JP2007306223A - 符号量推定方法、フレームレート推定方法、符号量推定装置、フレームレート推定装置、符号量推定プログラム、フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

符号量推定方法、フレームレート推定方法、符号量推定装置、フレームレート推定装置、符号量推定プログラム、フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2007306223A
JP2007306223A JP2006131608A JP2006131608A JP2007306223A JP 2007306223 A JP2007306223 A JP 2007306223A JP 2006131608 A JP2006131608 A JP 2006131608A JP 2006131608 A JP2006131608 A JP 2006131608A JP 2007306223 A JP2007306223 A JP 2007306223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame rate
code amount
value
video
model parameters
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006131608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4695015B2 (ja
Inventor
Yukihiro Bando
幸浩 坂東
Kazuto Kamikura
一人 上倉
Yoshiyuki Yashima
由幸 八島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2006131608A priority Critical patent/JP4695015B2/ja
Publication of JP2007306223A publication Critical patent/JP2007306223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4695015B2 publication Critical patent/JP4695015B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、フレームレート毎の符号量を推定することを可能にして、それに基づいて、効率的な符号量制御設計法を確立する技術の提供を目的とする。
【解決手段】4個のモデルパラメータを入力し、それらのモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの逆数、フレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定して、そのコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで得られる算出式を導出し、その算出式に基づいて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を推定する。そして、その推定技術を使って、複数のフレームレートにおいて映像を符号化する場合に発生する符号量を算出し、それらの符号量と制約条件となる符号量とを比較することで、その符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を推定する符号量推定方法および装置と、その符号量推定技術を利用して、与えられた符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定するフレームレート推定方法および装置と、その符号量推定方法の実現に用いられる符号量推定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体と、そのフレームレート推定方法の実現に用いられるフレームレート推定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
近年、臨場感あふれる大画面のスポーツ映像やデジタルシネマに代表される超高画質映像への期待が高まっている。これを受けて、映像の高画質化に関する研究が精力的に行われている。
超高画質映像の実現には次の四要素が必要である。すなわち、空間解像度、画素値深度、色再現性、時間解像度である。これを受けて、前者の3つの要素についてはデジタルシネマ等の応用およびナチュラルビジョンプロジェクトにおいて検討が進められている。
しかし、被写体の自然な動きを表現するために不可欠な時間解像度の向上、すなわち、映像の高フレームレート化については、充分な検討がなされていない。
Spillmannらによれば、網膜の出力細胞である神経節細胞が出力するパルス数の上限は毎秒300〜400個程度であるとする生理学的な知見が示されている。このため、人の視覚系は最も短くて1/150〜1/200秒程度までの発光の違いを知覚できると推察される。これは、知覚可能なフレームレートの検知限が150〜200[フレーム/秒]であることを意味する。現行映像のフレームレートである30,60[フレーム/秒]は、フリッカーの検知限から定められたものであり、自然な動きを表現するのに十分な値ではない。
一方、映像の超高画質化はデータ量の爆発的な増加を招くことから、ネットワークの帯域制限等の理由により符号量が制限される場合には、効率的な符号量制御技術が必要となる。
符号量制御の目的は、符号量に関する制約条件下で、最高の画質を達成することである。符号量制御の要素としては、量子化パラメータ、フレームあたりの画素数、フレームレート等がある。高フレームレート映像の符号化では、フレームレートのダウンサンプリングによる符号量削減効果が大きいため、フレームレートと符号量との関係を把握することが重要となる。直感的には、フレームレートの増加に伴い、フレーム間予測誤差信号の持つフレームあたりの情報量は減少することが予想される。しかし、これまで、その定量的な性質は把握されていない。
また、従来研究として、フレームレートと情報量との関係に注目した可変フレームレートによる時間スケーラビリティの検討が行われているが、60[フレーム/秒]以下の低フレームレート映像に関する内容が中心であり、高フレームレート映像信号についての知見は得られていない(例えば、非特許文献1,2参照)。
H.Song and C.-C.J.Kuo. Rate control for low-bit-rate video via variable-encoding frame rates. IEEE trans. CSVT, Vol.11, No.4, pp.512-521, 2001. 稲積泰宏,吉田俊之,酒井善則,堀田裕弘.ビットレート制限下における動画像通信のための最適フレームレートの推定. 信学論, Vol.J85-B, No.7, pp.1130-1142, 2002.
