JP2008235750A - レーザ素子、レーザ光源の製造方法、レーザ光源、照明装置、モニタ装置及びプロジェクタ - Google Patents

レーザ素子、レーザ光源の製造方法、レーザ光源、照明装置、モニタ装置及びプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ素子をサブマウントに接合して常温に戻した場合に生じるレーザ素子内部の応力の発生や、レーザ素子とサブマウントとの反りの発生を抑える。
【解決手段】複数の発光部を有するレーザ素子25に対して、当該レーザ素子25を複数のレーザ単位素子15に分断するための分断開始箇所となる分断開始部C1,C2を形成する工程と、分断開始部C1,C2が形成されたレーザ素子25を、サブマウント30に接合する工程と、サブマウント30に接合されたレーザ素子25をレーザ単位素子15に分断する工程とを含み、分断開始部C1,C2を形成する工程は、隣り合うレーザ単位素子15の間に、発光部の配列方向に沿って少なくとも2つの分断開始部C1,C2を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、レーザ素子、レーザ光源の製造方法、レーザ光源、照明装置、モニタ装置及びプロジェクタに関する。
高出力なレーザを実現するために、レーザを発光する複数の発光部をアレイ状に形成したレーザアレイを、1つのレーザ素子上に構成する方法がある。この複数の発光部が形成されたレーザ素子は、サブマウントに半田等を用いて接合される。しかし、半田接合後、レーザ素子とサブマウントとを常温に戻した場合、両部材の線膨張係数の差によってレーザ素子の内部に応力が生じてしまい、レーザ素子の寿命が短くなる問題がある。更に、レーザ素子とサブマウントとに反りが生じてしまい、射出されるレーザのビーム位置がばらつく問題がある。これらの問題に対応するため、従来、レーザ素子の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料をサブマウントに用いるようにしている。また、例えば、以下の特許文献1では、レーザ素子、サブマウント及びヒートシンクのそれぞれに用いる材料の組合わせ、並びにサブマウントの厚さを規定することにより、レーザ素子内の応力を抑える方法が開示されている。また、例えば、以下の特許文献2では、多数のレーザ素子のそれぞれを個々にサブマウントに接合してアレイ状に配設している装置が開示されている。
特開2002−299744号公報 特開2005−19804号公報
しかしながら、上記した従来の、レーザ素子の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料をサブマウントに用いる対応では、使用する材料が極めて限定されてしまう。例えば、レーザ素子がGaAs(ガリウム砒素)からなる場合、GaAsの線膨張係数は5.9×10−6[1/K]であるため、サブマウントには線膨張係数が4.5×10−6[1/K]のAlN(窒化アルミニウム)が多く用いられる。しかし、AlNは、コストが高い問題と、熱伝導率が200W/mK程度であることから放熱性が悪化する問題とがある。また、上記した特許文献1に記載されているような、レーザ素子、サブマウント及びヒートシンクのそれぞれに用いる材料の組合わせ、並びにサブマウントの厚さを規定する方法では、使用可能なそれぞれの材料が狭い範囲に限定されてしまい、更にはサブマウントの厚さも制限されてしまう。また、上記した特許文献2に記載されているような、多数のレーザ素子のそれぞれを個々にサブマウントに接合する装置では、レーザ素子をアレイ状に配設するときに位置精度がばらついてしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、レーザ素子をサブマウントに接合して常温に戻した場合に生じるレーザ素子内部の応力や、レーザ素子とサブマウントとの反りの発生を抑えるようにする。更に、レーザ素子及びサブマウントのそれぞれに用いることができる材料を狭い範囲に限定させないようにし、且つ、レーザ素子を高い位置精度でアレイ状に配設できるようにする。
本発明に係るレーザ素子は、複数の発光部を有するレーザ素子において、第1の発光部と、前記第1の発光部と隣り合う第2の発光部とを有し、前記第1の発光部と前記第2の発光部との間に、前記発光部の配列方向に沿って少なくとも2つの分断開始部を備えることを特徴とする。
本発明に係るレーザ素子によれば、隣り合う第1の発光部と第2の発光部との間に、発光部の配列方向に沿って少なくとも2つの分断開始部を備える。これにより、レーザ素子をこれらの分断開始部に基づいて複数のレーザ単位素子に分断することができ、また、分断開始部に囲まれた不要な部分を取り除くことができる。
上記した本発明に係るレーザ素子では、前記第1の発光部と前記第2の発光部との間に存在する前記複数の分断開始部の間隔は、前記レーザ素子の一方の面の側における間隔が、反対側となる他方の面の側における間隔より狭いことを特徴とする。
