JP2006222493A - 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成 - Google Patents

複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成 Download PDF

Info

Publication number
JP2006222493A
JP2006222493A JP2005031338A JP2005031338A JP2006222493A JP 2006222493 A JP2006222493 A JP 2006222493A JP 2005031338 A JP2005031338 A JP 2005031338A JP 2005031338 A JP2005031338 A JP 2005031338A JP 2006222493 A JP2006222493 A JP 2006222493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resolution
image
low
high resolution
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005031338A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunesuke Shinkai
恒扶 新開
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005031338A priority Critical patent/JP2006222493A/ja
Publication of JP2006222493A publication Critical patent/JP2006222493A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract


【課題】 低解像度画像の合成による高解像度化に伴うノイズの増大を軽減しつつ、高精細な画像を得ることが可能な技術を提供する。
【解決手段】 画像処理装置は、エッジ検出部と高解像度化処理部とを備える。高解像度化処理部は、エッジ検出部によってエッジが検出された位置では合成高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行し、エッジが検出されなかった位置では単純高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行する。合成高解像度化処理モードにおいては、エッジ量が大きいほど参照画像以外の低解像度画像の寄与が大きくなるように、合成高解像度化処理モードの処理で用いる合成係数をエッジ量に応じて変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の低解像度画像から高解像度画像を生成する技術に関する。
デジタルビデオカメラで撮影された動画像は、動画像の1シーンをそれぞれ表現する複数のフレーム画像を含んでいる。従来から、複数のフレーム画像を用いて、フレーム画像よりも画素の密度の高い(すなわち解像度の高い)静止画像を生成する処理が知られている(例えば、特許文献1参照)。この処理は、「高解像度化処理」又は「高精細化処理」とも呼ばれている。
なお、本明細書において、「精細度が高い」という文言は、単に解像度(画素密度)が高いだけでなく、画像情報量が多いことを意味する。従って、例えば単純水増し処理によって解像度を2倍にした場合には、解像度は2倍になるが、精細度は変わらない。
特開2004−272751号公報
この高解像度化処理では、複数のフレーム画像を合成することによって1枚の高解像度な画像を作成するので、より高精細な画像を得ることができる。しかし、フレーム画像内のうちで画像成分が平滑な画像領域(いわゆる低周波画像領域)では、高解像度化によって画像の精細度はそれほど大きく向上しない。逆に、平滑な画像領域では、高解像度化によってノイズが強調されてしまい、画質が劣化する場合もある。特に、動画はかなりのノイズを含んでいるので、複数のフレーム画像を合成することによって、平滑な画像領域のノイズが増大してしまうという問題が生じ易い傾向にある。
なお、このような問題は、動画像を用いて静止画像を生成する場合に限らず、一般に、複数の低解像度画像を用いて高解像度画像を生成する場合に共通する問題であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、低解像度画像の合成による高解像度化に伴うノイズの増大を軽減しつつ、高精細な画像を得ることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明による画像処理装置は、
参照画像を含む複数の低解像度画像を用いて1枚の高解像度画像を作成する画像処理装置であって、
前記参照画像を解析することによって、前記参照画像内のエッジを検出するエッジ検出部と、
前記複数の低解像度画像に基づいて、1枚の高解像度画像を作成するための高解像度化処理を実行する高解像度化処理部と、
を備え、
前記高解像度化処理は、
前記複数の低解像度画像を合成することによって前記高解像度画像を作成する合成高解像度化処理モードと、
前記参照画像のみを用いて前記高解像度画像を作成する単純高解像度化処理モードと、を有し、
前記高解像度化処理部は、
(i)前記エッジ検出部によってエッジが検出された位置では前記合成高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行し、
(ii)エッジが検出されなかった位置では前記単純高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行し、
前記合成高解像度化処理モードにおいて、エッジ量が大きいほど前記参照画像以外の低解像度画像の寄与が大きくなるように、前記合成高解像度化処理モードの処理で用いる合成係数をエッジ量に応じて変更する。
エッジのある画像部分は画素値の変化が大きいので、複数の低解像度画像を合成して高解像度画像を作成することによって、より高精細な画像を得ることができる。また、エッジが無い画像部分は、画素値の変化が少ないので、複数の低解像度画像を合成して高解像度化する場合と、参照画像のみを用いて高解像度化する場合とで、得られる高解像度画像の精細度に大きな差は生じない。また、エッジが無い画像部分にノイズが含まれていると、複数の低解像度画像を合成して高解像度化することによってノイズが強調されて却って画質が劣化してしまうおそれがある。本発明による画像処理装置は、エッジ検出の有無に応じて合成高解像度化処理モードと単純高解像度化処理モードを選択的に実行するので、低解像度画像の合成による高解像度化に伴うノイズの増大を軽減しつつ、高精細な画像を得ることができる。また、合成高解像度化処理モードにおいては、エッジ量が大きいほど参照画像以外の低解像度画像の寄与が大きくなるように合成係数をエッジ量に応じて変更するので、単純高解像度処理モードで処理された領域と、合成高解像度処理モードで処理された領域との境界部分を目立たなくすることができる。
前記合成高解像度化処理モードにおける処理は、
前記複数の低解像度画像の相対的な動き量を算出する動き量算出処理と、
前記参照画像を用いて、前記高解像度画像の推定画像である推定高解像度画像を作成する高解像度画像推定処理と、
前記参照画像又は前記推定高解像度画像を用いて、前記推定高解像度画像の低解像度版に相当する少なくとも1枚の推定低解像度画像を作成する低解像度画像推定処理と、
前記複数の低解像度画像と前記推定低解像度画像の画素値とを用いて、前記推定出力高解像度画像を更新する更新処理と、
を含み、
前記更新処理は、
各低解像度画像の画素値と、前記動き量と、前記推定低解像度画像の画素値と、を用いて、各低解像度画像と前記推定低解像度画像とを重ね合わせたときの画素値の差を表す低解像度誤差画像の画素値を、各低解像度画像毎に算出する第1の誤差画像算出処理と、
前記複数の低解像度誤差画像を合成した画像を表す1枚の高解像度誤差画像の画素値を算出する第2の誤差画像算出処理と、
前記推定出力高解像度画像の画素値に対して、前記高解像度誤差画像の画素値に前記合成係数を乗じた値を負のフィードバックとして作用させることによって、前記推定出力高解像度画像の画素値を更新する高解像度画像更新処理と、
を含むものとしてもよい。
あるいは、前記合成高解像度化処理モードにおける処理は、
前記高解像度画像内の任意の対象高解像度画素の画素値を決定する際に、前記対象高解像度画素に近接する前記複数の低解像度画像内の低解像度画素である複数の近接低解像度画素の画素値を用いた補間を行うことによって、前記対象高解像度画素の画素値を算出する補間処理を含み、