上述したように、高フレームレート映像の符号化では、フレームレートのダウンサンプリングによる符号量削減効果が大きいため、フレームレートと符号量との関係を把握することが重要となる。直感的には、フレームレートの増加に伴い、フレーム間予測誤差信号の持つフレームあたりの情報量は減少することが予想される。しかし、これまで、その定量的な性質は把握されていない。
これから、従来技術に従っていると、高フレームレート映像信号に対する符号化処理において、効率的な符号量制御方法の設計法が確立されていないという問題がある。
このような事情に鑑みて、本発明者らは、先に出願した特願2006-20082で、フレームの間引きに基づいたフレームレートのダウンサンプリングを想定して、フレームレートとフレーム間予測誤差信号の情報量との関係を表す理論モデルを構築し、そのモデルに基づいてフレームレート毎の発生符号量を推定し、効率的な符号量制御方法の設計法を確立する発明を開示した。
しかしながら、特願2006-20082で開示した発明では、フレームの間引きに基づいたフレームレートのダウンサンプリングを想定しており、撮像系のシャッターの開口時間の違いを考慮したものではない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、特願2006-20082で開示した発明を一歩進めて、フレーム間予測を伴う映像符号化において、撮像系の開ロ時間に応じて発生する積分効果の影響を考慮した形で、フレームレートとフレーム間予測誤差信号の情報量との関係を表す理論モデルを構築し、そのモデルに基づいてフレームレート毎の発生符号量を推定し、効率的な符号量制御方法の設計法を確立することを目的とする。
〔1〕第1の発明
上記の目的を達成するために、本発明の符号量推定装置は、フレーム間予測を伴う映像符号化において、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を推定することを実現するために、(イ)4個のモデルパラメータを入力する入力手段と、(ロ)入力手段の入力した4個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの逆数、フレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定する決定手段と、(ハ)決定手段の決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで得られる算出式に対して、与えられたフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出する算出手段とを備えるように構成する。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の符号量推定方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
〔2〕第2の発明
上記の目的を達成するために、本発明の符号量推定装置は、フレーム間予測を伴う映像符号化において、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を推定することを実現するために、(イ)3個のモデルパラメータを入力する入力手段と、(ロ)入力手段の入力した3個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定する決定手段と、(ハ)決定手段の決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで得られる算出式に対して、与えられたフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出する算出手段とを備えるように構成する。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の符号量推定方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
〔3〕第3の発明
上記の目的を達成するために、本発明のフレームレート推定装置は、フレーム間予測を伴う映像符号化において、与えられた符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定することを実現するために、(イ)4個のモデルパラメータを入力し、その入力した4個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの逆数、フレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定して、その決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで求められる算出式を導出する導出手段と、(ロ)導出手段の導出した算出式に対して、複数のフレームレートの値を代入することで算出値を得て、それらの算出値に基づいて、それらのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出して、それらの算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較することで、その符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定する推定手段とを備えるように構成する。
この構成を採るときに、推定手段は、評価対象となるフレームレートの値を設定して、導出手段の導出した算出式に対して、そのフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、そのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出し、その算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較して、その比較結果に基づいて、評価対象となるフレームレートの値を順次大きくあるいは小さくしていくことを繰り返すことにより、達成可能な最大のフレームレートを推定するように処理することがある。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明のフレームレート推定方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
〔4〕第4の発明
上記の目的を達成するために、本発明のフレームレート推定装置は、フレーム間予測を伴う映像符号化において、与えられた符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定することを実現するために、(イ)3個のモデルパラメータを入力し、その入力した3個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定して、その決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで求められる算出式を導出する導出手段と、(ロ)導出手段の導出した算出式に対して、複数のフレームレートの値を代入することで算出値を得て、それらの算出値に基づいて、それらのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出して、それらの算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較することで、その符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定する推定手段とを備えるように構成する。
