JP5118005B2 - フレームレート変換方法、フレームレート変換装置、フレームレート変換プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
そこで、本発明では、下記の式(3)で表されるように、フィルタ係数Wi (iはダウンサンプリングのフレーム位置を示す変数)
Wi ={ωi 〔−Δ〕, .... ,ωi 〔Δ−1〕}
を用いたフィルタリングにより、ダウンサンプリング後のフレームを得ることとする。
信号^f(x,iMδt ,Wi )をサイズSの区間B〔k〕(k=0,1, .... ,K−1)に分割し、各区間B〔k〕(k=0,1, .... ,K−1)を単位として動き補償(推定変移量di =(di 〔0〕, .... ,di 〔K−1〕))を行った場合、その区間内の動き補償後の予測誤差電力は下記の式(4)のように表現できる。なお、「^X」(Xは文字)における記号^は、「X」の上に付く記号を示している。
次に、“フィルタ係数算出方法その1”について説明する。この“フィルタ係数算出方法その1”では、Step1とStep2という2つのステップを実行することで、フィルタ係数Wi を算出する。
式(4)ではフィルタ係数Wi と変移量di 〔k〕とが変数となるが、この2つの間には、動き補償予測誤差電力を小さくすべくフィルタ係数Wi を変化させると、それによりダウンサンプリング後のフレームが変化し、それに伴って変移量di 〔k〕(以下、動きベクトルと記載することもある)も変化してしまうことで動き補償予測誤差電力が影響を受けるというように、互いに影響を与え合う関係がある。
(イ)まず、動き補償予測誤差電力σi 2 (Wi (0) ,di )を最小化するように、変移量d〔k〕(k=0,1, .... ,K−1)を設定する。この設定方法については、別途、外部から与えられる動き推定方法を用いる。例えば、フルサーチを用いる。ここで求めた変移量をd〔k〕(0) (k=0,1, .... ,K−1)とする。
Step1の処理では、フレーム間の依存関係を考慮せずにフィルタ係数を設定している。そこで、全フレームに対する動き補償予測誤差電力(動き補償予測誤差電力の総和)を最小化するようにフィルタ係数を再計算する。この再計算にあたって、Step1により得られた動きベクトル(変移量di と同義)を、この処理で流用するものとし、この動きベクトルを^di とおく。
(イ)Step1の終了条件1
終了条件1では、繰り返し回数の上限を定める。この場合、繰り返し回数をnとして、nが予め定めた閾値Nよりも大きくなった時点にStep1を終了する。
終了条件2では、繰り返し処理によるフィルタ係数の変化量で判定する。n回目のフィルタ係数の算出結果とn−1回目のフィルタ係数の算出結果との差が、予め与えられた閾値εw 以下となる場合にStep1を終了する。式で書くと、下記の式(9)のようになる。
終了条件3では、繰り返し処理による予測誤差電力の総和の変化量で判定する。n回目の予測誤差電力の算出結果とn−1回目の予測誤差電力の算出結果との差が、予め与えられた閾値εe 以下となる場合にStep1を終了する。下記の式(10)のようになる。
次に、“フィルタ係数算出方法その2”について説明する。この“フィルタ係数算出方法その2”と前述した“フィルタ係数算出方法その1”との違いは、この“フィルタ係数算出方法その2”では、Step2の処理において、フィルタ係数Wi の算出処理と変移量di の算出処理とを繰り返し実行することで、フィルタ係数Wi の算出精度を高めるようにするという構成を採るという点である。
Step1では、“フィルタ係数算出方法その1”のStep1と同じ処理を実行する。
Step2では、“フィルタ係数算出方法その1”のStep2と同様の処理を実行することで、フィルタ係数を算出する。この算出したフィルタ係数を^Wi とおく。
(イ)Step2の終了条件1
終了条件1では、繰り返し回数の上限を定める。この場合、繰り返し回数をnとして、nが予め定めた閾値Nよりも大きくなった時点でStep2を終了する。
終了条件2では、繰り返し処理によるフィルタ係数の変化量で判定する。n回目のフィルタ係数の算出結果とn−1回目のフィルタ係数の算出結果との差の総和が、予め与えられた閾値^εw 以下となる場合にStep2を終了する。式で書くと、下記の式(11)のようになる。
終了条件3では、繰り返し処理による予測誤差電力の総和の変化量で判定する。n回目の予測誤差電力の総和の算出結果とn−1回目の予測誤差電力の総和の算出結果との差が、予め与えられた閾値^εe 以下となる場合にStep2を終了する。下記の式(12)のようになる。
本発明のフレームレート変換装置は、高フレームレート映像信号の複数フレームをフィルタ係数を使って重み付け加算することで1つのフレームに置き換えるフィルタリングを実行することで、高フレームレート映像信号のフレームをダウンサンプリングして低フレームレート映像信号に変換することを実現するために、(1)フィルタ係数によるフィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、予測フレームに対しての最適なフィルタ係数を算出するとともに、その最適なフィルタ係数でフィルタリングする場合の動きベクトルを特定することを、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて実行する実行手段と、(2)実行手段の特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する算出手段とを備えるように構成する。
