JP2010141452A - フレームレート変換方法、フレームレート変換装置、フレームレート変換プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高フレームレート映像信号のフレームをフィルタリングに基づくダウンサンプリングすることで得られた低フレームレート映像信号を符号化する場合に、符号量を低く抑えることができるようにするフレームレート変換技術の提供を目的とする。
【解決手段】フィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを繰り返すことで、最適なフィルタ係数でフィルタリングする場合の動きベクトルを特定することを、ダウンサンプリング対象の全フレームについて実行する。続いて、特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、最終的なフィルタ係数を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高フレームレート映像信号の複数フレームを1つのフレームに置き換えるフィルタリングを実行することで、高フレームレート映像信号から低フレームレート映像信号への変換を実行するフレームレート変換方法およびその装置と、そのフレームレート変換方法の実現に用いられるフレームレート変換プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
近年、臨場感あふれる大画面のスポーツ映像やデジタルシネマに代表される超高画質映像への期待が高まっている。これを受けて、映像の高画質化に関する研究が精力的に行われている。
超高画質映像の実現には次の四要素が必要である。すなわち、空間解像度、画素値深度、色再現性、時間解像度である。これを受けて、前者の三要素については、デジタルシネマ等の応用およびナチュラルビジョンプロジェクトにおいて検討が進められている。また、被写体の自然な動きを表現するために不可欠な時間解像度の向上、すなわち、映像の高フレームレート化についても検討がなされている。
映像の入力・出力システムのフレームレートの上限は非対称である。現在、撮像系としては、1000[frame/sec] を超える高フレームレート映像を取得可能な高速度カメラが利用可能である。ただし、こうした高速度カメラで撮影された映像はスロー再生用途で用いられている。
一方、現行のディスプレイの上限は120[fps] 程度である。したがって、高速度カメラで撮影された映像ソースは、実時間再生を目的とした表示形態ではフレームレートを間引く必要がある。
このようなことを背景にして、従来技術では、図13に示すように、ダウンサンプリング後のフレーム時間間隔が等間隔になるような間引きによるダウンサンプリングが検討されてきた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−201165号公報
しかしながら、従来技術のような単純なフレーム間引き処理では、時間方向のエイリアシングに起因する画質劣化が問題となる。こうした問題を回避するためには、時間軸方向の帯域制限フィルタリングが必要である。
一方、動き補償フレーム間予測を用いた符号化器の場合、時間方向のエイリアシングの低減は、予測誤差の低減とは直接的には結びつかない。つまり、時間方向のダウンサンプリングフィルタに関して、符号化効率の観点から最適化の余地があることになる。
しかるに、従来の30fps,60fpsのフレームレートの映像の場合、フィルタリングのための十分なサンプル(すなわちフレーム)が確保できないため、フィルタの特性を高精度に近似することが困難であった。例えば、60fpsの映像信号をフィルタリングして30fpsの映像信号を生成する場合、フィルタリングの対象フレームに重複を許さない条件下では、フィルタリングの対象となるフレームは2フレームに限定される。
一方、高フレームレート映像の場合、フィルタ設計の自由度は拡張される。例えば、1000fpsの映像信号をフィルタリングして62.5fpsの映像信号を生成する場合、フィルタリングの対象フレームに重複を許さない条件下であっても、16フレームをフィルタリングの対象とすることができる。
したがって、高フレームレート映像を入力してフィルタリングにより低フレームレート映像を得る場合、フィルタリング設計の自由度が高まるので、低フレームレート映像の符号化効率の観点から最適化の余地がある。
しかしながら、従来技術では、この点について一切検討を行っておらず、これから、高フレームレート映像に対してのフィルタリングにより得られた低フレームレート映像を符号化する場合に、フレーム間予測誤差の低減に改善の余地が残されていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、高フレームレート映像信号に対してのフィルタリングに基づくダウンサンプリングにより得られた低フレームレート映像信号を入力とする映像符号化処理において、ダウンサンプリング後の低フレームレート映像信号の符号化効率を考慮した形で、低フレームレート映像信号を決定する効率的なフレームレート変換のためのフィルタリング技術を確立することを目的とする。
フレームレートの変換対象となる高フレームレート映像信号について、フレーム間隔をδt として、時刻t=jδt (j=0, 1, ..... )のフレームにおける位置xの画素値をf(x,t)(x=0, 1, .... ,X−1)と表す。
この画素信号f(x,t)を、ダウンサンプリングによりフレーム数を1/Mに変換する場合を考える。ダウンサンプリング前後のフレームレートの比Mをダウンサンプリング比と呼ぶ。つまり、この変換は、フレームレートを、“1/δt ”から“1/Mδt ”へ変換することを想定している。
なお、以下では、簡単のために一次元信号を例にとり説明するが、同様の議論は、容易に二次元信号にも拡張可能である。
フレームレートの変換方法としては、フレーム間引き、単純平均の方法がある。フレーム間引きでは、下記の式(1)で表されるフレームをダウンサンプリング後のフレームとする。
Figure 2010141452
また、単純平均では、下記の式(2)で表されるフレームをダウンサンプリング後のフレームとする。
Figure 2010141452
しかしながら、フレーム間引きと単純平均のいずれの方法も、動き補償を伴う動画像符号化を想定した手法ではなく、ダウンサンプリング後の映像信号の符号化効率の観点からは最適な手法とはいえない。
〔1〕本発明の基本的な考え方
そこで、本発明では、下記の式(3)で表されるように、フィルタ係数Wi (iはダウンサンプリングのフレーム位置を示す変数)
i ={ωi 〔−Δ〕, .... ,ωi 〔Δ−1〕}
を用いたフィルタリングにより、ダウンサンプリング後のフレームを得ることとする。
Figure 2010141452
ここで、Σωi 〔j〕=1を満たすものとする。ただし、Σはj=−Δi 〜Δi −1について総和である。また、Δi は各フレーム毎に外部から与えられるパラメータ(iに依存しないこともある)である。
そして、本発明では、ダウンサンプリング後の低フレームレート映像信号の全フレームの符号化効率を考慮した形で、このフィルタ係数Wi を決定するようにする。
次に、本発明に特徴的な処理であるフィルタ係数Wi の決定方法について説明する。
〔A〕フィルタ係数Wi の決定
信号^f(x,iMδt ,Wi )をサイズSの区間B〔k〕(k=0,1, .... ,K−1)に分割し、各区間B〔k〕(k=0,1, .... ,K−1)を単位として動き補償(推定変移量di =(di 〔0〕, .... ,di 〔K−1〕))を行った場合、その区間内の動き補償後の予測誤差電力は下記の式(4)のように表現できる。なお、「^X」(Xは文字)における記号^は、「X」の上に付く記号を示している。
Figure 2010141452