本発明に係るレーザ素子によれば、レーザ素子を複数のレーザ単位素子に分断するときに、分断開始部に囲まれた不要な部分を容易に取り除くことができる。
上記した本発明に係るレーザ素子では、前記分断開始部は、前記レーザ素子の一方の面、及び、反対側となる他方の面に形成された溝部であることを特徴とする。
本発明に係るレーザ素子によれば、分断開始部としての溝部からレーザ素子を確実に分断することができる。
上記した本発明に係るレーザ素子では、前記分断開始部は、前記レーザ素子に形成された改質部であることを特徴とする。
本発明に係るレーザ素子によれば、分断開始部としての改質部からレーザ素子を確実に分断することができる。
本発明に係るレーザ光源の製造方法は、複数の発光部を有するレーザ素子に対して、当該レーザ素子を複数のレーザ単位素子に分断するための分断開始箇所となる分断開始部を形成する工程と、前記分断開始部が形成された前記レーザ素子を、サブマウントに接合する工程と、前記サブマウントに接合された前記レーザ素子を前記レーザ単位素子に分断する工程と、を含み、前記分断開始部を形成する工程は、第1の発光部と、前記第1の発光部と隣り合う第2の発光部との間に、前記発光部の配列方向に沿って少なくとも2つの分断開始部を備えるように前記分断開始部を形成することを特徴とする。
本発明に係るレーザ光源の製造方法によれば、レーザ素子の隣り合う第1の発光部と第2の発光部との間に少なくとも2つの分断開始部を形成してから、サブマウントに接合する。そして、接合状態にあるレーザ素子を、分断開始部に基づいて複数のレーザ単位素子に分断する。この製造方法により、レーザ素子を分断開始部に基づいて複数のレーザ単位素子に分断することができる。また、分断開始部に囲まれた不要な部分を取り除くことができる。更に、分断された複数のレーザ単位素子でレーザアレイを構成することになり、各分断されたレーザ単位素子のアレイ方向の長さを短くすることができる。
これにより、レーザ素子とサブマウントとの線膨張係数の差によって生じるレーザ素子内部の応力の発生を抑えることができ、レーザ素子の寿命を長くさせて信頼性を高めることができる。更に、レーザ素子とサブマウントとの反りの発生を抑えることができる。この結果、レーザアレイの高い位置精度を確保することができ、射出されるレーザ光がずれてレーザ光源の位置精度が低下するのを防止することができる。
上記した本発明に係るレーザ光源の製造方法では、前記分断する工程は、前記レーザ素子と前記サブマウントとの線膨張係数の差異に起因する応力によって前記分断開始部を分断開始箇所とするクラックを発生させ、前記レーザ素子を前記レーザ単位素子に分断することを特徴とする。
本発明に係るレーザ光源の製造方法によれば、レーザ素子とサブマウントとの線膨張係数の差異に起因する応力によって自動的に分断されることから、レーザ素子を複数のレーザ単位素子に分断する作業が簡略化できる。
上記した本発明に係るレーザ光源の製造方法では、前記分断開始部を形成する工程は、前記第1の発光部と前記第2の発光部との間に存在する前記複数の分断開始部の間隔について、前記レーザ素子の前記サブマウント側の間隔が、反対側となる他方側の間隔より狭くなるよう、前記分断開始部を形成することを特徴とする。
本発明に係るレーザ光源の製造方法によれば、レーザ素子を複数のレーザ単位素子に分断するときに、分断開始部に囲まれた不要な部分を容易に取り除くことができる。
上記した本発明に係るレーザ光源の製造方法では、前記分断開始部は、前記レーザ素子の前記サブマウント側の面、及び、反対側となる他方の面に形成された溝部であることを特徴とする。
本発明に係るレーザ光源の製造方法によれば、分断開始部としての溝部からレーザ素子を確実に分断することができる。
上記した本発明に係るレーザ光源の製造方法では、前記分断開始部は、前記レーザ素子の前記サブマウント側の面、及び、反対側となる他方の面に形成された改質部であることを特徴とする。
本発明に係るレーザ光源の製造方法によれば、分断開始部としての改質部からレーザ素子を確実に分断することができる。
上記した本発明に係るレーザ光源の製造方法では、前記レーザ素子は、GaAsを含む材料からなり、前記サブマウントは銅を含む材料からなることを特徴とする。
本発明に係るレーザ光源の製造方法によれば、サブマウントに銅を含む材料を用いることで、サブマウントに一般的に用いられるAlNに比して、コストを安くでき、且つ高い熱伝導率を得ることができる。
本発明に係るレーザ光源は、上記した製造方法によって製造されたことを特徴とする。
本発明に係るレーザ光源によれば、レーザ素子内部の応力の発生の抑制、レーザ素子とサブマウントとの反りの発生の抑制、及びレーザアレイの高い位置精度の確保により、射出されるレーザ光がずれて位置精度が低下するのを防止することができる。
本発明に係るレーザ光源装置は、上記したレーザ光源と、前記レーザ光源から射出される光を共振させる外部共振ミラーと、を含むことを特徴とする。
本発明に係るレーザ光源装置によれば、レーザ光源から射出される高い位置精度のレーザ光を外部共振ミラーを用いた場合に効率的にレーザ発振させることができ、信頼性の高い高出力なレーザ光を射出することができる。
