JP2008233635A - 内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】温度環境の変化に対応して内視鏡装置の挿入部を効果的に冷却して、高温環境下において安全かつ安定的に被検体を観察することが可能な内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置を提供する。
【解決手段】内視鏡用冷却装置20は、挿入部6の外周面との間に冷却用流体Aが流れる冷却用流路21を形成して挿入部6の先端側に装着されるシース22と、シース22の外周面または先端面に設けられ、挿入部6の観察部材3によってシース22の内部から外部を観察可能とする窓部40と、シース22に接続されて、冷却用流路21と連通して冷却用流体Aを供給する流体供給部28と、シース22に接続されて、冷却用流路21と連通して冷却用流体Aを排出させる流体排出部29と、冷却用流路21を流通する冷却用流体Aの温度を検出する第一の温度センサ27とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体を観察するための内視鏡装置の挿入部に装着される内視鏡用冷却装置、及び、これを備える内視鏡装置に関する。
従来から、観察者が直接目視できない管路などの狭窄部を観察可能とすべく、被検体に挿入可能な挿入部を有する内視鏡装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。このような内視鏡装置の挿入部先端には、固定撮像素子(CCD)等の観察部材が配設されていて、挿入部先端付近の被検体を観察することが可能である。また、挿入部先端に照明手段が設けられていて挿入部先端付近を照明することができ、被検体を好適に観察することが可能である。
ここで、内視鏡装置の挿入部は、先端側に上記のように固体撮像素子(CCD)等の観察部材や照明手段が配設されているため、これらの耐熱温度の関係から最大使用許容温度が80℃程度に制限されている。そのため、工業用内視鏡として複雑な構造のエンジン等の内部を観察しようとしても、運転終了時の温度が200℃以上の高温状態となっているので、このままでは挿入部を内部に挿入して観察することができず、使用範囲が狭くなってしまう。そこで、このような高温環境下でも観察を行うことができるような内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
すなわち、上記特許文献2に記載の内視鏡装置は、内側軟性体、及び、内側軟性体との間に流体の流通する空間を形成して設けられた外側軟性体を有する挿入部と、外側軟性体の基端に固定され、内部が流体の流通する空間と連通している外筒と、外筒に固定されて、外筒の内部に流体を流入させることが可能なバルブとを備えている。そして、バルブと冷却用流体を供給する供給装置とを供給管路で接続して冷却用流体を流入させることで、冷却用流体は、外筒の内部から内側軟性体と外側軟性体との間を通って先端から放出される。このため、冷却用流体による冷却によって高温下でも使用可能になるとされている。
特開平2005−342010号公報 特開平2000−46482号公報
しかしながら、特許文献2の内視鏡装置では、外部環境の温度が上昇した場合、あるいは、何らかの原因でバルブに漏れが生じるなどすることで冷却用流体の流通する量が変化した場合などでは、外部から伝達する熱量に対して冷却用流体による冷却量が不十分となってしまう場合があった。このような場合、内視鏡装置の挿入部が温度上昇してしまい、観察部材や照明手段などの損傷の原因となってしまうおそれがあった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、温度環境の変化に対応して内視鏡装置の挿入部を効果的に冷却して、高温環境下において安全かつ安定的に被検体を観察することが可能な内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、冷却用流体を流通させて、内視鏡装置の挿入部の内、被検体の観察を行うための観察部材を有する先端側を冷却する内視鏡用冷却装置であって、前記挿入部の外周面との間に前記冷却用流体が流れる冷却用流路を形成して前記挿入部の先端側に装着されるシースと、該シースの外周面または先端面に設けられ、前記挿入部の前記観察部材によって前記シースの内部から外部を観察可能とする窓部と、前記シースに接続されて、前記冷却用流路と連通して前記冷却用流体を供給する流体供給部と、前記シースに接続されて、前記冷却用流路と連通して前記冷却用流体を排出させる流体排出部と、前記冷却用流路を流通する前記冷却用流体の温度を検出する第一の温度センサとを備えることを特徴としている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、シースを内視鏡装置の挿入部の先端側に装着した状態では、流体供給部から供給される冷却用流体は、シースと挿入部との間の冷却用流路に供給され、挿入部を覆うように流通し、流体排出部から排出されることとなる。すなわち、挿入部の外周面は、冷却用流路に流通する冷却用流体によって冷却されることとなり、高温環境下での使用が可能となり、挿入部の観察部材によって窓部を介して被検体を観察することが可能となる。ここで、冷却用流路に流通する冷却用流体の温度は、第一の温度センサによって検出されている。このため、第一の温度センサの検出結果に基づいて温度や供給量などの冷却用流体の状態を調整することで、温度環境の変化に係らず挿入部の温度状態を常に安定した状態に保つことができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第一の温度センサは、前記シースの内部で中心軸方向に前記窓部と前記流体排出部との間に設けられ、前記窓部を通過して前記流体排出部に流入する前記冷却用流体の温度を検出することがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、第一の温度センサは、窓部と対応して配置される挿入部の観察部材を冷却して排出される冷却用流体の温度を検出することとなる。