ここで、式(4)では、1つ前のフィルタリングにより生成されたフレーム(参照フレームとなるフレーム)との間で動き補償後の予測誤差電力を求めるようにしている。
ダウンサンプリング後の低フレームレート映像信号の符号量を削減するためには、式(4)で表される動き補償予測誤差電力を小さくする必要があり、これから、動き補償予測誤差電力を最小化するようにフィルタ係数Wi を決定する必要がある。
〔B〕“フィルタ係数算出方法その1”
次に、“フィルタ係数算出方法その1”について説明する。この“フィルタ係数算出方法その1”では、Step1とStep2という2つのステップを実行することで、フィルタ係数Wi を算出する。
〔B−1〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1
式(4)ではフィルタ係数Wi と変移量di 〔k〕とが変数となるが、この2つの間には、動き補償予測誤差電力を小さくすべくフィルタ係数Wi を変化させると、それによりダウンサンプリング後のフレームが変化し、それに伴って変移量di 〔k〕(以下、動きベクトルと記載することもある)も変化してしまうことで動き補償予測誤差電力が影響を受けるというように、互いに影響を与え合う関係がある。
そこで、Step1では、この式(4)に従い、繰り返し処理によりフィルタ係数Wi を算出するようにする。
このとき、フィルタ係数Wi の初期値Wi (0) は外部から与えられる。例えば、Wi (0) =(1/2Δ, .... ,1/2Δ)とする。なお、参照フレームのフィルタ係数Wi-1 については既に確定しているものとし、起点となるダウンサンプリング後の先頭フレームについては、高フレームレート映像信号の先頭フレームを含む所定の範囲内にある複数フレームに対しての予め設定されたフィルタ係数を用いたフィルタリングにより生成する。
この繰り返し処理では、
(イ)まず、動き補償予測誤差電力σi 2 (Wi (0) ,di )を最小化するように、変移量d〔k〕(k=0,1, .... ,K−1)を設定する。この設定方法については、別途、外部から与えられる動き推定方法を用いる。例えば、フルサーチを用いる。ここで求めた変移量をd〔k〕(0) (k=0,1, .... ,K−1)とする。
(ロ)次に、d〔k〕(0) (k=0,1, .... ,K−1)を用いた場合の予測誤差電力σi 2 (Wi ,di (0) )を最小化するフィルタ係数Wi を求める。具体的には、下記の式(5)の連立方程式をWi について解く。
Figure 2010141452
(ハ)このときに解として求めたフィルタ係数をWi (1) として、上記の変移量di の算出処理(イ)およびフィルタ係数Wi の算出処理(ロ)を、終了条件を満たすまで繰り返し行う。終了条件としては、後述するStep1の終了条件1、終了条件2、終了条件3のような例がある。
〔B−2〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep2
Step1の処理では、フレーム間の依存関係を考慮せずにフィルタ係数を設定している。そこで、全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を最小化するようにフィルタ係数を再計算する。この再計算にあたって、Step1により得られた動きベクトル(変移量di と同義)を、この処理で流用するものとし、この動きベクトルを^di とおく。
全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を下記の式(6)の通り定義する。
Figure 2010141452
この式(6)に従って、全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を最小化するフィルタ係数は下記の式(7)を満たす。
Figure 2010141452
式(6)を考慮すると、Eの項においてWi が関係するのは、σi+1 2(Wi+1 ,Wi ,^di+1 )、σi 2 (Wi ,Wi-1 ,^di )のみであることから、式(7)の連立方程式は、Wi に関して、各々、下記の式(8)の連立方程式に帰着できる。
Figure 2010141452
Step2では、この式(8)の連立方程式をWi について解くことで、フィルタ係数Wi を再計算する。
〔B−3〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1の終了条件
(イ)Step1の終了条件1
終了条件1では、繰り返し回数の上限を定める。この場合、繰り返し回数をnとして、nが予め定めた閾値Nよりも大きくなった時点にStep1を終了する。
(ロ)Step1の終了条件2
終了条件2では、繰り返し処理によるフィルタ係数の変化量で判定する。n回目のフィルタ係数の算出結果とn−1回目のフィルタ係数の算出結果との差が、予め与えられた閾値εw 以下となる場合にStep1を終了する。式で書くと、下記の式(9)のようになる。
Figure 2010141452
(ハ)Step1の終了条件3
終了条件3では、繰り返し処理による予測誤差電力の総和の変化量で判定する。n回目の予測誤差電力の算出結果とn−1回目の予測誤差電力の算出結果との差が、予め与えられた閾値εe 以下となる場合にStep1を終了する。下記の式(10)のようになる。
Figure 2010141452
〔C〕“フィルタ係数算出方法その2”
次に、“フィルタ係数算出方法その2”について説明する。この“フィルタ係数算出方法その2”と前述した“フィルタ係数算出方法その1”との違いは、この“フィルタ係数算出方法その2”では、Step2の処理において、フィルタ係数Wi の算出処理と変移量di の算出処理とを繰り返し実行することで、フィルタ係数Wi の算出精度を高めるようにするという構成を採るという点である。
〔C−1〕“フィルタ係数算出方法その2”のStep1
Step1では、“フィルタ係数算出方法その1”のStep1と同じ処理を実行する。
〔C−2〕“フィルタ係数算出方法その2”のStep2
Step2では、“フィルタ係数算出方法その1”のStep2と同様の処理を実行することで、フィルタ係数を算出する。この算出したフィルタ係数を^Wi とおく。
このフィルタ係数^Wi を用いた場合の式(6)に示す動き補償予測誤差電力の総和E(^W0 , .... ,^WJ/M-1 , ^d1, .... , ^dJ/M-1 )を最小化するように、変移量^d〔k〕(k=0,1, .... ,K−1)を設定する。この設定方法は、別途、外部から与えられる動き推定方法を用いる。例えば、フルサーチを用いる。
Step2では、このフィルタ係数^Wi の算出処理および動きベクトル^di の探索処理を終了条件を満たすまで繰り返し行う。終了条件としては、例えば、次のような終了条件1〜3がある。
〔C−3〕“フィルタ係数算出方法その2”のStep2の終了条件
(イ)Step2の終了条件1
終了条件1では、繰り返し回数の上限を定める。この場合、繰り返し回数をnとして、nが予め定めた閾値Nよりも大きくなった時点でStep2を終了する。
(ロ)Step2の終了条件2
終了条件2では、繰り返し処理によるフィルタ係数の変化量で判定する。n回目のフィルタ係数の算出結果とn−1回目のフィルタ係数の算出結果との差の総和が、予め与えられた閾値^εw 以下となる場合にStep2を終了する。式で書くと、下記の式(11)のようになる。
Figure 2010141452
(ハ)Step2の終了条件3
終了条件3では、繰り返し処理による予測誤差電力の総和の変化量で判定する。n回目の予測誤差電力の総和の算出結果とn−1回目の予測誤差電力の総和の算出結果との差が、予め与えられた閾値^εe 以下となる場合にStep2を終了する。下記の式(12)のようになる。
Figure 2010141452