この構成を採るときに、推定手段は、評価対象となるフレームレートの値を設定して、導出手段の導出した算出式に対して、そのフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、そのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出し、その算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較して、その比較結果に基づいて、評価対象となるフレームレートの値を順次大きくあるいは小さくしていくことを繰り返すことにより、達成可能な最大のフレームレートを推定するように処理することがある。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明のフレームレート推定方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
本発明により、撮像系の開ロ時間に応じて発生する積分効果の影響を考慮した形で、所望のフレームレートで符号化する場合に必要となる符号量を予め見積もることができるようになる。これにより、ネットワークの伝送帯域の設定を適切に行うことが可能となる。
そして、本発明により、撮像系の開ロ時間に応じて発生する積分効果の影響を考慮した形で、与えられた符号量を用いて実現可能な最高のフレームレートを推定することが可能となる。これにより、符号化時に適切なフレームレートの設定を行うことができ、復号画像の画質向上を見込める。
さらに、第2の発明や第4の発明により、この実現を図るときに、符号量とフレームレートとの関係を表すモデルの自由度(パラメータ数)を小さくすることが可能となり、そのモデルに関するパラメータ推定を簡略化できる。これにより、モデル推定の高速化を実現できるようになる。
次に、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
本発明では、フレーム間予測を伴う映像符号化において、撮像系の開ロ時間に応じて発生する積分効果の影響を考慮した形で、フレームレートとフレーム間予測誤差信号の情報量との関係を表す理論モデルを構築し、そのモデルに基づいてフレームレート毎の発生符号量を推定することを実現するとともに、与えられた符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定することを実現する。
〔1〕フレームレートと情報量との関係
次に、フレームレートとフレーム間予測誤差信号の情報量との関係を解析的に導出する。ここでは、簡単のため1次元信号を例にとり説明する。
位置xにおいて、シャッターを時刻tからt+δの間、開口して撮影した信号をft '(x,δ)とする。このとき、シャッターの開口時間をmδ(mは自然数)に伸張した場合に得られる信号fmt(x,mδ)は、信号ft '(x,δ)を用いて以下のように表せる。
Figure 2007306223
この式(1)は、信号fmt(x,mδ)が、連続して撮影されたm個の信号ft '(x,δ)の平均値で定義されるということを示している。
信号fmt(x,mδ)に対して、区間Lを単位として動き補償(推定変位量dm * )を行った場合、同区間内の動き補償後の予測誤差は次のように表現できる。なお、以下では、位置xにおける真の変位量をdm (x)としている。
Figure 2007306223
ここで、φ(x)はテイラー展開の2次以降の項である。また、n(m)は雑音成分に起因する項である。
フレーム間での動きを等速運動とみなせば、変位量はフレーム間隔(フレームレートの逆数)に比例することから、フレームレートとは反比例の関係にある。このため、F=(m・δ)-1とおくと、dm (x)−dm * は次式のように表せる。
m (x)−dm * =(vm (x)−vm * )・m・δ
ここで、vm (x)は位置xの画素毎に定まる比例定数であり、vm * は区間Lに対して定まる比例定数である。両比例定数の物理的な意味はいずれも速度となる。
なお、以下では簡単のために、ft '(x,δ)をft '(x)と略記する。
上式を式(2)に代入し、雑音成分の独立性、およびテイラー展開の一次近似を利用し、次式を得る。
Figure 2007306223
ここで、A(m),B(m),N(m)は以下の通りである。
Figure 2007306223
A(m),B(m)については以下のように展開でき、また、N(m)を構成する雑音成分n(m)については以下のように展開できる。なお、以下では、
μmt(x)=(1/m)Σfm(t-1)+i'(x)
但し、Σはi=0〜m−1についての総和
ε(x)=(vm (x)−vm *
とおく。
A(m)は以下のように展開できる。
Figure 2007306223
ここで、β=Σx ε(x)2 とする。また、上述の近似では、ε(x)とμmt(x)は統計的に独立と仮定した。また、以下の斉次モデルを用いた。
Figure 2007306223
さらに、以下の近似を用いた。
Figure 2007306223
ここで、<di >および<dj >は各々、di (x)およびdj (x)(x∈L)の平均値である。また、αi,j は平均変移量(<di >,<dj >)を用いた近似に対する補正パラメータである。
ρは画像信号の自己相関のため、1以下であり、かつ、1に近い値とみなすことができる。このため、
(1−ρ)/ρ≪1
という不等式が成立する。
この不等式を用いることで、式(5)は以下の通り近似できる。
Figure 2007306223
mはダウンサンプされたフレームレートFの最大フレームレートF0 に対する比なので、次式を得る。
Figure 2007306223
同様にして、B(m)を次式のように近似する。
Figure 2007306223
ここで、γは1あるいは−1とする。
次に、N(m)を構成する雑音成分n(m)について考察する。雑音成分n(m)は画像信号と統計的に独立だと仮定しているため、式(1)の平均化処理は、雑音成分を低減させる。即ち、フレームレートF0 のシーケンスに含まれる雑音成分をn0 とすると、n(m)は次式のように表される。
Figure 2007306223
ここで、『L』はセグメントL内の要素数である。
予測誤差がラプラス分布に従うと仮定し、同分布のdifferential entropyを用いて、予測誤差の情報量I(F)[bits/pel]を見積もると次式の関係を得る。なお、以下では、対数の底は2とする。
Figure 2007306223
ここで、A”,B”,C”およびD”は次式となる。
Figure 2007306223
式(13)において、フレームレートが大きな場合、F-1が小さな値となることから第1項が無視できるとみなし、I(F)を以下のI# (F)として近似する。
Figure 2007306223
式(13)を用いる場合には、
σe 2 =A”F-1+B”F-1/2+C”F+D”
という算出式に従って推定予測誤差電力を算出するのに対して、この式(15)を用いる場合には、