このため、挿入部の観察部材の冷却状態を正確に評価して、冷却用流体の状態を調整することができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第一の温度センサは、前記流体排出部よりも前記窓部に近接して設けられていることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、第一の温度センサが窓部に近接していることで、挿入部の観察部材の冷却状態をより正確に評価することができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記シースは、先端が開口されて前記挿入部の外周面との間に前記冷却用流路として第一の冷却用流路を形成する内シースと、該内シースの外周面との間に前記冷却用流体が流れる前記冷却用流路として第二の冷却用流路を形成するとともに前記窓部が設けられた外シースとを有することがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、流体供給部から供給される冷却用流体は、第一の冷却用流路と第二の冷却用流路との一方に流通し、さらに他方に流通することとなり、効率良く挿入部を冷却させることができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記流体供給部が前記内シースの基端側に設けられているとともに、前記流体排出部が前記外シースの基端側に設けられ、前記第一の温度センサは、前記第二の冷却用流路を流通する前記冷却用流体の温度を検出することがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、流体供給部によって内側に位置する第一の冷却用流体に冷却用流体を供給することで、流体供給部によって供給された直後のより低温の冷却用流体によって挿入部を直接的に冷却することができる。一方、第一の温度センサが、流体排出部が接続された第二の冷却用流路に設けられていることで、挿入部を冷却して温度上昇した冷却用流体の温度に基づいて挿入部の冷却状態をより正確に評価することができる。
さらに、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第一の温度センサは、前記外シースの内周面に設けられていることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、第一の温度センサが外シースの内周面に設けられていることで、外部環境の温度変化の影響を感度良く検出することができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第一の温度センサは、前記内シースの前記外周面に設けられているものとしても良い。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、第一の温度センサが内シースの外周面に設けられていることで、第一の温度センサの設置及び内シースと外シースとの組み付けをより容易に行うことができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記流体供給部が前記外シースの基端側に設けられているとともに、前記流体排出部が前記内シースの基端側に設けられ、前記第一の温度センサは、前記第一の冷却用流路を流通する前記冷却用流体の温度を検出することがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、流体供給部によって外側に位置する第二の冷却用流体に冷却用流体を供給することで、外部から熱が直接的に伝達する外シースを効果的に冷却することができ、外部から第二の冷却用流路の内側に位置する第一の冷却流路及び挿入部への熱の伝達を効果的に抑えることができる。一方、第一の温度センサが、流体排出部が接続された第一の冷却用流路に設けられていることで、挿入部を冷却して温度上昇した冷却用流体の温度に基づいて挿入部の冷却状態を正確に評価することができる。
さらに、上記の内視鏡用冷却装置において、前記内シースの内部で前記挿入部に外装される補助シースを備え、前記第一の温度センサは、前記補助シースの外周面に設けられていることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、内シースの内部に補助シースが設けられていることで、補助シースの内部に挿入部を挿通させつつ、補助シースと内シースとの間に挿入部と隔離させて他の部材を挿通させることができる。また、第一の温度センサが補助シースの外周面に設けられていることで、第一の温度センサの設置をより容易に行うことができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第一の温度センサによる検出結果に基づいて、前記流体供給部から供給される前記冷却用流体の状態を制御する制御部を備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、制御部によって第一の温度センサの検出結果に基づいて温度や供給量などの冷却用流体の状態を制御することで、挿入部の温度状態を常に安定した状態に自動的に調整することができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記シースを装着する前記挿入部の外周面に設置する第二の温度センサを備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、第二の温度センサによって挿入部の温度状態を直接的に評価することができる。