次に、本発明の構成について説明する。
〔2〕本発明の構成
本発明のフレームレート変換装置は、高フレームレート映像信号の複数フレームをフィルタ係数を使って重み付け加算することで1つのフレームに置き換えるフィルタリングを実行することで、高フレームレート映像信号のフレームをダウンサンプリングして低フレームレート映像信号に変換することを実現するために、(1)フィルタ係数によるフィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、予測フレームに対しての最適なフィルタ係数を算出するとともに、その最適なフィルタ係数でフィルタリングする場合の動きベクトルを特定することを、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて実行する実行手段と、(2)実行手段の特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する算出手段とを備えるように構成する。
この構成を採るときに、実行手段は、最適なフィルタ係数を用いて予測フレームをフィルタリングすることで参照フレームを生成するとともに、その参照フレームの次のフレーム位置に位置するフレームを予測フレームとして処理を行うことを最終のフレーム位置まで繰り返すことで、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて処理を実行することがある。
また、算出手段は、自手段が算出したフィルタ係数を用いて全フレームをフィルタリングして動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、最終的なフィルタ係数を算出することがある。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明のフレームレート変換方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明のフレームレート変換装置では、まず最初に、フィルタ係数によるフィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、予測フレームに対しての最適なフィルタ係数を算出するとともに、その最適なフィルタ係数でフィルタリングする場合の動きベクトルを特定することを、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて実行し、
続いて、その特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する。このとき、さらに、算出したフィルタ係数を用いて全フレームをフィルタリングして動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、最終的なフィルタ係数を算出することがある。
このようにして、本発明のフレームレート変換装置は、フィルタリングにより高フレームレート映像信号から低フレームレート映像信号へのダウンサンプリングを実行するときに、ダウンサンプリング後の低フレームレート映像信号の全シーケンスに対する符号化効率を考慮した形で、そのダウンサンプリングを実行するように処理するのである。
本発明では、フィルタリングにより高フレームレート映像信号から低フレームレート映像信号へのダウンサンプリングを実行するときに、ダウンサンプリング後の低フレームレート映像信号の全シーケンスに対する符号化効率を考慮した形で、そのダウンサンプリングを実行する。
これから、本発明によれば、高フレームレート映像信号に対してのダウンサンプリングにより得られた所望のフレームレートの映像信号を符号化する場合に、等長のフレーム間隔の間引きや単純平均のフィルタリングにより得られた映像信号よりも符号量を低く抑えることができるようになる。
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
図1に、本発明のフレームレート変換装置1の装置構成の一例を図示する。
この図に示すように、本発明のフレームレート変換装置1は、フレームレート変換処理の対象となる高フレームレート映像信号を格納する高フレームレート映像ファイル10と、フレームレート変換処理された低フレームレート映像信号を格納する低フレームレート映像ファイル11と、フィルタ係数を使ったダウンサンプリングのためのフィルタリング処理を実行することで、高フレームレート映像信号から低フレームレート映像信号へのフレームレート変換処理を実行するフレームレートダウンサンプリング部12とを備える。
このフレームレートダウンサンプリング部12は、予測対象フレームと参照フレームとの間の動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを推定する動き推定部1200を備えて、式(4)で表される動き補償予測誤差電力とその動き予測誤差電力を実現する動きベクトルとを算出する動き補償予測誤差算出部120と、動き補償予測誤差算出部120の算出する動きベクトルおよび動き補償予測誤差電力を使って、高フレームレート映像信号のフレームをフィルタリングすることでダウンサンプリング処理を実行するダウンサンプリング実行部121と、ダウンサンプリング実行部121の作業用データを記憶する作業用メモリ122とを備える。
〔1〕動き推定部1200の処理
ダウンサンプリング実行部121の実行するフレームレートダウンサンプリング処理の説明に入る前に、動き補償予測誤差算出部120の備える動き推定部1200の処理について説明する。
動き推定部1200は、予測対象フレームと参照フレームとを入力として、下記に示す処理を実行することで、予測対象フレーム内のブロック毎の動きベクトルd〔k〕、すなわち、式(4)の右辺を最小化するd〔k〕(k=0,1, .... ,K−1)を推定する処理を行う。ここで、kはブロックを同定するインデックスである。
処理:・式(4)のΣ{x∈B〔k〕}の項(第kブロックの予測誤差和)を最小化す る動きベクトルd〔k〕を求める
・動きベクトルは、予め与えられた探索範囲−D≦d〔k〕≦D−1内の値から 選択される
・選択の方法は、探索範囲内の全ての候補ベクトルに対して、その候補ベクトル を用いた場合の予測誤差和を算出し、その予測誤差和を最小化するベクトルを d〔k〕とすることで行う
動き補償予測誤差算出部120は、動き推定部1200の推定した動きベクトルd〔k〕を使い、式(4)に基づいて、予測対象フレームと参照フレームとの間の動き補償予測誤差電力を算出する。
〔2〕ダウンサンプリング実行部121の処理
次に、ダウンサンプリング実行部121の実行するフレームレートダウンサンプリング処理について説明する。
図2に、ダウンサンプリング実行部121の装置構成の一例を図示する。
この図に示すように、ダウンサンプリング実行部121は、入力部1210と、動きベクトル設定部1211と、フィルタ係数設定部1212とを備える。
この入力部1210は、高フレームレート映像信号のフレーム数Jと、高フレームレート映像信号のフレーム間隔δt と、ダウンサンプリング比Mと、フィルタ係数初期値Wi (0) と、フィルタリングの対象となるフレーム数を指定する値Δi と、フィルタ係数の終了条件の判定用閾値とを読み込む。なお、以下の説明では、Δi はiに依存しない値を持つことで説明する。
動きベクトル設定部1211は、等長間隔のダウンサンプリングにより規定されるダウンサンプリングフレーム位置(以下、フレーム位置と略記する)について、図3に示すように、フィルタ係数によるフィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、1つ前のフレーム位置にある生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、繰り返し回数について一般化した式(5)の連立方程式(後述する式(13)の連立方程式)に従って、動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、予測フレームと参照フレームとの間の動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを求めるようにして、図4に示すように、その一連の処理を先頭のフレーム位置から最終のフレーム位置に向けて実行することで、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて、1つ前のフレーム位置にあるフレームとの間の動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを求めて、それをフィルタ係数決定部1212に通知する動きベクトルとして設定するように処理する。
動きベクトル設定部1211は、この処理を実行するために、図2に示すように、
(1)予め設定されたフィルタ係数を用いたフィルタリングによりダウンサンプリング後の先頭フレームを生成する先頭フレーム生成部12110と、
(2)ダウンサンプリング後のフレームが生成された場合に、等長間隔のダウンサンプリングにより規定される次のフレーム位置を特定する次フレーム位置特定部12111と、
(3)次フレーム位置特定部12111の特定したフレーム位置の近傍に位置する2Δ枚のフレームに対して、その時点のフィルタ係数を使ったフィルタリング処理を実行するフィルタリング実行部12112と、
(4)フィルタリング実行部12112が今回生成したフレームと1つ前のフレーム位置で生成されたフレームとを指定して、動き補償予測誤差算出部120に対して動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルの探索を指示することで、その動きベクトルを得る動きベクトル算出部12113と、
(5)動きベクトル算出部12113の得た動きベクトルを使って、繰り返し回数について一般化した式(5)の連立方程式(後述する式(13)の連立方程式)を生成して、それを解くことでフィルタ係数を更新するフィルタ係数更新部12114と、
(6)フィルタ係数更新部12114によるフィルタ係数の更新を終了する条件が成立したのか否かを判定して、更新終了条件が成立しないことを判定するときには、フィルタリング実行部12112に対して、更新したフィルタ係数を使ってフィルタリング処理を実行することを指示する更新終了条件判定部12115と、
(7)更新終了条件判定部12115がフィルタ係数の更新終了条件が成立したことを判定するときに、更新終了条件成立時点のフィルタ係数を使ったフィルタリング処理を実行することで、次フレーム位置特定部12111の特定したフレーム位置にあるフレームに置き換えるダウンサンプリング後のフレームを生成するフレーム生成部12116と、
(8)更新終了条件判定部12115がフィルタ係数の更新終了条件が成立したことを判定するときに、フィルタリングの対象となる全てのフレーム位置に対しての処理を終了したのか否かを判定して、処理の未終了を判定するときには、次のフレーム位置に対しての処理を実行すべく次フレーム位置特定部12111を起動し、処理の終了を判定するときには、最終的に求めた動きベクトルをフィルタ係数決定部1212に通知する動きベクトルとして設定して通知する全フレーム位置終了判定部12117と、
を備える。
フィルタ係数決定部1212は、動きベクトル設定部1211から通知される動きベクトルを使い、図5に示すように、式(8)の連立方程式に従って、全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を最小化するフィルタ係数を算出することで、そのフィルタ係数を決定するように処理する。さらに、このフィルタ係数の決定精度を高めるために、図6に示すように、算出したフィルタ係数によりダウンサンプリングされるフレーム間の動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を最小化するフィルタ係数を算出することで、そのフィルタ係数を決定するように処理する。
フィルタ係数決定部1212は、この処理を実行するために、図2に示すように、
(1)動きベクトル設定部1211の設定した動きベクトルを使って式(8)の連立方程式を生成して、それを解くことでフィルタ係数を決定し、さらに、次に説明する動きベクトル算出部12121の算出した動きベクトルを使って式(8)の連立方程式を生成して、それを解くことでフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部12120と、
(2)フィルタ係数算出部12120の算出したフィルタ係数を使ったフィルタリング処理を実行することで生成される隣接する2つのフレームの対データを指定して、動き補償予測誤差算出部120に対して動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルの探索を指示することで、各対データについて動きベクトルを得て、フィルタ係数算出部12120に対して、それらの動きベクトルを指定してフィルタ係数の再算出を指示する動きベクトル算出部12121と、
(3)動きベクトル算出部12121によるフィルタ係数の再算出の指示を終了する条件が成立したのか否かを判定して、再算出の指示終了条件が成立することを判定するときに、フィルタ係数算出部12120の算出したフィルタ係数を最終的なフィルタ係数として決定する終了条件判定部12122と、
(4)終了条件判定部12122が最終決定したフィルタ係数を使ったフィルタリング処理を実行することで、ダウンサンプリング後のフレームを生成するフレーム生成部12123と、
を備える。
次に、このように構成されるダウンサンプリング実行部121により実行されるフレームレートダウンサンプリング処理について説明する。
〔2−1〕第1の実施の形態
第1の実施の形態では、ダウンサンプリング実行部121は、図7のフローチャートに示すように、まず最初に、ステップS10で、動きベクトル設定部1211が動作して、フィルタ係数決定部1212に通知する動きベクトルを設定する。続いて、ステップS20で、フィルタ係数決定部1212のフィルタ係数算出部12120のみが動作して(動きベクトル算出部12121は動作しない)、動きベクトル設定部1211の設定した動きベクトルを使って、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出するように処理する。
次に、下記の〔2−1−1〕に、前述した『〔B−3〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1の終了条件』で説明した終了条件1に従って実行する場合におけるステップS10の処理の流れを記載するとともに、下記の〔2−1−2〕に、ステップS20の処理の流れを記載する。
〔2−1−1〕ステップS10の処理の流れ
1.撮影された映像信号高フレームレート映像、そのフレーム数J、そのフレームレー ト(フレーム間隔δt を算出するために用いる)を読み込む
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.繰り返し回数の閾値Nを読み込む
4.フィルタ係数の初期値W0 (0) を読み込み、ダウンサンプリング後の先頭フレーム を生成する
5.i=1, .... ,J/M−1について以下の処理を行う
6. フィルタ係数の初期値Wi (0) を読み込む
7. Δi の値として、予め設定された値を読み込む
8. n=0
9. n=n+1
10. 予め設定された方法に基づき、フィルタ係数をWi (n-1) とした場合の式(4 )で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化する 動きベクトルを算出し、レジスタd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1) に格納する
11. 動きベクトルをd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1)とした場合の式( 4)で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化す るフィルタ係数を算出し、レジスタWi (n) に格納する。具体的な算出方法は 、下記の式(13)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求めるフ ィルタ係数とすることで行う
ただし、i=1の場合は、下記の式(14)に示す連立方程式をW1,0 につ いて解き、レジスタW1 (n) , 0 (n) に格納する
Figure 2010141452
Figure 2010141452
12. n<Nならば、“9.”に戻り、そうでなければ、次のステップに進む
13. Wi (n) を第iフレームに対するフィルタ係数Wi として、式(3)に従いダウ ンサンプリング後のフレームを出力する(この処理についてはフレーム生成部1 2123が実行する)。
このようにして、ダウンサンプリング実行部121は、図7のフローチャートのステップS10では、その時点のフィルタ係数でフィルタリングした場合の動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを算出(探索)し、その算出した動きベクトルを使って、2つのフレームの間の動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数の導出式である式(13)/式(14)の連立方程式を解くことでフィルタ係数を更新して、前述した終了条件1の規定する繰り返し回数に従って、この一連の更新処理を繰り返していくことで、式(4)で表される動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数・動きベクトルを算出するように処理するのである。
〔2−1−2〕ステップS20の処理の流れ
1.撮影された映像信号高フレームレート映像、そのフレーム数J、そのフレームレー ト(フレーム間隔δt を算出するために用いる)を読み込む
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.ステップS10で求めた動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を読み込 む
4.動きベクトルをdi (i=1, .... ,J/M−1)とした場合の式(6)で表され る動き補償予測誤差電力の総和に対して、その動き補償予測誤差電力の総和を最小 化するフィルタ係数を算出し、レジスタWi * に格納する。具体的な算出方法は、 式(8)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求めるフィルタ係数とす ることで行う
ただし、i=1の場合は、下記の式(15)に示す連立方程式をW1,0 について 解き、レジスタW1 * , 0 * に格納する。
Figure 2010141452
このようにして、ダウンサンプリング実行部121は、図7のフローチャートのステップS20では、ステップS10で求めた動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を使って、動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数の導出式である連立方程式の式(8)/式(15)を解くことで、式(6)で表される動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出するのである。
〔2−1−3〕終了条件2に従うステップS10の処理の流れ
『〔2−1−1〕ステップS10の処理の流れ』に記載するステップS10の処理では、前述した『〔B−3〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1の終了条件』で説明した終了条件1に従って処理を実行したが、そこで説明した終了条件2に従う場合には、次のように処理する。
1.撮影された映像信号高フレームレート映像、そのフレーム数J、そのフレームレー ト(フレーム間隔δt を算出するために用いる)を読み込む
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.フィルタ係数の類似度に関する閾値εw を読み込む
4.フィルタ係数の初期値W0 (0) を読み込み、ダウンサンプリング後の先頭フレーム を生成する
5.i=1, .... ,J/M−1について以下の処理を行う
6. フィルタ係数の初期値Wi (0) を読み込む
7. Δi の値として、予め設定された値を読み込む
8. n=0
9. n=n+1
10. 予め設定された方法に基づき、フィルタ係数をWi (n-1) とした場合の式(4 )で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化する 動きベクトルを算出し、レジスタd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1) に格納する
11. 動きベクトルをd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1)とした場合の式( 4)で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化す るフィルタ係数を算出し、レジスタWi (n) に格納する。具体的な算出方法は 、式(13)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求めるフィルタ 係数とすることで行う
ただし、i=1の場合は、式(14)に示す連立方程式をW1,0 について解 き、レジスタW1 (n) , 0 (n) に格納する
12. 式(9)に従ってWi (n) とWi (n-1) との間の類似度を評価して、その類似 度が閾値εw よりも大きければ“9.”に戻り、そうでなければ、次のステッ プに進む
13. Wi (n) を第iフレームに対するフィルタ係数Wi として、式(3)に従いダウ ンサンプリング後のフレームを出力する(この処理についてはフレーム生成部1 2123が実行する)。
〔2−1−4〕終了条件3に従うステップS10の処理の流れ
『〔2−1−1〕ステップS10の処理の流れ』に記載するステップS10の処理では、前述した『〔B−3〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1の終了条件』で説明した終了条件1に従って処理を実行したが、そこで説明した終了条件3に従う場合には、次のように処理する。
1.撮影された映像信号高フレームレート映像、そのフレーム数J、そのフレームレー ト(フレーム間隔δt を算出するために用いる)を読み込む
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.予測誤差に関する閾値εe を読み込む
4.フィルタ係数の初期値W0 (0) を読み込み、ダウンサンプリング後の先頭フレーム を生成する
5.i=1, .... ,J/M−1について以下の処理を行う
6. フィルタ係数の初期値Wi (0) を読み込む
7. Δi の値として、予め設定された値を読み込む
8. n=0
9. n=n+1
10. 予め設定された方法に基づき、フィルタ係数をWi (n-1) とした場合の式(4 )で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化する 動きベクトルを算出し、レジスタd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1) に格納する
11. 動きベクトルをd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1)とした場合の式( 4)で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化す るフィルタ係数を算出し、レジスタWi (n) に格納する。具体的な算出方法は 、式(13)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求めるフィルタ 係数とすることで行う
ただし、i=1の場合は、式(14)に示す連立方程式をW1,0 について解 き、レジスタW1 (n) , 0 (n) に格納する
12. Wi (n) ,d〔k〕(n) を用いた場合の動き補償予測誤差電力をレジスタE(n ) に格納する
13. |E(n) −E(n-1) |<εe ならば、“9.”に戻り、そうでなければ、次の ステップに進む
14. Wi (n) を第iフレームに対するフィルタ係数Wi として、式(3)に従いダウ ンサンプリング後のフレームを出力する(この処理についてはフレーム生成部1 212が実行する)。
〔2−2〕第2の実施の形態
第2の実施の形態では、ダウンサンプリング実行部121は、図8のフローチャートに示すように、まず最初に、ステップS30で、動きベクトル設定部1211が動作して、フィルタ係数決定部1212に通知する動きベクトルを設定する。
続いて、ステップS40で、フィルタ係数決定部1212のフィルタ係数算出部12120が動作して、動きベクトル設定部1211の設定した動きベクトルを使って、動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出し(ステップS41)、続いて、終了条件が成立したのかを判定して(ステップS42)、終了条件が成立しないときには、フィルタ係数決定部1212の動きベクトル算出部12121が動作して、フィルタ係数算出部12120の算出したフィルタ係数を用いる場合の動き補償予測誤差電力の総和を最小化する動きベクトルを算出(探索)して、フィルタ係数算出部12120に対して、その算出した動きベクトルを使って、動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することを指示することを繰り返すことで(ステップS43)、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を最終的に算出するように動作する。
次に、下記の〔2−2−1〕に、ステップS30の処理の流れを記載するとともに、下記の〔2−2−2〕に、前述した『〔C−3〕“フィルタ係数算出方法その2”のStep2の終了条件』で説明した終了条件1に従って実行する場合におけるステップS40の処理の流れを記載する。
〔2−2−1〕ステップS30の処理の流れ
ステップS30では、前述した『〔2−1−1〕ステップS10の処理の流れ』や、前述した『〔2−1−3〕終了条件2に従うステップS10の処理の流れ』や、前述した『〔2−1−4〕終了条件3に従うステップS10の処理の流れ』の処理と同一の処理を実行することで、式(4)で表される動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数・動きベクトルを算出する。
このようにして、ダウンサンプリング実行部121は、図8のフローチャートのステップS30では、その時点のフィルタ係数でフィルタリングした場合の動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを算出(探索)し、その算出した動きベクトルを使って、2つのフレームの間の動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数の導出式である式(13)/式(14)の連立方程式を解くことでフィルタ係数を更新して、前述した終了条件1の規定する繰り返し回数に従って、この一連の更新処理を繰り返していくことで、式(4)で表される動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数・動きベクトルを算出するように処理するのである。
〔2−2−2〕ステップS40の処理の流れ
1.撮影された映像信号高フレームレート映像、そのフレーム数J、そのフレームレー ト(フレーム間隔δt を算出するために用いる)を読み込む
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.繰り返し回数の閾値Nを読み込む
4.n=0
5.ステップS30で求めた動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を動きベ クトルの初期値di (0) として読み込む
6. 動きベクトルをdi (n) (i=1, .... ,J/M−1)とした場合の式(6)で 表される動き補償予測誤差電力の総和に対して、その動き補償予測誤差電力の総 和を最小化するフィルタ係数を算出し、レジスタWi * に格納する。具体的な算 出方法は、下記の式(16)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求 めるフィルタ係数とすることで行う
ただし、i=1の場合は、下記の式(17)に示す連立方程式をW1,0 につい て解き、レジスタW1 (n) , 0 (n) に格納する
Figure 2010141452
Figure 2010141452
7. 式(6)で表される動き補償予測誤差電力の総和E(W0 , .... ,WJ/M-1 , ^ d1, .... , ^dJ/M-1 )を最小化する動きベクトルdi (i=1, .... ,J/ M−1)を算出し、その結果をdi (n) (i=1, .... ,J/M−1)に格納す る
8. n=n+1
9. n<Nならば、“6.”に戻り、そうでなければ、次のステップに進む
10.Wi (n) を第iフレームに対するフィルタ係数Wi として、式(3)に従いダウン サンプリング後のフレームを出力する(この処理についてはフレーム生成部121 23が実行する)。
このようにして、ダウンサンプリング実行部121は、図8のフローチャートのステップS40では、ステップS30で求めた動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を使って、動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数の導出式である式(16)/式(17)の連立方程式を解くことで、動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出して、その算出したフィルタ係数でフィルタリングした場合の動き補償予測誤差電力の総和を最小化する動きベクトルを算出(探索)することを繰り返していくことで、式(6)で表される動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出するように処理するのである。
次に、実施例に従って本発明を詳細に説明する。
〔1〕第1の実施例
図9および図10に、図7のフローチャートに従ってダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出するダウンサンプリング実行部121の実行する詳細なフローチャートを図示する。
ここで、このフローチャートでは、前述した『〔B−3〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1の終了条件』で説明した終了条件1に従ってダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出するようにしている。
次に、このフローチャートに従って、ダウンサンプリング実行部121が実行するフレームレートのダウンサンプリング処理について詳細に説明する。
ダウンサンプリング実行部121は、図7のフローチャートに従ってダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する場合には、図9および図10のフローチャートに示すように、まず最初に、ステップS101で、フレームレート変換処理の対象となる高フレームレート映像信号と、そのフレーム数Jと、そのフレーム間隔δt と、ダウンサンプリング比Mと、繰り返し回数の閾値Nとを読み込む。
続いて、ステップS102で、高フレームレート映像信号の先頭フレームを含む所定の範囲内にある複数フレームに対しての予め設定されたフィルタ係数を用いたフィルタリングによりダウンサンプリング後の先頭フレームを生成する。
続いて、ステップS103で、ダウンサンプリング比Mとフレーム間隔δt とに基づく等長間隔のダウンサンプリングにより規定されるフレーム位置(ダウンサンプリングのフレーム位置)を指定する変数iに1をセットする。すなわち、先頭フレームの次のダウンサンプリング位置を指定する値である1をセットするのである。
続いて、ステップS104で、フィルタ係数の初期値Wi (0) と、フィルタリングの対象となるフレーム数(=2Δi )を指定する値Δi とを読み込む。
続いて、ステップS105で、繰り返し回数をカウントする変数nに0をセットし、続くステップS106で、変数nの値を1つインクリメントする。
続いて、ステップS107で、設定されているフィルタ係数を使い式(3)に基づいて、変数iの指すフレーム位置の近傍に位置する2Δi 枚のフレームに対してのフィルタリングを実行することで、動きベクトル算出用のフレームを生成する。
続いて、ステップS108で、生成した動きベクトル算出用のフレームを予測フレームとし、後述するステップS111の処理に従って前回生成したフレーム(処理開始時は先頭フレーム)を参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを算出する。
続いて、ステップS109で、算出した動きベクトルを用いる式(13)/式(14)の連立方程式を作成し、それを解くことでフィルタ係数を更新する。
続いて、ステップS110で、変数nの値が繰り返し回数の閾値Nを超えていないのか否かを判断して、繰り返し回数の閾値Nを超えていないことを判断するときには、ステップS106の処理に戻って、フィルタ係数の更新処理を継続する。
一方、ステップS110の判断処理に従って、変数nの値が繰り返し回数の閾値Nを超えたことを判断するときには、ステップS111に進んで、更新の終了したフィルタ係数を使い式(3)に基づいて、変数iの指すフレーム位置の近傍に位置する2Δi 枚のフレームに対してのフィルタリングを実行することで、ダウンサンプリング後のフレームを生成する。
続いて、ステップS112で、変数iの値を1つインクリメントし、続くステップS113で、変数iの値が最大値であるJ/M−1を超えたのか否かを判断して、J/M−1を超えていないことを判断するときには、変数iの指す次のダウンサンプリング位置についてステップS104〜ステップS112の処理を実行すべく、ステップS104の処理に戻る。
一方、ステップS113の判断処理により、変数iの値がJ/M−1を超えたことを判断するときには、全てのダウンサンプリング位置についての処理を終了したことで、図7のフローチャートのステップS10の処理を終了する。
続いて、図7のフローチャートのステップS20の処理に入って、ステップS201(図10に示すステップS201)で、ステップS101〜ステップS113の処理により算出した動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を読み込む。
続いて、ステップS202で、読み込んだ動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を用いる式(8)/式(15)の連立方程式を作成し、それを解くことでフィルタ係数を算出する。
続いて、ステップS203で、算出したフィルタ係数を使ってフィルタリングを実行することでフレームレートダウンサンプリング処理を実行する。
このようにして、ダウンサンプリング実行部121は、フレームレートのダウンサンプリング処理を実行するときに、全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を最小化するようにフィルタ係数を算出し、これにより、そのダウンサンプリング処理により得られた低フレームレート映像信号符号化する場合に、従来技術よりも符号量を低く抑えることができるようになる。
〔2〕第2の実施例
図11および図12に、図8のフローチャートに従ってダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出するダウンサンプリング実行部121の実行する詳細なフローチャートを図示する。
ここで、このフローチャートでは、前述した『〔B−3〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1の終了条件』で説明した終了条件1(繰り返し回数の上限をN1としている)と、前述した『〔C−3〕“フィルタ係数算出方法その2”のStep2の終了条件』で説明した終了条件1(繰り返し回数の上限をN2としている)とに従って、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出するようにしている。
次に、このフローチャートに従って、ダウンサンプリング実行部121が実行するフレームレートのダウンサンプリング処理について詳細に説明する。
ダウンサンプリング実行部121は、図8のフローチャートに従ってダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する場合には、図11および図12のフローチャートに示すように、ステップS301〜ステップS313で、図9および図10のフローチャートのステップS101〜ステップS113と同様の処理を実行することで、図8のフローチャートのステップS30の処理を終了する。
続いて、図8のフローチャートのステップS40の処理に入って、ステップS401(図12に示すステップS401)で、繰り返し回数をカウントする変数nに0をセットし、続くステップS402で、ステップS301〜ステップS313の処理により算出した動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を、動きベクトルの初期値di (0) として読み込む。
続いて、ステップS403で、動きベクトルdi (n) (i=1, .... ,J/M−1)を用いる式(16)/式(17)の連立方程式を作成し、それを解くことでフィルタ係数を算出する。
続いて、ステップS404で、算出したフィルタ係数を使い式(3)に基づいて、変数i(i=1, .... ,J/M−1)の指すフレーム位置の近傍に位置する2Δi 枚のフレームに対してのフィルタリングを実行することで、動きベクトル算出用のフレームを生成する。
続いて、ステップS405で、生成した各動きベクトル算出用のフレームについて、その動きベクトル算出用のフレームを予測フレームとし、1つ前のフレーム位置にある動きベクトル算出用のフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力の総和を最小化する動きベクトルを算出する。
続いて、ステップS406で、変数nの値を1つインクリメントし、続くステップS407で、変数nの値が繰り返し回数の閾値N2を超えたのか否かを判断して、繰り返し回数の閾値N2を超えていないことを判断するときには、ステップS403の処理に戻ることで、算出した動きベクトル(更新した動きベクトル)を用いてフィルタ係数を算出することを繰り返す処理を続行する。
一方、ステップS407で、変数nの値が繰り返し回数の閾値N2を超えたことを判断するときには、最終的なフィルタ係数を算出したことを判断して、ステップS408に進んで、算出したフィルタ係数を使ってフィルタリングを実行することでフレームレートダウンサンプリング処理を実行する。
このようにして、ダウンサンプリング実行部121は、第2の実施例に従う場合には、フレームレートのダウンサンプリング処理を実行するときに、第1の実施例よりもさらに全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を最小化するようにフィルタ係数を算出し、これにより、そのダウンサンプリング処理により得られた低フレームレート映像信号符号化する場合に、従来技術よりも符号量を低く抑えることができるようになる。
本発明は、フィルタリングにより高フレームレート映像信号から低フレームレート映像信号へのフレームレート変換を実行するときに適用できるものであり、本発明を適用することで、高フレームレート映像信号に対してのダウンサンプリングにより得られた所望のフレームレートの映像信号を符号化する場合に、等長のフレーム間隔の間引きや単純平均のフィルタリングにより得られた映像信号よりも符号量を低く抑えることができるようになる。
本発明のフレームレート変換装置の装置構成図である。 本発明のフレームレート変換装置の装置構成図である。 本発明の処理の説明図である。 本発明の処理の説明図である。 本発明の処理の説明図である。 本発明の処理の説明図である。 ダウンサンプリング実行部の実行するフローチャートである。 ダウンサンプリング実行部の実行するフローチャートである。 ダウンサンプリング実行部の実行するフローチャートである。 ダウンサンプリング実行部の実行するフローチャートである。 ダウンサンプリング実行部の実行するフローチャートである。 ダウンサンプリング実行部の実行するフローチャートである。 従来技術によるフレームレートダウンサンプリング処理の説明図である。
符号の説明
1 フレームレート変換装置
10 高フレームレート映像ファイル
11 低フレームレート映像ファイル
12 フレームレートダウンサンプリング部
120 動き補償予測誤差算出部
121 ダウンサンプリング実行部
122 作業用メモリ
1200 動き推定部
1210 入力部
1211 動きベクトル設定部
1212 フィルタ係数決定部
12110 先頭フレーム生成部
12111 次フレーム位置特定部
12112 フィルタリング実行部
12113 動きベクトル算出部
12114 フィルタ係数更新部
12115 更新終了条件判定部
12116 フレーム生成部
12117 全フレーム位置終了判定部
12120 フィルタ係数算出部
12121 動きベクトル算出部
12122 終了条件判定部
12123 フレーム生成部

Claims (8)

  1. 等長間隔のダウンサンプリングにより規定されるフレーム位置において、高フレームレート映像信号の複数フレームをフィルタ係数を用いて重み付け加算することで1つのフレームに置き換えるフィルタリングを実行することで、高フレームレート映像信号のフレームを低フレームレート映像信号に変換するフレームレート変換方法であって、
    フィルタ係数によるフィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、予測フレームに対しての最適なフィルタ係数を算出するとともに、その最適なフィルタ係数でフィルタリングする場合の動きベクトルを特定することを、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて実行する過程と、
    前記特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する過程とを備えることを、
    特徴とするフレームレート変換方法。
  2. 請求項1に記載のフレームレート変換方法において、
    前記実行する過程では、前記最適なフィルタ係数を用いて予測フレームをフィルタリングすることで次の参照フレームを生成するとともに、その参照フレームの次のフレーム位置に位置するフレームを予測フレームとして処理を行うことを最終のフレーム位置まで繰り返すことで、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて処理を実行することを、
    特徴とするフレームレート変換方法。
  3. 請求項1または2に記載のフレームレート変換方法において、
    前記算出する過程では、自過程で算出したフィルタ係数を用いて全フレームをフィルタリングして動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、最終的なフィルタ係数を算出することを、
    特徴とするフレームレート変換方法。
  4. 等長間隔のダウンサンプリングにより規定されるフレーム位置において、高フレームレート映像信号の複数フレームをフィルタ係数を用いて重み付け加算することで1つのフレームに置き換えるフィルタリングを実行することで、高フレームレート映像信号のフレームを低フレームレート映像信号に変換するフレームレート変換装置であって、
    フィルタ係数によるフィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、予測フレームに対しての最適なフィルタ係数を算出するとともに、その最適なフィルタ係数でフィルタリングする場合の動きベクトルを特定することを、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて実行する手段と、
    前記特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する手段とを備えることを、
    特徴とするフレームレート変換装置。
  5. 請求項4に記載のフレームレート変換装置において、
    前記実行する手段は、前記最適なフィルタ係数を用いて予測フレームをフィルタリングすることで次の参照フレームを生成するとともに、その参照フレームの次のフレーム位置に位置するフレームを予測フレームとして処理を行うことを最終のフレーム位置まで繰り返すことで、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて処理を実行することを、
    特徴とするフレームレート変換装置。
  6. 請求項4または5に記載のフレームレート変換装置において、
    前記算出する手段は、自手段が算出したフィルタ係数を用いて全フレームをフィルタリングして動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、最終的なフィルタ係数を算出することを、
    特徴とするフレームレート変換装置。
  7. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフレームレート変換方法をコンピュータに実行させるためのフレームレート変換プログラム。
  8. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフレームレート変換方法をコンピュータに実行させるためのフレームレート変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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