σe 2 =B”F-1/2+C”F+D”
という算出式に従って推定予測誤差電力を算出することになる。
〔2〕符号量推定
第1および第2の発明では、フレームレートをFとして符号化するという制約条件が与えられた場合に、必要となる符号量を推定する処理を行う。
これは、図1に示すように、指定されたフレームレートFに対応する発生符号量を推定する処理である。符号化時の制約条件として、フレームレートが与えられる例としては、(i)映像伝送サービスにおいて品質保証を行う目的から、復号側の映像表示端末において一定値以上のフレームレートでの表示が義務付けられている場合、(ii)時間軸方向の画質(フレームレート)の最大化を図る目的から、復号側の映像表示端末で表示可能な最大フレームレートで符号化する場合、等がある。
〔2−1〕第1の発明
第1の発明では、式(13)を用いた発生符号量推定を行う。すなわち、与えられたフレームレートFの映像を符号化する際、発生符号量の推定値は次式となる。
Figure 2007306223
なお、A”,B”,C”,D”については、別途、外部から与えられるものとする。A”,B”,C”,D”を第1の発明におけるモデルパラメータと呼ぶ。
〔2−2〕第2の発明
第2の発明では、式(15)を用いた発生符号量推定を行う。すなわち、与えられたフレームレートFの映像を符号化する際、発生符号量の推定値は次式となる。
Figure 2007306223
なお、B”,C”,D”については、別途、外部から与えられるものとする。B”,C”,D”を第2の発明におけるモデルパラメータと呼ぶ。
〔3〕フレームレート推定
第3および第4の発明では、符号量をR以下に抑えるという制約条件が与えられた場合に、それを実現する最大のフレームレートを推定する処理を行う。
これは、図2に示すように、選択可能なフレームレートの候補の中から、符号量の制約条件を満たす最大のフレームレートを選択する処理である。なお、こうした符号量に関する制約は、ネットワーク帯域等に起因して発生する。以下では、制約条件として与えられる符号量の許容値を許容符号量と呼ぶ。
〔3−1〕第3の発明
第3の発明では、符号量をR以下に抑えるという条件下で、時間軸方向の画質(フレームレート)を最大化する場合に、式(13)を用いて、次式を満たすフレームレートF1 を求める。
Figure 2007306223
ここで、argmaxF は、次に続く関数を最大化するFを返す。式(13)におけるA”,B”,C”,D”については、別途、外部から与えられるものとする。A”,B”,C”,D”を第3の発明におけるモデルパラメータと呼ぶ。
〔3−2〕第4の発明
第4の発明では、符号量をR以下に抑えるという条件下で、時間軸方向の画質(フレームレート)を最大化する場合に、式(15)を用いて、次式を満たすフレームレートF2 を求める。
Figure 2007306223
ここで、argmaxF は、次に続く関数を最大化するFを返す。式(15)におけるB”,C”,D”については、別途、外部から与えられるものとする。B”,C”,D”を第4の発明におけるモデルパラメータと呼ぶ。
次に、実施例に従って本発明を詳細に説明する。
〔1〕本発明の発生符号量推定装置の構成
図3に、本発明の発生符号量推定装置10の装置構成の一実施例を図示する。
この図に示すように、本発明の発生符号量推定装置10は、入力部100と、モデルパラメータ記憶部101と、フレームレート記憶部102と、フレームレート演算算出部103と、フレームレート演算結果記憶部104と、推定予測誤差電力算出部105と、推定予測誤差電力記憶部106と、対数値算出部107と、対数値記憶部108と、発生符号量推定値算出部109と、発生符号量推定値記憶部110と、発生符号量推定値出力部111とを備える。
この入力部100は、発生符号量推定の評価対象となるフレームレートFを入力するとともに、第1の発明を実現する場合には、上述したモデルパラメータA”,B”,C”,D”を入力し、第2の発明を実現する場合には、上述したモデルパラメータB”,C”,D”を入力する。
モデルパラメータ記憶部101は、入力部100の入力したモデルパラメータを記憶する。フレームレート記憶部102は、入力部100の入力したフレームレートFを記憶する。
フレームレート演算算出部103は、第1の発明を実現する場合には、フレームレート記憶部102の記憶するフレームレートFの逆数F-1、同平方根逆数F-1/2、同一乗値Fを算出し、第2の発明を実現する場合には、フレームレート記憶部102の記憶するフレームレートFの平方根逆数F-1/2、同一乗値Fを算出する。
フレームレート演算結果記憶部104は、フレームレート演算算出部103の算出したフレームレートFについての演算結果を記憶する。
推定予測誤差電力算出部105は、モデルパラメータ記憶部101の記憶するモデルパラメータと、フレームレート演算結果記憶部104の記憶するフレームレートFについての演算結果とを使い、第1の発明を実現する場合には、
σe 2 =A”F-1+B”F-1/2+C”F+D”
という算出式に従って推定予測誤差電力を算出し、第2の発明を実現する場合には、
σe 2 =B”F-1/2+C”F+D”
という算出式に従って推定予測誤差電力を算出する。
推定予測誤差電力記憶部106は、推定予測誤差電力算出部105の算出した推定予測誤差電力を記憶する。
対数値算出部107は、推定予測誤差電力記憶部106の記憶する推定予測誤差電力の対数値を算出する。対数値記憶部108は、対数値算出部107の算出した推定予測誤差電力の対数値を記憶する。
発生符号量推定値算出部109は、対数値記憶部108の記憶する推定予測誤差電力の対数値と、フレームレート記憶部102の記憶するフレームレートFとの乗算値を算出し、さらにその乗算値に0.5を乗算することで、評価対象となるフレームレートFで符号化する場合に発生する符号量の推定値を算出する。
発生符号量推定値記憶部110は、発生符号量推定値算出部109の算出した発生符号量の推定値を記憶する。発生符号量推定値出力部111は、発生符号量推定値記憶部110の記憶する発生符号量の推定値を出力する。
図4に、図3のように構成される本発明の発生符号量推定装置10の実行する処理フローの一例を図示する。
次に、図4の処理フローに従って、本発明の発生符号量推定装置10の実行する処理について詳細に説明する。
本発明の発生符号量推定装置10は、符号量の推定要求が発行されると、図4の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップS10で、評価対象となるフレームレートFを入力する。
続いて、ステップS11で、第1の発明を実現する場合には、上述したモデルパラメータA”,B”,C”,D”を入力し、第2の発明を実現する場合には、上述したモデルパラメータB”,C”,D”を入力する。
続いて、ステップS12で、第1の発明を実現する場合には、入力したフレームレートFの逆数F-1、同平方根逆数F-1/2、同一乗値Fを算出し、第2の発明を実現する場合には、入力したフレームレートFの平方根逆数F-1/2、同一乗値Fを算出する。
続いて、ステップS13で、第1の発明を実現する場合には、
σe 2 =A”F-1+B”F-1/2+C”F+D”
という算出式に従って推定予測誤差電力を算出し、第2の発明を実現する場合には、
σe 2 =B”F-1/2+C”F+D”
という算出式に従って推定予測誤差電力を算出する。