さらに、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第一の温度センサによる検出結果に基づいて、前記流体供給部から供給される前記冷却用流体の状態を制御するとともに、前記第二の温度センサで検出される温度が所定値以上となった場合には、該第二の温度センサの検出結果に基づいて、前記冷却用流体の状態を制御する制御部を備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、制御部によって第一の温度センサの検出結果に基づいて温度や供給量などの冷却用流体の状態を制御することで、挿入部の温度状態を常に安定した状態に自動的に調整することができる。さらに、制御部によって第二の温度センサで検出される温度が所定値以上となるかどうか監視することで挿入部の温度状態を直接的に評価し、所定値以上となった場合には第二の温度センサの検出結果に基づいて制御することで、挿入部の温度上昇をより確実に防止することができる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記シースの外側に設けられて外部に露出する第三の温度センサを備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、第三の温度センサによって外部環境の温度状態を直接的に評価することができる。
さらに、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第三の温度センサによる検出結果に基づいて、前記流体供給部から供給する前記冷却用流体の状態の初期値を決定するとともに、前記冷却用流体の供給開始後は、前記第一の温度センサによる検出結果に基づいて、前記冷却用流体の状態を制御する制御部を備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、制御部によって第三の温度センサによる検出結果に基づいて温度や供給量などの冷却用流体の状態の初期値を決定することで、外部の温度状態に応じて自動的に好適な供給量に設定することができる。一方、初期値を決定後は、制御部によって第一の温度センサの検出結果に基づいて冷却用流体の状態を制御することで、シースの内部の温度状態に基づいて、挿入部の温度状態を常に安定した状態に自動的に調整することができる。
本発明の内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置によれば、第一の温度センサを備えることで、温度環境の変化に対応して内視鏡装置の挿入部を効果的に冷却して、高温環境下において安全かつ安定的に被検体を観察することができる。
(第1の実施形態)
本発明に係る第1の実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態に係る内視鏡装置1は、所謂側視型のものであって、図1に示すように、照明部2及び観察部材3を有する内視鏡先端部5が先端に設けられて、細長で可撓性を有するとともに湾曲操作可能な挿入部6と、挿入部6を湾曲操作させるジョイスティック7が配された操作部8と、挿入部6と別体として内視鏡先端部5近傍から観察部材3によって観察する方向を照明する照明手段9と、空気や水等の冷却用流体を流通させて挿入部6の先端側を冷却する内視鏡用冷却装置20とを備えている。挿入部6において、観察部材3は、内視鏡先端部5から露出する観察レンズ3aと、内視鏡先端部5に内蔵され、観察レンズ3aによって拡大された像を撮像する図示しないCCDとを備える。また、照明部2は、LEDやライドガイドである。また、照明手段9は、挿入部6とともに後述する内視鏡用冷却装置20のシース22の内部に配設され、基端側で外部に延出されたライトガイド9aと、ライトガイド9aの基端に設けられたライトガイドコネクタ9bとを備える。なお、ライトガイド9aにおいて外部に延出された範囲には、カバー9cが外装されている。また、図1に示すように、内視鏡装置1は、上記のCCDにより撮像された被検体を画像表示させる表示部10が配設された本体部11を備えている。さらに本体部11には、光源11aが内蔵されていて、コネクタ11bに照明手段9のライトガイドコネクタ9bを接続することで、ライトガイド9aの先端9dから照明光を発光させることが可能である。
図1に示すように、内視鏡用冷却装置20は、挿入部6の外周面との間に冷却用流体が流れる冷却用流路21を形成して挿入部6の先端側に装着されるシース22と、装置本体23とを備えている。装置本体23は、電源24と、電源24から供給される電力によって稼動する制御部25及びエアコンプレッサー26と、制御部25と接続された熱電対である温度センサ(第一の温度センサ)27とを備える。エアコンプレッサー26とシース22の後述する供給口35gとの間にはエアホース26aが接続されている。そして、エアコンプレッサー26は、制御部25による制御のもとエアホース26aを介してシース22の内部の冷却用流路21に冷却用流体として圧縮空気Aを送り出すことが可能であり、エアコンプレッサー26とエアホース26aと供給口35gとで流体供給部28を構成している。流体供給部28によって冷却用流路21に供給された圧縮空気Aは、流体排出部29としてシース21に設けられた後述する排出口34fから大気に排出されることとなる。
図1及び図2に示すように、シース22は、本実施形態においては金属部材で形成された硬性タイプであり、先端が開口されて挿入部6の外周面との間に圧縮空気Aが流れる第一の冷却用流路21aを形成する略円形断面の内シース30と、先端が閉塞されて内シース30の外周面との間に圧縮空気Aが流れる第二の冷却用流路21bを形成する略円形断面の外シース31とを備える。なお、シース22は、軟性タイプとし、樹脂材などで形成されているものとしても良い。外シース31の外周面には、装着される挿入部6の観察部材3と対応する位置に形成された第一の開口部31aと、ライトガイド9aの先端9dと対応する位置に形成された第二の開口部31bとを有する。また、外シース31には、外径が外シース31の内径と略等しく設定されたガラス管32が嵌め込まれている。ガラス管32は、先端が外シース31の先端に当接するとともに、基端が外シース31の基端から突出している。