続いて、その特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する。このとき、さらに、算出したフィルタ係数を用いて全フレームをフィルタリングして動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、最終的なフィルタ係数を算出することがある。
ダウンサンプリング実行部121の実行するフレームレートダウンサンプリング処理の説明に入る前に、動き補償予測誤差算出部120の備える動き推定部1200の処理について説明する。
・動きベクトルは、予め与えられた探索範囲−D≦d〔k〕≦D−1内の値から 選択される
・選択の方法は、探索範囲内の全ての候補ベクトルに対して、その候補ベクトル を用いた場合の予測誤差和を算出し、その予測誤差和を最小化するベクトルを d〔k〕とすることで行う
動き補償予測誤差算出部120は、動き推定部1200の推定した動きベクトルd〔k〕を使い、式(4)に基づいて、予測対象フレームと参照フレームとの間の動き補償予測誤差電力を算出する。
次に、ダウンサンプリング実行部121の実行するフレームレートダウンサンプリング処理について説明する。
(1)予め設定されたフィルタ係数を用いたフィルタリングによりダウンサンプリング後の先頭フレームを生成する先頭フレーム生成部12110と、
(2)ダウンサンプリング後のフレームが生成された場合に、等長間隔のダウンサンプリングにより規定される次のフレーム位置を特定する次フレーム位置特定部12111と、
(3)次フレーム位置特定部12111の特定したフレーム位置の近傍に位置する2Δ枚のフレームに対して、その時点のフィルタ係数を使ったフィルタリング処理を実行するフィルタリング実行部12112と、
(4)フィルタリング実行部12112が今回生成したフレームと1つ前のフレーム位置で生成されたフレームとを指定して、動き補償予測誤差算出部120に対して動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルの探索を指示することで、その動きベクトルを得る動きベクトル算出部12113と、
(5)動きベクトル算出部12113の得た動きベクトルを使って、繰り返し回数について一般化した式(5)の連立方程式(後述する式(13)の連立方程式)を生成して、それを解くことでフィルタ係数を更新するフィルタ係数更新部12114と、
(6)フィルタ係数更新部12114によるフィルタ係数の更新を終了する条件が成立したのか否かを判定して、更新終了条件が成立しないことを判定するときには、フィルタリング実行部12112に対して、更新したフィルタ係数を使ってフィルタリング処理を実行することを指示する更新終了条件判定部12115と、
(7)更新終了条件判定部12115がフィルタ係数の更新終了条件が成立したことを判定するときに、更新終了条件成立時点のフィルタ係数を使ったフィルタリング処理を実行することで、次フレーム位置特定部12111の特定したフレーム位置にあるフレームに置き換えるダウンサンプリング後のフレームを生成するフレーム生成部12116と、
(8)更新終了条件判定部12115がフィルタ係数の更新終了条件が成立したことを判定するときに、フィルタリングの対象となる全てのフレーム位置に対しての処理を終了したのか否かを判定して、処理の未終了を判定するときには、次のフレーム位置に対しての処理を実行すべく次フレーム位置特定部12111を起動し、処理の終了を判定するときには、最終的に求めた動きベクトルをフィルタ係数決定部1212に通知する動きベクトルとして設定して通知する全フレーム位置終了判定部12117と、
を備える。
(1)動きベクトル設定部1211の設定した動きベクトルを使って式(8)の連立方程式を生成して、それを解くことでフィルタ係数を決定し、さらに、次に説明する動きベクトル算出部12121の算出した動きベクトルを使って式(8)の連立方程式を生成して、それを解くことでフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部12120と、
(2)フィルタ係数算出部12120の算出したフィルタ係数を使ったフィルタリング処理を実行することで生成される隣接する2つのフレームの対データを指定して、動き補償予測誤差算出部120に対して動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルの探索を指示することで、各対データについて動きベクトルを得て、フィルタ係数算出部12120に対して、それらの動きベクトルを指定してフィルタ係数の再算出を指示する動きベクトル算出部12121と、
(3)動きベクトル算出部12121によるフィルタ係数の再算出の指示を終了する条件が成立したのか否かを判定して、再算出の指示終了条件が成立することを判定するときに、フィルタ係数算出部12120の算出したフィルタ係数を最終的なフィルタ係数として決定する終了条件判定部12122と、
(4)終了条件判定部12122が最終決定したフィルタ係数を使ったフィルタリング処理を実行することで、ダウンサンプリング後のフレームを生成するフレーム生成部12123と、
を備える。
第1の実施の形態では、ダウンサンプリング実行部121は、図7のフローチャートに示すように、まず最初に、ステップS10で、動きベクトル設定部1211が動作して、フィルタ係数決定部1212に通知する動きベクトルを設定する。続いて、ステップS20で、フィルタ係数決定部1212のフィルタ係数算出部12120のみが動作して(動きベクトル算出部12121は動作しない)、動きベクトル設定部1211の設定した動きベクトルを使って、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出するように処理する。
1.撮影された映像信号高フレームレート映像、そのフレーム数J、そのフレームレー ト(フレーム間隔δt を算出するために用いる)を読み込む
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.繰り返し回数の閾値Nを読み込む
4.フィルタ係数の初期値W0 (0) を読み込み、ダウンサンプリング後の先頭フレーム を生成する
5.i=1, .... ,J/M−1について以下の処理を行う
6. フィルタ係数の初期値Wi (0) を読み込む
7. Δi の値として、予め設定された値を読み込む
8. n=0
9. n=n+1
10. 予め設定された方法に基づき、フィルタ係数をWi (n-1) とした場合の式(4 )で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化する 動きベクトルを算出し、レジスタd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1) に格納する
11. 動きベクトルをd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1)とした場合の式( 4)で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化す るフィルタ係数を算出し、レジスタWi (n) に格納する。具体的な算出方法は 、下記の式(13)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求めるフ ィルタ係数とすることで行う
ただし、i=1の場合は、下記の式(14)に示す連立方程式をW1,W0 につ いて解き、レジスタW1 (n) , W0 (n) に格納する
13. Wi (n) を第iフレームに対するフィルタ係数Wi として、式(3)に従いダウ ンサンプリング後のフレームを出力する(この処理についてはフレーム生成部1 2123が実行する)。
1.撮影された映像信号高フレームレート映像、そのフレーム数J、そのフレームレー ト(フレーム間隔δt を算出するために用いる)を読み込む
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.ステップS10で求めた動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を読み込 む
4.動きベクトルをdi (i=1, .... ,J/M−1)とした場合の式(6)で表され る動き補償予測誤差電力の総和に対して、その動き補償予測誤差電力の総和を最小 化するフィルタ係数を算出し、レジスタWi * に格納する。具体的な算出方法は、 式(8)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求めるフィルタ係数とす ることで行う
ただし、i=1の場合は、下記の式(15)に示す連立方程式をW1,W0 について 解き、レジスタW1 * , W0 * に格納する。
『〔2−1−1〕ステップS10の処理の流れ』に記載するステップS10の処理では、前述した『〔B−3〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1の終了条件』で説明した終了条件1に従って処理を実行したが、そこで説明した終了条件2に従う場合には、次のように処理する。
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.フィルタ係数の類似度に関する閾値εw を読み込む
4.フィルタ係数の初期値W0 (0) を読み込み、ダウンサンプリング後の先頭フレーム を生成する
5.i=1, .... ,J/M−1について以下の処理を行う
6. フィルタ係数の初期値Wi (0) を読み込む
7. Δi の値として、予め設定された値を読み込む
8. n=0
9. n=n+1
10. 予め設定された方法に基づき、フィルタ係数をWi (n-1) とした場合の式(4 )で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化する 動きベクトルを算出し、レジスタd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1) に格納する
11. 動きベクトルをd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1)とした場合の式( 4)で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化す るフィルタ係数を算出し、レジスタWi (n) に格納する。具体的な算出方法は 、式(13)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求めるフィルタ 係数とすることで行う
ただし、i=1の場合は、式(14)に示す連立方程式をW1,W0 について解 き、レジスタW1 (n) , W0 (n) に格納する