前記補間処理では、前記対象高解像度画素と前記複数の近接低解像度画素との間の相対的な位置関係に応じて決まる重み係数とともに、予め前記複数の低解像度画像に対してそれぞれ設定された前記合成係数を適用した補間演算が実行されるものとしてもよい。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.変形例:
A.第1実施例:
A−1.全体構成:
図1は、本発明の一実施例としての画像処理システムの構成を示すブロック図である。この画像処理システム800は、プリンタ500と、デジタルビデオカメラ300とを有している。プリンタ500は、データ処理部100と、印刷実行部700(印刷機構)と、を有している。図示は省略しているが、プリンタ500は、画像や操作ガイダンスを表示するための表示部と、ユーザがプリンタ500の動作を指定するための操作部と、を備えている。動画の中から高解像度化のために使用する複数のフレームを選択する操作は、これらの表示部や操作部を用いて行われる。
データ処理部100は、ビデオカメラ300から動画像を受け取り、高解像度化処理(後述)を行って高解像度画像を生成するとともに、その印刷データを生成する。印刷実行部700は、この印刷データを受け取って印刷を行う。印刷実行部700としては、インクジェット印刷機構や、熱転写印刷機構等の、周知の種々の印刷機構を採用することができる。
図2は、データ処理部100の内部構成を示すブロック図である。データ処理部100は、エッジ検出部420と、複数のラインバッファ430と、高解像度化処理部440と、印刷データ生成部450と、動きベクトル検出部460を備えている。エッジ検出部420と、高解像度化処理部440と、印刷データ生成部450と、動きベクトル検出部460の機能は、図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行することによって実現されている。従って、これらの各部を「プログラムモジュール」、あるいは、単に「モジュール」と呼ぶことも可能である。
本実施例では、3枚のフレーム画像Iimg1〜3(以下、「入力画像」と呼ぶ)を用いて1枚の高解像度画像Oimgを生成し、その印刷を実行する。3枚の入力画像Iimg1〜3は、動画像の中から選択されたものであり、ここでは所定の時間間隔Δtだけ離れた3枚のフレーム画像が選択されている。但し、入力画像の枚数や時間間隔は任意に設定することが可能である。
3枚の入力画像Iimg1〜3のうちの中央の画像Iimg2は、参照入力画像Rimg(「参照画像」とも呼ぶ)として利用される。後述するように、参照入力画像Rimgは、種々の目的のために使用される。すなわち、(i)エッジ検出の対象となり、また、(ii)単純高解像度化処理の元画像として使用される。なお、参照入力画像Rimgとしては、複数の入力画像Iimgの中の任意の画像を選択することが可能である。
ラインバッファ430は、エッジ検出処理のために、参照入力画像Rimgの3ラインLi-1,Li,Li+1(iはライン番号)の画像データを保持するバッファである。エッジ検出部420は、これらの3ライン分の画像データからエッジの有無を検出する(詳細は後述)。
高解像度化処理部440は、単純高解像度化処理部442と、合成高解像度化処理部444とを含んでいる。単純高解像度化処理部442は、参照入力画像Rimgのみを用いて高解像度化を実行する。一方、合成高解像度化処理部444は、3枚の入力画像Iimg1〜3を合成することによって高解像度化を実行する。本明細書では、単純高解像度化処理部442による処理を「単純高解像度化モード」と呼び、合成高解像度化処理部444による処理を「合成高解像度化モード」と呼ぶ。高解像度化処理部440は、エッジ検出の結果に応じて、単純高解像度化モードと合成高解像度化モードとのうちの一方を選択して実行する。本実施例では、高解像度化は、処理対象となる1ラインLi 毎に行われる。
高解像度化によって作成された高解像度画像Oimgは、印刷データ生成部450に供給される。印刷データ生成部450は、高解像度画像Oimgの印刷データを生成し、印刷実行部700(図1)に供給して印刷を実行させる。
図3は、低解像度画像と高解像度画像の画素位置の関係の一例を示す説明図である。図3において低解像度画像の画素位置を○印で示し、高解像度画像の画素位置を×印で示す。この例では、高解像度画像の画素ピッチPhighは、低解像度画像の画素ピッチPlow の半分である。すなわち、高解像度画像は、低解像度画像の2倍の解像度(すなわち2倍の画素密度)を有している。また、高解像度画像の画素位置は、低解像度画像の画素位置から高解像度画素ピッチPhighの1/2だけ水平方向及び垂直方向にずれている。
図3において、破線で示す枠は、各低解像度画素に対応付けられた4つの高解像度画素の範囲を示している。単純高解像度化においては、1つの低解像度画像の画素値が、この破線内の4つの高解像度画素にコピーされる。すなわち、この破線内の高解像度画素の画素値は、低解像度画素の画素値と同一に設定される。従って、この単純高解像度化では、解像度は高くなるが精細度は変わらない。但し、単純高解像度化処理において、バイリニア法等による補間演算を用いて高解像度画素の画素値を算出してもよい。高解像度化の際に補間演算を利用すると、精細度も若干向上する。一方、合成高解像度化処理では、参照入力画像Rimgのみでなく、複数の入力画像Iimg1〜3を共に使用して高解像度画素の画素値が算出される(詳細は後述)。従って、合成高解像度化処理では、解像度のみでなく精細度も向上する。
図4は、低解像度画像と高解像度画像の画素位置の関係の他の例を示す説明図である。この例では、高解像度画像内の1/4の画素の位置は、低解像度画像の画素の位置と一致している。低解像度画像と高解像度画像の画素位置の関係としては、図3及び図4に示したもの以外の種々のものを採用することも可能である。但し、以下に説明する実施例では、図3に示した位置関係を使用している。
なお、一般に、高解像度画像の画素ピッチPhighは、低解像度画像の画素ピッチPlow の1/M倍(Mは1より大きな任意の値)に設定可能である。但し、Mは2以上に設定することが好ましく、本実施例では、M=2に設定されている。
図5は、本実施例における高解像度化処理の全体手順を示すフローチャートである。ステップS10では、各種の初期化が行われる。この際、高解像度化処理の対象ラインを示す対象ライン番号Nlineと、対象画素を示す対象画素番号Npix も0に初期化される。対象ラインNlineと対象画素Npixは、参照画像Rimg内のライン及び画素(低解像度画素)を示している。
ステップS11では、動きベクトル検出部460によって、各入力画像Iimgの動きベクトル(相対移動量)が算出される。この動きベクトルは、参照入力画像Rimgの全体と、他の入力画像(Iimg1又はIimg3)の全体と、の相対的な位置を表すベクトルである。従って、入力画像が3枚のときは、2つの動きベクトルが得られる。これらの動きベクトルは、合成高解像度化処理の際に利用される。なお、一般に、入力画像Iimgの数が、参照入力画像Rimgを含めてN+1個(Nは1以上の整数)のときには、N個の動きベクトルが算出される。
ステップS12では、対象ラインNlineを中心とした3ライン分の画像データが、参照入力画像Rimgから選択されてラインバッファ430(図2)に入力される。なお、Nline=0が画像領域の上端ラインを示すものとすると、Nline=0のときには対象ラインNline(=Li)の手前のラインLi-1は現実には存在しない。この場合には、ラインLi-1の画像データとして、対象ラインNline(=Li)の画像データをコピーして使用してもよい。あるいは、ステップS12以降の処理を、Nline=1から開始するようにしてもよい。対象画素Npixに関しても同様である。
ステップS13では、エッジ検出部420がラインバッファ430内の画像データを用いて、参照画像Rimg内の対象画素Npixのエッジを検出する。図6は、エッジ検出の方法を示す説明図である。図6(A)は、x方向とy方向のエッジ検出用の1次微分フィルタFLx,FLyを示している。図6(B)は、x方向とy方向のエッジ検出用のソーベルフィルタFLx,FLyを示している。本実施例では、1次微分フィルタFLx,FLyを用いている。但し、エッジ検出用フィルタ(「エッジ量算出用フィルタ」とも呼ぶ)としては、これら以外の任意のフィルタを用いることが可能であり、例えば2次微分フィルタを用いることも可能である。
