JP2008233505A - 曲編集装置およびプログラム - Google Patents

曲編集装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008233505A
JP2008233505A JP2007072518A JP2007072518A JP2008233505A JP 2008233505 A JP2008233505 A JP 2008233505A JP 2007072518 A JP2007072518 A JP 2007072518A JP 2007072518 A JP2007072518 A JP 2007072518A JP 2008233505 A JP2008233505 A JP 2008233505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
song
data
segment data
music
editing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007072518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4380720B2 (ja
Inventor
Sebastian Streich
セバスチャン シュトライヒ
Bee Suan Ong
ビースァン オン
Takuya Fujishima
琢哉 藤島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2007072518A priority Critical patent/JP4380720B2/ja
Publication of JP2008233505A publication Critical patent/JP2008233505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4380720B2 publication Critical patent/JP4380720B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】 元の曲の基本的な構成を損なうことなく音素片を交換して新たな曲の編集を行えるようにする。
【解決手段】 曲編集プログラム61の編集部120は、元楽曲記憶エリア71に記憶された元楽曲の素片データ列の中の素片データを用いて、編集曲の素片データ列を編集曲記憶エリア72内に作成する。その際、編集部120は、編集曲の素片データ列の中の1つの素片データを作成する場合に、元楽曲の素片データ列において作成対象の素片データに相当するものの位置を中心としたスライディングウィンドウWの範囲内の1つの素片データが用いられるように素片データの選択の制御を行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、音素片の連結により曲を編集する曲編集装置およびプログラムに関する。
曲編集に関する技術として、オーディオモザイキングと呼ばれる技術がある。このオーディオモザイキング技術では、各種の曲を時間長の短い音素片に分割し、各音素片の波形を示す素片データを集めて素片データベースを構成する。そして、この素片データベースの中から所望の素片データを選択し、選択した素片データを時間軸上において繋ぎ合わせ、新規な曲を編集する。なお、この種の技術に関する文献として、例えば非特許文献1がある。
Ari Lazier, Perry Cook、"MOSIEVIUS: FEATURE DRIVEN INTERACTIVE AUDIO MOSAICING"、[on line]、Proc of the 6th Int. Conference onDigital Audio Effects (DAFx-03), London, UK, September 8-11, 2003、[平成19年3月6日検索]、インターネット<URL:http://soundlab.cs.princeton.edu/publications/mosievius_dafx_2003.pdf>
ところで、曲の編集においては、既存の曲の基本的な構成を損ねることなく、曲の部品である音素片を変更して、元の曲とは印象の異なった曲を編集することが望まれる場合がある。しかし、従来の技術においては、ユーザが自由に音素片の交換を行うことが可能であったため、ユーザが不適切な音素片の交換操作を行った場合に元の曲が持っていた基本的な構成が損なわれ、編集により得られる曲が元の曲からかけ離れたものになるという問題があった。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、元の曲の基本的な構成を損なうことなく音素片を交換して新たな曲の編集を行うことができる曲編集装置およびプログラムを提供することを目的としている。