本発明に係る照明装置は、上記したレーザ光源を含むことを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、レーザ光源が信頼性の高い高出力なレーザ光を射出することから、高効率且つ高性能な照明光を安定して照射することができる。
本発明に係るモニタ装置は、上記したレーザ光源と、前記レーザ光源により照射された被写体を撮像する撮像部と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るモニタ装置によれば、レーザ光源が信頼性の高い高出力なレーザ光を射出することから、撮像部により得られる撮像画像の明るさを安定して高めることができる。
本発明に係るプロジェクタは、上記したレーザ光源と、前記レーザ光源からの光を利用して、表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタによれば、レーザ光源が信頼性の高い高出力なレーザ光を射出することから、高輝度の画像を安定して表示することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
<レーザ光源>
最初に、本発明を適用した第1実施形態に係るレーザ光源の概略構成について説明する。
図1は、レーザ光源を上(Z方向)から見た平面構成図である。図2は、レーザ光源を横(X方向)から見た側面構成図である。図3は、レーザ光源を横(Y方向)から見た側面構成図及びその一部拡大図である。図1〜図3に示すように、レーザ光源10は、5個のレーザ単位素子15を有するレーザ素子25と、サブマウント30とで構成される。
レーザ単位素子15は、半導体基板16と、半導体基板16において形成された発光部としての半導体多層膜20と、レーザ単位素子15を支持するための支持突起17(図2に示す)とを有している。支持突起17は発光部と同様の半導体多層膜で形成されている。各レーザ単位素子15に2個ずつ形成された合計10個の半導体多層膜20は、それぞれがX方向にアレイ状に配設されて1次元のレーザアレイを構成している。本実施形態では、半導体基板16の材料としてGaAs(ガリウム砒素)が用いられている。
図3の拡大図に示すように、半導体多層膜20は、n−DBRミラー21と、量子井戸構造の活性層22と、p−DBRミラー23とが積層されてpinダイオードを構成している。また、半導体多層膜20は、高出力なレーザ光を射出するために、サブマウント30側が先細りとなる円柱のメサ形状にエッチングされている。このpinダイオードに、図示しない電極間において順方向の電圧を印加すると、活性層22において、電子と正孔との再結合が起こり発光が生じる。そこで生じた光がn−DBRミラー21とp−DBRミラー23との間を往復する際に誘導放出が起こり、光の強度が増幅される。n−DBRミラー21とp−DBRミラー23とは光の波長に対して利得分布を持たせるために設けられている。光利得が光損失を上回ると、レーザ発振が起こって半導体多層膜20から、半導体基板16の面に対して垂直方向(図3に向かって上側となるZ方向)にレーザ光が射出される。
なお、本実施形態では、5個のレーザ単位素子15が設置されて、各レーザ単位素子15には2個の半導体多層膜20が形成されているが、レーザ単位素子15の個数及び各レーザ単位素子15に形成される半導体多層膜20の個数は、これに限られない。また、レーザ単位素子15としてVCSEL型のものを用い、半導体多層膜20を形成したが、これに限られず、例えば、光の共振する方向が半導体基板16の面に対して平行になる端面発光型のレーザアレイを用いる構成としても良い。また、レーザ単位素子15は、半導体レーザに限られず、例えば、固体レーザ、液体レーザ、ガスレーザ及び自由電子レーザ等、他の種類のレーザ素子とすることもできる。
サブマウント30は、各レーザ単位素子15を設置するための部材である。サブマウント30は、例えば、長さ10mm〜12mm、幅1mm〜5mm、厚さ0.1mm〜0.5mmの長尺で矩形の平板状をなしている。本実施形態では、サブマウント30の材料として熱伝導性の良好なCu(銅)が用いられている。
レーザ単位素子15とサブマウント30とは、半導体多層膜20のサブマウント30側の端面が、図3の拡大図に示す半田層31を介してサブマウント30の面に接合されている。本実施形態では、半田層31の材料として導電性材料となるAuSn(金錫)が用いられている。
<レーザ光源の製造方法>
次に、レーザ光源10の製造方法の一例について説明する。図4〜図7は、レーザ光源の製造工程を説明するための模式図であり、各図の(a)はレーザ光源となる部材を上(Z方向)から見た平面図であり、(b)は横(Y方向)から見た側面図である。
