JP2008236204A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】文字領域の色を、ユーザが意図する通りに設定することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】原稿画像データ60に基づくプレビュー画像31をタッチパネル3に表示させる第1プレビュー制御部81と、原稿画像データ60から文字領域を抽出する文字領域抽出部82と、文字領域抽出部82により抽出された文字領域に、新たに設定するための色である指定色の設定を受け付ける色指定受付部83と、プレビュー画像31における文字領域の色を、指定色に変更してタッチパネル3に表示させる第2プレビュー制御部85と、確定指示を受け付ける確定指示受付部87と、確定指示受付部87によって、確定指示が受け付けられた場合、カラー画像データ61の色を示す色情報66において、文字領域の色を、色指定受付部83により受け付けられた指定色に変更する色変更処理部84とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、文字を含んだカラー画像データに画像処理を施す画像処理装置に関する。
近年、原稿からカラー画像を読み取って電子ファイル化し、ネットワークや通信インターフェイスを介して接続されたパーソナルコンピュータ等の外部端末装置へ送信するスキャナ装置や、このようなスキャナ機能とコピー機能とを備えた複合機が広く普及している。このようなスキャナ装置や複合機では、通信負荷の低減や電子ファイル化された画像データを保管するための記憶領域の低減を目的として、原稿から読み取ったカラー画像データを圧縮し、ファイルサイズを低減するようにしている。画像データを効率よく圧縮する方法として、例えばJPEG(Joint Photographic Expert Group)のように、多値画像の圧縮に適し、人間の視覚的特徴を活かして画質の劣化が目立たないように不可逆性の圧縮を行うことにより、高効率の圧縮をおこなう不可逆性の圧縮方式が知られている。
しかしながら、このような不可逆性の圧縮方式を用いると、文字と背景画像とが混在している場合、文字のようなコントラストの高い部分では、画質の劣化が激しく、文字の視認性が低下してしまうという問題があった。そこで、多値画像と混在する文字の視認性を向上させるために、下記のような技術が知られている。
すなわち、原稿から読み取ったカラー画像から、文字領域のみを抽出して白黒の二値化画像データを生成し、このようにして得られた二値化画像データを、二値化データの圧縮に適したMMR(Modified Modified Relative Element Address Designate)等の可逆性の圧縮方式によって圧縮すると共に、当該文字領域の色のヒストグラムがピークとなる色の情報を、当該文字領域の色情報として取得する。また、文字領域を除く画像データを、不可逆性の圧縮効率のよい圧縮方式で圧縮する。このように、文字部分と文字以外の部分とをそれぞれ圧縮し、さらに文字部分の色情報を付加することで、文字部分の視認性を低下させることなくデータ量を低減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、上述のような文字領域の画像データと色情報、及び文字以外の部分の画像データとを合成して一つの電子ファイルにできるファイル形式として、例えば高圧縮PDF(Portable Document Format)や、XPS(XML Paper Specification)が知られている。
特開2002−77633号公報
しかしながら、上述のように、文字領域の色のヒストグラムがピークとなる色を、当該文字領域の代表色として用いる場合には、色文字の色の再現性が低下してしまい、例えば赤色の文字の横に朱色の印鑑が押印されている場合のように、微妙な色合いの違いが表現できないために、文字領域の色が、ユーザの意図する色と異なってしまうおそれがあるという、不都合があった。また、例えば背景画像の色と文字色とが似通っている場合など、文字が見にくい場合やデザイン上の理由で、背景画像の色を変えずに、ユーザが意図的に文字の色のみを変更したい場合もある。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、文字領域の色を、ユーザが意図する通りに設定することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、カラー画像を表示するための表示部と、カラー画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されているカラー画像データに基づくカラー画像を、プレビュー画像として前記表示部によって表示させる第1プレビュー制御部と、前記記憶部に記憶されているカラー画像データから文字領域を抽出する文字領域抽出部と、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域に、新たに設定するための色である指定色の設定を受け付ける色指定受付部と、前記プレビュー画像における、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の色を、前記色指定受付部により受け付けられた指定色に変更して前記表示部に表示させる第2プレビュー制御部と、前記指定色を確定する旨の確定指示を受け付ける確定指示受付部と、前記確定指示受付部によって、前記確定指示が受け付けられた場合、前記記憶部に記憶されているカラー画像データの色を示す色情報において、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の色を、前記色指定受付部により受け付けられた指定色に変更する色変更処理部とを備える。
この構成によれば、第1プレビュー制御部によって、記憶部に記憶されているカラー画像データに基づくカラー画像が、プレビュー画像として表示部によって表示されるので、ユーザが記憶部に記憶されているカラー画像データの色合いを把握することができる。また、文字領域抽出部によって、記憶部に記憶されているカラー画像データから文字領域が抽出され、当該文字領域に新たに設定するための色である指定色の設定が、色指定受付部によって受け付けられる。そして、第2プレビュー制御部によって、文字領域の色が指定色に変更されて、プレビュー画像として表示部に表示される。そして、確定指示受付部によって確定指示が受け付けられると、色変更処理部によって、記憶部に記憶されているカラー画像データの色を示す色情報において、文字領域の色が指定色に変更されるので、ユーザは、プレビュー画像で意図した通りの画像が得られるか否かを確認しつつ、文字領域の色を新たに設定することができる結果、カラー画像データにおける文字領域の色を、ユーザが意図する通りに設定することができる。
また、前記表示部は、前記カラー画像が表示された表示画面上が押圧された場合に、当該押圧された位置を示す位置情報を出力するタッチパネルであり、前記第1プレビュー制御部は、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域に新たに設定するための複数の色の選択肢を、前記表示部によってさらに表示させ、前記色指定受付部は、前記表示部から出力された位置情報が前記文字領域抽出部により抽出された文字領域を示す場合、当該文字領域を処理対象文字領域として設定し、前記表示部から出力された位置情報が前記複数の色の選択肢におけるいずれかの色を示す場合、当該いずれかの色を、前記処理対象文字領域に新たに設定するための指定色として受け付けるものであり、前記色変更処理部は、前記色指定受付部により処理対象文字領域として設定された文字領域の色を、前記色指定受付部により指定色として受け付けられた色に変更することが好ましい。
この構成によれば、第1プレビュー制御部によって、文字領域に新たに設定するための複数の色の選択肢が、タッチパネルである表示部によってさらに表示される。また、タッチパネルである表示部から出力された位置情報が文字領域を示す場合、色指定受付部によって、当該文字領域が処理対象文字領域として設定されるので、ユーザはタッチパネルを用いて、プレビュー画像における色を変更したい文字を押圧することにより処理対象文字領域を設定することができ、操作性が向上する。そして、タッチパネルである表示部から出力された位置情報が、複数の色の選択肢におけるいずれかの色を示す場合、当該いずれかの色が、処理対象文字領域に新たに設定するための指定色として受け付けられるので、ユーザはタッチパネルに表示されている複数の色の選択肢におけるいずれかの色を押圧することにより指定色を設定することができ、操作性が向上する。さらに、色変更処理部によって、色指定受付部により処理対象文字領域として設定された文字領域の色が、色指定受付部により指定色として受け付けられた色に変更されるので、カラー画像データにおける文字領域の色を、ユーザが意図する通りに設定する操作が容易となる。