続いて、ステップS14で、算出した推定予測誤差電力の対数値を算出する。すなわち、第1の発明を実現する場合には、算出した推定予測誤差電力「A”F-1+B”F-1/2+C”F+D”」の対数値を算出し、第2の発明を実現する場合には、算出した推定予測誤差電力「B”F-1/2+C”F+D”」の対数値を算出するのである。
続いて、ステップS15で、算出した推定予測誤差電力の対数値と入力したフレームレートFとの乗算値を算出する。
続いて、ステップS16で、ステップS15で算出した乗算値の値に0.5を乗じることで、評価対象となるフレームレートFで符号化する場合に発生する符号量の推定値を算出する。すなわち、第1の発明を実現する場合には、式(16)に従って評価対象となるフレームレートFで符号化する場合に発生する符号量の推定値を算出し、第2の発明を実現する場合には、式(17)に従って評価対象となるフレームレートFで符号化する場合に発生する符号量の推定値を算出するのである。
そして、最後に、ステップS17で、算出した発生符号量の推定値を出力して、処理を終了する。
このようにして、本発明の発生符号量推定装置10は、フレームレートをFとして符号化するという制約条件が与えられた場合に、必要となる符号量を推定する処理を行うのである。
〔2〕本発明のフレームレート推定装置の構成
図5に、本発明のフレームレート推定装置20の装置構成の一実施例を図示する。
この図に示すように、本発明のフレームレート推定装置20は、入力部200と、許容符号量記憶部201と、モデルパラメータ記憶部202と、フレームレート記憶部203と、フレームレート増分値記憶部204と、フレームレート更新部205と、発生符号量推定部206と、発生符号量推定値記憶部207と、発生符号量推定値判定部208と、フレームレート出力部209とを備える。
この入力部200は、許容符号量と初期フレームレートとフレームレート増分値とを入力するとともに、第3の発明を実現する場合には、上述したモデルパラメータA”,B”,C”,D”を入力し、第4の発明を実現する場合には、上述したモデルパラメータB”,C”,D”を入力する。
ここで、許容符号量として与えられるのは、例えば、帯域制限等により定められる目標符号量である。また、初期フレームレートとしては十分に小さな値を用いる。
許容符号量記憶部201は、入力部200の入力した許容符号量を記憶する。モデルパラメータ記憶部202は、入力部200の入力したモデルパラメータを記憶する。フレームレート記憶部203は、現在のフレームレートを記憶するものであり、その初期値として入力部200の入力した初期フレームレートを記憶する。フレームレート増分値記憶部204は、入力部200の入力したフレームレート増分値を記憶する。
フレームレート更新部205は、発生符号量推定値判定部208からフレームレートの更新指示がある場合に、フレームレート記憶部203の記憶するフレームレートをフレームレート増分値記憶部204の記憶するフレームレート増分値分インクリメントして、上書きする形で更新する。
発生符号量推定部206は、図3に示す本発明の発生符号量推定装置10と同じ装置構成で構成されて、モデルパラメータ記憶部202の記憶するモデルパラメータと、フレームレート記憶部203の記憶するフレームレートとを入力として、そのフレームレートで符号化する場合に発生する符号量の推定値を算出する。発生符号量推定値記憶部207は、発生符号量推定部206の算出した発生符号量推定値を記憶する。
発生符号量推定値判定部208は、発生符号量推定値記憶部207の記憶する発生符号量推定値と、許容符号量記憶部201の記憶する許容符号量とを比較して、発生符号量推定値より許容符号量の方が大きい場合には、フレームレート更新部205に対してフレームレートの更新を指示し、許容符号量より発生符号量推定値の方が大きい場合には、フレームレート出力部209に対して、フレームレート記憶部203に格納されたフレームレートの値の出力を指示する。
フレームレート出力部209は、発生符号量推定値判定部208により出力指示されるフレームレートを出力する。
図6に、図5のように構成される本発明のフレームレート推定装置20の実行する処理フローの一例を図示する。
次に、図6の処理フローに従って、本発明のフレームレート推定装置20の実行する処理について詳細に説明する。
本発明のフレームレート推定装置20は、フレームレートの推定要求が発行されると、図6の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップS20で、許容符号量を入力する。
続いて、ステップS21で、第3の発明を実現する場合には、上述したモデルパラメータA”,B”,C”,D”を入力し、第4の発明を実現する場合には、上述したモデルパラメータB”,C”,D”を入力する。
続いて、ステップS22で、フレームレートの初期値を入力して、現在のフレームレートをその初期値に設定し、さらに、その値をレジスタSに格納する。続いて、ステップS23で、フレームレートの増分値を入力して、フレームレートの増分値を設定する。
続いて、ステップS24で、図3に示す本発明の発生符号量推定装置10と同じ装置構成で構成される発生符号量推定部206の処理に従って、現在のフレームレート(フレームレート記憶部203に記憶されるフレームレート)で符号化した場合に発生する符号量の推定値を算出する。
すなわち、第3の発明を実現する場合には、入力したモデルパラメータA”,B”,C”,D”と、現在のフレームレートとを使って、図4の処理フローを実行することで、式(16)に従って現在のフレームレートで符号化した場合に発生する符号量の推定値を算出し、第4の発明を実現する場合には、入力したモデルパラメータB”,C”,D”と、現在のフレームレートとを使って、図4の処理フローを実行することで、式(17)に従って現在のフレームレートで符号化した場合に発生する符号量の推定値を算出するのである。
続いて、ステップS25で、算出した発生符号量の推定値が入力した許容符号量よりも小さいの否かを判断して、発生符号量の推定値の方が許容符号量よりも小さいことを判断するときには、ステップS26に進んで、現在のフレームレートをレジスタSに格納する。
続いて、ステップS27で、フレームレートの増分値に応じて、現在のフレームレートをインクリメントしてから、ステップS24の処理に戻る。
このようにして、ステップS24〜ステップS27の処理を繰り返していくことで、ステップS25で、算出した発生符号量の推定値の方が入力した許容符号量よりも大きくなったことを判断するときには、ステップS28に進んで、レジスタSに格納してあるフレームレート(1つ前に更新したフレームレート)を出力して、処理を終了する。
このようにして、本発明のフレームレート推定装置20は、符号量を許容符号量以下に抑えるという制約条件が与えられた場合に、それを実現する最大のフレームレートを推定する処理を行うのである。
第1および第2の発明の実行する発生符号量推定処理の説明図である。 第3および第4の発明の実行するフレームレート推定処理の説明図である。 本発明の発生符号量推定装置の装置構成の一実施例である。 本発明の発生符号量推定装置の実行する処理フローである。 本発明のフレームレート推定装置の装置構成の一実施例である。 本発明のフレームレート推定装置の実行する処理フローである。
符号の説明
10 発生符号量推定装置
100 入力部
101 モデルパラメータ記憶部
