JP2008234725A - 光記録媒体及び光記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】書き込み可能であるが不正コピーを防止可能とする光記録媒体及び前記光記録媒体に記録可能な光記録装置を提供する。
【解決手段】書込み可能な記録層102と案内溝とを備える光記録媒体100において、光記録媒体をトラッキングした際のプッシュプル信号の大きさPPAが、所定の第1範囲にあるときは当該トラッキングの対象が再生専用の光記録媒体であると認識し、前記プッシュプル信号の大きさが前記第1範囲より大きい所定の第2範囲にあるときは当該トラッキングの対象が書き込み可能な光記録媒体であると認識する光記録装置により、トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】書込み可能な記録層102と案内溝とを備える光記録媒体100において、光記録媒体をトラッキングした際のプッシュプル信号の大きさPPAが、所定の第1範囲にあるときは当該トラッキングの対象が再生専用の光記録媒体であると認識し、前記プッシュプル信号の大きさが前記第1範囲より大きい所定の第2範囲にあるときは当該トラッキングの対象が書き込み可能な光記録媒体であると認識する光記録装置により、トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、DVD±R、DVD±RWなどの書き込み可能であるが不正コピーを防止することが可能な光記録媒体及び該光記録媒体に記録可能な光記録装置に関するものである。
近年、音楽データ、画像データ等、多くのコンテンツは、一般的にその作成者あるいは販売者に頒布権等が保有されており、これらのコンテンツの配布に際しては、一定の利用制限、すなわち正規なユーザに対してのみ、コンテンツの利用を許諾し、許可のない複製等が行われないようにする構成をとるのが一般的となっている。
ところで、高密度情報の記録を可能とする情報記録システムとしては、例えばDVD(Digital Versatile Disc)システムなどがあり、このようなDVDシステムに使用される情報記録媒体(例えば、特許文献1参照。)に対して前記の映画、音楽データなどのコンテンツが格納されている。
このDVDシステムでは、コンテンツをコピー、再生処理において劣化のないデジタル情報として記録することが可能であるため、不正コピー氾濫という問題が多く発生し、コンテンツ著作権者、頒布権者の利益の阻害という問題が大きくなってきている。このような現状から、DVDシステムにおいて、いかに不正コピーを防止し、著作権者、頒布権者の利益の保護を図るかが重要な課題となっている。
著作権保護のための方式として、例えば、CSS(Content Scramble System)が知られている。これは、一般ユーザによる民生機器を使用した不正コピーや、コンピュータを使用した不正コピーなどを防止するものである。CSSで暗号化されたDVDビデオコンテンツは、再生専用型DVDディスクにのみ正規に存在するようになっている。このため、光記録再生装置が、記録型DVDディスクと再生専用型DVDディスクとを識別し、記録型DVDディスクであると判別した場合には、不正コピーされたものであるとして、その記録型DVDディスクに記録されたCSSコンテンツの再生を禁止することができる。
ここで、記録型DVDディスクと再生専用型DVDディスクとの識別を、プッシュプル信号の大小によって行う光記録再生装置が知られている。すなわち、検出したプッシュプル信号が所定値よりも小さい場合には、再生専用型DVDディスクであると判別し、検出したプッシュプル信号が所定値よりも大きい場合には、再生専用型DVDディスクであると判別する。これは、再生専用型DVDディスクは、基板上に案内溝が存在しないため、案内溝を有する記録型DVDディスクに比べてプッシュプル信号が小さいからである。これにより、この種の光記録再生装置は、不正コピーされた記録型DVDディスクの再生を禁止するようになっている。
しかしながら、このような光記録再生装置であっても、上記のような暗号化などの不正コピーを防ぐ処理を行っていない限り、記録型DVDディスクにコンテンツを記録(不正コピー)することはできてしまう。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、書き込み可能であるが不正コピーを防止可能とする光記録媒体及び前記光記録媒体に記録可能な光記録装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
(1) 書込み可能な記録層と案内溝とを備える光記録媒体において、光記録媒体をトラッキングした際のプッシュプル信号の大きさPPAが、所定の第1範囲にあるときは当該トラッキングの対象が再生専用の光記録媒体であると認識し、前記プッシュプル信号の大きさが前記第1範囲より大きい所定の第2範囲にあるときは当該トラッキングの対象が書き込み可能な光記録媒体であると認識する光記録装置により、トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあることを特徴とする光記録媒体。
(2) 前記第1範囲は、0.05<PPA<0.15であることを特徴とする前記(1)記載の光記録媒体。
(3) トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられ、レーザ光が入射する基板上に少なくとも、有機色素を含む記録層と反射層とを備えてなり、前記案内溝の溝深さが500〜900Å、溝幅が0.13〜0.25μmであることを特徴とする前記(1)または(2)記載の光記録媒体。
(4) 前記案内溝の溝深さWt(Å)と前記記録層の膜厚Dt(Å)との積(Wt*Dt)が240000≦Wt*Dt≦600000の範囲にあることを特徴とする前記(3)記載の光記録媒体。
(5) 案内溝が設けられ、レーザ光が入射する第1基板と、トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられている第2基板とを有し、前記第1基板と第2基板との間に該第1基板側から順に第1記録層を含む第1情報層と、中間層と、少なくとも保護層、有機色素からなる第2記録層、反射層を有する第2情報層とが積層されてなる光記録媒体において、前記第2基板上の案内溝の溝深さが100〜170Å、溝幅が0.10〜0.25μmであることを特徴とする前記(1)または(2)記載の光記録媒体。
(6) 前記第2記録層の膜厚Dt(Å)が350≦Dt≦700の範囲にあることを特徴とする前記(5)記載の光記録媒体。
(1) 書込み可能な記録層と案内溝とを備える光記録媒体において、光記録媒体をトラッキングした際のプッシュプル信号の大きさPPAが、所定の第1範囲にあるときは当該トラッキングの対象が再生専用の光記録媒体であると認識し、前記プッシュプル信号の大きさが前記第1範囲より大きい所定の第2範囲にあるときは当該トラッキングの対象が書き込み可能な光記録媒体であると認識する光記録装置により、トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあることを特徴とする光記録媒体。
(2) 前記第1範囲は、0.05<PPA<0.15であることを特徴とする前記(1)記載の光記録媒体。
(3) トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられ、レーザ光が入射する基板上に少なくとも、有機色素を含む記録層と反射層とを備えてなり、前記案内溝の溝深さが500〜900Å、溝幅が0.13〜0.25μmであることを特徴とする前記(1)または(2)記載の光記録媒体。
(4) 前記案内溝の溝深さWt(Å)と前記記録層の膜厚Dt(Å)との積(Wt*Dt)が240000≦Wt*Dt≦600000の範囲にあることを特徴とする前記(3)記載の光記録媒体。
(5) 案内溝が設けられ、レーザ光が入射する第1基板と、トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられている第2基板とを有し、前記第1基板と第2基板との間に該第1基板側から順に第1記録層を含む第1情報層と、中間層と、少なくとも保護層、有機色素からなる第2記録層、反射層を有する第2情報層とが積層されてなる光記録媒体において、前記第2基板上の案内溝の溝深さが100〜170Å、溝幅が0.10〜0.25μmであることを特徴とする前記(1)または(2)記載の光記録媒体。
(6) 前記第2記録層の膜厚Dt(Å)が350≦Dt≦700の範囲にあることを特徴とする前記(5)記載の光記録媒体。
請求項1,2記載の光記録媒体によれば、プッシュプル信号が通常の光記録媒体よりも小さいため、通常の光記録装置では再生専用と認識され、書き込むことはできない。
請求項3記載の光記録媒体によれば、トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられている基板上に少なくとも、有機色素を含む記録層と反射層とを備えてなり、前記案内溝の溝深さが500〜900Å、溝幅が0.13〜0.25μmであることを特徴としているので、光記録装置に挿入されたときにプッシュプル信号が小さくなり、一般的な光記録装置には再生専用の媒体として認識されるが、本発明の光記録装置によれば書き込むことが可能となる。なお、光記録媒体において基板上の案内溝を一定周波数で蛇行状にウォブリングさせることによりトラック情報を記録していて、該案内溝のウォブル振幅Woとプッシュプル振幅PPとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲にあるようにすると、光記録装置はウォブルの同期をあわせることができ、かつデータエラーも抑えることができるので好ましい。
請求項4記載の光記録媒体によれば、前記案内溝の溝深さWt(Å)と前記記録層の膜厚Dt(Å)との積(Wt*Dt)が240000≦Wt*Dt≦600000の範囲にあることを特徴としているので光記録装置に挿入されたときにプッシュプル信号が小さく、一般的な光記録装置には再生専用の媒体として認識されるが、本発明の光記録装置によれば書き込むことが可能となる。
請求項5記載の光記録媒体によれば、案内溝が設けられ、レーザ光が入射するている第1基板と、トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられている第2基板とを有し、前記第1基板と第2基板との間に該第1基板側から順に第1記録層を含む第1情報層と、中間層と、少なくとも保護層、有機色素からなる第2記録層、反射層を有する第2情報層とが積層されてなる光記録媒体において、前記第2基板上の案内溝の溝深さが100〜170Å、溝幅が0.10〜0.25μmであることを特徴としているので、光記録装置に挿入されたときに第2情報層のプッシュプル信号が小さく、一般的な光記録装置には再生専用の媒体として認識されるが、本発明の光記録装置によれば書き込むことが可能となる。なお、当該光記録媒体において、第二基板上の案内溝を一定周波数で蛇行状にウォブリングさせることによりトラック情報を記録していて、該案内溝のウォブル振幅Woとプッシュプル振幅PPとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲にあるようにすると、光記録装置は第二情報層のウォブルの同期をあわせることができ、かつデータエラーも抑えることができるので好ましい。
請求項6記載の光記録媒体によれば、前記第2記録層の膜厚Dt(Å)が350≦Dt≦700の範囲にあることを特徴としているので、良好な記録信号が得ることが可能となる。
請求項3記載の光記録媒体によれば、トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられている基板上に少なくとも、有機色素を含む記録層と反射層とを備えてなり、前記案内溝の溝深さが500〜900Å、溝幅が0.13〜0.25μmであることを特徴としているので、光記録装置に挿入されたときにプッシュプル信号が小さくなり、一般的な光記録装置には再生専用の媒体として認識されるが、本発明の光記録装置によれば書き込むことが可能となる。なお、光記録媒体において基板上の案内溝を一定周波数で蛇行状にウォブリングさせることによりトラック情報を記録していて、該案内溝のウォブル振幅Woとプッシュプル振幅PPとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲にあるようにすると、光記録装置はウォブルの同期をあわせることができ、かつデータエラーも抑えることができるので好ましい。
請求項4記載の光記録媒体によれば、前記案内溝の溝深さWt(Å)と前記記録層の膜厚Dt(Å)との積(Wt*Dt)が240000≦Wt*Dt≦600000の範囲にあることを特徴としているので光記録装置に挿入されたときにプッシュプル信号が小さく、一般的な光記録装置には再生専用の媒体として認識されるが、本発明の光記録装置によれば書き込むことが可能となる。
請求項5記載の光記録媒体によれば、案内溝が設けられ、レーザ光が入射するている第1基板と、トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられている第2基板とを有し、前記第1基板と第2基板との間に該第1基板側から順に第1記録層を含む第1情報層と、中間層と、少なくとも保護層、有機色素からなる第2記録層、反射層を有する第2情報層とが積層されてなる光記録媒体において、前記第2基板上の案内溝の溝深さが100〜170Å、溝幅が0.10〜0.25μmであることを特徴としているので、光記録装置に挿入されたときに第2情報層のプッシュプル信号が小さく、一般的な光記録装置には再生専用の媒体として認識されるが、本発明の光記録装置によれば書き込むことが可能となる。なお、当該光記録媒体において、第二基板上の案内溝を一定周波数で蛇行状にウォブリングさせることによりトラック情報を記録していて、該案内溝のウォブル振幅Woとプッシュプル振幅PPとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲にあるようにすると、光記録装置は第二情報層のウォブルの同期をあわせることができ、かつデータエラーも抑えることができるので好ましい。
請求項6記載の光記録媒体によれば、前記第2記録層の膜厚Dt(Å)が350≦Dt≦700の範囲にあることを特徴としているので、良好な記録信号が得ることが可能となる。
DVDシステムを用いたディスクには再生専用であるDVD−ROMと、書き込み可能であるDVD±R、DVD±RW、DVD-RAM等がある。書き込み可能であるDVD±R、DVD±RW、DVD-RAMの基板には予め案内溝が刻まれトラックか形成されている。これらは、トラックのうち凹部(グルーブ)もしくは凸部(ランド)の平坦部にレーザ光が集光されることによって、情報信号の記録もしくは再生が行われ、通常光記録装置はトラッキング誤差信号(プッシュプル信号)を用いてトラッキング制御しながら記録もしくは再生を行う。一方、DVD−ROMには予め案内溝ではなく記録情報としてピットが列状に形成されている。
光記録装置はDPD(Differential phase detection)信号を用いてトラッキング制御しながら再生を行う。DVD−ROMの場合、案内溝はないので、DVD±R、DVD±RW、DVD-RAMに比べてトラッキング誤差信号は極めて小さくなっており、光記録装置はトラッキング誤差信号の大きさを読み取ることで、再生専用であるDVD−ROMディスクか、書き込み可能であるDVD±R、DVD±RW、DVD-RAMかを区別することができる。また光記録装置は、書き込み可能なディスクが書き込み後であっても、トラッキング誤差信号の大きさを読み取ることで再生専用ディスクとの区別を行うことができる。
本発明に係る光記録媒体は書き込み可能であるが、プッシュプル信号を小さくすることで、一般的な光記録装置で再生した際に再生専用であるDVD−ROMディスクと認識させることができ、書き込むことができないようにしたものである。
以下に、本発明に係る光記録媒体の構成について説明する。
本発明に係る光記録媒体は、書込み可能な記録層と案内溝とを備える光記録媒体であって、光記録媒体をトラッキングした際のプッシュプル信号の大きさが、所定の第1範囲にあるときは当該トラッキングの対象が再生専用の光記録媒体であると認識し、前記プッシュプル信号の大きさが前記第1範囲より大きい所定の第2範囲にあるときは当該トラッキングの対象が書き込み可能な光記録媒体であると認識する光記録装置(通常の光記録装置)により、トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあることを特徴とするものである。また、前記トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあるように、少なくとも前記案内溝の溝深さ及び/又は溝幅が調整されてなることが好ましい。
本発明に係る光記録媒体は、書込み可能な記録層と案内溝とを備える光記録媒体であって、光記録媒体をトラッキングした際のプッシュプル信号の大きさが、所定の第1範囲にあるときは当該トラッキングの対象が再生専用の光記録媒体であると認識し、前記プッシュプル信号の大きさが前記第1範囲より大きい所定の第2範囲にあるときは当該トラッキングの対象が書き込み可能な光記録媒体であると認識する光記録装置(通常の光記録装置)により、トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあることを特徴とするものである。また、前記トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあるように、少なくとも前記案内溝の溝深さ及び/又は溝幅が調整されてなることが好ましい。
本発明に係る光記録媒体についてさらに具体的に説明する。
図1は、本発明に係る光記録媒体の第1の実施の形態における構成を示す断面図である。
光記録媒体100は、案内溝(不図示)を有する基板101上に、有機色素からなる記録層102と、反射層103と、保護層104とがこの順番で設けられてなるものである。
図1は、本発明に係る光記録媒体の第1の実施の形態における構成を示す断面図である。
光記録媒体100は、案内溝(不図示)を有する基板101上に、有機色素からなる記録層102と、反射層103と、保護層104とがこの順番で設けられてなるものである。
ここで、基板101は、使用レーザに対して透明な材料からなり、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチック、或いは、ガラス、セラミックなどを用いることができる。
基板101に設けられる案内溝は、トラックピッチが0.73〜0.75μm、溝深さが400〜900Å(40〜90nm)、溝幅が0.18〜0.3μmとする。溝深さが900Åを越えてしまうとプッシュプル信号が大きくなりすぎてしまい、通常の光記録装置に書き込み可能な媒体であると認識されてしまうため不適であり、500Å未満だとプッシュプル信号を得ることが困難になる。溝幅は0.13μmより狭くなると充分なプッシュプル信号を得ることが困難となる恐れがあり、0.25μmより広くなると、記録ピットが広がりやすくなり、記録後のプッシュプル信号が大きくなりすぎる、等の問題点があるので好ましくない。また、案内溝は通常図2のように断面形状が台形をしているが、本発明で言う溝幅は底溝の幅Wbotを指すものとする。
なお、本発明でいうプッシュプル信号PPAとはプッシュプル振幅(差信号の振幅)を和信号で割ったものをさし、DVD-Rの規格書にはPush-Pull Amplitude、DVD+Rの規格書にはPush-Pull signalとして記載されている信号である。
またプッシュプル信号としては光記録装置にもよるがプッシュプル信号PPA>0.15であると書き込み可能な記録媒体と認識される恐れがあり、PPA<0.05であるとトラッキングが困難になる。
また、基板101における案内溝を一定周波数で蛇行状にウォブリングさせることによりトラック情報を記録していて、該案内溝のウォブル振幅Woとプッシュプル振幅PPとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲にあることが好ましい。すなわち、適当なフィルターを通した後のウォブル振幅(Wo)に対する、これも適当なフィルターを通した後のプッシュプル振幅(PP)の割合(Wo/PP)が、0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲にあれば光記録装置はウォブルの同期をあわせることができるが、さらに好ましくは0.1≦Wo/PP≦0.3の範囲である。Wo/PPの値が0.1以下であると同期をとるには不充分であり、0.4を越えてしまうとデータエラーが増えてしまう。なお、この値は光記録媒体100がDVD+R/RWディスクである場合に好適な条件であり、DVD−R/RWディスクやその他の光ディスクでは好適なウォブル条件は異なる。
また、基板101上の案内溝の溝深さWt(Å)と記録層102(有機色素)の膜厚Dt(Å)の積である(Wt*Dt)が240000≦Wt*Dt≦600000の範囲(案内溝の溝深さWt(nm)と記録層の膜厚Dt(nm)の場合には、2400≦Wt*Dt≦6000の範囲)にあることが好ましい。(Wt*Dt)が240000以下だとプッシュプル信号を得ることが困難になり600000以上だとプッシュプル信号が大きくなりすぎてしまう。これは案内溝の溝深さが500Åから900Åである基板に記録層(有機色素層)を形成した場合、記録層が厚いほどプッシュプル信号が大きくなるためである。
記録層102は、レーザ光の照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録するものであり、その材料としては有機色素を主成分とするものを用いる。ここで、主成分とは、記録再生に必要十分な量の有機色素を含有することを意味するが、通常は、必要に応じて適宜添加する少量の添加剤を除き、有機色素のみを用いる。記録層102の膜厚は10nm(100Å)〜10μm、好ましくは20〜200nm(200〜2000Å)が適当である。
有機色素の例としては、シアニン系色素、フタロシアニン系色素、ピリリウム系・チオピリリウム系色素、アズレニウム系色素、スクアリリウム系色素、アゾ系色素、ホルマザンキレート系色素、Ni、Crなどの金属錯塩系色素、ナフトキノン系・アントラキノン系色素、インドフェノール系色素、インドアニリン系色素、トリフェニルメタン系色素、トリアリルメタン系色素、アミニウム系・ジインモニウム系色素及びニトロソ化合物を挙げることができる。中でも、膜の光吸収スペクトルの最大吸収波長が580〜620nmにありDVD用レーザ光波長(約650nm)において所望の光学特性を得易い色素化合物としては、溶剤塗布による成膜性、光学特性の調整のし易さから、テトラアザポルフィラジン色素、シアニン色素、アゾ色素、スクアリリウム色素が挙げられる。 更に、必要に応じて他の第3成分、例えばバインダー、安定剤等を含有させることもできる。
反射層103は、レーザ光波長に対する反射率が高い物質からなる薄膜が好ましく、例えばMg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ca、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Si、SiCなどの金属及び半金属を挙げることができる。中でも高反射率が得られるAu、Ag、Alが好ましい。これらは単独で用いても、二種以上の組合せで或いは合金として用いてもよい。
保護層104は、(1)記録層102の傷、ホコリ、汚れ等からの保護、(2)記録層102の保存安定性の向上、(3)反射率の向上等を目的として使用される。これらの目的に対しては、ポリメチルアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂などの有機材料を用いることができる。最も好ましいのは生産性に優れた紫外線硬化樹脂である。なお、保護層104は省略してもよい。
本発明の光記録媒体100を製造するに当っては、例えばつぎの(イ)〜(ハ)の製造工程で製造すればよい。
(イ)記録層形成工程:表面に案内溝が形成された基板101上に、直接又は他の層を介して前述した有機色素化合物からなる記録層を塗布成膜手段により設ける工程。
即ち、前記色素化合物を溶媒に溶解し、液状の塗布液として基板101上にコートすることにより、記録層102を形成する。この塗布液を調整するための溶媒としては、公知の有機溶媒(例えばアルコール、セロソルブ、ハロゲン化炭素、ケトン、エーテル等)を使用することができる。また、コート方法としては、記録層の濃度、粘度、溶剤の乾燥温度を調節することにより膜厚を制御できるため、スピンコート法が望ましい。また、基板101の表面の平面性の改善、接着力の向上、記録層の変質防止等の目的で、記録層が設けられる側の基体表面に下塗層を設けてもよい。この場合の下塗層は、例えば前述した下塗層用物質を適当な溶剤に溶解又は分散して塗布液を調整したのち、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基板表面に塗布することにより形成することができる。
(イ)記録層形成工程:表面に案内溝が形成された基板101上に、直接又は他の層を介して前述した有機色素化合物からなる記録層を塗布成膜手段により設ける工程。
即ち、前記色素化合物を溶媒に溶解し、液状の塗布液として基板101上にコートすることにより、記録層102を形成する。この塗布液を調整するための溶媒としては、公知の有機溶媒(例えばアルコール、セロソルブ、ハロゲン化炭素、ケトン、エーテル等)を使用することができる。また、コート方法としては、記録層の濃度、粘度、溶剤の乾燥温度を調節することにより膜厚を制御できるため、スピンコート法が望ましい。また、基板101の表面の平面性の改善、接着力の向上、記録層の変質防止等の目的で、記録層が設けられる側の基体表面に下塗層を設けてもよい。この場合の下塗層は、例えば前述した下塗層用物質を適当な溶剤に溶解又は分散して塗布液を調整したのち、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基板表面に塗布することにより形成することができる。
(ロ)反射層形成工程:記録層102上に直接又は他の層を介して反射層103を真空成膜手段により設ける工程。
前述した光反射性物質を、例えば蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングすることにより反射層103を形成する。
前述した光反射性物質を、例えば蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングすることにより反射層103を形成する。
(ハ)保護層形成工程:反射層103上に保護層104を設ける工程。
前述した無機物質や種々の樹脂からなる保護層用材料を、真空成膜又は塗布成膜することにより形成する。 特にUV硬化性樹脂を用いることが好ましく、該樹脂をスピンコートした後、紫外線照射 により硬化して形成する。
前述した無機物質や種々の樹脂からなる保護層用材料を、真空成膜又は塗布成膜することにより形成する。 特にUV硬化性樹脂を用いることが好ましく、該樹脂をスピンコートした後、紫外線照射 により硬化して形成する。
つぎに、本発明に係る光記録媒体の第2の実施の形態について説明する。
図3に、本発明の光記録媒体200として、記録光の入射側の第1基板201/第1記録層202/第1反射層203/有機保護層204/有機透明中間層205/無機保護層206/第2記録層207/第2反射層208/第2基板(保護基板)209からなる構造例を示す。
図3に、本発明の光記録媒体200として、記録光の入射側の第1基板201/第1記録層202/第1反射層203/有機保護層204/有機透明中間層205/無機保護層206/第2記録層207/第2反射層208/第2基板(保護基板)209からなる構造例を示す。
ここで、第2基板209の案内溝は、トラックピッチが0.73〜0.75μm、溝深さが100〜170Å(10〜17nm)、溝幅が0.13〜0.25μmとする。溝深さが170Åを越えてしまうとプッシュプル信号が大きくなりすぎることにより通常の光記録装置に書き込み可能な媒体であると認識されてしまい、100Å未満だとプッシュプル信号を得ることが困難になる。また溝幅は0.10μmより狭くなると充分なプッシュプル信号を得ることが困難となる恐れがあり、0.25μmより広くなると、記録ピットが広がりやすくなり、記録後のプッシュプル信号が大きくなりすぎる、等の問題点があるので好ましくない。
また、第2基板209上の案内溝を一定周波数で蛇行状にウォブリングさせることによりトラック情報を記録していて、該案内溝のウォブル振幅Woとプッシュプル振幅PPとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲にあることが好ましい。すなわち、適当なフィルターを通した後のウォブル振幅(Wo)に対する、これも適当なフィルターを通した後のプッシュプル振幅(PP)の割合(Wo/PP)が、0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲にあれば光記録装置はウォブルの同期をあわせることができるが、さらに好ましくは0.1≦Wo/PP≦0.3の範囲である。Wo/PPの値が0.1以下であると同期をとるには不充分であり、0.4を越えてしまうとデータエラーが増えてしまう。
また、第2記録層207の有機色素の膜厚Dt(Å)が350≦Dt≦700の範囲(60≦Dt(nm)≦130)にあることが好ましい。有機色素の膜厚Dt(Å)が350未満だと十分な大きさの記録マークが形成できず記録信号が悪化していまい、700より大であると記録マークが広がりすぎて記録信号が悪化する恐れがある。
本発明の光記録媒体200を製造するに当っては、インバーテッドスタック工法を用いた2層構成型(情報層が二つ)の光記録媒体の製造方法として例えばつぎの(ニ)〜(ヌ)の製造工程で製造すればよい。
(ニ)第1記録層形成工程:表面に案内溝が設けられた第1基板201上に、直接又は他の層を介して有機色素化合物からなる第1記録層202を塗布成膜手段により設ける工程。
有機色素の具体例は第1の実施の形態で述べたものと同様である。
(ホ)第1反射層形成工程:第1記録層202上に直接又は他の層を介して第1反射層203を真空成膜手段により設ける工程。
第1反射層203を形成後、光透過率は40%以上とするのが好ましい。反射層材料の具体例は第1の実施の形態で述べたものと同様である。
(ヘ)有機保護層形成工程:第1反射層203上に有機保護層204を設ける工程。
有機保護層204の材料としては第1の実施の形態で述べた保護層と同様である。なお、有機保護層204は省略してもよい。
以上の(ニ)から(ヘ)により第1情報層が作製される。
(ト)第2反射層形成工程:表面に案内溝が設けられた第2基板209上に直接又は他の層を介して第2反射層208を真空成膜手段により設ける工程。
(チ)第2記録層形成工程:第2反射層208上に直接又は他の層を介して有機色素化合物からなる第2記録層207を塗布成膜手段により設ける工程。
有機色素の具体例は第1の実施の形態で述べたものと同様である。