先ず、図4に示すように、GaAsからなる長尺の半導体基板18に、10個の半導体多層膜20を形成し、レーザ素子25を形成する。本実施形態においては、半導体基板18のX方向の長さを10mmとしている。また、半導体多層膜20は、エピタキシャル成長により形成される。例えば、MOCVD法(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)、MBE法(Molecular Beam Epitaxy)法、あるいはLPE法(Liquid Phase Epitaxy)を用いて組成を変調させながら半導体多層膜20を形成する。エピタキシャル成長を行う際の温度は、半導体基板18の種類、あるいは半導体多層膜20を構成する層の種類や厚さによって適宜決定されるが、一般に、600℃〜800℃であるのが好ましい。また、エピタキシャル成長を行う際の所要時間も温度と同様に適宜決定される。
半導体多層膜20の形成において、図3の拡大図に示す形状のように、形成された各半導体多層膜20を、同図に向かって下方向に先細りとなる円柱のメサ形状にエッチングする。また、各半導体多層膜20の近傍に、図2に示す支持突起17も合わせて形成する。
次に、レーザ素子25を5個のレーザ単位素子15に分断するための分断開始部を形成する。図5に示すように、隣り合うレーザ単位素子15間(本発明における第1の発光部と、第1の発光部と隣り合う第2の発光部との間)について、レーザ素子25の上面及び下面のそれぞれに、各半導体多層膜20の配列方向となるX方向に沿って2本の溝を形成する。レーザ単位素子15間の図5に向かって左側に位置する2本(上面の1本と下面の1本)の溝は分断開始部C1を形成し、右側に位置する2本(上面の1本と下面の1本)の溝は分断開始部C2を形成する。これにより、レーザ素子25の上面及び下面のそれぞれには8本の溝が溝部として形成される。ここで、図5(b)の拡大図に示すように、各溝の断面はV字形状を形成している。これらの溝は、例えば、先端部が鋭角形状のダイヤモンド等を用いて形成する。また、レーザ単位素子15間における分断開始部C1,C2の間隔(X方向)は、レーザ素子25の上面での間隔よりも下面での間隔の方を狭くする。
次に、図6に示すように、各分断開始部C1,C2が形成されているレーザ素子25が有する各半導体多層膜20と、サブマウント30とを接合する。ここでの接合は、図3の拡大図に示すように、各半導体多層膜20のサブマウント30側の端面とサブマウント30の面とを、半田層31となるAuSnを加熱溶融することにより接合する。AuSnは、280℃〜300℃で溶融させることができる。この温度は、半導体多層膜20に悪影響を与えることのない温度である。
次に、各半導体多層膜20を介して接合状態にあるレーザ素子25とサブマウント30とを、このままの状態で常温に戻す。両部材を常温に戻したときに、両部材の線膨張係数に差異があることから両部材の縮み量も異なることになる。これにより、図7に示すように、レーザ素子25の内部にX方向に働く圧縮応力Fが生じる。この圧縮応力Fにより、レーザ素子25の各レーザ単位素子15間において、図7(b)の拡大図に示すように、レーザ素子25の各分断開始部C1,C2に基づいて上面から下面へと到達する2つのクラックCが生じる。このとき、分断開始部C1,C2の間隔はレーザ素子25の上面での間隔よりも下面での間隔の方が狭いことから、2つのクラックCは、上面から下面に近づくに従って間隔が狭くなるように生じる。これらの各レーザ単位素子15間のクラックCにより、レーザ素子25が5個のレーザ単位素子15に分断される。各レーザ単位素子15間において、2つのクラックCに囲まれていた各基板分離部19は、圧縮応力Fによって少し上に浮き上がる。この浮き上がった状態にある各基板分離部19を、半導体基板18の上方から取り除くことにより、各レーザ単位素子15に2個の半導体多層膜20が形成されたレーザ光源10を得ることができる。
<効果>
上述した実施形態によれば、レーザ光源10は、GaAsを含む5個のレーザ単位素子15と、Cuを含むサブマウント30とで構成される。GaAs及びCuのそれぞれの線膨張係数は、5.9×10−6[1/K]及び16.5×10−6[1/K]である。このため、例えば、図4に示すような、分断開始部が形成される前の長さ10mmのレーザ素子25をそのままサブマウント30に接合し、両部材を常温に戻した場合、両部材の縮み量が異なることでレーザ素子25の内部に応力が生じてしまう。更に、レーザ素子25とサブマウント30とに反りも生じてしまう。
本実施形態では、レーザ素子25に対して、各レーザ単位素子15間に分断開始部C1,C2を形成する。そして、分断開始部C1,C2が形成されたレーザ素子25を、各半導体多層膜20を介してサブマウント30とに接合する。その後、レーザ素子25とサブマウント30とを常温に戻すと、両部材の線膨張係数の差異によってレーザ素子25に圧縮応力Fが生じ、各分断開始部C1,C2に基づいてクラックCが生じる。このクラックCにより、レーザ素子25は、それぞれが長さ2mm未満の5個のレーザ単位素子15に分断される。