102 フレームレート記憶部
103 フレームレート演算算出部
104 フレームレート演算結果記憶部
105 推定予測誤差電力算出部
106 推定予測誤差電力記憶部
107 対数値算出部
108 対数値記憶部
109 発生符号量推定値算出部
110 発生符号量推定値記憶部
111 発生符号量推定値出力部

Claims (13)

  1. フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を推定する符号量推定方法であって、
    4個のモデルパラメータを入力する過程と、
    上記入力した4個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの逆数、フレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定する過程と、
    上記決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで得られる算出式に対して、与えられたフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出する過程とを備えることを、
    特徴とする符号量推定方法。
  2. フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を推定する符号量推定方法であって、
    3個のモデルパラメータを入力する過程と、
    上記入力した3個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定する過程と、
    上記決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで得られる算出式に対して、与えられたフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出する過程とを備えることを、
    特徴とする符号量推定方法。
  3. フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられた符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定するフレームレート推定方法であって、
    4個のモデルパラメータを入力し、その入力した4個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの逆数、フレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定して、その決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで求められる算出式を導出する過程と、
    上記導出した算出式に対して、複数のフレームレートの値を代入することで算出値を得て、それらの算出値に基づいて、それらのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出して、それらの算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較することで、その符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定する過程とを備えることを、
    特徴とするフレームレート推定方法。
  4. フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられた符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定するフレームレート推定方法であって、
    3個のモデルパラメータを入力し、その入力した3個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定して、その決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで求められる算出式を導出する過程と、
    上記導出した算出式に対して、複数のフレームレートの値を代入することで算出値を得て、それらの算出値に基づいて、それらのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出して、それらの算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較することで、その符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定する過程とを備えることを、
    特徴とするフレームレート推定方法。
  5. 請求項3又は4に記載のフレームレート推定方法において、
    上記推定する過程では、評価対象となるフレームレートの値を設定して、上記導出した算出式に対して、そのフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、そのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出し、その算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較して、その比較結果に基づいて、評価対象となるフレームレートの値を順次大きくあるいは小さくしていくことを繰り返すことを、
    特徴とするフレームレート推定方法。
  6. フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を推定する符号量推定装置であって、
    4個のモデルパラメータを入力する手段と、
    上記入力した4個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの逆数、フレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定する手段と、
    上記決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで得られる算出式に対して、与えられたフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出する手段とを備えることを、
    特徴とする符号量推定装置。
  7. フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を推定する符号量推定装置であって、
    3個のモデルパラメータを入力する手段と、
    上記入力した3個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定する手段と、
    上記決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで得られる算出式に対して、与えられたフレームレートの値を代入することで算出値を得て、その算出値に基づいて、与えられたフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出する手段とを備えることを、
    特徴とする符号量推定装置。