12. 式(9)に従ってWi (n) とWi (n-1) との間の類似度を評価して、その類似 度が閾値εw よりも大きければ“9.”に戻り、そうでなければ、次のステッ プに進む
13. Wi (n) を第iフレームに対するフィルタ係数Wi として、式(3)に従いダウ ンサンプリング後のフレームを出力する(この処理についてはフレーム生成部1 2123が実行する)。
『〔2−1−1〕ステップS10の処理の流れ』に記載するステップS10の処理では、前述した『〔B−3〕“フィルタ係数算出方法その1”のStep1の終了条件』で説明した終了条件1に従って処理を実行したが、そこで説明した終了条件3に従う場合には、次のように処理する。
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.予測誤差に関する閾値εe を読み込む
4.フィルタ係数の初期値W0 (0) を読み込み、ダウンサンプリング後の先頭フレーム を生成する
5.i=1, .... ,J/M−1について以下の処理を行う
6. フィルタ係数の初期値Wi (0) を読み込む
7. Δi の値として、予め設定された値を読み込む
8. n=0
9. n=n+1
10. 予め設定された方法に基づき、フィルタ係数をWi (n-1) とした場合の式(4 )で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化する 動きベクトルを算出し、レジスタd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1) に格納する
11. 動きベクトルをd〔k〕(n) (k=0,1, .... ,K−1)とした場合の式( 4)で表される動き補償予測誤差電力に対して、その予測誤差電力を最小化す るフィルタ係数を算出し、レジスタWi (n) に格納する。具体的な算出方法は 、式(13)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求めるフィルタ 係数とすることで行う
ただし、i=1の場合は、式(14)に示す連立方程式をW1,W0 について解 き、レジスタW1 (n) , W0 (n) に格納する
12. Wi (n) ,d〔k〕(n) を用いた場合の動き補償予測誤差電力をレジスタE(n ) に格納する
13. |E(n) −E(n-1) |<εe ならば、“9.”に戻り、そうでなければ、次の ステップに進む
14. Wi (n) を第iフレームに対するフィルタ係数Wi として、式(3)に従いダウ ンサンプリング後のフレームを出力する(この処理についてはフレーム生成部1 212が実行する)。
第2の実施の形態では、ダウンサンプリング実行部121は、図8のフローチャートに示すように、まず最初に、ステップS30で、動きベクトル設定部1211が動作して、フィルタ係数決定部1212に通知する動きベクトルを設定する。
ステップS30では、前述した『〔2−1−1〕ステップS10の処理の流れ』や、前述した『〔2−1−3〕終了条件2に従うステップS10の処理の流れ』や、前述した『〔2−1−4〕終了条件3に従うステップS10の処理の流れ』の処理と同一の処理を実行することで、式(4)で表される動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数・動きベクトルを算出する。
1.撮影された映像信号高フレームレート映像、そのフレーム数J、そのフレームレー ト(フレーム間隔δt を算出するために用いる)を読み込む
2.ダウンサンプリング比Mを読み込む
3.繰り返し回数の閾値Nを読み込む
4.n=0
5.ステップS30で求めた動きベクトルdi (i=1, .... ,J/M−1)を動きベ クトルの初期値di (0) として読み込む
6. 動きベクトルをdi (n) (i=1, .... ,J/M−1)とした場合の式(6)で 表される動き補償予測誤差電力の総和に対して、その動き補償予測誤差電力の総 和を最小化するフィルタ係数を算出し、レジスタWi * に格納する。具体的な算 出方法は、下記の式(16)に示す連立方程式をWi について解き、その解を求 めるフィルタ係数とすることで行う
ただし、i=1の場合は、下記の式(17)に示す連立方程式をW1,W0 につい て解き、レジスタW1 (n) , W0 (n) に格納する
8. n=n+1
9. n<Nならば、“6.”に戻り、そうでなければ、次のステップに進む
10.Wi (n) を第iフレームに対するフィルタ係数Wi として、式(3)に従いダウン サンプリング後のフレームを出力する(この処理についてはフレーム生成部121 23が実行する)。
図9および図10に、図7のフローチャートに従ってダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出するダウンサンプリング実行部121の実行する詳細なフローチャートを図示する。
図11および図12に、図8のフローチャートに従ってダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出するダウンサンプリング実行部121の実行する詳細なフローチャートを図示する。
10 高フレームレート映像ファイル
11 低フレームレート映像ファイル
12 フレームレートダウンサンプリング部
120 動き補償予測誤差算出部
121 ダウンサンプリング実行部
122 作業用メモリ
1200 動き推定部