また、前記色指定受付部により処理対象文字領域として設定された文字領域の色と、前記色指定受付部により指定色として受け付けられた色とを、前記表示部によって、並べて表示させる色見本表示制御部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、色見本表示制御部によって、色指定受付部により処理対象文字領域として設定された文字領域の、変更前の色と、色指定受付部により指定色として受け付けられた変更しようとする色とが、表示部に並べて表示されるので、ユーザは、変更前の色と変更しようとしている色とを対比して確認することができ、微妙な色合いの設定を行うことが容易となる。
また、前記第1プレビュー制御部は、前記プレビュー画像の少なくとも一部において、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の色を、互いに異なる色に設定した複数の色見本用画像を、前記表示部によってさらに表示させ、前記色指定受付部は、前記複数の色見本用画像のうちいずれかを選択する選択指示を受け付けて、当該選択指示により選択された色見本用画像の文字領域の色を、前記指定色として受け付けるようにしてもよい。
この構成によれば、プレビュー画像の少なくとも一部において、文字領域の色が互いに異なる色にされた複数の色見本用画像が、表示部によってさらに表示される。また、色指定受付部によって、表示部により表示された複数の色見本用画像のうちいずれかを選択する選択指示が受け付けられて、当該選択指示により選択された色見本用画像の文字領域の色が、指定色として受け付けられる。これにより、ユーザは、プレビュー画像の各文字領域の色を変化させた場合に得られる画像を、背景画像と文字領域とが重ね合わされた複数の色見本用画像によって確認しながら、所望の文字色を選択することができるので、背景画像の色と文字色とが似通っている場合などに視認性のよい色を文字色として設定したり、文字色を変更した場合の背景画像を含めたデザイン上の効果を確認しながら意図した効果が得られる色を、設定することが容易となる。
また、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の色を、前記表示部により選択可能に表示させる現在色選択表示制御部と、前記現在色選択表示制御部により前記表示部に表示された色を、変更しようとする文字領域の現在の色として選択する旨の選択指示を受け付ける変更対象領域色受付部とをさらに備え、前記色変更処理部は、前記記憶部に記憶されているカラー画像データにおいて、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域のうち、前記変更対象領域色受付部により受け付けられた選択指示で選択された色を有する文字領域を、前記色指定受付部により受け付けられた指定色に変更するようにしてもよい。
この構成によれば、現在色選択表示制御部によって、表示部に、カラー画像データの文字領域の色が選択可能に表示される。また、変更対象領域色受付部によって、表示部に表示された色を、変更しようとする文字領域の現在の色として選択する旨の選択指示が受け付けられる。そして、色変更処理部によって、記憶部に記憶されているカラー画像データにおいて、文字領域抽出部により抽出された文字領域のうち、変更対象領域色受付部により受け付けられた選択指示で選択された色を有する文字領域が、色指定受付部により受け付けられた指定色に変更されるので、ユーザは、文字領域に用いられている色のうち、変更したい色を選択することで、当該選択された色を有するすべての文字領域の色を、指定色に変更することができる。
また、前記文字領域抽出部によって抽出された文字領域の画素の色差を取得する色差取得部と、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の画素の彩度を取得する彩度取得部と、0度から360度までの色差を複数の色差の範囲に分割するように予め設定された、複数の色差範囲を記憶する色差範囲記憶部と、前記彩度取得部によって取得された文字領域の画素の彩度が、予め設定された有彩色の文字領域を判定するための判定条件に満たない場合に当該文字領域をグレー領域と判定し、当該文字領域の画素の彩度が前記判定条件を満たす場合に当該文字領域を色領域と判定する色領域判定部と、前記色領域判定部により色領域と判定された文字領域に、前記色差取得部により取得された画素の色差に基づいて、前記色差範囲記憶部に記憶されている複数の色差範囲のうちいずれかの範囲を割り当てる第1色差範囲割当部と、前記色領域判定部により色領域と判定された文字領域において、前記色差取得部により取得された色差が当該文字領域に割り当てられている色差範囲内にある画素の、当該色差の平均値を、当該文字領域の色を代表する色情報として設定する代表色設定部とをさらに備え、前記第1プレビュー制御部は、前記記憶部に記憶されているカラー画像データにおける前記色領域判定部により色領域と判定された文字領域の色を、前記表示部によって前記代表色設定部により設定された色情報に基づいて表示させることが好ましい。
この構成によれば、文字領域抽出部によって、カラー画像データから文字領域が抽出され、色差取得部によって、文字領域の画素の色差が取得され、彩度取得部によって、文字領域の画素の彩度が取得される。また、色差範囲記憶部によって、0度から360度までの色差が複数の色差の範囲に分割されるように設定された複数の色差範囲が記憶されている。そして、色領域判定部によって、彩度取得部によって取得された文字領域の画素の彩度が、予め設定された有彩色の文字領域を判定するための判定条件に満たない場合に当該文字領域がグレー領域と判定され、当該文字領域の画素の彩度が前記判定条件を満たす場合に当該文字領域が色領域と判定される。さらに、第1色差範囲割当部によって、色領域と判定された文字領域に、当該文字領域の画素の色差に基づいて、前記色差範囲記憶部に記憶されている複数の色差範囲のうちいずれかの範囲が割り当てられる。また、代表色設定部によって、色領域と判定された文字領域において、色差が当該文字領域に割り当てられている色差範囲内にある画素の、当該色差の平均値が、当該文字領域の色を代表する色情報として設定される。一般的な傾向として、文字の色としては原色に近い色が用いられることが多く、文字色として用いられる頻度の高い色は、数が限られている。従って、文字色として用いられる頻度の高い複数の色の色差におけるそれぞれを含むように、予め複数の色差範囲を設定し、色差範囲記憶部に記憶させておけば、第1色差範囲割当部によって、当該文字領域の画素の色差に基づいて各文字領域が複数の色差範囲のうちいずれかの範囲に割り当てられることで、各文字領域に、当該文字領域の色に近い色差範囲を割り当てることが容易である。そして、代表色設定部によって、色領域と判定された文字領域において、色差が当該文字領域に割り当てられている色差範囲内にある画素の、当該色差の平均値が、当該文字領域の色を代表する色情報として設定されるので、背景技術のようにヒストグラムのピークとなる色を文字領域の代表色として用いる場合と比べて、ある程度の色差の幅を有する色差範囲内でヒストグラムのピーク以外の色も加味されて、文字領域の代表色が取得される結果、色文字の色の再現性を向上することができる。そして、第1プレビュー制御部によって、記憶部に記憶されているカラー画像データにおける色領域判定部により色領域と判定された文字領域の色が、代表色設定部により設定された色情報、すなわち色の再現性が向上した色情報に基づいて表示されるので、ユーザは、色の再現性が向上したプレビュー画像に基づき、カラー画像の色合いを確認することができる。