2つの1次微分フィルタFLx,FLyを用いて対象画素Npixにフィルタ処理を行うことによって、対象画素Npixのx方向のエッジ量成分Edxとy方向のエッジ量成分Edyとを算出することができる。対象画素Npixのエッジ量Ed及びエッジ方向θは、例えば図6(C)に示した式に従って算出することができる。このエッジ量Edは、x方向のエッジ量成分Edyとy方向のエッジ量成分Edyとを総合したエッジ量(「総合エッジ量」とも呼ぶ)である。この例のように、エッジの検出(エッジ有無の判定)に用いるエッジ量としては、2つの方向のエッジ量成分を含む総合エッジ量を使用することが好ましい。なお、例えばラプラシアンフィルタを用いて得られるエッジ量は、総合エッジ量の一種と考えることが可能である。
エッジ有無の判定は、エッジ量Edと所定の閾値Ethとの比較によって行われる。すなわち、エッジ量Edが閾値Eth以上のときにはその対象画素にはエッジが有るものと判定され、一方、閾値Eth未満のときにはその対象画素にはエッジが無いものと判定される。
図5のステップS14において対象画素にエッジが有ると判断された場合には、ステップS15において、合成高解像度化処理部444が高解像度化処理を実行し、対象画素に対応付けられた複数の高解像度画素(図3において破線で囲まれた4つの高解像度画素)の画素値を算出する。この合成高解像度化処理では、参照入力画像Rimgのみでなく、複数の入力画像Iimg1〜3を共に使用して高解像度画素の画素値が算出される。また、合成高解像度化処理に用いる合成係数αがエッジ量Edに応じて調整される。具体的には、高解像度画素の画素値の算出において、エッジ量Edが大きいほど参照入力画像Rimg以外の入力画像Iimg1,3の寄与が大きくなるように、合成係数αがエッジ量Edに応じて調整される。なお、合成高解像度化処理の詳細についてはさらに後述する。
一方、対象画素にエッジが無いと判断された場合には、ステップS16において、単純高解像度化処理部442が高解像度化処理を実行し、対象画素に対応付けられた複数の高解像度画素の画素値を算出する。この単純高解像度化処理は、例えば、低解像度画像の画素値を4つの高解像度画素にコピーすることによって実現される。画素値のコピーの代わりに、高解像度画素に近接する複数の低解像度画素の画素値を補間することによって高解像度画素の画素値を決定してもよい。すなわち、単純高解像度化処理では、参照入力画像Rimgのみを用い、1つ以上の最近接画素を参照して各高解像度画素の画素値を生成することができる。
こうして作成された高解像度化画像の画素値は、高解像度化処理部440から印刷データ生成部450(図2)に順次供給される。
図5のステップS17では、対象画素番号Npixが更新される。なお、対象画素が各ラインの終端に達した場合には、対象ライン番号Nlineも更新される。全画素の処理が完了していなければ、ステップS18からステップS12に戻り、ラインバッファ430内の画像データが必要に応じて更新されてステップS13〜S18の処理が繰り返される。
このように、本実施例では、エッジが有ると判定された画素位置では合成高解像度化処理を実行するので、画素値の変化が急峻な画像部分についてはより高精細な画像を得ることができる。一方、エッジが無いと判定された画素位置では、単純高解像度化処理を実行するので、画素値の変化が緩慢な画像部分については合成高解像度化処理に起因してノイズが強調されてしまうことを防止することができる。また、単純高解像度化処理は、合成高解像度化処理に比べて処理時間が短いので、全体の処理時間を短縮できるという利点もある。さらに、合成高解像度化処理においてエッジ量Edに応じて合成係数αを調整するので、合成高解像度化処理で処理された画像領域と、単純高解像度化処理で処理された画像領域との境界を目立たなくすることができ、画質をさらに向上できるという利点がある。
なお、上記実施例では、個々の低解像度画素毎に高解像度化処理モードの選択を行っていたが、この代わりに、各ライン毎に高解像度化処理モードの選択を行うようにしてもよい。例えば、参照入力画像Rimgの各ライン毎に、エッジ量の和に相関のあるエッジ量指標値(例えば、エッジ量の和や、エッジ量の自乗和など)を算出し、そのエッジ量指標値に応じてエッジの有無を判断すれば、各ライン毎に高解像度化処理モードの選択を行うことが可能である。
A−2.第1実施例における合成高解像度化処理の詳細:
図7は、合成高解像度化処理部444の内部構成を示すブロック図である。合成高解像度化処理部444は、制御部210と、画像選択部215と、低解像度画像推定部220と、高解像度画像推定部230と、低解像度差分画像生成部240と、移動量算出部250と、高解像度差分画像生成部260と、出力高解像度画像更新部270と、を有している。これらの各構成要素の機能については後述する。
図8は、合成高解像度化処理の内容を示す説明図である。図8の例では、3枚の入力画像Iimgから、1枚の高解像度な出力画像Oimgを生成している。以後、図中において、符号LR(Low Resolution)が付された画像は低解像度な画像を表し、符号HR(High Resolution)が付された画像は高解像度な画像を表すこととする。
図9は、合成高解像度化処理の手順を示すフローチャートである。ステップS110では、高解像度画像推定部230(図7)が、入力画像Iimgを用いて仮の出力画像Oimgを生成する。図8の例では、時系列に沿った順番が中央である参照入力画像Rimgを用いて仮の出力画像Oimgを生成する。具体的には、高解像度画像推定部230は、周知のバイリニア法を用いて、低解像度な参照入力画像Rimgから高解像度な仮の出力画像Oimgを生成する。
なお、後述するように、最終的な出力画像Oimgは、仮の出力画像Oimgを修正することによって生成される。従って、仮の出力画像Oimgの生成方法としては、バイリニア法に限らず、種々の方法を採用することができる。例えば、ニアレストネイバ法を用いてもよい。
また、参照入力画像Rimgを他の規則に従って定めてもよい。例えば、時系列に沿った順番が先頭の入力画像Iimgを参照入力画像Rimgとして用いることとしてもよい。
次のステップS120では、移動量算出部250(図7)が、各入力画像Iimgの相対移動量を算出する。この相対移動量は、ある入力画像Iimgの全体と、参照入力画像Rimgの全体と、の相対的な位置を表す値である。このような相対移動量(相対動き量とも呼ぶ)としては、例えば、入力画像Iimg全体の参照入力画像Rimg全体に対する動きベクトルを用いることができる。また、相対移動量としては、画像の平行移動を表す移動量に限らず、他の種々の動きを表す移動量を採用することができる。例えば、平行移動と回転移動とを含む動きを表す移動量を採用してもよい。いずれの場合も、相対移動量の算出方法としては、周知の種々の方法を採用することができる。例えば、各入力画像Iimgから特徴点を抽出し、特徴点の移動量を算出することによって相対移動量を算出する方法を採用することができる。
なお、図5に示した処理手順ではステップS11において動きベクトル(相対移動量)が算出されている。従って、ステップS120では、その演算を再度行う必要は無く、ステップS11で得られた値をそのまま使用することができる。この場合には、ステップS120及び移動量算出部250を省略することができる。
次のステップS130では、低解像度画像推定部220(図7)が、高解像度な仮の出力画像Oimgを用いて、低解像度な3枚の推定画像Eimgを生成する(詳細は後述)。これらの推定画像Eimgは、仮の出力画像Oimgと整合性のある入力画像を表している。換言すれば、これらの推定画像Eimgは、仮の出力画像Oimgが最適な画像であると仮定した場合に、各入力画像Iimgが有すべき画像を表している。ここで、各推定画像Eimgと各入力画像Iimgとは、一対一に対応付けられている。なお、これらの推定画像Eimgは、仮の出力画像(推定高解像度画像)Oimgと対応付けられた画像であって、仮の出力画像Oimgの低解像度版に相当する画像であると考えることも可能である。
具体的には、ステップS130において、低解像度画像推定部220は、仮の出力画像Oimgと、各相対移動量と、を用いて、各推定画像Eimgを生成する。図8の例では、低解像度画像推定部220は、仮の出力画像Oimgに対してぼかし処理を行い、さらに、相対移動量に従って画像を移動させ、低解像度化処理を実行することによって、推定画像Eimgを生成する。ぼかし処理(平滑化処理)としては、周知の種々の処理を採用することができる。画像の移動処理では、仮の出力画像Oimgが、各入力画像Iimgと重なるように移動される。また、低解像度化処理としては、周知の種々の処理を採用することができる。例えば、バイリニア法やニアレストネイバ法等の補間処理を採用することができる。また、各推定画像Eimgの画素位置が、仮の出力画像Oimgの画素位置と重なっている場合には、単純に画素を間引く処理を採用してもよい。