1210 入力部
1211 動きベクトル設定部
1212 フィルタ係数決定部
12110 先頭フレーム生成部
12111 次フレーム位置特定部
12112 フィルタリング実行部
12113 動きベクトル算出部
12114 フィルタ係数更新部
12115 更新終了条件判定部
12116 フレーム生成部
12117 全フレーム位置終了判定部
12120 フィルタ係数算出部
12121 動きベクトル算出部
12122 終了条件判定部
12123 フレーム生成部
Claims (8)
- 等長間隔のダウンサンプリングにより規定されるフレーム位置において、高フレームレート映像信号の複数フレームをフィルタ係数を用いて重み付け加算することで1つのフレームに置き換えるフィルタリングを実行することで、高フレームレート映像信号のフレームを低フレームレート映像信号に変換するフレームレート変換方法であって、
フィルタ係数によるフィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、予測フレームに対しての最適なフィルタ係数を算出するとともに、その最適なフィルタ係数でフィルタリングする場合の動きベクトルを特定することを、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて実行する過程と、
前記特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する過程とを備えることを、
特徴とするフレームレート変換方法。 - 請求項1に記載のフレームレート変換方法において、
前記実行する過程では、前記最適なフィルタ係数を用いて予測フレームをフィルタリングすることで次の参照フレームを生成するとともに、その参照フレームの次のフレーム位置に位置するフレームを予測フレームとして処理を行うことを最終のフレーム位置まで繰り返すことで、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて処理を実行することを、
特徴とするフレームレート変換方法。 - 請求項1または2に記載のフレームレート変換方法において、
前記算出する過程では、自過程で算出したフィルタ係数を用いて全フレームをフィルタリングして動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、最終的なフィルタ係数を算出することを、
特徴とするフレームレート変換方法。 - 等長間隔のダウンサンプリングにより規定されるフレーム位置において、高フレームレート映像信号の複数フレームをフィルタ係数を用いて重み付け加算することで1つのフレームに置き換えるフィルタリングを実行することで、高フレームレート映像信号のフレームを低フレームレート映像信号に変換するフレームレート変換装置であって、
フィルタ係数によるフィルタリングにより生成されるフレームを予測フレームとし、生成済みのフレームを参照フレームとする動き補償で算出される動き補償予測誤差電力を最小化する動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、動き補償予測誤差電力を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、予測フレームに対しての最適なフィルタ係数を算出するとともに、その最適なフィルタ係数でフィルタリングする場合の動きベクトルを特定することを、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて実行する手段と、
前記特定した動きベクトルを用いることで算出される全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することで、ダウンサンプリングに用いるフィルタ係数を算出する手段とを備えることを、
特徴とするフレームレート変換装置。 - 請求項4に記載のフレームレート変換装置において、
前記実行する手段は、前記最適なフィルタ係数を用いて予測フレームをフィルタリングすることで次の参照フレームを生成するとともに、その参照フレームの次のフレーム位置に位置するフレームを予測フレームとして処理を行うことを最終のフレーム位置まで繰り返すことで、ダウンサンプリング対象の全てのフレームについて処理を実行することを、
特徴とするフレームレート変換装置。 - 請求項4または5に記載のフレームレート変換装置において、
前記算出する手段は、自手段が算出したフィルタ係数を用いて全フレームをフィルタリングして動きベクトルを探索し、その動きベクトルを用いて、全フレームに対しての動き補償予測誤差電力の総和を最小化するフィルタ係数を算出することを所定の終了条件が成立するまで繰り返すことで、最終的なフィルタ係数を算出することを、
特徴とするフレームレート変換装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフレームレート変換方法をコンピュータに実行させるためのフレームレート変換プログラム。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフレームレート変換方法をコンピュータに実行させるためのフレームレート変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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