JP2008235160A - 燃料電池車両の制御装置 - Google Patents

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眞 舟橋
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Abstract

【課題】回生ブレーキ機構を備えた燃料電池車両の制御装置に関し、回生エネルギを効率よく利用することのできる燃料電池車両の制御装置を提供する。
【解決手段】酸化ガスおよび燃料ガスの供給を受け、電気化学反応により発電を行う燃料電池スタック10と、燃料ガスをFCスタック10に供給可能な状態で蓄えるバッファタンク16と、燃料ガスをメインタンク30からバッファタンク16へ供給するための配管32と、配管32に配置され、回転軸を車両の駆動軸36と連結されたコンプレッサ34と、を備え、車両の回生ブレーキ時に駆動軸36の回転によりコンプレッサ34を回生駆動して、燃料ガスをバッファタンク16に蓄圧する。好ましくは、車両の運転状態に応じて、コンプレッサ34による蓄圧回生動作とモータージェネレータ24による蓄電回生動作とを選択的に実行する。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池車両の制御装置に係り、特に、回生ブレーキ機構を備えた燃料電池車両の制御装置に関する。
従来、例えば、特開2004−192826号公報には、燃料電池搭載車両における回生エネルギを回収することのできるシステムが開示されている。このシステムによれば、走行用モータにおいて生成した回生エネルギをキャパシタに蓄電する動作と、回生エネルギを利用して反応ガスをエアコンプレッサにより圧縮してアキュムレータに蓄圧する動作とを併用して制御することができる。このため、車両の回生ブレーキの効きを長期に渡って維持することができる。
特開2004−192826号公報 特開平10−14015号公報 特開平10−157485号公報 特許第3136015号公報
しかしながら、上記従来のシステムにおいては、車両の運動エネルギがモータにより電気エネルギに回生される。このため、大きな減速度に対応し得るシステムとするためには、モータの能力を向上させなければならず、システムの大型化やコストアップを招くおそれがある。また、上記従来のシステムにおいては、回生エネルギを利用した反応ガスの蓄圧動作が行われるが、車両の運動エネルギをコンプレッサの駆動エネルギに変換する前に一端電気エネルギに回生する必要があるため、エネルギロスが発生する原因となっていた。このため、上記従来のシステムにおいては、回生エネルギを有効に使用する観点からは、未だ改善の余地を残すものであった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、回生エネルギを効率よく利用することのできる燃料電池車両の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、燃料電池車両の制御装置であって、
酸化ガスおよび燃料ガスの供給を受け、電気化学反応により発電を行う燃料電池と、
燃料ガスを前記燃料電池に供給可能な状態で蓄えるバッファタンクと、
燃料ガスを燃料ガス供給源から前記バッファタンクへ供給するための燃料供給配管と、
前記燃料供給配管に配置され、回転軸を車両の駆動軸と連結されたコンプレッサと、
前記車両の駆動軸の回転により前記コンプレッサを駆動して、燃料ガスを前記バッファタンクに蓄圧する蓄圧回生制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記蓄圧回生制御手段は、
前記コンプレッサと前記駆動軸とを締結または解放する動力伝達装置と、
前記車両の運転状態に基づいて、前記動力伝達装置を制御する制御手段と、
を含むことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記燃料供給配管における前記コンプレッサの下流側から分岐して、前記コンプレッサの上流側に連通する分岐配管を更に備え、
前記蓄圧回生制御手段は、
前記燃料供給配管における前記コンプレッサ下流の燃料ガスを前記バッファタンクに圧送する燃料ガス蓄圧手段と、
前記燃料供給配管における前記コンプレッサ下流の燃料ガスを、前記分岐配管を介して該コンプレッサの上流に循環させる燃料ガス循環手段と、
前記車両の運転状態に基づいて、前記燃料ガス蓄圧手段と前記燃料ガス循環手段とを切り替える切替手段と、
を含むことを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、
前記車両の駆動軸に連結され、原動機および発電機として機能する回転電機と、
前記車両の運転状態に基づいて、前記車両の駆動軸の回転により前記回転電機を駆動して、発電された電気エネルギを蓄電装置に蓄電する蓄電回生制御手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記回転電機は、モータージェネレータであることを特徴とする。
また、第6の発明は、第4または第5の発明において、
前記車両の運転状態に基づいて、前記車両における回生ブレーキの実行要否を判定する判定手段と、
前記判定手段により回生ブレーキの実行が必要と判定された場合に、前記蓄圧回生制御手段または/および前記蓄電回生制御手段を実行する回生制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第7の発明は、第6の発明において、
前記判定手段は、前記車両の減速要求に応じて前記回生ブレーキの実行要否を判定することを特徴とする。
また、第8の発明は、第6または第7の発明において、
前記蓄電装置への蓄電可否を判定する蓄電可否判定手段を更に備え、
前記回生制御手段は、前記蓄電装置が蓄電できない状態であると判定された場合に、前記蓄電回生制御手段の実行を禁止することを特徴とする。
また、第9の発明は、第8の発明において、
前記蓄電可否判定手段は、
前記蓄電装置の温度を検知する蓄電装置温度検出手段を含み、
前記蓄電装置温度が所定の上限値を超えている場合に、前記蓄電装置が蓄電できない状態であると判定することを特徴とする。
また、第10の発明は、第8または第9の発明において、
前記蓄電可否判定手段は、
前記蓄電装置における電力残量を検知する電力残量検知手段を含み、
前記電力残量が所定の上限値を超えている場合に、前記蓄電装置が蓄電できない状態であると判定することを特徴とする。
また、第11の発明は、第6乃至第10の何れか1つの発明において、
前記バッファタンクへの蓄圧可否を判定する蓄圧可否判定手段を更に備え、
前記回生制御手段は、前記バッファタンクが蓄圧できない状態であると判定された場合に、前記蓄圧回生制御手段の実行を禁止することを特徴とする。
また、第12の発明は、第11の発明において、
前記蓄圧可否判定手段は、
前記バッファタンクの温度を検知するタンク温度検出手段を含み、
前記タンク温度が所定の上限値を超えている場合に、前記バッファタンクが蓄圧できない状態であると判定することを特徴とする。
また、第13の発明は、第11または第12の発明において、
前記蓄圧可否判定手段は、
前記バッファタンクの圧力を検知するタンク圧力検知手段を含み、
前記タンク圧力が所定の上限値を超えている場合に、前記バッファタンクが蓄圧できない状態であると判定することを特徴とする。
また、第14の発明は、第6または第7の発明において、
前記蓄電装置への蓄電可否を判定する蓄電可否判定手段と、
前記バッファタンクへの蓄圧可否を判定する蓄圧可否判定手段と、を更に備え、
前記回生制御手段は、前記蓄電可否判定手段により前記蓄電装置へ蓄電できると判定され、且つ、前記蓄圧可否判定手段により前記バッファタンクへ蓄圧できると判定された場合に、前記蓄圧回生制御手段よりも、前記蓄電回生制御手段を優先して実行することを特徴とする。
また、第15の発明は、第1乃至第5の発明において、
前記燃料電池は、前記燃料供給配管における前記コンプレッサの下流側から分岐して設けられた第2分岐配管に接続され、
前記バッファタンクと前記燃料供給配管における前記コンプレッサ上流側とを連通させる第2燃料供給配管と、
前記車両の非回生ブレーキ時に、前記バッファタンクの燃料ガスを、前記第2燃料供給配管を介して前記燃料電池に供給する第1燃料ガス供給手段と、を備え、
前記第1燃料ガス供給手段は、燃料ガスが前記燃料供給配管における前記コンプレッサ内部を上流側から下流側へ通過する際に、該コンプレッサを力行駆動することを特徴とする。
また、第16の発明は、第15の発明において、
前記燃料電池の温度を検知する燃料電池温度検出手段と、
前記燃料電池における燃料ガス圧力を検知する燃料電池圧力検知手段と、
前記バッファタンクの圧力を検知するタンク圧力検知手段と、を更に備え、
前記第1燃料ガス供給手段は、前記燃料電池温度が所定の上限値よりも小さく、前記燃料電池圧力が所定の下限値よりも小さく、且つ、前記タンク圧力が前記燃料電池圧力よりも小さい場合に実行することを特徴とする。
また、第17の発明は、第15または第16の発明において、
前記車両の運転状態に基づいて、前記車両における回生ブレーキの実行要否を判定する判定手段と、
前記判定手段により回生ブレーキの実行が必要であると判断された場合に、前記燃料ガス供給源の燃料ガスを、前記コンプレッサを介して前記燃料電池に供給する第2燃料ガス供給手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第18の発明は、第17の発明において、
前記判定手段は、前記車両の減速要求に応じて前記回生ブレーキの実行要否を判定することを特徴とする。
また、第19の発明は、第17または第18の発明において、
前記燃料電池の温度を検知する燃料電池温度検出手段と、
前記燃料電池における燃料ガス圧力を検知する燃料電池圧力検知手段と、を更に備え、
前記第2燃料ガス供給手段は、前記燃料電池温度が所定の上限値よりも小さく、且つ、前記燃料電池圧力が所定の上限値よりも小さい場合に実行することを特徴とする。
また、第20の発明は、第19の発明において、
前記第2燃料ガス供給手段は、前記蓄圧回生手段よりも優先して実行することを特徴とする。
また、第21の発明は、第1乃至第20の何れか1つの発明において、
前記車両の停止時に、前記コンプレッサの回転をロックするロック手段を更に備えることを特徴とする。
また、第22の発明は、第21の発明において、
前記ロック手段は、前記コンプレッサの上流側および下流側の配管を閉鎖することを特徴とする。
第1の発明によれば、燃料ガス供給源の燃料ガスは、燃料供給配管に配置されたコンプレッサが回生駆動されることにより圧送されてバッファタンクに蓄圧される(以下「蓄圧回生動作」と称す)。ここで、コンプレッサの回転軸は車両の駆動軸と機械的に接続されている。このため、車両の駆動軸の回転エネルギがコンプレッサの回転エネルギに直接変換される。このため、本発明によれば、車両の運動エネルギを効率よく蓄圧回生動作のためのエネルギとして回生することができ、システムのエネルギ回生効率を向上させることができる。
第2の発明によれば、コンプレッサと車両の駆動軸との間に配置された動力伝達装置を締結あるいは解放することにより、駆動軸の動力の伝達状態を制御することができる。このため、本発明によれば、所望のタイミングで蓄圧回生動作を実行することができる。
第3の発明によれば、コンプレッサの下流の燃料ガスをバッファタンクに圧送するための動作と、コンプレッサの下流の燃料ガスを該コンプレッサの上流に循環させるための動作とを切り替えることができる。このため、本発明によれば、燃料ガスを該コンプレッサの上流に循環させることにより、コンプレッサを駆動しつつ蓄圧回生動作の実行を回避することができる。
また、車両の駆動軸には回転電機が接続されている。回転電機は発電機として機能することにより、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生して蓄電装置に蓄電する動作(以下「蓄電回生動作」と称す)を行うことができる。第4の発明によれば、蓄圧回生動作に加えて蓄電回生動作を行うことができるので、回生エネルギを蓄圧エネルギと蓄電エネルギとに分散することで、システムの回収可能な回生エネルギ量を増大させることができる。
第5の発明によれば、回転電気としてモータージェネレータを使用することができる。
第6の発明によれば、車両の運転状態に基づいて、車両の回生ブレーキの実行要否が判定される。このため、本発明によれば、回生ブレーキの実行が必要な場合に車両の運動エネルギを蓄圧エネルギあるいは蓄電エネルギに回生することで、不要なエネルギを効率よく回生することができる。
第7の発明によれば、車両に対する減速要求が出された場合に、回生制御を実行して車両を効果的に減速させるとともに、車両の不要な運動エネルギを効果的に回生することができる。
第8の発明によれば、蓄電装置が蓄電できない状態である場合に、蓄電回生動作が禁止される。このため、本発明によれば、該蓄電装置が過充電により破損等する事態を効果的に回避することができる。
第9の発明によれば、蓄電装置の温度が所定の上限値を超えているか否かが判定される。蓄電装置の温度が許容範囲を超えて上昇すると、蓄電効率の低下、あるいは該蓄電装置の破損等を引き起こすおそれがある。このため、本発明によれば、蓄圧装置温度と蓄圧装置の上限温度とを比較することにより、蓄電装置が蓄電できない状態であるか否かを効果的に判定することができる。
第10の発明によれば、蓄電装置の電力残量(SOC)が所定の上限値を超えているか否かが判定される。蓄電装置のSOCが許容範囲を超えて上昇すると、破損等を引き起こすおそれがある。このため、本発明によれば、蓄電装置のSOCと上限SOCとを比較することにより、蓄電装置が蓄電できない状態であるか否かを効果的に判定することができる。
第11の発明によれば、バッファタンクが蓄圧できない状態である場合に、蓄圧回生動作が禁止される。このため、本発明によれば、該バッファタンクが過充填により破損等する事態を効果的に回避することができる。
第12の発明によれば、バッファタンクの温度が所定の上限値を超えているか否かが判定される。タンク温度が許容範囲を超えて上昇すると、該バッファタンクの破損等を引き起こすおそれがある。このため、本発明によれば、タンク温度とタンク上限温度とを比較することにより、バッファタンクが蓄圧できない状態であるか否かを効果的に判定することができる。
第13の発明によれば、バッファタンクの圧力が所定の上限値を超えているか否かが判定される。タンク圧力が許容範囲を超えて上昇すると、該バッファタンクの破損等を引き起こすおそれがある。このため、本発明によれば、タンク温度とタンク上限温度とを比較することにより、バッファタンクが蓄圧できない状態であるか否かを効果的に判定することができる。
第14の発明によれば、蓄電装置が蓄電できる状態であり、且つ、バッファタンクが蓄圧できる状態である場合に、蓄圧回生制御よりも蓄電回生制御が優先して実行される。蓄電された電気エネルギは種々の機器を駆動するために使用することができるため使用用途が広い。このため、本発明によれば、車両の運動エネルギを電気エネルギに優先して回生することで、回生エネルギの利用効率を向上させることができる。
第15の発明によれば、バッファタンクに蓄圧されている燃料ガスは、第2燃料供給配管を介して、燃料供給配管におけるコンプレッサ上流に導入され、該コンプレッサ内を通過した後に燃料電池に供給される。燃料ガスがコンプレッサ内を通過する際に、該コンプレッサは高圧の燃料ガスのエネルギにより力行駆動される。このため、本発明によれば、車両の非回生ブレーキ時にコンプレッサを力行駆動することにより、車両の駆動軸の回転を効果的に補助することができる。
第16の発明によれば、燃料電池への燃料ガスの供給が可能な状態であり、且つ、燃料電池における燃料ガス不足が発生している場合に、コンプレッサの力行駆動を伴う燃料ガス供給動作が実行される。このため、本発明によれば、該燃料電池において最小限必要な燃料ガスを供給するとともに、車両の走行における駆動力補助を効果的に実行することができる。
また、燃料ガス供給源の燃料ガスは、燃料供給配管におけるコンプレッサの回生駆動により直接燃料電池に供給することもできる。第17の発明によれば、車両の運転状態に基づいて、車両の回生ブレーキの実行要否が判定され、回生ブレーキが必要な場合に、コンプレッサを回生駆動することによる燃料ガスの供給動作が実行される。このため、本発明によれば、車両の不要な運動エネルギを燃料供給エネルギに回生することで、効率よく燃料電池に燃料供給を行うことができる。
第18の発明によれば、車両に対する減速要求が出された場合に、回生制御を実行して車両を効果的に減速させるとともに、車両の不要な運動エネルギを効果的に回生することができる。
第19の発明によれば、燃料電池への燃料ガスの供給が可能な状態である場合に、コンプレッサの回生駆動による燃料ガス供給動作が実行される。このため、本発明によれば、該燃料電池への燃料ガスの供給可能範囲内で、該燃料電池に燃料ガスを供給することができ、燃料電池の破損等を効果的に回避するとともに、燃料電池における発電補助、暖機補助を効果的に行うことができる。
第20の発明によれば、コンプレッサを回生駆動することによるバッファタンクへの蓄圧動作よりも、燃料電池への供給動作が優先して実行される。このため、本発明によれば、燃料電池への燃料ガスの供給可能範囲内で、回生エネルギを優先的に使用して該燃料電池への供給動作を行うことができ、該燃料電池において燃料ガス不足が発生する事態を効果的に回避することができる。
第21の発明によれば、車両の停止時にコンプレッサの回転がロックされる。コンプレッサは車両の駆動軸と連結されている。このため、本発明によれば、車両の停止時におけるブレーキの補助を効果的に行うことができる。
第22の発明によれば、コンプレッサの上流側および下流側の配管がともに閉鎖されることにより、コンプレッサの回転がロックされる。このため、本発明によれば、簡易な構成で車両の停止時におけるブレーキの補助を行うことができる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すとおり、本実施の形態のシステムは、燃料電池スタック(以下「FCスタック」とも称す)10を搭載した燃料電池車両に適用されるシステムである。FCスタック10は複数枚の燃料電池セルが積層されて構成されている。各燃料電池セルは、図示しないプロトン伝導性の電解質膜の両側をアノードおよびカソードで挟まれ、更にその両側を導電性のセパレータによって挟まれて構成されている。
FCスタック10には、燃料ガスとしての水素ガスをアノードに供給するための水素ガス配管12が接続されている。水素ガス配管12の上流側には、水素ガスを高圧で蓄えることのできる水素バッファタンク16が接続されている。また、水素バッファタンク16の下流には、レギュレータ14が接続されている。レギュレータ14は、水素バッファタンク16から供給される高圧の水素ガスを所望の圧力まで減圧してFCスタック10に供給する。また、水素バッファタンク16には、タンク内のガス温度を検知するための温度センサ74、およびガス圧力を検知するための圧力センサ76が配置されている。
また、FCスタック10には、酸化ガスとしての空気をカソードに供給するための酸化ガス配管18が接続されている。酸化ガス配管18の上流端は大気に解放されており、その下流には図示しないコンプレッサが配置されている。コンプレッサの作動によって吸入された空気は、酸化ガス配管18を通過してFCスタック10に供給される。FCスタック10では、これらの水素ガスおよび酸化ガスの供給を受けて発電反応が行われる。
FCスタック10の出力端子は、バッテリ(2次電池)20およびインバータ22にそれぞれ並列に接続されている。バッテリ20は燃料電池車両の動力源として、FCスタック10を補完する役割を果たす蓄電装置である。また、バッテリ20には、バッテリの温度を検知するための温度センサ72、および電圧計78が配置されている。
図1に示す燃料電池車両は、モータージェネレータ24を備えている。モータージェネレータは、原動機として当該燃料電池車両を駆動する機能と、発電機として電力を発生させる機能とを兼ね備えたモータである。モータージェネレータ24の回転軸は、車両の駆動軸26に連結されている。駆動軸26は図示しないディファレンシャルギアを介して車輪28が接続されている。かかる構成によれば、モータージェネレータ24から出力された動力が、駆動軸26、および車輪28を介して路面に伝達される。
モータージェネレータ24の入出力端子はインバータ22に接続されている。インバータ22は、モータージェネレータ24に供給される電力の制御を実施する。具体的には、モータージェネレータ24における動力発生時には、FCスタック10またはバッテリ20から供給された電力をモータージェネレータ24の駆動に適した交流電力に変換してモータージェネレータ24に供給する。また、モータージェネレータ24における発電時には、発電された電力の供給を受け、かかる電力をバッテリ20に蓄電するために直流電力に変換する。
本実施の形態の燃料電池車両は、水素ガス供給源として水素メインタンク30を備えている。水素メインタンク30は、その内部に充填された水素吸蔵合金に水素ガスを吸蔵する水素吸蔵合金タンクとして構成されている。水素メインタンク30には水素供給配管32が接続されている。また、水素供給配管の他端には、水素バッファタンク16が接続されている。
また、水素供給配管32には、コンプレッサ34が介設されている。コンプレッサ34は、水素メインタンク30内の水素ガスを、水素バッファタンク16内に圧送するための加圧装置である。コンプレッサ34の回転軸36はギア38を介して駆動軸26に接続されている。また、回転軸36の途中にはクラッチ40が設けられている。クラッチ40は、入力軸と出力軸との締結または解放を行う動力伝達装置として構成されている。また、水素供給配管32におけるコンプレッサ34の下流側には、コンプレッサ34の駆動により水素バッファタンク16に圧送される水素ガスの逆流を防止するための逆止弁42が接続されている。また、水素供給配管32におけるコンプレッサ34の上流側には、コンプレッサ34の駆動により水素メインタンク30から放出される水素ガスの逆流を防止するための逆止弁44が接続されている。
本実施の形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)70を備えている。燃料電池車両の総合制御はECU70により行われる。ECU70の出力部には、上述したインバータ22、レギュレータ14、クラッチ40の他、図示しない種々の機器が接続されている。ECU70の入力部には、温度センサ72、74、圧力センサ76、電圧計78、車速センサ80等の種々のセンサ類が接続されている。これらセンサ72、74、76、78、80から入力されるバッテリ温度Tb(℃)、タンク温度Tt(℃)、タンク圧力Pt(N/m)、バッテリ残量SOC(%)、車速SPD(m/s)は、何れも燃料電池車両の制御に係る情報として用いられる。ECU70は、入力された各種の情報に基づいて、所定のプログラムに従って各機器を駆動する。
[実施の形態1における動作]
次に、本実施の形態1の動作について説明する。本実施の形態の車両は、燃料電池スタック10を搭載した車両である。FCスタック10では、燃料ガスとして供給される水素ガスと、酸化ガスとして供給される空気とを反応させることにより、要求負荷に応じた電力を発電する。発電された電力は、インバータ22を介してモータージェネレータ24に供給される。そして、モータージェネレータ24により発生した回転力が駆動軸26などを介して車輪28に伝達されて車両の推進力を得る仕組みになっている。
また、本実施の形態の車両は、回生ブレーキシステムを備えている。具体的には、車両のブレーキ踏み込み時など、車両に対する減速要求が出された場合に、車両の運動エネルギの一部が他のエネルギ形態に変換される。これにより、車両の速度を減速させるブレーキとして機能するとともに、変換されたエネルギをシステムの用に供するエネルギとして回生することができる。本実施の形態においては、回生されたエネルギが、水素バッファタンク16に水素ガスを蓄圧するための動作(以下「蓄圧回生動作」と称す)に使用される。以下、蓄圧回生動作についてさらに詳細に説明する。
(蓄圧回生動作について)
上述したとおり、本実施の形態のシステムにおいて使用される水素メインタンク30は、水素吸蔵合金タンクであるため、タンク圧力を利用して水素ガスをFCスタック10内に導入することができない。このため、水素メインタンク30から放出された水素ガスは、水素バッファタンク16において一端蓄圧された後に該FCスタック10内に導入されることとしている。
水素バッファタンク16における水素ガスの蓄圧動作は、水素供給配管32に配置されたコンプレッサ34を駆動することにより行う。ここで、コンプレッサ34の駆動には、車両の回生エネルギが使用される。上述したとおり、コンプレッサ34の回転軸36は、車両の駆動軸26とクラッチ40およびギア38を介して連結されている。このような構成において、クラッチ40が締結されると、車輪28の回転力が機械的にコンプレッサ34に伝達される。これにより、コンプレッサ34が駆動され、水素メインタンク30の水素ガスが水素バッファタンク16に圧送される。
このように、本実施の形態のシステムによれば、車両の駆動系とコンプレッサ34を機械的に連結することができるため、車両の運動エネルギを直接コンプレッサ34の駆動エネルギに回生することができる。これにより、エネルギの回生効率を効果的に向上させることができる。
[実施の形態1における具体的処理]
次に、図2を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図2は、ECU70が蓄圧回生動作を実行するルーチンのフローチャートである。
図2に示すルーチンにおいては、先ず、車両における回生ブレーキの必要有無が判定される(ステップ100)。ここでは、具体的には、ブレーキポジションセンサの出力信号に基づいて、車両におけるブレーキ操作が行われたか否かが判定される。その結果、車両のブレーキ操作が行われたと判定された場合には、次のステップに移行し、クラッチ40における動力の締結処理が実施される(ステップ102)。ここでは、具体的には、クラッチ40の作動により、回転軸36における駆動軸26側とコンプレッサ34側とが機械的に連結される。これにより、車輪28の回転力が機械的にコンプレッサ34に伝達される。一方、上記ステップ100において、車両のブレーキ操作が行われていないと判定された場合には、水素ガスの蓄圧回生動作を行う必要がないと判断され、次のステップに移行し、クラッチ40における動力の解放処理が実施される(ステップ104)。
以上説明したとおり、本実施の形態のシステムによれば、回生ブレーキ時の車両の運動エネルギを機械的にコンプレッサ34に伝達することができるので、エネルギの回生効率を効果的に向上させることができる。また、回生効率向上により、コンプレッサ34の駆動効率が向上すると、水素メインタンク30の水素吸蔵合金における水素放出反応を促進させることができるため、水素ガスの放出量を増大させることができる。また、これにより、水素バッファタンク16における蓄圧効率も向上することから、水素バッファタンク16の更なる高圧化或いは小型化等を実現することができる。
また、本実施の形態のシステムによれば、非回生ブレーキ時は、クラッチ40を解放することにより蓄圧回生動作を停止させることができるため、当該蓄圧回生動作が車両の駆動ロスとなる事態を効果的に回避することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、コンプレッサ34の回転軸36に動力伝達装置としてクラッチ40を設け、車輪28の回転力をコンプレッサ34に機械的に伝達することとしているが、動力伝達装置としての構成はこれに限られない。すなわち、車両の動力系とコンプレッサ34との間の動力の締結および解放を行うことができる構成であれば、ギア38に動力伝達機構を組み込む構成としてもよいし、他の部位に別途動力伝達装置を設けることとしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、ブレーキが踏み込まれた場合に車両の回生ブレーキが必要と判断し、蓄圧回生動作を実施することとしているが、回生ブレーキの実行判断はブレーキ踏込時に限らない。すなわち、車両の減速を行う必要がある場合であれば、例えば、アクセル開度がゼロの状態で下り坂を惰行している場合に、回生ブレーキの実行が必要であると判断することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、水素ガスが前記第1の発明における「燃料ガス」に、FCスタック10が前記第1の発明における「燃料電池」に、水素供給配管32が前記第1の発明における「燃料供給配管」に、水素メインタンク30が前記第1の発明における「燃料ガス供給源」に、それぞれ相当している。また、ECU70が、上記ステップ102の処理を実行することにより、前記第1の発明における「蓄圧回生制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、クラッチ40が前記第2の発明における「動力伝達装置」に相当しているとともに、ECU70が、上記ステップ102または104の処理を実行することにより、前記第2の発明における「制御手段」が実現されている。
実施の形態2.
[実施の形態2の特徴]
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU70に後述する図3に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
(蓄電回生動作について)
上述した実施の形態1においては、コンプレッサ34を用いた蓄圧回生動作を行うことにより、回生ブレーキ時の車両の運動エネルギを、水素バッファタンク16に水素ガスを蓄圧するためのエネルギとして回生することとしている。ところで、図1に示すシステムにおいては、モータージェネレータ24を発電機として機能させることにより、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生して蓄電する動作(以下「蓄電回生動作」と称す)を行うことも可能である。
モータージェネレータ24は車輪28と駆動軸26等を介して接続されている。このため、車両の回生ブレーキ要求時にインバータ22からモータージェネレータ24への電力の供給が停止されると、当該モータージェネレータ24は発電機として機能し、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生してインバータ22に供給する。インバータ22は、供給された交流電力を直流電流に変換した後にバッテリ20に蓄電する。このように、回生された電気エネルギは蓄電装置に蓄電することができるため、本システムの種々の電気機器を駆動するための電力として幅広く使用することができる。
(蓄圧回生動作と蓄電回生動作との併用動作)
上述したとおり、本実施の形態のシステムにおいては、蓄圧回生動作と蓄電回生動作とを実行することができる。ここで、各回生動作の回生効率および実行可否は、車両の運転状態等に応じて変化する。例えば、水素バッファタンク16が許容しうる最大圧力に達している場合には、蓄圧回生動作を行うことができない。また、バッテリ20のSOCが最大値に達している場合には、蓄電回生動作を行うことができない。
そこで、本実施の形態においては、車両の運転状態に基づいて、最適な回生動作を選択することとする。これにより、エネルギの回生効率をさらに向上させることができる。具体的には、上記回生動作を双方実行することができる状態においては、利用しやすい電気エネルギに回生する蓄電回生動作を優先して行うこととする。また、何れかの回生動作を行うことができない場合には、他方の回生動作を行うこととする。これにより、更なる回生エネルギの有効利用が可能となり、システムのエネルギ効率を向上させることができる。
[実施の形態2における具体的処理]
次に、図3を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図3は、ECU70が回生ブレーキ制御を実行するルーチンのフローチャートである。
図3に示すルーチンでは、先ず、車両の運転状態が入力される(ステップ200)。ここでは、具体的には、バッテリ20の温度Tb、水素バッファタンク16の温度Tt、バッテリ20の残量SOC、車速SPDなどの各種状態量に係わる信号が種々のセンサから入力される。
次に、車両における回生ブレーキの必要有無が判定される(ステップ202)。ここでは、具体的には、ブレーキポジションセンサの出力信号に基づいて、車両におけるブレーキ操作が行われたか否かが判定される。その結果、車両のブレーキ操作が行われていないと判定された場合には、本ルーチンは速やかに終了される。一方、車両のブレーキ操作が行われたと判定された場合には、次のステップに移行し、ブレーキの踏込量から必要減速トルクτが算出される(ステップ204)。ここでは、具体的には、検出されたブレーキ踏込量および上記ステップ200において検出された車速SPD等に基づいて、必要減速トルクτが演算される。
次に、バッテリ温度Tbが所定の上限値(例えば、Tb_max=50℃)以下か否か、およびバッテリSOCが所定の上限値(例えば、SOC_max=80%)以下か否かが判定される(ステップ206)。ここでは、具体的には、上記ステップ200において検出されたバッテリ温度Tb、およびバッテリSOCが、それぞれ所定の上限値以下か否かが判定される。
上記ステップ206において、Tb≦Tb_max、且つ、SOC≦SOC_maxが成立すると判定された場合には、バッテリ20が回生された電気エネルギを蓄電できる状態であると判断され、次のステップに移行し、蓄電回生動作による発生可能最大減速トルクτb_maxが演算される(ステップ208)。ここでは、具体的には、車両の駆動軸の回転数、およびモータージェネレータ24の特性(例えば、逆起電力定数、効率等)に基づいて演算される。一方、上記ステップ206において、Tb≦Tb_max、且つ、SOC≦SOC_maxが成立しないと判定された場合には、バッテリ20が蓄電を行うことができない状態にあると判断され、次のステップに移行し、蓄電回生動作による発生可能最大減速トルクτb_maxがゼロに設定される(ステップ210)。
上記ステップ208または210の処理が終了すると、次に、水素バッファタンクの温度Ttが所定の上限値以下か否か、およびタンク圧力Ptが所定の上限値以下か否かが判定される(ステップ212)。ここでは、具体的には、上記ステップ100において検出されたタンク温度Tt、およびタンク圧力Ptが、それぞれ所定の上限値以下か否かが判定される。
上記ステップ212において、Tt≦Tt_max、且つ、Pt≦Pt_maxが成立すると判定された場合には、水素バッファタンク16が未だ水素ガスを蓄圧できる状態にあると判断され、次のステップに移行し、蓄圧回生動作による発生可能最大減速トルクτc_maxが演算される(ステップ214)。ここでは、具体的には、車両の駆動軸の回転数、タンク圧力Pt、およびコンプレッサ34の特性(例えば、容積、効率等)に基づいて演算される。一方、上記ステップ212において、Tt≦Tt_max、且つ、Pt≦Pt_maxが成立しないと判定された場合には、水素バッファタンク16が既に水素ガスを蓄圧できない状態にあると判断され、次のステップに移行し、蓄圧回生動作による発生可能最大減速トルクτc_maxがゼロに設定される(ステップ216)。
図3に示すルーチンでは、次に、必要減速トルクτと蓄電回生動作による発生可能最大減速トルクτb_maxとの大小関係が比較される(ステップ218)。ここでは、具体的には、上記ステップ204において演算された演算された必要減速トルクτが、上記ステップ208または210において演算されたτb_max以下か否かが判定される。その結果、τ≦τb_maxの成立が認められた場合には、必要減速トルクτを蓄電回生動作により発生させることができると判断され、次のステップに移行し、τb=τ、τc=0に設定され(ステップ220)、本ルーチンは終了される。
一方、τ≦τb_maxの成立が認めらない場合には、必要減速トルクτを蓄電回生動作のみで発生させることができないと判断され、次のステップに移行し、必要減速トルクτとτb_maxおよびτc_maxの和との大小関係が比較される(ステップ222)ここでは、具体的には、上記ステップ204において演算された必要減速トルクτが、上記ステップ208または210において演算されたτb_maxおよび上記ステップ214または216において演算されたτc_maxの和より小さいか否かが判定される。その結果、τ<τb_max+τc_maxの成立が認められた場合には、必要減速トルクτを回生ブレーキにより発生させることができると判断され、次のステップに移行し、各減速トルクがτb=τb_max、τc=τ−τb_maxに設定される(ステップ224)。ここでは、具体的には、蓄電回生動作が蓄圧回生動作よりも優先して行われるように各減速トルクが設定される。また、蓄圧回生動作はコンプレッサ34の性質上応答遅れが顕著に表れるため、タイヤブレーキによる減速トルクτtを加える補正が行われる。具体的には、必要減速トルクτと実際に発生した減速トルク(実τ)とに基づいて演算されたタイヤブレーキ減速度Δτtが、τcの応答遅れを補うためのタイヤ減速トルクとして加えられる。
一方、上記ステップ222において、τ<τb_max+τc_maxの成立が認められない場合には、必要減速トルクτを回生ブレーキのみで発生させることができないと判断され、次のステップに移行し、各減速トルクがτb=τb_max、τc=τb_max、τt=τ−(τb_max+τc_max)+Δτtに設定される(ステップ226)。ここでは、具体的には、回生ブレーキを最大限使用し、かつ、不足する減速トルク分を、タイヤブレーキによる減速トルクτtにおいて補うように設定される。また、減速度Δτtは、τcの応答遅れを補うためのタイヤブレーキ減速度として演算された値が使用される。
以上説明したとおり、本実施の形態のシステムによれば、車両の運転状態に基づいて、最適な回生動作を選択することができる。これにより、エネルギの回生効率を効果的に向上させることができる。また、本実施の形態のシステムによれば、蓄電回生動作だけでなく、蓄圧回生動作を選択的に実行することができるので、モータージェネレータ24の大型化を避けながら、エネルギの回生効率を向上させることができる。また、蓄圧回生動作は、車両の駆動系とコンプレッサ34とを機械的に連結することにより行われるため、コンプレッサ34を駆動するためのモータを別途設ける必要がない。このため、システムの大型化を効果的に回避することができる。
ところで、上述した実施の形態2においては、コンプレッサ34の回転軸36に動力伝達装置としてクラッチ40を設け、車輪28の回転力をコンプレッサ34に機械的に伝達することとしているが、動力伝達装置としての構成はこれに限られない。すなわち、車両の動力系とコンプレッサ34との間の動力の締結および解放を行うことができる構成であれば、ギア38に動力伝達機構を組み込む構成としてもよいし、他の部位に別途動力伝達装置を設けることとしてもよい。
また、上述した実施の形態2においては、ブレーキが踏み込まれた場合に車両の回生ブレーキが必要と判断し、蓄圧回生動作を実施することとしているが、回生ブレーキの実行判断はブレーキ踏込時に限らない。すなわち、車両の減速を行う必要がある場合であれば、アクセル開度がゼロの状態で下り坂を惰行している場合等に回生ブレーキが必要と判断してもよい。
また、上述した実施の形態2においては、バッテリ20が蓄電できる状態であるか否かを、バッテリ温度Tb、およびバッテリSOCに基づいて判定することとしているが、判定に使用される状態量はこれに限られない。すなわち、バッテリ20の蓄電可否状態を判定できるのであれば、他の状態量を使用して判定することとしてもよい。
また、上述した実施の形態2においては、水素バッファタンク16が蓄圧できる状態であるか否かを、タンク温度Tt、およびタンク圧力Ptに基づいて判定することとしているが、判定に使用される状態量はこれに限られない。すなわち、水素バッファタンク16の蓄圧可否状態を判定できるのであれば、他の状態量を使用して判定することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態2においては、モータージェネレータ24が前記第4の発明における「回転電気」に、バッテリ20が前記第4の発明における「蓄電装置」に相当している。
また、上述した実施の形態2においては、ECU70が、上記ステップ202の処理を実行することにより、前記第6の発明における「判定手段」が、上記ステップ220、224、または226の処理を実行することにより、前記第6の発明における「回生制御手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、ECU70が、上記ステップ206の処理を実行することにより、前記第8の発明における「蓄電可否判定手段」が、上記ステップ200の処理を実行することにより、前記第9の発明における「蓄電装置温度検出手段」が、上記ステップ200の処理を実行することにより、前記第10の発明における「電力残量検知手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、ECU70が、上記ステップ212の処理を実行することにより、前記第11の発明における「蓄圧可否判定手段」が、上記ステップ200の処理を実行することにより、前記第12の発明における「タンク温度検出手段」が、上記ステップ200の処理を実行することにより、前記第13の発明における「タンク圧力検知手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、ECU70が、上記ステップ206の処理を実行することにより、前記第14の発明における「蓄電可否判定手段」が、上記ステップ212の処理を実行することにより、前記第14の発明における「蓄圧可否判定手段」が、上記ステップ220または224の処理を実行することにより、前記第14の発明における「回生制御手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態3.
[実施の形態3の構成]
次に、図4乃至図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態のシステムは、図4に示すハードウェア構成を用いて、ECU70に後述する図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
図4は、本発明の実施形態3のシステム構成を説明するための図である。図4において、図1に示すシステムと同一の部位については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化するものとする。図4に示すとおり、本実施の形態のシステムは、コンプレッサ34の回転軸36が、ギア38を介して駆動軸26に接続されている。また、水素供給配管32におけるコンプレッサ34と逆止弁44との間には、水素循環配管50が連通している。水素循環配管50の他端は、水素供給配管32における逆止弁42の下流に連通している。水素循環配管50の途中には、水素循環配管50を流れる水素ガスの流量を制御する流量制御弁52が配置されている。また、水素供給配管32における水素循環配管50の連通部下流には、水素バッファタンク16へ流れる水素ガスの流量を制御するための流量制御弁54が配置されている。
[実施の形態3における動作]
上述した実施の形態1では、車両の駆動軸26とコンプレッサ34との間にクラッチ40が配置され、当該クラッチ40を締結または解放することにより、蓄圧回生動作の実行または停止を切り替えることとしている。
しかしながら、車両の駆動軸26の回転トルクは非常に大きい。このため、上述したクラッチ40を備えるシステム構成とすると、締結力の強い動力伝達装置として大型のクラッチを使用しなければならず、システムが大型化してしまう問題が想定される。また、大型で締結力の強いクラッチを作動させるためには多大なエネルギを必要とするため、システムのエネルギ効率が低下する事態も想定される。
そこで、本実施の形態3においては、クラッチによる動力伝達制御に換えて、水素循環配管50による水素ガス循環制御を実施することとする。図5は、本実施の形態3のシステムにおける水素ガスの流れを説明するための図である。この図において水素ガスの流れのある配管は実線で示し、水素ガスの流れのない配管は点線で示すこととする。図5(a)は、回生ブレーキ時における、水素ガスの流れを説明するための図である。この図に示すとおり、回生ブレーキ時には、車輪28の回転力がコンプレッサ34に機械的に伝達される。この際、流量制御弁52は閉弁され、流量制御弁54は開弁される。このため、水素メインタンク30の水素ガスが、水素供給配管32内をコンプレッサ34の駆動により圧送され、水素バッファタンク16に蓄圧される。
一方、図5(b)は、非回生ブレーキ時における、水素ガスの流れを説明するための図である。この図に示すとおり、非回生ブレーキ時においても、車輪28の回転力がコンプレッサ34に機械的に伝達されるため、コンプレッサ34は水素供給配管32の水素ガスを圧送してしまう。そこで、本実施の形態においては、流量制御弁52を開弁し、流量制御弁54を閉弁することとする。これにより、水素供給配管32と水素循環配管50により形成される閉ループを水素ガスが循環することとなるため、水素ガスの蓄圧回生動作が行われる事態を効果的に回避することができる。
[実施の形態3における具体的処理]
次に、図6を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図6は、ECU70が蓄圧回生動作を実行するルーチンのフローチャートである。
図6に示すルーチンにおいては、先ず、車両における回生ブレーキの必要有無が判定される(ステップ300)。ここでは、具体的には、上記ステップ100と同様の処理が実行される。その結果、車両のブレーキ操作が行われたと判定された場合には、次のステップに移行し、水素ガスを水素バッファタンク16に蓄圧するための流路が形成される(ステップ302)。ここでは、具体的には、流量制御弁52が閉弁され、流量制御弁54が開弁される。一方、上記ステップ300において、車両のブレーキ操作が行われていないと判定された場合には、水素ガスの蓄圧回生動作を行う必要がないと判断され、次のステップに移行し、水素ガスの循環流路が形成される(ステップ304)。ここでは、具体的には、流量制御弁52が開弁され、流量制御弁54が閉弁される。
以上説明したとおり、本実施の形態のシステムによれば、流量制御弁52、54における流量制御を行うことにより、蓄圧回生動作の実行および停止を切り替えることができるので、システムの構成を簡素化することができる。また、流量制御弁52、54の制御には多くのエネルギを必要としないため、システムのエネルギ効率を向上させることができる。また、クラッチのような摩擦部材を使用しないため、システムの耐久性を向上させることができる。
ところで、上述した実施の形態3においては、流量制御弁52および54を制御することにより、水素メインタンク30と水素バッファタンク16とが連通する流路と、水素ガスが循環する流路とを切り替えることとしているが、流路を切り替えるための構成は、これに限られない。すなわち、水素供給配管32におけるコンプレッサ34の下流と水素循環配管50との接続部に流路切替弁を配置して、連通先を切り替えることとしてもよい。
また、上述した実施の形態3においては、ブレーキが踏み込まれた場合に車両の回生ブレーキが必要と判断し、蓄圧回生動作を実施することとしているが、回生ブレーキの実行判断はブレーキ踏込時に限らない。すなわち、車両の減速を行う必要がある場合であれば、アクセル開度がゼロの状態で下り坂を惰行している場合等に回生ブレーキが必要と判断してもよい。
また、上述した実施の形態3においては、コンプレッサ34の回転軸36が、ギア38を介して駆動軸26と接続しているが、コンプレッサ34と駆動軸26との接続構成はこれに限られない。すなわち、図7に示すとおり、駆動軸26にコンプレッサ34を直接連結する構成としてもよい。かかる構成によれば、駆動軸26とコンプレッサ34とが同軸に配置されるため、システムのコンパクト化を図ることができる。
また、上述した実施の形態3においては、回生ブレーキ制御として、蓄圧回生動作を実施することとしているが、実行される回生ブレーキ制御はこれに限られない。すなわち、実施の形態2において上述した、蓄圧回生動作と蓄電回生動作との併用制御を、本実施の形態の構成において実行することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態3においては、水素循環配管50が前記第3の発明における「分岐配管」に相当しているとともに、ECU70が、上記ステップ302の処理を実行することにより、前記第3の発明における「燃料ガス蓄圧手段」が、上記ステップ304の処理を実行することにより、前記第3の発明における「燃料ガス循環手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態4.
[実施の形態4の構成]
次に、図8乃至図11を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態のシステムは、図8に示すハードウェア構成を用いて、ECU70に後述する図11に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
図8は、本発明の実施形態4のシステム構成を説明するための図を示す。図7において、図4に示すシステムと同一の部位については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化するものとする。図7に示すとおり、本実施の形態のシステムは、コンプレッサ34の回転軸36が、ギア38を介して駆動軸26に接続されている。また、水素供給配管32におけるコンプレッサ34と逆止弁42との間には、水素ガス配管60が連通している。水素ガス配管60の他端は、FCスタック10に接続されている。また、水素ガス配管60の途中には、水素ガス配管60の連通を制御するための開閉弁62が配置されている。また、FCスタック10には、該スタックの温度Tsを検出するための温度センサ82、および該スタック内のアノード系圧力Psを検出するための圧力センサ84が配置されている。
[実施の形態4における動作]
(高圧水素ガスによるコンプレッサの力行動作)
上述した実施の形態1乃至3のシステム構成においては、水素バッファタンク16の水素ガスが、レギュレータ14によりFCスタック10の許容圧力まで減圧され、FCスタック10に供給される。ここで、水素ガスをレギュレータ14により減圧することとすると、高圧の水素ガスが放出するエネルギをシステムに利用するエネルギとして回生することができない。
そこで、本実施の形態4では、水素バッファタンク16の水素ガスをFCスタック10へ供給する際に、水素ガスのエネルギを利用して、コンプレッサ34の回転の力行動作を行うこととする(以下「水素ガス供給力行動作」と称す)。図9は、水素バッファタンク16の水素ガスをFCスタック10に供給する場合における水素ガスの流れを説明するための図である。ここでは、コンプレッサ34を利用した回生ブレーキが実施されておらず、且つ、FCスタック10への水素ガスの供給が必要な状態であるとする。この図において水素ガスの流れのある配管は実線で示し、水素ガスの流れのない配管は点線で示すこととする。
この図に示すとおり、流量制御弁52、54、および開閉弁62を開弁すると、水素バッファタンク16から、水素供給配管32におけるコンプレッサ34の上流へ連通する流路が形成される。このため、流路を流れる水素ガスは、コンプレッサ34の内部を通過する際に該コンプレッサ34の回転に加速度(力行)を与える。これにより、水素ガスの有するエネルギがコンプレッサ34を回転させるためのエネルギに変換されるため、車両の駆動軸26の回転を効果的に補助することができる。一方、コンプレッサ34へ導入された水素ガスは、力行動作によりエネルギを消費して減圧される。減圧された水素ガスは、水素ガス配管60を介して燃料電池スタック10のアノードに導入される。
このように、本実施の形態のシステムによれば、コンプレッサ34を利用した回生ブレーキが実施されていない状態で、燃料電池スタック10への水素ガス供給する場合に、水素バッファタンクに蓄圧された高圧水素ガスのエネルギを、コンプレッサ34の回転軸36を回転させるためのエネルギに変換することができる。これにより、車両の駆動軸26の回転を効果的に補助することができ、システムのエネルギ効率を向上させることができる。
(水素ガス供給回生動作)
また、実施の形態4においては、コンプレッサ34を利用した回生ブレーキが実施されている場合に、該コンプレッサ34の回生駆動を利用して水素メインタンク30の水素ガスを直接FCスタック10へ供給する動作(以下「水素ガス供給回生動作」と称す)を行うことも可能である。図10は、水素メインタンク30の水素ガスをFCスタック10へ供給する場合における水素ガスの流れを説明するための図である。この図において水素ガスの流れのある配管は実線で示し、水素ガスの流れのない配管は点線で示すこととする。
この図に示すとおり、流量制御弁52、54を閉弁し、開閉弁62を開弁すると、水素メインタンク30から燃料電池スタック10への水素ガス流路が形成される。当該水素ガス流路にはコンプレッサ34が介在している。このため、回生ブレーキによるコンプレッサ34の駆動が行われると、水素メインタンク30の水素ガスが燃料電池スタック10に圧送される。これにより、水素メインタンク30の水素ガスを燃料電池スタック10に効率よく供給することができる。
[実施の形態4における具体的処理]
次に、図11を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図11は、ECU70がコンプレッサ34における回生動作あるいは力行動作を実行するルーチンのフローチャートである。
図9に示すルーチンにおいては、先ず、車両の運転状態が入力される(ステップ400)。ここでは、具体的には、水素バッファタンク16の温度Tt、圧力Pt、燃料電池スタック10の温度Ts、スタック内のアノード系圧力Ps、車速SPDなどの各種状態量に係わる信号が種々のセンサから入力される。
次に、車両における回生ブレーキの必要有無が判定される(ステップ402)。ここでは、具体的には、図3に示すステップ202と同様の処理が実行される。その結果、車両のブレーキ操作が行われていないと判定された場合には、回生ブレーキ制御が不要と判断され、次のステップに移行し、FCスタック10が水素ガスを供給されるべき状態であるか否かが判定される(ステップ404)。ここでは、具体的には、スタック内のアノード系圧力Psとアノード系圧力の最小許容圧力Ps_minとの大小を比較することにより、FCスタック10において、水素ガスが不足しているか否かが判定される。また、水素バッファタンク16の圧力Ptとスタック圧力Psとの大小を比較することにより、FCスタック10内に水素ガスを供給することができる程度に水素バッファタンク16に水素ガスが蓄圧されているか否かが判定される。また、スタック温度Tsとスタック温度の最大許容温度Ts_maxとの大小関係を比較することにより、FCスタック10内に水素ガスを供給しうるか否かが判定される。その結果、Ps<Ps_min、かつPt<Ps、かつTs<Ts_maxの成立が認められた場合には、次のステップに移行し、高圧水素ガスによる力行動作が実行される(ステップ406)。ここでは、具体的には、流量制御弁52、54、および開閉弁62が開弁される。
一方、上記ステップ404において、Ps<Ps_min、かつPt<Ps、かつTs<Ts_maxの成立が認められない場合には、FCスタック10が水素ガスを供給されるべき状態ではないと判断され、次のステップに移行し、水素ガス循環動作が実行される(ステップ408)。ここでは、具体的には、流量制御弁52が開弁され、流量制御弁54、および開閉弁62が閉弁される。
一方、上記ステップ402において、車両のブレーキ操作が行われたと判定された場合には、回生ブレーキ制御が必要と判断され、次のステップに移行し、FCスタック10に水素ガスを導入することができるか否かが判定される。(ステップ410)。ここでは、具体的には、アノード系圧力Psとアノード系圧力の最大許容圧力Ps_maxとの大小、およびスタック温度Tsとスタック温度の最大許容温度Ts_maxとの大小が比較されることにより、FCスタック10内に水素ガスを供給しうるか否かが判定される。その結果、Ps<Ps_max、かつ、Ts<Ts_maxの成立が認められた場合には、FCスタック10に水素ガスを導入することができる状態であると判断され、次のステップに移行し、水素メインタンク30からFCスタック10への水素ガスの供給制御が実行される(ステップ412)。ここでは、具体的には、流量制御弁52、54が閉弁され、開閉弁62が開弁される。
一方、上記ステップ408において、Ps<Ps_max、かつ、Ts<Ts_maxの成立が認められない場合には、FCスタック10が水素ガスを導入することができない状態であると判断され、次のステップに移行し、蓄圧回生動作が実行される(ステップ414)。ここでは、具体的には、流量制御弁52が閉弁され、流量制御弁54が開弁され、開閉弁62が閉弁される。
以上説明したとおり、本実施の形態4によれば、FCスタック10の各種状態量を直接監視して水素ガスの供給が必要か否かを判断しているため、FCスタック10において水素ガスが不足する事態を効果的に回避することができる。特に、車両の走行時などの回生ブレーキが不要な状態においては、水素ガスの供給とともに、コンプレッサ34の力行を行うことができるので、車両の駆動力を効果的に補助することができる。
また、本実施の形態4によれば、回生ブレーキ時において、水素ガスの供給が可能な場合に、コンプレッサ34の回生駆動により、水素メインタンク30の水素ガスを直接FCスタック10に供給することができる。このため、システムにおけるエネルギの回生効率を向上させるとともに、FCスタック10に効率よく水素ガスを供給することができる。
また、本実施の形態4によれば、FCスタック10に水素ガスを供給可能な場合には、蓄圧回生動作よりも優先して水素ガス供給における回生動作が実行されるため、FCスタック10において水素不足が発生する事態を効果的に回避することができる。また、FCスタック10に水素ガスが供給されると、該FCスタック10の温度が上昇するため、車両の冷間始動時における暖機補助、および発電補助を効果的に行うことができる。
ところで、上述した実施の形態4においては、車両の回生ブレーキ時に、水素ガス供給動作を実行することとしているが、実行する回生制御はこれに限らない。すなわち、実施の形態2において上述した、蓄圧回生動作と蓄電回生動作との併用制御を、本実施の形態において合わせて実行することとしてもよい。
また、上述した実施の形態4においては、ブレーキが踏み込まれた場合に車両の回生ブレーキが必要と判断し、蓄圧回生動作を実施することとしているが、回生ブレーキの実行判断はブレーキ踏込時に限らない。すなわち、車両の減速を行う必要がある場合であれば、アクセル開度がゼロの状態で下り坂を惰行している場合等に回生ブレーキが必要と判断してもよい。
また、上述した実施の形態4においては、コンプレッサ34の回転軸36が、ギア38を介して駆動軸26と接続しているが、コンプレッサ34と駆動軸26との接続構成はこれに限られない。すなわち、図7に示すとおり、駆動軸26にコンプレッサ34を直接連結する構成としてもよい。かかる構成によれば、駆動軸26とコンプレッサ34とが同軸に配置されるため、システムのコンパクト化を図ることができる。
また、上述した実施の形態4においては、FCスタック10が水素ガスを供給されるべき状態であるか否かを、スタックのアノード系圧力Psに基づいて判定することとしているが、判定に使用される状態量はこれに限られない。すなわち、FCスタック10の燃料不足状態を判定できるのであれば、スタック電圧や発電量等の状態量を使用して判定することとしてもよい。
また、上述した実施の形態4においては、FCスタック10に水素ガスを供給することができる状態であるか否かを、スタックのアノード系圧力Ps、スタック温度Tsに基づいて判定することとしているが、判定に使用される状態量はこれに限られない。すなわち、FCスタック10への燃料供給可否状態を判定できるのであれば、他の状態量を使用して判定することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態4においては、水素ガス配管60が前記第15の発明における「第2分岐配管」に、水素循環配管50が前記第15の発明における「第2燃料供給配管」に、それぞれ相当している。また、ECU70が、上記ステップ406の処理を実行することにより、前記第15の発明における「第1燃料ガス供給手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態4においては、ECU70が、上記ステップ400の処理を実行することにより、前記第16の発明における「燃料電池温度検出手段」、「燃料電池圧力検知手段」、および「タンク圧力検知手段」が、上記ステップ404の処理を実行することにより、前記第16の発明における「第1燃料ガス供給手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態4においては、ECU70が、上記ステップ402の処理を実行することにより、前記第17の発明における「判定手段」が、上記ステップ412の処理を実行することにより、前記第17の発明における「第2燃料ガス供給手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態4においては、ECU70が、上記ステップ400の処理を実行することにより、前記第19の発明における「燃料電池温度検出手段」、および「燃料電池圧力検知手段」が、上記ステップ410の処理を実行することにより、前記第19の発明における「第2燃料ガス供給手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態5.
[実施の形態5の特徴]
次に、図12を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態のシステムは、図4に示すハードウェア構成を用いて、ECU70に後述する図12に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
本実施の形態5においては、車両が停止している場合の停止アシストを実行する。図4に示すハードウェア構成によれば、車輪28とコンプレッサ34とが常時連結されている。このため、車両の停止時にコンプレッサ34の回転をロックすることができれば、車両のブレーキアシストを効果的に行うことが可能となる。
そこで、本実施の形態においては、水素供給配管32におけるコンプレッサ34の上流および下流をともに閉鎖することとする。具体的には、流量制御弁52、54をともに閉弁することとする。これにより、コンプレッサ34の上流および下流が、流量制御弁52、54、および逆止弁44により閉鎖されるため、コンプレッサ34の回転を効果的に防止することができる。
[実施の形態5の具体的処理]
次に、図12を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図12は、ECU70が車両の停止アシストを実行するルーチンのフローチャートである。
図12に示すルーチンにおいては、先ず、車両の停止状態が判定される(ステップ500)。ここでは、具体的には、車両のフットブレーキが踏み込まれているか否か、および車速SPDがゼロか否かが判定される。その結果、車速SPD=0、かつフットブレーキが踏み込まれていると判定された場合には、車両の停止アシストをすべきと判断され、次のステップに移行し、流量制御弁52、54が閉弁される(ステップ502)。これにより、コンプレッサ34の上流および下流がすべて閉鎖される。
一方、上記ステップ500において、車速SPD=0でない、或いはフットブレーキが踏み込まれてないと判定された場合には、次のステップに移行し、パーキングブレーキがかけられているか否かが判定される(ステップ504)。その結果、パーキングブレーキがかけられていると判定された場合には、車両の停止アシストをすべきと判断され、上記ステップ502に移行し、コンプレッサ34の上下流を閉鎖する処理が実行される。
一方、上記ステップ504において、パーキングブレーキがかけられていないと判定された場合には、次のステップに移行し、車両の変速機がパーキング状態か否かが判定される(ステップ506)。その結果、車両の変速機がパーキング状態であると判定された場合には、車両の停止アシストをすべきと判断され、上記ステップ502に移行し、コンプレッサ34の上下流を閉鎖する処理が実行される。一方、上記ステップ504において、車両の変速機がパーキング状態でないと判定された場合には、車両の走行中等により、停止アシストを実行する必要がないと判断され、本ルーチンは終了される。
以上説明したとおり、本実施の形態5によれば、コンプレッサ34の上下流を閉鎖することにより、車両停止時のブレーキを効果的にアシストすることができる。これにより、パーキングブレーキに要するエネルギを効果的に低減することができる。また、本実施の形態の車両停止アシストは、アクチュエータ等を使用せずに実行することができるため、システムのエネルギ効率を向上させることができる。
ところで、上述した実施の形態5においては、図4に示すハードウェア構成において、車両停止アシストを実行することとしているが、本発明を実行可能なシステムはこれに限られない。すなわち、コンプレッサ34と車輪28とが連結された状態とすることができ、かつ、コンプレッサ34の上下流を封鎖することができる構成であれば、他のハードウェア構成において実行することとしてもよい。
本発明の実施の形態1のハードウェア構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3のハードウェア構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態3において水素ガス流路を説明するための図である。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3のハードウェア構成の変形例を説明するための図である。 本発明の実施の形態4のハードウェア構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態4において実行される力行動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態4において実行される水素ガス供給動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態5において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 燃料電池スタック
12 水素ガス配管
14 レギュレータ
16 水素バッファタンク
18 酸化ガス配管
20 バッテリ
22 インバータ
24 モータージェネレータ
26 駆動軸
28 車輪
30 水素メインタンク
32 水素供給配管
34 コンプレッサ
36 回転軸
38 ギア
40 クラッチ
42、44 逆止弁
50 水素循環配管
52、54 流量制御弁
60 水素ガス配管
62 開閉弁
70 ECU(Electronic Control Unit)
72、74 温度センサ
76 圧力センサ
78 電圧計
80 車速センサ
82 温度センサ
84 圧力センサ
Ps アノード系スタック圧力
Pt 水素バッファタンク圧力
SOC バッテリ残量
SPD 車速
Tb バッテリ温度
Ts スタック温度
Tt 水素バッファタンク温度
τ 減速トルク

Claims (22)

  1. 酸化ガスおよび燃料ガスの供給を受け、電気化学反応により発電を行う燃料電池と、
    燃料ガスを前記燃料電池に供給可能な状態で蓄えるバッファタンクと、
    燃料ガスを燃料ガス供給源から前記バッファタンクへ供給するための燃料供給配管と、
    前記燃料供給配管に配置され、回転軸を車両の駆動軸と連結されたコンプレッサと、
    前記車両の駆動軸の回転により前記コンプレッサを駆動して、燃料ガスを前記バッファタンクに蓄圧する蓄圧回生制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池車両の制御装置。
  2. 前記蓄圧回生制御手段は、
    前記コンプレッサと前記駆動軸とを締結または解放する動力伝達装置と、
    前記車両の運転状態に基づいて、前記動力伝達装置を制御する制御手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の燃料電池車両の制御装置。
  3. 前記燃料供給配管における前記コンプレッサの下流側から分岐して、前記コンプレッサの上流側に連通する分岐配管を更に備え、
    前記蓄圧回生制御手段は、
    前記燃料供給配管における前記コンプレッサ下流の燃料ガスを、前記バッファタンクに圧送する燃料ガス蓄圧手段と、
    前記燃料供給配管における前記コンプレッサ下流の燃料ガスを、前記分岐配管を介して該コンプレッサの上流に循環させる燃料ガス循環手段と、
    前記車両の運転状態に基づいて、前記燃料ガス蓄圧手段と前記燃料ガス循環手段とを切り替える切替手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の燃料電池車両の制御装置。
  4. 前記車両の駆動軸に連結され、原動機および発電機として機能する回転電機と、
    前記車両の運転状態に基づいて、前記車両の駆動軸の回転により前記回転電機を駆動して、発電された電気エネルギを蓄電装置に蓄電する蓄電回生制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の燃料電池車両の制御装置。
  5. 前記回転電機は、モータージェネレータであることを特徴とする請求項4記載の燃料電池車両の制御装置。
  6. 前記車両の運転状態に基づいて、前記車両における回生ブレーキの実行要否を判定する判定手段と、
    前記判定手段により回生ブレーキの実行が必要と判定された場合に、前記蓄圧回生制御手段または/および前記蓄電回生制御手段を実行する回生制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4または5記載の燃料電池車両の制御装置。
  7. 前記判定手段は、前記車両の減速要求に応じて前記回生ブレーキの実行要否を判定することを特徴とする請求項6記載の燃料電池車両の制御装置。
  8. 前記蓄電装置への蓄電可否を判定する蓄電可否判定手段を更に備え、
    前記回生制御手段は、前記蓄電装置が蓄電できない状態であると判定された場合に、前記蓄電回生制御手段の実行を禁止することを特徴とする請求項6または7記載の燃料電池車両の制御装置。
  9. 前記蓄電可否判定手段は、
    前記蓄電装置の温度を検知する蓄電装置温度検出手段を含み、
    前記蓄電装置温度が所定の上限値を超えている場合に、前記蓄電装置が蓄電できない状態であると判定することを特徴とする請求項8記載の燃料電池車両の制御装置。
  10. 前記蓄電可否判定手段は、
    前記蓄電装置における電力残量を検知する電力残量検知手段を含み、
    前記電力残量が所定の上限値を超えている場合に、前記蓄電装置が蓄電できない状態であると判定することを特徴とする請求項8または9記載の燃料電池車両の制御装置。
  11. 前記バッファタンクへの蓄圧可否を判定する蓄圧可否判定手段を更に備え、
    前記回生制御手段は、前記バッファタンクが蓄圧できない状態であると判定された場合に、前記蓄圧回生制御手段の実行を禁止することを特徴とする請求項6乃至10の何れか1項に記載の燃料電池車両の制御装置。
  12. 前記蓄圧可否判定手段は、
    前記バッファタンクの温度を検知するタンク温度検出手段を含み、
    前記タンク温度が所定の上限値を超えている場合に、前記バッファタンクが蓄圧できない状態であると判定することを特徴とする請求項11記載の燃料電池車両の制御装置。
  13. 前記蓄圧可否判定手段は、
    前記バッファタンクの圧力を検知するタンク圧力検知手段を含み、
    前記タンク圧力が所定の上限値を超えている場合に、前記バッファタンクが蓄圧できない状態であると判定することを特徴とする請求項11または12記載の燃料電池車両の制御装置。
  14. 前記蓄電装置への蓄電可否を判定する蓄電可否判定手段と、
    前記バッファタンクへの蓄圧可否を判定する蓄圧可否判定手段と、を更に備え、
    前記回生制御手段は、前記蓄電可否判定手段により前記蓄電装置へ蓄電できると判定され、且つ、前記蓄圧可否判定手段により前記バッファタンクへ蓄圧できると判定された場合に、前記蓄圧回生制御手段よりも、前記蓄電回生制御手段を優先して実行することを特徴とする請求項6または7記載の燃料電池車両の制御装置。
  15. 前記燃料電池は、前記燃料供給配管における前記コンプレッサの下流側から分岐して設けられた第2分岐配管に接続され、
    前記バッファタンクと前記燃料供給配管における前記コンプレッサ上流側とを連通させる第2燃料供給配管と、
    前記車両の非回生ブレーキ時に、前記バッファタンクの燃料ガスを、前記第2燃料供給配管を介して前記燃料電池に供給する第1燃料ガス供給手段と、を備え、
    前記第1燃料ガス供給手段は、燃料ガスが前記燃料供給配管における前記コンプレッサ内部を上流側から下流側へ通過する際に、該コンプレッサを力行駆動することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の燃料電池車両の制御装置。
  16. 前記燃料電池の温度を検知する燃料電池温度検出手段と、
    前記燃料電池における燃料ガス圧力を検知する燃料電池圧力検知手段と、
    前記バッファタンクの圧力を検知するタンク圧力検知手段と、を更に備え、
    前記第1燃料ガス供給手段は、前記燃料電池温度が所定の上限値よりも小さく、前記燃料電池圧力が所定の下限値よりも小さく、且つ、前記タンク圧力が前記燃料電池圧力よりも小さい場合に実行することを特徴とする請求項15記載の燃料電池車両の制御装置。
  17. 前記車両の運転状態に基づいて、前記車両における回生ブレーキの実行要否を判定する判定手段と、
    前記判定手段により回生ブレーキの実行が必要であると判断された場合に、前記燃料ガス供給源の燃料ガスを、前記コンプレッサを介して前記燃料電池に供給する第2燃料ガス供給手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項15または16記載の燃料電池車両の制御装置。
  18. 前記判定手段は、前記車両の減速要求に応じて前記回生ブレーキの実行要否を判定することを特徴とする請求項17記載の燃料電池車両の制御装置。
  19. 前記燃料電池の温度を検知する燃料電池温度検出手段と、
    前記燃料電池における燃料ガス圧力を検知する燃料電池圧力検知手段と、を更に備え、
    前記第2燃料ガス供給手段は、前記燃料電池温度が所定の上限値よりも小さく、且つ、前記燃料電池圧力が所定の上限値よりも小さい場合に実行することを特徴とする請求項17または18記載の燃料電池車両の制御装置。
  20. 前記第2燃料ガス供給手段は、前記蓄圧回生手段よりも優先して実行することを特徴とする請求項19記載の燃料電池車両の制御装置。
  21. 前記車両の停止時に、前記コンプレッサの回転をロックするロック手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至20の何れか1項記載の燃料電池車両の制御装置。
  22. 前記ロック手段は、前記コンプレッサの上流側および下流側の配管を閉鎖することを特徴とする請求項21記載の燃料電池車両の制御装置。
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