両部材の線膨張係数の差異に起因する圧縮応力FによってクラックCが生じて、長さの短い各レーザ単位素子15に分断されることから、各レーザ単位素子15内部に発生した圧縮応力Fは、分断後には解放されることで抑えられる。また、各レーザ単位素子15とサブマウント30との反りの発生も抑えられる。これにより、各レーザ単位素子15の寿命を長くさせて信頼性を高めることができる。
また、レーザ素子25はサブマウント30に接合した後、常温に戻ることで自動的に分断されることから、レーザ素子25を切断加工する工程が不要になり、レーザ素子25をサブマウント30に接合した後の作業が簡略化できる。
また、各レーザ単位素子15間の分断開始部C1,C2の間隔はレーザ素子25の上面での間隔よりも下面での間隔の方を狭くしている。このため、各レーザ単位素子15間に2つのクラックCが斜めに生じる。これにより、圧縮応力Fを受けて2つのクラックCに囲まれている各基板分離部19を、半導体基板18から取り除くことが容易になる。更に、2つのクラックCは、上面から下面に近づくに従って相互の間隔が狭くなるように生じる。このため、圧縮応力Fを受けた各基板分離部19は、少し上に浮き出ることになる。これにより、不要な各基板分離部19を上方から更に容易に取り除くことができる。
なお、本実施形態では、分断開始部C1,C2の間隔はレーザ素子25の上面での間隔よりも下面での間隔の方を狭くしている。しかし、これに限られず、例えば、レーザ素子25の上面での間隔よりも下面での間隔の方を広くしても良い。これにより、2つのクラックCは、上面から下面に近づくに従って相互の間隔が広くなるように生じる。このため、圧縮応力Fを受けた各基板分離部19は、少し下に浮き出ることになる。これにより、不要な各基板分離部19を下方から容易に取り除くことができる。また、本実施形態では、レーザ素子25の上面及び下面のそれぞれに溝を形成して分断開始部としているが、これに限られず、片側の面のみにクラック可能な深い溝を斜めに形成しても良いし、他の溝の構成によりクラックを発生させても良い。また、レーザ素子25間に形成する分断開始部の個数は、C1,C2の2つに限られず、更に分断開始部を形成しても良い。
また、一般的に、GsAsからなる長さ10mmのレーザ素子をAlNからなるサブマウントに実装した場合は、両部材の線膨張係数の差による問題は少ない。本実施形態では、GsAsを含む長さ2mm未満のレーザ単位素子15に分断し、サブマウントにCuを用いている。この場合、サブマウントにAlNを用いた場合と同様に、線膨張係数の差による問題を回避できる。AlNはコストが高く、且つ熱伝導率が低い問題があるが、CuはAlNに比してコストが安くて熱伝導率が高いことから、これらの問題も解消できる。
また、図7に示すように、10個の半導体多層膜20が形成されたレーザ素子25を、サブマウント30に接合された状態で各レーザ単位素子15に分断されることから、レーザ単位素子15の各半導体多層膜20が構成するレーザアレイの位置精度がばらつく等の問題は発生しない。
また、半導体多層膜20は、サブマウント30側が先細りとなる円柱のメサ形状にエッチングされている。本発明において、各レーザ単位素子15に1個の半導体多層膜20を有するように分断しても良いが、その場合、半導体多層膜20がメサ形状であるために誤って傾いてしまうことが考えられる。しかし、本実施形態では各レーザ単位素子15に2個の半導体多層膜20を有するように分断するため、半導体多層膜20が誤って傾いてしまうのを防止することができる。更に、半導体多層膜20が1個の場合よりも分断開始部の形成箇所を減らすことができるので、レーザ光源10の製造速度が速まるメリットがある。
上記したように、本実施形態では、レーザ光源10における各レーザ単位素子15内部の応力の発生や、各レーザ単位素子15とサブマウント30との反りの発生を抑えることができる。また、各半導体多層膜20は、位置のばらつきや傾きが生じることなく、高い位置精度のレーザアレイを構成することができる。これらにより、本実施形態では、レーザ光源10から射出されるレーザ光がずれて位置精度が低下するのを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を適用した第2実施形態に係るレーザ光源の製造方法について説明する。
図8は、レーザ光源の製造工程を説明するための模式図であり、(a)はレーザ光源となる部材を上(Z方向)から見た平面図であり、(b)は横(Y方向)から見た側面図である。図8に示す工程は、前述した第1実施形態に係るレーザ光源の製造方法における図5に示す工程を置き換えたものである。即ち、第2実施形態における製造方法では、レーザ素子25の分断開始部として、図5に示す各溝に換えて、図8に示すように、ダイシングラインDを形成している。なお、この他の製造工程については、第1実施形態における製造方法と同様であるので詳しい説明を省略する。