この発明は、各々音素片のオーディオ波形を示す複数の素片データの列であり、編集のベースとなる元楽曲の素片データ列を記憶する元楽曲記憶手段と、編集曲の素片データ列を記憶する編集曲記憶手段と、前記元楽曲記憶手段に記憶された元楽曲の素片データ列の中の素片データを用いて、編集曲の素片データ列を前記編集曲記憶手段内に作成する編集手段であって、前記編集曲の素片データ列の中の1つの素片データを作成するとき、前記元楽曲の素片データ列において作成対象の素片データに相当するものの位置から所定範囲内の1つの素片データが用いられるように素片データの選択の制御を行う編集手段とを具備することを特徴とする曲編集装置およびコンピュータをこの曲編集装置として機能させるプログラムを提供する。
かかる発明によれば、編集曲の素片データ列の各素片データを作成する際、元楽曲の素片データ列において作成対象の素片データに相当するものの位置から所定範囲内の1つの素片データが作成対象の素片データに用いられる。従って、元の曲の基本的な構成を維持した編集曲が得られる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。
図1はこの発明の一実施形態である曲編集装置の構成を示すブロック図である。この曲編集装置は、例えばパーソナルコンピュータなどのコンピュータにこの発明の一実施形態である曲編集プログラムをインストールしたものである。
図1において、CPU1は、この曲編集装置の各部を制御する制御中枢である。ROM2は、ローダなど、この曲編集装置の基本的な動作を制御するための制御プログラムを記憶した読み出し専用メモリである。
表示部3は、装置の動作状態や入力データおよび操作者に対するメッセージなどを表示するための装置であり、例えば液晶デスプレイパネルとその駆動回路により構成されている。操作部4は、ユーザからコマンドや各種の情報を受け取るための手段であり、各種の操作子により構成されている。好ましい態様において、操作部4は、キーボードと、マウスなどのポインティングデバイスを含む。
インタフェース群5は、ネットワークを介して他の装置との間でデータ通信を行うためのネットワークインタフェースや、磁気ディスクやCD−ROMなどの外部記憶媒体との間でデータの授受を行うためのドライバなどにより構成されている。
HDD(ハードディスク装置)6は、各種のプログラムやデータベースなどの情報を記憶するための不揮発性記憶装置である。RAM7は、CPU1によってワークエリアとして使用される揮発性メモリである。CPU1は、操作部4を介して与えられる指令に従い、HDD6内のプログラムをRAM7にロードして実行する。
サウンドシステム8は、この曲編集装置において編集された曲または編集途中の曲を音として出力する手段であり、音のサンプルデータであるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するD/A変換器と、このアナログ音声信号を増幅するアンプと、このアンプの出力信号を音として出力するスピーカ等により構成されている。本実施形態において、このサウンドシステム8と、上述した表示部3および操作部4は、曲の編集に関する指示をユーザから受け取るとともに曲の編集に関連した情報をユーザに提供するユーザインタフェースとしての役割を果たす。
HDD6に記憶される情報として、曲編集プログラム61と、曲データの集合体である曲データベース62と、素片データの集合体である素片データベース63がある。好ましい態様において、曲編集プログラム61や曲データは、例えばインターネット内のサイトからインタフェース群5の中の適当なものを介してダウンロードされ、HDD6にインストールされる。また、他の態様において、曲編集プログラム61や曲データは、CD−ROM、MDなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で取引される。この態様では、インタフェース群5の中の適当なものを介して記憶媒体から曲編集プログラム61や曲データが読み出され、HDD6にインストールされる。
曲データベース62における各曲データは、曲の演奏音のオーディオ波形をサンプリングし、デジタル化した時系列サンプルデータであっても良いし、この時系列サンプルデータを圧縮符号化したものであってもよい。素片データベース63における各素片データは、曲データを、例えば一拍等、より短い時間長のデータに分割したものである。
本実施形態において、曲編集プログラム61は、操作部4を介して与えられる指示に従い、素片データベース63から各種の素片データを読み出して、時間軸上において繋ぎ、新規な曲データを編集する機能を備えている。また、この機能の他、本実施形態における曲編集プログラム61は、既存の曲データをベースとして、部品である素片データを他の素片データに変更して、新規な曲データを編集する機能を備えている。
図2は曲編集プログラム61において上記2つの機能のうち後者の機能に関連した部分の構成を示すブロック図である。図2に示すように、曲編集プログラム61は、各々がプログラムである分割部110、編集部120および再生部130を有する。
ここで、分割部110は、操作部4を介して与えられる指示に基づいて曲データベース62から読み出された曲データをより短い時間長の複数の素片データに分割し、RAM7内の元楽曲記憶エリア71に格納する処理をCPU1に実行させるプログラムである。好ましい態様において、素片データの時間長は、1拍、2拍または(1/2)拍、(1/4)拍等、拍を単位とした長さである。この態様では、曲データを素片データに分割するためのアルゴリズムとして、周知の拍検出アルゴリズムを利用することができる。あるいは曲データが示す波形を解析してアタック部を検出し、検出した各アタック部から0.5秒の各区間の波形を示す各データを素片データとしてもよい。
編集部120は、元楽曲記憶エリア71に記憶された元楽曲の素片データ列の中の素片データを用いて、編集曲の素片データ列をRAM7内の編集曲記憶エリア72に作成する処理をCPU1に実行させるプログラムである。さらに詳述すると、この編集部120は、編集曲の素片データ列の中の1つの素片データを作成して編集曲記憶エリア72に格納するとき、元楽曲の素片データ列において作成対象の素片データに相当するものの位置を含む所定長のスライディングウィンドウWを求める。具体的には、このスライディングウィンドウWは、編集曲の先頭を基準とした作成対象の素片データの相対的な出現時刻(以下、作成対象位置という。)をtとした場合に、時刻t−Δtから時刻t+Δtまでの範囲を占めるウィンドウであり、編集曲内における作成対象位置によりその範囲が定まる。本実施形態において、編集部120は、編集曲における作成対象位置が定まり、これによりスライディングウィンドウWが定まった場合に、このスライディングウィンドウW内の1つの素片データが用いられるように素片データの選択の制御を行う。本実施形態の特徴は、このスライディングウィンドウWを用いた編集曲の素片データの選択制御にある。この編集部120によって行われる編集曲の素片データの選択制御には各種の態様があるが、説明の重複を避けるため、その詳細は本実施形態の動作説明において明らかにする。
再生部130は、操作部4を介して与えられる指示に従い、元楽曲記憶エリア71に記憶された元楽曲の素片データ列または編集曲記憶エリア72に記憶された編集曲の素片データ列をサウンドシステム8に送り、音として再生させる処理をCPU1に実行させるプログラムである。
次に、ある元楽曲をベースに新規な曲を編集する場合を例に本実施形態の動作を説明する。まず、ユーザは、操作部4の操作により、曲編集プログラム61の実行指示をCPU1に与える。そして、CPU1が曲編集プログラム61を実行している状態において、ユーザが操作部4の操作により、既存の曲をベースに新規な曲を編集する処理を指示すると、曲編集プログラム61は、曲データベース62に格納された各曲データを示すアイコンを表示部3に表示させ、ベースとなる元楽曲の指定をユーザに促す。そして、ユーザが、所望の元楽曲を示すアイコンを操作部4の操作により指示すると、曲編集プログラム61は、その元楽曲の曲データを曲データベース62から読み出し、分割部110に引き渡す。
分割部110は、このようにして引き渡された曲データを分割して素片データ列を生成し、この素片データ列を元楽曲記憶エリア71に格納し、編集部120を立ち上げる。
本実施形態において編集部120の動作モードには、マニュアルモード、全自動モード、半自動モードの3つがある。編集部120は、分割部110によって起動された後、最初にこれらの3つのモードの中の1つをユーザに選択させるGUI(Graphical User Interface)を表示部3に表示させる。そして、編集部120は、操作部4を介してモードの選択に関する指示を受け取り、指示されたモードで動作する。以下、各モードでの動作について説明する。
<マニュアルモードでの動作>