  8. フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられた符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定するフレームレート推定装置であって、
    4個のモデルパラメータを入力し、その入力した4個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの逆数、フレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定して、その決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで求められる算出式を導出する手段と、
    上記導出した算出式に対して、複数のフレームレートの値を代入することで算出値を得て、それらの算出値に基づいて、それらのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出して、それらの算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較することで、その符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定する手段とを備えることを、
    特徴とするフレームレート推定装置。
  9. フレーム間予測を伴う映像符号化で用いられて、与えられた符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定するフレームレート推定装置であって、
    3個のモデルパラメータを入力し、その入力した3個のモデルパラメータに基づいて、推定予測誤差電力の算出に用いられるフレームレートの平方根の逆数、フレームレートの一乗値および定数項からなるコスト関数を決定して、その決定したコスト関数の対数とフレームレートとを乗じることで求められる算出式を導出する手段と、
    上記導出した算出式に対して、複数のフレームレートの値を代入することで算出値を得て、それらの算出値に基づいて、それらのフレームレートで映像を符号化する場合に発生する符号量を算出して、それらの算出した符号量と制約条件となる符号量とを比較することで、その符号量の制約条件下において達成可能な最大のフレームレートを推定する手段とを備えることを、
    特徴とするフレームレート推定装置。
  10. 請求項1又は2に記載の符号量推定方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号量推定プログラム。
  11. 請求項3ないし5のいずれか1項に記載のフレームレート推定方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるためのフレームレート推定プログラム。
  12. 請求項1又は2に記載の符号量推定方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号量推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 請求項3ないし5のいずれか1項に記載のフレームレート推定方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるためのフレームレート推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2006131608A 2006-05-10 2006-05-10 符号量推定方法、フレームレート推定方法、符号量推定装置、フレームレート推定装置、符号量推定プログラム、フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP4695015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006131608A JP4695015B2 (ja) 2006-05-10 2006-05-10 符号量推定方法、フレームレート推定方法、符号量推定装置、フレームレート推定装置、符号量推定プログラム、フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006131608A JP4695015B2 (ja) 2006-05-10 2006-05-10 符号量推定方法、フレームレート推定方法、符号量推定装置、フレームレート推定装置、符号量推定プログラム、フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007306223A true JP2007306223A (ja) 2007-11-22
JP4695015B2 JP4695015B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=38839803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006131608A Expired - Fee Related JP4695015B2 (ja) 2006-05-10 2006-05-10 符号量推定方法、フレームレート推定方法、符号量推定装置、フレームレート推定装置、符号量推定プログラム、フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4695015B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008113294A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 符号量推定方法,フレームレート推定方法,符号量推定装置,フレームレート推定装置,符号量推定プログラム,フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009260779A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 動き推定精度推定方法、動き推定精度推定装置、動き推定精度推定プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2010141452A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フレームレート変換方法、フレームレート変換装置、フレームレート変換プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2010206430A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フレームレート変換方法、フレームレート変換装置およびフレームレート変換プログラム