このダイシングラインDは、半導体基板18内部にレーザ光を照射してクラックが生じ易いように改質させた改質層を示す。このダイシングの技術の一例として、浜松ホトニクス(株)の開発したステルスダイシング技術が用いられる。レーザ素子25が分断される各レーザ単位素子15間において、半導体基板18の上面から下面に到達するに2本のダイシングラインD(2本の分断開始部)を形成する。これにより、半導体基板18には合計8本のダイシングラインDが改質部として形成される。ここで、図8(b)の拡大図に示すように、X方向において、各レーザ単位素子15間に形成される2本のダイシングラインDの相互の間隔は、上面から下面に近づくに従って狭くする。
次に、各ダイシングラインDが形成されているレーザ素子25が有する各半導体多層膜20と、サブマウント30とを接合する(図6参照)。そして、各半導体多層膜20を介して接合状態にあるレーザ素子25とサブマウント30とを、このままの状態で常温に戻す。このときに、レーザ素子25の内部にX方向に働く圧縮応力Fが生じる(図7参照)。この圧縮応力Fにより、レーザ素子25の各レーザ単位素子15間において、2本のダイシングラインDのそれぞれに沿って、半導体基板18の上面から下面へと到達する2つのクラックCが生じる。ここで、2つのクラックCは、上面から下面に近づくに従って間隔が狭くなるように生じる。これらの各レーザ単位素子15間のクラックCにより、レーザ素子25が5個のレーザ単位素子15に分断される。各レーザ単位素子15間において、2つのクラックCに囲まれていた各基板分離部19は、圧縮応力Fによって少し上に浮き上がる。この浮き上がった状態にある各基板分離部19を、半導体基板18の上方から取り除くことにより、各レーザ単位素子15に2個の半導体多層膜20が形成されたレーザ光源10を得ることができる。
レーザ素子25に対して、分断開始部としてダイシングラインDを形成する製造方法により、各レーザ単位素子15間において、ダイシングラインDに沿って確実にクラックを生じさせることができる。これにより、レーザ素子25を5個のレーザ単位素子15に確実に分断することができる。なお、分断開始部として、第1実施形態における図5に示す各溝に加えて、本実施形態における図8に示すダイシングラインDを形成しても良い。これにより、レーザ素子25に対して更に確実にクラックを生じさせて、5個のレーザ単位素子15に更に確実に分断することができる。
(第3実施形態)
<照明装置>
最初に、本発明を適用した第3実施形態に係る照明装置の概略構成について説明する。
図9は、第3実施形態に係る照明装置の概略構成図である。同図に示すように、本実施形態に係る照明装置1は、レーザ光源装置100と、レーザ光源装置100から射出される第2高調波(可視レーザ光)を拡散させる拡散素子110とを備える。レーザ光源装置100は、上記したレーザ光源10と、外部共振ミラー50と、波長変換素子60とを備える。
外部共振ミラー50は、レーザ光源10から射出された光を、当該レーザ光源10に向けて高効率で反射するミラーである。レーザ発振のための共振器構造は、外部共振ミラー50と各レーザ単位素子15の各p−DBRミラー23とで構成されている。レーザ光源10から射出された光は、レーザ光源10と外部共振ミラー50との間で反射を繰り返し増幅されて、外部共振ミラー50から射出される。
波長変換素子60は、入射光の波長を変換する非線形光学素子である。波長変換素子60は、外部共振ミラー50から射出された光を、約半分の波長の光に変換し、青色や緑色などの第2高調波として射出する。なお、波長変換素子60の配置位置は、これに限られず、レーザ光源10と外部共振ミラー50との間に配置しても良い。また、外部共振ミラーを備えなくても良い。
以上のように構成されたレーザ光源装置100によれば、各レーザ単位素子15の各p−DBRミラー23がほぼ同一平面に配置されるので、1つの外部共振ミラー50にて各レーザ単位素子15の各p−DBRミラー23と共振器を構成でき、全てのレーザ単位素子15を効率的にレーザ発振させることができる。更に、レーザ光源10から射出されるレーザ光がずれて位置精度が低下するのを防止できる。その結果、レーザ光源装置100は、信頼性の高い高出力なレーザ光を射出することができ、照明装置1は、高効率且つ高性能な照明光を安定して照射することができる。
(第4実施形態)
<モニタ装置>
本実施形態では、上記した第3実施形態におけるレーザ光源装置100を備えるモニタ装置について説明する。
図10は、本発明を適用した第4実施形態に係るモニタ装置の概略構成図である。同図に示すように、モニタ装置400は、装置本体410と、光伝送部420とを備える。装置本体410は、上記した第3実施形態のレーザ光源装置100を備える。
光伝送部420は、光を送る側と受ける側の2本のライトガイド422,424を備える。各ライトガイド422,424は、多数本の光ファイバを束ねたもので、レーザ光を遠方に送ることができる。光を送る側のライトガイド422の入射側にはレーザ光源装置100が配設され、その出射側には拡散板426が配設されている。レーザ光源装置100から出射されたレーザ光は、ライトガイド422を伝って光伝送部420の先端に設けられた拡散板426に送られ、拡散板426により拡散されて被写体を照射する。