ガラス管32の先端内周面には、略円板状のゴムキャップ33が接着嵌合されていて、これによりガラス管32の先端側を封止し圧縮空気Aが排出されてしまうのを規制している。また、外シース31の基端には、略管状の第一の口金34が嵌合されている。第一の口金34は、外シース31の基端から突出する本体部34aと、本体部34aから先端側へ延出され外シース31に外嵌された嵌合部34bとを有する。嵌合部34bの内周面には雌ネジ34cが形成されていて、外シース31の基端外周面に形成された雄ネジ31cに螺合されている。また、本体部34aの内径は、嵌合部34bから段部34dを有して段状に縮径していて、段部34dと外シース31との間には、略環状でゴムなどの弾性材で形成されたパッキン34eが介装されている。そして、外シース31に対して第一の口金34を締め込むことで、パッキン34eは、弾性的に変形して内周面側に膨出し、ガラス管32の基端外周面に外嵌されることとなり、これにより外シース31の基端と、第一の口金34及びガラス管32のそれぞれとの間を封止し、圧縮空気Aが排出されてしまうのを規制している。
また、第一の口金34の本体部34aには、外周面側に突出し、内周面側の第二の冷却用流路21bと連通する排出口34fが設けられていて、第二の冷却用流路21bの基端から圧縮空気Aを排出可能としている。さらに、第一の口金34の本体部34aの外周面において、排出口34fの基端側には雄ネジ34gが形成されている。温度センサ27は、第二の冷却用流路21bに設けられていて、より詳しくは、中心軸方向に第一の開口部31aと排出口34fとの間において、第一の開口部31aに近接する位置でガラス管32の内周面に設けられている。温度センサ27は、配線27aによって排出口34fを介して制御部25の端子25aと接続されている。そして、制御部25は、温度センサ27によって検出された温度データに基づいて、エアコンプレッサー26によって送出される圧縮空気Aの供給量を制御することが可能である。
また、第一の口金34において、本体部34aの基端には、略管状の第二の口金35が嵌合されている。第二の口金35は、第一の口金34の本体部34aの基端から突出する本体部35aと、本体部35aの先端側へ延出されて第一の口金34に外嵌された嵌合部35bと、本体部35aの基端側へ延出されて固定部材36が接続された固定部35cとを有する。嵌合部35bの内周面には、雌ネジ35dが形成されて、第一の口金34の本体部34aの雄ネジ34gに螺合されている。また、本体部35aは、内径が嵌合部35bから段部35eを有して段状に縮径しているとともに、内シース30の外径よりも僅かに大きく設定されて内シース30の基端が挿入されている。また、第二の口金35の段部35eと第一の口金34の本体部34aとの間には、ゴムなどの弾性材で形成された略環状のパッキン35fが介装されている。そして、第一の口金34に対して第二の口金35を締め込むことで、パッキン35fが弾性的に変形して内周面側に膨出し、内シース30の外周面に外嵌されることとなる。このため、パッキン35fは、第一の口金34及び第二の口金35に対して内シース30の基端を固定するとともに、第一の冷却用流路21aの基端と第二の冷却用流路21bの基端との間を封止して圧縮空気Aが連絡してしまうのを規制している。さらに、パッキン35fは、第一の口金34と第二の口金35との間も封止して圧縮空気Aが排出されてしまうのを規制している。
第二の口金35の本体部35aには、外周面側に突出し、内周面側の第一の冷却用流路21aと連通する供給口35g及び照明手段挿通口35hが形成されている。供給口35gには、接続継手26bを介してエアホース26aが接続されていて、これによりコンプレッサー26からの圧縮空気Aを第一の冷却用流路21aの基端に供給することが可能である。また、照明手段挿通口35hには、照明手段9のライトガイド9aが挿通されていて、ライトガイド9aと照明手段挿通口35hとの間には略管状のパッキン35iが介装され、圧縮空気Aが排出されてしまうのを規制している。第二の口金35の本体部35aと固定部35cとの間には、内径が挿入部6の外径よりも僅かに大きく設定されて内周面側に突出した環状凸部35jが形成されている。また、固定部35cの基端内周面には雌ネジ35kが形成されている。
固定部材36は、挿入部6が挿通される貫通孔36aを有した略円柱状の部材で、外周面に第二の口金35の雌ネジ35kに螺合する雄ネジ36bが形成された接続部36cと、接続部36cの基端外周面側にフランジ状に突出した把持部36dとを有する。また、第二の口金35の固定部35cの内部において、環状凸部35jと固定部材36の接続部36cとの間には、ゴムなどの弾性材で形成されたパッキン37が介装されている。パッキン37は、略環状で、外径が第二の口金35の固定部35cの内径と略等しく設定されているとともに、内径が挿入部6の外径と略等しく設定されている。そして、固定部材36の把持部36dを把持して、第二の口金35の固定部35cに対して固定部材36を締め込むことで、パッキン37が弾性的に変形して内周面側に膨出し、挿入部6の外周面に外嵌することとなる。このため、パッキン37は、第二の口金35に対して挿入部6を固定するとともに、第一の冷却用流路21aの基端を封止し、圧縮空気Aが排出されてしまうのを規制している。
ここで、内シース30の内部には、補助シース38が挿入されている。そして、挿入部6は、補助シース38の内部に配設される一方、照明手段9のライトガイド9aは、内シース30と補助シース38との間の隙間に挿入部6と隔離して配設される。また、内シース30には、外シース31の第一の開口部31a及び第二の開口部31bとそれぞれ対向する位置に、貫通孔30a、30bが形成されている。同様に補助シース38にも外シース31の第一の開口部31a及び第二の開口部31bとそれぞれ対向する位置に、貫通孔38a、38bが形成されている。さらに補助シース38には、先端側の貫通孔38bと対向する位置で外周面側から内周面側まで連通する案内孔38cが形成されている。そして、挿入部6は、内シース30の内部おいて補助シース38に挿入された状態で、補助シース38の貫通孔38a及び内シース30の貫通孔30aから、ガラス管32及び外シース31の第一の開口部31aを介して外部を観察可能であり、ガラス管32及び外シース31の第一の開口部31aによって窓部である観察用窓部40が構成されている。また、補助シース38と内シース30との間に配設されたライトガイド9aは、先端側において湾曲して案内孔38cから補助シース38の内部に配設され、先端9dが内シース30の貫通孔30b及び補助シース38の貫通孔38bに位置している。このため、照明手段9のライトガイド9aの先端9dから発する照明光をガラス管32及び第二の開口部31bを介して外部に照明可能であり、すなわちガラス管32と第二の開口部31bによって照明用窓部41を構成している。
次に、この内視鏡装置1及び内視鏡用冷却装置20の作用について説明する。
内視鏡装置1で被検体を観察する場合、図1に示すように、挿入部6の先端側に、内視鏡用冷却装置20のシース22を装着し、この状態で被検体の中に挿入していく。この際、図1に示す制御部25がコンプレッサー26を駆動させることで、エアホース26aから供給口34fを介して第一の冷却用流路21aに冷却用流体Aが供給されることとなる。ここで、図2に示すように、第一の冷却用流路21aの基端はパッキン37によって封止されているので、圧縮空気Aは、基端側に排出されてしまうこと無く、第一の冷却用流路21aの先端側まで流通することとなる。このため、挿入部6は、まず第一の冷却用流路21aに流通する圧縮空気Aによって好適に冷却されることとなる。
次に、図2に示すように、第一の冷却用流路21aの先端側に流入した冷却用流体Aは、外シース31の先端側が閉塞されていることから、内シース30の先端開口、または、内シース30の貫通孔30a、30b及び補助シース38の貫通孔38a、38bによって、内シース30の内周面側から外周面側へと流通して、第二の冷却用流路21bに流入することとなる。そして、冷却用流体Aは、第二の冷却用流路21bにおいて先端側から基端側へ流通することとなり、内側に位置する挿入部6は再度冷却されることとなる。そして、第二の冷却用流路21bの基端がパッキン34e、35fによって閉塞されていることから、冷却用流体Aは、第二の冷却用流路21bの基端側で排出口34fから外部へ排出されることとなる。すなわち、挿入部6に内視鏡用冷却装置20を装着した状態で被検体の内部に挿入すれば、挿入部6は、外周面及び先端面が第一の冷却用流路21a及び第二の冷却用流路21bを流通する圧縮空気Aによって覆われて冷却されることとなり、照明用窓部41を介して照明手段9のライトガイド9aで外部を照明するとともに、挿入部6の観察部材3によって観察用窓部40を介して外部の被検体を好適に観察することができる。なお、挿入部6により近く、内側に位置する第一の冷却用流路21aにエアこっプレッサー26から圧縮空気Aを供給することで、供給された直後のより低温の圧縮空気Aによって挿入部6を直接的に冷却することができるという利点を有する。
ここで、冷却用流路21を流通する圧縮空気Aの温度は、温度センサ27によって検出され、制御部25によって常に監視されている。そして、検出される温度に応じて、制御部25は、エアコンプレッサー26の圧力を調整して圧縮空気Aの供給量を調整する。すなわち、制御部25は、例えば温度センサ27によって検出された温度が上昇した場合には、エアコンプレッサー26の圧力を高めて、これにより圧縮空気Aの供給量を増大させる。このため、外部環境の温度が上昇した場合や、圧縮空気Aがいずれかの部位から漏出するなどして冷却効率が低下した場合など温度環境が変化しても、圧縮空気Aの温度の検出結果に基づいて効果的に挿入部6を冷却することができる。このため、温度環境に係らず挿入部6の温度状態を常に安定した状態に保つことができ、高温環境下において安全かつ安定的に被検体を観察することができる。また、本実施形態では、第一の温度センサ27は、第二の冷却用流路21bにおいて、挿入部6の観察部材3を冷却して温度上昇し排出される圧縮空気Aの温度を検出することとなる。このため、挿入部6の観察部材3の冷却状態をより正確に評価して、圧縮空気Aの供給量を調整することができる。特に、第一の温度センサ27が観察用窓部40に近接していることで、対応する挿入部6の観察部材3の冷却状態をより正確に評価して、圧縮空気Aの供給量を制御することができる。
図3は、この実施形態の第1の変形例の内視鏡用冷却装置を示している。図3に示すように、この実施形態の内視鏡用冷却装置45では、温度センサ27は、第二の冷却用流路21bにおいて、内シース30の外周面に設けられ、より詳しくは、上記同様に観察用窓部40と排出口35gとの間で観察用窓部40に近接する位置となるように設けられている。そして、温度センサ27に接続された配線27aは、内シース30の外周面に沿って配設され、供給口35gを介して制御部25の端子25aと接続されている。ここで、供給口35gには、配線取出し口35mが設けられている。配線取出し口35mは、例えば熱可塑性チューブで形成され、加熱処理することで配線27aに密着した状態となっていて、エアチューブ26aから供給された圧縮空気Aが配線取出し口35mから排出されてしまうのを規制している。
この変形例では、上記同様に挿入部6の観察部材3を冷却して温度上昇し排出される圧縮空気Aの温度を温度センサ27によって検出し、その検出結果に基づいて制御部25によって挿入部6の観察部材3の冷却状態を正確に評価して圧縮空気Aの供給量を調整することができる。また、温度センサ27が内シース30の外周面に設けられていることで、温度センサ27の設置をより容易なものとすることができる。さらに、外シース31及び第一の口金34と、内シース30及び第二の口金35とを組み付ける際においては、内シース30を静止させた状態で外シース31と第一の口金34とを回転させて組み付けることとなるので、配線27aが支障となってしまうこと無く、より容易に組み付けることができる。
図4は、この実施形態の第2の変形例の内視鏡用冷却装置を示している。図4に示すように、この実施形態の内視鏡用冷却装置47では、第一の口金34に供給口47aが設けられて内シース30と外シース31との間の第二の冷却用流路21bと連通するとともに、第二の口金35に排出口47bが設けられて内シース30と挿入部6との間の第一の冷却用流路21aと連通している。そして、温度センサ27は、第一の冷却用流路21aにおいて、補助シース38の外周面に設けられていて、より詳しくは、上記同様に観察用窓部40と排出口47bとの間で観察用窓部40に近接する位置となるように設けられている。そして、温度センサ27に接続された配線27aは、ライトガイド9aとともに内シース30と補助シース38との間に配設されて排出口47bから制御部の端子(図示せず)に接続されている。
この変形例では、圧縮空気Aは、冷却用流路21の内、外側に位置する第二の冷却用流路21bに供給されている。このため、外部から熱が直接的に伝達する外シース31を効果的に冷却することができ、外部から第二の冷却用流路21bの内側に位置する第一の冷却用流路21a及び挿入部6への熱の伝達を効果的に抑えることができる。一方、温度センサ27が排出口47bが接続された第一の冷却用流路21aに設けられていることで、挿入部6を冷却して温度上昇した圧縮空気Aの温度に基づいて挿入部6の冷却状態を正確に評価することができる。特に、上記同様に観察用窓40と排出口47bとの間において、観察用窓部40に近接して設けられていることで、挿入部6の観察部材3の冷却状態をより正確に評価することができる。また、温度センサ27は、補助シース38の外周面に設けられていることで、温度センサ27の設置をより容易に行うことができるとともに、挿入部6の着脱の際に、温度センサ27及び配線27aが支障とならないようにすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態を示したものである。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、この実施形態の内視鏡装置50において、内視鏡用冷却装置51は、第二の冷却用流路21bに設けられた第一の温度センサ52と、挿入部6の外周面に設けられた第二の温度センサ53とを備える。本実施形態において、外シース31の第一の開口部31a及び第二の開口部31bを封止して観察用窓部40及び照明用窓部41を形成するガラス管54は、第一の開口部31a及び第二の開口部31bを含む一部のみで外シース31の内周面に接着嵌合されている。そして、第一の温度センサ52は、観察用窓部40と排出口34fとの間で観察用窓部40と近接する位置で外シース31の内周面に設けられている。第一の温度センサ52は、配線52aによって排出口34fを介して制御部25の第一の端子25aと接続されている。また、第二の温度センサ53は、挿入部6の外周面において観察部材3に近接して設けられている。そして、第二の温度センサ53は、挿入部6の内部に配設される配線53aによって、本体部11を中継し、制御部25の第二の端子25bと接続されている。そして、制御部25は、第一の温度センサ52及び第二の温度センサ53のそれぞれで検出される温度データを監視し、これらの検出結果に基づいて圧縮空気Aの供給量を制御する。
より詳しくは、制御部25は、まず、第一の温度センサ52によって検出された温度データに基づいて、エアコンプレッサー26によって送出される圧縮空気Aの供給量を制御する。この際、第一の温度センサ52が外シース31の内周面に設けられていることで、外部環境の温度変化の影響を感度良く検出することができる。一方、制御部25は、第二の温度センサ53によって検出された温度データを監視し、検出された温度が予め設定された所定値以上となった場合には、第一の温度センサ52の検出結果に係らず、第二の温度センサ53の検出結果に基づいて圧縮空気Aの供給量を増大させるように設定されている。このように、第二の温度センサ53によって挿入部6の温度状態を直接的に評価することができ、また、予め設定された所定値以上となった場合に第二の温度センサ53による検出結果に基づいて制御することで、何らかの原因によって挿入部6が温度上昇してしまっても、それ以上温度上昇してしまうことを防ぎ、挿入部6の損傷をより確実に防ぐことができる。なお、第二の温度センサ53の検出結果が所定値以上となった場合、制御部25によってアラーム音を鳴らして、使用中止を知らせるような構成としても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は、本発明の第3の実施形態を示したものである。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、この実施形態の内視鏡装置60において、内視鏡用冷却装置61は、第一の温度センサ52、及び、第二の温度センサ53とともに、さらに第三の温度センサ62を備えている。第三の温度センサ62は、外シース31の外周面において外部に露出して設けられている。そして、制御部25は、第一の温度センサ52及び第三の温度センサ53の検出結果とともに、第三の温度センサ62の検出結果に基づいて圧縮空気Aの供給量を制御している。
より詳しくは、制御部25は、第三の温度センサ62の検出結果に基づいて圧縮空気Aの供給量の初期値を決定する。この際、外部に露出する第三の温度センサ62の検出結果に基づいて決定することで、外部環境の温度状態を直接的に評価し、温度状態に応じて好適な供給量に初期値を決定することができる。一方、制御部25は、初期値を決定した後においては、第一の温度センサ52の検出結果に基づいて圧縮空気Aの供給量を制御することで、シース22の内部の温度状態に基づいて挿入部6の温度状態を常に安定した状態に自動的に調整することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図7は、本発明の第4の実施形態を示したものである。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7に示すように、この実施形態の内視鏡装置70において、内視鏡用冷却装置71は、冷却用流体として冷却液Lを供給して回収する装置本体72を備えている。装置本体72は、冷却液Lの供給源73と、供給源73からの冷却液Lを冷却用流路21に供給する供給配管74と、冷却液Lを供給源73に回収する排出配管75とを有する。また、供給源73は、冷却液Lが貯留されるタンク76と、タンク76内の冷却液Lを供給配管74に供給するためのポンプ77と、ポンプ77からの冷却液Lの供給量を制御する制御部78とを備えている。
そして、供給配管74は、接続継手74aによって供給口35gと接続されていて、冷却液Lを第一の冷却用流路21aに供給可能であり、すなわちポンプ77と供給配管74と供給口35gによって流体供給部80を構成している。また、排出配管75は、接続継手75aによって排出口34fと接続されているとともに、タンク77と接続されていて第二の冷却用流路21bの冷却液Lをタンク77に回収可能であり、すなわち排出口34fと排出配管75とタンク77とで流体排出部81を構成している。なお、本実施形態において、冷却用流路21には、液体である冷却液Lを流通させるため、第二の冷却用流路21bに設けられた温度センサ27には図示しないが防水被覆が施されている。そして、温度センサ27の配線27aは、排出口34fから排出配管75に配設され、さらにタンク77を経由して外部に取り出され、制御部78に接続されている。
この実施形態の内視鏡用冷却装置71のように、冷却用流体を液体することで、より効率良く挿入部6を冷却することができる。また、流体排出部81によって冷却液Lを回収し、再び流体供給部80によって第一の冷却用流路21aに供給可能とすることで、挿入部6の冷却を低コストで行うことができる。そして、温度センサ27によって冷却用流路21に流通する冷却液Lの温度を検出し、この検出結果に基づいて制御部78が冷却液Lの供給量を制御することで、温度環境の変化に応じて挿入部6を効果的に冷却して安全かつ安定的に被検体を観察することができる。
図8は、この実施形態の変形例の内視鏡用冷却装置を示している。この変形例の内視鏡用冷却装置90は、タンク77に貯留させた冷却液Lの温度を検出する温度センサ91を備えている。温度センサ91は、配線91aによって制御部78と接続されている。このように、挿入部6を冷却して排出口34fからタンク77に回収された冷却液Lの温度を検出し、この検出結果に基づいて制御部78が冷却液Lの供給量を制御するものとしても、同様に温度変化に応じて挿入部6を効果的に冷却することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記の各実施形態において、制御部25は、各温度センサで検出された温度に基づいて冷却用流体の供給量を制御するものとしたが、これに限るものでは無い。例えば、流体供給部に冷却手段を有し、制御部は、冷却手段によって冷却用流体を冷却させて、供給時の冷却用流体の温度を調整するものとしても良い。さらに、冷却用流体の供給量と供給時の温度との両方を調整するものとしても良い。また、上記の各実施形態において、冷却用流体の状態の調整は、制御部が各温度センサの検出結果に基づいて行うものとしたが、これに限るものでは無い。すなわち、各温度センサの検出結果を、例えばディスプレイに表示し、操作者が表示に基づいて手動で冷却用流体の状態を調整し、あるいは、ある温度となった場合にアラーム音を鳴らして操作者に手動調整を促す構成としても良い。
また、各実施形態では、シース22は、内シース30と外シース31との二層構造としたが、これに限ることは無く、外シースのみの単層構造としても良い。さらに、挿入部6を覆う補助シース38を設けない構成としても良い。また、挿入部6は、外周面に観察部材3の観察レンズ3aが設けられた側視型としたが、これに限るものでは無く、先端面に観察レンズ3aが設けられた直視型としても良い。この場合、観察用窓部は、外シース31の先端面に設けるものとすれば良い。また、各実施形態では、外部被検体の照明は、挿入部6の照明部2とは異なる照明手段9によるものとしたが、これに限るものでは無く、自身の照明部2を使用しても良く、また、観察用窓部から照明を行うものとしても良い。しかしながら、照明手段9による別照明とし、観察用窓部と異なる照明用窓部からの照明とすることで、照明光が観察用窓部や照明用窓部で反射して直接観察部材に入光してしまうのをより確実に防ぐことができ、好適である。
本発明の第1の実施形態の内視鏡装置を示す全体構成図である。 本発明の第1の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを側視した断面図である。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例の内視鏡装置を示す全体構成図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形例の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置の詳細を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態の内視鏡装置を示す全体構成図である。 本発明の第3の実施形態の内視鏡装置を示す全体構成図である。 本発明の第4の実施形態の内視鏡用冷却装置を示す構成図である。 本発明の第4の実施形態の変形例の内視鏡用冷却装置を示す構成図である。
符号の説明
1、50、60、70 内視鏡装置
3 観察部材
6 挿入部
20、45、47、51、61、71 内視鏡用冷却装置
21 冷却用流路
21a 第一の冷却用流路
21b 第二の冷却用流路
22 シース
25、78 制御部
27 温度センサ(第一の温度センサ)
28、80 流体供給部
29、81 流体排出部
30 内シース
31 外シース
38 補助シース
40 観察用窓部(窓部)
52 第一の温度センサ
53 第二の温度センサ
62 第三の温度センサ
A 圧縮空気(冷却用流体)
L 冷却液(冷却用流体)

Claims (14)

  1. 冷却用流体を流通させて、内視鏡装置の挿入部の内、被検体の観察を行うための観察部材を有する先端側を冷却する内視鏡用冷却装置であって、
    前記挿入部の外周面との間に前記冷却用流体が流れる冷却用流路を形成して前記挿入部の先端側に装着されるシースと、
    該シースの外周面または先端面に設けられ、前記挿入部の前記観察部材によって前記シースの内部から外部を観察可能とする窓部と、
    前記シースに接続されて、前記冷却用流路と連通して前記冷却用流体を供給する流体供給部と、
    前記シースに接続されて、前記冷却用流路と連通して前記冷却用流体を排出させる流体排出部と、
    前記冷却用流路を流通する前記冷却用流体の温度を検出する第一の温度センサとを備えることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  2. 請求項1に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第一の温度センサは、前記シースの内部で中心軸方向に前記窓部と前記流体排出部との間に設けられ、前記窓部を通過して前記流体排出部に流入する前記冷却用流体の温度を検出することを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  3. 請求項2に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第一の温度センサは、前記流体排出部よりも前記窓部に近接して設けられていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記シースは、先端が開口されて前記挿入部の外周面との間に前記冷却用流路として第一の冷却用流路を形成する内シースと、
    該内シースの外周面との間に前記冷却用流体が流れる前記冷却用流路として第二の冷却用流路を形成するとともに前記窓部が設けられた外シースとを有することを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  5. 請求項4に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記流体供給部が前記内シースの基端側に設けられているとともに、前記流体排出部が前記外シースの基端側に設けられ、
    前記第一の温度センサは、前記第二の冷却用流路を流通する前記冷却用流体の温度を検出することを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  6. 請求項5に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第一の温度センサは、前記外シースの内周面に設けられていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  7. 請求項5に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第一の温度センサは、前記内シースの前記外周面に設けられていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  8. 請求項4に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記流体供給部が前記外シースの基端側に設けられているとともに、前記流体排出部が前記内シースの基端側に設けられ、
    前記第一の温度センサは、前記第一の冷却用流路を流通する前記冷却用流体の温度を検出することを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  9. 請求項8に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記内シースの内部で前記挿入部に外装される補助シースを備え、
    前記第一の温度センサは、前記補助シースの外周面に設けられていることを特徴とする内視鏡装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第一の温度センサによる検出結果に基づいて、前記流体供給部から供給される前記冷却用流体の状態を制御する制御部を備えることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  11. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記シースを装着する前記挿入部の外周面に設置する第二の温度センサを備えることを特徴とする内視鏡装置。
  12. 請求項11に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第一の温度センサによる検出結果に基づいて、前記流体供給部から供給される前記冷却用流体の状態を制御するとともに、前記第二の温度センサで検出される温度が所定値以上となった場合には、該第二の温度センサの検出結果に基づいて、前記冷却用流体の状態を制御する制御部を備えることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  13. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記シースの外側に設けられて外部に露出する第三の温度センサを備えることを特徴とする内視鏡装置。
  14. 請求項13に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第三の温度センサによる検出結果に基づいて、前記流体供給部から供給する前記冷却用流体の状態の初期値を決定するとともに、前記冷却用流体の供給開始後は、前記第一の温度センサによる検出結果に基づいて、前記冷却用流体の状態を制御する制御部を備えることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
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