関する。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機では、遊技機の作動を制御する制御基板に対する不正行為を防止して公正な遊技を提供するため、制御基板に何らかの不正行為がなされたとき、例えば、遊技プログラムを改ざんした不正ROMに交換されたり、制御基板の裏面側にいわゆるジャンパ線を飛ばして不正回路を付加したり等の不正改造が行われたときに、その状態を外部から目視検査できるように透明な基板ケースに収容された状態で遊技機に取り付けられている。
そして、制御基板に実装されたROMについては、ホログラム技術を利用した封印シールや層間剥離による不可逆性の封印シールを、基板ケースの合わせ目もしくはROMを跨いで基板面に貼付し、遊技施設の係員が封印シールの貼付状態を目視確認することで、基板ケースの不正開放もしくはROMの不正交換が行われたか否かを検査し得るようになっている(例えば、特許文献1)。また、基板ケースの構造に関しては、基板ケースの一部を壊さなければケースを開けることができない(制御基板にアクセスできない)構造のロック機構を視認容易な部位に複数設け、遊技施設の係員がロック機構の状態を目視確認することにより、不正行為の有無を検査し得るように構成された不正開放防止機構が種々提案され実用されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−332号公報 特許第3693113号公報
しかしながら、近年では不正行為者側の偽造技術が高度化しており、上記のような従来の不正行為防止対策では、制御基板に対する不正行為を確実に発見することが困難になりつつあり、特に制御基板を基板ケースごと不正改造品に交換された場合に、この不正行為を検知することが難しいという課題があった。
例えば、封印シールについては、不正行為者側の偽造印刷技術が高度化し、遊技施設の係員が封印シールを目視しても、その封印シールの真贋を正確に判断することが困難になってきている。基板ケースに関しても、正規の基板ケースを精巧にコピーして製作した偽造基板ケースと不正改造された不正制御基板とを組み合わせて、ロック機構が未開封状態の基板アッセンブリに交換された場合には、遊技施設の係員がロック機構を詳細に目視検査してもこの不正行為を検知することができない。また、予め不正取得した基板アッセンブリに対して、比較的検知されにくい基板ケースの裏面側から細いドリルや焼きごて等によりロック機構を壊して不正改造を行い、外見上は未開封品と相違が無いようにロック機構を偽装した基板アッセンブリに交換された場合、遊技機に取り付けられた状態の基板ケースを遊技施設の係員が目視確認しても、日常点検の範囲内でロック機構の偽装を検知することが困難になっている。このような不正行為は、後になってホールコンピュータの集計値から異常に気づき、基板アッセンブリを遊技機から取り外した詳細検査によって発見されるケースが多く、不正行為に基づく損害の発生を未然に防止することができないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、制御基板に対する不正行為を容易に且つ確実に発見することができ、制御基板を基板ケースごと不正改造品に交換された場合においても、この不正行為を確実に検知することができる不正行為防止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して目的を達成するため、第一の本発明は、遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PM)に取り付けられるケース本体部材(例えば、実施形態におけるケース本体部材50)と、前記ケース本体部材に開閉可能に装着されるケース蓋部材(例えば、実施形態におけるケース蓋部材60)と、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を閉止状態で装着して形成されるケース内部に前記遊技機の作動を制御する制御基板(例えば、実施形態における主制御基板31)を収容保持して前記遊技機に取り付けられる基板ケース(例えば、実施形態における主基板ケース100)とを備えた遊技機の不正行為防止装置(例えば、実施形態における不正行為防止装置200)であって、前記制御基板が前記ケース内部に収容保持された状態において、前記ケース本体部材と前記ケース蓋部材とに跨って貼付され、前記制御基板の固有の管理識別データを有するケース側識別シール(例えば、実施形態における封印シール210a)と、前記ケース側識別シールにおける前記管理識別データを検出する識別データ検出器(例えば、実施形態における識別コード検出器220)と、前記識別データ検出器により、前記ケース側識別シールにおいて前記管理識別データが検出されるか否かを判断する判断手段(例えば、実施形態における判断部233)と、前記判断手段により、前記ケース側識別シールにおいて前記管理識別データが検出されないと判断されたときに警報信号を発する警報手段(例えば、実施形態における警報出力部234)とを備えて構成される。
第二の本発明は、遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PM)に取り付けられるケース本体部材(例えば、実施形態におけるケース本体部材50)と、前記ケース本体部材に開閉可能に装着されるケース蓋部材(例えば、実施形態におけるケース蓋部材60)と、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を閉止状態で装着して形成されるケース内部に前記遊技機の作動を制御する制御基板(例えば、実施形態における主制御基板31)を収容保持して前記遊技機に取り付けられる基板ケース(例えば、実施形態における主基板ケース100)とを備えた遊技機の不正行為防止装置(例えば、実施形態における不正行為防止装置300)であって、前記制御基板が前記ケース内部に収容保持された状態において、前記ケース本体部材と前記ケース蓋部材とに跨って貼付され、前記制御基板の固有の管理識別データを有するケース側識別シール(例えば、実施形態における封印シール210a)と、前記遊技機に貼付され、前記制御基板の固有の前記管理識別データを有する遊技機側識別シール(例えば、実施形態における識別シール210b)と、前記ケース側識別シール及び前記遊技機側識別シールにおける前記管理識別データを検出する識別データ検出器(例えば、実施形態における識別コード検出器220)と、前記識別データ検出器により、前記ケース側識別シール及び前記遊技機側識別シールにおいて同一の前記管理識別データが検出されるか否かを判断する判断手段(例えば、実施形態における判断部233)と、前記判断手段により、前記ケース側識別シール及び前記遊技機側識別シールにおいて同一の前記管理識別データが検出されないと判断されたときに警報信号を発する警報手段(例えば、実施形態における警報出力部234)とを備えて構成される。
第一及び第二の本発明において、前記判断手段は、前記遊技機の起動時に前記判断を行うように構成することが好ましい。
第一及び第二の本発明において、前記制御基板は、開閉可能な扉状部材と当該扉状部材の開閉状態を検出する開閉検出器(例えば、実施形態における開閉検出器82)とを有する前記遊技機の機体内部に取り付けられ、前記判断手段は、前記開閉検出器において前記扉状部材の閉鎖が検出されたときに前記判断を行うように構成することが好ましい。
第一の本発明に係る遊技機の不正行為防止装置では、遊技機に取り付けられるケース本体部材と、ケース本体部材に開閉可能に装着されるケース蓋部材と、ケース本体部材にケース蓋部材を閉止状態で装着して形成されるケース内部に遊技機の作動を制御する制御基板を収容保持して遊技機に取り付けられる基板ケースとを備え、制御基板がケース内部に収容保持された状態において、ケース本体部材とケース蓋部材とに跨って貼付され、制御基板の固有の管理識別データを有するケース側識別シールと、ケース側識別シールにおける管理識別データを検出する識別データ検出器と、識別データ検出器により、ケース側識別シールにおいて管理識別データが検出されるか否かを判断する判断手段と、判断手段により、ケース側識別シールにおいて管理識別データが検出されないと判断されたときに警報信号を発する警報手段とを備えて構成される。
このように構成されるので、ケース側識別シールにおいて管理識別データが検出されない場合には、適正な基板ケースもしくは制御基板が装着されておらず異常があると判断されて警報信号が発せられる。したがって、外観上正規品と差異が無く、または巧妙な偽装により日常の目視点検では検知することが困難な不正改造品に対しても、かかる不正行為を確実に検知することができる。ここで、本明細書における「警報信号」とは、遊技機に設けられた電飾装置や画像表示装置を点滅させたり警告!の文字または図形を点滅表示させる等の視覚上の警報信号、遊技機のスピーカから警報音を発生させる聴覚上の警報信号のほか、遊技機を構成する各部(例えば、パチンコ機における遊技球発射装置や球払出装置等、スロットマシンにおけるリールユニットやメダル払出装置等)の作動を規制する規制信号を含み、さらに遊技島における視覚・聴覚上の警報信号や、遊技施設の管理室における同様の警報信号を含む概念である。
第二の本発明に係る遊技機の不正行為防止装置では、遊技機に取り付けられるケース本体部材と、ケース本体部材に開閉可能に装着されるケース蓋部材と、ケース本体部材にケース蓋部材を閉止状態で装着して形成されるケース内部に遊技機の作動を制御する制御基板を収容保持して遊技機に取り付けられる基板ケースとを備え、制御基板がケース内部に収容保持された状態において、ケース本体部材とケース蓋部材とに跨って貼付され、制御基板の固有の管理識別データを有するケース側識別シールと、遊技機に貼付され、制御基板の固有の管理識別データを有する遊技機側識別シールと、ケース側識別シール及び遊技機側識別シールにおける管理識別データを検出する識別データ検出器と、識別データ検出器により、ケース側識別シール及び遊技機側識別シールにおいて同一の管理識別データが検出されるか否かを判断する判断手段と、判断手段により、ケース側識別シール及び遊技機側識別シールにおいて同一の管理識別データが検出されないと判断されたときに警報信号を発する警報手段とを備えて構成される。このように構成されるので、ケース側識別シール及び遊技機側識別シールにおいて同一の管理識別データが検出されない場合には、適正な基板ケースもしくは制御基板が装着されておらず異常があると判断されて警報信号が発せられる。したがって、ケース側識別シールと遊技機側識別シールとの整合判断をすることによって、外観上正規品と差異が無く、または巧妙な偽装により日常の目視点検では検知することが困難な不正改造品に対しても、かかる不正行為をより確実に検知することができる。
第一及び第二の本発明において、判断手段が、遊技機の起動時に上記異常判断を行うような構成によれば、不正行為者により基板ケースに収容保持された制御基板(基板アッセンブリ)が正規品から不正改造品に交換されて以降、遊技機を起動したときに警報信号が発せられるため、不正改造された制御基板による不公正な遊技が開始される以前に防止され、不正行為に基づく損害の発生を未然に防止することができる。
また、第一及び第二の本発明において、判断手段が、開閉検出器において扉状部材の閉鎖が検出されたときに上記異常判断を行うような構成によれば、不正行為者により制御基板(基板アッセンブリ)が正規品から不正改造品に交換され扉状部材が閉鎖されたときに警報信号が発せられる。このため、例えば、遊技施設の係員が扉状部材を開放した状態で呼び出し等により席を外した隙に不正改造品に交換されたような場合であっても、扉状部材の閉鎖時に警報信号が発せられ、不正行為に基づく損害の発生を未然に防止することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明を適用した遊技機の一例としてパチンコ機PMの正面図、背面図及び背面斜視図をそれぞれ図1、図2及び図3に示しており、これらの図を参照してパチンコ機PMの全体構成について概要説明する。
パチンコ機PMは、外郭方形の所定枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3a,3bにより前方に横開き開閉及び着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられた施錠機構4を利用して常には外枠1に閉鎖施錠された状態で保持される。
前枠2の前面側には、前側面域に合わせた方形状のガラス扉5及び球皿ユニット6が正面左側部に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開閉及び着脱が可能に組付けられ、常には施錠機構4と利用して外枠1に閉鎖状態で保持される。球皿ユニット6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が設けられ、操作ハンドル8の左方には効果音を発生するスピーカ9が設けられている。前枠2の中央部から上部にかけて後方に突出する方形枠状の収容枠(図示せず)が前枠2と一体に形成されており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5を通して遊技盤10の正面の遊技領域PAを臨ませるようになっている。
遊技盤10は、積層合板の表面に所定意匠のセルを貼り付けた化粧板11(ベニヤ板とも称される)を基板として構成され、化粧板11の前面側に内外の案内レール12が円弧状に固設され、この案内レール12で囲まれた内側に、遊技球発射装置(図示せず)から打ち出された遊技球が転動可能な略円形の遊技領域PAが区画される。
遊技領域PAには、多数本の遊技釘や風車13とともに、一般入賞具や始動具並びに大入賞口を備えたアタッカー等の入賞具14、及び遊技の進行状況に応じて所定の画像を表示させる画像表示装置15が設けられている。遊技領域PAの下端には、入賞具14に入賞せずに遊技領域PAの下端まで落下した遊技球(「アウト球」という)を、遊技盤10の裏面に排出させるアウト口16が設けられている。各入賞具14に落入した遊技球(「セーフ球」という)は、これらの入賞具14に設けられた入賞口スイッチ又は始動口スイッチにより検出され、化粧板11を貫通するセーフ球通路(図示せず)を通って遊技盤10の裏面に排出される。また、アウト口16に集められたアウト球は、化粧板11を貫通するアウト球通路(図示せず)を通って遊技盤10の裏面側に排出される。ガラス扉5及び遊技盤10の各部には、遊技展開を視覚的に演出するLEDやランプ等の光源を用いた電飾装置17が設けられている。
以上のように構成されたパチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5及び球皿ユニット6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿ユニット6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿ユニット6に貯留された遊技球が遊技球発射装置(図示せず)により1球ずつ遊技盤10の遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
遊技盤10の後方に位置する前枠2の裏面側には、パチンコ機PMの作動を統括的に制御する主制御基板31(図4参照)が収容された主基板アッセンブリ30や、主制御基板31における遊技展開に応じて遊技盤10に設けられた画像表示装置15に表示される画像の制御を行う画像制御基板(図示せず)が収容された画像制御基板アッセンブリ40が取り付けられている。また、図6に示すように(図2及び図3において不図示である)、遊技盤10の後面側の各部には、主電源スイッチを有しパチンコ機PM内の各部に電源を供給する電源基板80、パチンコ機PMの種々の情報を基体外部に出力するターミナル基板81などが取り付けられ、これらがコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成される。さらに、前枠2には、外枠1に対する前枠2の開閉状態を検出する開閉検出器82が設けられており、その検出信号が後述するコントロールユニット230に入力される。なお、以降の説明においては、図2及び図3の状態を基準にして前後左右、及び上下を定義する(図3参照)。
遊技盤10の中央部には、画像表示装置15を取り付けるための開口部18が形成されており、この開口部18を挟むように遊技盤10の裏面側の左右縁部に画像アッセンブリ取付部19a,19bが配設されている。画像制御基板アッセンブリ40の左右両側部の上下には合計4個の取付突起部40a,40bが形成されており、この取付突起部40a,40bがネジ締結等で画像アッセンブリ取付部19a,19bに取り付けられて画像制御基板アッセンブリ40が遊技盤10に固定される。
また、遊技盤10の下部における裏面側の左右縁部には、主基板取付部20a,20bが配設されており、この主基板取付部20a,20bに主基板アッセンブリ30が取り付けられている。なお、主基板取付部20a,20bは、画像アッセンブリ取付部19a,19bよりも後方に突出するように形成されており、主基板アッセンブリ30の上部が、後面視において、画像制御基板アッセンブリ40の下部を後方から覆うように遊技盤10に取り付けられている。このように、主基板アッセンブリ30が画像制御基板アッセンブリ40の一部を覆う(後面視において一部が重なる)ように配置することにより、画像制御基板アッセンブリ40の大型化に対して遊技盤10の上下方向寸法を大きくすることなく、これらのアッセンブリ30,40をこの遊技盤10の裏面側に配設することができる。
次に、主基板アッセンブリ30について図4,5を参照して説明する。主基板アッセンブリ30は、パチンコ機PMの作動を統括的に制御する主制御基板31と、主制御基板31を内部に収容する主基板ケース100(図7参照)とから構成される。さらに、主基板ケース100は、遊技盤10の裏面側に着脱されるケース本体部材50と、このケース本体部材50に着脱自在に取り付けられるケース蓋部材60とから構成される。
主基板アッセンブリ30は、主制御基板31がケース蓋部材60の内面側に取り付けられた状態で、このケース蓋部材60をケース本体部材50に装着可能に構成される。なお、主基板アッセンブリ30の主基板取付部20a,20bに対する固定は、ケース本体部材50の左側部から外方に延びた左側固定部58に取り付けられた左ナイラッチ(登録商標)36と、ケース蓋部材60の右側部から外方に延びた右側固定部68に取り付けられた右ナイラッチ(登録商標)37とが用いられる(図2,3参照)。
図4に示すように、主制御基板31は矩形板状の形状を有しており、後面には中央部に配設されたROMやRAMを内臓のCPU等の電子デバイス32や左右に配設された接続コネクタ33,33,・・・等の電子部品、及び両面に配設された複数の配線パターン(図示せず)を有して構成される。この主制御基板31の四隅には、基板取付孔34,34,…が形成されており、基板取付ネジ35,35,…を各基板取付孔34に挿入し、図5に示すケース蓋部材60の基板取付部67,67,・・・に対して螺挿してネジ締結するように構成されている。
ケース本体部材50は、主基板ケース100が遊技盤10に取り付けられた状態で後面側に開口を有する矩形箱状の形状を有しており、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて成形される。このケース本体部材50の内面側底部51には、補強リブ51aが縦横に格子状に形成されており、ケース本体部材50の強度を向上させている。
ケース本体部材50の本体部材側壁部(図4においては、底部51の上下の縁部から後方に延びる側壁部)53,53のそれぞれには、複数の蓋部材取付溝54が形成されている。この蓋部材取付溝54は、後方及びケース本体部材50の内面側に開口する挿入溝部と左側に延びてケース本体部材50の内面側に開口する係止溝部とから構成され、図3の状態において下方もしくは上方から見たときに本体部材側壁部53に対してL字状の溝として形成されている。また、本体部材側壁部53の内側の壁面と平行に、蓋部材取付溝54のそれぞれと対向するように、蓋部材押圧壁52が底部51から後方に板状に延びて形成されている。この蓋部材押圧壁52の左右方向幅は、蓋部材取付溝54の左右方向幅と略同一の大きさに形成されており、図3の状態において上方もしくは下方から見たときに、蓋部材押圧壁52と蓋部材取付溝54とは重なるように配置されている。さらに、下側の本体部材側側壁部53には、後述する封印シール210aを貼付するシール貼付切欠部59が形成されている。
ケース蓋部材60は、ケース本体部材50の開口を覆う矩形箱状の形状を有しており、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて一体的に成形される。図5に示すように、このケース蓋部材60の上下の縁部から前方に延びる蓋部材側壁部66には、外方(図4においては上下方向)に突出する係止突起部62が複数形成されている。この係止突起部62は、上記の蓋部材取付溝54と同じ数だけ形成されており、その配置間隔も蓋部材取付溝54と対応している。また、この蓋部材側壁部66の内側面には、各々の係止突起部62と対応して内方に突出する押圧突起部61が形成されている。この押圧突起部61は、係止突起部62に対してケース本体部材50にケース蓋部材60を取り付けるときにスライド移動させる方向と反対方向にずれて形成されている。
そのため、ケース本体部材50に対してケース蓋部材60を取り付けるときは、図3の状態において後方から蓋部材取付溝54の挿入溝部に係止突起部62を挿入し、その後、ケース蓋部材60を左右方向(この実施形態においては左方向)にスライド移動させて係止突起部62を蓋部材取付溝54の係止溝部に挿入させることで、係止突起部62と蓋部材取付溝54とを嵌合させる。
このとき、係止突起部62を蓋部材取付溝54の挿入溝部に挿入した状態では、押圧突起部61は、蓋部材押圧壁52の右方に位置するが、この状態からケース蓋部材60をケース本体部材50に対して左方にスライド移動させ、係止突起部62が蓋部材取付溝部54の係止溝部に挿入させた状態では、蓋部材側壁部66の外側面と本体部材側壁部53の内側面とが密接し、押圧突起部61は本体部材側壁部53と蓋部材押圧壁52とに狭持される。
ケース本体部材50とケース蓋部材60とを以上のように構成すると、ケース本体部材50にケース蓋部材60を取り付けたときに、係止突起部62が蓋部材取付溝54と嵌合するため、ケース蓋部材60はケース本体部材50に対して後方への移動(ケース本体部材50からケース蓋部材60を外すための移動)が規制される。また、蓋部材側壁部66は、押圧突起部61と蓋部材押圧壁52とによりケース本体部材50の内側面に押しつけられて密接しているため、蓋部材側壁部66を内側に押し込むことができず、係止突起部62を蓋部材取付溝54から外すことができない。
ケース本体部材50の左端部には本体側仮止部55が形成されており、ケース蓋部材60の左端側には蓋側仮止部63が形成されている。ケース本体部材50にケース蓋部材60が取り付けられたとき、すなわち、ケース本体部材50に対してケース蓋部材60が左方向にスライド移動して取り付けられたときに、これらの本体側仮止部55と蓋側仮止部63との位置は一致して係合し、ケース蓋部材60がケース本体部材50に対して右方向にスライド移動するのを規制する。なお、ケース本体部材50及びケース蓋部材60は、上述のように、樹脂材料で薄く形成されており容易に撓めることができる。そのため、蓋側仮止部63の左端側を本体側仮止部55から離すように撓めることにより本体側仮止部55と蓋側仮止部63との係合は解除され、ケース本体部材50に対してケース蓋部材60を右方にスライド移動して、このケース蓋部材60をケース本体部材50から取り外すことができる。
このように、主制御基板31が収容される主基板ケース100を、互いに分離できるケース本体部材50とケース蓋部材60とに分けて構成することにより、主制御基板31をケース蓋部材60に取り付けるときは、このケース蓋部材60の開口部を上方に向けて作業机等に載置した状態で行うことができるので、取り付け作業が容易になり組み立ての作業効率が向上する。また、ケース蓋部材60をケース本体部材50に取り付けるときも、スライド移動だけで取り付けることができるので、この作業も容易である。さらに、このようにケース本体部材50にケース蓋部材60をスライド移動して取り付ける構成にすると、ケース本体部材50側に蓋部材取付溝54を形成し、ケース蓋部材60に係止突起部62を形成することで取り付け構造ができるため、主基板ケース100の構造を簡単にすることができる。
以上のように、主制御基板31は、主基板ケース100(ケース本体部材50及びケース蓋部材60)内に格納されているため、主制御基板31に対する不正行為を防止することができる。しかしながら、ケース本体部材50に対してケース蓋部材60が取り付けられた状態にあるときは、本体側仮止部55と蓋側仮止部63とが係合しているだけであり、ケース本体部材50からケース蓋部材60を取り外すことは容易である。そこで、閉止状態にあるケース蓋部材60をケース本体部材50に対してスライド移動できなくして不正操作を防止するために、主基板アッセンブリ30の主基板ケース100には不正開放防止機構70(図7参照)が設けられている。
不正開放防止機構70は、図4に示すように、ケース本体部材50の左端側に連結して一体に形成された4つの本体側係合部56と、ケース蓋部材60の左端側に切断可能な連結部65を介し連結して形成された4つの蓋側係合部64(ケース蓋部材60から蓋側係合部64を分離可能である)と、蓋側係合部64に挿入されて、ケース本体部材50にケース蓋部材60を固定保持する4つのストッパ部材71とから構成される。
ケース蓋部材60をケース本体部材50に対してスライド移動させて蓋側係合部64が本体側係合部56と対向して重なる状態にすると、蓋側係合部64に挿入されたストッパ部材71に設けられた係合爪と本体側係合部56の設けられた係合凹部とが係合して、本体側係合部56と蓋側係合部64とが係止保持され、ケース本体部材50に対するケース蓋部材60の右方向へのスライド移動が規制される。そのため、ケース本体部材50にケース蓋部材60が装着された状態、すなわち、係止状態が保持される。これにより、本体側係合部56と蓋側係合部64とをストッパ部材71を介して容易に連結させることができ、ケース本体部材50とケース蓋部材60とを閉止状態で容易に連結保持することができる。
このような不正開放防止機構70によりケース本体部材50とケース蓋部材60とが閉止状態で結合保持されれば、本体側係合部56と係合したストッパ部材71との係合を解除するのは非常に困難であり、主基板ケース100(主基板アッセンブリ30)を開くためには、連結部65を切断して蓋側係合部64をケース蓋部材60から切り離す必要がある。そのため、主基板ケース100の解放後は、連結部65の切断痕跡が明確に残るため、不正な開放を早期に発見できるとともに、不正行為を効果的に抑止できる。
パチンコ機PMでは、上記不正開放防止機構70に加えて、二次元コードによって構成される識別コードを利用した不正行為防止装置200が設けられている。図6,7に示すように、不正行為防止装置200は、主制御基板31の固有の管理識別データを有する識別コードが印刷された封印シール210aと、封印シール210aが有する主制御基板31の管理識別データを検出する識別コード検出器220と、識別コード検出器220から入力される検出信号に基づいた制御を行うコントロールユニット230などから構成される。
封印シール210aは、矩形シート状のベースシート211aを有しており、ベースシート211aの貼り付け面には粘着剤が塗布され粘着剤層212aが形成されている。ベースシート211aは粘着力に比して破れ易く、一旦貼付されると破らずにはがすことは困難となっている。また、粘着剤層212aの粘着剤は、一度貼り付けされた後に剥がされるとベースシート211aから剥がれる程度の粘着力を有しており、封印シール210aが剥がされた場合には再度貼り付けることが不可能であり、さらには粘着剤層212aの一部が主基板ケース100側に残ることとなり、封印シール210aを不正に剥がした痕跡が残るように構成されている。
封印シール210aは、図7に示すように、ケース本体部材50とケース蓋部材60とが不正解放機構70により閉止状態で結合保持され、内部に主制御基板31を収容した状態で、ケース蓋部材60の蓋部材側壁部66とケース本体部材50の本体部材側壁部53とに跨って、各ケース部材の外側面に貼り付けられる。ケース蓋部材60とケース本体部材50との境界部(合わせ目)上に位置する封印シール210aの表面には、主制御基板31に固有に割り当てられた管理識別データを二次元コード化したQRラベル213aが印刷されて記載されている。ここで、管理識別データは、例えば、遊技施設のコード、パチンコ機PMの種別、主制御基板31のシリアル番号等の情報により構成された管理番号である。QRラベル213aは、この管理番号に基づいて暗号化されたランダムナンバーを生成して特定のコードに変換したものであり、遊技機の製造メーカまたは納品先の遊技施設以外の第三者に対しては知り得ないように秘密が保持され、第三者が管理識別データの内容を再生することができないように構成される。
識別コード検出器220は、封印シール210aに記載されたQRラベル213aのイメージ情報を撮像して入力する撮像部と、イメージ情報をコード情報として読み取る読取部とから構成され、封印シール210aに記載されたQRラベル213aのイメージ情報を取得し、そのイメージ情報をコード情報に変換して主制御基板31に固有に割り当てられた管理識別データである遊技施設のコード、パチンコ機PMの種別、主制御基板31のシリアル番号等の情報を検出する。
コントロールユニット230は、封印シール210aに記載されたQRラベル213aを検出して識別コード検出器220から入力される検出信号に基づいた制御を行う制御装置である。このコントロールユニット230は、図6に示すように、検出制御部231、記憶部232、判断部233、警報出力部234などを備えて構成される。コントロールユニット230には、識別コード検出器220から検出信号が入力される。
検出制御部231は、識別コード検出器220の作動を制御する制御部であり、所定のタイミングにおいて識別コード検出器220に作動信号を出力し、識別コード検出器220によって封印シール210aに記載されたQRラベル213aのイメージ情報を取得し、そのイメージ情報をコード情報に変換して封印シール210aに記載された主制御基板31に固有に割り当てられた管理識別データを検出する。記憶部232には、正規の主制御基板31に固有に割り当てられた基準管理識別データが予め記憶されている。
判断部233は、検出制御部231から識別コード検出器220に作動信号が出力された状態において、識別コード検出器220によって、封印シール210aに記載されたQRラベル213aのイメージ情報を取得して該イメージ情報をコード情報に変換して検出されるケース側検出データ(管理識別データ)と記憶部232に予め設定された正規の主制御基板31の基準管理識別データとを比較する。そして、ケース側検出データと基準管理識別データとが一致する場合には、適正な主基板ケース100(主制御基板31)が装着されており正常であると判断する。一方、ケース側検出データと基準管理識別データとが一致しない場合には、適正な主基板ケース100が装着されておらず異常があると判断する。警報出力部234は、判断部233において正常であると判断されたときには警報信号を出力せず、パチンコ機PMを通常どおり作動させる。一方、判断部233において異常があると判断されたときには警報信号を出力して警報作動させる。
警報作動には、種々の作動形態があるが、例えばパチンコ機PMの電飾装置17を点滅させたり、遊技盤10の中央部に設けられた画像表示装置15に「警告!」の文字または図形等を反転表示させるなど、視覚的に異常を報知する警報作動、パチンコ機PMに設けられた効果音発生用のスピーカ9から警報音を発生させるような聴覚的に異常を報知する警報作動、パチンコ機PMの遊技球発射装置や球払出装置(図示せず)等の作動を規制することで遊技の実行を阻止し異常を報知する警報作動などのうち、少なくともいずれかの警報作動が行われる。また、警報出力部234は、ターミナル基板81(図6参照)の外部出力端子に警報信号を出力する。遊技施設では、この警報信号を利用して遊技島に設けられたランプやスピーカに視覚・聴覚上の警報作動を行わせ、遊技施設の管理室に設けられたランプやスピーカ、ホールコンピュータ等に同様の警報作動を行わせることができる。
このような構成の不正行為防止装置200では、検出制御部231が所定のタイミングで識別コード検出器220に作動信号を出力し、判断部233が識別コード検出器220によって検出されるケース側検出データと記憶部232に設定記憶された基準管理識別データとを比較して一致するか否かを判断する。そして、判断部233においてケース側検出データと基準管理識別データとが一致する場合、すなわち適正な主基板ケース100(主制御基板31)が装着されており正常であると判断された場合には、警報出力部234は警報信号を出力することなくパチンコ機PMを通常どおり作動させる。一方、ケース側検出データと基準管理識別データとが一致しない場合には、適正な主基板ケース100が装着されていない(異常がある)と判断して警報出力部234が警報信号を出力して上述したような警報作動を行わせる。
このため、遊技施設の係員は警報作動の有無によって適正な主制御基板31が装着されているか否かを判断することができ、たとえ外観上正規の主制御基板アッセンブリ30と差異が無い不正改造品に対しても、かかる不正行為を確実に検知することができる。また、封印シール210aは、粘着力に比して破損し易く構成されており、主基板ケース100を不正に開放しようとした際に、ケース蓋部材60とケース本体部材50との境界部(合わせ目)上の位置に記載されたQRラベル213aが破損して管理識別データを検出することができず、主基板ケース100の不正開放を確実に発見することができる。また、管理識別データが二次元コード化したQRラベル213aによって記載されているので、主制御基板31の情報に加えて遊技機等の多くの情報を限られたスペースで記載することができるとともに、封印シール210aを複製しにくくすることができる。
上記「所定の検査タイミング」については種々の設定が可能であるが、例えば、電源基板80において主電源スイッチがONとされ、電源基板から起動信号が入力されたとき(一定の遅延時間設定を含む)を検査タイミングとして設定することができる。主制御基板31の交換は、この基板に接続されたコネクタケーブルの着脱によるショートや主制御基板31に実装された半導体素子の損傷を防止するため、主電源スイッチを一旦OFFにしてコネクタの端子間に電位差が無くなった状態で行われなければならない。検査タイミングをパチンコPMの起動時とした設定によれば、不正行為者により主制御基板31が主基板ケース100ごと不正改造品に交換されて以降、パチンコ機PMを起動したときに警報作動がなされる。このため、不正改造が遊技施設の営業時間中に行われた場合はもとより、遊技施設の係員が不在の深夜に行われたような場合であっても、パチンコ機PMを起動した直後、すなわちパチンコ機PMが不正改造された主制御基板での遊技に供される以前に、異常があることを検知することができ、不正行為に基づく損害の発生を未然に防止することができる。
また、上記「所定の検査タイミング」を、パチンコ機PMの前枠2に設けた開閉検出器82の検出信号から、前枠2が外枠1に閉鎖されたときに設定することもできる。主制御基板31を交換するためには、遊技島に固定された外枠1に対して前枠2を開放しなければならず、遊技は前枠2を外枠1に閉鎖施錠した状態で行われる。検査タイミングを前枠2の閉鎖時とした設定によれば、不正行為者により主制御基板31を基板ケース100ごと不正改造品に交換したのち、前枠2が閉鎖されたときに警報作動がなされる。このため、例えば、遊技施設の係員が前枠2を開放した状態で呼び出し等により席を外した隙に不正改造品に交換されたような場合や、不正行為者が密かに前枠2を開放して不正改造品に交換したような場合であっても、前枠2を閉鎖したときに警報作動がなされる。したがって、遊技施設の係員は、前枠2の閉鎖直後、すなわち不正改造された主制御基板31での遊技に供される以前に、異常があることを検知することができ、不正行為に基づく損害の発生を未然に防止することができる。
次に第二実施形態に係る不正行為防止装置300について説明する。なお、第二実施形態に係る不正行為防止装置300の構成は、前述した第一実施形態に係る不正行為防止装置200の構成と基本的に同一のため、同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図6〜8に示すように、不正行為防止装置300は、主制御基板31の固有の管理識別データを有する識別コードが印刷された封印シール210a及び識別シール210bと、封印シール210a及び識別シール210bが有する主制御基板31の管理識別データを検出する識別コード検出器220と、識別コード検出器220から入力される検出信号に基づいた制御を行うコントロールユニット230などから構成される。
識別シール210bは、矩形シート状のベースシート211bを有しており、ベースシート211bの貼り付け面には粘着剤が塗布され粘着剤層212bが形成されている。ベースシート211bは粘着力に比して破れ易く、一旦貼付されると破らずに剥がすことは困難となっている。また、粘着剤層212bの粘着剤は、一度貼り付けされた後に剥がされるとベースシート211bから剥がれる程度の粘着力を有しており、識別シール210bが剥がされた場合には再度貼り付けることが不可能であり、さらには粘着剤層212の一部が遊技盤10の後面側に残ることとなり、識別シール210bを不正に剥がした痕跡が残るように構成されている。
識別シール210bは、例えば、図8に示すような遊技盤10の後方に位置する前枠2の裏面側の所定の位置に貼り付けられ、表面には封印シール210aと同様の主制御基板31に固有に割り当てられた管理識別データを二次元コード化したQRラベル213bが印刷されて記載されている。ここで、管理識別データは、例えば、遊技施設のコード、パチンコ機PMの種別、主制御基板31のシリアル番号等の情報により構成された管理番号である。QRラベル213bは、この管理番号に基づいて暗号化されたランダムナンバーを生成して特定のコードに変換したものであり、遊技機の製造メーカまたは納品先の遊技施設以外の第三者に対しては知り得ないように秘密が保持され、第三者が管理識別データの内容を再生することができないように構成される。
識別コード検出器220は、封印シール210a及び識別シール210bに記載されたQRラベル213a,213bのイメージ情報をそれぞれ撮像して入力する撮像部と、各イメージ情報をコード情報として読み取る読取部とから構成され、封印シール210a及び識別シール210bに記載されたQRラベル213a,213bの各イメージ情報を取得し、そのイメージ情報をコード情報に変換して主制御基板31に固有に割り当てられた管理識別データである遊技施設のコード、パチンコ機PMの種別、主制御基板31のシリアル番号等の情報をQRラベル213a,213bのそれぞれにおいて検出する。
コントロールユニット230は、封印シール210a及び識別シール210bに記載されたQRラベル213a,213bを検出して識別コード検出器220から入力される検出信号に基づいた制御を行う制御装置である。このコントロールユニット230は、図6に示すように、検出制御部231、記憶部232、判断部233、警報出力部234などを備えて構成される。コントロールユニット230には、識別コード検出器220から検出信号が入力される。
検出制御部231は、識別コード検出器220の作動を制御する制御部であり、所定のタイミングにおいて識別コード検出器220に作動信号を出力し、識別コード検出器220によって封印シール210a及び識別シール210bに記載されたQRラベル213a,213bのイメージ情報をそれぞれ取得し、そのイメージ情報をコード情報に変換して封印シール210a及び識別シール210bに記載された主制御基板31に固有に割り当てられた管理識別データをそれぞれ検出する。記憶部232には、正規の主制御基板31に固有に割り当てられた基準管理識別データが予め記憶されている。
判断部233は、検出制御部231から識別コード検出器220に作動信号が出力された状態において、識別コード検出器220によって、封印シール210aに記載されたQRラベル213aのイメージ情報を取得して該イメージ情報をコード情報に変換して検出されるケース側検出データ(管理識別データ)と識別シール210bに記載されたQRラベル213bのイメージ情報を取得して該イメージ情報をコード情報に変換して検出される遊技機側検出データ(管理識別データ)と記憶部232に予め設定された正規の主制御基板31の基準管理識別データとを比較する。そして、ケース側検出データと遊技機側検出データと基準管理識別データとが一致する場合には、適正な主基板ケース100(主制御基板31)が装着されており正常であると判断する。一方、ケース側検出データと遊技機側検出データと基準管理識別データとが一致しない場合には、適正な主基板ケース100が装着されておらず異常があると判断する。警報出力部234は、判断部233において正常であると判断されたときには警報信号を出力せず、パチンコ機PMを通常どおり作動させる。一方、判断部233において異常があると判断されたときには警報信号を出力して第一実施形態と同様に警報作動させる。
このような構成の不正行為防止装置300では、検出制御部231が第一実施形態において述べたような所定のタイミングで識別コード検出器220に作動信号を出力し、判断部233が識別コード検出器220によって検出されるケース側検出データと遊技機側検出データと記憶部232に設定記憶された基準管理識別データとを比較して一致するか否かを判断する。そして、判断部233においてケース側検出データと遊技機側検出データと基準管理識別データとが一致する場合、すなわち適正な主基板ケース100(主制御基板31)が装着されており正常であると判断された場合には、警報出力部234は警報信号を出力することなくパチンコ機PMを通常どおり作動させる。一方、ケース側検出データと遊技機側検出データと基準管理識別データとが一致しない場合には、適正な主基板ケース100が装着されていない(異常がある)と判断して警報出力部234が警報信号を出力して上述したような警報作動を行わせる。
このため、ケース側検出データと基準管理識別データとの整合判断に加えて遊技機側検出データとの整合判断も行うことによって、適正な主制御基板31が装着されているか否かを確実に判断することができ、たとえ外観上正規の主制御基板アッセンブリ30と差異が無い不正改造品に対しても、かかる不正行為をより確実に検知することができるとともに、不正行為に基づく損害の発生を未然に防止することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、封印シール210a及び識別シール210bが有する主制御基板31の管理識別データの検出は、遊技施設の係員が読取リーダ(図示せず)を用いて定期的に行うこともできる。また、管理識別データがQRラベル213a,213bによって記載されている場合、例えば、カメラ付携帯電話によって管理識別データの認識をすることができ、QRラベル213a,213bにアドレス情報を組み込んでおけば、遊技機PMの製造メーカのサイトなどにおいて管理情報の開示や整合確認などを行うサービスも提供できる。このように遊技施設の係員がカメラ付携帯電話によって管理識別データを検出する場合には、読取リーダ等の機器が不要となり遊技施設のコスト等の負担を少なくすることができる。
なお、本実施形態において封印シール210aは、主基板ケース100の一箇所に貼り付けてられているが数箇所に貼り付けてもよく、封印シール210a及び識別シール210bの貼り付け箇所等は適宜に定められる。また、封印シール210a及び識別シール210bには、管理識別データが二次元コード化したQRラベル213a,213bによって記載されているが、ベースシートと粘着剤層の間に管理識別データを格納したICチップを設けるなど、多くの情報を限られたスペースで記載することができるものが好ましい。さらに、本実施形態では、主基板アッセンブリ30において不正行為防止装置200(300)を用いたが、他の基板アッセンブリにおいても同様に不正行為防止装置200(300)を設けて、このような不正行為を確実に検知することが好ましい。
本発明に係る遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。 上記パチンコ機の背面図である。 上記パチンコ機の背面斜視図である。 上記パチンコ機に設けられた主基板アッセンブリの分解斜視図である。 ケース蓋部材を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は底面図である。 本発明に係る不正行為防止装置の構成を示すブロック図である。 主基板ケースにおける封印シールの構成を示す要部拡大図である。 遊技盤の後面における識別シールの構成を示す図である。
符号の説明
PM パチンコ機(遊技機)
31 主制御基板(制御基板)
50 ケース本体部材(ケース本体部材)
60 ケース蓋部材(ケース蓋部材)
82 開閉検出器(開閉検出器)
100 主基板ケース(基板ケース)
200,300 不正行為防止装置(不正行為防止装置)
210a 封印シール(ケース側識別シール)
210b 識別シール(遊技機側識別シール)
213a,213b QRラベル
220 識別コード検出器(識別データ検出器)
230 コントロールユニット
231 検出制御部
232 記憶部
233 判断部(判断手段)
234 警報出力部(警報手段)

Claims (4)

  1. 遊技機に取り付けられるケース本体部材と、前記ケース本体部材に開閉可能に装着されるケース蓋部材と、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を閉止状態で装着して形成されるケース内部に前記遊技機の作動を制御する制御基板を収容保持して前記遊技機に取り付けられる基板ケースとを備えた遊技機の不正行為防止装置であって、
    前記制御基板が前記ケース内部に収容保持された状態において、前記ケース本体部材と前記ケース蓋部材とに跨って貼付され、前記制御基板の固有の管理識別データを有するケース側識別シールと、
    前記ケース側識別シールにおける前記管理識別データを検出する識別データ検出器と、
    前記識別データ検出器により、前記ケース側識別シールにおいて前記管理識別データが検出されるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記ケース側識別シールにおいて前記管理識別データが検出されないと判断されたときに警報信号を発する警報手段とを備えたことを特徴とする遊技機の不正行為防止装置。
  2. 遊技機に取り付けられるケース本体部材と、前記ケース本体部材に開閉可能に装着されるケース蓋部材と、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を閉止状態で装着して形成されるケース内部に前記遊技機の作動を制御する制御基板を収容保持して前記遊技機に取り付けられる基板ケースとを備えた遊技機の不正行為防止装置であって、
    前記制御基板が前記ケース内部に収容保持された状態において、前記ケース本体部材と前記ケース蓋部材とに跨って貼付され、前記制御基板の固有の管理識別データを有するケース側識別シールと、
    前記遊技機に貼付され、前記制御基板の固有の前記管理識別データを有する遊技機側識別シールと、
    前記ケース側識別シール及び前記遊技機側識別シールにおける前記管理識別データを検出する識別データ検出器と、
    前記識別データ検出器により、前記ケース側識別シール及び前記遊技機側識別シールにおいて同一の前記管理識別データが検出されるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記ケース側識別シール及び前記遊技機側識別シールにおいて同一の前記管理識別データが検出されないと判断されたときに警報信号を発する警報手段とを備えたことを特徴とする遊技機の不正行為防止装置。
  3. 前記判断手段は、前記遊技機の起動時に前記判断を行うように構成したことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の遊技機の不正行為防止装置。
  4. 前記制御基板は、開閉可能な扉状部材と当該扉状部材の開閉状態を検出する開閉検出器とを有する前記遊技機の機体内部に取り付けられ、
    前記判断手段は、前記開閉検出器において前記扉状部材の閉鎖が検出されたときに前記判断を行うように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機の不正行為防止装置。
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