次のステップS140では、低解像度差分画像生成部240(図7)が、3枚の入力画像Iimgと3枚の推定画像Eimgとを用いて、各入力画像Iimg毎の低解像度差分画像LDimgを生成する。この低解像度差分画像LDimgの各画素値は、入力画像Iimgと推定画像Eimgとの同じ画素位置における画素値の差分(=Eimg−Iimg)に設定される。この低解像度差分画像LDimgの意味は、以下のように説明できる。仮の出力画像Oimgと、各入力画像Iimgと、の関係が理想的な状態の場合、すなわち、仮の出力画像Oimgと、各入力画像Iimgと、が、位置(相対移動量)のみが異なる同じ画像を表す場合には、各低解像度差分画像LDimgの各画素値はゼロに近い値となる。一方、仮の出力画像Oimgと理想的な出力画像との間の差異が大きい場合、すなわち、仮の出力画像Oimgと各入力画像Iimgとの間の差異が大きい場合には、その差異によって、各低解像度差分画像LDimgの画素値がゼロから離れることとなる。このように、低解像度差分画像LDimgの画素値のゼロからのズレの大きさは、仮の出力画像Oimgと理想的な出力画像との違いの大きさを意味することになる。従って、低解像度差分画像LDimgの画素値を仮の出力画像Oimgにフィードバックさせれば、仮の出力画像Oimgを理想的な出力画像に近づけることが可能となる。
次のステップS150では、高解像度差分画像生成部260(図7)は、各低解像度差分画像LDimg毎に高解像度な差分画像HDimgを生成する。具体的には、高解像度差分画像生成部260は、低解像度差分画像LDimgに対して高解像度化処理を行い、さらに、シャープネス強調処理を行い、その後、推定相対移動量に従って画像を移動させることによって、各高解像度差分画像HDimgを生成する。高解像度化処理としては、周知の種々の処理を採用することができる。例えば、バイリニア法やニアレストネイバ法を採用することができる。シャープネス強調処理としては、周知の種々の処理を採用することができる。例えば、アンシャープマスクを利用した処理を採用してもよい。さらに、画像の移動処理は、高解像度差分画像HDimgが仮の出力画像Oimgと重なるように行われる。この際、各高解像度差分画像HDimgの各画素値は、仮の出力画像Oimgと同じ画素位置の画素値を表すように補正される。画素値を補正する処理としては、周知の種々の補間処理を採用することができる。
次のステップS160では、高解像度差分画像生成部260は、各高解像度差分画像HDimgを合成して1枚の合成済高解像度差分画像CHDimgを生成する。この合成済高解像度差分画像CHDimgの各画素値は、各高解像度差分画像HDimgの同じ画素位置の画素値の和に設定される。
次のステップS170では、出力高解像度画像更新部270は、合成済高解像度差分画像CHDimgを仮の出力画像Oimgにフィードバックする。このフィードバックは、仮の出力画像Oimgの各画素値を、以下の式(1)に従って修正することによって行われる。
更新後画素値 = 更新前画素値 + α×差分画素値 ...(1)
ここで、更新後画素値は、フィードバック後の仮の出力画像Oimgの画素値である。更新前画素値は、フィードバック前の仮の出力画像Oimgの画素値である。差分画素値は、合成済高解像度差分画像CHDimgの同じ画素位置の画素値である。αは、フィードバックの強度を表す係数であり、図15のステップS15で説明した合成係数αである。なお、この合成係数αの正負は、負のフィードバックを実現するように決定される。本実施例では、差分画素値は、推定画像Eimgから入力画像Iimgを差し引いた値(Eimg−Iimg)から得られているので、合成係数αは、負の値である。
合成係数αの値は、エッジ量Ed(図6(C))に応じて調整される。図10(A)〜(C)は、エッジ量Edと合成係数の絶対値|α|との関係の例を示すグラフである。これらの例から理解できるように、エッジ量Edと合成係数αとの関係としては、エッジ量Edの増大に応じて合成係数の絶対値|α|が直線的又は曲線的に増大するような関係に設定することもでき、あるいは、合成係数の絶対値|α|がステップ的に増大するような関係に設定することも可能である。すなわち、通常は、エッジ量Edが大きいほど合成係数の絶対値|α|が大きな値に設定される。
図10(A)〜(C)の例では、エッジ量Edが高解像度化処理モードを選択する際の閾値Eth(図6(C))に等しいときに、合成係数αがゼロでない値に設定されている。この理由は、エッジ量Edが閾値Eth以上のときには図5のステップS14において合成高解像度化処理モードが選択されるので、Ed=Ethにおいても合成高解像度化処理モードによる処理の効果が得られるようにするためである。すなわち、仮に図8による合成高解像度化処理を行うとしても、合成係数αを0に設定すると差分画像CHDimgによる負のフィードバックが無くなるので、実質的な合成処理は行われないことになる。従って、図10(A)〜10(C)の設定を利用すれば、合成高解像度化処理を行った場合に確実にその効果を得ることができる。
但し、Ed=Ethのときに合成係数αをゼロに設定することも可能である。こうすれば、合成高解像度化によって処理された画像領域と単純高解像度化によって処理された画像領域との境界をさらに目立たなくすることが可能である。但し、エッジ量Edが閾値Ethとほとんど等しい位置では、図8の合成高解像度化による効果がほとんど無くなるので、処理時間を有効に利用するという観点では図10(A)〜10(C)のような設定が好ましい。
以上の処理によって、仮の出力画像Oimgを入力画像Iimgにより適した画像に更新することが可能となる。ステップS170の後は、ステップS130に戻り、ステップS130〜S170の処理が繰り返し実行される。そして、合成済高解像度差分画像CHDimgの画素値が充分に小さくなった時点で、制御部210は、処理が収束したものと判断して、更新を完了する。こうして最終的に更新された出力画像Oimgは、最終的な出力画像Oimgとして利用される。
なお、この実施例では、ステップS130においてぼかし処理(平滑化処理)を実行しているので、低解像度差分画像LDimgにおいて、各入力画像Iimgの鮮鋭な部分の画素値の絶対値を平滑な部分の画素値の絶対値よりも大きくすることができる。さらに、ステップS150でシャープネス強調処理を実行しているので、高解像度差分画像HDimgにおいて、各入力画像Iimgの鮮鋭な部分を強調させることができる。その結果、更新後の仮の出力画像Oimgを、各入力画像Iimgと整合性のある鮮鋭な画像とすることができる。
なお、図8及び図9に示した合成高解像度化処理は、1枚の画像全体に対しても実行することができ、あるいは、1ライン毎に実行することも可能である。1ライン毎に実行する場合には、図8の各画像Eimg,LDimg,HDimg,CHDimg,Oimgとしては、処理対象とする1ライン分の画像が少なくとも生成される。
ところで、図5で説明した高解像度化処理モードの選択は、前述したように各画素毎又は各ライン毎に実行することができる。各画素素毎に高解像度化処理モードの選択を行う場合には、例えば、図8及び図9に示した合成高解像度化処理を各ライン毎に実行し、その後、単純高解像度化処理を選択すべき画素に関しては、合成高解像度化処理で得られた画素値の代わりに単純高解像度化処理で得られた画素値を使用することによって、高解像度画像を生成することが可能である。
B.第2実施例:
図11は、第2実施例における合成高解像度化処理の内容を示す説明図である。図8に示す第1実施例との差異は、4つある。第1の差は、推定画像Eimgaの数が1枚である点である。第2の差は、低解像度差分画像LDimgaを生成する際に、各入力画像Iimgが、1枚の推定画像Eimgaと重なるように移動される点である。第3の差は、合成済高解像度差分画像CHDimgaを生成する際に、複数の低解像度差分画像LDimgaを合成した後に、高解像度化処理を実行する点である(第1実施例では、高解像度化後に合成)。第4の差は、1回の処理で更新を完了する点である。なお、合成高解像度化処理以外の処理や装置構成は第1実施例と同じなので、その説明は省略する。
図12は、第2実施例における合成高解像度化処理の手順を示すフローチャートである。ステップS210〜S220の処理は、図9のステップS110〜S120の処理と、同じである。
ステップS230では、低解像度画像推定部220(図7)が、入力画像Iimgを用いて1枚の推定画像Eimgaを生成する。具体的には、低解像度画像推定部220は、参照入力画像Rimgに対してぼかし処理(平滑化処理)を実行することによって、1枚の推定画像Eimgaを生成する。ここで、仮の出力画像Oimgと、推定画像Eimgaとは、同じ参照入力画像Rimgから生成される(ステップS210、S230)。従って、低解像度画像推定部220は、仮の出力画像Oimgと整合性のある推定画像Eimgaを生成することができる。