光伝送部420の先端には、結像レンズ428も設けられており、被写体からの反射光を結像レンズ428で受けることができる。その受けた反射光は、受け側のライトガイド424を伝って、装置本体410内に設けられた撮像部としてのカメラ430に送られる。この結果、レーザ光源装置100により出射されたレーザ光により、被写体を照射したことで得られる反射光に基づく画像をカメラ430で撮像することができる。
以上のように構成されたモニタ装置400によれば、レーザ光源装置100が信頼性の高い高出力なレーザ光を射出することから、カメラ430により得られる撮像画像の明るさを安定して高めることができる。
(第5実施形態)
<画像表示装置>
本実施形態では、上記した第3実施形態におけるレーザ光源装置100を備える画像表示装置としてのプロジェクタについて説明する。図11は、本発明を適用した第5実施形態に係る画像表示装置の概略構成図である。なお、図11中においては、簡略化のためプロジェクタ500を構成する筐体は省略している。プロジェクタ500は、スクリーン510に光を供給し、スクリーン510で反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクタである。なお、上記した第1実施形態と重複する説明は省略する。
プロジェクタ500は、図11に示すように、赤色光を射出する赤色照明装置512Rと、緑色光を射出する緑色照明装置512Gと、青色光を射出する青色照明装置512Bと、を備える。赤色照明装置512R、緑色照明装置512G、青色照明装置512Bは、上記した第3実施形態の照明装置1とそれぞれ同一の構成である。各色の照明装置512R,512G,512Bは、レーザ光源装置100と、レーザ光源装置100から射出される第2高調波を拡散させる拡散素子110とを備える。赤色照明装置512Rが備える波長変換素子60では、赤外レーザ光から赤色への波長変換が行われ、緑色照明装置512Gが備える波長変換素子60では、赤外レーザ光から緑色への波長変換が行われる。また、青色照明装置512Bが備える波長変換素子60では、赤外レーザ光から青色への波長変換が行われる。なお、波長変換素子を備えずに、レーザ光源から直接、赤色、緑色、青色のレーザ光を射出しても良い。
プロジェクタ500は、各色の照明装置512R,512G,512Bから射出された照明光を、パソコン等から送られてきた画像信号に応じてそれぞれ変調する液晶ライトバルブ514R,514G,514Bを含んでいる。更に、プロジェクタ500は、液晶ライトバルブ514R,514G,514Bから射出された光を合成して投写レンズ516に導くクロスダイクロイックプリズム518を含んでいる。また、プロジェクタ500は、液晶ライトバルブ514R,514G,514Bによって形成された像を拡大してスクリーン510に投写する投写レンズ516を含んでいる。
各液晶ライトバルブ514R,514G,514Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム518に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は画像形成装置にあたり投写光学系である投写レンズ516により表示面であるスクリーン510上に投写され、所望の大きさに拡大された画像が表示される。
以上のように構成されたプロジェクタ500によれば、赤色照明装置512R、緑色照明装置512G、青色照明装置512Bが備える各レーザ光源装置100が信頼性の高い高出力なレーザ光を射出することから、高輝度の画像を安定して表示することができる。
なお、本実施形態のプロジェクタ500は、いわゆる3板式の液晶プロジェクタであったが、これに換えて、色毎に時分割でレーザ光源を点灯することにより1つのライトバルブのみでカラー表示を可能とした構成の単板式の液晶プロジェクタとしても良い。
また、プロジェクタは、レーザ光源装置からのレーザ光をスクリーン上で走査させることにより表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置にあたる走査手段を有する方式のプロジェクタとしても良い。また、プロジェクタは、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から射出される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタであっても良い。また、空間光変調装置としては透過型液晶表示装置を用いる場合に限られず反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon、LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。
以上、本発明の種々の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