図3はマニュアルモードにおける編集部120の動作を示す図である。このマニュアルモードでの動作を開始する際、編集部120は、元楽曲記憶エリア71内の元楽曲の素片データ列を編集曲記憶エリア72内にコピーする。また、編集部120は、ユーザの操作を容易にするため、元楽曲の素片データ列を示す図形および編集曲の素片データ列を示す図形を表示部3に表示させる。これらの図形は、例えばストライプなど、時系列情報である素片データ列の直観的な把握に役立つ図形であることが好ましい。これらの図形が表示部3に表示された状態において、ユーザは、操作部4の例えばポインティングデバイスを操作して、元楽曲の素片データ列を示す図形中の一点を指示し、編集曲における素片データの作成対象位置を指示することができる。
編集部120は、この作成対象位置に関する指示を操作部4から受け取ると(ステップS101)、この作成対象位置に対応した所定幅のスライディングウィンドウWを求め、元楽曲の素片データ列中においてこのスライディングウィンドウW内にある素片データ、すなわち、作成対象の素片データとなり得るものの候補をユーザに提示する(ステップS102)。
ある好ましい態様において、編集部120は、例えば元楽曲の素片データ列を示すストライプを表示部3に表示させる際、スライディングウィンドウWが所在している領域を他とは異なった色または模様で表示部3に表示させる。この態様において、ユーザは、素片データを選択するために、表示部3に表示されたストライプにおいてスライディングウィンドウWが所在している領域内の所望の点を操作部4の操作により指示することにより、編集曲において作成対象位置に配置する素片データを指示することができる。
ユーザによる素片データの指示が行われるまでの間、編集部120は、スライディングウィンドウWを内包し、かつ、これよりも若干幅の広い範囲を再生範囲とし、元楽曲の素片データ列のうちこの再生範囲内の各素片データをサウンドシステム8に繰り返し送って放音させる(ステップS103)。なお、その際に、表示部3における元楽曲の素片データ列を示すストライプ表示において、現在放音中の素片データを示す部分を他の部分とは異なる色で表示させるようにしてもよい。
そして、操作部4の操作により、元楽曲のスライディングウィンドウW内の素片データが指示されると、編集部120は、元楽曲記憶エリア71内の素片データ列の中からユーザによって指示された素片データを選択し、作成対象位置の素片データとして編集曲記憶エリア72に書き込む(ステップS104)。なお、ユーザによって元楽曲におけるスライディングウィンドウWの外側の素片データが指示された場合、編集部120は、この指示を無視する。
編集部120は、ユーザからの指示に従って選択したスライディングウィンドウW内の素片データを編集曲記憶エリア72に書き込むと、この書き込み後の編集曲の素片データ列のうち上記再生範囲と同じ再生範囲内の各素片データをサウンドシステム8に繰り返し送って放音させる(ステップS105)。ユーザは、このサウンドシステム8から放音される曲を聴くことにより、素片データの選択が適切であったか否かを判断することができる。素片データの選択が不適切であると判断した場合、ユーザは、前回と同じ作成対象位置を再度指定し(ステップS101)、素片データの選択(ステップS104)をやり直せばよい。ユーザは、編集曲記憶エリア72内の素片データ列が所望の内容になった場合、操作部4の操作によりデータ格納の指示を与える。これにより編集部120は、編集曲記憶エリア72内の素片データ列を新規な曲の曲データとして曲データベース62に格納する。
他の好ましい態様において、編集部120は、作成対象位置に関する指示を操作部4から受け取り(ステップS101)、作成対象位置に対応したスライディングウィンドウWを求めたとき、元楽曲においてこのスライディングウィンドウW内にある各素片データについて2種類の特徴量を求める。そして、図4に例示するように、スライディングウィンドウW内の各素片データを各々が持つ2種類の特徴量に基づいてマッピングした2次元マップを表示部3に表示させる。2次元マップの作成に用いる特徴量としては、例えば音の高低感を表すSpectral Centroid、音量感を表すLoudness、音の聴感上の明るさを表すBrightness、聴感上のザラザラ感を示すNoisiness等が考えられる。2次元マップの作成に利用する2種類の特徴量は、固定された種類のものであってもよいし、操作部4の操作によりユーザに選択させてもよい。2次元マップにおいてスライディングウィンドウW内の各素片データのうち作成対象位置と同位置にある素片データについては、図4に例示するように、他の素片データに対応したプロットとは別のプロットで示すのが好ましい。現在の素片データ(すなわち、元楽曲における作成対象位置に対応した位置の素片データ)を例えばより明るい感じの音に置き換えたいといったような要求がある場合に、そのような要求を満たす素片データの選択が容易になるからである。