また、前記カラー画像データを原稿から読み取る画像読取部と、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の画像データを二値化して文字画像データを生成する二値化データ生成部と、前記二値化データ生成部により生成された文字画像データを圧縮して圧縮文字画像データを生成する文字圧縮部と、前記カラー画像データにおける前記文字領域を除く残余の画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する画像圧縮部と、前記色変更処理部により色が変更された色情報と前記文字圧縮部により生成された圧縮文字画像データと前記画像圧縮部により生成された圧縮画像データとを合成して合成データを生成する合成データ生成部と、前記合成データ生成部により合成された合成データを前記外部端末装置へ送信する通信部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、画像読取部によって原稿からカラー画像データが読み取られ、文字領域抽出部により抽出された文字領域の画像データが二値化されて文字画像データが生成される。また、二値化された文字画像データが圧縮されて圧縮文字画像データが生成される。そして、原稿から読み取られたカラー画像データにおける文字領域を除く残余の画像データが圧縮されて圧縮画像データが生成される。さらに、各文字領域の色情報と圧縮文字画像データと圧縮画像データとが合成されて合成データが生成されるので、文字画像部分の画像劣化を低減しつつ圧縮率を向上させて合成データのデータサイズを低減することが容易となり、当該合成データを外部端末装置へ送信する際の送信負荷を低減することが容易となる。
このような構成の画像処理装置は、第1プレビュー制御部によって、記憶部に記憶されているカラー画像データに基づくカラー画像が、プレビュー画像として表示部によって表示されるので、ユーザが記憶部に記憶されているカラー画像データの色合いを把握することができる。また、文字領域抽出部によって、記憶部に記憶されているカラー画像データから文字領域が抽出され、当該文字領域に新たに設定するための色である指定色の設定が、色指定受付部によって受け付けられる。そして、第2プレビュー制御部によって、文字領域の色が指定色に変更されて、プレビュー画像として表示部に表示される。そして、確定指示受付部によって確定指示が受け付けられると、色変更処理部によって、記憶部に記憶されているカラー画像データの色を示す色情報において、文字領域の色が指定色に変更されるので、ユーザは、プレビュー画像で意図した通りの画像が得られるか否かを確認しつつ、文字領域の色を新たに設定することができる結果、カラー画像データにおける文字領域の色を、ユーザが意図する通りに設定することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例であるスキャナ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すスキャナ装置1は、操作部2、タッチパネル3(表示部)、CPU(Central Processing Unit)4、画像読取部5、入力画像処理部6、入力画像データ一時保管部7、中間画像処理部8、文字色変更処理部80、中間画像データ一時保管部9(記憶部)、送信画像ファイル化部10(合成データ生成部)、送信ファイル一時保管部11、送信出力部12、及びHDD(Hard Disk Drive)13,14を備えている。なお、画像処理装置は、例えばスキャナ装置1に加えて画像形成部を備え、複写機能を有する複合機等であってもよい。
操作部2は、ユーザからの操作指示を受け付ける操作キースイッチ等や、スキャナ装置1に接続された図略のパーソナルコンピュータ等の外部端末装置から、ネットワークや接続ケーブルを介して操作指示を受け付ける通信インターフェイス回路等である。タッチパネル3は、例えば液晶表示パネルの表面に透明の感圧センサを備えて構成されており、CPU4からの制御信号に応じて種々の情報やカラー画像を表示すると共に、表示画面上が押圧された場合に、当該押圧された位置を示す位置情報を、CPU4へ出力する。
CPU4は、図略のROM(Read Only Memory)や、HDDに記憶された制御プログラムを実行することにより、操作部2やタッチパネル3により受け付けられたユーザからの操作指示に応じて、タッチパネル3、画像読取部5、入力画像処理部6、入力画像データ一時保管部7、中間画像処理部8、中間画像データ一時保管部9、送信ファイル一時保管部11、送信出力部12、及びHDD13,14の動作を制御したり、文字色変更処理部80及び送信画像ファイル化部10として機能したりする。
入力画像処理部6、及び中間画像処理部8は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されている。入力画像データ一時保管部7、中間画像データ一時保管部9、及び送信ファイル一時保管部11は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いて構成された一時記憶装置である。HDD13,14は、単一のHDD装置であってもよい。
なお、入力画像処理部6、及び中間画像処理部8は、ASIC等のハードウェア回路により構成される例に限られず、例えばCPU4が、図略のROMや、HDDに記憶された画像処理プログラムを実行することにより、入力画像処理部6、及び中間画像処理部8として機能するようにしてもよい。
また、例えば、操作部2、タッチパネル3、CPU4、画像読取部5、入力画像処理部6、入力画像データ一時保管部7、中間画像処理部8、文字色変更処理部80、中間画像データ一時保管部9、送信画像ファイル化部10、送信ファイル一時保管部11、送信出力部12、HDD13,14を、パーソナルコンピュータ等のコンピュータを用いて構成し、コンピュータに、通信ケーブル等を介して画像読取部5が接続されてスキャナ装置1が構成されていてもよく、この場合、例えばCPU4が、図略のROMや、HDDに記憶された画像処理プログラムを実行することにより、入力画像処理部6、中間画像処理部8、文字色変更処理部80、及び送信画像ファイル化部10として機能するようにしてもよい。
画像読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)等で構成された画像スキャナであり、CPU4からの制御信号に応じてカラー原稿画像を読み取って、当該画像を表す信号を入力画像処理部6へ出力する。入力画像処理部6は、画像読取部5から出力された信号を、所定のデータフォーマットに変換し、例えばC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の三色の画素値でカラー画像を表した原稿画像データとして入力画像データ一時保管部7へ記憶させる。なお、CPU4は、入力画像データ一時保管部7に記憶された原稿画像データを、HDD13に記憶させるようにしてもよい。
中間画像処理部8は、入力画像データ一時保管部7に記憶された原稿画像データに所定の画像処理を施して、カラー画像データとして中間画像データ一時保管部9に記憶させる。文字色変更処理部80は、ユーザによる操作指示に応じて、中間画像データ一時保管部9に記憶されているカラー画像データにおける文字領域の色を変更する。なお、CPU4は、中間画像データ一時保管部9に記憶されたカラー画像データを、HDD14にも記憶させるようにしてもよい。
図2は、図1に示す中間画像処理部8の構成の一例を示すブロック図である。図2に示す中間画像処理部8は、文字領域抽出部82、色差取得部802、彩度取得部803、第1色差範囲割当部805、色領域判定部806、ヒストグラム生成部807、色差範囲設定部808、第2色差範囲割当部809、代表色設定部810、二値化データ生成部811、文字圧縮部812、及び画像圧縮部813を備えている。
文字領域抽出部82は、入力画像データ一時保管部7に記憶されている原稿画像データから、公知の技術により、例えば一文字毎、あるいは所定の範囲に集まったグループ毎に分離された文字領域を抽出する。また、文字領域抽出部82は、入力画像データ一時保管部7に記憶されている原稿画像データから、文字領域を除いた残余の画像データを、多値画像データとして中間画像データ一時保管部9に記憶させる。
色差取得部802は、文字領域抽出部82によって抽出された例えば一文字毎の各文字領域の画素の色差を算出する。具体的には、色差取得部802は、入力画像データ一時保管部7に記憶されている原稿画像データから、各文字領域の画素を読み出して、画素毎にC、M、Yの各画素値を比較する。そして、色差取得部802は、各画素値のうちCが最小であれば、当該画素の色差HUEを下記の式(1)により算出し、各画素値のうちMが最小であれば、当該画素の色差HUEを下記の式(2)により算出し、各画素値のうちYが最小であれば、当該画素の色差HUEを下記の式(3)により算出する。
色差取得部802は、文字領域抽出部82により抽出された各文字領域の画素の彩度SATを算出する。具体的には、彩度取得部803は、入力画像データ一時保管部7に記憶されている原稿画像データから、各文字領域の画素を読み出して、画素毎に当該画素の彩度SATを、下記の式(4)により算出する。
図3は、色の色差を0度〜360度の円環上に示し、円の中心からの距離によって彩度を示したL*a*b*表色系と、例えばHDD13に予め記憶されているC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、R(レッド)、G(グリーン)、及びB(ブルー)の各色に対応する色差範囲との関係を示す説明図である。
図3に示すL*a*b*表色系600は、境界値a1,a2,a3,a4,a5,a6で区切られており、HDD13には、Y(イエロー)に対応する色差の範囲として境界値a1以上、a2未満の範囲、R(レッド)に対応する色差の範囲として境界値a2以上、a3未満の範囲、M(マゼンダ)に対応する色差の範囲として境界値a3以上、a4未満の範囲、B(ブルー)に対応する色差の範囲として境界値a4以上、a5未満の範囲、C(シアン)に対応する色差の範囲として境界値a5以上、a6未満の範囲、G(グリーン)に対応する色差の範囲として境界値a6以上、a1未満の範囲が記憶されている。また、HDD13には、各画素をグレー領域と判定するためのグレー領域判定閾値b1が予め記憶されている。
第1色差範囲割当部805は、HDD13から、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、R(レッド)、G(グリーン)、及びB(ブルー)の各色に対応する色差範囲を読み出して、当該色差範囲と色差取得部802により算出された各文字領域の画素の色差とに基づいて、各文字領域にC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、R(レッド)、G(グリーン)、及びB(ブルー)のうちいずれかの色に対応する色差の範囲を割り当てる。
色領域判定部806は、第1色差範囲割当部805によって色差の範囲が割り当てられた各文字領域について、さらに彩度取得部803によって算出された各文字領域の画素の彩度に基づいて、当該各文字領域のうち領域全体の彩度、例えば各文字領域に含まれる画素の彩度の平均値が、HDD13に記憶されているグレー領域判定閾値b1に満たない文字領域をグレー領域と判定し、当該グレー領域と判定した文字領域にBk(ブラック)を割り当てる。この場合、グレー領域と判定された文字領域を除く残余の文字領域が色領域となる。
ヒストグラム生成部807は、色差取得部802によって算出された各画素の色差に基づき、色領域である文字領域に割り当てられている色差の範囲内で、各文字領域に割り当てられた色差の範囲に対応して文字領域毎に色差に応じた画素の出現頻度(例えば個数)を示すヒストグラムを生成する。
色差範囲設定部808は、ヒストグラム生成部807により生成されたヒストグラムにピークが複数含まれている場合、0度〜360度の色差範囲(全色差)で、各ピークを一つずつ含むように複数の色差の範囲を設定する。
第2色差範囲割当部809は、ピークが複数含まれている文字領域における画素の色差、例えば当該文字領域における各画素の色差の平均値に基づいて、前記色差範囲設定部によって設定された複数の色差の範囲のうちいずれかを新たに割り当てる。
代表色設定部810は、色領域、すなわち色領域判定部806によってグレー領域と判定された文字領域を除く残余の文字領域の画素のうち、色差が当該文字領域に割り当てられている色差の範囲内である画素の、平均色を当該文字領域の代表色差として設定し、この代表色を示す色情報を、中間画像データ一時保管部9に記憶させる。
二値化データ生成部811は、文字領域抽出部82により抽出された文字領域の画像データを二値化して文字画像データを生成し、中間画像データ一時保管部9に記憶させる。文字圧縮部812は、中間画像データ一時保管部9に記憶された文字画像データを、例えば可逆性のMMR方式によって圧縮し、圧縮文字画像データとして中間画像データ一時保管部9に記憶させる。
画像圧縮部813は、入力画像データ一時保管部7に記憶されている原稿画像データにおける文字領域を除く残余の画像データを、例えば不可逆性の圧縮率が高いJPEG方式によって圧縮し、圧縮画像データとして中間画像データ一時保管部9に記憶させる。なお、CPU4は、中間画像データ一時保管部9に記憶された原稿画像データを、HDD13に記憶させるようにしてもよい。
図4は、図1に示す文字色変更処理部80の構成の一例を示すブロック図である。図4に示す文字色変更処理部80は、第1プレビュー制御部81、色指定受付部83、色変更処理部84(色情報生成部)、第2プレビュー制御部85、色見本表示制御部86、確定指示受付部87を備えている。
第1プレビュー制御部81は、中間画像データ一時保管部9に記憶されている、多値画像データ、文字画像データ、及び色情報からなるカラー画像データに基づき、タッチパネル3に原稿のプレビュー画像を表示させる。また、第1プレビュー制御部81は、色を選択するための複数の色の選択肢をタッチパネル3に表示させる。
色指定受付部83は、タッチパネル3から出力された位置情報が文字領域抽出部82により抽出された文字領域を示す場合、当該文字領域を処理対象文字領域として選択し、タッチパネル3から出力された位置情報が複数の色の選択肢におけるいずれかの色を示す場合、当該色を指定色として受け付ける。
第2プレビュー制御部85は、タッチパネル3に表示されたプレビュー画像における、処理対象文字領域の色を、色指定受付部83により受け付けられた指定色に変更する。色見本表示制御部86は、色指定受付部83により処理対象文字領域として選択された文字領域の色と、色指定受付部83により指定色として受け付けられた色とを、タッチパネル3によって、対比するように並べて表示させる。
確定指示受付部87は、色指定受付部83により処理対象文字領域として選択された文字領域と、色指定受付部83により指定色として受け付けられた色とを確定する旨の確定指示を受け付ける。
色変更処理部84は、中間画像データ一時保管部9に記憶されている色情報において、色指定受付部83により処理対象文字領域として選択された文字領域の色を、色指定受付部83により指定色として受け付けられた色に変更する。
送信画像ファイル化部10は、中間画像データ一時保管部9に記憶されている色情報と、圧縮文字画像データと、圧縮画像データとを含むカラー画像データを合成し、例えば高圧縮PDF(Portable Document Format)や、XPS(XML Paper Specification)等の電子ファイルを生成し、送信ファイル一時保管部11に記憶させる。
送信出力部12は、例えば図略のLAN(Local Area Network)やケーブルを介してパーソナルコンピュータ等の外部端末装置と接続されており、送信ファイル一時保管部11に記憶されている電子ファイルを、外部端末装置へ送信する通信インターフェイス回路である。なお、スキャナ装置1は、さらにHDD15を備え、CPU4は、送信ファイル一時保管部11に記憶された電子ファイルを、HDD15に記憶させるようにしてもよい。
次に、上述のように構成されたスキャナ装置1の動作について説明する。図5は、原稿画像の一例を示す説明図である。図5に示す原稿画像は、背景のカラー画像に、黒文字601と、赤色文字602と、黄色文字603と、シアンの文字604と、マゼンダの文字605とが重ね合わされている。
図6は、図1に示すスキャナ装置1の動作を説明するための説明図である。まず、ユーザからの操作指示が、操作部2によって受け付けられると、CPU4からの制御信号に応じて、画像読取部5によって、カラー原稿画像が読み取られ、当該画像を表す信号が入力画像処理部6へ出力される。そうすると、入力画像処理部6によって、画像読取部5から出力された信号に基づき原稿のカラー画像を、例えばC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の三色の画素値で表した原稿画像データ60(カラー画像データ)が生成され、入力画像データ一時保管部7に記憶される。
次に、中間画像処理部8によって、入力画像データ一時保管部7に記憶された原稿画像データ60に所定の画像処理が施されて、カラー画像データ61が生成されて中間画像データ一時保管部9に記憶され、さらに中間画像データ69が生成されて中間画像データ一時保管部9に記憶される。
