JP2008233822A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体Pの両面に対して画像形成を行う場合であっても、特別なセンサ等を用いることなく簡易な構成で、記録媒体Pに発生しようとするカールの矯正を良好に行うことを可能とする。
【解決手段】画像形成部3で片面又は両面に所望の画像を形成された記録媒体Pを適宜の排出速度で機外に排出させる媒体排出手段5を、片面画像形成時における記録媒体の排出速度と、両面画像形成時における記録媒体の排出速度とを互いに変化させる構成とすることにより、媒体排出手段5の速度調整のみによって片面画像形成時及び両面画像形成時の双方におけるカール現象の発生を抑制することを可能としたもの。
【選択図】図2

Description

本発明は、片面又は両面に画像を形成された記録媒体を適宜の排出速度で機外に排出させる媒体排出手段を備えた画像形成装置に関する。
一般に、複写機、プリンタ(例えばレーザプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機(マルチファンクションプリンタ等)などの各種画像形成装置においては、電子写真方式を利用した画像形成プロセスが広く採用されており、例えば像担持体としての感光ドラム上に形成されたトナー画像をカット紙などの記録媒体に転写させた後にトナー画像の定着を行うようにしている。このとき、上述したトナー画像の定着を行う定着器は、熱源となるヒータを内蔵した定着フィルム又は定着ローラ等の定着手段を有しているとともに、その定着手段に圧接配置されて記録媒体に圧を加える加圧ローラを備えており、それらの両部材によって記録媒体上のトナー像に対する加圧・加熱処理が行われるようになっている。
このようにトナー像の定着を行うにあたっては、トナーとともに記録媒体が高温で加熱されることとなるため、記録媒体の特に熱源側、すなわち定着フィルムユニット又は定着ローラが接触している側における表面から多くの水分が蒸発する。そして、記録媒体の片側の面から水分が蒸発することにより、一般的にはカール現象と呼ばれる湾曲変形が記録媒体に発生する傾向があり、そのような水分の蒸発によるカール現象が発生した記録媒体を、そのまま機外の排紙トレイ上に排出してしまうと、既に排紙トレイ上に積載されている記録媒体をカールした記録媒体が押すことよって、記録媒体の積載状態に乱れを生じたり、排紙トレイからの落下現象を引き起こしたりする。さらに、カールした記録媒体が排出口をふさいでしまうことにより記録媒体の後端部分が排紙ローラ付近に残ってジャム発生の原因になることもある。
このような記録媒体に発生するカール現象に対しては、例えば下記の特許文献1〜3等のような様々な対策が従来から提案されている。特に、下記の特許文献3に開示された画像形成装置においては、排紙ローラの速度調整によってカールの矯正を行うようにした構成が採用されているが、そのような排紙ローラの速度を調整する装置とすれば、下記の特許文献1で提案されているようなカール取りローラや、特許文献2にかかる加湿機などのような特殊なカール取り機構が不要になるという利点がある。
しかしながら、このような特許文献3で開示された装置においては、定着処理前に記録媒体の水分量や、紙厚、温度・湿度などを検知するための高精度なセンサが必要になるために、装置の複雑化やコストアップが避けられない。また、記録媒体の表裏両面に対して画像を形成するようにした記録媒体の両面に対する画像形成を可能とした画像形成装置では、片面の画像形成後における記録媒体の特性と、両面の画像形成後における記録媒体の特性とが変化してしまうことから、両面に画像を形成された記録媒体に発生したカール現象を矯正することが困難になっている。
すなわち、通常、水分量を含んだ記録媒体は、多くの水分が蒸発した表面とは逆の方向にカールを生じる傾向がある。そのため、例えば片面のみに画像形成を行った記録媒体では、温度の低い加圧ローラ側に向かって反るようにカール現象が発生することとなる。一方、片面の画像形成時に一度定着処理が施された記録媒体においては、既に水分が蒸発してしまっているために、次の裏面に対する画像形成時に再度の定着処理がなされたことによるカール現象の発生はほとんど無いが、全体的に高温化がなされていることから外部からの付加力が変形力として作用することによって容易にカール現象を発生する傾向がある。その結果、両面に対する画像形成の後における記録媒体が、例えば定着から排紙に至るまでの間で引っ張られるようにして腰付されることによってカール現象が発生してしまうこととなる。このように従来装置では、両面画像形成後に発生するカール現象への対策が採られていないという問題がある。
特開平9−25040号公報 特開2000−351485号公報 特開2004−35177号公報
以上の問題点を解決するために本発明は、記録媒体の両面に対して画像形成を行う場合であっても、特別なセンサ等を用いることなく、記録媒体に発生しようとするカールを良好に矯正することができるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明においては、画像形成部で片面又は両面に所望の画像を形成された記録媒体を適宜の排出速度で機外に排出させる媒体排出手段を備えた画像形成装置において、前記媒体排出手段は、前記片面のみに画像を形成された記録媒体の排出速度と、両面に画像を形成された記録媒体の排出速度とを互いに変化させる構成になされている。
このような構成を有する本発明にかかる画像形成装置によれば、例えば片面に対する画像形成時における記録媒体の排出速度を定着工程における搬送速度よりも速く設定し、それにより定着から排出までの間の記録媒体を引っ張り状態とすることによって記録媒体に腰付けをすることで、片側面の水分蒸発により発生するカール現象が矯正されることとなる。一方、両面への画像形成時においては、記録媒体の排出速度を定着工程における搬送速度よりもやや遅く設定し、それにより定着から排紙までの間で記録媒体をたるみ状態とすることによって記録媒体への腰付をなくすことで、外部からの付加力によるカール形成が抑制されることとなる。
このとき、本発明における媒体排出手段は、当該媒体排出手段の駆動系に配置された変速ギア機構を備えたものとすることが可能である。また、前記変速ギア機構が、遊星ギアユニットを利用したものであることが可能である。さらに、本発明にかかる媒体排出手段は、当該媒体排出手段の駆動源の回転駆動出力を調整する変速制御機構を備えたものとすることが可能である。
以上述べたように本発明にかかる画像形成装置は、画像形成部で片面又は両面に所望の画像を形成された記録媒体を適宜の排出速度で機外に排出させる媒体排出手段を、片面画像形成時における記録媒体の排出速度と、両面画像形成時における記録媒体の排出速度とを互いに変化させる構成とすることにより、媒体排出手段の速度調整のみによって片面画像形成時及び両面画像形成時の双方におけるカール現象の発生を抑制することが可能となり、記録媒体の両面に対して画像形成を行う場合であっても、特別なセンサ等を用いることなく簡易な構成で、記録媒体に発生しようとするカール矯正を良好に行うことができ、画像形成の品質を安価かつ良好に向上させることができる。
以下、画像形成装置としてのプリンタに対して本発明を適用した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1に示されているように、装置本体1の最下部には、カット紙などのシート状記録媒体の供給動作を行う媒体給紙部2が配置されているとともに、その媒体給紙部2の上方側、すなわち上記装置本体1内部の略中央部分には、前記媒体給紙部2から給紙されるシート状記録媒体上に画像を転写して形成する画像形成部3が配置されており、さらにその画像形成部3の斜め上方位置には、当該画像形成部3によりシート状記録媒体上に形成されたトナー像の定着を行わせる定着部4が配置されている。さらにまた、上記定着部4の上方側出口部分には、該定着部4でトナー像を定着されたシート状記録媒体の排出手段を有する排出部5が配置されているとともに、この排出部5には、両面画像形成用の反転搬送機構6が連結されている。
このような画像形成に関与する各部2〜6は、図示を省略した動作制御部からの指令に従って概略次のような画像形成プロセスを実行する。すなわち、まず上述した画像形成部3を構成している感光ドラム3aの表面感光層が、帯電ローラ3bによって一様に帯電されると、外部コンピュータなどを通して入力された画像情報に基づいて変調されたレーザ光がレーザー光学ユニット3cから射出されて感光ドラム3a上に照射され、上記感光ドラム3aの表面感光層に画像情報に応じた静電潜像が形成される。次いで、現像装置3dに設けられた現像スリーブ3d1によって、上記感光ドラム3aの表面感光層が帯電されている極性と同極性のトナーが感光ドラム3a側に供給され、上述したようにレーザー光が照射された部分が現像(反転現像)されることによって可視像としてのトナー像が形成される。その可視像としてのトナー像は、感光ドラム3aと転写ローラ3eとの対向部位に形成された転写位置に送り込まれ、それにタイミングを合わせて上述した媒体給紙部2からシート状記録媒体が供給され、当該シート状記録媒体上にトナー像が転写される。そのトナー像を転写されたシート状記録媒体は上述した定着部4に送られて定着が行われる。
上記定着部4は、ヒータを内蔵した定着フィルムユニット4aと、定着フィルムユニット4aに圧接された加圧ローラ4bとを備えており、特に図2に示されているように、それら定着フィルムユニット4aと加圧ローラ4bとが圧接された定着ニップ部内に、トナー像を転写されたシート状記録媒体Pが定着入口ガイド4cを通して送り込まれてトナー像に対する加熱・加圧処理により定着が行われる。トナー像を定着されたシート状記録媒体Pは、上述した排出部5の搬送ガイド5aに沿って斜め上方に案内されていき、途中の搬送コロ5bに進み、出口部分に配置された排紙ローラ5cと排紙コロ5dで挟持されたときの搬送力によって排出側方向(図示右側方向)に送られる構成になされている。
このとき、シート状記録媒体Pの片面のみに対して画像形成を実行する片面画像形成時の場合には、定着後のシート状記録媒体Pを上述した排紙ローラ5cと排紙コロ5dとの搬送作用により、そのまま排紙トレイ5eに向かってシート状記録媒体Pを積層状に排出して積載させる。
一方、転写終了後における感光ドラム3aの外周表面には、残留トナーなどの残留物が付着されるが、それらの残留物は、画像形成部3を構成しているクリーニング部3fで除去され、その後に、再び帯電工程へ進んで同様な画像形成工程が繰り返される。以上の工程が、シート状記録媒体Pの片面画像形成工程の概略であるが、シート状記録媒体Pの両面に対して画像形成を実行する両面画像形成時の場合には、前記排出部5に連設された反転搬送機構6を通して上述した画像形成部3にシート状記録媒体Pを再度送り込み、そのシート状記録媒体Pの第2面目(裏面)に対して再度の画像形成が行われる。
すなわち、シート状記録媒体Pの表裏両面に対する画像形成工程が実行される場合においては、上述した排出部5に設けられた排紙ローラ5cが、上記シート状記録媒体Pを後端まで搬送した後に一旦停止し、それから逆方向に回転されて、片面に画像を形成された後のシート状記録媒体Pが、反転搬送機構6に送り込まれて当該反転搬送機構6を通して装置下方側に搬送されていく。これによって表裏を反転されたシート状記録媒体Pが画像形成部3に再度送り込まれ、その画像形成部3において上記シート状記録媒体Pの第2面目(裏面)に対して上述した第1面目(表面)の画像形成動作と同様にしてトナー像の転写が行われる。このようにして第2面目(裏面)にトナー像を転写されたシート状記録媒体Pは、定着部4に送られてトナー像の定着が行われた後に、上述した排出部5の排紙ローラ5c及び排紙コロ5dの搬送作用によって排紙トレイ5e上に排出されていく。
ここで、上述した媒体排出手段としての排出部5に設けられた排紙ローラ5cの駆動系は、前述した定着部4に設けられた定着駆動手段から伝達される回転駆動力により排紙ローラ5cを回転させる構成になされている。この排紙ローラ5cの駆動系においては、特に図3に示されているように、定着駆動手段からの回転駆動力Aが排紙ギア5fに伝達され、その排紙ギア5fを介して上記排紙ローラ5cが図示右回り方向(時計回り方向)に回転駆動される構成になされている。
また、上記排紙ギア5fの駆動系には、2つの第1及び第2の遊星ギアユニット5g,5hを含む変速ギア機構が付設されている。この変速ギア機構は、上述した定着駆動手段から排紙ギア5fに至るまでのギア比を、片面画像形成時と両面画像形成時とで適宜に切り替えるものであって、当該変速ギア機構の切替作用によって上述した排紙ローラ5cの回転速度が、片面画像形成時と両面画像形成時との間で互いに変化させられるように構成されている。
すなわち、図3及び図4に示されているように、まず定着駆動手段からの回転駆動力Aは、変速ギア機構を構成している図示下方側の第1の遊星ギアユニット5gに伝達され、さらにその第1の遊星ギアユニット5gにおける回転駆動力Aが、同じく変速ギア機構を構成している電磁ソレノイド5iのオン・オフに従って切り替えて排紙ギア5fに伝達される構成になされている。より具体的には、上記電磁ソレノイド5iがオフの場合(図3の場合)には、上述した第1の遊星ギアユニット5gの回転駆動力Aが、図示上方側に配置された第2の遊星ギアユニット5hを介して排紙ギア5fに伝達される。一方、上記電磁ソレノイド5iがオンの場合(図4の場合)には、上記第1の遊星ギアユニット5gの回転駆動力Aが、中間搬送ギア5jを介して排紙ギア5fに伝達されるようになっている。
ここで、上述した第1及び第2の遊星ギアユニット5g,5hは、例えば図5に示されているような構成を有しており、各ユニットの中心位置に配置された太陽ギア5g1(5h1)と、その太陽ギア5g1(5h1)の外周に噛み合わされた複数の遊星ギアを自転可能かつ公転可能に支持する遊星キャリア部材に連結された搬送ギア5g2(5h2)と、上記各遊星ギアの外周側を環状に取り囲むようにして噛み合わされた内輪ギアを有する搬送ギア5g3(5h3)と、を備えたものであって、上述したように定着駆動手段からの回転駆動力Aは、まず遊星ギアユニット5gの搬送ギア5g2に入力されるようになっている。
このような第1及び第2の遊星ギアユニット5g,5hにおいて、上記各搬送ギア5g2(5h2)に対して外部から回転駆動力を伝える時に太陽ギア5g1(5h1)が固定状態になされていると、上記搬送ギア5g2(5h2)に伝達された回転駆動力は、遊星ギアを介して搬送ギア5g3(5h3)の内輪ギアに伝えられる。一方、搬送ギア5g2(5h2)に対して外部から回転駆動力を伝える時に太陽ギア5g1(5h1)が自由回転状態になされていると、上記搬送ギア5g2(5h2)の回転駆動力によって太陽ギア5g1(5h1)が回転され、そのときには搬送ギア5g2(5h2)と搬送ギア5g3(5h3)と間の駆動伝達が切断されることとなる。
さらに、上述した定着駆動手段からの回転駆動力Aが入力される第1の遊星ギアユニット5gにおける搬送ギア5g2は、第2の遊星ギアユニット5hにおける搬送ギア5h2を介して上述した排紙ローラ5cの排紙ギア5fに噛み合わされているとともに、上記第1の遊星ギアユニット5gにおける搬送ギア5g3が、中間搬送ギア5jを介して排紙ローラ5cの排紙ギア5fに噛み合わされている。
また、前記第1の遊星ギアユニット5gにおける太陽ギア5g1と、第2の遊星ギアユニット5hにおける太陽ギア5h1とは、上述した電磁ソレノイド5iのオン・オフに従って固定状態又は回転自由状態のいずれかにセットされるようになっている。すなわち、上記電磁ソレノイド5iの枠体5i1に揺動可能に取り付けられた電磁作動板5i2の先端部分には、正面略への字状をなすように形成された揺動アーム5i3の基端側部分(図示左端側部分)が回動自在に接続されている。
さらに、上記揺動アーム5i3には、回動中心5i4から図示左方に向かって突出する揺動端側先端部分(図示右端側部分)には一対の係止突起5i5,5i6が設けられている。それら一対の係止突起5i5,5i6は、上記揺動アーム5i3の図示上下方向の揺動作用に伴って、上述した第1及び第2の遊星ギアユニット5g,5hにおける太陽ギア5g1,5h1にそれぞれ嵌合・離脱される配置関係になされている。そして、それらの係止突起5i5,5i6のいずれか一方が嵌合された方の太陽ギア5g1又は5h1が固定状態に保持されるとともに、上記係止突起5i5,5i6が離脱された方の太陽ギア5g1又は5h1が回転自由状態に維持されるようになっている。
そして、まず片面のみに対する画像形成時において、画像形成後のシート状記録媒体Pを排出するにあたっては、上述した電磁ソレノイド5iが図3に示されているようにオフ状態に切り替えられる。これによって、上記揺動アーム5i3の上側の係止突起5i5が、第2の遊星ギアユニット5hの太陽ギア5h1に嵌合され、当該太陽ギア5h1が固定状態に保持される。また、上記揺動アーム5i3の下側の係止突起5i6が、第1の遊星ギアユニット5gの太陽ギア5g1から上方側に離脱され、それによって当該太陽ギア5g1が回転自由状態に維持される。
このような切替え状態において、定着駆動手段から矢印Aのような回転駆動力が第1の遊星ギアユニット5gの搬送ギア5g2に伝達されると、その第1の遊星ギアユニット5gの搬送ギア5g2における回転駆動力Aが、第2の遊星ギアユニット5hの搬送ギア5h2に対して矢印Bのように伝達され、それによって前記第2の遊星ギアユニット5hの搬送ギア5h3が矢印Cのように回転駆動される。そして、その搬送ギア5h3に噛み合わされている排紙ギア5fが矢印Dのように回転駆動されて排紙ローラ5cの回転が行われる。このような片面画像形成時においては、上記排紙ローラ5cの回転速度が、定着側の駆動速度に対して+5%の増速となるように上述した変速ギア機構における各部のギア比が設定されている。
次に、両面に対する画像形成時において、両面に画像を形成された後のシート状記録媒体Pを排出するにあたっては、上記電磁ソレノイド5iが図4に示されているようにオン状態に切り替えられる。これによって、上記揺動アーム5i3の下側の係止突起5i6が、第1の遊星ギアユニット5gの太陽ギア5g1に嵌合され、当該太陽ギア5g1が固定状態に保持される。また、上記揺動アーム5i3の上側の係止突起5i5が、第2の遊星ギアユニット5hの太陽ギア5h1から下方側に離脱され、それによって当該太陽ギア5h1が回転自由状態に維持される。
このような切替え状態において、定着駆動手段から矢印Aのような回転駆動力が第1の遊星ギアユニット5gの搬送ギア5g2に伝達されると、その第1の遊星ギアユニット5gの搬送ギア5g2における回転駆動力Aによって、当該第1の遊星ギアユニット5gの搬送ギア5g3が矢印Eにように回転駆動され、その搬送ギア5g3が噛み合わされている中間搬送ギア5jが矢印Fのように回転駆動される。そして、その中間搬送ギア5jを介して排紙ギア5fが矢印Gのように回転駆動されて排紙ローラ5cの回転が行われる。このような両面画像形成時においては、上記排紙ローラ5cの回転速度が、定着側の駆動速度に対して−2%の減速となるように上述した変速ギア機構における各部のギア比が設定されている。
以上のように本実施形態では、第1及び第2の遊星ギアユニット5g,5hと電磁ソレノイド5iを組み合わせて構成された変速ギア機構の切替作用により、定着工程における搬送速度に対する排紙ローラ5cの搬送速度を、片面画像形成時と両面画像形成時とで増速又は減速する構成が採用されている。
ここで、背景技術の欄においても説明したが、片面画像形成時におけるシート状記録媒体Pは、ある程度の水分量を含んでいることから、定着ヒータを内蔵した定着フィルムユニット4aと加圧ローラ4bを有する定着部4を通過する際に、温度の高いフィルムユニット4a側の水分量が多く蒸発する。その結果、シート状記録媒体Pは温度の低い加圧ローラ4b側へカールする。従って、シート状記録媒体Pのカール方向は排紙トレイ5eに対して、上方向(上カール)となる。
このような背景から、本実施形態では、片面画像形成時における排紙ローラ5cの排出速度を、定着工程における搬送速度よりも速く設定し(105%)、それによって例えば図2に示されているように、定着から排出までの間のシート状記録媒体Pを引っ張り状態として搬送ガイド5aによりシート状記録媒体Pに下カール方向への腰付けを行い、水分蒸発による加圧ローラ4b側へのカールの発生を矯正してカール量を低減させるようにしている。
これに対して、両面画像形成時のシート状記録媒体Pは、一度定着部4を通過しているために水分量は大きく減少している。従って、両面画像形成時に再度定着部4を通過する際にシート状記録媒体Pの水分はほとんど蒸発せず、定着直後のシート状記録媒体Pはほぼカールしない。しかしながら、そのときのシート状記録媒体Pは、2度にわたって定着部4を通過するため、シート状記録媒体P自体の温度が非常に高くなっていることから外力が付加されると容易にカールしやすい状態となっている。
このような背景から、本実施形態では、両面画像形成時における排紙ローラ5の排出速度を、定着工程における搬送速度よりもやや遅く設定し(98%)、それによって例えば図6に示されているように、定着から排紙までの間でシート状記録媒体Pを、たるみ状態としてシート状記録媒体Pへの腰付をなくし、外部付加力によるカール現象の発生を抑制するようにしている。
このように本実施形態では、片面画像形成後のシート状記録媒体Pの排出時と、両面画像形成後のシート状記録媒体Pの排出時とで、排紙ローラ5cの速度を切り替えることによって、片面画像形成時及び両面画像形成時におけるシート状記録媒体Pのそれぞれに対して適正なカール矯正を行うことができる。特に本実施形態では、画像形成工程の終盤における定着部4と排出部5との間で搬送速度に極端な差をつけるようにしていることから、紙間が縮まってジャム状態になるようなおそれはない。
なお、カール量は排出の角度や、定着部から排出部までの間の搬送路によって異なるものであることから、上述した排紙ローラ5cの切替え排出速度は装置固有の値となり、排出条件の検討によって装置毎に最適な排出速度を決定する必要がある。
次に、図7に示されている実施形態においては、排紙ローラ5cが取り付けられている回転軸5c1の軸方向一端部分(図示右端部分)には、カップリング5c2を介して駆動モータ5c3が連結されている。この駆動モータ5c3は、定着部4とは別個の駆動系を構成するものであるが、図示を省略した変速制御機構により回転駆動速度を調整される構成になされている。すなわち、片面画像形成後のシート状記録媒体Pの排出時と、両面画像形成後のシート状記録媒体Pの排出時の各々において、上記駆動モータ5c3へ供給する電流量が駆動制御装置により調整されることによって、上述した排紙ローラ5cの回転速度の調整が適宜に行われるようになっている。
具体的には、片面画像形成後のシート状記録媒体Pの排出時には排紙ローラ5cの回転速度が定着部4における搬送速度に対して+5%の増速になるように設定されているとともに、両面画像形成後のシート状記録媒体Pの排出時の排紙ローラ5cの速度が、定着部4における搬送速度に対して−2%の減速になるように設定されている。
このような実施形態においても、排紙ローラ5cの駆動モータ5c3の速度調整を行うことにより、片面画像形成後のシート状記録媒体Pの排出時と、両面画像形成後のシート状記録媒体Pの排出時との各々に対して排紙ローラ5cの速度調整を容易に行うことができ、片面画像形成時と両面画像形成時とのそれぞれに対して適正なカール矯正を行うことが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態は、プリンタに対して本発明を適用したものであるが、複写機等の他の画像形成装置に対しても本発明は同様に適用することができる。
以上述べたように本発明にかかる画像形成装置は、プリンタや複写機などの多種多様な画像形成装置に対して広く適用することが可能である。
本発明を適用する画像形成装置の一例としてのプリンタの全体構造を表した縦断面説明図である。 図1に示されたプリンタの片面画像形成時おける排紙部の構造、及びシート状記録媒体の引っ張り搬送状態を表した縦断面説明図である。 本発明の一実施形態における排紙ローラの変速ギア機構の片面画像形成時おける切替状態を表した側面説明図である。 図3に表された変速ギア機構に用いられている遊星ギアユニットの概略構造を表した平面説明図である。 図3に表された排紙ローラの変速ギア機構の両面画像形成時おける切替状態を表した側面説明図である。 図1に示されたプリンタの両面画像形成時おける排紙部のシート状記録媒体のたるみ搬送状態を表した縦断面説明図である。 本発明の他の実施形態における排紙ローラの変速ギア機構の概略構造を表した側面説明図である。
符号の説明
1 装置本体
2 媒体給紙部
3 画像形成部
4 定着部
5 排出部(媒体排出手段)
6 反転搬送機構
P シート状記録媒体
3a 感光ドラム
3b 帯電ローラ
3c レーザー光学ユニット
3d 現像装置
3d1 現像スリーブ
3e 転写ローラ
3f クリーニング部
4a 定着フィルムユニット
4b 加圧ローラ
4c 定着入口ガイド
5a 搬送ガイド
5b 搬送コロ
5c 排紙ローラ
5c1 回転軸
5c2 カップリング
5c3 駆動モータ
5d 排紙コロ
5e 排紙トレイ
5f 排紙ギア
5g 第1の遊星ギアユニット
5h 第2の遊星ギアユニット
5g1,5h1 太陽ギア
5g2,5h2 搬送ギア
5g3,5h3 搬送ギア
5i 電磁ソレノイド
5j 中間搬送ギア
5i1 枠体
5i2 電磁作動板
5i3 揺動アーム
5i4 回動中心
5i5,5i6 係止突起

Claims (4)

  1. 画像形成部で片面又は両面に所望の画像を形成された記録媒体を適宜の排出速度で機外に排出させる媒体排出手段を備えた画像形成装置において、
    前記媒体排出手段は、前記片面のみに画像を形成された記録媒体の排出速度と、両面に画像を形成された記録媒体の排出速度とを互いに変化させる構成になされていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記媒体排出手段は、当該媒体排出手段の駆動系に配置された変速ギア機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記変速ギア機構が、遊星ギアユニットを利用したものであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記媒体排出手段は、当該媒体排出手段の駆動源の回転駆動出力を調整する変速制御機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001552A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

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