次のステップS240では、低解像度差分画像生成部240(図7)が、3枚の入力画像Iimgと1枚の推定画像Eimgaとを用いて、各入力画像Iimg毎の低解像度差分画像LDimgaを生成する。具体的には、低解像度差分画像生成部240は、入力画像Iimgを相対移動量に従って移動させ、移動後の画像と、推定画像Eimgaと、を用いて低解像度差分画像LDimgaを生成する。画像の移動処理では、入力画像Iimgが、推定画像Eimgaと重なるように移動される。また、低解像度差分画像LDimgaの各画素値は、推定画像Eimgaの各画素値と、移動後の入力画像Iimgにおける同じ画素位置での画素値と、の差分(Eimga−Iimg)に設定される。移動後の入力画像Iimgの画素位置と、推定画像Eimgaの画素位置とが重なっていない場合には、移動後の画像における画素値が、周知の補間処理によって算出される。このように、3枚の低解像度差分画像LDimgaのそれぞれは、1枚の推定画像Eimgaの画素位置で算出された画素差分値で構成されているので、3枚の低解像度差分画像LDimga相互の位置は互いに一致している。
次のステップS250では、高解像度差分画像生成部260(図7)が、各低解像度差分画像LDimgaを合成して1枚の合成済低解像度差分画像CLDimgaを生成する。この合成済低解像度差分画像CLDimgaの各画素値は、各低解像度差分画像LDimgaの同じ画素位置の画素値の和に設定される。なお、上述したように、各低解像度差分画像LDimgaは、共通の推定画像Eimgaの画素位置を基準として生成されている。従って、高解像度差分画像生成部260は、各低解像度差分画像LDimgaを移動させずに合成済低解像度差分画像CLDimgaを生成することができる。
次のステップS260では、高解像度差分画像生成部260が、合成済低解像度差分画像CLDimgaを用いて合成済高解像度差分画像CHDimgaを生成する。具体的には、高解像度差分画像生成部260は、合成済低解像度差分画像CLDimgaに対して高解像度化処理を実行し、さらに、シャープネス強調処理を実行することによって、合成済高解像度差分画像CHDimgaを生成する。なお、生成された合成済高解像度差分画像CHDimgは、移動させることなく、仮の出力画像Oimgと重ねることが可能である。
次のステップS270では、出力高解像度画像更新部270は、合成済高解像度差分画像CHDimgaを仮の出力画像Oimgにフィードバックする。この処理は、図9のステップS170の処理と同じである。すなわち、このフィードバックの際には、合成係数αがエッジ量Edに応じて調整される。
このように、第2実施例では、仮の出力画像Oimgが、推定画像Eimgaと各入力画像Iimgとの間の差異を表す合成済高解像度差分画像CHDimgaによって修正されるので、入力画像Iimgと整合性のある出力画像Oimgを生成することが可能となる。
また、第2実施例では、各低解像度差分画像LDimgaの生成に用いられる推定画像Eimgaの枚数を1枚としているので、推定画像Eimgaの生成処理の負荷を軽減することが可能となる。
また、第2実施例の合成高解像度化処理では、推定画像Eimgaを生成する処理として、ぼかし処理(平滑化処理)のみを実行しているが、第1実施例では、これに加えて低解像度化処理を行っていた。その結果、第1実施例と比べて、推定画像Eimgaの生成処理の負荷を軽減することが可能となる。
また、推定画像Eimgaとして、入力画像Iimg(参照入力画像Rimg)にぼかし処理を施した画像を用いているので、低解像度差分画像LDimgaにおいて、各入力画像Iimgの鮮鋭な部分の画素値の絶対値を平滑な部分の画素値の絶対値よりも大きくすることができる。その結果、その差分をフィードバックすることによって、更新した出力画像Oimgを、各入力画像Iimgと整合性のある鮮鋭な画像とすることができる。
さらに、第2実施例では、各入力画像Iimgのそれぞれを、共通の1枚の推定画像Eimgaと重なるように移動させることによって、各低解像度差分画像LDimgaを生成することとしている。従って、3枚の低解像度差分画像LDimgaを移動させずに重ねることが可能となるので、合成済低解像度差分画像CLDimgaの生成処理の負荷を軽減することが可能となる。
また、第2実施例では、合成済高解像度差分画像CHDimgaを生成する際に、高解像度化処理(図12:ステップS260)の前に合成処理(ステップS250)を実行している。従って、高解像度化処理の対象となる画像を1枚とすることができるので、合成済高解像度差分画像CHDimgaの生成処理の負荷を軽減することができる。同様に、シャープネス強調処理の対象となる画像も1枚とすることもできるので、合成済高解像度差分画像CHDimgaの生成処理の負荷を、さらに軽減することが可能となる。
C.第3実施例:
図13は、第3実施例における合成高解像度化処理部444aの構成を示すブロック図である。図7に示す第1実施例の処理部444との差異は、更新用低解像度画像推定部280が追加されている点だけである。他の構成は、第1,第2実施例と同じである。
図14は、第3実施例における合成高解像度化処理の内容を示す説明図である。また、図15は、第3実施例における合成高解像度化処理の手順を示すフローチャートである。図11、図12に示す第2実施例との差異は、ステップS240〜S270の処理を複数回繰り返し実行する点である。これらの一連の処理(ステップS240〜S270)を繰り返すのは、仮の出力画像Oimgを、さらに、理想的な出力画像に近づけるためである。
図15の例では、まず、図12に示す第2実施例と同様に、ステップS200〜S270の処理が実行される。次に、ステップS280で、制御部210が、更新を繰り返し実行するか否かを判断する。「繰り返す」と判断した場合には、ステップS290で、更新用低解像度画像推定部280が、ステップS270で更新された仮の出力画像Oimgを用いて、推定画像Eimgaを生成する。具体的には、更新用低解像度画像推定部280は、更新後の仮の出力画像Oimgに対してぼかし処理を行い、さらに、低解像度化処理を実行することによって、推定画像Eimgaを生成する(図14)。このようにして生成された新たな推定画像Eimgaは、更新後の仮の出力画像Oimgと整合性のある入力画像を表している。
以後、新たに生成された推定画像Eimgaに基づいて、ステップS240〜S270の処理が実行される。その結果、仮の出力画像Oimgを、さらに、理想的な出力画像に近づけることが可能となる。このような一連の処理(ステップS290、S240〜S270)は、ステップS280で制御部210が「繰り返しをやめる」と判断するまで繰り返し実行される。「繰り返しをやめる」と判断した場合には、更新された仮の出力画像Oimgが、最終的な出力画像として利用される。
なお、ステップS280での繰り返しの条件としては、種々の条件を採用することができる。例えば、所定の回数(例えば、2回や3回)だけ仮の出力画像Oimgを更新(ステップS270)することを条件としてもよい。
また、制御部210が、仮の出力画像Oimgと理想的な出力画像との差異の大きさ、すなわち、仮の出力画像Oimgと各入力画像Iimgとの差異の大きさを反映する評価値を算出し、得られた評価値に基づいて、繰り返すか否かを判断することとしてもよい。このような評価値としては、例えば、合成済高解像度差分画像CHDimgaの画素値の統計値を採用することができる。具体的には、各画素値のゼロからのズレの大きさを表す統計値(例えば、自乗和や、絶対値の最大値、所定の画像中央部の画素値の自乗和)を採用することができる。また、合成済高解像度差分画像CHDimgaの代わりに合成済低解像度差分画像CLDimgaに基づいて評価値を算出してもよい。ここで、評価値が所定のしきい値以下となるまで再更新処理を繰り返すこととしてもよい。こうすれば、仮の出力画像Oimgを、理想的な出力画像にさらに近づけることが可能となる。また、評価値が、前回の仮の出力画像Oimgから算出された評価値よりも大きくなるまで再更新処理を繰り返すこととしてもよい。こうすれば、再更新処理を過剰に繰り返すことを防止することができる。なお、この場合には、繰り返すか否かの判断をステップS270の前に実行すればよい。また、いずれの場合にも、繰り返し回数の上限を予め定めておいてもよい。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
合成高解像度化処理としては、図8,図11及び図14に示したもの以外の種々の処理を採用することが可能である。例えば、他の合成高解像度化処理としては、各高解像度画素に近接した低解像度画素を3つの入力画像Iimg1〜3からそれぞれ1つずつ選択し、これらの3つの低解像度画素の画素値を補間することによって高解像度画素の画素値を求める方法を採用することができる。また、画素値の補間演算方法としては、例えばバイリニア法やバイキュービック法などの種々の方法を使用することが可能である。
複数の低解像度画素の画素値を用いた補間演算は、一般に以下の式で書き表すことが可能である。