図7、図8は、中間画像処理部8の動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、同一の動作には同一のステップ番号を付して示す。まず、ステップS1において、文字領域抽出部82によって、入力画像データ一時保管部7に記憶されている原稿画像データ60から文字領域が抽出され、二値化データ生成部811によって文字領域の画像データが二値化されて文字画像データ62として中間画像データ一時保管部9に記憶される。文字画像データ62は、例えば一文字毎に分離された複数の文字領域を含んで構成されている。また、文字領域抽出部82によって、原稿画像データ60から文字領域を除いた残余の画像データが、多値画像データ63として中間画像データ一時保管部9に記憶される。
次に、中間画像データ一時保管部9に記憶された多値画像データ63は、画像圧縮部813によって、例えばJPEG方式によって圧縮され、圧縮画像データ64として中間画像データ一時保管部9に記憶される(ステップS2)。
次に、色差取得部802によって、文字画像データ62に含まれる各文字領域の各画素の色差が算出される(ステップS3)。具体的には、色差取得部802によって、文字画像データ62から、各文字領域の画素が読み出され、画素毎にC、M、Yの各画素値が比較される。そして、色差取得部802によって、各画素値のうちCが最小であれば、当該画素の色差HUEが上記式(1)により算出され、各画素値のうちMが最小であれば、当該画素の色差HUEが上記式(2)により算出され、各画素値のうちYが最小であれば、当該画素の色差HUEが上記式(3)により算出される。
次に、色差取得部802によって、文字領域抽出部82により抽出された各文字領域の画素の彩度SATが算出される。具体的には、彩度取得部803によって、文字画像データ62から、各文字領域の画素が読み出されて、上記式(4)により各画素の彩度SATが算出される(ステップS4)。
次に、第1色差範囲割当部805によって、HDD13から、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、R(レッド)、G(グリーン)、及びB(ブルー)の各色に対応する色差範囲が読み出される。そして、第1色差範囲割当部805によって、色差取得部802により算出された各文字領域の画素の色差に基づき、例えば各文字領域における色差の平均値が含まれる色差範囲が、各文字領域に割り当てられる(ステップS5)。
次に、色領域判定部806によって、彩度取得部803により算出された各文字領域の画素の彩度に基づいて、当該各文字領域のうち領域全体の彩度、例えば各文字領域に含まれる画素の彩度の平均値が、HDD13に記憶されているグレー領域判定閾値b1に満たない文字領域がグレー領域と判定され、当該グレー領域と判定された文字領域にBk(ブラック)が割り当てられ、グレー領域と判定された文字領域を除く残余の文字領域が色領域となる(ステップS6)。
以上、ステップS5,S6の処理により、図5に示す原稿画像は、例えば図9に示すように、黒文字601がグレー(Gray)、黄色文字603がY(イエロー)、マゼンダの文字605がM(マゼンダ)、シアンの文字604がC(シアン)、赤色文字602がR(レッド)に振り分けられる。
次に、ヒストグラム生成部807によって、色差取得部802によって算出された各画素の色差にもとづき、色領域である文字領域に割り当てられている色差範囲毎に、文字領域毎の色差に応じた画素の出現頻度を示すヒストグラムが生成される(ステップS7)。
図10は、ヒストグラム生成部807の動作を説明するための説明図である。図10に示すヒストグラムは、横軸が色差、縦軸が横軸の色差に応じた画素の出現頻度を示しており、色差が0度〜120度の範囲を示している。
ヒストグラム生成部807は、処理対象の文字領域に割り当てられた色差範囲が、例えばY(イエロー)の色差範囲であった場合、図10に示すように、Y(イエロー)の色差範囲としてHDD13に記憶されている境界値a1,a2を読み出して、境界値a1〜境界値a2の範囲でヒストグラムを生成する。同様に、処理対象の文字領域に割り当てられた色差範囲が、例えばR(レッド)の色差範囲であった場合、HDD13に記憶されている境界値a2,a3を読み出して、境界値a2〜境界値a3の範囲でヒストグラムを生成する。
次に、色差範囲設定部808によって、ヒストグラム生成部807により生成された各文字領域のヒストグラムにピークが複数含まれている場合、各ピークを一つずつ含むように複数の色差範囲が新たに設定される。具体的には、色差範囲設定部808によって、各文字領域のヒストグラムに含まれるピークの数が、1つ以下であるか否かが確認され(ステップS8)、ピークが1つ以下の場合(ステップS8でYES)には、色差範囲を変更する必要はないので、各文字領域の代表色を設定するべくステップS15へ移行する一方、ピークが2つ以上の場合(ステップS8でNO)、色差の全範囲(0度〜360度)を分割しているすべての色差範囲を再設定するべくステップS9へ移行する。
図11は、各文字領域のヒストグラムにピークが複数含まれている状態を示す説明図である。例えば、処理対象の文字領域に割り当てられた色差範囲がY(イエロー)の色差範囲であった場合、Y(イエロー)の色差範囲としてHDD13に記憶されている境界値a1,a2を読み出して、境界値a1〜境界値a2の範囲でヒストグラムが生成される。そして、図11に示すように、境界値a1〜境界値a2の範囲内にヒストグラムのピークが複数、例えば二つある場合、このまま境界値a1〜境界値a2の範囲で彩度の平均値を算出し、当該文字領域の代表色として設定すると、複数の色が混ざった色に代表色が設定されてしまい、色文字の色の再現性が低下するおそれがある。
そこで、ピークが2つ以上の場合(ステップS8でNO)、色差の全範囲(0度〜360度)を分割するすべての色差範囲を再設定することで、文字領域の代表色が、複数の色が混ざった色に設定されるおそれを低減するようになっている。
まず、ステップS9において、色差範囲設定部808によって、全範囲における色差のヒストグラムのピーク数が、例えばハードウェア回路による処理が容易な数の範囲内、例えば6つ以下であるか否かが確認され(ステップS9)、6つ以下であれば(ステップS9でYES)、全範囲の色差のヒストグラムに含まれる複数のピークについて、隣り合う他のピークとの中間点となる色差が、複数の色差範囲における境界値となるように、新たな色差範囲が設定され(ステップS10)、各文字領域に新たな色差範囲を割り当てるべくステップS14へ移行する。
図12は、色差範囲設定部808による色差範囲の設定処理を説明するための説明図である。例えば、処理対象の文字領域に、Y(イエロー)の色差範囲である境界値a1〜境界値a2が割り当てられており、図12に示すように、境界値a1〜境界値a2の色差範囲にヒストグラムのピークP0,P1がある場合、色差範囲設定部808によって、ピークP0,P1の中間点となる色差a11が、新たな境界値a11として設定される。また、ピークP1とは反対側でピークP0と隣り合うピークP2と、ピークP0との中間点となる色差a12が、新たな境界値a12として設定される。そして、境界値a12〜境界値a11の色差範囲Y1が、新たな色差範囲として設定される。この場合、例えばピークP0の色差が10度であれば、色差範囲設定部808によって、例えば300度〜360度の範囲について、ピークP2の探索が行われる。
また、色差範囲設定部808によって、図12に示す色差範囲Y1と同様にして、全範囲の色差のヒストグラムに含まれる複数のピークについて、隣り合う他のピークとの中間点となる色差が、複数の色差範囲における境界値となるように、新たな色差範囲が設定される。
次に、ステップS9において、全範囲における色差のヒストグラムのピーク数が、6つを超えていれば(ステップS9でNO)、全範囲の色差のヒストグラムに含まれる複数のピークのうち、5つのピークについて、ステップS10と同様にして、隣り合う他のピークとの中間点となる色差が色差範囲の境界値となるように、新たな色差範囲が設定される(ステップS11)。
そして、色差範囲設定部808によって、ステップS11によって設定された新たな色差範囲を除く残余のヒストグラムの範囲について、ヒストグラムのピーク数が6つ以下であるか否かが確認され(ステップS12)、6つを超えていれば再びステップS11、S12を繰り返す(ステップS12でNO)一方、6つ以下であれば(ステップS12でYES)、ステップS11によって設定された新たな色差範囲を除く残余のヒストグラムの範囲に含まれるピークについて、隣り合う他のピークとの中間点となる色差が、複数の色差範囲における境界値となるように、新たな色差範囲が設定され(ステップS13)、各文字領域に新たな色差範囲を割り当てるべくステップS14へ移行する。