(リ)無機保護層形成工程:第2記録層207上に直接又は他の層を介して無機保護層206を真空成膜手段(例えば蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティング)により設ける工程。
無機保護層材料の例としては、SiO、SiO2、MgF2、SnO2、ZnS、ZnS−SiO2、ZnS−SiC等の光透過性が高い無機物質を挙げることができる。無機保護層206の層厚は50Å〜1800Åの範囲とする。前述したように、特に好ましい材料は、結晶性が低く屈折率が高いZnS−SiO2、ZnS−SiCである。
(ト)から(リ)により第2情報層が作製される。
(ヌ)貼り合せ工程:第1記録層202及び第2記録層207が内側になるように第1基板201と第2基板とを向き合わせて有機透明中間層205を介して貼り合わせる工程。
有機透明中間層205は接着層兼用とすることが好ましく、その材料としては既存のアクリル系、エポキシ系、ウレタン系の紫外線硬化型又は熱硬化型接着剤等が使用できる。更に、透明シートにより貼り合わせる方法を用いても良い。具体的には、成膜済みの第1基板201又は第2基板209の最上層表面に接着剤を滴下し、次いで、他方の基板の最上層を上からかぶせると共に接着剤を均一に広げたのち、紫外線照射などにより硬化させる。紫外線照射の場合は光透過性が高い第1基板201側から行うことが好ましい。上記製造工程において、第2反射層208の材料として銀合金を用い、その上に第2記録層207の材料を塗布すれば、塗布欠陥の少ない記録層を成膜することができる。
(ニ)第1記録層形成工程:表面に案内溝が設けられた第1基板201上に、直接又は他の層を介して有機色素化合物からなる第1記録層202を塗布成膜手段により設ける工程。
有機色素の具体例は第1の実施の形態で述べたものと同様である。
(ホ)第1反射層形成工程:第1記録層202上に直接又は他の層を介して第1反射層203を真空成膜手段により設ける工程。
第1反射層203を形成後、光透過率は40%以上とするのが好ましい。反射層材料の具体例は第1の実施の形態で述べたものと同様である。
(ヘ)有機保護層形成工程:第1反射層203上に有機保護層204を設ける工程。
有機保護層204の材料としては第1の実施の形態で述べた保護層と同様である。なお、有機保護層204は省略してもよい。
以上の(ニ)から(ヘ)により第1情報層が作製される。
(ト)第2反射層形成工程:表面に案内溝が設けられた第2基板209上に直接又は他の層を介して第2反射層208を真空成膜手段により設ける工程。
(チ)第2記録層形成工程:第2反射層208上に直接又は他の層を介して有機色素化合物からなる第2記録層207を塗布成膜手段により設ける工程。
有機色素の具体例は第1の実施の形態で述べたものと同様である。
(リ)無機保護層形成工程:第2記録層207上に直接又は他の層を介して無機保護層206を真空成膜手段(例えば蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティング)により設ける工程。
無機保護層材料の例としては、SiO、SiO2、MgF2、SnO2、ZnS、ZnS−SiO2、ZnS−SiC等の光透過性が高い無機物質を挙げることができる。無機保護層206の層厚は50Å〜1800Åの範囲とする。前述したように、特に好ましい材料は、結晶性が低く屈折率が高いZnS−SiO2、ZnS−SiCである。
(ト)から(リ)により第2情報層が作製される。
(ヌ)貼り合せ工程:第1記録層202及び第2記録層207が内側になるように第1基板201と第2基板とを向き合わせて有機透明中間層205を介して貼り合わせる工程。
有機透明中間層205は接着層兼用とすることが好ましく、その材料としては既存のアクリル系、エポキシ系、ウレタン系の紫外線硬化型又は熱硬化型接着剤等が使用できる。更に、透明シートにより貼り合わせる方法を用いても良い。具体的には、成膜済みの第1基板201又は第2基板209の最上層表面に接着剤を滴下し、次いで、他方の基板の最上層を上からかぶせると共に接着剤を均一に広げたのち、紫外線照射などにより硬化させる。紫外線照射の場合は光透過性が高い第1基板201側から行うことが好ましい。上記製造工程において、第2反射層208の材料として銀合金を用い、その上に第2記録層207の材料を塗布すれば、塗布欠陥の少ない記録層を成膜することができる。
以上の構成により光記録媒体100,200のプッシュプル信号を小さくすることが可能となり、一般的な光記録装置では書き込むことができずに、本発明の光記録装置により書き込むことが可能となる。
次に、光記録装置の構成について説明する。
光記録媒体は、図4に示すような光記録装置によって情報の記録再生が行われる。
図4は、光記録媒体の光記録装置について、その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。図において、100(200)は光記録媒体、2はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4はモータドライバ、5はリードアンプ、6はサーボ手段、7はDVDデコーダ、8はADIPデコーダ、9はレーザコントローラ、10はDVDエンコーダ、11はDVD−ROMエンコーダ、12はバッファRAM、13はバッファマネージャ、14はDVD−ROMデコーダ、15はATAPI/SCSIインターフェース、16はD/Aコンバータ、17はROM、18はCPU、19はRAM、20はパルスジェネレータを示し、LBはレーザ光、Audioはオーディオ出力信号を示す。
光記録媒体は、図4に示すような光記録装置によって情報の記録再生が行われる。
図4は、光記録媒体の光記録装置について、その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。図において、100(200)は光記録媒体、2はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4はモータドライバ、5はリードアンプ、6はサーボ手段、7はDVDデコーダ、8はADIPデコーダ、9はレーザコントローラ、10はDVDエンコーダ、11はDVD−ROMエンコーダ、12はバッファRAM、13はバッファマネージャ、14はDVD−ROMデコーダ、15はATAPI/SCSIインターフェース、16はD/Aコンバータ、17はROM、18はCPU、19はRAM、20はパルスジェネレータを示し、LBはレーザ光、Audioはオーディオ出力信号を示す。
この図4において、矢印はデータが主に流れる方向を示しており、また、図を簡略化するために、図4の各ブロックを制御するCPU18には、太線のみを付けて各ブロックとの接続を省略している。ROM17には、CPU18にて解読可能なコードで記述された制御プログラムが格納されている。なお、光記録媒体の記録装置の電源がオン状態になると、前記プログラムは不図示のメインメモリにロードされ、前記CPU18はそのプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM19に保存する。光記録媒体の記録装置の構成と動作は、次のとおりである。光記録媒体100(200)は、スピンドルモータ2によって回転駆動される。このスピンドルモータ2は、モータドライバ4とサーボ手段5により、線速度または角速度が一定になるように制御される。この線速度又は角速度は、階段的に変更することが可能である。
光ピックアップ3は、図示されない半導体レーザ、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、受光素子およびポジションセンサを内蔵しており、レーザ光LBを光記録媒体100(200)に照射する。また、この光ピックアップ3は、シークモータによってスレッジ方向への移動が可能である。これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基いて、モータドライバ4とサーボ手段5により、レーザ光LBのスポットが光記録媒体100(200)上の目的の場所に位置するように制御される。
そして、リード時には、光ピックアップ3によって得られた再生信号が、リードアンプ5で増幅されて2値化される。リードアンプ内では主に最長信号振幅を規格化する過程と最記録マーク信号を増幅する波形等価機能を経て2値化される。入力された2値化データは、このDVDデコーダ7において、8/16復調される。なお、記録データは、8ビットずつまとめられて変調(8/16変調)されており、この変調では、8ビットを16ビットに変換している。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
復調されたデータは、デインターリーブとエラー訂正の処理が行われる。その後、このデータは、DVD−ROMデコーダ14へ入力され、データの信頼性を高めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われる。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ13によって一旦バッファRAM12に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSIインターフェース15を介して、図示しないホストコンピュータへ一気に転送される。なお、音楽データの場合には、DVDデコーダ7から出力されたデータが、D/Aコンバータ16へ入力され、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取り出される。
また、ライト時には、ATAPI/SCSIインターフェース15を通して、ホストコンピュータから送られてきたデータは、バッファマネージャ13によって一旦バッファRAM12に蓄えられる。その後ライト動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。この地点は、DVD+RW/+Rでは、予め光記録媒体100(200)上にトラックの蛇行により刻まれているウォブル信号によって求められる。
なお、上記地点はDVD−RW/−Rではウォブル信号の代わりにランドプリピット、DVD−RAM/RAM・WOではプリピットによって求められる。
DVD+RW/+R記録媒体におけるウォブル信号には、ADIP(ADress In Pre-groove)と呼ばれるアドレス情報が含まれており、この情報が、ADIPデコーダ8によって取り出される。また、このADIPデコーダ8によって生成される同期信号は、DVDエンコーダ10へ入力され、光記録媒体100(200)上の正確な位置へのデータの書き込みを可能にしている。バッファRAM12のデータは、DVD−ROMエンコーダ11やDVDエンコーダ10において、エラー訂正コードの付加や、インターリーブが行われ記録用の信号として8/16変換される。
記録用に変調された信号はパルスジェネレータ20において記録媒体に適した記録光波形に変換され、レーザコントローラ9、光ピックアップ3を介して、光記録媒体100(200)に記録される。光ピックアップの効率の補正には記録光の回折光を直接に受光素子により測定し、そのパワー変動によりレーザコントローラ9の記録パワーを変更することが可能である。光記録媒体に対する記録パワーの補正方法として記録後発光時の反射光の変動から、光記録媒体に対する記録パワーの効率を測定しレーザコントローラ9の記録パワーを補正することが可能である。アドレスの制御方法はランドプリピットやプリピットからアドレス情報を得る構成であっても良い。
ここで、本実施形態の光記録装置は、光記録媒体100,200をトラッキングした際のプッシュプル信号の大きさが、所定の第1範囲(例えば0.05<PPA<0.15)にあるときは、当該トラッキングの対象が再生専用の光記録媒体であると認識し、プッシュプル信号の大きさが第1範囲よりも大きい所定の第2範囲(例えばPPA≧0.16)にあるときは、当該トラッキングの対象が書き込み可能な光記録媒体であると認識するようになっている。この光記録装置に、光記録媒体100,200がセットされ、第1範囲にあるプッシュプル信号を取得すると、これを再生専用型と認識するため、記録を行うことがない。具体的には、ユーザーが本発明の光記録媒体100,200を光記録装置にセットし、録画ボタンを押しても、光記録装置は、セットされた光記録媒体は再生専用型である旨のエラー表示をし、録画を禁止するようになっている。
もっとも、コンテンツの著作権者から複製を許可された者が使用する光記録装置では、前述した本発明の光記録媒体100,200がセットされ、第1範囲にあるプッシュプル信号を取得しても、これを再生専用型光記録媒体と認識せず、これに書き込むことが可能であるようにすればよい。その際にはコピー防止用の暗号キー及び/又はコンテンツを含むデータを書き込むことが可能である。なお、この場合、通常の記録型光記録媒体よりもプッシュプル信号が小さいため、それに応じた制御を行い、適切にトラッキングできるようにすることが好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
溝深さ500Å(50nm)、溝幅0.13μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を有する厚さ0.6mm、直径120mm、ウォブル振り量20nmの射出成形ポリカーボネート基板上に、スクアリリウム色素を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して膜厚が620Å(62nm)となるように有機色素層(記録層)を形成し、次いでスパッタ法により金(Au)1200Å(120nm)の反射層を設け、その上にアクリル系フォトポリマーにて5μmの保護層を設けた。さらに厚さ0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板をアクリルフォトポリマーにて接着し光記録媒体とした。
この記録媒体に、発振波長658nm、ビーム径1.0μmの半導体レーザ光を用い、プッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
<実施例1>
溝深さ500Å(50nm)、溝幅0.13μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を有する厚さ0.6mm、直径120mm、ウォブル振り量20nmの射出成形ポリカーボネート基板上に、スクアリリウム色素を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して膜厚が620Å(62nm)となるように有機色素層(記録層)を形成し、次いでスパッタ法により金(Au)1200Å(120nm)の反射層を設け、その上にアクリル系フォトポリマーにて5μmの保護層を設けた。さらに厚さ0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板をアクリルフォトポリマーにて接着し光記録媒体とした。
この記録媒体に、発振波長658nm、ビーム径1.0μmの半導体レーザ光を用い、プッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1において、基板の案内溝の溝深さを900Å(90nm)とし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
実施例1において、基板の案内溝の溝深さを900Å(90nm)とし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1において、基板の案内溝の溝幅を0.25μmとし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
実施例1において、基板の案内溝の溝幅を0.25μmとし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
<実施例4>
実施例1において、基板の案内溝の溝深さを900Å(90nm)、溝幅を0.25μmとし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
実施例1において、基板の案内溝の溝深さを900Å(90nm)、溝幅を0.25μmとし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
<比較例1>
実施例1において、基板の案内溝の溝深さを450Å(45nm)、溝幅を0.11μmとし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
実施例1において、基板の案内溝の溝深さを450Å(45nm)、溝幅を0.11μmとし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
<比較例2>
実施例1において、基板の案内溝の溝深さを950Å(95nm)、溝幅を0.27μmとし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
実施例1において、基板の案内溝の溝深さを950Å(95nm)、溝幅を0.27μmとし、それ以外は実施例1と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表1に示す。
<実施例5>
溝深さ700Å(70nm)、溝幅0.20μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を有する厚さ0.6mm、直径120mm、ウォブル振り量20nmの射出成形ポリカーボネート基板上に、スクアリリウム色素を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して膜厚がそれぞれ380Å((38nm)実施例5−1)、800Å((80nm)実施例5−2)となるように記録層(有機色素層)を形成し、次いでスパッタ法により金(Au)1200Å(120nm)の反射層を設け、その上にアクリル系フォトポリマーにて5μmの保護層を設けた。さらに厚さ0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板をアクリルフォトポリマーにて接着し光記録媒体とした。
この記録媒体を実施例1と同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表2に示す。
溝深さ700Å(70nm)、溝幅0.20μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を有する厚さ0.6mm、直径120mm、ウォブル振り量20nmの射出成形ポリカーボネート基板上に、スクアリリウム色素を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して膜厚がそれぞれ380Å((38nm)実施例5−1)、800Å((80nm)実施例5−2)となるように記録層(有機色素層)を形成し、次いでスパッタ法により金(Au)1200Å(120nm)の反射層を設け、その上にアクリル系フォトポリマーにて5μmの保護層を設けた。さらに厚さ0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板をアクリルフォトポリマーにて接着し光記録媒体とした。
この記録媒体を実施例1と同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表2に示す。
<比較例3>
実施例5において、記録層(有機色素層)の膜厚をそれぞれ330Å((33nm)比較例3−1)、900Å((90nm)比較例3−2)とし、それ以外は実施例5と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表2に示す。
実施例5において、記録層(有機色素層)の膜厚をそれぞれ330Å((33nm)比較例3−1)、900Å((90nm)比較例3−2)とし、それ以外は実施例5と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表2に示す。
<実施例6>
溝深さ700Å(70nm)、溝幅0.24μm、トラックピッチ0.74μm、ウォブル振り量20nmの案内溝を有する、厚さ0.58mm、直径120mmの射出成形ポリカーボネート基板を第1基板とし、該第1基板上にスクアリリウム色素を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して膜厚が620Å(62nm)となるように第1記録層(有機色素層)を形成し、次いでスパッタ法により銀を90Å(9nm)の半透過反射層(第1反射層)を設けた。
一方、溝深さ100Å(10nm)、溝幅0.13um、トラックピッチ0.74um、ウォブル振り量20nmの案内溝を有する厚さ0.60mm、直径120nmの射出成型ポリカーボネート基板を第2基板とし、該第2基板上にスパッタ法により銀を約120nmの厚さに設け第2反射層を形成した。更に、第2反射層上に、スクアリリウム色素を500Å(50nm)の膜厚となるようにスピンコート成膜して第2記録層を形成し、その上にスパッタ法によりZnS−SiO2を約15nmの厚さに設けてバリア層(無機保護層)を形成した。
次いで、上記成膜済みの第1基板と第2基板を、紫外線硬化型接着剤(日本化薬社製 KARAYAD DVD003)で記録層同士が内側になるように貼り合わせ、光記録媒体を得た。
この記録媒体の第2情報層(光の入射する面から奥側の記録層(第2記録層))に発振波長658nm、ビーム径1.0μmの半導体レーザ光を用いて、プッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
溝深さ700Å(70nm)、溝幅0.24μm、トラックピッチ0.74μm、ウォブル振り量20nmの案内溝を有する、厚さ0.58mm、直径120mmの射出成形ポリカーボネート基板を第1基板とし、該第1基板上にスクアリリウム色素を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して膜厚が620Å(62nm)となるように第1記録層(有機色素層)を形成し、次いでスパッタ法により銀を90Å(9nm)の半透過反射層(第1反射層)を設けた。
一方、溝深さ100Å(10nm)、溝幅0.13um、トラックピッチ0.74um、ウォブル振り量20nmの案内溝を有する厚さ0.60mm、直径120nmの射出成型ポリカーボネート基板を第2基板とし、該第2基板上にスパッタ法により銀を約120nmの厚さに設け第2反射層を形成した。更に、第2反射層上に、スクアリリウム色素を500Å(50nm)の膜厚となるようにスピンコート成膜して第2記録層を形成し、その上にスパッタ法によりZnS−SiO2を約15nmの厚さに設けてバリア層(無機保護層)を形成した。
次いで、上記成膜済みの第1基板と第2基板を、紫外線硬化型接着剤(日本化薬社製 KARAYAD DVD003)で記録層同士が内側になるように貼り合わせ、光記録媒体を得た。
この記録媒体の第2情報層(光の入射する面から奥側の記録層(第2記録層))に発振波長658nm、ビーム径1.0μmの半導体レーザ光を用いて、プッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
<実施例7>
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを170Å(17nm)とし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを170Å(17nm)とし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
<実施例8>
実施例6において、第2基板の案内溝の溝幅を0.25μmとし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
実施例6において、第2基板の案内溝の溝幅を0.25μmとし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
<実施例9>
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを170Å(17nm)、溝幅を0.25μmとし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを170Å(17nm)、溝幅を0.25μmとし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
<実施例10>
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを140Å(14nm)、溝幅を0.20μm、第2基板上の第2記録層の膜厚をそれぞれ360Å((36nm)実施例10−1)、650Å((65nm)実施例10−2)とし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを140Å(14nm)、溝幅を0.20μm、第2基板上の第2記録層の膜厚をそれぞれ360Å((36nm)実施例10−1)、650Å((65nm)実施例10−2)とし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
<比較例4>
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを90Å(9nm)、溝幅を0.11μmとし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを90Å(9nm)、溝幅を0.11μmとし、それ以外は実施例6と全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
<比較例5>
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを180Å(18nm)、溝幅を0.27μmとし、それ以外は全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
実施例6において、第2基板の案内溝の溝深さを180Å(18nm)、溝幅を0.27μmとし、それ以外は全く同様に光記録媒体を作製し、同条件でプッシュプル信号PPAを測定した。その結果を表3に示す。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 モータドライバ
5 リードアンプ
6 サーボ手段
7 DVDデコーダ
8 ADIPデコーダ
9 レーザコントローラ
10 DVDエンコーダ
11 DVD−ROMエンコーダ
12 バッファRAM
13 バッファマネジャー
14 DVD−ROMデコーダ
15 ATAPI/SCSIインターフェース
16 D/Aコンバータ
17 ROM
18 CPU
19 RAM
20 パルスジェネレータ
100,200 光記録媒体
101,201,209 基板
102,202,207 記録層
103,203,208 反射層
104,204,206 保護層
206 有機透明中間層
3 光ピックアップ
4 モータドライバ
5 リードアンプ
6 サーボ手段
7 DVDデコーダ
8 ADIPデコーダ
9 レーザコントローラ
10 DVDエンコーダ
11 DVD−ROMエンコーダ
12 バッファRAM
13 バッファマネジャー
14 DVD−ROMデコーダ
15 ATAPI/SCSIインターフェース
16 D/Aコンバータ
17 ROM
18 CPU
19 RAM
20 パルスジェネレータ
100,200 光記録媒体
101,201,209 基板
102,202,207 記録層
103,203,208 反射層
104,204,206 保護層
206 有機透明中間層
Claims (6)
- 書込み可能な記録層と案内溝とを備える光記録媒体において、
光記録媒体をトラッキングした際のプッシュプル信号の大きさPPAが、所定の第1範囲にあるときは当該トラッキングの対象が再生専用の光記録媒体であると認識し、前記プッシュプル信号の大きさが前記第1範囲より大きい所定の第2範囲にあるときは当該トラッキングの対象が書き込み可能な光記録媒体であると認識する光記録装置により、トラッキングされた際のプッシュプル信号の大きさが前記第1範囲にあることを特徴とする光記録媒体。 - 前記第1範囲は、0.05<PPA<0.15であることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
- トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられ、レーザ光が入射する基板上に少なくとも、有機色素を含む記録層と反射層とを備えてなり、前記案内溝の溝深さが500〜900Å、溝幅が0.13〜0.25μmであることを特徴とする請求項1または2記載の光記録媒体。
- 前記案内溝の溝深さWt(Å)と前記記録層の膜厚Dt(Å)との積(Wt*Dt)が240000≦Wt*Dt≦600000の範囲にあることを特徴とする請求項3記載の光記録媒体。
- 案内溝が設けられ、レーザ光が入射する第1基板と、トラックピッチが0.73〜0.75μmの案内溝が設けられている第2基板とを有し、前記第1基板と第2基板との間に該第1基板側から順に第1記録層を含む第1情報層と、中間層と、少なくとも保護層、有機色素からなる第2記録層、反射層を有する第2情報層とが積層されてなる光記録媒体において、
前記第2基板上の案内溝の溝深さが100〜170Å、溝幅が0.10〜0.25μmであることを特徴とする請求項1または2記載の光記録媒体。 - 前記第2記録層の膜厚Dt(Å)が350≦Dt≦700の範囲にあることを特徴とする請求項5記載の光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007069852A JP2008234725A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 光記録媒体及び光記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007069852A JP2008234725A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 光記録媒体及び光記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008234725A true JP2008234725A (ja) | 2008-10-02 |
Family
ID=39907342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007069852A Pending JP2008234725A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 光記録媒体及び光記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008234725A (ja) |
-
2007
- 2007-03-19 JP JP2007069852A patent/JP2008234725A/ja active Pending
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