補間画素値 = Σ(Ki×αi×Dp)/Σ(Ki×αi) ...(2)
ここで、Σは和を取る演算を示しており、Kiはi番目の近接低解像度画素に対する重み係数であり、αiはi番目の近接低解像度画素に対する合成係数、Dpはi番目の近接低解像度画素の画素値である。なお、重み係数Kiは、よく知られているように、補間演算の対象となっている高解像度画素と、複数の近接低解像度画素との相対的な位置関係に応じて決定される。合成係数αiとエッジ量Edとの関係は、各入力画像Iimg1〜3に対して予めそれぞれ設定されている。
図16は、補間演算を利用した合成高解像度化処理におけるエッジ量と合成係数との関係の例を示すグラフである。各入力画像Iimg1〜3に対する合成係数α1〜α3は、エッジ量が大きいほど参照入力画像Rimg以外の入力画像の寄与が大きくなるように設定されている。なお、この時のエッジ量Edは、正確に言えば、補間の対象となっている高解像度画素に対応付けられた参照入力画像Rimgの画素におけるエッジ量である。
図16の例では、エッジ量Edが高解像度化処理モードを選択する際の閾値Ethに等しいときに、参照入力画像Rimgの合成係数α2が1.0よりもやや小さな値に設定され、他の入力画像Iimg1,3の合成係数α1,α2がゼロよりもやや大きな値に設定されている。この理由は、エッジ量Edが閾値Eth以上のときには図5のステップS14において合成高解像度化処理モードが選択されるので、Ed=Ethにおいても合成高解像度化処理モードによる処理の効果が得られるようにするためである。すなわち、仮に図8による合成高解像度化処理を行うとしても、α2=1及びα1=α3=0に設定すると、実質的な合成処理は行われないことになる。従って、図16のような設定を利用すれば、合成高解像度化処理を行った場合に確実にその効果を得ることができる。
但し、Ed=Ethのときにα2=1及びα1=α3=0に設定することも可能である。こうすれば、合成高解像度化によって処理された画像領域と単純高解像度化によって処理された画像領域との境界をさらに目立たなくすることが可能である。なお、エッジ量Edと合成係数αとの関係としては、前述した図10(A)〜(C)と同様に、エッジ量Edの増大に応じて合成係数αが曲線的又はステップ的に変化するような関係に設定することも可能である。
D2.変形例2:
第2及び第3実施例の合成高解像度化処理では、平滑化処理を実行することによって推定画像Eimgaを生成しているが(図12:ステップS230、図15:ステップS230、S290)、平滑化処理を実行しないこととしてもよい。例えば、ステップS230において、参照入力画像Rimgを、そのまま、推定画像Eimgaとして用いることとしてもよい。また、ステップS290において、平滑化処理を実行せずに、低解像度化処理のみを実行することとしてもよい。ただし、平滑化処理を実行すれば、更新後の仮の出力画像Oimgの鮮鋭化を図ることが可能となる。
同様に、第2及び第3実施例では、シャープネス強調処理を実行することによって合成済高解像度差分画像CHDimgaを生成しているが(図12、図15:ステップS260)、シャープネス強調処理を実行しないこととしてもよい。ただし、シャープネス強調処理を実行すれば、更新後の仮の出力画像Oimgの鮮鋭化を図ることが可能となる。
D3.変形例3:
第2及び第3実施例では、各入力画像Iimgを移動させることによって低解像度差分画像LDimgaを生成しているが(図12、図15:ステップS240)、推定画像Eimgaを移動させることとしてもよい。ただし、各入力画像Iimgを共通の1枚の推定画像Eimgaと重なるように移動させれば、各低解像度差分画像LDimgaを、移動させずに重ね合わせて合成することができるので、各低解像度差分画像LDimgaの合成処理の負荷を軽減することが可能となる。
D4.変形例4:
第2及び第3実施例では、各低解像度差分画像LDimgaの合成処理(図12、図15:ステップS250)を実行してから、高解像度化処理(ステップS260)を実行しているが、各低解像度差分画像LDimgaに高解像度化処理を施してから、合成することとしてもよい。ただし、高解像度化処理の前に合成することとすれば、高解像度化処理に用いられるデータ量を低減させることが可能となるので、合成済高解像度差分画像CHDimgaの生成処理の負荷を軽減することができる。
また、第2及び第3実施例では、図12、図15のステップS260において、高解像度化処理の後にシャープネス強調処理を実行することとしていたが、逆に、シャープネス強調処理の後に高解像度化処理を実行することとしてもよい。ただし、高解像度化処理の後にシャープネス強調処理を実行することとすれば、高解像度な画像に対してシャープネス強調処理を実行することができるので、合成済高解像度差分画像CHDimga、すなわち、更新後の仮の出力画像Oimgをより鮮鋭なものとすることができる。
D5.変形例5:
第2及び第3実施例では、各低解像度差分画像LDimga(すなわち、各入力画像Iimg)の重みを同じものとして、合成済高解像度差分画像CHDimga(合成済低解像度差分画像CLDimga)を生成している。具体的には、合成済低解像度差分画像CLDimgaの画素値として、各低解像度差分画像LDimgaの画素値の合計値(重みが均等な合計値)を用いている。この代わりに、各低解像度差分画像LDimga毎(各入力画像Iimg毎)に異なる重みを付すこととしてもよい。こうすれば、各入力画像Iimg間で画像が異なる場合に、その差異が強調されることを抑制することが可能となる。例えば、参照入力画像Rimgの重みを、他の入力画像Iimgの重みよりも大きくすれば、出力画像Oimgを、参照入力画像Rimgを適切に表す画像とすることができる。
一般には、合成済高解像度差分画像CHDimgaは、各低解像度差分画像LDimgaを合成した画像であればよい。ここで、「複数の画像を合成した画像」とは、合成して得られる画像の各画素値が、基の複数の画像の画素値の関数になっていることを意味している。同様に、合成済低解像度差分画像CLDimgaの画素値としては、各低解像度差分画像LDimgaの同じ画素位置における各画素値の総合値を用いることができる。ここで、「複数の画素値の総合値」とは、複数の画素値の関数となっており、画素値の和と正の相関を有する値である。この総合値として、上述した各実施例のように、重みが均等な合計値を用いれば、合成済低解像度差分画像CLDimgaの生成処理の負荷を低減することが可能となる。
D6.変形例6:
上記実施例においては、データ処理部100をプリンタ内に設けることとしたが、この代わりに、データ処理部100を、一般的なパーソナルコンピュータを用いて構成することとしてもよい。また、データ処理部100を、情報携帯端末や、携帯電話、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の他の種々の電子機器に実装することとしてもよい。
D7.変形例7:
上記各実施例では、動画像から高解像度な静止画像を生成することとしているが、この代わりに、複数枚の低解像度な静止画像から、高解像度な静止画像を生成することとしてもよい。
D8.変形例8:
上記各実施例において、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の一実施例としての画像処理システムの構成を示すブロック図である。 データ処理部の内部構成を示すブロック図である。 低解像度画像と高解像度画像の画素位置の関係の一例を示す説明図である。 低解像度画像と高解像度画像の画素位置の関係の他の例を示す説明図である。 本実施例における高解像度化処理の全体手順を示すフローチャートである。 エッジ検出の方法を示す説明図である。 合成高解像度化処理部の内部構成を示すブロック図である。 合成高解像度化処理の内容を示す説明図である。 合成高解像度化処理の手順を示すフローチャートである。 エッジ量と合成係数との関係の例を示すグラフである。 第2実施例の合成高解像度化処理を示す説明図である。 第2実施例における合成高解像度化処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施例における合成高解像度化処理部の構成を示すブロック図である。 第3実施例の合成高解像度化処理を示す説明図である。 第3実施例における合成高解像度化処理の手順を示すフローチャートである。 補間演算を利用した合成高解像度化処理におけるエッジ量と合成係数との関係の例を示すグラフである。
符号の説明
100…データ処理部
210…制御部
215…画像選択部
220…低解像度画像推定部
230…高解像度画像推定部
240…低解像度差分画像生成部
250…移動量算出部
260…高解像度差分画像生成部
270…出力高解像度画像更新部
280…更新用低解像度画像推定部
300…デジタルビデオカメラ
420…エッジ検出部
430…ラインバッファ
440…高解像度化処理部
442…単純高解像度化処理部
444…合成高解像度化処理部
450…印刷データ生成部
460…動きベクトル検出部
500…プリンタ
700…印刷実行部
800…画像処理システム

Claims (5)

  1. 参照画像を含む複数の低解像度画像を用いて1枚の高解像度画像を作成する画像処理装置であって、
    前記参照画像を解析することによって、前記参照画像内のエッジを検出するエッジ検出部と、
    前記複数の低解像度画像に基づいて、1枚の高解像度画像を作成するための高解像度化処理を実行する高解像度化処理部と、
    を備え、
    前記高解像度化処理は、
    前記複数の低解像度画像を合成することによって前記高解像度画像を作成する合成高解像度化処理モードと、
    前記参照画像のみを用いて前記高解像度画像を作成する単純高解像度化処理モードと、を有し、
    前記高解像度化処理部は、
    (i)前記エッジ検出部によってエッジが検出された位置では前記合成高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行し、
    (ii)エッジが検出されなかった位置では前記単純高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行し、
    前記合成高解像度化処理モードにおいて、エッジ量が大きいほど前記参照画像以外の低解像度画像の寄与が大きくなるように、前記合成高解像度化処理モードの処理で用いる合成係数をエッジ量に応じて変更する、画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記合成高解像度化処理モードにおける処理は、
    前記複数の低解像度画像の相対的な動き量を算出する動き量算出処理と、
    前記参照画像を用いて、前記高解像度画像の推定画像である推定高解像度画像を作成する高解像度画像推定処理と、
    前記参照画像又は前記推定高解像度画像を用いて、前記推定高解像度画像の低解像度版に相当する少なくとも1枚の推定低解像度画像を作成する低解像度画像推定処理と、
    前記複数の低解像度画像と前記推定低解像度画像の画素値とを用いて、前記推定出力高解像度画像を更新する更新処理と、
    を含み、
    前記更新処理は、
    各低解像度画像の画素値と、前記動き量と、前記推定低解像度画像の画素値と、を用いて、各低解像度画像と前記推定低解像度画像とを重ね合わせたときの画素値の差を表す低解像度誤差画像の画素値を、各低解像度画像毎に算出する第1の誤差画像算出処理と、
    前記複数の低解像度誤差画像を合成した画像を表す1枚の高解像度誤差画像の画素値を算出する第2の誤差画像算出処理と、
    前記推定出力高解像度画像の画素値に対して、前記高解像度誤差画像の画素値に前記合成係数を乗じた値を負のフィードバックとして作用させることによって、前記推定出力高解像度画像の画素値を更新する高解像度画像更新処理と、
    を含む、画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記合成高解像度化処理モードにおける処理は、
    前記高解像度画像内の任意の対象高解像度画素の画素値を決定する際に、前記対象高解像度画素に近接する前記複数の低解像度画像内の低解像度画素である複数の近接低解像度画素の画素値を用いた補間を行うことによって、前記対象高解像度画素の画素値を算出する補間処理を含み、
    前記補間処理では、前記対象高解像度画素と前記複数の近接低解像度画素との間の相対的な位置関係に応じて決まる重み係数とともに、予め前記複数の低解像度画像に対してそれぞれ設定された前記合成係数を適用した補間演算が実行される、画像処理装置。
  4. 参照画像を含む複数の低解像度画像を用いて1枚の高解像度画像を作成する画像処理方法であって、
    (a)前記参照画像を解析することによって、前記参照画像内のエッジを検出する工程と、
    (b)前記複数の低解像度画像に基づいて、1枚の高解像度画像を作成するための高解像度化処理を実行する工程と、
    を備え、
    前記高解像度化処理は、
    前記複数の低解像度画像を合成することによって前記高解像度画像を作成する合成高解像度化処理モードと、
    前記参照画像のみを用いて前記高解像度画像を作成する単純高解像度化処理モードと、を有し、
    前記工程(b)は、
    (i)エッジが検出された位置では前記合成高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行し、
    (ii)エッジが検出されなかった位置では前記単純高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行する工程を含み、
    前記合成高解像度化処理モードにおいて、エッジ量が大きいほど前記参照画像以外の低解像度画像の寄与が大きくなるように、前記合成高解像度化処理モードの処理で用いる合成係数をエッジ量に応じて変更する、画像処理方法。
  5. 参照画像を含む複数の低解像度画像を用いて1枚の高解像度画像を作成するためのコンピュータプログラムであって、
    前記参照画像を解析することによって、前記参照画像内のエッジを検出するエッジ検出機能と、
    前記複数の低解像度画像に基づいて、1枚の高解像度画像を作成するための高解像度化処理を実行する高解像度化処理機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムを含み、
    前記高解像度化処理は、
    前記複数の低解像度画像を合成することによって前記高解像度画像を作成する合成高解像度化処理モードと、
    前記参照画像のみを用いて前記高解像度画像を作成する単純高解像度化処理モードと、を有し、
    前記高解像度化処理部機能は、
    (i)エッジが検出された位置では前記合成高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行し、
    (ii)エッジが検出されなかった位置では前記単純高解像度化処理モードによる高解像度化を選択して実行する機能を含み、
    前記合成高解像度化処理モードにおいて、エッジ量が大きいほど前記参照画像以外の低解像度画像の寄与が大きくなるように、前記合成高解像度化処理モードの処理で用いる合成係数をエッジ量に応じて変更する、コンピュータプログラム。
JP2005031338A 2005-02-08 2005-02-08 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成 Pending JP2006222493A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005031338A JP2006222493A (ja) 2005-02-08 2005-02-08 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005031338A JP2006222493A (ja) 2005-02-08 2005-02-08 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006222493A true JP2006222493A (ja) 2006-08-24

Family

ID=36984540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005031338A Pending JP2006222493A (ja) 2005-02-08 2005-02-08 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006222493A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008032441A1 (fr) * 2006-09-14 2008-03-20 Nikon Corporation Dispositif de traitement d'images, caméra électronique et programme de traitement d'images
JP2011043960A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
WO2012132183A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 パナソニック株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理のためのコンピュータプログラム及び記録媒体
JP2012203873A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Jvc Kenwood Corp 信号処理装置、信号処理方法、および信号処理プログラム
JP2012203872A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Jvc Kenwood Corp 信号処理装置、信号処理方法、および信号処理プログラム
JP5587322B2 (ja) * 2009-08-24 2014-09-10 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
WO2016063452A1 (en) * 2014-10-21 2016-04-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing system, and image processing process
JP2017061382A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社タダノ 作業機械の無線通信装置
KR101805623B1 (ko) * 2011-06-15 2017-12-07 삼성전자주식회사 영상 고주파 정보 추정 및 안정화를 통한 고해상도 영상 생성 방법 및 장치

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008032441A1 (fr) * 2006-09-14 2008-03-20 Nikon Corporation Dispositif de traitement d'images, caméra électronique et programme de traitement d'images
JPWO2008032441A1 (ja) * 2006-09-14 2010-01-21 株式会社ニコン 画像処理装置、電子カメラおよび画像処理プログラム
JP5012805B2 (ja) * 2006-09-14 2012-08-29 株式会社ニコン 画像処理装置、電子カメラおよび画像処理プログラム
JP2011043960A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
JP5587322B2 (ja) * 2009-08-24 2014-09-10 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2012203872A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Jvc Kenwood Corp 信号処理装置、信号処理方法、および信号処理プログラム
JP2012203873A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Jvc Kenwood Corp 信号処理装置、信号処理方法、および信号処理プログラム
WO2012132183A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 パナソニック株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理のためのコンピュータプログラム及び記録媒体
US9153010B2 (en) 2011-03-28 2015-10-06 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Image processing device and image processing method generating a high-resolution image from a low-resolution image
JP5837572B2 (ja) * 2011-03-28 2015-12-24 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブアメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 画像処理装置、画像処理方法、画像処理のためのコンピュータプログラム及び記録媒体
KR101805623B1 (ko) * 2011-06-15 2017-12-07 삼성전자주식회사 영상 고주파 정보 추정 및 안정화를 통한 고해상도 영상 생성 방법 및 장치
WO2016063452A1 (en) * 2014-10-21 2016-04-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing system, and image processing process
JP2016082496A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理システム、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2017061382A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社タダノ 作業機械の無線通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006222493A (ja) 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成
JP4646146B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP4480760B2 (ja) 画像データ処理方法および画像処理装置
US8554019B2 (en) Apparatus and method for image processing
JP5974250B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体
JP4749477B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2010246039A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2005332383A (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2006221221A (ja) 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成
JP2000293677A (ja) 画像データのエッジ方向検出方法、画像データ補間方法、画像データのエッジ方向検出装置、画像データ補間装置、画像データのエッジ方向検出プログラムを記録した媒体および画像データ補間プログラムを記録した媒体
JP2006221220A (ja) 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成
JP2006203717A (ja) 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成
JP2006202168A (ja) 低解像度な複数の画像を用いた高解像度画像の生成
JP2004272751A (ja) 複数のフレーム画像からの静止画像の生成
JP2006203716A (ja) 複数の低解像度画像を用いた高解像度画像の生成
JP2006344002A (ja) 画像処理装置、エッジ検出装置、画像処理方法、エッジ検出方法及びそのプログラム
JP2000115526A (ja) 画像処理装置およびエッジ処理方法
JP2006202170A (ja) 低解像度な複数の画像を用いた高解像度画像の生成
JP2018129609A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
WO2014034242A1 (ja) 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP2005293265A (ja) 画像処理装置及び方法
JP2006050481A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム
Morsy Comparison of commonly used non-adaptive image scaling techniques
JP3588797B2 (ja) 画像データ補間プログラム、画像データ補間方法および画像データ補間装置
JP5085589B2 (ja) 画像処理装置および方法