次に、ステップS14において、第2色差範囲割当部809によって、色差範囲設定部808により設定された新たな色差範囲が、各文字領域に割り当てられる。具体的には、例えば第2色差範囲割当部809によって、各文字領域における各画素の色差の平均値が含まれる色差範囲が、各文字領域に割り当てられる。
そして、ステップS15において、代表色設定部810によって、各文字領域に割り当てられた色差範囲における各文字領域の平均色が、各文字領域の代表色として設定され、当該各文字領域の代表色を示す情報が、色情報66として中間画像データ一時保管部9に記憶される。この場合、代表色設定部810は、例えば各文字領域に割り当てられた色差範囲の色差を有する画素について、色差HUEの平均値を、平均色を示す色情報66として用いてもよく、色差HUEと当該画素の彩度SATの平均値とを、色情報66として用いてもよい。
以上、ステップS1〜S15の処理により、各文字領域について、ヒストグラムのピークを一つだけ含むように設定された色差範囲内で、各文字領域に含まれる各画素の平均色が、各文字領域の代表色として設定されるので、背景技術のように、単純にヒストグラム65のピーク値を代表色として設定する場合と比べて微妙な色合いまで再現することができ、色文字の色の再現性を向上することができる。
このようにして、色文字の色の再現性を向上することはできるものの、例えば背景画像の色と文字色とが似通っている場合など、文字が見にくい場合やデザイン上の理由で、ユーザが意図的に文字の色のみを変更したい場合がある。そこで、スキャナ装置1は、文字色変更処理部80によって、ユーザが文字の色を変更することが可能にされている。
図13は、スキャナ装置1の操作パネルの一例を示す説明図である。図13に示す操作パネル21には、数字キーやスタートキー等の操作キースイッチを備えた操作部2と、タッチパネル3とが設けられている。
図14は、文字色変更処理部80等の動作の一例を示すフローチャートである。まず、第1プレビュー制御部81によって、中間画像データ一時保管部9に記憶されている、多値画像データ63、文字画像データ62、及び色情報66からなるカラー画像データ61に基づき、タッチパネル3に原稿のプレビュー画像31が表示される。さらに、第1プレビュー制御部81によって、色を選択するための複数の色を示す色選択画像32がタッチパネル3に表示される(ステップS21)。色選択画像32は、図13に示すように、例えば互いに異なる色にされた正六角形の選択肢321が複数組み合わされて構成されている。
次に、ユーザがタッチパネル3に表示されたプレビュー画像31の、例えば「Yellow」の文字領域311を押圧すると、タッチパネル3から文字領域311の位置情報が出力される。そうすると、色指定受付部83は、タッチパネル3から出力される位置情報は文字領域抽出部82により抽出された文字領域を示すから、色指定受付部83によって、文字領域311が処理対象文字領域として決定される(ステップS22)。
これにより、ユーザは、色を指定したい文字領域を、タッチパネル3を押圧するだけで選択することができ、操作性が向上する。
次に、ユーザがタッチパネル3に表示された色選択画像32の、例えば選択肢321を押圧すると、タッチパネル3から選択肢321の位置情報が出力される。そうすると、色指定受付部83によって、タッチパネル3から出力される位置情報に基づき、選択肢321の色が指定色として受け付けられる(ステップS23)。
これにより、ユーザは、文字領域に設定したい色を、タッチパネル3を押圧するだけで選択することができ、操作性が向上する。
次に、色見本表示制御部86によって、色指定受付部83により処理対象文字領域として選択された文字領域の現在の色が、タッチパネル3に色見本画像33として表示される。そして、色見本表示制御部86によって、色指定受付部83により指定色として受け付けられた色が、タッチパネル3に色見本画像34として、色見本画像33と対比するように並べて表示される(ステップS24)。
これにより、ユーザは、現在の色と、指定色として選択した色とを対対比して確認することができるので、微妙な色合いの変更を行うことが容易となる。
次に、第2プレビュー制御部85によって、タッチパネル3に表示されたプレビュー画像における処理対象文字領域の色が、色指定受付部83により受け付けられた指定色に変更される(ステップS25)。これにより、ユーザは、背景画像と文字画像とを重ね合わせた状態で、文字領域の色が指定色に変更されたプレビュー画像を確認することができるので、例えば背景画像の色と、文字領域の色との関係で文字が見やすくなったか否か、あるいはデザイン上、ユーザの意図するとおりの画像が得られるか否かをプレビュー画像31で確認することができる。
次に、確定指示受付部87によって、タッチパネル3に、確認ボタン35が表示される。そして、確認ボタン35が押圧されると、タッチパネル3から確認ボタン35の位置情報が出力され、確定指示受付部87によって、当該位置情報に応じて色指定受付部83により処理対象文字領域として選択された文字領域と、色指定受付部83により指定色として受け付けられた色とを確定する旨の確定指示が受け付けられる(ステップS26でYES)。
そして、確定指示受付部87により確定指示が受け付けられると、色変更処理部84によって、中間画像データ一時保管部9に記憶されている色情報66において、色指定受付部83により処理対象文字領域として選択された文字領域の色が、色指定受付部83により指定色として受け付けられた色に変更される(ステップS27)。
以上、ステップS21〜S27の処理により、文字領域の色を、ユーザが意図する通りに設定することができる。
次に、文字圧縮部812によって、中間画像データ一時保管部9に記憶されている文字画像データ62が、例えばMMR方式によって圧縮され、圧縮文字画像データ67として中間画像データ一時保管部9に記憶される。これにより、中間画像データ一時保管部9には、色情報66、圧縮文字画像データ67、及び圧縮画像データ64からなる中間画像データ69が記憶される(ステップS28)。
次に、送信画像ファイル化部10によって、中間画像データ一時保管部9に記憶されている色情報66、圧縮文字画像データ67、及び圧縮画像データ64が合成されて、例えば高圧縮PDFデータ68や、XPSの電子ファイルが生成され、送信ファイル一時保管部11に記憶される(ステップS29)。例えば高圧縮PDFデータ68の場合、色情報66を、圧縮文字画像データ67のマスク情報として合成することにより、圧縮画像データ64で表される背景画像に圧縮文字画像データ67で表される文字画像を重ね合わせて、かつ文字画像の色を、色情報66で示される色に設定することができる。
そして、送信ファイル一時保管部11に記憶された電子ファイル、例えば高圧縮PDFデータ68が、送信出力部12によって、パーソナルコンピュータ等の外部端末装置へ送信される(ステップS30)。この場合、外部端末装置へ送信する高圧縮PDFデータ68のデータ量を低減しつつ文字領域の画質の劣化を低減し、かつユーザが意図したとおりに色文字部の色を設定することが容易となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るスキャナ装置1aについて説明する。図1に示すスキャナ装置1aは、スキャナ装置1とは、図4に示す文字色変更処理部80aにおける第1プレビュー制御部81a、色指定受付部83a、及び色変更処理部84aの動作が異なる。
図15は、文字色変更処理部80a等の動作の一例を示すフローチャートである。また、図16は、文字色変更処理部80aの動作を説明するための説明図である。まず、第1プレビュー制御部81aによって、中間画像データ一時保管部9に記憶されている、多値画像データ63、文字画像データ62、及び色情報66からなるカラー画像データ61に基づき、タッチパネル3に原稿のプレビュー画像31が表示される(ステップS31)。
次に、第1プレビュー制御部81aによって、プレビュー画像31の少なくとも一部、例えばプレビュー画像31を縦横2列ずつ4分割した画像のうち右上の画像について、文字領域抽出部82により抽出された文字領域の色を、互いに異なる色に変化させた複数、例えば六つの色見本用画像361〜366が、タッチパネル3によってさらに表示される(ステップS32)。例えば、第1プレビュー制御部81aは、プレビュー画像31における各文字領域の彩度を、所定の設定値、例えば10度ずつ異ならせて色見本用画像361〜366の画像データを生成し、これがタッチパネル3によって表示される。