レーザ光源を上(Z方向)から見た平面構成図。 レーザ光源を横(X方向)から見た側面構成図。 レーザ光源を横(Y方向)から見た側面構成図及びその一部拡大図。 レーザ光源の製造工程を説明するための模式図、(a)はZ方向から見た平面図、(b)はY方向から見た側面図。 レーザ光源の製造工程を説明するための模式図、(a)はZ方向から見た平面図、(b)はY方向から見た側面図。 レーザ光源の製造工程を説明するための模式図、(a)はZ方向から見た平面図、(b)はY方向から見た側面図。 レーザ光源の製造工程を説明するための模式図、(a)はZ方向から見た平面図、(b)はY方向から見た側面図。 第2実施形態に係るレーザ光源の製造工程を説明するための模式図、(a)はZ方向から見た平面図、(b)はY方向から見た側面図。 第3実施形態に係る照明装置の概略構成図。 第4実施形態に係るモニタ装置の概略構成図。 第5実施形態に係る画像表示装置の概略構成図。
符号の説明
1…照明装置、10…レーザ光源、15…レーザ単位素子、16,18…半導体基板、17…支持突起、19…基板分離部、20…半導体多層膜、21…n−DBRミラー、22…活性層、23…p−DBRミラー、25…レーザ素子、30…サブマウント、31…半田層、50…外部共振ミラー、60…波長変換素子、100…レーザ光源装置、110…拡散素子、C…クラック、C1,C2…分断開始部、D…ダイシングライン、F…圧縮応力。

Claims (14)

  1. 複数の発光部を有するレーザ素子において、
    第1の発光部と、前記第1の発光部と隣り合う第2の発光部とを有し、
    前記第1の発光部と前記第2の発光部との間に、前記発光部の配列方向に沿って少なくとも2つの分断開始部を備えることを特徴とするレーザ素子。
  2. 前記第1の発光部と前記第2の発光部との間に存在する前記複数の分断開始部の間隔は、前記レーザ素子の一方の面の側における間隔が、反対側となる他方の面の側における間隔より狭いことを特徴とする請求項1に記載のレーザ素子。
  3. 前記分断開始部は、前記レーザ素子の一方の面、及び、反対側となる他方の面に形成された溝部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ素子。
  4. 前記分断開始部は、前記レーザ素子に形成された改質部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ素子。
  5. 複数の発光部を有するレーザ素子に対して、当該レーザ素子を複数のレーザ単位素子に分断するための分断開始箇所となる分断開始部を形成する工程と、
    前記分断開始部が形成された前記レーザ素子を、サブマウントに接合する工程と、
    前記サブマウントに接合された前記レーザ素子を前記レーザ単位素子に分断する工程と、を含み、
    前記分断開始部を形成する工程は、第1の発光部と、前記第1の発光部と隣り合う第2の発光部との間に、前記発光部の配列方向に沿って少なくとも2つの分断開始部を備えるように前記分断開始部を形成することを特徴とするレーザ光源の製造方法。
  6. 前記分断する工程は、前記レーザ素子と前記サブマウントとの線膨張係数の差異に起因する応力によって前記分断開始部を分断開始箇所とするクラックを発生させ、前記レーザ素子を前記レーザ単位素子に分断することを特徴とする請求項5に記載のレーザ光源の製造方法。
  7. 前記分断開始部を形成する工程は、前記第1の発光部と前記第2の発光部との間に存在する前記複数の分断開始部の間隔について、前記レーザ素子の前記サブマウント側の間隔が、反対側となる他方側の間隔より狭くなるよう、前記分断開始部を形成することを特徴とする請求項5又は6に記載のレーザ光源の製造方法。
  8. 前記分断開始部は、前記レーザ素子の前記サブマウント側の面、及び、反対側となる他方の面に形成された溝部であることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のレーザ光源の製造方法。
  9. 前記分断開始部は、前記レーザ素子に形成された改質部であることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載のレーザ光源の製造方法。
  10. 前記レーザ素子は、GaAsを含む材料からなり、前記サブマウントは銅を含む材料からなることを特徴とする請求項5から9のいずれか一項に記載のレーザ光源の製造方法。
  11. 請求項5から10のいずれか一項に記載のレーザ光源の製造方法によって製造されたことを特徴とするレーザ光源。
  12. 請求項11に記載のレーザ光源を含むことを特徴とする照明装置。
  13. 請求項11に記載のレーザ光源と、
    前記レーザ光源により照射された被写体を撮像する撮像部と、を含むことを特徴とするモニタ装置。
  14. 請求項11に記載のレーザ光源と、
    前記レーザ光源からの光を利用して、表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置と、を含むことを特徴とするプロジェクタ。
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