JP2011049633A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フレームレート変換方法,フレームレート変換装置およびフレームレート変換プログラム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151280A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd カメラ装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151280A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd カメラ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008113294A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 符号量推定方法,フレームレート推定方法,符号量推定装置,フレームレート推定装置,符号量推定プログラム,フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4616234B2 (ja) * 2006-10-31 2011-01-19 日本電信電話株式会社 符号量推定方法,フレームレート推定方法,符号量推定装置,フレームレート推定装置,符号量推定プログラム,フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009260779A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 動き推定精度推定方法、動き推定精度推定装置、動き推定精度推定プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2010141452A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フレームレート変換方法、フレームレート変換装置、フレームレート変換プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2010206430A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フレームレート変換方法、フレームレート変換装置およびフレームレート変換プログラム
JP2011049633A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フレームレート変換方法,フレームレート変換装置およびフレームレート変換プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4695015B2 (ja) 2011-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200349680A1 (en) Image processing method and device, storage medium and electronic device
JP5521202B2 (ja) 多視点画像符号化方法、多視点画像復号方法、多視点画像符号化装置、多視点画像復号装置、多視点画像符号化プログラムおよび多視点画像復号プログラム
CN110741640B (zh) 用于视频代码化中的运动补偿预测的光流估计
JP5436458B2 (ja) 多視点画像符号化方法、多視点画像復号方法、多視点画像符号化装置、多視点画像復号装置、多視点画像符号化プログラムおよび多視点画像復号プログラム
EP3343923B1 (en) Motion vector field coding method and decoding method, and coding and decoding apparatuses
EP2727344B1 (en) Frame encoding selection based on frame similarities and visual quality and interests
US20100135395A1 (en) Efficient spatio-temporal video up-scaling
KR20210067788A (ko) 전자 장치, 시스템 및 그 제어 방법
JP4695015B2 (ja) 符号量推定方法、フレームレート推定方法、符号量推定装置、フレームレート推定装置、符号量推定プログラム、フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
TW200913668A (en) Video noise reduction
JP2007124587A (ja) 動画像符号化装置、及びフェードシーン検出装置
WO2020062074A1 (en) Reconstructing distorted images using convolutional neural network
WO2022000298A1 (en) Reinforcement learning based rate control
JP2007201975A (ja) 符号量推定方法、フレームレート推定方法、符号量推定装置、フレームレート推定装置、符号量推定プログラム、フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
KR20220139800A (ko) 머신 학습 모델 기반 비디오 압축
JP4616234B2 (ja) 符号量推定方法,フレームレート推定方法,符号量推定装置,フレームレート推定装置,符号量推定プログラム,フレームレート推定プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2010206430A (ja) フレームレート変換方法、フレームレート変換装置およびフレームレート変換プログラム
JP4785890B2 (ja) 動き推定精度推定方法、動き推定精度推定装置、動き推定精度推定プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
Pathak et al. Enhanced Hierarchical Prediction for Lossless Medical Image Compression in the Field of Telemedicine Application
JP4833934B2 (ja) 開口率設定方法、開口率設定装置、開口率設定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
CN109413422A (zh) 结合图像质量和运动幅度的自适应插入i帧方法
JP6055268B2 (ja) 色変換装置、色復元装置およびそれらのプログラム
JP2010141451A (ja) フレームレート変換方法、フレームレート変換装置、フレームレート変換プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2020003933A1 (ja) フィルタ選択方法、フィルタ選択装置及びフィルタ選択プログラム
JP2009207071A (ja) 動き推定精度推定方法、動き推定精度推定装置、動き推定精度推定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080529

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080801

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees