JP2008233733A - 透明基板およびそれを用いた電気光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光の漏れが少なく反射率の高い、耐久性の良好な遮光部を備えた防塵ガラスおよびそれを備えた電気光学装置を提供すること。
【解決手段】反射率の高い銀を反射層12に用いている。銀は、層形成の際にピンホールが生じにくい。また、反射層12の表面を保護層14で覆っているので、銀が雰囲気中の酸素と結合して酸化銀となって反射率が低下するのを防ぐことができる。したがって、光の漏れが少なく反射率の高い、耐久性の良好な遮光膜20を備えた透明基板10を得ることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、投射型表示装置に使用される防塵機能を有した透明基板およびそれを用いた電気光学装置に関する。
投射型表示装置などには、透過型液晶パネルを備えた電気光学装置が使用されている。投射型表示装置では、光源から光が出射され、透過型液晶パネルを透過した光が投射レンズによってスクリーン等に投射される。ここで、透過型液晶パネルの光入射面の傷や光入射面に付着した塵等は、スクリーンに映し出される画像に悪影響を及ぼし画像の品質を低下させる。このような傷や塵等の画像への影響を抑制するために、透過型液晶パネルの光入射面に透明基板を貼り、透過型液晶パネルと塵等との距離を離すことで常にデフォーカス状態として、スクリーン等に投射された画像において傷や塵等に起因した影が映し出されないようにしている。また、透過型液晶パネルの画像表示領域外に入射する光を防止し、所謂、迷光を減少させて画質を向上させるために、透明基板は外周縁に遮光膜を備えている。
図8(a)は、透明基板1と透過型液晶パネルである液晶ライトバルブ3とを備えた電気光学装置を示す部分断面図であって、透明基板1と液晶ライトバルブ3とはアクリル系紫外線硬化型接着剤5を用いて接着されている。図中矢印は、入射光200、出射光300および液晶ライトバルブ3からの戻り光400を示している。
図8(a)に示すように、透明基板1の遮光膜2が、基板であるガラス基板11の液晶ライトバルブ3側の面に設けられた構造配置と、遮光膜2の構造として、外部からの入射光200を反射する反射膜2aと液晶ライトバルブ3側からの戻り光400を吸収する吸収層2bとを積層してなる2層の遮光膜2の構造が知られている。尚、反射膜2aには、光源に向かって光を反射し、光を再利用する役目もある。
特許第3799829号公報(22頁、図14)
従来、2層構造による遮光膜2は、反射膜2aとしてのクロム膜と、吸収層2bとしての酸化クロム膜との積層により構成されている。ここで、遮光膜2の光学作用について説明する。図8(b)は、図8(a)に示した電気光学装置において円Cで囲んだ領域の拡大図である。ガラス基板11とクロム膜2aとの界面2cでは入射光200を反射し、アクリル系紫外線硬化型接着剤5と酸化クロム膜2bとの界面2dでは液晶ライトバルブ3からの戻り光400の反射を抑えて酸化クロム膜2bは戻り光400を吸収する。このように遮光膜2は、入射光200を効率良く反射して透過率を低く抑え、かつ液晶ライトバルブ3からの戻り光400の反射を抑制する機能が求められている。
しかしながら、クロム膜は光を吸収し易いので反射率が低くなる問題があった(クロム膜の反射率:40〜50%程度)。
また、図9(a)に示すように、クロム膜を蒸着装置等の成膜手段を用いて成膜する場合、成膜されたクロム膜はピンホール7aが形成されやすいので、入射光200がクロム膜2aに入射すると、入射光200はピンホール7aを通過してしまうことによって、ガラス基板11とクロム膜2aとの界面2cで光の漏れが発生してしまう。したがって、遮光膜2の透明基板1側からの入射光の反射特性が低下するという問題があった。
そこで、本願発明者等は、図9(b)に示すように、光の漏れを防止するためにクロム膜2aを多層構造とすることによって、クロム膜2a1,2a2,2a3の各層で形成されるピンホール7a’を分断することで遮光膜2aを貫通したピンホールが生じることを防止する構造も検討したが、この構造では複数回、クロム膜を成膜する必要があり製造工程が増加してしまうという問題があった。
そこで、本願発明者等は、反射膜2aの反射率を高めるために、クロムのかわりに銀を用いることを検討した。しかし、図10に示すように、反射膜2aに銀を用いた場合、反射膜2aの反射率を90%以上に向上させることは可能となったが、銀は空気中の酸素と反応しやすく、銀が酸化して酸化銀となって反射率が低下してしまい、耐久性も低下してしまうという問題が新たに生じた。