スライディングウィンドウW内の各素片データの2次元マップが表示部3に表示された状態において、ユーザは操作部4の操作により2次元マップ内の一点を指示することができる。この指示がなされると、編集部120は、2次元マップに表示された素片データのうちこの指示点に最も近いものを選択し、作成対象位置の素片データとして編集曲記憶エリア72に書き込む(ステップS104)。
この態様においても、素片データの選択結果をユーザに把握させるため、先に説明した態様と同様に、ユーザからの指示に従って素片データを選択して編集曲記憶エリア72に格納したとき、編集曲の素片データ列のうち再生範囲内のものをサウンドシステム8に送って放音させるのが好ましい。
以上がマニュアルモードにおける編集部120の動作である。
<全自動モードでの動作>
図5は全自動モードにおける編集部120の動作を示す図である。編集部120は、この全自動モードでの処理を行うために、複数種類の選択パターンを持っている。ここで、選択パターンは、スライディングウィンドウW内のどの位置にある素片データを選択するかを指定する選択パターン値Δtの時系列パターンである。スライディングウィンドウWの幅をWとした場合、選択パターン値Δtは、−W/2から+W/2までの範囲内の値をとり得る。編集部120が持っている複数種類の選択パターンには、周期的なパターンと非周期的なパターン(例えば擬似乱数列)がある。また、周期的な選択パターンも、各種の周期に対応したもの、1周期分の選択パターン値の波形が異なった各種のものが用意されている。
編集部120は、全自動モードでの動作を開始するに当たり、表示部3にユーザが利用可能な選択パターンのメニューを表示させ、編集曲の素片データ列の作成に用いる選択パターンをユーザに選択させる(ステップS201)。
ユーザが選択パターンの選択を終えると、編集部120は、元楽曲記憶エリア71に記憶された素片データ列と、ユーザが選択した選択パターンとに基づき、元楽曲と同じ長さの編集曲の素片データ列を編集曲記憶エリア72内に作成する(ステップS202)。ここで、編集部120は、ユーザが選択した選択パターンがn種類ある場合、これらの各選択パターンを用いて、n種類の編集曲の素片データ列を元楽曲の素片データ列から生成する。
1種類の選択パターンを用いて1種類の編集曲の素片データ列を生成する処理の内容は次の通りである。すなわち、編集部120は、編集曲の開始点から終了点まで作成対象位置tを順次1ずつ更新し、作成対象位置が更新される度に、元楽曲の素片データ列の中から作成対象位置の素片データとするものを選択し、編集曲記憶エリア72に書き込む。
作成対象位置tが編集曲の開始点からW/2以内の区間内に位置している場合、編集部120は、選択パターンを参照せず、元楽曲の素片データ列の中から作成対象位置tと同位置の素片データを選択し、編集曲の作成対象位置tにおける素片データとして編集曲記憶エリア72に書き込む。作成対象位置tが編集曲の終了点から前にW/2以内の区間内に位置している場合も同様である。
編集曲の開始点からW/2だけ後の時点と編集曲の終了点からW/2だけ前の時点との間の区間内においては、編集部120は、作成対象位置tが更新される毎に、選択パターンの選択パターン値Δtを1個ずつ順次読み出し、その選択パターン値Δtに従って、元楽曲の素片データ列から編集曲における作成対象位置の素片データに用いるものを選択する。さらに詳述すると、読み出した選択パターン値Δtが正の値である場合、編集部120は、元楽曲において現在の作成対象位置tと同じ位置から|Δt|だけ後の位置にある素片データを選択し、編集曲における作成対象位置tの素片データに用いる。また、読み出した選択パターン値Δtが負の値である場合、編集部120は、元楽曲において現在の作成対象位置tと同じ位置から|Δt|だけ前の位置にある素片データを選択し、編集曲における作成対象位置tの素片データに用いる。また、読み出した選択パターン値Δtが0である場合、編集部120は、元楽曲において現在の作成対象位置tと同じ位置にある素片データを選択し、編集曲における作成対象位置tの素片データに用いる。
以上のようにして、ユーザが選択したn種類の選択パターンを用いて、n種類の編集曲の素片データ列を編集曲記憶エリア72内に作成すると、編集部120は、n個の試聴ボタンと1個の全部再生ボタンを表示部3に表示させる。ユーザが操作部4の操作によりk番目の試聴ボタンを指示すると、編集部120は、編集曲記憶エリア72に記憶されたk番目の編集曲の素片データ列をサウンドシステム8に送り、編集曲を放音させる。また、ユーザが操作部4の操作により全部再生ボタンを指示すると、編集部120は、編集曲記憶エリア72に記憶されたn種類の編集曲の素片データ列をサウンドシステム8に順次送り、各編集曲を放音させる。ユーザは、このようにして放音される編集曲の中に気に入ったものがあった場合、その編集曲が何番目の編集曲であるかを操作部4の操作により編集部120に通知する。編集部120は、この通知された編集曲の素片データ列を編集曲記憶エリア72から読み出し、新規な曲の曲データとして曲データベース62に格納する。
以上が全自動モードでの編集部120の動作である。この全自動モードは、試行錯誤的な曲の編集を容易に行うことができるという利点がある。
<半自動モードでの動作>
図6は半自動モードにおける編集部120の動作を示す図である。この半自動モードは、上述したマニュアルモードと全自動モードとの中間に位置付けられるモードである。この半自動モードにおいても、上記全自動モードと同様な選択パターンを使用する。この半自動モードにおいて、編集部120は、図6の左側に例示するようなGUIを表示部3に表示させる。このGUIは、ユーザが利用可能な選択パターンを示す複数の選択パターン指定ボタン31と、元楽曲の素片データ列を示すストライプ32を含む。
ユーザは、元楽曲における一部の区間に変化を与えて新規な曲データを作成したい場合、ストライプ32における当該区間を操作部4のポインティングデバイスにより指定する。また、複数の選択パターン指定ボタン31のうち当該区間の素片データを得るのに用いる選択パターンに対応したものをポインティングデバイスにより指示する。
以上の操作が行われると、編集部120は、ユーザによって指定された区間については、ユーザによって指定された選択パターンと元楽曲記憶エリア71内の素片データ列を用いて編集曲の素片データを作成し、編集曲記憶エリア72内に格納する。この動作は、全自動モードでの動作と同様である。また、ユーザによって指定された区間以外の区間については、元楽曲記憶エリア71内の素片データをそのまま編集曲の素片データとして編集曲記憶エリア72内に格納する。
ユーザは、以上の操作を繰り返すことにより、複数種類の編集曲の素片データ列を編集曲記憶エリア72内に蓄積することができる。その際、編集部120は、編集曲記憶エリア72内に蓄積した編集曲のリストを表示部3に表示させる。図6の右側に例示するように、1曲分の編集曲リストは、その編集曲の番号と、その編集曲において元楽曲のどの区間に変化を与えたかを示すストライプ(図6では斜線表示した部分が変化を与えた区間である。)と、当該区間に変化を与えるのに用いた選択パターンを示す情報のリストを表示部3に表示させる。
少なくとも1曲分の編集曲リストが表示部3に表示されている状態において、ユーザが操作部4の操作により1つの編集曲の番号を指示すると、編集部120は、編集曲記憶エリア72に記憶された編集曲の素片データ列のうちユーザによって指示された番号に対応したものをサウンドシステム8に送り、その編集曲を放音させる。ユーザは、このような操作を繰り返し、その結果、放音される編集曲の中に気に入ったものがあった場合、その編集曲が何番目の編集曲であるかを操作部4の操作により編集部120に通知する。編集部120は、この通知された編集曲の素片データ列を編集曲記憶エリア72から読み出し、新規な曲の曲データとして曲データベース62に格納する。
以上が半自動モードでの編集部120の動作である。この半自動モードも、試行錯誤的な曲の編集を容易に行うことができるという利点がある。また、この半自動モードは、元楽曲のうち所望の区間のみに変化を与えた編集曲を得ることができるという利点がある。
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザが元楽曲の素片データを他の素片データと交換して編集曲の素片データ列を作成しようとするとき、元楽曲の素片データ列において作成対象の素片データに相当するものの位置を含むスライディングウィンドウWの範囲内の1つの素片データが作成対象の素片データに用いられる。従って、元楽曲の基本的な構成を維持した編集曲の素片データ列が得られる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明にはこれ以外にも他の実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)曲編集プログラム61は、その一部または全部のプログラムを電子回路に置き換えてもよい。
(2)全自動モード、半自動モードにおいて用いる選択パターンは、予め定義されたパターンである必要はない。例えば曲編集装置の電源部等に発生するホワイトノイズや周囲の環境ノイズを検出し、このノイズを正規化して−W/2〜+W/2の範囲内の選択パターンを発生させてもよい。
(3)スライディングウィンドウWの幅を操作部4の操作により指定できるように構成してもよい。また、上記実施形態では、作成対象位置に相当する位置がスライディングウィンドウWの中心に位置するようにスライディングウィンドウWの範囲を決定したが、この作成対象位置とスライディングウィンドウWとの相対的な位置関係を調整できるように構成してもよい。
この発明の一実施形態である曲編集装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態における曲編集プログラム61の構成を示すブロック図である。 同曲編集プログラム61における編集部120のマニュアルモードでの動作を示す図である。 同マニュアルモードにおける選択候補の素片データの表示例を示す図である。 同編集部120の全自動モードでの動作を示す図である。 同編集部120の半自動モードでの動作を示す図である。
符号の説明
1……CPU、2……ROM、3……表示部、4……操作部、5……インタフェース群、6……HDD、7……RAM、8……サウンドシステム、61……曲編集プログラム、62……曲データベース、63……素片データベース、110……分割部、120……編集部、130……再生部。

Claims (4)

  1. 各々音素片のオーディオ波形を示す複数の素片データの列であり、編集のベースとなる元楽曲の素片データ列を記憶する元楽曲記憶手段と、
    編集曲の素片データ列を記憶する編集曲記憶手段と、
    前記元楽曲記憶手段に記憶された元楽曲の素片データ列の中の素片データを用いて、編集曲の素片データ列を前記編集曲記憶手段内に作成する編集手段であって、前記編集曲の素片データ列の中の1つの素片データを作成するとき、前記元楽曲の素片データ列において作成対象の素片データに相当するものの位置から所定範囲内の1つの素片データが用いられるように素片データの選択の制御を行う編集手段と
    を具備することを特徴とする曲編集装置。
  2. 曲の編集に関する指示をユーザから受け取るとともに曲の編集に関連した情報をユーザに提供するユーザインタフェースを具備し、
    前記編集手段は、前記編集曲の素片データ列において作成対象とする素片データに関する指示を前記ユーザインタフェースを介してユーザから受け取り、前記元楽曲の素片データ列において前記ユーザによって指示された作成対象の素片データに相当するものの位置から所定範囲内の素片データを求め、この所定範囲内の素片データを前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザに通知し、前記ユーザインタフェースを介してユーザから与えられる指示に従い、前記所定範囲内の素片データの中の1つの素片データを選択して、前記作成対象の素片データに用いることを特徴とする請求項1に記載の曲編集装置。
  3. 前記編集手段は、前記編集曲の素片データ列において作成対象とする素片データを順次選択し、1つの作成対象を選択する毎に、予め定めた選択パターンに従って、前記元楽曲の素片データ列において作成対象の素片データに相当するものの位置から所定範囲内の1つの素片データを選択して前記作成対象の素片データに用いることを特徴とする請求項1に記載の曲編集装置。
  4. コンピュータを、
    各々音素片のオーディオ波形を示す複数の素片データの列であり、編集のベースとなる元楽曲の素片データ列を記憶する元楽曲記憶手段と、
    編集曲の素片データ列を記憶する編集曲記憶手段と、
    前記元楽曲記憶手段に記憶された元楽曲の素片データ列の中の素片データを用いて、編集曲の素片データ列を前記編集曲記憶手段内に作成する編集手段であって、前記編集曲の素片データ列の中の1つの素片データを作成するとき、前記元楽曲の素片データ列において作成対象の素片データに相当するものの位置から所定範囲内の1つの素片データが用いられるように素片データの選択の制御を行う編集手段と
    して機能させることを特徴とする曲編集プログラム。
JP2007072518A 2007-03-20 2007-03-20 曲編集装置およびプログラム Expired - Fee Related JP4380720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007072518A JP4380720B2 (ja) 2007-03-20 2007-03-20 曲編集装置およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007072518A JP4380720B2 (ja) 2007-03-20 2007-03-20 曲編集装置およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008233505A true JP2008233505A (ja) 2008-10-02