この場合、色見本用画像361〜366の各文字領域の彩度は、プレビュー画像31を中心に増大する方向と減少する方向とに設定されることが好ましく、例えば色見本用画像361,362、363の各文字領域の彩度は、プレビュー画像31の各文字領域の彩度に10度、20度、30度をそれぞれ加算した値が設定され、例えば色見本用画像364,365、366の各文字領域の彩度は、プレビュー画像31の各文字領域の彩度から10度、20度、30度をそれぞれ減算した値が設定される。
次に、ユーザがタッチパネル3に表示された色見本用画像361〜366のうちいずれか、例えば色見本用画像361を押圧すると、タッチパネル3から色見本用画像361の位置情報が出力される。そうすると、色指定受付部83aによって、タッチパネル3から出力される位置情報に基づき、色見本用画像361における各文字領域の色が、指定色として受け付けられる(ステップS33)。
これにより、ユーザは、プレビュー画像31の各文字領域の色を変化させた場合に得られる画像を、背景画像と文字領域とが重ね合わされた色見本用画像361〜366によって確認しながら、所望の文字色を選択することができるので、背景画像の色と文字色とが似通っている場合などに視認性のよい色を文字色として設定したり、文字色を変更した場合の背景画像を含めたデザイン上の効果を確認しながら意図した効果が得られる色を、選択することが容易となる。
次に、第2プレビュー制御部85によって、タッチパネル3に表示されたプレビュー画像における各文字領域の色が、色指定受付部83により受け付けられた指定色に変更される(ステップS34)。これにより、ユーザは、背景画像と文字画像とを重ね合わせた状態で、文字領域の色が指定色に変更された画像全体を確認することができるので、例えば背景画像の色と、文字領域の色との関係で文字が見やすくなったか否か、あるいはデザイン上、ユーザの意図するとおりの画像が得られるか否かをプレビュー画像31で確認することができる。
次に、確定指示受付部87aによって、スタートキー211が押下されたか否かが確認される。そして、スタートキー211が押下されると、確定指示受付部87によって、色指定受付部83aにより指定色として受け付けられた色を確定する旨の確定指示が受け付けられる(ステップS35でYES)。
そして、確定指示受付部87aにより確定指示が受け付けられると、色変更処理部84aによって、中間画像データ一時保管部9に記憶されている色情報66において、各文字領域の色が、色指定受付部83aにより指定色として受け付けられた色に変更される(ステップS36)。
以下、ステップS28〜S30の処理は、スキャナ装置1と同様であるのでその説明を省略する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るスキャナ装置1bについて説明する。図1に示すスキャナ装置1bは、スキャナ装置1とは、文字色変更処理部80bの構成が異なる。図17は、文字色変更処理部80bの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すスキャナ装置1bは、スキャナ装置1とは、文字色変更処理部80bにおいて、現在色選択表示制御部89と変更対象領域色受付部90とをさらに備える点、及び色指定受付部83b、色変更処理部84b、第2プレビュー制御部85b、色変更処理部84bの動作が異なる。
図18は、文字色変更処理部80b等の動作の一例を示すフローチャートである。また、図19は、文字色変更処理部80bの動作を説明するための説明図である。まず、第1プレビュー制御部81によって、中間画像データ一時保管部9に記憶されている、多値画像データ63、文字画像データ62、及び色情報66からなるカラー画像データ61に基づき、タッチパネル3に原稿のプレビュー画像31が表示される。さらに、第1プレビュー制御部81によって、色を選択するための複数の色を示す色選択画像32がタッチパネル3に表示される(ステップS21)。
次に、現在色選択表示制御部89によって、各文字領域に割り当てられた色、例えばC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、R(レッド)、G(グリーン)、及びB(ブルー)の六色が、選択肢を示す現在色表示371,372,373,374,375,376としてタッチパネル3にそれぞれ表示される(ステップS42)。
次に、ユーザが、タッチパネル3に表示された現在色表示371,372,373,374,375,376のうちいずれか、例えば現在色表示374を押圧すると、タッチパネル3から現在色表示374の位置情報が出力される。そうすると、変更対象領域色受付部90によって、タッチパネル3から出力される位置情報に基づき、現在色表示374の色が、変更しようとする文字領域の現在の色である変更対象領域色として受け付けられる(ステップS43)。
次に、ユーザがタッチパネル3に表示された色選択画像32の、例えば選択肢321を押圧すると、タッチパネル3から選択肢321の位置情報が出力される。そうすると、色指定受付部83bによって、タッチパネル3から出力される位置情報に基づき、選択肢321の色が指定色として受け付けられる(ステップS23)。
次に、第2プレビュー制御部85bによって、タッチパネル3に表示されたプレビュー画像における、変更対象領域色受付部90により受け付けられた変更対象領域色、例えば現在色表示374の色を有する文字領域が、色指定受付部83bにより受け付けられた指定色に変更される。これにより、ユーザは、背景画像と文字画像とを重ね合わせた状態で、文字領域の色が指定色に変更された画像を確認することができるので、例えば背景画像の色と、文字領域の色との関係で文字が見やすくなったか否か、あるいはデザイン上、ユーザの意図するとおりの画像が得られるか否かをプレビュー画像31で確認することができる。
次に、確定指示受付部87によって、スタートキー211が押下されたか否かが確認される。そして、スタートキー211が押下されると、確定指示受付部87によって、変更対象領域色受付部90により受け付けられた変更対象領域色と色指定受付部83bにより受け付けられた指定色とを確定する旨の確定指示が受け付けられる(ステップS45でYES)。
そして、確定指示受付部87aにより確定指示が受け付けられると、色変更処理部84bによって、中間画像データ一時保管部9に記憶されている色情報66において、変更対象領域色受付部90により受け付けられた変更対象領域色を有する文字領域の色が、色指定受付部83により指定色として受け付けられた色に変更される(ステップS46)。
以上、ステップS21〜S46の処理により、文字領域の色を、ユーザが意図する通りに設定することができる。
以下、ステップS28〜S30の処理は、スキャナ装置1と同様であるのでその説明を省略する。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例であるスキャナ装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す中間画像処理部の構成の一例を示すブロック図である。 色の色差を0度〜360度の円環上に示し、円の中心からの距離によって彩度を示したL*a*b*表色系と、予め設定されたC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、R(レッド)、G(グリーン)、及びB(ブルー)の各色に対応する色差の範囲との関係を示す説明図である。 図1に示す文字色変更処理部の構成の一例を示すブロック図である。 原稿画像の一例を示す説明図である。 図1に示すスキャナ装置の動作を説明するための説明図である。 図1に示す中間画像処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す中間画像処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 各色の割り当て処理を説明するための説明図である。 図2に示すヒストグラム生成部の動作を説明するための説明図である。 各文字領域のヒストグラムにピークが複数含まれている状態を示す説明図である。 図2に示す色差範囲設定部による色差範囲の設定処理を説明するための説明図である。 スキャナ装置の操作パネルの一例を示す説明図である。 文字色変更処理部等の動作の一例を示すフローチャートである。 文字色変更処理部等の動作の一例を示すフローチャートである。 文字色変更処理部の動作を説明するための説明図である。 文字色変更処理部の構成の一例を示すブロック図である。 文字色変更処理部等の動作の一例を示すフローチャートである。 文字色変更処理部の動作を説明するための説明図である。
