JP2008233872A - 電気光学基板、電気光学装置、電気光学基板の設計方法及び電子機器 - Google Patents

電気光学基板、電気光学装置、電気光学基板の設計方法及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】斜め方向からの迷光が、薄膜トランジスタのチャネル部に入ることで光リーク電流を発生させる場合がある。この現象は特に高輝度の光学系を用いる場合に顕著となり、画質の低下を招いている。
【解決手段】光導波路に侵入しうる迷光の侵入深さは、第1絶縁層5の層厚をt(nm)、屈折率をn、迷光の侵入角をθとした場合、以下の式で表される。t<(0.61×λ)/(n×sinθc2)。λを可視光波長の下限400(nm)とし、遮光層端部とチャネル領域端部との距離Lc2(nm)として式変形すると、nt2<244Lc2となる。この式を満たすように第1絶縁層5の層厚と遮光層端部とチャネル領域端部との距離を制御することで斜め方向からの迷光の侵入による画質の低下を抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気光学基板、電気光学装置、電気光学基板の設計方法及び電子機器に関する。
プロジェクタなどの電子機器に用いられる電気光学装置としての液晶パネルは、例えば当該液晶パネルの一方の面から光の入射を受け、この光を空間的に変調する。そして空間的に変調された光を、当該液晶パネルの他方の面から出射させることで画像や文字のパターンを形成させている。ここで、この光が当該液晶パネルを駆動する薄膜トランジスタのチャネル領域に侵入することで発生する光リーク電流の発生を抑えるため、薄膜トランジスタと当該光の光源との間に遮光層を設ける構造が用いられている。
また、例えば液晶パネルの一方の面から入射した光が、当該液晶パネルの他方の面からの反射などにより迷光が発生し、この迷光が薄膜トランジスタの半導体層に侵入する場合がある。このような迷光が薄膜トランジスタに侵入するのを防ぐため、薄膜トランジスタと電気光学基板の第2面との間に別の遮光層を設ける構造が用いられている。この別の遮光層によって直接薄膜トランジスタの半導体層に迷光が侵入するのを防いでいる。
また、近年では表示装置の多画素化に伴う1画素あたりの書き込み時間の短縮化や、高コントラスト化の要請に伴い、SOI技術が検討されてきている。SOI技術を用いることで多結晶の薄膜トランジスタに代えて移動度が高い単結晶の薄膜トランジスタを用いることができ、高速スイッチングが可能となる。SOI技術を用いて基板に近い側の遮光層を得る製造方法は例えば特許文献1に記載されている。この製造方法は、光透過性基板表面に遮光層を形成し、その上を酸化シリコン層で覆って研磨により平坦化し、その平坦面に単結晶シリコン基板を貼り合わせ、単結晶シリコン薄層を残して単結晶シリコン基板を除きSOIを有する基板を形成するものである。
特開平10−293320号公報
液晶パネルを使った表示装置の内部では、多くの光学部品や構成部材などからの乱反射光が存在し、薄膜トランジスタが形成された電気光学基板に対して、垂直に入射する光以外に、迷光として斜めに侵入する光の強度が上昇してきている。特に近年ではより明るい映像を得るために光源の明るさが上昇してきており、薄膜トランジスタ中へ侵入する迷光強度も増加する傾向にある。迷光による光リーク電流の発生に伴う表示画質の低下を防ぐためには、この斜めに侵入する迷光に対しても十分な遮光性能を有する電気光学基板が必要である。
また薄膜トランジスタを構成する半導体として結晶性に優れた単結晶シリコン層を用いた場合(例えばSOI構造)、迷光の侵入による励起によって発生した電子や正孔などのキャリアは殆ど再結合しない。そのため迷光の侵入による半導体素子のソース・ドレイン間を通過する光リーク電流の発生を抑制するには多結晶シリコン層を用いる場合と比べ、より高い遮光性を必要とする。本願発明者の調査によると、結晶欠陥の多い多結晶シリコン層を用いた場合に比べて、単結晶シリコン層の場合では約10倍程度光リーク電流の発生量は増加し、表示画質の低下を招くという課題がある。
上記したこのような問題点を解決するため、本発明は、光リーク電流の発生が抑制された薄膜トランジスタを有する電気光学基板、電気光学装置、電気光学基板の設計方法及び電子機器を提供することを目的とする。
本出願では、「上」とは基板の第1面を介して、当該基板を構成する物体から離れて行く方向と定義する。また、「開口部」とは、画素電極と重なる領域のうち、表示に寄与する部分と定義する。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学基板は、透明基板と、前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、チャネル領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタの一部を含み、かつ前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部との距離Lc(nm)が、nt2<244Lc・・・(関係式1)を満たす半導体層と、前記チャネル領域を覆うゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を挟み、前記チャネル領域と対向する領域に配置されるゲート電極と、少なくとも前記ゲート電極を覆う位置に配置される第2絶縁層と、少なくとも前記チャネル領域を覆うよう、前記第2絶縁層を挟み前記半導体層と対向する位置に設けられた第2遮光層と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、迷光の侵入深さは、迷光の波長をλ(nm)、第1絶縁層(導光層に相当)の層厚をt(nm)、第1絶縁層の屈折率をn、迷光の侵入角をθとした場合には、レイリーの回折限界の関係に従い、以下の式で表される。
t<(0.61×λ)/(n×sinθ)・・・(関係式5)。
この場合、λが小さい方がtに対して厳しい条件となるので、λを可視光の最短波長となる400nmとする。そしてsinθ(対辺/斜辺)を第1遮光層端部とチャネル領域端部との距離Lc(nm)を用いて表すとLcが斜辺の長さ、導光層の層厚がtと対応するため、sinθ=t/Lcとなる。この対応関係を関係式5に代入するとnt2<244Lc(関係式1)が導かれる。
関係式1を満たすようにチャネル領域の位置関係をとることで、チャネル領域端部を迷光の侵入限界を超えた位置に配置することができる。そのため、チャネル領域への迷光に由来する光リーク電流の発生を抑制することができる。迷光に由来する光リーク電流の発生が抑えられることで、迷光に由来するノイズの発生を抑制することが可能となり、画質の高い電気光学基板を提供することができる。
また、本発明に係る電気光学基板は、前記薄膜トランジスタはLDD領域を含み、前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部との距離Lcが前記関係式1を満たし、かつ前記第1遮光層端部と前記LDD領域端部との距離Ll(nm)とがnt2<244Ll・・・(関係式2)を満たす半導体層を含むことを特徴とする。
この構成によれば、迷光の侵入深さを超えた位置にチャネル領域及びLDD領域が配置される。nt2<244Lc(関係式1)及びnt2<244Ll(関係式2)を満たすようにチャネル領域の位置関係を与えることで、チャネル領域及びLDD領域を迷光の侵入限界を超えた位置に配置することができる。そのため、チャネル領域への迷光の侵入に由来する光リーク電流の発生とLDD領域への迷光の侵入に由来する光リーク電流の発生とを抑制することができる。迷光に由来する光リーク電流の発生がLDD領域でも抑えられることで、迷光に由来するノイズの発生を抑制することが可能となり、更に画質の高い電気光学基板を提供することができる。
また、本発明に係る電気光学基板は、透明基板と、前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)を有する第1絶縁層と、前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、チャネル領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタの一部を含み、かつ前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部から前記第1遮光層に下ろした垂線との距離をXc(nm)とし、前記透明基板に入射される光の最短波長をλ(nm)とした場合、t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXc 2・・・(関係式3)を満たす半導体層と、前記チャネル領域を覆うゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を挟み、前記チャネル領域と対向する領域に配置されるゲート電極と、少なくとも前記ゲート電極を覆う位置に配置される第2絶縁層と、少なくとも前記チャネル領域を覆うよう、前記第2絶縁層を挟み前記半導体層と対向する位置に設けられた第2遮光層と、を含むことを特徴とする。
この構成では、迷光の侵入深さは、迷光の波長をλ(nm)、第1絶縁層(導光層に相当)の層厚をt(nm)、第1絶縁層の屈折率をn、迷光の侵入角をθとした場合、以下の式で表される。
t<(0.61×λ)/(n×sinθ)・・・(関係式5)。この場合、λを基板に入射される最短波長とする。そしてsinθ(対辺/斜辺)を第1遮光層端部とチャネル領域端部から第1遮光層に下ろした垂線との距離をXc(nm)で表すと(Xc 2+t20.5が斜辺、対辺が導光層の層厚がt(nm)と対応する。そのため、sinθ=t/(Xc 2+t20.5となる。この対応関係を関係式5に代入すると、以下に示す関係式が得られる。
t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXc 2・・・(関係式3)。
関係式3を満たすようにチャネル領域を配置することで、チャネル領域端部を迷光の侵入限界を超えた位置に配置することができる。そのため、チャネル領域への迷光に由来する光リーク電流の発生を抑制することができる。迷光に由来するノイズが抑制されることで、画質の高い電気光学基板を提供することができる。
また、本発明に係る電気光学基板は、前記薄膜トランジスタはLDD領域を含み、前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部との距離Lcが前記関係式3を満たし、かつ前記第1遮光層端部と前記LDD領域端部から前記第1遮光層に下ろした垂線との距離をXl(nm)とし、前記透明基板に入射される光の最短波長をλ(nm)とした場合、t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXl 2・・・(関係式4)を満たす半導体層を含むことを特徴とする。
この構成では、迷光の侵入深さは、迷光の波長をλ(nm)、第1絶縁層(導光層に相当)の層厚をt(nm)、第1絶縁層の屈折率をn、迷光の侵入角をθとした場合、以下の式で表される。
t<(0.61×λ)/(n×sinθ)・・・(関係式5)。
この場合、λを基板に入射される最短波長とする。そしてsinθ(対辺/斜辺)を第1遮光層端部とLDD領域端部から第1遮光層に下ろした垂線との距離をXl(nm)で表すと(Xl 2+t20.5が斜辺、対辺が導光層の層厚がt(nm)と対応するため、sinθ=t/(Xl 2+t20.5となる。この対応関係を用いることで以下の式が得られる。
t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXl 2・・・(関係式4)。
関係式3及び関係式4を満たすようにチャネル領域及びLDD領域の位置を配置することで、チャネル領域端部及びLDD領域端部を迷光の侵入限界を超えた位置に配置することができる。そのため、チャネル領域及びLDD領域への迷光の進入に由来する光リーク電流の発生を抑制することができる。迷光に由来するノイズが抑制されることで、画質の高い電気光学基板を提供することができる。
また、本発明に係る電気光学基板の設計方法は、透明基板と、前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、チャネル領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタを含む電気光学基板の設計方法であって、前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部との距離Lc(nm)が、nt2<244Lc・・・(関係式1)を満たすよう設計することを特徴とする。
この設計方法を用いることで、迷光の侵入深さを超えた位置にチャネル領域が配置されるよう設計することができる。更に第1遮光層とチャネル領域との距離の関数であるLc等を上記関係式を満たすよう設計することで光リーク電流を効果的に低減することができる。
また、本発明に係る電気光学基板の設計方法は、透明基板と、前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、チャネル領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタの一部を含む電気光学基板の設計方法であって、前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部から前記第1遮光層に下ろした垂線との距離をXc(nm)とし、前記透明基板に入射される光の最短波長をλ(nm)とした場合、t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXc 2・・・(関係式3)を満たすよう設計することを特徴とする。
この設計方法を用いることで、入射する光の最短波長に応じ、迷光の侵入深さを超えた位置にチャネル領域が配置されるよう設計することができる。更に第1遮光層端部とチャネル領域端部から第1遮光層に下ろした垂線との距離Xcの関数である上記関係式を満たすよう設計することで光リーク電流を効果的に低減することができる。
また、本発明に係る電気光学基板の設計方法は、透明基板と、前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、LDD領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタを含む電気光学基板の設計方法であって、前記第1遮光層端部と前記LDD領域端部との距離Ll(nm)が、nt2<244Ll・・・(関係式2)を満たすよう設計することを特徴とする。
この設計方法を用いることで、迷光の侵入深さを超えた位置にLDD領域が配置されるよう設計することができる。更に第1遮光層とLDD領域との距離の関数であるLl等を上記関係式を満たすよう設計することで光リーク電流を効果的に低減することができる。
また、本発明に係る電気光学基板の設計方法は、透明基板と、前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、LDD領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタの一部を含む電気光学基板の設計方法であって、前記第1遮光層端部と前記LDD領域端部から前記第1遮光層に下ろした垂線との距離をXl(nm)とし、前記透明基板に入射される光の最短波長をλ(nm)とした場合、t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXl 2・・・(関係式4)を満たすよう設計することを特徴とする。
この設計方法を用いることで、入射する光の最短波長に応じ、迷光の侵入深さを超えた位置にLDD領域が配置されるよう設計することができる。更に第1遮光層端部とチャネル領域端部から第1遮光層に下ろした垂線との距離Xlの関数である上記関係式を満たすよう設計することで光リーク電流を効果的に低減することができる。
また、本発明に係る電気光学装置は、上記記載の電気光学基板を含むことを特徴とする。
この構成によれば、迷光に起因する光リーク電流の発生が抑制された電気光学基板を含むため、高輝度で表示可能な電気光学装置を提供することが可能となる。
また、本発明に係る電子機器は、上記記載の電気光学装置を含むことを特徴とする。
この構成によれば、高輝度で表示可能な電気光学装置を含むため、視認性に優れた表示部を有する電子機器を提供することが可能となる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、薄膜トランジスタ205を含む電気光学基板220の平面図である。信号配線12とゲート配線6を通して薄膜トランジスタ205は駆動される。そしてドレイン電極8は例えばITOを用いた画素電極19と接続され、画素電極19の電位を制御している。
図2は、図1のA−A断面図である。透明基板としての石英基板1には、タングステンシリサイドを用いた第1遮光層4が形成されている。第1遮光層4の層厚としては、例えば100〜1000nm程度の層厚を用いることができる。ここで、第1遮光層4の材質としてタングステンシリサイドに代えてモリブデン、タングステン、タンタルなど、電気光学基板220を形成する最大温度に耐える金属や、多結晶シリコン、モリブデンシリサイドなどを用いることができる。
そして、第1遮光層4を覆うように酸化シリコンを用いた第1絶縁層5が配置されている。第1絶縁層5の層厚はt(nm)、屈折率はnであり、第1絶縁層5に酸化シリコンを用いた場合には、典型的にはnは1.5である。薄膜トランジスタ205は、第1絶縁層5の一部を覆い、平面視にて第1遮光層4の内側に位置するチャネル領域200を含むよう配置されている。
薄膜トランジスタ205はシリコン層2を用いたチャネル領域200、及びチャネル領域200の両脇に配置されたLDD領域201、ソース/ドレイン領域202をそれぞれ有している。そしてゲート絶縁層14を介してゲート電極3が配置されている。ゲート電極3の材質としてここではポリシリコンを用いている。ここでゲート電極3の材質としてポリシリコンに代えて、薄膜トランジスタ205を形成するゲート電極3を形成した後の工程での最大温度に耐える導電性を有する物質を用いることができる。具体的にはタングステンシリサイド、モリブデン、タングステン、タンタル、モリブデンシリサイドなどの物質を用いることができる。ゲート絶縁層14としては例えば酸化シリコンを用いることができる。
そして、酸化シリコンを用いた第2絶縁体層としての第1層間絶縁層15が薄膜トランジスタ205のチャネル領域200、LDD領域201、ソース/ドレイン領域202、ゲート電極3を覆う位置に配置されている。そして、第1層間絶縁層15及びゲート絶縁層14を貫通し、ソース/ドレイン領域202と接続するドレイン電極8とソース電極9とが形成されている。更に、第1層間絶縁層15を覆うように第2層間絶縁層10が位置している。
第2層間絶縁層10のドレイン電極8が位置する領域では、ドレイン電極8と画素電極19とが電気的に導通するようドレイン電極8と画素電極19との一部が重なるよう配置されている。そして、薄膜トランジスタ205の少なくともチャネル領域200を覆うよう、例えば黒色ポリイミド樹脂を用いた第1遮光層4が配置されている。ここで、シリコン層2はアモルファスシリコンを改質したポリシリコン層を用いることができる。また、貼り合わせ法などを用いた単結晶シリコン層を用いても良い。
また、黒色ポリイミド樹脂を用いた第1遮光層4に代えて、ドレイン配線11を用いて薄膜トランジスタ205の、少なくともチャネル領域200を遮光する構成を用いても良い。この場合、黒色ポリイミド樹脂を用いた場合と比べ、精密に遮光領域を形成できるため、より高い開口率を得ることが可能となる。
次に、図3を用いて、薄膜トランジスタ205のチャネル領域200に侵入角θc2、で迷光が侵入される場合における光導波機構について説明する。図3は、図1のB−B断面図である。図3では、迷光の伝播に関わらない部分については省略している。図3に示すように、薄膜トランジスタ205に侵入角θc2で迷光が侵入される場合、第1遮光層4と、第1絶縁層5と、チャネル領域200(シリコン層2)により光導波路が形成された状態となる。光導波路に侵入しうる迷光の侵入深さは、第1絶縁層5の層厚をt(nm)、屈折率をn、迷光の侵入角をθc2とした場合、以下の式で表される。
t<(0.61×λ)/(n×sinθc2)・・・(関係式5a)。
関係式5aで、sinθc2は対辺/斜辺となる。そしてこの関係は(層厚t(nm))/(距離Lc2(nm)、と記述できる。そしてλを可視光の最短波長となる400nm、層厚をt(nm))、距離をLc2(nm)とすると、Lc2が満たすべき条件は関係式1と同様の式となり、nt2<244Lc2で表すことができる。
典型的な値として、第1絶縁層5が屈折率1.5の酸化シリコンであり、チャネル領域200への距離Lc2(nm)を例えば500nm未満に抑える場合には、関係式1から第1絶縁層5の許容層厚を算出することができる。この場合、第1絶縁層5を285nm未満の層厚に設定することでチャネル領域200への迷光の侵入を抑制することができる。そして、図2に示した距離Lc1(nm)についても同様の関係を満たすことで薄膜トランジスタ205の長さ方向からの迷光の侵入を抑制することができる。なお、図2で示したように、ここでは薄膜トランジスタ205がLDD領域201を有する場合での構造について説明したが、この構成をとる場合にはLDD領域201は必須の構成要素ではなく省略可能である。
暗電流を更に抑制する場合には、チャネル領域200の端部と第1遮光層4の端部との距離をLc1(nm)、Lc2(nm)に抑える条件に加えて、図2に示すLDD領域201の端部についても同様に迷光の侵入を抑える方法を用いることができる。上記した機構と同様に、図2に示すようにLDD領域201の端部と第1遮光層4の端部との距離Ll1(nm)がnt2<244Ll1を満たし、かつ図1のC−C断面図である、図10に示されるLl2(nm)も同様にnt2<244Ll2を満たすようLDD領域201を配置することでLDD領域201への迷光の侵入を抑えることができ、更に暗電流の低減が可能となる。
(第2の実施形態:積層構造の例)
以下、第2の実施形態について図面を用いて説明する。図4は、薄膜トランジスタ205を含む電気光学基板220の平面図である。第1の実施形態との相違は、第1絶縁層5にバッファ層と緻密層との積層構造を用いていることである。ここでは、2層の積層構造について説明しているが、これは更に多数の積層構造を用いる場合にも同様に展開することが可能である。すなわち、積層構造を構成する各層の屈折率と層厚を考慮することによって、第1の実施形態と同様に、迷光の侵入深さを超えた位置にチャネル領域200を配置することができる。以下に具体的な積層構造の例を述べる。
図4に示すように、信号配線12とゲート配線6を通して薄膜トランジスタ205は駆動される。そしてドレイン電極8は例えばITOを用いた画素電極19と接続され、画素電極19の電位を制御している。そして薄膜トランジスタ205を含む領域に例えば窒化シリコンを含む緻密層210が配置されている。
図5は図4のA−A断面図である。また図6は図4のB−B断面図である。透明基板としての石英基板1には、タングステンシリサイドを用いた第1遮光層4が形成されている。第1遮光層4の層厚としては、例えば100〜1000nm程度の層厚を用いることができる。ここで、第1遮光層4の材質としてタングステンシリサイドに代えてモリブデン、タングステン、タンタルなど、電気光学基板220を形成する最大温度に耐える金属や、多結晶シリコン、モリブデンシリサイドなどを用いることができる。
そして、第1遮光層4を覆うように例えば酸化シリコンを用いたバッファ層206が配置されている。バッファ層206に酸化シリコンを用いた場合には、屈折率は典型的には1.5である。そして、バッファ層206と第1遮光層4との間には、緻密な性質を有する緻密層210が配置されている。緻密層210は例えば窒化シリコンを用いて形成することができる。ここで、緻密層210に用いることができる窒化シリコンの屈折率は典型的には2.1である。また窒化シリコンは可視光波長域で光透過率に分布を持つため、緻密層210として窒化シリコンを用いる場合には、開口部にかからぬよう第1遮光層4又は後述する第1遮光層4に覆われる領域にのみ配置されることが望ましい。ここで、バッファ層206と緻密層210とを合わせて第1絶縁層5と定義する。ここで、緻密層210の材質として窒化シリコンに代えて窒化シリコンと酸化シリコンの多層膜や、酸化ハフニウムなど屈折率の異なる物質を含む多層膜を用いても良い。本実施形態では、バッファ層206に酸化シリコン、緻密層210として窒化シリコンを用いる例について説明している。窒化シリコンは不純物の拡散係数が低いため、図5に示すシリコン層2への、石英基板1に含まれる不純物や第1遮光層4に含まれる金属成分などの拡散汚染を抑制する機能に優れている。
第1絶縁層5の一部を覆い、平面視にて第1遮光層4の内側に位置するチャネル領域200を含む薄膜トランジスタ205が配置されている。薄膜トランジスタ205はシリコン層2を用いたチャネル領域200、そして同じシリコン層2を用いてチャネル領域200の両脇に配置されたLDD領域201、ソース/ドレイン領域202をそれぞれ有している。そしてゲート絶縁層14を介してゲート電極3が配置されている。ゲート電極3の材質としてここではポリシリコンを用いている。ここでゲート電極3の材質としてポリシリコンに代えて、タングステンシリサイドや、モリブデン、タングステン、タンタル、モリブデンシリサイドなど電気光学基板220を形成するゲート電極3を形成した後の工程での最大温度に耐える導電性を有する物質を用いることができる。また、ゲート絶縁層14として酸化シリコンを用いている。
そして、酸化シリコンを材料として第1層間絶縁層15が薄膜トランジスタ205のチャネル領域200、LDD領域201、ソース/ドレイン領域202、ゲート電極3を覆う位置に配置されている。そして、第1層間絶縁層15及びゲート絶縁層14を貫通し、ソース/ドレイン領域202と接続するドレイン電極8とソース電極9とが形成されている。更に、第1層間絶縁層15を覆うように第2層間絶縁層10が位置している。第2層間絶縁層10はドレイン電極8が露出するよう開口されている。そして、ドレイン電極8と画素電極19とが電気的に導通するよう配置されている。そして、薄膜トランジスタ205の少なくともチャネル領域200を覆うよう、例えば黒色ポリイミド樹脂を用いた第1遮光層4が配置されている。ここで、シリコン層2はアモルファスシリコンを改質したポリシリコン層を用いることができる。また、貼り合わせ法などを用いた単結晶シリコン層を用いても良い。ここで、図6に示す第1遮光層4の端部とチャネル領域200の端部との距離Lc4を、第1の実施形態と同様の関係となるよう設定することで迷光の侵入を抑えることができる。そして、同様に、図5に示すLc3についても同様に設定することで迷光の侵入を抑えることができる。
暗電流を更に抑制する場合には、LDD領域201への迷光侵入を抑えることが好適である。その場合、図5に示すチャネル領域200の端部と第1遮光層4の端部との距離をLc3に抑える条件に加えて、LDD領域201の端部と第1遮光層4との距離Ll3(nm)についても、第1の実施形態と同様の関係となるよう設定することで、迷光の侵入を抑えることができる。そして、図4のC−C断面図である図11に示す距離Ll4(nm)についても第1の実施形態と同様の関係となるよう設定することで、LDD領域201への迷光の侵入を抑えることができ、さらなる暗電流の低減が可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態においては、第1絶縁層5の屈折率nと層厚t(nm)に対し、第1遮光層4の端部とチャネル領域200端部から第1遮光層4に下ろした垂線との距離をXc(nm)と、透明基板(電気光学基板)に入射される光の最短波長λ(nm)との設計について説明する。
図12は、図3と同様に薄膜トランジスタ205のチャネル領域200に侵入角θc、で迷光が侵入する状態を示す図であり、チャネル領域200に迷光が到達しないようにするためには、レイリーの回折限界の式から、以下に示す式を満たせば良い。
t<(0.61×λ)/(n×sinθc)・・・(関係式5b)。
関係式5bで、sinθcは対辺/斜辺となり、この関係は(層厚t(nm))/(距離(Xc 2+t20.5(nm)と記述できる。これを関係式5bに代入し、整理することで以下の式を得ることができる。ここで関係式1は、波長λを400nmとした場合の式である。
nt2<244Lc・・・(関係式1)
t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXc 2・・・(関係式3)。
このように、入射される光の最短波長λと第1絶縁層5の屈折率nに対して、上記関係式を満たすように第1絶縁層5の層厚tと、第1遮光層4の端部とチャネル領域200端部から前記第1遮光層4に下ろした垂線との距離Xcを制御することで、迷光のチャネル領域200への侵入を防ぎ、迷光に由来するノイズが抑制されることで、画質の高い電気光学基板を提供することができる。
また、本実施形態の薄膜トランジスタの設計に際して、上記関係式1及び関係式3の関係を満たすようにt,Lc,Xcを選ぶことが好適である。例えば電気光学基板の高精細化に伴い1画素当りの面積の縮小が進み、Lc、又はXcが小さくなる場合には、第1絶縁層5の層厚tを関係式1又は関係式3の関係を満たす範囲になるように小さくすることによって、遮光性を維持することができる。
(第4の実施形態)
本実施の形態においては、第1絶縁層5の屈折率nと層厚t(nm)に対し、第1遮光層4の端部とLDD領域201端部から第1遮光層4に下ろした垂線との距離をXl(nm)と、透明基板(電気光学基板)に入射される光の最短波長λ(nm)との設定について説明する。
図13は、図10と同様に薄膜トランジスタのLDD領域201に侵入角θl、で迷光が侵入する状態を示す図であり、LDD領域201に迷光が到達しないようにするためには、レイリーの回折限界の式から、以下に示す式を満たせば良い。
t<(0.61×λ)/(n×sinθl)・・・(関係式5c)。
関係式5cで、sinθlは対辺/斜辺となり、この関係は(層厚t(nm))/(距離(Xl 2+t20.5(nm)と記述できる。これを関係式5cに代入し、整理すると、以下の式が得られる。ここで関係式2は、波長λを400nmとした場合の式である。
nt2<244Ll・・・(関係式2)
t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXl 2・・・(関係式4)。
このように、入射される光の最短波長λと第1絶縁層5の屈折率nに対して、上記関係式を満たすように第1絶縁層5の層厚tと、第1遮光層4の端部とLDD領域201端部から第1遮光層4に下ろした垂線との距離Xlを制御することで、迷光のLDD領域201への侵入を防ぎ、迷光に由来するノイズが抑制されることで、画質の高い電気光学基板を提供することができる。
また、本実施形態の薄膜トランジスタの設計に際して、上記関係式2及び関係式4の関係を満たすようにt,Ll,Xlを選ぶことが好適である。例えば電気光学基板の高精細化に伴い1画素当りの面積の縮小が進み、Ll、又はXlが小さくなる場合には、第1絶縁層5の層厚tを関係式2又は関係式4の関係を満たす範囲になるように小さくすることによって、遮光性を維持することができる。関係式2及び関係式4は、絶縁層の層厚tの上限を示しているとも言える。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態として、上記した電気光学基板を含む電気光学装置として、液晶パネルについて説明する。図7に示すように、透明基板としての石英基板1上には表示画素領域27があり、画素電極19がマトリクス状に配置される液晶パネル30が用いられている。表示画素領域27の周辺には、表示信号を処理する駆動回路が形成されている。ゲート線駆動回路21はゲート信号配線(図示せず)を順次走査し、データ線駆動回路22はソース信号配線(図示せず)に画像データに応じた画像信号を供給する。またパッド領域26を介して外部から入力される画像データを取り込む入力回路23や、これらの回路を制御するタイミング制御回路24などの回路が設けられている。
図8は図7で述べた液晶パネルのA−A断面図である。液晶パネル30は、表示画素と駆動回路を形成した基板31と、透明導電層として、例えばITOを含む対向電極33を有する透明基板32が一定間隔をおいて配置されている。そして、周辺をシール材35で封止した隙間内にTN(Twisted_Nematic)型液晶34又は電圧無印加状態で液晶分子がほぼ垂直に配向されたSH(Super_Homeotropic)型液晶などが充填されている。電気光学装置としての液晶パネル30には上記した構成が用いられている。なお、外部から信号を入力できるように、パッド領域26は上記シール材35の外側に来るようにシール材35を設ける位置が設定されている。液晶パネル30は、上記したように斜め方向からの迷光が薄膜トランジスタ205の少なくともチャネル領域200への侵入が防止されているため、高輝度光源を用いる(迷光強度が強い)場合の応用に好適な電気光学装置としての液晶パネル30を提供することができる。
(第6の実施形態)
以下、第6の実施形態として、上記した電気光学装置としての液晶パネルを用いた電子機器について説明する。図9は電子機器として上記した電気光学装置としての液晶パネルを搭載したリア型プロジェクタの模式図である。リア型プロジェクタ230は、上記した液晶パネル30をライトバルブとして用いている。光源231より供給される光は液晶パネル30により画像情報が与えられる。そして、光学系232により光束を制御する。そして、反射鏡233と反射鏡234によりスクリーン235に画像が表示される。リア型プロジェクタ230に用いられる液晶パネル30に侵入する光強度は極めて高く、また高画質が要求される。光強度が極めて高いことから、その迷光の強度は高い。上記した構成を有する液晶パネル30はこの迷光の影響を抑制することができる。そのため、液晶パネル30を含む電子機器としてのリア型プロジェクタ230は迷光に由来する影響を抑えることができ、出力画像の高画質化を実現することができる。また、リア型プロジェクタ230以外の応用分野として、フロント型プロジェクタ、携帯電話、ビデオカメラ、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、DSP装置、PDA、電子手帳、電光掲示盤、宣伝公告用ディスプレイ、ICカードなどの電子機器にも適用することができる。
(変形例)
上記した実施形態では、トップゲート型の薄膜トランジスタを用いた例について説明したが、これはボトムゲート型の薄膜トランジスタを用いても良い。
薄膜トランジスタを含む電気光学基板の平面図。 チャネルの長さ方向に沿うA−A断面図。 チャネルの幅方向に沿うB−B断面図。 薄膜トランジスタを含む電気光学基板の平面図。 チャネルの長さ方向に沿うA−A断面図。 チャネルの幅方向に沿うB−B断面図。 電気光学装置としての、液晶パネルの平面図。 電気光学装置としての、液晶パネルのA−A断面図。 液晶パネルを搭載したリア型プロジェクタの模式図。 図1のチャネル幅方向に沿うLDD領域のC−C断面図。 図4のチャネル幅方向に沿うLDD領域のC−C断面図。 図1のチャネルの幅方向に沿うB−B断面図。 図1のチャネル幅方向に沿うLDD領域のC−C断面図。
符号の説明
1…石英基板、2…シリコン層、3…ゲート電極、4…第1遮光層、5…第1絶縁層、6…ゲート配線、8…ドレイン電極、9…ソース電極、10…第2層間絶縁層、11…ドレイン配線、12…信号配線、14…ゲート絶縁層、15…第1層間絶縁層、19…画素電極、20…第2遮光層、21…ゲート線駆動回路、22…データ線駆動回路、23…入力回路、24…タイミング制御回路、26…パッド領域、27…表示画素領域、30…液晶パネル、31…基板、32…透明基板、33…対向電極、34…TN型液晶、35…シール材、200…チャネル領域、201…LDD領域、202…ソース/ドレイン領域、205…薄膜トランジスタ、206…バッファ層、210…緻密層、220…電気光学基板、230…リア型プロジェクタ、231…光源、232…光学系、233…反射鏡、234…反射鏡、235…スクリーン。

Claims (10)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、
    平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、チャネル領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタの一部を含み、かつ前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部との距離Lc(nm)が、
    nt2<244Lc・・・(関係式1)
    を満たす半導体層と、
    前記チャネル領域を覆うゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層を挟み、前記チャネル領域と対向する領域に配置されるゲート電極と、
    少なくとも前記ゲート電極を覆う位置に配置される第2絶縁層と、
    少なくとも前記チャネル領域を覆うよう、前記第2絶縁層を挟み前記半導体層と対向する位置に設けられた第2遮光層と、
    を含むことを特徴とする電気光学基板。
  2. 前記薄膜トランジスタはLDD領域を含み、前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部との距離Lcが前記関係式1を満たし、かつ前記第1遮光層端部と前記LDD領域端部との距離Ll(nm)とが、
    nt2<244Ll・・・(関係式2)
    を満たす半導体層を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気光学基板。
  3. 透明基板と、
    前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、
    平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、チャネル領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタの一部を含み、かつ前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部から前記第1遮光層に下ろした垂線との距離をXc(nm)とし、前記透明基板に入射される光の最短波長をλ(nm)とした場合、
    t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXc 2・・・(関係式3)
    を満たす半導体層と、
    前記チャネル領域を覆うゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層を挟み、前記チャネル領域と対向する領域に配置されるゲート電極と、
    少なくとも前記ゲート電極を覆う位置に配置される第2絶縁層と、
    少なくとも前記チャネル領域を覆うよう、前記第2絶縁層を挟み前記半導体層と対向する位置に設けられた第2遮光層と、
    を含むことを特徴とする電気光学基板。
  4. 前記薄膜トランジスタはLDD領域を含み、前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部との距離Lcが前記関係式3を満たし、かつ前記第1遮光層端部と前記LDD領域端部から前記第1遮光層に下ろした垂線との距離をXl(nm)とし、前記透明基板に入射される光の最短波長をλ(nm)とした場合、
    t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXl 2・・・(関係式4)
    を満たす半導体層を含むことを特徴とする請求項3に記載の電気光学基板。
  5. 透明基板と、
    前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、
    平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、チャネル領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタを含む電気光学基板の設計方法であって、
    前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部との距離Lc(nm)が、
    nt2<244Lc・・・(関係式1)
    を満たすよう設計することを特徴とする電気光学基板の設計方法。
  6. 透明基板と、
    前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、
    平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、チャネル領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタの一部を含む電気光学基板の設計方法であって、
    前記第1遮光層端部と前記チャネル領域端部から前記第1遮光層に下ろした垂線との距離をXc(nm)とし、前記透明基板に入射される光の最短波長をλ(nm)とした場合、
    t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXc 2・・・(関係式3)
    を満たすよう設計することを特徴とする電気光学基板の設計方法。
  7. 透明基板と、
    前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、
    平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、LDD領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタを含む電気光学基板の設計方法であって、
    前記第1遮光層端部と前記LDD領域端部との距離Ll(nm)が、
    nt2<244Ll・・・(関係式2)
    を満たすよう設計することを特徴とする電気光学基板の設計方法。
  8. 透明基板と、
    前記透明基板の第1面側に、平面視にて開口部を囲う領域の少なくとも一部に配置される第1遮光層と、
    平面視にて前記第1遮光層の少なくとも一部を覆い、前記第1遮光層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置される、屈折率n、層厚t(nm)とを有する第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層を挟み前記透明基板と対向する位置に配置され、LDD領域が平面視にて前記第1遮光層の内側に位置する薄膜トランジスタの一部を含む電気光学基板の設計方法であって、
    前記第1遮光層端部と前記LDD領域端部から前記第1遮光層に下ろした垂線との距離をXl(nm)とし、前記透明基板に入射される光の最短波長をλ(nm)とした場合、
    t(n22−0.3721λ20.5<0.61λXl 2・・・(関係式4)
    を満たすよう設計することを特徴とする電気光学基板の設計方法。
  9. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学基板を含むことを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項9に記載の電気光学装置を含むことを特徴とする電子機器。
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