JP4380720B2 JP4380720B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=39906363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007072518A Expired - Fee Related JP4380720B2 (ja) 2007-03-20 2007-03-20 曲編集装置およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4380720B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014029387A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Yamaha Corp 音波形編集装置およびプログラム
JP2015011146A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 ヤマハ株式会社 音響処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014029387A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Yamaha Corp 音波形編集装置およびプログラム
JP2015011146A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 ヤマハ株式会社 音響処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4380720B2 (ja) 2009-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3632523B2 (ja) 演奏データ編集装置、方法及び記録媒体
JP3632522B2 (ja) 演奏データ編集装置、方法及び記録媒体
JP4380720B2 (ja) 曲編集装置およびプログラム
JP4770419B2 (ja) 楽音発生装置、及びプログラム
JP2006227248A (ja) 電子音楽装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム
JP4501590B2 (ja) 音楽情報表示装置および音楽情報表示方法を実現するためのプログラム
JP2006267254A (ja) 楽曲データ作成装置
JP4438810B2 (ja) 曲編集装置およびプログラム
US11646005B2 (en) Content control device, method of controlling content and non-transitory computer-readable storage medium
JP4501417B2 (ja) 楽譜表示装置および楽譜表示方法を実現するためのプログラム
JP2013224999A (ja) 音楽画像表示方法を実現するためのプログラムおよび音楽画像表示装置
JP4221757B2 (ja) 楽譜表示装置および楽譜表示方法を実現するためのプログラム
JP3972899B2 (ja) 楽譜表示装置
JP4613924B2 (ja) 曲編集装置およびプログラム
JP4099651B2 (ja) 表情付けパラメータ編集装置および表情付けパラメータ編集方法を実現するためのプログラム
JP4623028B2 (ja) 曲編集装置およびプログラム
JP5540540B2 (ja) 電子音楽装置およびその制御方法を実現するためのプログラム
JP6020134B2 (ja) 演奏データセット編集プログラム及び装置
JP2010237510A (ja) 電子音楽装置および音色データ作成方法を実現するためのプログラム
JP5076979B2 (ja) 演奏データ作成装置および演奏データ作成方法を実現するためのプログラム
JP2003108119A (ja) 演奏情報表示装置、及びプログラム
JP2006119512A (ja) 音楽情報表示編集装置及びプログラム
JP4186853B2 (ja) 伴奏情報設定装置およびその制御方法を実現するためのプログラム
JP5272435B2 (ja) 電子音楽装置およびその制御方法を実現するプログラム
JP4665664B2 (ja) シーケンスデータ生成装置およびシーケンスデータ生成プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees