JP2008236618A - 画素数変換装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブロック境界ノイズを防止しながら画像の画素数を増大する。
【解決手段】 画素数増大手段は、画素数が少ない第1の画像を画素数が多い第2の画像に変換する。画質向上手段は、連続する複数の第2の画像に対する画像間補間処理により第3の画像を得る。最適画像探索手段は、探索途中の画像の、画素値についての所定の確率分布モデルに対する合致度を示すコスト要素と、探索途中の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と第1の画像との相違度を示すコスト要素と、探索途中の画像に対して動き補償したとして得た過去又は未来の仮想画像と同時刻の第2の画像とのずれを、画像間補間処理に供した第2の画像の数だけ合成したコスト要素とを合成したコストを計算して非線形探索手法に従った探索を第3の画像を始点として行って第4の画像を得、その際のコストの計算を疎行列演算を用いて画像を分割せずに実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】 画素数増大手段は、画素数が少ない第1の画像を画素数が多い第2の画像に変換する。画質向上手段は、連続する複数の第2の画像に対する画像間補間処理により第3の画像を得る。最適画像探索手段は、探索途中の画像の、画素値についての所定の確率分布モデルに対する合致度を示すコスト要素と、探索途中の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と第1の画像との相違度を示すコスト要素と、探索途中の画像に対して動き補償したとして得た過去又は未来の仮想画像と同時刻の第2の画像とのずれを、画像間補間処理に供した第2の画像の数だけ合成したコスト要素とを合成したコストを計算して非線形探索手法に従った探索を第3の画像を始点として行って第4の画像を得、その際のコストの計算を疎行列演算を用いて画像を分割せずに実行する。
【選択図】 図1
Description
本発明は画素数変換装置、方法及びプログラムに関し、例えば、解像度を拡張する場合や画像を拡大変倍する場合などに適用し得るものである。
低解像度の画像を高解像度の画像に拡張する場合、従来は、画像を小さなブロックに分割し、ブロック毎に処理することによって解像度の拡張を行っていた(特許文献1参照)。
特開2000−244851号公報
しかしながら、ブロック毎に処理して解像度を拡張する場合には、ブロック境界で画像が不連続となるようなノイズが生じることもあり得る。解像度の拡張の場合だけでなく、画像を拡大するために1ライン上の画素数を増加させる場合にも、同様な課題が生じていた。
そのため、ブロック境界ノイズを防止しながら、画像の画素数を増大できる画素数変換装置、方法及びプログラムが望まれている。
第1の本発明は、画素数が少ない連続する第1の画像をそれぞれ、画素数が多い第4の画像に変換する画素数変換装置において、(1)上記第1の画像を画素数が多い第2の画像に変換する画素数増大手段と、(2)連続する複数の上記第2の画像に対する画像間補間処理により画質を向上させた第3の画像を得る画質向上手段と、(3)上記第3の画像に対し、非線形探索手法に従った探索によって最適化して上記第4の画像を得る最適画像探索手段とを備え、上記最適画像探索手段は、画素値が所定の確率分布モデルに従っているとみなした場合における上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像の上記確率分布モデルに対する合致度を示す第1のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と上記第1の画像との相違度を示す第2のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して動き補償したとして得た過去又は未来の仮想画像と同時刻の上記第2の画像とのずれを、上記画像間補間処理に供した上記第2の画像の数だけ合成した第3のコスト要素とを合成したコストを計算して上記非線形探索手法に従った探索を行うものであり、上記コストの計算を、疎行列演算を用いて画像を分割せずに実行することを特徴とする。
また、第2の本発明は、画素数が少ない連続する第1の画像をそれぞれ、画素数が多い第4の画像に変換する画素数変換方法において、(0)画素数増大手段、画質向上手段、及び、最適画像探索手段を備え、(1)上記画素数増大手段は、上記第1の画像を画素数が多い第2の画像に変換し、(2)上記画質向上手段は、連続する複数の上記第2の画像に対する画像間補間処理により画質を向上させた第3の画像を得、(3)上記最適画像探索手段は、画素値が所定の確率分布モデルに従っているとみなした場合における上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像の上記確率分布モデルに対する合致度を示す第1のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と上記第1の画像との相違度を示す第2のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して動き補償したとして得た過去又は未来の仮想画像と同時刻の上記第2の画像とのずれを、上記画像間補間処理に供した上記第2の画像の数だけ合成した第3のコスト要素とを合成したコストを計算して非線形探索手法に従った探索を行って第4の画像を得、上記コストの計算を、疎行列演算を用いて画像を分割せずに実行することを特徴とする。
第3の本発明は、画素数が少ない連続する第1の画像をそれぞれ、画素数が多い第4の画像に変換する画素数変換プログラムであって、コンピュータを、(1)上記第1の画像を画素数が多い第2の画像に変換する画素数増大手段と、(2)連続する複数の上記第2の画像に対する画像間補間処理により画質を向上させた第3の画像を得る画質向上手段と、(3)画素値が所定の確率分布モデルに従っているとみなした場合における上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像の上記確率分布モデルに対する合致度を示す第1のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と上記第1の画像との相違度を示す第2のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して動き補償したとして得た過去又は未来の仮想画像と同時刻の上記第2の画像とのずれを、上記画像間補間処理に供した上記第2の画像の数だけ合成した第3のコスト要素とを合成したコストを計算して非線形探索手法に従った探索を行って上記第3の画像を最適化した第4の画像を得るものであり、上記コストの計算を、疎行列演算を用いて画像を分割せずに実行する最適画像探索手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ブロック境界ノイズを防止しながら、画像の画素数を増大できる画素数変換装置、方法及びプログラムを提供できる。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による画素数変換装置、方法及びプログラムを、解像度変換装置、方法及びプログラムに適用した一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
以下、本発明による画素数変換装置、方法及びプログラムを、解像度変換装置、方法及びプログラムに適用した一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
図1は、実施形態の解像度変換装置を示す機能ブロック図である。例えば、携帯端末などのCPUを有する装置において、CPUがアクセスするメモリに、解像度変換プログラムを搭載することによって実施形態の解像度変換装置を実現可能であるが、解像度変換装置の内部構成を、機能的には図1のブロック図で表すことができる。
図1において、解像度変換装置1は、1枚利用解像度変換部11、参照用バッファ12、動き予測用バッファ13、動き予測部14及び複数枚参照解像度変換部15を有する。
1枚利用解像度変換部11は、入力された低解像度の1枚の画像(1フレーム)の情報から高解像度の画像情報を得るものである。
1枚利用解像度変換部11は、低解像度の画像情報から、高解像度の初期画像を形成する高解像度画像形成部11Aと、形成された高解像度の初期画像を入力し、後述するように計算されるコスト関数に基づいて、それを非線形最適化する非線形最適化部11Bとでなる。
高解像度画像形成部11Aによる変換方式(画素数拡大方式)としては、フレーム内変換方式、線形内挿法等の既存のものを適用する。
非線形最適化部11B、高解像度画像の画素値は、ある確率分布モデルに従っているとみなし、現在の高解像度画像の分布モデルに対する合致度などを示す、後述するコストを用いて、得られた高解像度の画像情報を評価し、コストがより小さくなる高解像度の画像情報を探索し、探索により得られた最小コストの高解像度の画像情報を出力するものに定めるものである。後述するコストについて、言及しておくと、コストは、変換で得られた高解像度の画像を再び低解像度の画像に変換した場合、変換後の低解像度の画像と、入力された低解像度の画像との一致度合が高いほど小さくなるものである。
参照用バッファ12は、入力された低解像度の画像情報をバッファリングするものである。この実施形態の場合、複数枚参照解像度変換部15も上述したコストを利用した変換処理を行っており、そのため、入力された低解像度の画像情報も必要となり、参照用バッファ12が、入力された低解像度の画像情報をバッファリングする。
動き予測用バッファ13は、1枚利用解像度変換部11から出力された高解像度の画像情報や、複数枚参照解像度変換部15から出力された高解像度の画像情報を、動き予測処理で利用できるようにバッファリングするものである。
動き予測部14は、1枚利用解像度変換部11から出力された高解像度の画像情報や、動き予測用バッファ13にバッファリングされている高解像度の画像情報に基づいて、複数枚参照解像度変換部15における時間方向の処理対象位置(処理対象フレーム)の高解像度化処理に必要な動きベクトルを得るものである。
複数枚参照解像度変換部15は、1枚利用解像度変換部11から出力された、連続する複数枚(一部又は全ては既に複数枚参照解像度変換部15によって処理されたものであっても良い)の高解像度の情報から、処理対象位置について、一段と精度を向上させた高解像度の画像情報を得るものである。
複数枚参照解像度変換部15は、1枚利用解像度変換部11からの複数枚の高解像度の画像情報から、最適化での初期画像となる、高解像度の画像を形成する最適化初期画像形成部15Aと、形成された初期画像を入力し、後述するように計算されるコスト関数に基づいて、それを非線形最適化する非線形最適化部15Bとでなる。
最適化初期画像形成部15Aにおける複数枚の画像情報の基本的な処理方法は、既存の方法を適用できる。例えば、最適化初期画像形成部15Aは、1枚利用解像度変換部11から出力された複数枚の高解像度の画像情報に対し、動き予測部14の処理結果を利用して動き補償し、動き補償した高解像度の画像情報を重み付け合成することで、複数枚の高解像度の情報から、精度を向上させた処理対象位置の高解像度の初期画像を得るものである。
複数枚参照解像度変換部15における非線形最適化部15Bも、上述したコストを導入しており、最適化初期画像形成部15Aが得た高解像度の初期画像を評価し、コストがより小さくなる高解像度の画像情報を探索し、探索により得られた最小コストの高解像度の画像情報を出力するものである。
1枚利用解像度変換部11の非線形最適化部11Bも、複数枚参照解像度変換部15の非線形最適化部15Bも同様な内部構成を有する。上述したように、非線形最適化部11B及び非線形最適化部15Bは、CPUと、CPUが実行するプログラムによって実現することができる。
図2は、汎用的構成の非線形最適化部20の構成を示す機能的ブロック図であり、図3は、そのコスト関数決定部21の詳細構成を示す機能ブロック図である。図2及び図3は、処理の流れを示すフローチャートと見ることができる。
汎用的な非線形最適化部20のコスト関数決定部21に対する設定により、非線形最適化部11Bを構成することができる。同様に、汎用的な非線形最適化部20のコスト関数決定部21に対する設定により、非線形最適化部15Bを構成することができる。
図2において、非線形最適化部20(11B、15B)は、コスト関数決定部21、初期勾配計算部22、初期コスト計算部23、2つの接続切替部24及び25、1次元探索部26、コスト計算部27、探索終了判定部28及び勾配計算部29でなる。
コスト関数決定部21は、当該非線形最適化部20で適用するコスト関数を設定するものである。コスト関数決定部21は、図3に示すように、高解像度画像の画素値はある確率分布モデルに従っているとみなす場合の確率分布モデルの種類によって定まるモデルとのずれを表すコスト部分を決定する分布モデル部30と、高解像度の画像を低解像度の画像に変換し直した場合に元の低解像度の画像との相違をペナルティとしてコスト関数に導入するペナルティ部31と、複数枚の参照による高解像度化か否かを取込む参照枚数確認部32と、複数枚の参照による高解像度化の場合に複数枚の画像の相違によって生じる誤差をコスト関数に導入する誤差部33とでなる。
なお、コスト関数の考え方については、文献「武久泰夫、田中清、“マルチフレームを用いた画像の高解像度化”、長野県情報技術試験場研究報告No.19、2003年」に記載されている。
非線形最適化部11Bであれば、後述するように、適用が指示された分布モデルの種類で定まるコスト部分に、ペナルティが付与されたものがコスト関数となり、一方、非線形最適化部11Bであれば、後述するように、適用が指示された分布モデルで定まるコスト部分に、ペナルティが付与されたものがコスト関数となる。
図2に戻り、初期勾配計算部22は、高解像度の初期画像に適用し、設定されたコスト関数の最小値に向かう探索を行う場合の探索方向とその方向に沿った歩み幅とを規定する勾配情報(例えば勾配ベクトル)を計算するものである。勾配情報の算出方法は、コスト関数及び適用する非線形計画法(図2は1次元探索手法の場合を示している)によって規定されるものである。
初期コスト計算部23は、高解像度の初期画像に対し、設定されたコスト関数を用いてコストを計算するものである。
接続切替部24は、探索終了判定部28による1回目の判定のためには、1次元探索部26に、初期勾配計算部22が計算して得た勾配情報を与え、探索終了判定部28による2回目以降の判定のためには、1次元探索部26に、勾配計算部29が計算して得た勾配情報を与えるものである。
接続切替部25は、探索終了判定部28による1回目の判定のためには、探索終了判定部28に、初期コスト計算部23が計算して得たコストを直前のコストCostn−1として与え、探索終了判定部28による2回目以降の判定のためには、探索終了判定部28に、前回の判定で最新のコストCostnとして利用していたものを直前のコストCostn−1として与えるものである。
1次元探索部26は、その時点で対象となっている高解像度の画像を、入力された勾配情報に基づき、適用する1次元探索手法(例えば、黄金分割法)に従って、更新(最適化)するものである。非線形計画法(1次元探索手法)は、最小コストになるように又は最小コストに近付くように更新することを意図した手法である。
コスト計算部27は、1次元探索部26によって更新(最適化)された高解像度の画像について、コスト関数決定部21で設定されたコスト関数を用いてコストを計算するものである。
探索終了判定部28は、コスト計算部27が計算した最新のコストCostnと直前のコストCostn−1との差がほぼ0とみなせる程度か否かによって、探索の終了判定を行うものである。コストの最小値近傍は極小値となっているので、探索では最新のコストCostnと直前のコストCostn−1との差がほぼ0である(図2では差がTd以下をほぼ0と見なしている)場合には、探索で最小値に達したとして探索を終了させることとしている。
勾配計算部29は、最適化の探索を継続する場合において、直前の判定で最新のコストCostnを与えていた高解像度の画像に対し、設定されたコスト関数の最小値に向かう探索方向とその方向に沿った歩み幅とを規定する勾配情報を計算するものである。
複数枚参照解像度変換部15に適用可能なラベルkの高解像度の画像fk(例えば、k番目のフレーム)のコスト関数Cost(fk)は、(1)式に示すように、分布モデル部MOD(図3の符号30参照)と、ペナルティ部PE(図3の符号31参照)と、誤差部ER(図3の符号33参照)の和として表される。なお、1枚利用解像度変換部11に適用可能なラベルkのコスト関数Cost(fk)は、(1)式の誤差部Nがないものである。
Cost(fk)=MOD+PE+ER …(1)
上述した確率分布モデルの種類が、「Gauss Markov Random Field」であれば、分布モデル部MODは(2)式で表され、ペナルティ部PEは(3)式で表され、誤差部ERは(4)式で表される。
上述した確率分布モデルの種類が、「Gauss Markov Random Field」であれば、分布モデル部MODは(2)式で表され、ペナルティ部PEは(3)式で表され、誤差部ERは(4)式で表される。
なお、(2)式における総和Σは、ラベルkの1枚の画像に対するx方向及びy方向についての全画素についてである。また、βは、「Gauss Markov Random Field」モデルに係るハイパパラメータである。また、fk(x,y)はx方向がx、y方向がyの画素の画素値を表している。従って、zx,y,1fkは横方向の滑らかさを表すパラメータになっており、zx,y,2fkは右上がりの斜め方向の滑らかさを表すパラメータになっており、zx,y,3fkは縦方向の滑らかさを表すパラメータになっており、zx,y,4fkは右下がりの斜め方向の滑らかさを表すパラメータになっている。
(4)式において、ylはラベルlの元の低解像度画像を表し、AHC(d^l,k)fkは、ラベルkの高解像度画像をラベルl及びk間の動きベクトルを考慮して補償した後に縮小した低解像度画像を表している。また、Mは参照枚数を表している。
確率分布モデルの他の種類としては、例えば、「Huber Markov Random Model」を適用可能であるが、この場合、分布モデルの種類で定まるモデルとのずれを表す分布モデル部MODだけが上述したものと異なり、ペナルティ部PEや誤差部ERは、上述のものと同様である。
例えば、動き補償を実行する演算は、補償前の画像における所定大きさのブロックと、動きベクトルを反映させた行列の乗算とによって、ブロック単位に移動させるものであった。
この実施形態では、初期コスト計算部23又はコスト計算部27が実行するコスト関数の計算や、初期勾配計算部22又は勾配計算部29が実行するコスト関数の勾配の計算では、行列演算を、複数の0値要素を含む疎行列を用いることとした。
例えば、対象画像の行数及び列数の大きい方と同じ数又はそれ以上を行数及び列数とする行列であって、複数の0値要素を有する、複数の疎行列を用いた演算によって所望する演算を実行させることとした。(5)式は、疎行列の演算のイメージを示すものである。
左辺の中央の行列が処理対象の画像に係る行列とすると、その左側に位置する疎行列との積によって、処理対象の画像行列の要素が1行ずつ上に上がり、また、処理対象の画像行列の右側に位置する疎行列との積によって、処理対象の画像行列の要素が2列ずつ右にずれ、その結果、右辺のように、処理対象画像の一部の要素だけが移動した行列が得られる。このように疎行列を利用し、画像要素を移動するようなことができる。移動させる量、方向及び領域から、適用する疎行列を求める変換テーブル又は変換式などを予め用意しておけば良い。
上記実施形態によれば、コスト関数の値やコスト関数の勾配を演算する際に必要な行列演算を、画像の全体を対象とする複数の疎行列を用いる演算に変換して実行するようにしたので、画像を小さなブロックに分割せずに処理が実行でき、ブロック境界ノイズを防止することができる。
(B)他の実施形態
上記実施形態で説明した非線形最適化手法や画素の確率分布モデルは、一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態で説明した非線形最適化手法や画素の確率分布モデルは、一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、複数枚の低解像度画像をそれぞれ高解像度画像に変換した後、それらの高解像度画像からより画質を向上させた高解像度画像を得る装置に本発明を適用したものを示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、1枚の低解像度画像を高解像度画像に変換する際には、コストに基づいた最適化を実行しない装置に対しても、本発明を適用することができる。
上記実施形態においては、本発明の画素数変換装置を、解像度変換装置に適用した場合を示したが、画像の拡大装置などに、本発明の画素数変換装置を適用することができる。
1…解像度変換装置、11…1枚利用解像度変換部、11A…高解像度画像形成部、11B…非線形最適化部、12…参照用バッファ、13…動き予測用バッファ、14…動き予測部、15…複数枚参照解像度変換部、15A…最適化初期画像形成部、15B…非線形最適化部、20…非線形最適化部、21…コスト関数決定部、22…初期勾配計算部、23…初期コスト計算部、24、25…接続切替部、26…1次元探索部、27…コスト計算部、28…探索終了判定部、29…勾配計算部。
Claims (4)
- 画素数が少ない連続する第1の画像をそれぞれ、画素数が多い第4の画像に変換する画素数変換装置において、
上記第1の画像を画素数が多い第2の画像に変換する画素数増大手段と、
連続する複数の上記第2の画像に対する画像間補間処理により画質を向上させた第3の画像を得る画質向上手段と、
上記第3の画像に対し、非線形探索手法に従った探索によって最適化して上記第4の画像を得る最適画像探索手段とを備え、
上記最適画像探索手段は、画素値が所定の確率分布モデルに従っているとみなした場合における上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像の上記確率分布モデルに対する合致度を示す第1のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と上記第1の画像との相違度を示す第2のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して動き補償したとして得た過去又は未来の仮想画像と同時刻の上記第2の画像とのずれを、上記画像間補間処理に供した上記第2の画像の数だけ合成した第3のコスト要素とを合成したコストを計算して上記非線形探索手法に従った探索を行うものであり、上記コストの計算を、疎行列演算を用いて画像を分割せずに実行する
ことを特徴とする画素数変換装置。 - 上記画素数増大手段は、画素値が所定の確率分布モデルに従っているとみなした場合における上記第2の画像又は探索途中の上記第2の画像の上記確率分布モデルに対する合致度を示す第4のコスト要素と、上記第2の画像又は探索途中の上記第2の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と上記第1の画像との相違度を示す第4のコスト要素とを合成したコストを計算して非線形探索手法に従った、上記第2の画像の最適化画像の探索を行うことを特徴とする請求項1に記載の画素数変換装置。
- 画素数が少ない連続する第1の画像をそれぞれ、画素数が多い第4の画像に変換する画素数変換方法において、
画素数増大手段、画質向上手段、及び、最適画像探索手段を備え、
上記画素数増大手段は、上記第1の画像を画素数が多い第2の画像に変換し、
上記画質向上手段は、連続する複数の上記第2の画像に対する画像間補間処理により画質を向上させた第3の画像を得、
上記最適画像探索手段は、画素値が所定の確率分布モデルに従っているとみなした場合における上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像の上記確率分布モデルに対する合致度を示す第1のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と上記第1の画像との相違度を示す第2のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して動き補償したとして得た過去又は未来の仮想画像と同時刻の上記第2の画像とのずれを、上記画像間補間処理に供した上記第2の画像の数だけ合成した第3のコスト要素とを合成したコストを計算して非線形探索手法に従った探索を行って第4の画像を得、上記コストの計算を、疎行列演算を用いて画像を分割せずに実行する
ことを特徴とする画素数変換方法。 - 画素数が少ない連続する第1の画像をそれぞれ、画素数が多い第4の画像に変換する画素数変換プログラムであって、
コンピュータを、
上記第1の画像を画素数が多い第2の画像に変換する画素数増大手段と、
連続する複数の上記第2の画像に対する画像間補間処理により画質を向上させた第3の画像を得る画質向上手段と、
画素値が所定の確率分布モデルに従っているとみなした場合における上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像の上記確率分布モデルに対する合致度を示す第1のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して画素数を少なくする変換を行ったとした仮想画像と上記第1の画像との相違度を示す第2のコスト要素と、上記第3の画像又は探索途中の上記第4の画像に対して動き補償したとして得た過去又は未来の仮想画像と同時刻の上記第2の画像とのずれを、上記画像間補間処理に供した上記第2の画像の数だけ合成した第3のコスト要素とを合成したコストを計算して非線形探索手法に従った探索を行って上記第3の画像を最適化した第4の画像を得るものであり、上記コストの計算を、疎行列演算を用いて画像を分割せずに実行する最適画像探索手段と
して機能させることを特徴とする画素数変換プログラム。
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