符号の説明
1,1a,1b スキャナ装置
2 操作部2
3 タッチパネル
5 画像読取部
6 入力画像処理部
7 入力画像データ一時保管部
8 中間画像処理部
9 中間画像データ一時保管部
10 送信画像ファイル化部
12 送信出力部
31 プレビュー画像
32 色選択画像
33,34 色見本画像
35 確認ボタン
60 原稿画像データ
61 カラー画像データ
62 文字画像データ
63 多値画像データ
64 圧縮画像データ
65 ヒストグラム
66 色情報
67 圧縮文字画像データ
68 高圧縮PDFデータ
69 中間画像データ
80,80a,80b 文字色変更処理部
81,81a 第1プレビュー制御部
82 文字領域抽出部
83,83a,83b 色指定受付部
84,84a,84b 色変更処理部
85,85b 第2プレビュー制御部
86 色見本表示制御部
87,87a 確定指示受付部
89 現在色選択表示制御部
90 変更対象領域色受付部
211 スタートキー
311 文字領域
321 選択肢
802 色差取得部
803 彩度取得部
805 色差範囲割当部
806 色領域判定部
807 ヒストグラム生成部
808 色差範囲設定部
809 色差範囲割当部
810 代表色設定部
811 二値化データ生成部
812 文字圧縮部
813 画像圧縮部

Claims (7)

  1. カラー画像を表示するための表示部と、
    カラー画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているカラー画像データに基づくカラー画像を、プレビュー画像として前記表示部によって表示させる第1プレビュー制御部と、
    前記記憶部に記憶されているカラー画像データから文字領域を抽出する文字領域抽出部と、
    前記文字領域抽出部により抽出された文字領域に、新たに設定するための色である指定色の設定を受け付ける色指定受付部と、
    前記プレビュー画像における、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の色を、前記色指定受付部により受け付けられた指定色に変更して前記表示部に表示させる第2プレビュー制御部と、
    前記指定色を確定する旨の確定指示を受け付ける確定指示受付部と、
    前記確定指示受付部によって、前記確定指示が受け付けられた場合、前記記憶部に記憶されているカラー画像データの色を示す色情報において、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の色を、前記色指定受付部により受け付けられた指定色に変更する色変更処理部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示部は、
    前記カラー画像が表示された表示画面上が押圧された場合に、当該押圧された位置を示す位置情報を出力するタッチパネルであり、
    前記第1プレビュー制御部は、
    前記文字領域抽出部により抽出された文字領域に新たに設定するための複数の色の選択肢を、前記表示部によってさらに表示させ、
    前記色指定受付部は、
    前記表示部から出力された位置情報が前記文字領域抽出部により抽出された文字領域を示す場合、当該文字領域を処理対象文字領域として設定し、前記表示部から出力された位置情報が前記複数の色の選択肢におけるいずれかの色を示す場合、当該いずれかの色を、前記処理対象文字領域に新たに設定するための指定色として受け付けるものであり、
    前記色変更処理部は、
    前記色指定受付部により処理対象文字領域として設定された文字領域の色を、前記色指定受付部により指定色として受け付けられた色に変更すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記色指定受付部により処理対象文字領域として設定された文字領域の色と、前記色指定受付部により指定色として受け付けられた色とを、前記表示部によって、並べて表示させる色見本表示制御部をさらに備えること
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記第1プレビュー制御部は、前記プレビュー画像の少なくとも一部において、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の色を、互いに異なる色に設定した複数の色見本用画像を、前記表示部によってさらに表示させ、
    前記色指定受付部は、前記複数の色見本用画像のうちいずれかを選択する選択指示を受け付けて、当該選択指示により選択された色見本用画像の文字領域の色を、前記指定色として受け付けること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の色を、前記表示部により選択可能に表示させる現在色選択表示制御部と、
    前記現在色選択表示制御部により前記表示部に表示された色を、変更しようとする文字領域の現在の色として選択する旨の選択指示を受け付ける変更対象領域色受付部とをさらに備え、
    前記色変更処理部は、前記記憶部に記憶されているカラー画像データにおいて、前記文字領域抽出部により抽出された文字領域のうち、前記変更対象領域色受付部により受け付けられた選択指示で選択された色を有する文字領域を、前記色指定受付部により受け付けられた指定色に変更すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記文字領域抽出部によって抽出された文字領域の画素の色差を取得する色差取得部と、
    前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の画素の彩度を取得する彩度取得部と、
    0度から360度までの色差を複数の色差の範囲に分割するように予め設定された、複数の色差範囲を記憶する色差範囲記憶部と、
    前記彩度取得部によって取得された文字領域の画素の彩度が、予め設定された有彩色の文字領域を判定するための判定条件に満たない場合に当該文字領域をグレー領域と判定し、当該文字領域の画素の彩度が前記判定条件を満たす場合に当該文字領域を色領域と判定する色領域判定部と、
    前記色領域判定部により色領域と判定された文字領域に、前記色差取得部により取得された画素の色差に基づいて、前記色差範囲記憶部に記憶されている複数の色差範囲のうちいずれかの範囲を割り当てる第1色差範囲割当部と、
    前記色領域判定部により色領域と判定された文字領域において、前記色差取得部により取得された色差が当該文字領域に割り当てられている色差範囲内にある画素の、当該色差の平均値を、当該文字領域の色を代表する色情報として設定する代表色設定部とをさらに備え、
    前記第1プレビュー制御部は、前記記憶部に記憶されているカラー画像データにおける前記色領域判定部により色領域と判定された文字領域の色を、前記表示部によって前記代表色設定部により設定された色情報に基づいて表示させること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記カラー画像データを原稿から読み取る画像読取部と、
    前記文字領域抽出部により抽出された文字領域の画像データを二値化して文字画像データを生成する二値化データ生成部と、
    前記二値化データ生成部により生成された文字画像データを圧縮して圧縮文字画像データを生成する文字圧縮部と、
    前記カラー画像データにおける前記文字領域を除く残余の画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する画像圧縮部と、
    前記色変更処理部により色が変更された色情報と前記文字圧縮部により生成された圧縮文字画像データと前記画像圧縮部により生成された圧縮画像データとを合成して合成データを生成する合成データ生成部と、
    前記合成データ生成部により合成された合成データを前記外部端末装置へ送信する通信部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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