また、更に、吸収層2bに着目すると、アクリル系紫外線硬化型接着剤5と酸化クロム膜2bとの界面2dでは、反射光400aの反射を抑えて酸化クロム膜2bで戻り光400を吸収するよう構成しているが、戻り光400の波長帯域によっては、戻り光400を吸収しきれず界面2dで反射光400aを反射してしまい迷光となってしまうという問題があった。
さらに、前述の如き透明基板1の遮光膜2を構成する反射膜2aでの反射率の低下と吸収層2bで生じる迷光とに起因した透明基板1での透過光量の損失を補うため、投射型表示装置の光源(ランプ)のパワーを上げることによって生じる当該光源の過剰な温度上昇、並びに投射型表示装置内の温度上昇によって当該投射型表示装置に搭載された多数の光学部品の過剰な温度上昇により、各光学部品の寿命の短命化という問題があった。
本発明的は、前述の如き様々な問題に鑑みてなされたものであって、光の漏れが少なく反射率の高い、耐久性の良好な遮光部を備え、かつ電気光学装置内の過剰な温度上昇を抑制することが可能な透明基板およびそれを備えた電気光学装置を提供することを目的とする。
本発明の透明基板は、外周縁に遮光膜を設けた透明基板であって、前記遮光膜は、前記透明基板上から銀を含む第1の層と、当該第1の層上に炭素粒子を含む第2の層とを積層して形成し、前記第1の層の表面は保護層で覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、反射率の高い銀を第1の層に用いることで、光の再利用率を高まる。また銀は、層形成の際にピンホールが生じにくいため、ピンホールからの光の漏れも減少する。また、第1の層の表面を保護層で覆っているので、銀が雰囲気中の酸素と結合して酸化銀となって反射率が低下するのを防げる。したがって、光の漏れが少なく反射率の高い、耐久性の良好な遮光膜を備えた透明基板が得られる。
本発明では、前記保護層は、二酸化ケイ素を含むのが好ましい。
この発明では、二酸化ケイ素をスパッタやイオンプレーティング等の工法で成膜すれば、より緻密な膜が形成できるため、銀と空気の遮断がより確実に行われ耐久性を向上させることが出来るため好ましい。
本発明では、前記透明基板の屈折率N1と前記保護層の屈折率N2との関係が、
0≦|N1−N2|/N2≦0.05
を満足するのが好ましい。
この発明では、保護層の屈折率に対する透明基板の屈折率と保護層の屈折率との差の割合が、5%以下であるので、透明基板と保護層との界面での反射が抑えられる。
本発明では、前記保護層は、炭素粒子を含む層であるのが好ましい。
この発明では、炭素粒子が光を吸収し保護層での反射が抑制される。
本発明の電気光学装置は、表示パネルと、当該表示パネルに対向する面の外周縁に遮光膜を設けた透明基板とを備え、前記遮光膜は、前記透明基板上から銀を含む第1の層と、当該第1の層上に炭素粒子を含む第2の層とを形成し、前記第1の層の表面は保護層で覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、表示パネルに入射する光が、可視光領域で反射率が90%以上と高い銀を含む第1の層によって反射されるので、反射された光の再利用が効率よく行える。また、第1層の表面を保護層で覆っているので、銀が雰囲気中の酸素と結合して酸化銀となって反射率が低下するのを防げ、反射された光の再利用が長期間効率よく行える電気光学装置が得られる。
さらに、電気光学装置内の過剰な温度上昇を防ぎ、発光管やその他の光学部品の黒化や失透、或いは破壊することを抑制した長寿命化を可能とする環境配慮型の光源装置を得ることができる。
本発明では、前記保護層は、二酸化ケイ素を含むのが好ましい。
この発明では、前述の効果を有する電気光学装置が得られる。
本発明では、前記透明基板の屈折率N1と前記保護層の屈折率N2との関係が、
0≦|N1−N2|/N2≦0.05
を満足するのが好ましい。
この発明では、前述の効果を有する電気光学装置が得られる。
本発明では、前記保護層は、炭素粒子を含む層であるのが好ましい。
この発明では、前述の効果を有する電気光学装置が得られる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に基づいて説明する。
なお、各実施形態の図面において、同じ構成要素には同じ符号を付して説明する。
(第1実施形態)
図1は、実施形態にかかる電気光学装置100の平面図である。図2(a)は、図1に示した電気光学装置100におけるA−A断面図、図2(b)は、(a)の電気光学装置100の一部を円Bで囲んだ部分の拡大図である。図3は、電気光学装置100の分解斜視図である。
図1および図2において、電気光学装置100は、液晶装置60とケース110とフック130とフレキシブルプリント配線基板120とを備えている。
図2(a)に示すように、液晶装置60の外周縁部は、ケース110とフック130とによって挟持されている。そして、液晶装置60とケース110との間には、充填材19が充填されている。
また、液晶装置60には、フレキシブルプリント配線基板120が接続され、ケース110から引き出されている。
図2(a)において、入射光200は、紙面に対して上方向から電気光学装置100に入射し、下方向に出射光300となって出射する。図3では、入射光200は、紙面に対して下方向から液晶装置60に入射し、上方向に出射光300となって出射するように描かれている。
図2(a)および図3では、入射角が0°のように描かれているが、実際には少し斜めから入射する。例えば、入射角は0°〜15°の間である。
図2(a)および図3において、液晶装置60は、表示パネルとしての透過型液晶パネル150と透過型液晶パネル150の光入射側に設けられた防塵機能を有した透明基板10と透過型液晶パネル150の光出射面に設けられた防塵機能を有した透明基板70とを備えている。
透過型液晶パネル150は、パネル基板90と対向基板80とを備えている。対向基板80はパネル基板90よりも小さく、パネル基板90の周辺部分は、対向基板80の外周縁よりはみ出た状態で貼り合わされている。
図2(b)において、透明基板10は、ガラス基板11と遮光膜20とを備えている。遮光膜20は、ガラス基板11の外周縁に形成され、第1の層である反射層12と第2の層である樹脂層13とを備えている。透明基板10と対向基板80とは、固定手段としての接着剤81によって貼り合わされている。
なお、接着剤81の屈折率を、ガラス基板11の屈折率及び透過型液晶パネル150の対向基板80の屈折率に近づけることにより、接着剤81との界面での反射を抑えることができる。接着剤81は、シリコン系接着剤やアクリル系接着剤などを用いればよい。
また、接着剤81の屈折率Naを、樹脂層13の屈折率Nrに近づけることにより、樹脂層13と接着剤81との界面での反射を抑えることができる。具体的には、樹脂層13の屈折率Nrと接着剤81の屈折率Naとの関係が、
0≦|Nr−Na|/Nr≦0.05
を満足するのが好ましい。
ガラス基板11としては、例えば、石英、無アルカリガラス、水晶、サファイア、ニオブ酸リチウム(LiNbO3:LN)、タンタル酸リチウム(LiTaO3:LT)等を用いることができる。
以下に、透明基板10について、図面に基づいて詳しく説明する。
図4に、透明基板10を示した。図4(a)は、透明基板10の平面図、同図(b)は、そのB−Bにおける断面図、同図(c)は、透明基板10の外周縁に形成した遮光膜領域を詳しく説明した図である。
反射層12はガラス基板11の縁を除いた光出射面6の外周縁表面に形成されている。図4(a)に示すように、反射層12を光入射側から見た形状は、画像表示領域8を囲む矩形環状である。
保護層14は、ガラス基板11上の全面に形成され、ガラス基板11に形成された反射層12を覆っている。保護層14は、ガラス基板11の縁まで形成され、反射層12を覆っている。したがって、反射層12のガラス基板11と接する面以外の表面は、保護層14によって覆われている。
樹脂層13はガラス基板11の外縁から反射層12の画像表示領域8側の縁の位置よりも内側まで形成されている。図4(a)に示すように平面視した状態で、樹脂層13の形状は矩形環状で、反射層12より大きい。
図4(b)に示すように、透明基板10の光入射面7に入射した入射光200の大部分はガラス基板11の画像表示領域8を透過して、透過型液晶パネル150の内部に入射する。入射光200の一部は反射層12で反射する。
まず、図4(c)において、ガラス基板11と反射層12との界面である光出射面6での入射光200の反射特性について検討する。図6(a)は、反射層12の材料を銀とした場合、反射層12の膜厚taと透過特性(透過率及び反射率)との関係についてシミュレーションした結果のグラフである。反射層12の材料を銀とした場合、taを80nm以上とすると透過率を略0%とすることできるのがわかる。ここで、スパッタ装置や蒸着装置等の成膜手段の成膜バラツキを考慮して、反射層12の透過率を0%とするためには、図6(b)に示すように、反射層12の設計膜厚を190nm程度とすることが好ましい。尚、反射層12は、真空蒸着法、スパッタ法等で形成後、よく知られたフォトリソグラフィ技法とエッチング技法とによって、矩形環状の形状に形成ことができる。
次に、前述の如く保護層14を反射層12の表面全体を覆うと共にガラス基板11上の全面に形成する。
次に、図4(c)において、透過型液晶パネル150からの戻り光400の樹脂層13での反射防止特性について検討する。樹脂層13は、炭素粒子を含んでおり、例えば、富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ(株)製CK−7800L等を用いることができる。透過型液晶パネル150から反射した戻り光400が樹脂層13へ入射すると、樹脂層13内の分散された炭素粒子によって吸収される。
図7は、樹脂層13へ入射した戻り光400が樹脂層13を透過して反射層12で反射し樹脂層13の表面16から出射する透過特性(戻り光400の樹脂層13での反射率)と樹脂層13の厚みtbとの関係ついてシミュレーションした結果のグラフである。
tbを500nm以上とすると、戻り光400の反射率を1%未満とすることができるのがわかる。更に、戻り光400の反射率を0.05%程度(戻り光400を樹脂層13でほぼすべて吸収させる)とするためには、tbを1000nm以上にするのが好ましく、製造バラツキを考慮して1000nm〜1500nmとするのが好ましい。
樹脂層13は、スピンコート法により塗布した後、フォトリソグラフィ技法によって、矩形環状の形状にすることができる。また、スクリーン印刷によって、直接矩形環状の形状を形成してもよい。
ガラス基板11の屈折率N1と保護層14の屈折率N2において、これらの屈折率を近づけることにより、ガラス基板11と保護層14との界面での反射を抑えることができる。
ここで、効果的に反射を抑えるには、屈折率の差|N1−N2|が、保護層14の屈折率N2に対して、0〜5%程度である、即ち
0≦|N1−N2|/N2≦0.05
の関係を満足することが好ましい。例えば、保護層14が二酸化ケイ素の層とした場合、二酸化ケイ素の層の屈折率は1.46であるので、屈折率が1.40〜1.52であるガラス基板11を用いることが好ましい。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(1)反射率の高い銀を反射層12に用いている。銀は、層形成の際にピンホールが生じにくい。また、反射層12の表面を保護層14で覆っているので、銀が雰囲気中の酸素と結合して酸化銀となって反射率が低下するのを防ぐことができる。したがって、光の漏れが少なく反射率の高い、耐久性の良好な遮光膜20を備えた透明基板10を得ることができる。
(2)二酸化ケイ素の屈折率1.46に対して、ガラス基板11の屈折率が1.40〜1.52で、屈折率差が二酸化ケイ素の屈折率に対して5%以下であるので、ガラス基板11と二酸化ケイ素を含む保護層14との界面での反射を抑えることができる。
(3)透過型液晶パネル150に入射する光が、可視光領域で反射率が90%以上と高い銀を含む反射層12によって反射されるので、反射された光の再利用を効率よく行うことができる。また、反射層12の表面を保護層14で覆っているので、銀が雰囲気中の酸素と結合して酸化銀となって反射率が低下するのを防ぐことができ、反射された光の再利用が長期間効率よく行える電気光学装置100を得ることができる。
さらに、電気光学装置内の過剰な温度上昇を防ぎ、発光管やその他の光学部品の黒化や失透、或いは破壊することを抑制した長寿命化を可能とする環境配慮型の光源装置を得ることができる。
(第2実施形態)
図5には、本実施形態の透明基板30の断面図を示した。
透明基板30が貼り付けられる液晶装置60、透過型液晶パネル150および電気光学装置100の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態では、透明基板30の構成が異なる。
本実施形態では、反射層12の保護層として、樹脂層13を用いている。したがって、第1実施形態で示したガラス基板11上の全面に形成された保護層14は設けられていない。
保護層としての樹脂層13は、第1実施形態と同様の材料で形成することができる。樹脂層13は、反射層12とガラス基板11とが接する面を除いた表面を覆っている。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(4)樹脂層13が保護層を兼ねているので、遮光膜20の構造を簡単にでき、透明基板30の製造を容易にできる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、平面視した状態で、反射層12および樹脂層13の形状は液晶装置60の画像表示領域に合わせればよく、矩形環状以外の形状であってもよい。
また、透明基板10の光入射面7には、反射防止膜を設けてもよい。反射防止膜を設けることによって、光入射面7での反射を低減でき光の利用効率が向上する。
さらに、電気光学装置内の過剰な温度上昇を防ぎ、発光管やその他の光学部品の黒化や失透、或いは破壊することを抑制した長寿命化を可能とする環境配慮型の光源装置を得ることができる。
また、透明基板10の光入射面7には、反射防止膜を設けてもよい。反射防止膜を設けることによって、光入射面7での反射を低減でき光の利用効率が向上する。
また、本発明を実施するための最良の方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、使用する材料、形状、数量その他の詳細な事項において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。したがって、上記に開示した材料、形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの材料、形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態にかかる電気光学装置の平面図。 (a)は電気光学装置の図1におけるA−A断面図、同図(b)はその部分拡大図。 電気光学装置の分解斜視図。 (a)は透明基板の平面図、同図(b)はそのB−Bにおける断面図、同図(c)は遮光膜領域を詳しく説明した図。 本発明の第2実施形態にかかる透明基板の断面図。 (a)及び(b)は反射層の透過特性図。 樹脂層の透過特性図。 従来の電気光学装置の部分断面図。 従来の電気光学装置の遮光膜領域の拡大図。 銀とクロムの透過特性図。
符号の説明
12…第1の層としての反射層、13…第2の層としての樹脂層、14…保護層、10,30…透明基板、20…遮光膜、100…電気光学装置、150…透過型液晶パネル。

Claims (8)

  1. 外周縁に遮光膜を設けた透明基板であって、
    前記遮光膜は、前記透明基板上から銀を含む第1の層と、
    当該第1の層上に炭素粒子を含む第2の層とを積層して形成し、
    前記第1の層の表面は保護層で覆われている
    ことを特徴とする透明基板。
  2. 請求項1に記載の透明基板において、
    前記保護層は、二酸化ケイ素を含む
    ことを特徴とする透明基板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の透明基板において、
    前記透明基板の屈折率N1と前記保護層の屈折率N2との関係が、
    0≦|N1−N2|/N2≦0.05
    を満足する
    ことを特徴とする透明基板。
  4. 請求項1に記載の透明基板において、
    前記保護層は、炭素粒子を含む層である
    ことを特徴とする透明基板。
  5. 表示パネルと、
    当該表示パネルに対向する面の外周縁に遮光膜を設けた透明基板とを備え、
    前記遮光膜は、前記透明基板上から銀を含む第1の層と、当該第1の層上に炭素粒子を含む第2の層とを形成し、
    前記第1の層の表面は保護層で覆われている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項5に記載の電気光学装置において、
    前記保護層は、二酸化ケイ素を含む
    ことを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の電気光学装置において、
    前記透明基板の屈折率N1と前記保護層の屈折率N2との関係が、
    0≦|N1−N2|/N2≦0.05
    を満足する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項5に記載の電気光学装置において、
    前記保護層は、炭素粒子を含む層である
    ことを特徴とする電気光学装置。
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